JP4048238B2 - 円筒状製品搬送用支持具 - Google Patents
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Description
【発明の分野】
本発明は、合成樹脂フィルム、写真用フィルム、紙、アルミ箔印刷用シリンダー等のロール製品又は非ロール円筒形製品を含む円筒状製品を搬送する際に、該製品又は商品を安定に支持する円筒状製品搬送用支持具に関する。
【002】
【従来技術】
従来、ロール製品を搬送する場合、ロールを平坦面に置くと転がり易く、また製品を傷けるため、ロール製品の中心部の巻芯の紙管の両端を支持する2本の架台により、ロール製品が、宙吊り状態にして、木箱や段ボール箱に収納し、箱の底に架台を固定して搬送する方法が採用されていた。
しかし、その方法は、架台の下端の固定部に荷重が集中するため、収納する箱全体の強度を強くする必要があった。また、ロール製品が、宙吊り状態で不安定であるため、これを補う支持材や梱包に費用がかかり、また支持個所の紙管が小さいため、箱への収納や取出し等ハンドリング作業を困難にしていた。
非ロール円筒状製品は、巻芯が設けられないため、上記の方法も採用できず搬送に不便をきたしていた。
このため、簡単で安価でロール製品又は非ロール円筒形製品を安定して搬送できる方法又は器具が切望されていた。
【003】
【発明の概要】
本発明は、上記の従来の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、円筒状製品の折目線を有する湾曲した積載面、梁面及び直立面を含む2個の略三角柱部と、底面部とから本質的になる円筒状製品搬送用支持具が簡単で、安価でロール製品又は非ロール円筒形製品を安定して搬送できることがわかり本発明を完成させた。
本発明の円筒状製品搬送用支持具は、段ボールシートから簡単に製作できる。また、円筒状製品を積載時に前記2個の略三角柱部の梁面と底面部との間に浮揚空間が形成される。該浮揚空間は円筒状製品を安定して搬送できる機能を与えている。
すなわち、本発明は、円筒状製品の折目線を有する湾曲した積載面、梁面及び直立面を含む2個の略三角柱部と、底面部とから本質的になる円筒状製品搬送用支持具であって、四角形の段ボールシートの両端部をそれぞれ断面が略三角形に内側に折曲げることにより、前記2本の略三角柱部が、お互いに平行状に接近して形成されており、かつ円筒状製品積載時に、前記2個の略三角柱部の梁面と底面部との間に浮揚空間が形成される前記支持具を提供する。
前記略三角柱部の三角柱が、略二等辺三角柱又は略直角三角柱のいずれでもよい。
前記略三角柱部の梁面又は直立面に補強板を設けることもできる。
【004】
【発明の実施の形態】
本発明において、円筒状製品は、ロール製品又は非ロール円筒形製品いずれも対象とする。円筒状製品の直径は約300〜約1000mm、長さは約500〜約1500mmである。円筒状製品の重量は50〜700kg/1本である。
本発明の円筒状製品搬送用支持具は段ボールシートから製作される。段ボールシートは市販品が使用されるが、JIS規格品が好ましい。段ボールシートの厚みは4種類で、A(5mm)、B(3mm),AB(8mm)、E(2mm)で、通常AB(8mm)が使用される。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。
四角形の段ボールシートの両端部をそれぞれ断面が略三角形に内側に折曲げることにより、図1に示す通り2本の略三角柱部1が、互いに平行状に接近して形成される。
本発明の円筒状製品搬送用支持具は、円筒状製品の折目線を有する湾曲した積載面1A、梁面1B及び直立面1Cを含む2個の略三角柱部1と、底面部2とから本質的に構成される。前記積載面1Aは、図2の円筒状製品6が積載し易いように幾分湾曲させる。このため、正確な三角柱部ではなく、略三角柱部が形成される。湾曲の程度は、円筒状製品6の直径を考慮して決定される。さらに積載面に折目線4を入れることにより、積載面1Aと円筒状製品6の円筒面が好適にフィットし接触する。折目線4は、折目線挿入専用マシンにより挿入する。
本発明の最大の特徴は、図2に示す通り、円筒状製品6を本発明の円筒状製品搬送用支持具に積載した時に、2個の略三角柱部1の梁面1Bと底面部2との間に浮揚空間3が形成されることである。これは、円筒状製品6を積載面1Aに積載することにより図2に示す水平応力5A及び垂直荷重5Bが、梁面1B及び直立面1Cが底面部2に接する方向にかかり、その結果、円筒状製品6を浮揚させるような方向に浮揚空間3が形成される。この浮揚空間3により、本発明の支持具は荷重に耐え、振動や衝撃の和らげる機能を与える。
このような浮揚空間3は、例えば底面部2の長さ(2R)と円筒状製品6の直径(2R)が等しく、積載面1Aの湾曲長さ:梁面1Bの長さ:直立面1Cの長さが=1.4R:R:Rの時形成される。しかしこれは1例であり、浮揚空間3の形成はこのケースに限定されるものではない。
