JP2006199926A - ポリビニルアルコール系フィルム、およびその製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール系フィルム、およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】平坦性に優れ、フィルムロールの外観が良好で、フィルムの長尺巻きに優れ、光学ムラのない偏光膜を得るためのポリビニルアルコール系フィルムおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】サイズが1m×1mのポリビニルアルコール系フィルムを平坦な定盤上に設置したときに、表面うねりの最底部から最頂部までの高さ(h)が、1cm以下であるポリビニルアルコール系フィルムである。(A)キャスティング法によりポリビニルアルコール系フィルムを製膜する工程、(B)製膜されたポリビニルアルコール系フィルムを加熱して、含水率を1〜5重量%に調整する工程、(C)加熱されたポリビニルアルコール系フィルムをスリットしたのち、フィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程、および(D)巻き取ったポリビニルアルコール系フィルムを梱包する工程により、ポリビニルアルコール系フィルムを製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリビニルアルコール系フィルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、平坦性に優れ、ポリビニルアルコール系フィルムロールの外観が良好で、フィルムの長尺巻きにも優れたポリビニルアルコール系フィルムであり、更に、光学ムラのない偏光膜を製造するためのポリビニルアルコール系フィルムおよびその製造方法に関する。
従来、ポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を水などの溶媒に溶解して原液を調製したのち、溶液流延法(キャスティング法)により製膜して、金属加熱ロールなどを使用して乾燥することにより製造される。このようにして得られるポリビニルアルコール系フィルムは、透明性や染色性に優れたフィルムとして多くの用途に利用されており、その有用な用途の一つに偏光膜があげられる。かかる偏光膜は、液晶ディスプレイの基本構成要素として用いられており、近年では高品位で高信頼性の要求される機器へとその使用が拡大されている。
このような中、液晶テレビなどの画面の大型化にともない、従来品より一段と平坦性に優れ、かつ幅広長尺な偏光膜、およびその原反となるポリビニルアルコール系フィルムが必要とされている。偏光膜が、厚みムラやうねりなどのために平坦でない場合には、偏光性能の面内均一性が不足したり、組み立てられた液晶セルに応力が生じ、液晶セル自体の変形や、耐久性の低下を引き起こす。このような問題への対策として、たとえば、TD方向(横方向)の厚み変動が0.5μm/mm以下のポリビニルアルコール系フィルムを偏光膜の製造に用いることが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
しかし、ポリビニルアルコール系フィルムの厚み変動だけを低減しても、ポリビニルアルコール系フィルムロールとした場合の外観が必ずしも良好とは言えず、外観不良となったフィルムロールからフィルムを巻き出して、偏光膜を製造する場合には、フィルムのうねりのため、染色、延伸、ホウ酸処理といった各工程に供するにあたりフィルムの搬送性が劣ることとなる。
また、ポリビニルアルコール系フィルムが平坦でない場合は、ロールに巻き取ることが困難であるばかりではなく、ロールの表層付近のフィルムに大きな負荷がかかり、フィルムの均一性が損なわれる。均一性が損なわれると、偏光膜における光学的な色ムラが発生する。保管および輸送中にフィルムが吸湿した際には、この現象は更に増大し、偏光膜製造前に表層に近いフィルムの大部分を破棄せざるを得ない。
特開2002−31720号公報
本発明は、幅広長尺化に対応した、平坦性に優れたポリビニルアルコール系フィルムおよびその製造方法を提供することを目的とする。とくに、ロールに巻き取ったときに、ポリビニルアルコール系フィルムロールの外観が良好なポリビニルアルコール系フィルムを提供することを目的とする。更には、光学ムラの無い偏光膜の提供を目的とする。
本発明は、サイズが1m×1mのポリビニルアルコール系フィルムを平坦な定盤上に設置したときに、表面うねりの最大高さ(h)が、1cm以下であるポリビニルアルコール系フィルムに関するものである。
前記ポリビニルアルコール系フィルムは、ロールに巻き取ったときに、ロール最外層フィルムの幅方向におけるろ波最大うねりが、5mm以下であることが好ましい。
更に、前記ポリビニルアルコール系フィルムにおいて、重量平均分子量120000〜300000のポリビニルアルコール系樹脂を用いてなることが好ましく、フィルム厚みが30〜70μmであることが好ましく、また、フィルム幅が2m以上であることが好ましい。
また、本発明は、
(A)キャスティング法によりポリビニルアルコール系フィルムを製膜する工程、
(B)製膜されたポリビニルアルコール系フィルムを加熱して、含水率を1〜5重量%に調整する工程、
(C)加熱されたポリビニルアルコール系フィルムをスリットしたのち、フィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程、および
(D)巻き取ったポリビニルアルコール系フィルムを梱包する工程
からなる前記ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法に関するものである。
前記工程(D)は、湿度30〜70%RHの環境下、フィルム中の含水率を1〜5重量%に維持した状態で行なわれることが好ましい。
前記工程(C)は、工程(C)が、加熱されたポリビニルアルコール系フィルムを、一旦ロールに巻き取ったのち、該ロールより巻き出してスリットし、さらにフィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程であることが好ましい。
前記工程(B)の加熱終了から、前記工程(D)の梱包終了までは、48時間以内に行われることが好ましい。
