JP4723430B2 - 偏光フィルムの製法 - Google Patents

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Description

本発明は、大面積においても均一な光学性能を有し、大型の液晶表示画面用途等に好適な光学用ポリビニルアルコール系重合体フィルムの保管または輸送方法に関する。
光の透過および遮蔽機能を有する偏光板は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。このLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時計等の小型機器から、近年では、ラップトップパソコン、ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビゲーションシステム、液晶テレビ等の広範囲に広がり、液晶表示画面の大型化に伴い、従来品以上に大面積における明るさ、鮮明さ等の光学性能の均一性に優れた偏光板が求められるようになった。
偏光板は、一般に、ポリビニルアルコール系重合体フィルム(以下、ポリビニルアルコール系重合体を「PVA」、ポリビニルアルコール系重合体フィルムを「PVAフィルム」と略記することがある)を一軸延伸し、染色することにより製造した偏光フィルムの両面に、三酢酸セルロース(TAC)フィルムなどの保護膜を貼り合わせた構成をしている。
PVAフィルムの保管または輸送は、通常、PVAフィルムを筒状のコアに巻き付けて形成したフィルムロールの状態で行われる。なお、PVAフィルム表面に、ロール巻きされたPVAフィルム同士のすべりを良くするためのスリップ用粉末が付着される場合もある。
光学用途以外の、一般の繊維製品包装用、離型用、農業用または水溶性包装用の場合には、フィルムロールを包装した後、横積み、または縦積みにより保管または輸送されていた。フィルムロールの両端部については、特に縦積み等でパレット床面と接触する等の接地により傷がつくのを防ぐため、ダンボール等による横当てまたは全体をダンボール箱で包装する等の工夫がなされていた。
一方、偏光フィルム等の光学用途の場合には、フィルムロールを、ポリエチレン、ポリプロピレン、アルミ蒸着フィルム、クラフト紙、ボール紙の一重の単純包装または2つ以上を組み合わせた2重包装とした後、横積みは自重により接地した底部のフィルム形態に変形等が発生するため厳禁とされるから、縦積みで対応する等の工夫がなされてきた。
しかし、フィルムロールを縦積みにしても、従来のようにPVAフィルムの長さが1000m程度のロール巻きでは問題が顕在化しなかったが、最近のロール巻長の増加に伴ってロール巻き重量が増加したことによって、その自重によりパレットとの接触面でロール端面に傷がつき、結果として例えば偏光フィルムの製造工程で延伸される際、フィルムの切断が頻発する等の問題が生じた。
さらに、液晶表示画面の大型化に伴い、偏光フィルムの材料としてフィルム幅が2m以上の幅広のPVAフィルムが求められるようになってきた。これに伴い、フィルム幅が2m以上のフィルムロールを従来のように縦積みで保管または輸送すると、ロール形態のバランスの悪さから転倒等の問題が生じていた。
本発明の目的は、大面積においても均一な光学性能を確保し、大型の液晶表示画面用途等に好適な光学用のポリビニルアルコール系フィルムの保管または輸送方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明にかかる偏光フィルムの製法は、フィルム幅が2m以上であり、かつ長さが1500m以上であるPVAフィルムを筒状のコアに巻き付けて形成したフィルムロールを作製し、このフィルムロールを2重包装して、基台とその上方の水平なフレーム部とをもつ支持台を含み両側一対の前記支持台を連結板で連結してなる架台における前記フレーム部上に、前記フィルムロールの両端面からそれぞれ所定長さだけ突出させた前記コアの突出部を載置させることによって当該フィルムロールを前記コアで支持することにより、宙吊状態に保持した後、染色、一軸延伸および固定処理を施すことを特徴とする。
この発明によれば、フィルムロールを宙吊状態に保持して、保管または輸送を行うので、フィルムロールの接地が防止されることにより、フィルムロールを形成する光学用PVAフィルムに傷や変形が生じないため、大面積においても均一な光学性能を確保できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光学用PVAフィルムの保管または輸送方法を示す構成図である。
光学用PVAフィルム1は、例えば円筒状のコア2に巻き付けられて、フィルムロール3を形成している。コア2は、フィルムロール3の両端面からそれぞれ多少突出するような長さに設けられている。コア2は例えば紙管、塩化ビニル管、アルミニウム管等からなる。フィルムロール3は、コア2の両端で一対の直立した支持板5、5により支持されている。支持板5は、そのほぼ面中央部に位置して、外方に突出する例えば円筒状の突出部6を備えており、この突出部6は前記円筒状のコア2の両端の内面に嵌合する。支持板5は、例えばベニヤ板やプラスチック板等からなり、突出部6は、例えばポリプロピレン製カラー(栓)等からなる。
前記フィルムロール3の両端に、一対の直立した支持板5、5を、その突出部6、6が互いに向かい合うように配置させて、この突出部6をコア2の両端の内面に嵌合させることにより、フィルムロール3を宙吊状態に保持して、保管または輸送を行う。このフィルムロール3は、例えばポリエチレン製フィルム等で、その外面全体が包装されることが好ましい。これにより、フィルムロール3の接地が防止されることにより、フィルムロール3を形成する光学用PVAフィルム1に傷や変形が生じないため、大面積においても均一な光学性能を確保できる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る光学用PVAフィルムの保管または輸送方法を示す構成図である。
