JP4047056B2 - 導電性部材、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

導電性部材、それを用いた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ及び複写機等の電子写真方式を採用した画像形成装置における帯電部材、現像剤担持部材、転写部材、クリーニング部材、除電部材等、電気的に被接触物をコントロールする導電部材に関するものであり、より詳しくは、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に接触させて、被帯電体を帯電する接触帯電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
便宜上、電子写真方式のレーザービームプリンタ、複写機及びファクシミリ等の画像形成装置を例にして説明する。
【0003】
従来、電子写真プロセスにおける帯電プロセスは、金属ワイヤーに高電圧(直流電圧6〜8kV)を印加して発生するコロナシャワーにより被帯電体である感光体面を所定の極性・電位に一様帯電させるコロナ帯電器が広く利用されていた。しかし、高圧電源を必要とする、比較的多量のオゾン発生等の問題があった。
【0004】
これに対して帯電部材を感光体に接触させながら電圧を印加して、感光体表面を帯電させる接触帯電方式が実用化されている。これは、感光体に、ローラ型、ブレード型、ブラシ型又は磁気ブラシ型等の電荷供給部材としての帯電部材を接触させ、この接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に一様帯電させるものである。この帯電方式は、電源の低電圧化とオゾン発生量が少ないという利点を有している。この中でも特に接触帯電部材として導電性ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。
【0005】
しかしながら、帯電の均一性に関してはコロナ帯電器と比較してやや劣っている。
【0006】
この帯電均一性を改善するために、特開昭63−149669号公報に開示されるように、所望の被帯電体表面電位Vdに相当する直流電圧に帯電開始電圧(VTH)の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧成分(AC電圧成分)を重畳した電圧(交番電圧・脈流電圧・振動電圧;時間とともに電圧値が周期的に変化する電圧)を接触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる。これは、AC電圧による電位の均し効果を目的としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央である電位Vdに収束し、環境等の外乱には影響されることはなく、接触帯電方法として優れた方法である。
【0007】
しかしながら、特開昭63−149669号公報では、直流電圧印加時における帯電開始電圧(VTH)の2倍以上のピーク間電圧である高圧の交流電圧を重畳させるため、直流電源とは別に交流電源が必要となり、装置自体のコストアップを招く。更には、交流電流を多量に消費することにより、帯電ローラ及び感光体の耐久性が低下するという問題点があった。
【0008】
また、これらの問題点は、帯電ローラに直流電圧のみを印加して帯電を行うことにより解消されるものの、帯電ローラに直流電圧のみを印加すると、以下の問題点が発生した。
【0009】
前記従来の帯電部材に直流電圧のみを印加すると、特に低湿環境において、帯電部材表面の凹凸形状が画像上に現れ易く画像品質が低下するという問題があった。
【0010】
また、帯電部材のわずかな抵抗ムラでも、画像上に濃度ムラとなって現れ易く、画像品質が低下するという問題があった。
【0011】
最近の電子写真技術において、高画質化及びカラー化の要求が高く、上記のような僅かな画像品質の低下もこれらの要求を達成するためには改善しなければならない重要な課題となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記課題を解決して、優れた特性を有する高画質化及びカラー化に適した導電性部材を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、上記導電性部材を有する画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に従って、電圧が印加されることによって接触している被帯電体を帯電せしめる導電性部材であって、導電性支持体とその上に形成されている1層以上の被覆層とを具備する導電性部材において、
該導電性部材の表面層が、導電性微粒子と絶縁性微粒子とを含有しており、
該絶縁性微粒子が、シランカップリング剤で表面処理された後に、更にシリコーンオイル又はシリコーンワニスで表面処理されている
ことを特徴とする導電性部材が提供される。
【0015】
本発明に従って、上記導電性部材を帯電手段として有する画像形成装置及びプロセスカートリッジが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に示す。
【0017】
本発明においては、特定の表面処理をした微粒子を用いることで、導電性部材の抵抗値ムラに起因した画像不良を抑制することができるだけではなく、導電性部材表面の凹凸形状に起因した帯電不良もまた抑制することができ、非常に優れた画像品質を得ることができる。
【0018】
本発明者等の鋭意検討により、以下のことは解明できた。
【0019】
先ず、表面層に含有する絶縁性微粒子に本発明のような表面処理をすることによって、導電性部材の帯電能力が向上した。具体的には、従来の導電性部材で感光体の表面を帯電処理した場合と比べて、本発明のような導電性部材で感光体の表面を帯電処理すると、感光体表面の飽和電位(暗部電位Vd)が数十ボルト(20〜30V程度)多く載ることが分かった。このように帯電能力の向上した本発明の導電性部材は、導電性部材の僅かな抵抗値ムラに起因した画像不良や表面の凹凸形状に起因した帯電不良に対して有利であることがわかった。
【0020】
表面処理としては、2種の表面処理剤を用いると良いことが分かった。特には、絶縁性微粒子をシランカップリング剤にて処理した後に、シリコーンオイルにて表面処理するのが最も効果的であり好ましいことが分かった。また、シランカップリング剤にて処理した後に、シリコーンオイルにて表面処理した絶縁性微粒子は、少量添加で帯電能力を向上させることができるので好ましい。