さらに、本発明は、前記ポリビニルアルコール系フィルムからなる偏光膜、さらには、偏光膜の少なくとも片面に保護膜を設けてなる偏光板に関するものである。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、平坦性に優れているため、幅広長尺なフィルムであっても容易にロールに巻き取ることができ、得られるフィルムロールの外観も良好である。また、平坦性に優れているため、とくに幅広長尺の偏光膜の製造に、原反として好ましく用いられ、更に、光学的な色むらの無い偏光膜を得ることができる。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、サイズが1m×1mのポリビニルアルコール系フィルムを平坦な定盤上に設置したときに、表面うねりの最大高さ(h)が、1cm以下であるポリビニルアルコール系フィルムである。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を製膜して得られるものである。ポリビニルアルコール系樹脂としては、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して得られる樹脂が用いられる。しかし、本発明のポリビニルアルコール系フィルムにおいては、必ずしもこれに限定されるものではなく、酢酸ビニルと、少量の酢酸ビニルと共重合可能な成分との共重合体をケン化して得られる樹脂を用いることもできる。酢酸ビニルと共重合可能な成分としては、たとえば、不飽和カルボン酸や、その塩、エステル、アミドまたはニトリルなど;エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテンなどの炭素数2〜30のオレフィン類;ビニルエーテル類;不飽和スルホン酸塩などを用いることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量はとくに限定されないが、好ましくは120000〜300000、より好ましくは140000〜260000、さらに好ましくは160000〜200000である。重量平均分子量が120000未満ではポリビニルアルコール系樹脂を光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず、300000をこえるとフィルムを偏光膜とする場合に延伸が困難となり、工業的な生産が難しく好ましくない。尚、本発明におけるポリビニルアルコール系樹脂の重量平均分子量は、GPC−LALLS法により測定される重量平均分子量である。
また、ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度はとくに限定されないが、好ましくは97〜100モル%、より好ましくは98〜100モル%、さらに好ましくは99〜100モル%である。ケン化度が97モル%未満ではポリビニルアルコール系樹脂を光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず好ましくない。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、サイズが1m×1mのフィルムを平坦な定盤上に設置したときに、表面うねりの最大高さ(h)が、1cm以下であることが必要で、好ましくは7mm以下である。最大高さ(h)が1cmをこえる場合は、フィルムを用いて偏光膜を製造する際に搬送が困難となり、また、製造される偏光膜にも大きなうねりが存在することになる。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、長さ3000m以上のフィルムをロールに巻き取ったときに、ロール最外層フィルムの幅方向におけるろ波最大うねりが、5mm以下であることが好ましく、より好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下、特に好ましくは1mm以下である。ここでいうろ波最大うねりとは、JIS−B−0610によるろ波最大うねりであり、低域カットオフは0.1mm、高域カットオフは5cm、測定長さは10cm、測定速度は1cm/秒とする。ろ波最大うねりが5mmをこえる場合は、フィルムを用いて偏光膜を製造する際に、製造前に巻き取られたフィルムの一部を廃棄することになり好ましくない。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を用いてポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、この水溶液をドラム型ロールやエンドレスベルトに流延して製膜、乾燥することで連続的に製造されるが、とくに製造方法は限定されない。たとえば、
(A)キャスティング法によりポリビニルアルコール系フィルムを製膜する工程、
(B)製膜されたポリビニルアルコール系フィルムを加熱して、含水率を1〜5重量%に調整する工程、
(C)加熱されたポリビニルアルコール系フィルムをスリットしたのち、フィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程、および
(D)巻き取ったポリビニルアルコール系フィルムを梱包する工程
により製造することができる。
以下、前記工程(A)、工程(B)、工程(C)および工程(D)からなる製造方法について説明する。
工程(A)においては、まず、前述したようなポリビニルアルコール系樹脂の含水率を調整して得られるポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを水に溶解して、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製する。ポリビニルアルコール系樹脂水溶液の調製方法は、とくに限定されず、たとえば、多軸押出機を用いて調製してもよく、また、上下循環流発生型撹拌翼を備えた溶解缶において、缶中に水蒸気を吹き込んで含水ポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを溶解させて水溶液を調製することもできる。ポリビニルアルコール系樹脂水溶液には、ポリビニルアルコール系樹脂以外に、必要に応じて、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの一般的に使用される可塑剤や、ノニオン性、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤を含有させることが、機械特性や生産性の点より好ましい。