光学用PVAフィルム1は、円筒状のコア12に巻き付けられて、フィルムロール13を形成している。コア12は、フィルムロール13の両端面からそれぞれ所定長さだけ突出するような両端部12a、12aを有している。このコア12は例えばアルミニウム管からなる。
フィルムロール13は、コア12の両端部12a、12aで架台10により支持されている。架台10は、両側一対の支持台11を連結板17で連結してなる。支持台11は、基台14の両端の支柱15、15間にフレーム部16を水平に掛け渡してなる。各支持台11のフレーム部16上に、前記コア2の両端部12a、12aが載置される。架台10は例えばアルミニウム製である。すなわち、架台10のフレーム部16、16上にコア12の両端部12a、12aを載置させて、コア12を支持することにより、フィルムロール13を宙吊状態に保持して、保管または輸送を行うことができる。このフィルムロール13は、例えばポリエチレン製フィルム等で、その外面全体が包装されることが好ましい。これにより、フィルムロール13の接地が防止されることにより、フィルムロール13を形成する光学用PVAフィルム1に傷や変形が生じないため、大面積においても均一な光学性能を確保できる。
前記第1、2実施形態において、フィルム包装されたフィルムロールに、さらに、緩衝材等で2次包装、例えば段ボール製パッキングケースに収納する等の工夫を施すことが好ましい。
本発明に用いられるPVAフィルムを構成するPVAとしては、ビニルエステル系モノマー重合して得られたビニルエステル系重合体をけん化し、ビニルエステル単位をビニルアルコール単位としたものを用いることができる。該ビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル等を挙げることができ、これらのなかでも酢酸ビニルを用いるのが好ましい。
ビニルエステル系モノマーを重合させる際に、必要に応じて、共重合可能な他のモノマーを、発明の効果を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以下、より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させることもできる。
このようなビニルエステル系モノマーと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数3〜30のオレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸およびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン酸およびその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド類を挙げることができる。
PVAフィルムを構成するPVAの重合度は、フィルム強度の点から500以上が好ましく、偏光性能等の光学性能の点から1000以上がより好ましく、2000以上がさらに好ましく、3500以上が特に好ましい。さらに、PVAの重合度の上限は、フィルム製膜性の点から10000以下が好ましい。
前記PVAの重合度Po はJIS K 6726に準じて測定される。すなわちPVAを再けん化し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度[η](単位:デシリットル/g)から次式により求められる。
Po =([η]×103 /8.29)(1/0.62)
PVAフィルムを構成するPVAのけん化度は、フィルムの耐久性の点から90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましく、98モル%以上が最も好ましい。さらに、フィルムの染色性の点から99.99モル%以下が好ましい。
前記けん化度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変換されうる単位の中で、実際にビニルアルコール単位にけん化されている単位の割合を示したものである。なお、PVAのけん化度は、JIS記載の方法により測定を行った。
PVAフィルムを製造する際に可塑剤として多価アルコールを添加することが好ましい。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等を挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。これらの中でも延伸性向上効果からエチレングリコールまたはグリセリンが好適に使用される。
多価アルコールの添加量としては、PVA100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、3〜25重量部がより好ましく、5〜20重量部が最も好ましい。1重量部より少ないと、染色性や延伸性が低下する場合があり、30重量部より多いと、フィルムが柔軟になりすぎて取り扱い性が低下する場合がある。
PVAフィルムを製造する際に界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の種類としては特に限定はないが、アニオン性またはノニオン性の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシルベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのアルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレンラウレートなどのアルキルエステル型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテルなどのアルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテルなどのポリプロピレングリコールエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミドなどのアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル型などのノニオン性界面活性剤が好適である。これらの界面活性剤の1種または2種以上の組み合わせで使用することができる。