【0021】
上記のような様々な検討により、2種以上の表面処理を行った微粒子を表面層に含有することで、帯電の安定性/均一性に優れた、本発明の導電性部材に至ったものである。
【0022】
次に、本発明の画像形成装置の概略構成について説明する。
【0023】
(1)画像形成装置
図1は、本発明のプロセスカートリッジを具備する画像形成装置例の概略構成図である。本例の画像形成装置は、転写式電子写真利用の反転現像方式、現像兼クリーニング方式(クリーナレス)の装置である。
【0024】
像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1は、矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0025】
電子写真感光体の帯電手段としての帯電ローラ(本発明の導電性部材)2は、電子写真感光体1に所定の押圧力で接触させてあり、本例では帯電ローラ2を駆動し、電子写真感光体1と等速回転する。この帯電ローラ2に対して帯電バイアス印加電源S1から所定の直流電圧(この場合−1200Vとした)が印加されることで電子写真感光体1の表面が所定の極性電位(暗部電位−600Vとした)に一様に接触帯電方式・DC帯電方式で帯電処理される。
【0026】
露光手段3は、例えばレーザービームスキャナーである。電子写真感光体1の帯電処理面に露光手段3により目的の画像情報に対応した露光Lがなされることにより、電子写真感光体の表面電位が露光明部の電位(明部電位−120Vとした)に選択的に低下(減衰)して静電潜像が形成される。
【0027】
反転現像手段4は、電子写真感光体の静電潜像の露光明部に、電子写真感光体の帯電極性と同極性に帯電(現像バイアス−350V)しているトナー(ネガトナー)を選択的に付着させて静電潜像をトナー画像として可視化する。図中、4aは現像ローラ、4bはトナー供給ローラ、4cはトナー層厚規制部材を示す。
【0028】
転写手段としての転写ローラ5は、電子写真感光体1に所定の押圧力で接触させて転写部を形成させてあり、電子写真感光体の回転と順方向に電子写真感光体の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転する。また、転写バイアス印加電源S2からトナーの帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加される。転写部に対して不図示の給紙機構部から転写材Pが所定の制御タイミングで給紙され、その給紙された転写材Pの裏面が転写電圧を印加した転写ローラ5によりトナーの帯電極性とは逆極性に帯電されることにより、転写部において電子写真感光体1上のトナー画像が転写材Pに静電転写される。
【0029】
転写部でトナー画像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1から分離されて、不図示のトナー画像定着手段へ導入されてトナー画像の定着処理を受けて画像形成物として出力される。両面画像形成モードや多重画像形成モードの場合は、この画像形成物が不図示の再循環搬送機構に導入されて転写部へ再導入される。
【0030】
転写残余トナー等の電子写真感光体上の残留物は、帯電ローラ2により電子写真感光体の帯電極性と同極性に帯電される。そしてその転写残余トナーは、露光部を通って現像手段4に至って、バックコントラストにより電気的に現像装置内に回収され、現像兼クリーニング(クリーナーレス)が達成されている。
【0031】
本例では、電子写真感光体1、帯電ローラ2及び現像手段4を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在のプロセスカートリッジ6としている。この際、現像手段4は別体としてもよい。
【0032】
(2)導電性部材
例えば、帯電部材は図2に示すようにローラ形状であり、導電性支持体2aと被覆層として、その外周に一体に形成された弾性層2bと該弾性層の外周に形成された表面層2cから構成されている。
【0033】
本発明の帯電部材の他の構成を図3に示す。図3(a)及び(b)に示すように帯電部材は、弾性層2b及び抵抗層2dと表面層2cからなる3層であってもよいし、抵抗層2dと表面層2cの間に第2抵抗層2eを設けた、4層以上を導電性支持体2aの上に被覆層として形成した構成としてもよい。
【0034】
本発明に用いられる導電性支持体2aは、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム及びニッケル等の金属材料の丸棒を用いることができる。更に、これらの金属表面に防錆や耐傷性付与を目的としてメッキ処理を施しても構わないが、導電性を損なわないことが必要である。
【0035】
帯電ローラ2において、弾性層2bは被帯電体としての電子写真感光体に対する給電や電子写真感光体1に対する良好な均一密着性を確保するために適当な導電性と弾性を持たせてある。また、帯電ローラ2と電子写真感光体1の均一性密着性を確保するために弾性層2bを研磨によって中央部を一番太く、両端部に行くほど細くなる形状、いわゆるクラウン形状に形成することが好ましい。一般に使用されている帯電ローラ2が、支持体2aの両端部に所定の押圧力を与えて電子写真感光体1と当接されているので、中央部の押圧力が小さく、両端部ほど大きくなっているために、帯電ローラ2の真直度が十分であれば問題ないが、十分でない場合には中央部と両端部に対応する画像に濃度ムラが生じてしまう場合がある。クラウン形状は、これを防止するために形成する。
【0036】
弾性層2bの導電性は、ゴム等の弾性材料中にカーボンブラック、グラファイト及び導電性金属酸化物等の電子伝導機構を有する導電剤やアルカリ金属塩や四級アンモニウム塩等のイオン伝導機構を有する導電剤を適宜添加することにより1010Ω・cm未満に調整されるのが好ましい。弾性層2bの具体的弾性材料としては、例えば、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シリコンーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)及びクロロプレンゴム(CR)等の合成ゴム、更にはポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂等も挙げられる。
【0037】