このようにして得られるポリビニルアルコール系樹脂水溶液の濃度は、好ましくは15〜60重量%、より好ましくは17〜55重量%、さらに好ましくは20〜50重量%である。濃度が15重量%未満では乾燥負荷が大きくなるため生産能力に劣り、60重量%をこえると粘度が高くなりすぎて均一な溶解ができず、好ましくない。
次に、得られたポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、脱泡処理される。脱泡方法としては、静置脱泡や多軸押出機による脱泡などの方法があげられる。多軸押出機としては、ベントを有した多軸押出機であれば、とくに限定されないが、通常はベントを有した2軸押出機が用いられる。
脱泡処理ののち、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、一定量ずつT型スリットダイに導入され、ドラム型ロール又はエンドレスベルト、特に好ましくはドラム型ロールに流延されて、キャスティング法により製膜される。
T型スリットダイ出口の樹脂温度は80〜100℃であることが好ましく、より好ましくは85〜98℃である。T型スリットダイ出口の樹脂温度が80℃未満では流動不良となり、100℃をこえると発泡して好ましくない。
流延に際しては、ドラム型ロール又はエンドレスベルトで行われるが、幅広化や長尺化、膜厚の均一性などの点からドラム型ロールで行うことが好ましい。
ドラム型ロールの直径は、好ましくは2000〜5000mm、より好ましくは2400〜4500mm、とくに好ましくは2800〜4000mmである。ドラム型ロールの直径が2000mm未満では、乾燥長が不足し速度が出ず、5000mmをこえると輸送性に劣り好ましくない。ドラム型ロールの幅は、好ましくは1000〜5000mm、より好ましくは2000〜4500mm、とくに好ましくは3000〜4000mmである。ドラム型ロールの幅が1000mm未満では、生産性に劣り、5000mmをこえると輸送性に劣ることとなり好ましくない。ドラム型ロールの回転速度は5〜30m/分であることが好ましく、6〜20m/分であることがより好ましい。回転速度が5m/分未満では、生産性に劣り、30m/分をこえると乾燥が不足することとなり好ましくない。また、ドラム型ロールの表面温度は70〜99℃であることが好ましく、75〜97℃であることがより好ましい。表面温度が70℃未満では乾燥不良となり、99℃をこえると発泡して好ましくない。
工程(A)において製膜されたフィルムは、加熱により、含水率が1〜5重量%になるように調整される(工程(B))。ここで、加熱とは、単なるフィルムの水分除去(乾燥)以外に、結晶化を目的とした熱処理をも含むものである。フィルムの含水率は、1〜5重量%であることが好ましく、特には1.5〜4重量%であることが好ましく、更には2.0〜3.0重量%であることがより好ましい。フィルムの含水率が1重量%未満では、うねりが発生する傾向があり、5重量%をこえると乾燥が不充分となり好ましくない。
乾燥方法は、とくに限定されず、たとえば、フィルムの表面と裏面とを複数の乾燥ロールに交互に通過させることにより行なうことができる。
乾燥ロールの直径は、好ましくは100〜1000mm、より好ましくは150〜900mm、とくに好ましくは200〜800mmである。乾燥ロールの直径が100mm未満では莫大な本数が必要となり、1000mmをこえるとフィルム搬送が不安定となり、好ましくない。乾燥ロールの好ましい本数は、通常2〜30本である。
また、乾燥ロールの表面温度は、とくに限定されないが、50〜150℃、さらには60〜120℃であることが好ましい。表面温度が50℃未満では乾燥不良となり、150℃をこえると乾燥しすぎることとなり、外観不良を招き好ましくない。
工程(B)において含水率を調整されたポリビニルアルコール系フィルムは、スリットされ、フィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取られる((工程(C))。
ロールに巻き取られるときのフィルム中の含水率は、好ましくは1〜5重量%、より好ましく1.5〜4重量%、特に好ましくは2.0〜3.0重量%である。含水率が1重量%未満では、巻き取り後のフィルムが吸水し、とくにロール表層部にうねりが発生する傾向があり、5重量%をこえると逆にフィルムが脱水してうねりが発生する傾向がある。
フィルム中の含水率を前記範囲に調整するためには、工程(B)ののち、フィルムを湿度30〜70%RHの環境下に移送し、そこでスリットおよび巻き取りを行なうことが好ましい。環境湿度が低すぎたり高すぎたりすると、フィルムの含水率が大きく変動し、フィルムに新たなうねりを生じさせることになり好ましくない。
ポリビニルアルコール系フィルムは、用途や出荷先によって幅が異なる。前述したような流延工程、製膜工程および乾燥工程を、幅が異なるフィルムごとに変更するのは現実的ではない。したがって、工程(B)において含水率が調整されたポリビニルアルコール系フィルムは、一旦ロールに巻き取られて(仮巻き取りと呼ぶ)、保管されたのち、再び該ロールから巻き出され、所望の幅にスリットされることが好ましい。スリットされたフィルムは、連続してロールに巻き取られる(本巻き取りと呼ぶ)。
このとき、加熱処理(乾燥や熱処理)から仮巻き取りまでの時間が短すぎると、フィルムの冷却が充分でなく、仮巻き取り後に熱収縮に基づく応力が発生する。仮巻き取り後に発生した応力は、フィルムにうねりをもたらし、このうねりは本巻き取り後も残存する。したがって、仮巻き取り後のロール最外層フィルムの表面温度は、10〜40℃であることが好ましく、20〜30℃であることがより好ましい。加熱後に冷却ロールなどで積極的にフィルムを冷却することは可能であるが、急激な冷却は新たな応力、すなわちうねりを生じさせることになり好ましくない。
ロールに巻き取られたフィルムは、幅が2m以上であることが好ましく、2.5〜4mであることがより好ましい。幅が2m未満では、偏光膜製造時の生産性に劣ることとなり好ましくない。また、巻き取られたフィルムの長さは、2000m以上、特には3000m以上、更には3000〜8000mであることがより好ましい。長さが2000m未満では偏光膜製造時の生産性に劣り好ましくない。
