JP3905520B2 - 帯電ローラならびにこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

帯電ローラならびにこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を採用する複写機やプリンタ等からなる画像形成装置の帯電ローラに関するものである。
この種の画像形成装置20は、図2に示すように、感光体ドラム21を備え、この感光体に対し帯電ローラ22により感光体ドラム21の表面を一定の電位に帯電し、LEDアレイ23による原稿からの反射光等を照射することで感光体ドラム21上に静電潜像を形成する。また、現像ローラ24で感光体ドラム21にトナー25を付着させ静電潜像を可視化し、可視化された像を転写ローラ26により静電的に記録紙上に転写する。その後、定着ローラ27により転写されたトナー25を記録紙上で加熱加圧定着する。このような工程を経ることにより、印刷物が印刷される。
一般に、帯電ローラ22は良導電金属軸体の外周上に半導電性弾性体層を被覆した構成であり、半導電性弾性層は、ウレタンゴム、NBR、EPDM、シリコーンゴム等の材料に、電子伝導性物質やイオン伝導性物質等の導電性付与剤を添加、配合することにより形成される。このような帯電ローラ22においては、画像の高画質化のために、電気抵抗値(以下、抵抗値)を所望の値に均一かつ精度よく調整する必要がある。
導電性付与剤は、電子伝導性物質とイオン伝導性物質に大別される。電子伝導性物質は、抵抗値の環境変動は小さいけれども、抵抗値を均一に制御することが困難である。また、イオン伝導性物質は、抵抗値を均一に制御しやすいけれども、抵抗値の環境変動は大きい。
電子伝導物質としては、一般にカーボンブラックが用いられる。カーボンブラックにより、部分的な抵抗バラツキを小さくするためには、ベース樹脂との分散性が重要であり、シラン系、チタネート系、アルミネート系のカップリング剤をはじめ、界面活性剤や脂肪酸塩などの分散材が用いられてきた。
以下に関連する技術文献を示す。
特開平10−55117号公報 特開平11−106657号公報 特開平11−190328号公報
しかしながら、帯電ローラにおける半導電性弾性体層のベース樹脂が熱硬化樹脂のような反応性を有する場合、分散剤の選択肢に制限があるので、抵抗値が均一な帯電ローラを得ることが困難なことがある。また、分散剤との分散性の影響は非常に大きく、抵抗値の制御が困難である。前記抵抗値が均一でなければ、感光体ドラムを帯電させた際の電位バラツキが大きくなり、印字ムラの無い画像は得られない。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもので、抵抗値の制御が容易で且つ抵抗値が均一で、感光体ドラムを帯電させた際の電位バラツキを少なくすることにより、印字ムラのない高品位の画像が得られる有用な帯電ローラ、およびこれを用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明の帯電ローラは、導電性軸体外周に弾性層を被覆し、さらに表面層をコートした二層からなる帯電ローラであって、所定の表面状態に加工され、コート層形成可能な状態の弾性層の抵抗、および表面層上に電極を当接し100Vの電圧を印加したときに流れる電流から算出される抵抗値である表面層の抵抗が、弾性層>表面層となるように構成され、上記表面層はRz6.4μm以上の表面粗度を有している。
また、本発明の帯電ローラは、弾性層母材としてシリコーン樹脂が好ましい。
この構成では、環境に対する物性変化が小さく、特に圧縮に対する歪特性に優れた、有用な帯電ローラを得ることができる。
また、本発明の帯電ローラは、表面層の母材にはウレタン樹脂が好ましい。
この構成では、耐摩耗性、組成変更の容易、安価の三点を兼ね備えた、有用な帯電ローラを得ることができる。
また、本発明の帯電ローラは、表面層にフィラーを含有している。
この構成では、表面層にフィラーを添加することで、帯電ローラ表面に所望の表面粗度を与えることが可能となる。
また、表面層に6.4μm以上の表面粗度を有することにより感光体ドラムへの電荷付与の際、表面層の微小な突起が放電のトリガーとなり、電位バラツキのない安定した電位を得ることができる。
また、本発明の帯電ローラは、表面層に含有されるフィラーが、予めカップリング剤により前処理されている。