直流電圧のみを印加して、被帯電体の帯電処理を行う帯電部材においては、帯電均一性を達成するために、特に中抵抗の極性ゴム(例えば、エピクロルヒドリンゴム、NBR、CR及びウレタンゴム等)やポリウレタン樹脂を弾性材料として用いるのが好ましい。これらの極性ゴムやポリウレタン樹脂は、ゴムや樹脂中の水分や不純物がキャリアとなり、僅かではあるが導電性をもつと考えられ、これらの導電機構はイオン伝導であると考えられる。但し、これらの極性ゴムやポリウレタン樹脂に導電剤を全く添加しないで弾性層を作製し、得られた帯電部材は低温低湿環境(L/L)において、抵抗値が高くなり1010Ω・cm以上となってしまうものもあるため帯電部材に高電圧を印加しなければならなくなる。
【0038】
そこで、L/L環境で帯電部材の抵抗値が1010Ω・cm未満になるように、前述した電子導電機構を有する導電剤やイオン導電機構を有する導電剤を適宜添加して調整するのが好ましい。しかしながら、イオン導電機構を有する導電剤は抵抗値を低くする効果が小さく、特にL/L環境でその効果が小さい。そのため、イオン導電機構を有する導電剤の添加と併せて電子導電機構を有する導電剤を補助的に添加して抵抗調整を行ってもよい。但し、弾性層が表面層である場合は、導電剤は表面処理された導電性微粒子であるのが好ましい。
【0039】
また、弾性層2bはこれらの弾性材料を発泡成型した発泡体であってもよい。
【0040】
抵抗層2d(e)は、弾性層に接した位置に形成されるため弾性層中に含有される軟化油や可塑剤等の帯電部材表面へのブリードアウトを防止する目的で設けたり、帯電部材全体の電気抵抗を調整する目的で設ける。
【0041】
本発明に用いる抵抗層を構成する材料としては、例えば、エピクロルヒドリンゴム、NBR、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー及びエチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。これらの材料は、単独又は2種類以上を混合してもよく、共重合体であってもよい。
【0042】
本発明に用いる抵抗層2d(e)は、導電性もしくは半導電性を有している必要がある。導電性、半導電性の発現のためには、各種電子伝導機構を有する導電剤(導電性カーボン、グラファイト、導電性金属酸化物、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄粉、アルカリ金属塩及びアンモニウム塩等)あるいはイオン導電剤を適宜用いることができる。この場合、所望の電気抵抗を得るためには、前記各種導電剤を2種以上併用してもよい。本発明の抵抗層2d(e)には、表面処理された導電剤を含有することが特に好ましく、抵抗層が表面層である場合には、導電剤は表面処理された導電性微粒子であることが必要である。
【0043】
表面層2cは、帯電部材の表面を構成し、被帯電体である感光体と接触するため感光体を汚染してしまう材料構成であってはならない。
【0044】
本発明に用いられる表面層2cの結着樹脂材料としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合体(SEBC)及びオレフィン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合体(CEBC)等が挙げられる。本発明における表面層の材料としては、特にはフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂等が好ましい。
【0045】
これらの結着樹脂に静摩擦係数を小さくする目的で、グラファイト、雲母、二硫化モリブテン及びフッ素樹脂粉末等の固体潤滑剤、あるいはフッ素系界面活性剤、ワックス又はシリコーンオイル等を添加してもよい。
【0046】
表面層には、各種導電性微粒子(導電性カーボン、グラファイト、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄粉及び金属酸化物である導電性酸化錫や導電性酸化チタン等)を適宜用いる。本発明においては、所望の電気抵抗を得るためには、前記各種導電性微粒子を2種以上併用してもよい。導電性微粒子の粒径は個数平均粒径で0.001〜1.0μmであることが好ましい。平均粒径が0.001μmに満たないと導電性微粒子同士が凝集し易くなり、表面処理が難しくなったり、表面処理にムラができ均一に処理しにくくなる。1.0μmを超えると帯電部材の表面層を塗工で形成する場合、導電性微粒子が塗料中で沈降し易いため好ましくない。
【0047】
また、導電性微粒子と結着樹脂の割合は質量比で0.1:1.0〜2.0:1.0であることが好ましい。導電性微粒子が0.1に満たないと導電性微粒子を含有させたことによる効果を得にくくなり、2.0を超えると表面層の機械的強度が低下し、層がもろくなったり、硬度が向上し、柔軟性がなくなり易い。
【0048】
本発明では表面層の導電性微粒子は、表面処理、好ましくは疎水化処理されていることを特徴としている。疎水化処理剤としては、カップリング剤(珪素、チタン、アルミニウム及びジルコニウム等の中心元素は特に選ばない)、オイル、ワニス及び有機化合物等が好ましく、特にはアルコキシシランカップリング剤及びフルオロアルキルアルコキシシランカップリング剤が好ましい。
【0049】
導電性微粒子の疎水化処理の方法としては、例えばシランカップリング剤の場合、乾式法と湿式法の2つの方法がある。
【0050】
(a)乾式法
導電性微粒子をよくかき混ぜながらシランカップリング剤を噴霧するか蒸気状態で吹込む。必要に応じて加熱処理を入れる。
【0051】
(b)湿式法
導電性微粒子を溶媒中に分散させ、シランカップリング剤も水や有機溶媒に希釈し、スラリー状態で激しくかき混ぜながら添加する。均一処理をするにはこちらの方法が好ましい。更に、導電性微粒子表面のシラン前処理としての具体的方法としては、以下の3つの方法がある。
【0052】
(1)水溶液法
約0.1〜0.5質量%のシランを、一定pHの水、あるいは水−溶媒に十分攪拌しながら注入溶解させ、加水分解する。フィラーをこの溶液中に浸した後、ろ過あるいは圧搾して、ある程度水を除き、その後120〜130℃で十分乾燥する。
【0053】
(2)有機溶媒法
少量の水と、加水分解用溶媒(塩酸や酢酸)を含む有機溶媒(アルコール、ベンゼン又はハロゲン化炭化水素)にシランを溶解する。フィラーをこの溶液に浸した後、ろ過あるいは圧搾し、溶媒を除き、120〜130℃で十分乾燥する。
【0054】
(3)スプレー法
フィラーを激しく攪拌しながら、シランの水溶液あるいは、溶媒液をスプレーする。その後、120〜130℃で十分乾燥する。
【0055】