工程(C)においてロールに巻き取られたポリビニルアルコール系フィルムは、その後速やかに梱包される(工程(D))。
梱包は、湿度30〜70%RHの環境下、フィルム中の含水率を1〜5重量%に維持した状態で行なわれることが好ましい。環境湿度が低すぎたり高すぎたりすると、フィルムの含水率が大きく変動し、フィルムに新たなうねりを生じさせることになり好ましくない。
梱包には、ガスバリアフィルムを用いることが好ましい。ガスバリアフィルムの種類は、水蒸気の透過性を減ずるものであれば、とくに限定されないが、必要に応じて内面に吸湿剤を塗布したものを用いることもある。たとえば、内面に吸湿剤を塗布したガスバリアフィルムとしては、ポリエステルフィルムにケイ素酸化物やアルミナを蒸着したフィルム、これらに更にポリエチレンを積層したフィルム、ポリエステル、アルミニウム箔およびポリエチレンの積層フィルムなどの内面に、シリカゲル、ゼオライト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、クレー系化合物、多孔質ポリマーなどをコーティングした複合フィルムなどを用いることができる。
さらに、梱包の際には、梱包内部の湿度を適度な湿度に保つために、吸湿剤の入った袋を梱包内部に配置してもよい。吸湿剤としては、シリカゲル、ゼオライト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、クレー系化合物、多孔質ポリマーなどを用いることができる。工程(B)における加熱後のフィルムの含水率は1〜5重量%であるが、梱包までの間に、その含水率は数%上昇するおそれがあり、含水率が上昇する場合は、梱包後、この数%の水分を吸湿剤により除去することにより、保管および輸送中に、フィルムが吸湿してうねりが増大するのを防ぐことができる。
工程(B)における加熱から工程(D)における梱包までの時間は、48時間以内、好ましくは3〜48時間、より好ましくは4〜36時間、さらに好ましくは5〜24時間である。ここで、加熱から梱包までの時間とは、所望されるフィルムの長さ分の加熱処理が終了してから、ロールに巻き取られた(本巻き取りされた)フィルムが梱包されるまでの時間をいう。
加熱から梱包までの時間が48時間をこえる場合、すなわち、ロールへの仮巻き取り、保管、スリット、本巻き取り、梱包までの時間が長くなるほど、フィルムのうねりは増大する。うねりが増大する原因は、フィルム内の応力緩和に基づくものや、面内の吸湿ムラなどがあげられる。適度な応力緩和や適度な吸湿は、フィルム製造上必要ではあるが、長時間になるほど各工程特有の外乱因子が新たな応力や無駄な吸湿を生む。各工程特有の外乱因子とは、たとえば、仮巻き取り時の張力や、仮巻き取りロールの保管時の温度や湿度である。一方、加熱から仮巻き取りまでの時間が短すぎると、フィルムの冷却が充分でなく、本巻き取り後に熱収縮に基づく応力が発生する。乾燥後に冷却ロールなどで積極的にフィルムを冷却することは可能であるが、急激な冷却は新たな応力、すなわちうねりを生じる。この冷却時間を考慮すると、加熱から梱包までの時間は、3時間以上であることが好ましい。
本発明のポリビニルアルコール系フィルムは、平坦性に優れ、フィルムロールの外観にも優れているため、とくに偏光膜の製造に、原反として好ましく用いられる。
偏光膜の製造に用いられるポリビニルアルコール系フィルムの膜厚は、好ましくは30〜100μm、さらに好ましくは30〜70μmであり、偏光性能向上の点で特に好ましくは40〜60μmである。膜厚が30μm未満では延伸が難しく、100μmをこえると膜厚精度が低下して好ましくない。
本発明の偏光膜は、通常の染色、延伸、ホウ酸架橋および熱処理などの工程を経て製造される。偏光膜の製造方法としては、ポリビニルアルコール系フィルムを延伸してヨウ素または二色性染料の溶液に浸漬し染色したのち、ホウ素化合物処理する方法、延伸と染色を同時に行なったのち、ホウ素化合物処理する方法、ヨウ素または二色性染料により染色して延伸したのち、ホウ素化合物処理する方法、染色したのち、ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法などがあり、適宜選択して用いることができる。このように、ポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)は、延伸と染色、さらにホウ素化合物処理を別々に行なっても同時に行なってもよいが、染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を実施することが、生産性の点より望ましい。
延伸は一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが望ましい。この際、延伸方向の直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度、またはそれ以上の延伸)を行なっても差し支えない。延伸時の温度は、40〜170℃から選ぶのが望ましい。さらに、延伸倍率は最終的に前記範囲に設定されればよく、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すればよい。
フィルムへの染色は、フィルムにヨウ素または二色性染料を含有する液体を接触させることによって行なわれる。通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/L、ヨウ化カリウムの濃度は10〜50g/L、ヨウ化カリウム/ヨウ素の重量比は20〜100が適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜50℃が好ましい。水溶液には、水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。接触手段としては浸漬、塗布、噴霧などの任意の手段が適用できる。