この構成では、カップリング剤は親水基側がフィラーと反応し、フィラー表面に有機鎖を出すことによってフィラーの表面活性を減少させることができるため、フィラーの分散性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置は、導電性軸体外周に弾性層を被覆し、さらに表面層をコートした二層からなる帯電ローラを用い、弾性層および表面層の抵抗が、弾性層>表面層となるように構成され、表面層にRz6.4μm以上の表面粗度を有する帯電ローラを用いている。
この構成では、電位バラツキのない安定した電位を得ることができる帯電ローラにより、安定した印字特性(初期印字特性および経時印字特性)を有する画像形成装置を提供することができる。
また、本発明の画像形成装置は、感光体を直流電圧印加のみで帯電させる。
この構成では、感光体に接触して従動回転する帯電ローラに直流電圧(DC)のみを印加し、感光体表面を一様に帯電させるローラ帯電装置であるため、装置自体のコスト上昇、電源コスト上昇、オゾンの大量発生を抑制し、帯電部材および感光体の劣化を回避するとともに、公害問題を回避することができる。
本発明の帯電ローラは、表面層を薄膜にコートする際、コート材が液状で粘度の低い分散性が良い状態にあり、且つ抵抗の高い弾性層でなく抵抗の低い表面層でローラ全体の抵抗をコントロールするため、抵抗値が均一で容易に所望の帯電ローラを得ることができる。また、表面層に6.4μm以上の表面粗度を有することにより感光体ドラムへの電荷付与の際、上記表面層の微小な突起が放電のトリガーとなり、電位バラツキのない安定した電位を得ることができる。
本発明の弾性層の母材としてシリコーン樹脂を用いた帯電ローラは、環境に対する物性変化が小さく、特に圧縮に対する歪特性に優れた、有用な帯電ローラを得ることができる。
また、本発明の表面層の母材としてウレタン樹脂を用いた帯電ローラは、耐摩耗性、組成変更の容易、安価の三点を兼ね備えた、有用な帯電ローラを得ることができる。
また、本発明の表面層にフィラーを含有している帯電ローラは、表面層にフィラーを添加することで、帯電ローラ表面に所望の表面粗度を与えることが可能となる。
また、帯電ローラの表面層に6.4μm以上の表面粗度を有することにより感光体ドラムへの電荷付与の際、表面層の微小な突起が放電のトリガーとなり、電位バラツキのない安定した電位を得ることができる。
また、本発明の帯電ローラは、表面層に含有されるフィラーが、予めカップリング剤により前処理されているので、カップリング剤は親水基側がフィラーと反応し、フィラー表面に有機鎖を出すことによってフィラーの表面活性を減少させることができるため、フィラーの分散性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置は、電位バラツキのない安定した電位を得ることができる帯電ローラにより、安定した印字特性(初期印字特性および経時印字特性)を有する画像形成装置を提供することができる。
また、本発明の画像形成装置は、感光体に接触して従動回転する帯電ローラに直流電圧(DC)のみを印加し、感光体表面を一様に帯電させるローラ帯電装置であるため、装置自体のコスト上昇、電源コスト上昇、オゾンの大量発生を抑制し、帯電部材および感光体の劣化を回避するとともに、公害問題を回避することができる。
以下、図面等を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明による帯電ローラの実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
図1に示すように、本実施形態における帯電ローラ10は、導電性軸体11と、導電性軸体11の周面に、図1では導電性軸体11の外周面に被覆形成される円筒形の半導電性弾性体層12を備え、更にこの半導電性弾性体層12の外周表面にコーティング層13が設けられたものである。なお図示しないが、半導電性弾性体層12は、他の弾性体層を介して導電性軸体11の周囲に設けられていてもよい。
導電性軸体11は、良好な導電性を有するものであれば、何れのものも使用し得るが、通常は鉄、アルミニウム、SUS、真鍮などで構成された芯金のほか熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂などの絶縁性芯体の表面にメッキを施して導電化したもの、あるいは熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂などの導電性付与剤としてカーボンブラック、金属粉体などを配合した導電性樹脂で形成されたものなどが用いられる。導電性軸体11はその一端を接地するかバイアス電圧を印加することにより、感光体への電荷の付与などの機能を発揮する。