また、導電性部材の連続使用時における抵抗変化は、少なくとも導電性微粒子の表面状態(親水性や疎水性)に依存していることが分かった。例えば、親水性の導電性微粒子を導電部材に含有した場合では、導電部材の連続使用により抵抗が上昇し易いことがわかった。特に、低温低湿環境において、導電部材の抵抗上昇が大きい。そして、この低温低湿環境において、導電部材の連続使用に伴う抵抗上昇を小さくするためには、上記のように疎水化処理された導電性微粒子を導電性部材の導電剤として使用することが有効であることがわかった。
【0056】
導電部材の連続使用時における抵抗上昇のメカニズムは、表面層に親水性の導電剤を含有した場合に起きる抵抗上昇は、導電剤表面の親水基が通電によって分極等を起こし、チャージアップし、導電剤としての導電性機能を失うのではないかと考えられている。
【0057】
特に、低温低湿環境では、親水基の周りに水が存在していないため、通電の影響を受け易いのではないかと考えられている。ゆえに疎水化処理して親水性基を潰すことで、チャージアップする部分を少なくすることができるので、帯電部材を連続使用(連続通電)しても抵抗上昇しないものと考えられる。
【0058】
本発明の被覆層には、2種以上の表面処理を行った微粒子を含有していることを特徴とする。本発明の表面処理する前の原体としての微粒子、特に絶縁性微粒子としては、樹脂粒子、金属酸化物、球状炭素粒子、シリカ微粒子、チタン酸ストロンチウム微粒子、チタン酸カルシウム微粒子及びチタン酸ケイ素微粒子等の複合酸化物等が挙げられる。
【0059】
微粒子の表面処理剤としては、シランカップリング剤、シリコーンオイル及びシリコーンワニスが好ましい。
【0060】
シランカップリング剤としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラメン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、へキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン及び1分子当たり2〜12個のシロキサン単位を有し、末端に位置する単位に夫々1個当たりのケイ素原子に結合した水酸基を含有したジメチルポリシロキサンが挙げられる。
【0061】
シリコーンオイルとしては、下記一般式(I)で表されるものが好ましい。
【0062】
【化1】
Figure 0004047056
【0063】
式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示し、R’はアルキル基、ハロゲン変性アルキル基、フェニル基、変性フェニルの如きシリコーンオイル変性基を示し、R”は炭素数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基を示す。m及びnは、m≧0、n≧0、m+n>0である。
【0064】
上記一般式(I)の具体例としては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル及びフッ素変性シリコーンオイルが挙げられる。
【0065】
本発明において、シリコーンオイルとしては、下記一般式(II)で表される構造を有する変性シリコーンオイルも使用できる。
【0066】
【化2】
Figure 0004047056
【0067】
上記一般式(II)中、R1及びR6は、水素原子、アルキル基、アリール基又はアルコキシ基を示し、R2はアルキレン基又はフェニレン基を示し、R3は含窒素複素環をその構造に有する化合物を示し、R4及びR5は水素原子、アルキル基、アリール基を示し、R2はなくてもよい。但し、上記のアルキル基、アリール基、アルキレン基及びフェニレン基はアミンを有してもよいし、また、帯電性を損ねない範囲でハロゲンを置換基として有してもよい。mは1以上の数であり、n、kは0を含む正の数である。但し、n+kは1以上の正の数である。
【0068】
上記構造中最も好ましい構造は、窒素原子を含む側鎖中の窒素原子の数が1か2であるものである。窒素を有する不飽和複素環として、下記にその構造の一例を挙げる。
【0069】
【化3】
Figure 0004047056
【0070】
窒素を有する飽和複素環として、下記にその構造の一例を挙げる。
【0071】
【化4】
Figure 0004047056
【0072】
但し、本発明は何ら上記化合物例に拘束されるものではないが、好ましくは5員環又は6員環の複素環を持つものが好ましい。
【0073】
誘導体としては、上記化合物群に、炭化水素基、ハロゲン基、アミノ基、ビニル基、メルカプト基、メタクリル基、グリシドキシ基又はウレイド基を導入した誘導体が例示される。これらは、1種又は2種以上用いてもよい。
【0074】
本発明に用いられるシリコーンワニスとしては、例えば、メチルシリコーンワニス及びフェニルメチルシリコーンワニスを挙げることができ、特に、本発明においては、メチルシリコーンワニスを用いることが好ましい。メチルシリコーンワニスは、下記構造で示されるT31単位、D31単位、M31単位よりなるポリマーであり、且つT31単位を多量に含む三次元ポリマーである。
【0075】
【化5】
Figure 0004047056
【0076】
メチルシリコーンワニス又はフェニルメチルシリコーンワニスは、具体的には、下記構造式(III)で示されるような化学構造を有する物質である。
【0077】
【化6】
Figure 0004047056
【0078】
式中、R31はメチル基又はフェニル基を示す。
【0079】
上記シリコーンワニスにおいて、特にT31単位は、良好な熱硬化性を付与し、三次元網状構造とするために有効な単位である。シリコーンワニス中に、上記T31単位が、10〜90モル%、特に30〜80モル%の範囲で含まれるものを使用することが好ましい。
【0080】
このようなシリコーンワニスは、分子鎖の末端もしくは側鎖に水酸基を有しており、この水酸基の脱水縮合反応によって硬化することとなる。この硬化反応を促進させるために用いることができる硬化促進剤としては、例えば、亜鉛、鉛、コバルト、スズの如き脂肪酸塩;トリエタノールアミン、ブチルアミンの如きアミン類を挙げることができる。このうち特にアミン類を好ましく用いることができる。
【0081】
上記の如きシリコーンワニスをアミノ変性シリコーンワニスとするためには、前記、T31単位、D31単位、M31単位中に存在する一部のメチル基あるいはフェニル基を、アミノ基を有する基に置換すればよい。アミノ基を有する基としては、例えば、下記構造式で示されるものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0082】