界面活性剤の添加量としては、PVA100重量部に対して0.01〜1重量部が好ましく、0.02〜0.5重量部がさらに好ましく、0.05〜0.3重量部が特に好ましい。0.01重量部より少ないと、延伸性向上や染色性向上の効果が現れにくく、1重量部より多いと、フィルム表面に溶出してブロッキングの原因になり取り扱い性が低下する場合がある。
PVAフィルムを製造する方法としては、例えば、PVAを溶剤に溶解したPVA溶液を使用して、流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐出)、ゲル製膜法(PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した後、溶媒を抽出除去し、PVAフィルムを得る方法)、およびこれらの組み合わせによる方法や、含水PVA(有機溶剤などを含んでいても良い)を溶融して行う溶融押出製膜法などで製造することができる。これらのなかでも流延製膜法および溶融押出製膜法が、良好な光学用PVAフィルムが得られることから好ましい。
PVAフィルムを製造する際に使用されるPVAを溶解する溶剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、グリセリン、水などを挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。これらのなかでも、ジメチルスルホキシド、水、またはグリセリンと水の混合溶媒が好適に使用される。
PVAフィルムを製造する際に使用されるPVA溶液または含水PVA(有機溶剤などを含有しても良い)の揮発分率は、50〜90重量%が好ましく、55〜80重量%がさらに好ましい。揮発分率が50重量%より小さいと、粘度が高くなるため製膜が困難となる。揮発分率が90重量%より大きいと、粘度が低くフィルムの厚さ均一性が損なわれ易いため好ましくない。
PVAフィルムの平均厚さは20〜150μmが好ましく、40〜120μmがより好ましい。平均厚さが20μm未満になると、偏光フィルムを製造する際の一軸延伸で延伸破れが発生する場合がある。また、平均厚さが150μmを超えると、偏光フィルムを製造する際の一軸延伸で延伸斑が発生する場合がある。
PVAフィルムのフィルム幅は2m以上が好ましく、2.3m以上であることがより好ましく、2.6m以上であることがさらに好ましく、3m以上であることが特に好ましく、3.5m以上であることが最も好ましい。フィルム幅が2mより小さい場合には、ドラム製膜によるボーイング現象の影響を、フィルム中央部付近も含め全体に受けやすく、光学性能が均一な偏光フィルムが得られない場合がある。フィルム幅が6mを超えると、偏光フィルムを製造する際の一軸延伸で均一に延伸することが困難になる場合がある。
本発明にいうスリップ用粉末とは、ロール巻きされたPVAフィルム同士のスリップ性の向上を目的に、PVAフィルムの表面に付着させるもので、例えば、各種澱粉系の有機質粉末や炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、珪酸、タルク、クレー等の無機質粉末を挙げることができる。これらの微粉末の平均粒径は1〜100μmが好ましく、5〜20μmがさらに好ましい。
PVAフィルム表面のスリップ用粉末の付着量は、0.01g/m2 以下であり、0.005g/m2 以下が好ましく、0g/m2 (粉末付着なし)が特に好ましい。粉末付着量が0.01g/m2 を超えると、後述する湿式延伸法で偏光フィルムを製造する際の予備膨潤槽、染色槽が当該粉による汚染が激しくなる場合がある。また、乾熱延伸法で偏光フィルムを製造する際、一軸延伸での延伸斑等が発生したりする場合がある。
本発明のPVAフィルムから偏光フィルムを製造するには、例えば、該PVAフィルムを染色、一軸延伸、固定処理、および乾燥処理、さらに必要に応じて熱処理を行えばよい。各工程の順序は特に限定はなく、染色と一軸延伸などの二つの工程を同時に実施しても良い。また、各工程を複数回繰り返しても良い。
染色は一軸延伸前、一軸延伸時、一軸延伸後のいずれでも可能であるが、PVAフィルムは、一軸延伸により結晶化度が上がりやすく染色性が低下することがあるため、一軸延伸に先立つ任意の工程または一軸延伸工程中において染色するのが好ましい。染色に用いる染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイレクトブラック 17、19、154;ダイレクトブラウン 44、106、195、210、223;ダイレクトレッド 2、23、28、31、37、39、79、81、240、242、247;ダイレクトブルー 1、15、22、78、90、98、151、168、202、236、249、270;ダイレクトバイオレット 9、12、51、98;ダイレクトグリーン 1、85;ダイレクトイエロー 8、12、44、86、87;ダイレクトオレンジ 26、39、106、107等の二色性染料などが使用できる。染色は、通常、PVAフィルムを上記染料を含有する溶液中に浸漬させることにより行うことができるが、その処理条件や処理方法は特に制限されるものではない。
一軸延伸は湿式延伸法または乾熱延伸法が使用でき、温水中(前記染料を含有する溶液中や後記固定処理浴中でもよい)または吸水後のフィルムを用いて空気中で行うことができる。光学性能の均一性の点から、延伸装置は、ロール間の速度差等を利用したロール延伸法を用いることが最も好ましいが、他の延伸方式であっても、フィルム幅2m以上のPVAフィルムを用いれば、光学性能の均一性向上の効果が得られる。