染色処理されたフィルムは、ついでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液または水−有機溶媒混合液の形で濃度0.3〜2モル/L程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させるのが実用上望ましい。処理法は浸漬法が望ましいが、もちろん塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は50〜70℃程度、処理時間は3〜20分程度が好ましく、また必要に応じて処理中に延伸操作を行なってもよい。
このようにして得られる本発明の偏光膜の偏光度は、好ましくは99%以上、より好ましくは99.5%以上である。偏光度が99%未満では液晶ディスプレイにおけるコントラストを確保することができなくなる傾向がある。
なお、偏光度は、2枚の偏光膜を、その配向方向が同一方向になるように重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H11)と、2枚の偏光膜を、配向方向が互いに直交する方向になる様に重ね合わせた状態で、波長λにおいて測定した光線透過率(H1)より、下式にしたがって算出される。
〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2
さらに、本発明の偏光膜の単体透過率は、好ましくは43%以上である。43%未満では液晶ディスプレイの高輝度化を達成できなくなる傾向がある。
単体透過率は、分光光度計を用いて偏光膜単体の光線透過率を測定して得られる値である。
このようにして得られる偏光膜は、その片面または両面に光学的に等方性の高分子フィルムまたはシートを保護膜として積層接着して、偏光板として用いることもできる。保護膜としては、たとえば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイドなどのフィルムまたはシートがあげられる。
また、偏光膜には、薄膜化を目的として、上記保護膜の代わりに、その方面または両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂などの硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
偏光膜(少なくとも片面に保護膜あるいは硬化性樹脂を積層させたものを含む)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常知られている方法で形成されて、実用に供される場合もある。感圧性接着剤層としては、アクリル酸エステル、たとえば、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどとα−モノオレフィンカルボン酸、たとえばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸などとの共重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールのようなビニル単量体を添加したものも含む。)を主体とするものが、偏光フィルムの偏光特性を阻害することがないのでとくに好ましいが、これに限定されることなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能で、たとえばポリビニルエーテル系、ゴム系などでもよい。
本発明の偏光膜は、平坦性に優れ、フィルムロールの外観に優れる本発明のポリビニルアルコール系フィルムを用いて製造されるため、光学ムラがなく偏光性能の面内均一性にも優れており、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、パソコン、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類などの液晶表示装置、サングラス、防目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCDなど)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具などに好ましく用いられる。
重量平均分子量:GPC−LALLS法により以下の条件で測定した。
1)GPC
装置:Waters製244型ゲル浸透クロマトグラフ
カラム:東ソー(株)製TSK−gel−GMPWXL(内径8mm、長さ30cm、2本)
溶媒:0.1M−トリス緩衝液(pH7.9)
流速:0.5ml/min
温度:23℃
試料濃度:0.040%
ろ過:東ソー(株)製0.45μmマイショリディスクW−25−5
注入量:0.2ml
検出感度(示差屈折率検出器):4倍
2)LALLS
装置:Chromatrix製KMX−6型低角度レーザー光散乱光度計
温度:23℃
波長:633nm
第2ビリアル係数×濃度:0mol/g
屈折率濃度変化(dn/dc):0.159ml/g
フィルター:MILLIPORE製0.45μmフィルターHAWP01300
ゲイン:800mV
実施例1
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
500lのタンクに18℃の水200kgを入れ、撹拌しながら、重量平均分子量125000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂40kgを加え、15分間撹拌を続けた。その後一旦水を抜いたのち、さらに水200kgを加え15分間撹拌した。得られたスラリーを脱水し、含水率43重量%のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを得た。
得られたポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ70kgを溶解缶に入れ、可塑剤としてグリセリン4.2kg、剥離剤としてポリオキシエチレンドデシルアミン42gおよび水10kgを加え、缶底から水蒸気を吹き込んだ。内部樹脂温度が50℃になった時点で撹拌(回転数:5rpm)を行ない、内部樹脂温度が100℃になった時点で系内を加圧した。150℃まで昇温したのち、水蒸気の吹き込みを停止し(水蒸気の吹き込み量は合計75kg)、30分間撹拌(回転数:20rpm)を行なった。均一に溶解させたのち、濃度調整により濃度29重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を得た。