【化7】
Figure 0004047056
【0083】
これらのシリコーンオイル又はシリコーンワニスによる微粒子の表面処理方法としては、例えば、微粒子とシリコーンオイル又はシリコーンワニスとを混合機を用いて混合する方法;及び、シリカ微粉体中にシリコーンオイル又はシリコーンワニスを噴霧器を用い噴霧する方法が挙げられる。
【0084】
本発明で使用する上述した本発明の特有の微粒子を製造するための処理形態としては、シランカップリング剤と、シリコーンオイル又はシリコーンワニスとの両者を組合わせて処理することが好ましい。その中での好ましい処理形態としては、先ず、シランカップリング処理剤で表面処理した後、更にシリコーンオイル又はシリコーンワニスで表面処理することが挙げられる。その中でも特に、ヘキサメチルジシラザンで表面処理した後、シリコーンオイルで表面処理する形態が好ましい。
【0085】
シランカップリング剤による処理方法としては、シランカップリング剤を水蒸気の存在下、グラウド状にしたシリカ微粉体と接触させて反応させる乾式法によるものを用いることが好ましい。このシランカップリング剤による処理では、シランカップリング剤を水蒸気の存在下で処理するため、水蒸気が触媒として作用し、シランカップリング剤の反応を高めることができ、均一な表面処理が可能となる。これに対し、シランカップリング剤の処理時に水蒸気を存在させない場合には、シランカップリング剤の反応性が低下してしまい、その結果、上述した本発明の特性を満たすものを得ることが難しくなる。
【0086】
シリコーンオイル及び/又はシリコーンワニスによる絶縁性微粒子の表面処理方法としては、例えば、絶縁性微粒子と溶剤で希釈していないシリコーンオイルとをヘンシェルミキサーの如き混合機を用いて直接混合させる方法;及び、絶縁性微粒子へ溶剤で希釈していないシリコーンオイルを噴霧する方法が挙げられる。この場合、シリコーンオイル及び/又はシリコーンワニスは、50〜200℃の温度に加温して粘度を下げて用いれば、より均一な処理が達成できるので、より好ましい。上記の通り、本発明においては、シリコーンオイル及び/又はシリコーンワニスは、溶剤に希釈しない状態で表面処理に用いられることから、25℃における粘度が10〜2000センチストークスのものを用いることが好ましい。
【0087】
従って、本発明で使用する表面処理した絶縁性微粒子を得るためには、絶縁性微粒子をシランカップリング処理剤で処理後、シリコーンオイル又はシリコーンワニスを噴霧し、その後、200℃以上の温度で加熱処理する作製方法が好適に用いられる。この絶縁性微粒子の処理時にシランカップリング剤で処理後、シリコーンオイル又はシリコーンワニスを噴霧した後、200℃以上の高い温度で加熱する方法によれば、シリコーンオイル又はシリコーンワニスが絶縁性微粒子表面に均一にかつ強固に付着することが可能となる。
【0088】
本発明において、シランカップリング剤は、絶縁性微粒子原体100質量部に対して、5〜60質量部が好ましく、更に好ましくは、10〜50質量部の範囲で添加して処理するとよい。5質量部より少ない場合には、導電性部材の帯電性を向上させる効果が少なく、60質量部よりも多い場合には、製造上困難になる場合がある。
【0089】
シリコーンオイル又はシリコーンワニスは、絶縁性微粒子原体又は表面処理した絶縁性微粒子100質量部に対して5〜40質量部が好ましく、より好ましくは7〜35質量部の範囲で使用する。5質量部より少ない場合は、導電性部材の帯電性を向上させる効果が少なく、40質量部よりも多い場合には、導電性部材の表面にトナー等の汚れが付着するという弊害が生じ易くなる。
【0090】
本発明で使用する絶縁性微粒子の抵抗値としては、1010Ω・cm以上であることが好ましい。一方、本発明で使用する導電性微粒子の抵抗値は1010Ω・cm未満とする。
【0091】
本発明で使用する樹脂粒子を除く絶縁性微粒子(金属酸化物、球状炭素粒子、シリカ微粒子及びチタン酸ストロンチウム微粒子、チタン酸カルシウム微粒子及びチタン酸ケイ素微粒子等の複合酸化物等)の粒子径としては、個数平均粒子径(長さ平均)1.0μm以下が好ましく、特には0.001μm〜0.5μmであることが好ましい。樹脂粒子を除く絶縁性微粒子の個数平均粒子径が1.0μmを超える場合には、塗料中で沈降するといった問題が生じ易くなる。また、0.001μm未満では均一に表面処理することが困難となる。
【0092】
また、本発明で使用する絶縁性微粒子としての樹脂粒子は、個数平均粒子径(長さ平均)50μm以下が好ましく、特には0.001μm〜30μmであることが好ましい。樹脂粒子の個数平均粒子径が50μmを超える場合には、塗料中で沈降するといった問題が生じ易くなる。また、0.001μm未満では均一に表面処理することが困難となる。前記の金属酸化物、球状炭素粒子、シリカ微粒子、チタン酸ストロンチウム微粒子、チタン酸カルシウム微粒子及びチタン酸ケイ素微粒子等の複合酸化物等に比べて大きな粒子径を用いることができるのは、樹脂粒子の比重が他のものよりも軽く塗料中で沈降しにくいためである。
【0093】
本発明の弾性層あるいは抵抗層が、表面層である場合は上記のような2種以上の表面処理を行った微粒子を含有している必要がある。
【0094】
【実施例】
以下に、本発明を具体的な実施例を挙げて更に詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は質量部を示す。
【0095】
(実施例1)
下記の要領で帯電部材としての帯電ローラを作製した。
【0096】
エピクロルヒドリンゴム三元共重合体 100部
四級アンモニウム塩 2部
軽質炭酸カルシウム 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 2部
【0097】
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、エピクロルヒドリンゴム100部に対してセバシン酸系ポリエステル可塑剤5部を加え、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調整する。このコンパウンドに原料ゴムのエピクロルヒドリンゴム100部に対し加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのノクセラーDM1部、ノクセラーTS0.5部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練する。得られたコンパウンドを、φ6mmステンレス製芯金の周囲にローラ状になるように押出成型機にて成型し、加熱加硫成型した後、外径φ12mmになるように研磨処理して弾性層を得た。