延伸倍率は4倍以上が好ましく、5倍以上が特に好ましい。延伸倍率が4倍より小さいと、実用的に十分な偏光性能や耐久性能が得られにくい。延伸は一段階で目的の延伸倍率まで行ってもよいが、二段階以上の多段延伸を行った方がさらにネックインが小さくなり、光学性能がより均一なものが得られる。延伸後のフィルムの厚さは、3〜75μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。
PVAフィルムへの上記染料の吸着を強固にすることを目的に、固定処理を行う。固定処理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸およびホウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴中にヨウ素化合物を添加しても良い。
偏光フィルムの乾燥処理(熱処理)は、30〜150℃で行うのが好ましく、50〜150℃で行うのがより好ましい。
以上のようにして得られた偏光フィルムは、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、かつ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて偏光板として使用される。保護膜としては、通常、セルロースアセテート系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルム等が使用される。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
実施例1
けん化度99.9モル%、重合度2400のPVA100重量部とグリセリン10重量部からなるフィルム幅1.8m、長さ2000mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着なし)の重量は約350kgであった。該フィルムロールをポリエチレン製フィルムで2重包装した後、図1に示すように、フィルムロール3(フィルム包装は図示せず)を接地させないように、ベニア製複合材からなるボード5、5のポリプロピレン製カラー(栓)6、6を、フィルムロール3の塩化ビニル管からなるコア2の両端の内面に嵌合させることにより、フィルムロール3を宙吊状態に保持して、さらに図示しない段ボール製パッキングケースに収納した。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロール3の外観を観察したが、特に変化は見られなかった。
該PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作成した。すなわち、PVAフィルムを30℃の水中に3分間浸漬して予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの40℃の水溶液中に4分間浸漬した。続いて、ホウ酸4%の50℃の水溶液中で5.0倍にロール方式一軸延伸を行った。さらに、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸40g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬して固定処理を行った。フィルムを取り出し、定長下、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。
得られた偏光フィルムの厚さは27μmであり、該偏光フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光学斑は認められず、良好であった。
実施例2
けん化度99.9モル%、重合度1700のPVA100重量部とグリセリン12重量部からなるフィルム幅2.8m、長さ2000mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着なし)の重量は、約550kgであった。該フィルムロールをポリエチレン製フィルムで2重包装した後、実施例1と同様に、フィルムロールを宙吊状態に保持して、さらに、段ボール製パッキングケースに収納した。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロールの外観を観察したが、特に変化は見られなかった。
該PVAフィルムを実施例1と同様に処理して、26μmの厚さの偏光フィルムを得た。該偏光フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光学斑は認められず、良好であった。
実施例3
けん化度99.9モル%、重合度2400のPVA100重量部とグリセリン14重量部からなるフィルム幅2.9m、長さ2000mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着無し)の重量は、約570kgであった。該フィルムロールをポリエチレン製フィルムで2重包装した後、図2に示すように、フィルムロール13(フィルム包装は図示せず)を接地させないように、フィルムロール13のアルミニウム管からなるコア12の両端部12a、12aを、アルミ製架台10のフレーム材16、16上に載置させて、フィルムロール13を宙吊状態に保持した。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロール13の外観を観察したが、特に変化は見られなかった。
該PVAフィルムを実施例1と同様に処理して、29μmの厚さの偏光フィルムを得た。該偏光フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光学斑は認められず、良好であった。
実施例4