次に、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液(液温147℃)を、ギアポンプ(P1)より2軸押出機に供給し、脱泡したのち、ギアポンプ(P2)より排出した。排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を、T型スリットダイ(ストレートマニホールドダイ)よりドラム型ロールに流延して製膜した。かかる流延製膜の条件は下記のとおりとした。
ドラム型ロール
直径:3200mm
幅:4000mm
回転速度:8m/分
表面温度:90℃
T型スリットダイ出口の樹脂温度:95℃
製膜後、膜の表面と裏面とに、下記の条件にて乾燥ロールに交互に通過させながら乾燥を行なった。
乾燥ロール
直径:320mm
幅:4000mm
本数:10本
回転速度:8m/分
表面温度:80℃
乾燥を終えたフィルム(含水率:3重量%)を、湿度50%RHの調湿部屋に移送したのち、連続して、外径165mm、幅4000mmのロール(芯管)に仮巻き取りし、フィルムの長さが4100mとなったところで切断した。厚さは60μmであった。切断直後のロール最外層フィルムの表面温度は40℃であり、2時間保管後には25℃であった。続いて、フィルムロールからフィルムを巻き出し、幅3000mmとなるようスリットし、連続して幅4000mmのロール(芯管)に、長さ4000mにて本巻き取りした(巻き取ったフィルムの含水率:3重量%)。乾燥から本巻き取り終了までの時間は4時間であった。
得られたフィルムロールの最外層フィルムの幅方向に対して中央を基準にした長さ10cmの部分と、中央から1m離れた位置を基準にした長さ10cmの部分(左右2箇所)に関して、表面うねりをレーザー変位計((株)キーエンス製、レーザーフォーカス変位計LT)を用いて測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は3mmであった。
ついで、得られたロール全体を、ガスバリアフィルム(三菱樹脂(株)製、テックバリア)で梱包した(フィルムの含水率:3重量%)。乾燥から梱包終了までの時間は6時間であった。このときフィルムロールの外観は極めて良好であった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取した(採取はフィルムの幅方向に対して中央を基準にした。)。かかるフィルムを、23℃、50%RHの恒温恒湿室で、平坦な定盤上に1時間静置後、各フィルムの表面うねりを、1cm間隔で前記レーザー変位計を用いて測定した。定盤面を基準として表面うねりの最大高さ(h)は、表層部6mm、中央部4mm、内部3mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を高速多波長複屈折測定装置(大塚電子(株)製、RETS−2000 波長:550nm)を用いて測定したところ、偏光度は99.9%、単体透過率は43.2%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラは観察されなかった。
実施例2
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
乾燥から梱包までの時間を30時間(仮巻き取りからスリットまでの保管を20時間、本巻き取りから梱包までの時間を10時間)とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムロールを得た。フィルムの含水率は、乾燥後が3重量%、本巻き取り時が4重量%、梱包時が4.5重量%であった。得られたフィルムロールの最外層フィルムのろ波最大うねりを実施例1と同様にして測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は2mmであった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取し、実施例1と同様にして表面うねりを測定した。表面うねりの最大高さ(h)は、表層部7mm、中央部5mm、内部3mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を測定したところ、偏光度は99.7%、単体透過率は43.1%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラは観察されなかった。
実施例3
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
500lのタンクに18℃の水200kgを入れ、撹拌しながら、重量平均分子量141000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂40kgを加え、15分間撹拌を続けた。その後一旦水を抜いたのち、さらに水200kgを加え15分間撹拌した。得られたスラリーを脱水し、含水率43重量%のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを得た。
得られたポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ70kgを溶解缶に入れ、可塑剤としてグリセリン4.2kg、剥離剤としてポリオキシエチレンドデシルアミン42gおよび水10kgを加え、缶底から水蒸気を吹き込んだ。内部樹脂温度が50℃になった時点で撹拌(回転数:5rpm)を行ない、内部樹脂温度が100℃になった時点で系内を加圧した。150℃まで昇温したのち、水蒸気の吹き込みを停止し(水蒸気の吹き込み量は合計75kg)、30分間撹拌(回転数:20rpm)を行なった。均一に溶解させたのち、濃度調整により濃度27重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を得た。
次に、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液(液温147℃)を、ギアポンプ(P1)より2軸押出機に供給し、脱泡したのち、ギアポンプ(P2)より排出した。排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を、T型スリットダイ(ストレートマニホールドダイ)よりドラム型ロールに流延して製膜した。かかる流延製膜の条件は下記のとおりとした。