【0098】
次に、前記弾性層上に以下に示すような表面層を被覆形成した。表面層2cの材料として、
アクリルポリオール溶液(有効成分70質量%) 100部
イソシアネートA(IPDI)(有効成分60質量%) 40部
イソシアネートB(HDI)(有効成分80質量%) 30部
疎水化処理した導電性酸化錫 90部
(処理剤;フルオロアルキルアルコキシシラン)
2種の表面処理したシリカ微粒子 2.5部
(処理剤A;ヘキサメチルジシラザン、処理剤B;ジメチルシリコーンオイル)
メチルイソブチルケトン(MIBK)溶剤 340部
をミキサーを用いて攪拌し混合溶液を作製した。次いで、その混合溶液を循環式のメディアとしてφ0.6mmのガラスビーズを有するビーズミル分散機を用いて分散処理を行い、ディッピング用塗料を作製した。このディッピング用塗料を前記弾性層の上にディッピング法にて膜厚が25μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、150℃で1時間乾燥させ、表面層を被覆形成しローラ形状の帯電部材を得た。
【0099】
また、導電性酸化錫は平均粒子径0.02μm、抵抗値3Ω・cm、シリカ微粒子は平均粒子径0.015μm、抵抗値1016Ω・cmのものを使用した。導電性酸化錫は前述の湿式法により疎水化処理を行った。シリカ微粒子は前述の方法で行った。
【0100】
帯電ローラの電気抵抗を温度23℃/湿度55%RHの環境1の条件下で、図4に示すような抵抗測定機を用いて−250Vの直流電圧を印加して測定した結果、5.0×106Ωであった。また、帯電ローラ表面の10点平均表面粗さRzは、2.9μmであった。
【0101】
<帯電ローラに直流電圧のみを印加した時の画像評価>
図1に示す電子写真方式の画像形成装置に上記で得られた帯電ローラを取り付けて、環境1(温度23℃/湿度55%RH)、環境2(温度32.5℃/湿度80%RH)、環境3(温度15℃/湿度10%RH)の各環境下において、画像出し及び複数枚画像出し耐久試験を行った。得られた画像を目視にて観察し、帯電ローラの抵抗値ムラに起因した画像濃度ムラ及び帯電ローラ表面の凹凸に起因した画像不良(ポチやガサツキ)の発生について画像評価を行った。
【0102】
表1中の評価は、帯電ローラの抵抗値ムラに起因した画像濃度ムラ及び帯電ローラ表面の凹凸に起因した画像不良(ポチやガサツキ)の発生について画像品質をA、B、C、D、Eの5段階にランク分けした。なお、A:画像濃度ムラ及びポチやガサツキが全くないレベル、B:画像濃度ムラ及びポチやガサツキが若干あるが実用レベル、C:画像濃度ムラ及びポチやガサツキが見られるレベル、D:画像濃度ムラ及びポチやガサツキが目立つレベル、E:画像濃度ムラ及びポチやガサツキが極めて多いレベルにあるものとした。
【0103】
また、初期の感光体表面の帯電電位を温度15℃/湿度10%RHの環境3の条件下において図4に示される装置で測定した。結果を表1に示す。一般的に帯電ローラのような導電性部材は低温低湿環境下で、最も電気抵抗が高くなり帯電能力が低下する傾向にある。そのため、最も厳しい環境下で感光体表面の帯電電位を測定し帯電ローラの帯電能力の評価を行った。
【0104】
その結果、全ての環境下で初期から良好な画像が得られ、15000枚の画像出し後でも初期とほとんど変わらない画像が得られた。
【0105】
(実施例2)
下記の要領で帯電部材としての帯電ローラを作製した。
【0106】
NBR 100部
四級アンモニウム塩 3部
エステル系可塑剤 20部
軽質炭酸カルシウム 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 2部
【0107】
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調整する。このコンパウンドに原料ゴムのNBR100部に対し加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのノクセラーTS3部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練する。得られたコンパウンドを、φ6mmステンレス製芯金の周囲にローラ状になるように押出成型機にて成型し、加熱加硫成型した後、外径φ12mmになるように研磨処理して弾性層を得た。
【0108】
次に、前記弾性層上に以下に示すような表面層を被覆形成した。表面層2cを形成する材料、
ポリビニルブチラール樹脂 100部
(エタノール溶液;固形分50質量%)
疎水化処理した導電性酸化チタン 60部
(処理剤;ヘキシルトリメトキシシラン)
2種の表面処理したポリブチルメタクリレート(PBMA)粒子 5部
(処理剤A;ヘキサメチルジシラザン、処理剤B;ジメチルシリコーンオイル)
をミキサーを用いて攪拌し混合溶液を作製した。次いで、その混合溶液を循環式のメディアとしてφ0.8mmのガラスビーズを有するビーズミル分散機を用いて分散処理を行い、ディッピング用塗料を作製した。このディッピング用塗料を前記弾性層の上にディッピング法にて膜厚が18μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、130℃で1時間乾燥させ、表面層を被覆形成しローラ形状の帯電部材を得た。
【0109】
また、導電性酸化チタンは平均粒子径0.03μm、抵抗値10Ω・cm、PBMA粒子は平均粒子径5μm、抵抗値1016Ω・cmのものを使用した。導電性酸化チタン、PBMA粒子は実施例1と同様の方法で表面処理を行った。
【0110】
帯電ローラの電気抵抗を温度23℃/湿度55%RHの環境1の条件下で、−250Vの直流電圧を印加して測定した結果、7.0×106Ωであった。また、帯電ローラ表面の10点平均表面粗さRzは、1.8μmであった。
【0111】
この帯電ローラについて実施例1と同様の評価を行い、その結果を表1に示す。
【0112】
(実施例3)
下記の要領で帯電部材としての帯電ローラを作製した。
【0113】
エピクロルヒドリンゴム三元共重合体 100部
四級アンモニウム塩 1部
導電性カーボンブラック 10部
軽質炭酸カルシウム 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 2部
【0114】