半導電性弾性体層12は、その材質、硬度および強度について特に制限するものではないが、ゴム材料に導電材等を添加した弾性体でよい。ゴム材料としては、二トリルゴム、エチレンプロピレンゴム(エチレンプロピレンジエンゴムを含む)、エチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプロピレンゴム、天然ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上の混合ゴムが用いられる。そのなかでも特にシリコーンゴムが好ましい。
半導電性弾性体層12の成形方法としては、導電性軸体11と上記ゴムあるいはエラストマー組成物をクロスヘッド付きの押出機で一体化して分出し、ギヤオーブンあるいはIR炉で一次加硫する方法、金型に導電性軸体11をセットし、ゴム組成物を注入し、常温又は加熱下で一次加硫する方法、金型内で導電性軸体11とゴム組成物とを同時に加熱・圧縮成形する方法等が挙げられる。その後、ギヤオーブン等で一定時間二次加硫を実施することにより、物性の安定化を図ることもできる。
上記成形品は、必要に応じて、円筒研削盤、ショットブラスター、サンドブラスター、ラッピング機、バフ等により所定の表面状態に成形される。このとき成形された半導電性弾性体層12の抵抗は10〜10Ωである。そしてその後、分散性の向上のため、カップリング剤で前もって処理されたフィラーの添加配合された樹脂が、すなわちコーティング層13が成形される。このコーティング層13の抵抗は、10〜10Ωが好ましい。これは、半導電性弾性体層12の高い抵抗に対し、弾性体層12上に抵抗の低いコーティング層1を形成することで、ローラ全体での抵抗値コーティング層13で均一化され、容易に所望の抵抗値を得ることができるためである。
コーティング層13の母材として、ゴムあるいは樹脂が用いられる。樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルブチラート樹脂等およびそれらの変性物又は混合物が挙げられ、特にウレタン樹脂が好ましい。また、導電材の他に、充填材や荷電制御材などの各種添加剤が配合されていてもよい。また、このようにコーティング層13に、カップリング剤で処理されたフィラー(以下、処理フィラーという)を任意の配合比で添加混合したものが用いられる。この処理フィラーは、未処理のフィラーとカップリング剤をヘンシェル型ミキサー、V型ブレンダ等で混合処理する方法(乾式方という)、カップリング剤の水溶液、アルコール等の溶液中に分散した後、余分な溶剤分を除去・乾燥させる方法(湿式方という)等で得られる。
カップリング剤としては、例えばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が挙げられる。
処理フィラーとしては、煙霧質シリカ、湿式シリカ、石英粉、珪藻土、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、フェライト、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、酸化錫、タルク、マイカ、グラファイト、炭酸マグネシウム、シリコーンレジンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ポリメタクリル酸エチルパウダー、架橋ポリスチレンパウダー、架橋ポリメタクリル酸ブチルパウダー、ポリアクリル酸エステルパウダー等が挙げられる。
また、コーティングの手法も制限されるものではなく、スプレー法、ディッピング法などで必要に応じた塗膜厚で被覆すればよい。尚、コーティング層13と半導電性弾性体層12との接着性を増すために、プライマーをアンカー材として設けることも可能である。