ドラム型ロール
直径:3200mm
幅:4000mm
回転速度:8m/分
表面温度:90℃
T型スリットダイ出口の樹脂温度:95℃
製膜後、膜の表面と裏面とに、下記の条件にて乾燥ロールに交互に通過させながら乾燥を行なった。
乾燥ロール
直径:320mm
幅:4000mm
本数:10本
回転速度:8m/分
表面温度:80℃
乾燥を終えたフィルム(含水率:3重量%)を、湿度50%RHの調湿部屋に移送したのち、連続して、外径165mm、幅4000mmのロール(芯管)に仮巻き取りし、フィルムの長さが4100mとなったところで切断した。厚さは50μmであった。切断直後のロール最外層フィルムの表面温度は40℃であり、2時間保管後には25℃であった。続いて、フィルムロールからフィルムを巻き出し、幅3000mmとなるようスリットし、連続して幅4000mmのロール(芯管)に本巻き取りした(巻き取ったフィルムの含水率:3重量%)。乾燥から本巻き取り終了までの時間は4時間であった。
得られたフィルムロールの最外層フィルムのろ波最大うねりを実施例1と同様にして測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は1mmであった。
ついで、得られたロール全体を、ガスバリアフィルム(三菱樹脂(株)製、テックバリア)で梱包した(フィルムの含水率:3重量%)。乾燥から梱包終了までの時間は6時間であった。このときフィルムロールの外観は極めて良好であった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取し(採取はフィルムの幅方向に対して中央を基準にした。)、実施例1と同様にして表面うねりを測定したところ、表面うねりの最大高さ(h)は、表層部5mm、中央部4mm、内部3mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を測定したところ、偏光度は99.9%、単体透過率は43.3%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラは観察されなかった。
実施例4
重量平均分子量165000のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、濃度25重量%の水溶液を製膜する以外は実施例3と同様にしてフィルムロールを得た。得られたフィルムロールの最外層フィルムのろ波最大うねりを実施例1と同様にして測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は0.5mmであった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取し、実施例1と同様にして表面うねりを測定した。表面うねりの最大高さ(h)は、表層部4mm、中央部3mm、内部2mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を測定したところ、偏光度は99.9%、単体透過率は43.5%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラは観察されなかった。
比較例1
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
乾燥から梱包までの時間を72時間(仮巻き取りからスリットまでの保管を48時間、本巻き取りから梱包までの時間を24時間)とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムロールを得た。フィルムの含水率は、乾燥後が3重量%、本巻き取り時が6重量%、梱包時が7重量%であった。得られたロールの最外層フィルムのろ波最大うねりを実施例1と同様にして測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は17mmであった。フィルムロールの外観は幅方向にしわが生じており不良であった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取し、実施例1と同様にして表面うねりを測定した。表面うねりの最大高さ(h)は、表層部20mm、中央部15mm、内部10mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を測定したところ、偏光度は98.7%、単体透過率は43.5%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラが観察された。
比較例2
(ポリビニルアルコール系フィルムの製造)
500lのタンクに18℃の水200kgを入れ、撹拌しながら、重量平均分子量125000、ケン化度99.8モル%のポリビニルアルコール系樹脂40kgを加え、15分間撹拌を続けた。その後一旦水を抜いたのち、さらに水200kgを加え15分間撹拌した。得られたスラリーを脱水し、含水率43重量%のポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキを得た。
得られたポリビニルアルコール系樹脂ウェットケーキ70kgを溶解缶に入れ、可塑剤としてグリセリン4.2kg、剥離剤としてポリオキシエチレンドデシルアミン42gおよび水10kgを加え、缶底から水蒸気を吹き込んだ。内部樹脂温度が50℃になった時点で撹拌(回転数:5rpm)を行ない、内部樹脂温度が100℃になった時点で系内を加圧した。150℃まで昇温したのち、水蒸気の吹き込みを停止し(水蒸気の吹き込み量は合計75kg)、30分間撹拌(回転数:20rpm)を行なった。均一に溶解させたのち、濃度調整により濃度12重量%のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を得た。
次に、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液(液温147℃)を、ギアポンプ(P1)より2軸押出機に供給し、脱泡したのち、ギアポンプ(P2)より排出した。排出されたポリビニルアルコール系樹脂水溶液を、T型スリットダイ(ストレートマニホールドダイ)よりドラム型ロールに流延して製膜した。かかる流延製膜の条件は下記のとおりとした。
ドラム型ロール
直径:3200mm
幅:4000mm