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、エピクロルヒドリンゴム100部に対してセバシン酸系エステル可塑剤10部を加え、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調製する。このコンパウンドに原料ゴムのエピクロルヒドリンゴム100部に対し加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのノクセラーDM1部、ノクセラーTS0.5部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練する。得られたコンパウンドを、φ6mmステンレス製芯金の周囲にローラ状になるように押出成型機にて成型し、加熱加硫成型した後、ゴム部の外径が中央φ12.0mm、両端部φ11.85mmのクラウン形状になるように研磨処理して弾性層を得た。
【0115】
次に、前記弾性層上に以下に示すような抵抗層を被覆形成した。抵抗層2dの材料として、エピクロルヒドリンゴム二元共重合体100部をトルエン溶媒にて分散溶解して抵抗層用塗料を作製する。このディッピング用塗料を前記弾性層の上にディッピング法にて膜厚が100μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、150℃で1時間乾燥させ、抵抗層2dを被覆形成した。
【0116】
更に、抵抗層2dの上に以下に示す表面層2cを被覆形成した。表面層2cの材料として、フルオロオレフィン(4フッ化タイプ)、ヒドロキシアルキルビニルエーテル及びカルボン酸ビニルエステルを共重合させて得られたフッ素樹脂共重合体を用い、その酢酸エチル溶液100部(固形分50質量%)に対して、イソシアネート(HDI)10部と、実施例1と同じ疎水化処理した導電性酸化錫50部、更に2種の表面処理した酸化チタン(処理剤A;ヘキサメチルジシラザン、処理剤B;ジメチルシリコーンオイル)2部を加え、ミキサーを用いて攪拌し混合溶液を作製した。次いで、その混合溶液を循環式のメディアとしてφ0.8mmのガラスビーズを有するビーズミル分散機を用いて分散処理を行い、ディッピング用塗料を作製した。このディッピング用塗料を前記抵抗層の上にディッピング法にて膜厚が8μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、150℃で1時間乾燥させ、表面層を被覆形成しローラ形状の帯電部材を得た。
【0117】
また、酸化チタン粒子は平均粒子径0.2μm、抵抗値1016Ω・cmのものを使用した。表面処理は前述の方法にて行った。
【0118】
帯電ローラの電気抵抗を温度23℃/湿度55%RHの環境1の条件下で、−250Vの直流電圧を印加して測定した結果、4.0×106Ωであった。また、帯電ローラ表面の10点平均表面粗さRzは、2.5μmであった。
【0119】
この帯電ローラについて実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示す。
【0120】
(実施例4)
実施例1において、表面層の材料として使用する絶縁性微粒子の表面処理剤を、処理剤A;トリメチルエトキシシラン、処理剤B;アルキル変性シリコーンオイルとした以外は、実施例1と同様にして帯電ローラを作製した。
【0121】
また、この帯電ローラについて実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示す。
【0122】
(比較例1)
比較例1において下記の方法で帯電ローラを作製した。
【0123】
EPDM 100部
導電性カーボンブラック 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 2部
【0124】
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、EPDM100部に対してパラフィンオイル15部を加え、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調整する。このコンパウンドに原料ゴムのEPDM100部に対し加硫剤としての硫黄0.5部、加硫促進剤としてのMBT1部、TMTD1部、ZnMDC1.5部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練する。得られたコンパウンドを、φ6mmステンレス製芯金の周囲に外径φ12mmのローラ状になるようにプレス成型機にて加熱加硫成型することにより弾性層を得た。
【0125】
次に、前記弾性層の上に以下に示すような抵抗層を被覆形成した。抵抗層2dの材料として、
ポリウレタン樹脂 100部
導電性カーボンブラック 15部
をメチルエチルケトン(MEK)溶媒に加え、ミキサーを用いて攪拌し、その混合溶液をバッチ式のビーズミル分散機(ペイントシェーカー)にて分散溶解して抵抗層用塗料を作製する。この塗料を弾性層2b上にディッピング法にて塗布して膜厚100μmの抵抗層2dを被覆形成した。
【0126】
更に、抵抗層2dの上に以下に示す表面層2cを被覆形成した。表面層2cの材料として、
ポリビニルブチラール樹脂(エタノール溶液;固形分50質量%) 100部
導電性カーボンブラック 10部
をミキサーを用いて攪拌し混合溶液を作製した。次いで、その混合溶液をバッチ式のビーズミル分散機を用いて分散処理を行い、ディッピング用塗料を作製した。このディッピング用塗料を前記抵抗層の上にディッピング法にて膜厚が12μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、130℃で1時間乾燥させ、表面層を被覆形成しローラ形状の帯電部材を得た。
【0127】
帯電ローラの電気抵抗を温度23℃/湿度55%RHの環境1の条件下で、−250Vの直流電圧を印加して測定した結果、5.5×106Ωであった。
【0128】
また、帯電ローラ表面の10点平均表面粗さRzは、4.9μmであった。この帯電ローラについて実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示す。
【0129】
この帯電ローラを用いた画像形成装置により出力したハーフトーン画像には帯電部材の周方向抵抗値ムラが原因となる帯状の濃度ムラが発生していた。なお、感光体表面電位を測定したところ、飽和電位(暗部電位VD)は−570Vであり本発明の実施例と比べて、帯電ローラの帯電能力が低下していることが確認されていた。また、複数枚画像出し耐久試験において、画像濃度ムラ及びポチやガサツキのレベルが更に悪化していることがわかる。
【0130】
(比較例2)
比較例2において下記の方法で帯電ローラを作製した。
【0131】