けん化度99.9モル%、重合度4000のPVA100重量部とグリセリン11重量部からなるフィルム幅3.2m、長さ1500mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着なし)の重量は、約470kgであった。該フィルムロールをポリエチレン製フィルムで2重包装した後、実施例3と同様に、フィルムロールを宙吊状態に保持した。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロールの外観を観察したが、特に変化は見られなかった。
該PVAフィルムを実施例1と同様に処理して、28μmの厚さの偏光フィルムを得た。該偏光フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光学斑は認められず良好であった。
比較例1
実施例1と同じく、フィルム幅1.8m、長さ2000mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着なし:重量は約350kg)をポリエチレン製フィルムで2重包装した後、フィルムロールを木製パレットの上にダンボールを2重に重ねた上に横置きにした。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロールの外観を観察した。パレットに直接接触している底部の部分が若干変形するとともに、一部ブロッキングがあり、フィルムロールからフィルムを巻き出す際、端部に欠陥があり、偏光フィルムを作成する際にフィルムの切断が多発した。
かろうじて、該PVAフィルムを実施例1と同様に処理し、30μmの厚さの偏光フィルムを得た。クロスニコル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度で挟み、透過光を目視で観察したが、染色の濃い部分と薄い部分が局所的に共存する光学斑が認められ、偏光フィルムとしては不良であった。
比較例2
実施例4と同じ、フィルム幅3.2m、長さ1500mのPVAフィルム(スリップ用粉末付着なし:重量は約470kg)をポリエチレン製フィルムで2重包装した後、フィルムロールを木製パレットの上にダンボールを2重に重ねた上に横置きにした。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロールの外観を観察した。パレットに直接接触している底部の部分が自重で変形するとともに、一部ブロッキングがあり、フィルムロールからフィルムを巻き出す際、端部に欠陥があり、偏光フィルムを作成する際にフィルムの切断が頻発した。
かろうじて、該PVAフィルムを実施例1と同様に処理し、28μmの厚さの偏光フィルムを得た。クロスニコル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度で挟み、透過光を目視で観察したが、染色の濃い部分と薄い部分が全体的に存在する光学斑が認められ、偏光フィルムとしては不良であった。
実施例5
けん化度99.9モル%、重合度2400のPVA100重量部とグリセリン13重量部からなるフィルム幅2.9m、長さ2500mのPVAフィルムに、スリップ用粉末(ニッカ株式会社製、MS−550S)を付着量が0.005g/m2 となるように塗布した。該フィルムロールの重量は約720kgであり、該フィルムロールをポリエチレン製フィルムで2重包装した後、実施例3と同様に、フィルムロールを宙吊状態に保持した。1ケ月、室温で放置した後、フィルムロールの外観を観察したが、特に変化は見られなかった。
該PVAフィルムを実施例1と同様に処理して、29μmの厚さの偏光フィルムを得た。当該偏光フィルムには染色斑は認められず良好であり、かつクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に、得られた偏光フィルムを45°の角度で挟み、透過光を目視で観察しても光学斑は認められず、良好であった。
本発明の第1実施形態に係る光学用PVAフィルムの保管または輸送方法を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る光学用PVAフィルムの保管または輸送方法を示す構成図である。
符号の説明
1…光学用ポリビニルアルコール系重合体フィルム、2、12…コア、3、13…フィルムロール、5…支持板、6…突出部、10…架台。

Claims (5)

  1. フィルム幅が2m以上であり、かつ長さが1500m以上であるポリビニルアルコール系重合体フィルムを筒状のコアに巻き付けて形成したフィルムロールを作製し、このフィルムロールを2重包装して、基台とその上方の水平なフレーム部とをもつ支持台を含み両側一対の前記支持台を連結板で連結してなる架台における前記フレーム部上に、前記フィルムロールの両端面からそれぞれ所定長さだけ突出させた前記コアの突出部を載置させることによって当該フィルムロールを前記コアで支持することにより、宙吊状態に保持した後、染色、一軸延伸および固定処理を施すことを特徴とする偏光フィルムの製法。
  2. 前記フィルムロールの重量が470kg以上であることを特徴とする請求項1に記載の偏光フィルムの製法。
  3. ヨウ素による染色を施すことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光フィルムの製法。
  4. ホウ酸またはホウ素化合物により固定処理を施すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光フィルムの製法。
  5. 染色、一軸延伸および固定処理を任意の順番で施すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光フィルムの製法。
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