回転速度:6m/分
表面温度:80℃
T型スリットダイ出口の樹脂温度:70℃
製膜後、膜の表面と裏面とに、下記の条件にて乾燥ロールに交互に通過させながら乾燥を行なった。
乾燥ロール
直径:320mm
幅:4000mm
本数:10本
回転速度:6m/分
表面温度:80℃
乾燥を終えたフィルム(含水率:12重量%)を、湿度50%RHの調湿部屋に移送したのち、連続して、外径165mm、幅4000mmのロール(芯管)に仮巻き取りし、フィルムの長さが4100mとなったところで切断した。厚さは50μmであった。切断直後のロール最外層フィルムの表面温度は40℃であり、2時間保管後には25℃であった。続いて、フィルムロールからフィルムを巻き出し、幅3000mmとなるようスリットし、連続して幅4000mmのロール(芯管)に、長さ4000mにて本巻き取りした(巻き取ったフィルムの含水率:11重量%)。乾燥から本巻き取り終了までの時間は4時間であった。
得られたフィルムロールの最外層フィルムのろ波最大うねりを実施例1と同様にして測定した。3箇所のろ波最大うねりの平均値は15mmであった。
ついで、得られたロール全体を、ガスバリアフィルム(三菱樹脂(株)製、テックバリア)で梱包した(フィルムの含水率:10重量%)。乾燥から梱包終了までの時間は6時間であった。このときフィルムロールの外観は極めて良好であった。
また、梱包後、一旦開封し、フィルムロール表層部、フィルムロール中央部、フィルムロール最内部から、それぞれ1m×1mのフィルムを採取し(採取はフィルムの幅方向に対して中央を基準にした。)、実施例1と同様にして表面うねりを測定したところ、表面うねりの最大高さ(h)は、表層部18mm、中央部15mm、内部10mmであった。
(偏光膜の製造)
得られたポリビニルアルコール系フィルムを、ヨウ素0.2g/L、ヨウ化カリウム15g/Lよりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、ついでホウ酸60g/L、ヨウ化カリウム30g/Lの組成の水溶液(55℃)に浸漬するとともに、同時に4倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を行なった。その後、乾燥して偏光膜を得た。得られた偏光膜について、偏光度および単体透過率を測定したところ、偏光度は98.2%、単体透過率は43.4%であった。
また、得られた偏光膜をクロスニコル状態の2枚の偏光板(単体透過率43.5%、偏光度99.9%)の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度14000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、光学的な色ムラが観察された。
実施例及び比較例の結果を表1に示す。
Figure 2006199926

Claims (12)

  1. サイズが1m×1mのポリビニルアルコール系フィルムを平坦な定盤上に設置したときに、表面うねりの最大高さ(h)が、1cm以下であることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルム。
  2. フィルムの長さ3000m以上が巻き取られたロール状のポリビニルアルコール系フィルムであって、ロール最外層フィルムの幅方向におけるろ波最大うねりが、5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  3. 重量平均分子量120000〜300000のポリビニルアルコール系樹脂を用いてなることを特徴とする請求項1または2記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  4. フィルムの厚みが30〜70μmであることを特徴とする請求項1、2または3記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  5. フィルム幅が2m以上であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  6. (A)キャスティング法によりポリビニルアルコール系フィルムを製膜する工程、
    (B)製膜されたポリビニルアルコール系フィルムを加熱して、含水率を1〜5重量%に調整する工程、
    (C)加熱されたポリビニルアルコール系フィルムをスリットしたのち、フィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程、および
    (D)巻き取ったポリビニルアルコール系フィルムを梱包する工程
    からなることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
  7. 工程(D)が、湿度30〜70%RHの環境下、フィルム中の含水率を1〜5重量%に維持した状態で行なわれることを特徴とする請求項6記載のポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
  8. 工程(C)が、加熱されたポリビニルアルコール系フィルムを、一旦ロールに巻き取ったのち、該ロールより巻き出してスリットし、さらにフィルム中の含水率を1〜5重量%に調整した状態でロールに巻き取る工程であることを特徴とする請求項6または7記載のポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
  9. 工程(B)の加熱から、工程(D)の梱包までが、48時間以内に行われることを特徴とする請求項6、7または8記載のポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
  10. 偏光膜の原反フィルムとして用いることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のポリビニルアルコール系フィルム。
  11. 請求項1、2、3、4、5または10記載のポリビニルアルコール系フィルムからなることを特徴とする偏光膜。
  12. 請求項11記載の偏光膜の少なくとも片面に保護膜を設けてなることを特徴とする偏光板。
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