NBR 100部
過塩素酸リチウム塩 5部
軽質炭酸カルシウム 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 2部
【0132】
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、NBR100部に対してDOS可塑剤20部を加え、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調製する。このコンパウンドに原料ゴムのNBR100部に対し加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのノクセラーTS3部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練する。得られたコンパウンドを、φ6mmステンレス製芯金の周囲にローラ状になるように押出成型機にて成型し、加熱加硫成型した後、外径φ12mmになるように研磨処理して弾性層を得た。
【0133】
表面層2cの材料として、
ポリエーテルポリオール溶液(有効成分70質量%) 100部
イソシアネート(TDI) (有効成分80質量%) 40部
疎水化処理した導電性酸化錫(処理剤;デシルトリメトキシシラン) 90部
にメチルエチルケトン(MEK)を加えてミキサーを用いて攪拌し混合溶液を作製した。次いで、その混合溶液をバッチ式のビーズミル分散機を用いて分散処理を行い、ディッピング用塗料を作製した。このディッピング用塗料を前記弾性層の上にディッピング法にて膜厚が22μmになるように塗布して、10分間の風乾後に加熱型乾燥機にて、150℃で1時間乾燥させ、表面層を被覆形成しローラ形状の帯電部材を得た。
【0134】
また、導電性酸化錫は平均粒子径0.02μm、抵抗値3Ω・cmを使用した。導電性酸化錫は前述の乾式法により疎水化処理を行った。
【0135】
帯電ローラの電気抵抗を温度23℃/湿度55%RHの環境1の条件下で、−250Vの直流電圧を印加して測定した結果、6.0×106Ωであった。また、帯電ローラ表面の10点平均表面粗さRzは3.9μmであった。
【0136】
この帯電ローラについて実施例1と同様の評価を行い、結果を表1に示す。
【0137】
この帯電ローラを用いた画像形成装置により出力した画像には導電性部材の周方向抵抗値ムラに起因した画像濃度ムラが発生していた。また、導電性部材表面の凹凸がハーフトーン画像上に僅かに発生していた。なお、感光体表面電位を測定したところ、飽和電位(暗部電位VD)は−580Vであり本発明の実施例と比べて、帯電ローラの帯電能力が低下していることが確認されていた。
【0138】
【表1】
Figure 0004047056
【0139】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、導電性部材の帯電能力が向上した、特に導電性部材としての帯電部材に直流電圧のみを印加して被帯電体を接触帯電方式により帯電処理する場合、導電性部材の僅かな抵抗値ムラに起因した画像不良や表面の凹凸形状に起因した帯電不良に対して非常に有利であることがわかった。その結果、帯電部材の帯電性が均一かつ安定となり、画質が向上した画像形成装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成を示した図である。
【図2】帯電ローラの概略構成を示した図である。
【図3】他の実施例を示す帯電ローラの概略構成を示した図である。
【図4】帯電部材の帯電電位測定装置の概略図である。
【符号の説明】
1 像担持体(電子写真感光体)
2 帯電部材(帯電ローラ)
2a 支持体
2b 弾性層
2c 表面層
2d 抵抗層
2e 第2抵抗層
3 露光手段
4 現像手段
5 転写手段(転写ローラ)
6 クリーニング手段
11 円筒電極(金属ローラ)
12 固定抵抗器
13 レコーダー
S1,S2,S3 バイアス印加電源
P 転写材

Claims (13)

  1. 電圧が印加されることによって接触している被帯電体を帯電せしめる導電性部材であって、導電性支持体とその上に形成されている1層以上の被覆層とを具備する導電性部材において、
    該導電性部材の表面層が、導電性微粒子と絶縁性微粒子とを含有しており、
    該絶縁性微粒子が、シランカップリング剤で表面処理された後に、更にシリコーンオイル又はシリコーンワニスで表面処理されている
    ことを特徴とする導電性部材。
  2. 前記導電性微粒子が表面処理されている請求項1に記載の導電性部材。
  3. 前記導電性微粒子が疎水化処理されている請求項1又は2に記載の導電性部材。
  4. 前記表面層が弾性層の表面に設けられている請求項1〜のいずれかに記載の導電性部材。
  5. 前記表面層が弾性層である請求項1〜のいずれかに記載の導電性部材。
  6. 前記弾性層を構成する弾性材料が、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ウレタンゴムあるいはウレタン樹脂のいずれかである請求項又はに記載の導電性部材。
  7. 前記弾性層がイオン導電機構を有する弾性材料で構成されている請求項又はに記載の導電性部材。
  8. 前記弾性層がイオン導電剤を含有している請求項又はに記載の導電性部材。
  9. 前記イオン導電剤が、四級アンモニウム塩又はアルカリ金属塩である請求項に記載の導電性部材。
  10. 前記電圧が直流電圧のみの電圧である請求項1〜のいずれかに記載の導電性部材。
  11. 前記導電性部材がローラ形状である請求項1〜10のいずれかに記載の導電性部材。
  12. 少なくとも被帯電体である電子写真感光体、該電子写真感光体に接触して電子写真感光体表面を帯電する帯電手段、該帯電手段によって帯電された電子写真感光体表面を露光する露光手段、該露光手段によって形成された潜像を可視像化する現像手段及び可視像化された潜像を転写材に転写する転写手段とを具備した画像形成装置において、
    該帯電手段が、請求項1〜11のいずれかに記載の導電性部材を有していることを特徴とする画像形成装置。
  13. 少なくとも、被帯電体である電子写真感光体と請求項1〜11のいずれかに記載の導電性部材と、これら電子写真感光体及び導電性部材を一体的に収容するカートリッジ容器とを備え、画像形成装置本体に対して着脱自在に装着可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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