なお、円筒状製品6を積載面1Aに積載した時円筒状製品6の重量は、積載面1A全体に均等に受け梁面1Bと直立面1Cに分散して荷重がかかる。
本発明の円筒状製品搬送用支持具の荷重テストの結果、耐最大荷重3200kgである。通常安全度を考慮してその1/4の800kg以内で使用される。
図3は、ロール製品の従来の搬送用架台で、ロール製品6の紙管7が架台8で支持される。これにより、架台8の下端部に大きい荷重がかかる。収納する箱全体の強度を強化する必要がある。
図4は、略三角柱部が略直角三角形9を形成するケースである。このケースでは、円筒状製品6の直径が底面部2の長さより大きい場合に浮揚空間6が形成される。
図5は、略三角柱部が略正三角形10を形成するケースである。なお、図5の場合は、円筒状製品搬送用支持具に積載した時に浮揚空間3が形成されにくいが、この場合は、円筒状製品の単なる転がり防止用としての機能を与える。
図6は、本発明の円筒状製品搬送用支持具の底面部6に桁11を取り付けたケースである。桁11を取り付けることにより、従来型のパレットは不要となる。図7は、パレット12上に本発明の円筒状製品搬送用支持具を複数使用して円筒状製品を段積みしたケースである。この様な製品の積載方法を採用すると、収納箱が不要であり、また従来に正面が三角形状で、上段程少なく積載する方法よりも積載効率がよい。
図8は、本発明の円筒状製品搬送用支持具を収納箱13に収納する場合である。写真フィルム等を搬送する場合の遮光の為に使用される。
図9は、本発明の円筒状製品搬送用支持具の直立面と梁面に補強板14を設置したケースである。前記略三角柱部の梁面又は直立面に補強板14を設けることにより本発明の円筒状製品搬送用支持具の強度が大幅に増強される。補強板は段ボールシート又は木製合板及び合成樹脂板が使用される。
図10は、本発明の円筒状製品搬送用支持具の積載面に緩衝材15を設置したケースの正面図である。軟質な円筒状製品6を積載するときは、該製品を保護するため、緩衝材15を積載面1Aに敷く。緩衝材15としては、エヤーキャップや発泡シートが用いられる。
以上説明したように、本発明の円筒状製品搬送用支持具は、ロール製品及び非ロール円筒状製品を積載した場合、衝撃や振動が少なく安定して搬送できる。さらに、円筒状製品をコンテナーへの積載や荷降ろし作業が容易となり、従来の収納箱への収納や取り出し作業に比べて大幅に労力を軽減できる。
また、該円筒状製品搬送用支持具は安価な段ボールシートにより、容易に製造できる。されに段積集合梱包することによりトータル梱包費を大幅にコストダウンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の円筒状製品搬送用支持具の斜視図である。
【図2】 円筒状製品を積載した本発明の円筒状製品搬送用支持具の正面図である。
【図3】 ロール製品の従来の搬送用架台の斜視図である。
【図4】 本発明の円筒状製品搬送用支持具の一様態の斜視図である。
【図5】 略三角柱が正三角柱である円筒状製品搬送用支持具の斜視図である。
【図6】 本発明の円筒状製品搬送用支持具の底面に桁を設けたケースの斜視図である。
【図7】 本発明の円筒状製品搬送用支持具を複数使用して円筒状製品を段積みした場合の斜視図である。
【図8】 本発明の円筒状製品搬送用支持具を箱に収納したケースの斜視図である。
【図9】 本発明の円筒状製品搬送用支持具の直立面と梁面に補強板を設置したケースの正面図である。
【図10】 本発明の円筒状製品搬送用支持具の積載面に緩衝材を設置したケースの正面図である。
【符号の説明】
1 三角柱
2 底面
1A 積載面
1B 梁面
1C 直立面
3 浮揚空間
4 折目線
5A 水平応力
5B 垂直荷重
6 製品
7 紙管
8 架台
9 直角三角柱
10 正三角柱
11 桁
12 パレット
13 箱
14 補強板
15 緩衝材
Claims (3)
- 円筒状製品の折目線を有する湾曲した積載面、梁面及び直立面を含む2個の略三角柱部と、底面部とから本質的になる段ボールシートから製作された円筒状製品運搬用支持具であって、四角形の段ボールシートの両端部をそれぞれ断面が略三角形に内側に折曲げることにより、前記2本の略三角柱部が、お互いに平行状に接近して形成されており、かつ、円筒状製品積載時に前記2個の略三角柱部の梁面と底面部との間に浮揚空間が形成される前記支持具。
- 前記略三角柱部の三角柱が、略二等辺三角柱又は略直角三角柱である請求項1記載の円筒状製品運搬用支持具。
- 前記略三角柱部の梁面又は直立面に補強板を有する請求項1記載の円筒状製品運搬用支持具。
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