以上のような帯電ロール10を製造する場合には、先ず、導電性軸体上11にゴム組成物を所定の条件下でロール状に成形して半導電性弾性体層12を形成し、この半導電性弾性体層12の表面を所定の表面状態に仕上げる。そしてその後、半導電性弾性体層12の表面を前もってフィラー比表面積の0.05〜10倍の被覆面積となる量のカップリング剤で処理されたフィラー(好適には、フィラー比表面積の0.1〜5倍の被覆面積となるのカップリング剤で処理されたフィラー)の添加配合された樹脂および、又はエラストマーによりコートし、コーティング層13を形成すれば、帯電ローラ10を製造することができる。
次に、図2は画像形成装置の構成説明図であって、帯電ローラに本発明のローラを配設している。
本実施形態における画像形成装置は、上記説明の本発明に係る帯電ローラ22を用い、潜像担持体への電荷の付与などの機能を発揮している。同図中、21は感光体ドラム、23はLEDアレイ、24は現像ローラ、26は転写ローラ、27は定着ローラ、そして記録紙である。
この画像形成装置20における帯電ローラ22は感光体ドラム21に当接して従動回転している。そして、感光体ドラム21は直流電圧印加で帯電させている。
以下、本発明に係る帯電ローラの実施例および比較例について説明する。
カーボンブラックとしてファインサーマルクラスのカーボンブラックであるアサヒサーマル(旭カーボン社製、商品名)〔粒子径80nm、DBP吸油量28cm3/100g、イオウ含有量2000ppm〕を用い、シリコーンゴムコンパウンドとしてKE−151U(信越化学工業社製、商品名)を用いた。このKE−151U(同前)100重量部に、アサヒサーマル(同前)20重量部を加え、インテンシブミキサーで30分間混練を行い、カーボンブラックを充分に分散させた。これに架橋剤として有機過酸化物2,5ジメチル−2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサンを1重量部加え、ミキシングロールで充分に混練しシリコーンゴム組成物調製した。
次にクロスヘッドを備えた押出機を用いてシリコーンゴム組成物を導電性軸体上に一体化して分出した。導電性軸体としては、直径8mm、長さ360mmのSUS304製シャフトを使用した。
その後、ギヤオーブン中で170℃、10分間の成形、加硫を行った。成形終了後、200℃で2時間二次加硫を行い終了後冷却した。常温に戻った後に研削機により仕上げ研磨を行って、直径14mm、長さ310mmの弾性層となるシリコーンゴムローラを成形した。
次に、分散性の向上を目的として、シランカップリング剤KBM−603(信越化学株式会社製、商品名)5.0重量%で導電性亜鉛華としてECZ−50(堺化学株式会社製、商品名)100重量%を、ヘンシェル型ミキサーを用いて処理した。
続いて、シリコーンゴムローラ表面に、ウレタン系塗料ニッポラン3022(日本ポリウレタン株式会社製、商品名)100重量部に、分散性の向上のため先にシランカップリング剤で処理した導電性酸化亜鉛ECZ−50(堺化学株式会社製、商品名)20重量部を添加し、ポットミルで8時間攪拌、分散し、ポリイソシアネート系架橋剤のコロネート−L(日本ポリウレタン株式会社製、商品名)5重量部を添加し、スプレーコーティングした。そして、150℃、30分間の条件で加熱硬化し、表面粗度が6.4μm以上のサンプル#1、2を作製した。同様の方法で、表面粗度が6.4μmに満たないサンプル#3〜5を作製した。
本実施例において作製した、上記サンプルを感光体ドラムに当接し、従動回転させるとともに、上記サンプルに一定の直流電圧(DC電圧)を印加し、感光体表面の電位が−620Vとなるよう帯電させ、そのときの電位バラツキをそれぞれ出力し、表面粗度との関連性を確認した。その結果を図3の表に示す。
電位バラツキの目標値10V以下に対し、表面粗度が6.4μm以上のサンプル(サンプル#1、2)は電位バラツキが10V以下であり、非常に良好な帯電特性が得られた。それに対し、表面粗度が6.4μmに満たないサンプル(サンプル#3〜5)では、電位バラツキが10Vを大きく超え、良好な帯電特性は得られなかった(図3参照)。
実施例1と同様の工程により、上記アサヒサーマル(旭カーボン社製、商品名)20重量部を加えた弾性層となるシリコーンゴムローラを成形し、実施例1と同様の工程により、分散性の向上のため先にシランカップリング剤で処理した導電性酸化亜鉛ECZ−50(堺化学株式会社製、商品名)20重量部を添加したコーティング層を成形し、サンプル#6を作製した。
同様の方法で、上記アサヒサーマル(旭カーボン社製、商品名)40重量部とし、サンプル#7を作製した。それぞれ、サンプル#6の弾性層の抵抗は10Ω、サンプル#7の弾性層の抵抗は10Ωであり、コーティング層成形後の表面粗度は共に6.4μm以上とした。
本実施例において作製した、上記サンプル#6もしくはサンプル#7を感光体ドラムに当接し、従動回転させるとともに、上記サンプル#6もしくはサンプル#7に一定の直流電圧(DC電圧)を印加し、感光体表面の電位が−620Vとなるよう帯電させ、そのとキの電位バラツキを比較した。その結果、サンプル#6、サンプル#7ともに電位バラツキが10V以下と良好で、弾性層の抵抗の違いによる電位バラツキの差はほとんど見られなかった。
実施例1と同様の工程により、上記アサヒサーマル(旭カーボン社製、商品名)20重量部を加えた弾性層となるシリコーンゴムローラを成形し、実施例1と同様の工程により、分散性の向上のため先にシランカップリング剤で処理した導電性酸化亜鉛ECZ−50(堺化学株式会社製、商品名)20重量部を添加したコーティング層を成形し、サンプル#8とした。
同様の方法で、シランカップリング剤での処理を施していない、導電性酸化亜鉛ECZ−50(堺化学株式会社製、商品名)20重量部を添加したコーティング層を成形し、サンプル#9とした。
本実施例において作製した上記サンプルを、幅2mm、直径8mmのベアリングの電極をサンプル表面に10gの荷重で接触させ、該電極と上記導電性軸体間へ100Vの電圧を印加したときの電流値から、各電極の位置での抵抗値を算出する。上記電極の位置を周方向で100ポイント、幅方向で100ポイント、計10000ポイントの均等間隔の測定点として、各測定点において得られた抵抗値の平均値を算出して平均抵抗値とした。また、上記10000ポイントの測定点における抵抗値の最大値を最小値で除した値を算出して抵抗バラツキとした。その結果、シランカップリング剤で処理したサンプル#8は抵抗バラツキが非常に小さく安定した抵抗値を得ることができたのに対し、シランカップリング剤で処理を施していないサンプル#9は、フィラーの分散不良が起因し抵抗バラツキが非常に大きいという結果が得られた。
上記、実施例1から実施例3で得られた各サンプルについて、市販の電子写真式プリンタに帯電ローラとして装着し、温度25℃、湿度50%RHの条件下でハーフトーンを印字し、濃度ムラの有無を評価した。実施例1から実施例3の結果も含め結果を図4に示す。
この表が示すように、シランカップリング剤で処理しないサンプル#9、および、表面粗度6.4μm以下のサンプル#、サンプル#、サンプル#は帯電バラツキが大きく、印字ムラが発生した。
本発明による帯電ローラの実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明に係る帯電ローラを備えた画像形成装置の実施形態を示す断面説明図である。 実施例1に係る帯電ローラ表面粗度と、これを用いて帯電させた感光体ドラム表面の電位バラツキの関係を示すグラフである。 実施例1から4に係るサンプルについての評価結果を示す表である。
符号の説明
10 帯電ローラ
11 導電性軸体
12 半導電性弾性体層
13 コーティング層
20 画像形成装置
21 感光体ドラム
22 帯電ローラ
23 LEDアレイ
24 現像ローラ
25 トナー
26 転写ローラ
27 定着ローラ

Claims (3)

  1. 導電性軸体外周に弾性層を被覆し、さらに表面層をコートした二層からなる帯電ローラにおいて、
    前記弾性層は、カーボンブラックを分散させたシリコーン樹脂を母材とし、
    前記表面層は、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛を分散させたウレタン樹脂より構成されると共に
    所定の表面状態に加工され、コート層形成可能な状態の弾性層の抵抗、および表面層上に電極を当接し100Vの電圧を印加したときに流れる電流から算出される抵抗値である表面層の抵抗が、(弾性層の抵抗)>(表面層の抵抗)、の関係を有し、前記表面層はRz6.4μm以上の表面粗度を有することを特徴とする帯電ローラ。
  2. 接触ローラ帯電による帯電プロセスを有する画像形成装置において、帯電ローラは請求項1に記載の帯電ローラを用いていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、感光体を直流電圧印加のみで帯電させることを特徴とする画像形成装置。
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