JP4046739B2 - マルチ開孔型播種・植付装置 - Google Patents

マルチ開孔型播種・植付装置 Download PDF

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Description

本発明は、圃場に敷設する無孔のマルチフィルムに一定の株間と畝間を持たせ略馬蹄形に切り目を入れ開孔し、同時にその切り目の直下の圃場中に植穴を開け、種苗を植え、播種植付後その植穴に覆土する一連の作業を行うマルチ開孔型播種・植付装置に関するものである。
従来この種の播種植付装置の開発事例は少なく、最近の特許では落花生・大豆等の播種装置(特許公開2004−49031)があるが、マルチ開孔型として実用化され、市販品として広く普及している播種植付装置はない状況にあり、現状では開孔しているマルチフィルムを敷設し、その開孔部の直下に植穴を開け、手播きで播種しているのが実態である。
これまで作物の植付に際して、無孔のマルチフィルムを敷設する場合は、一般的にはそのマルチフィルムを、電熱線(特開2001−231380、特開平9−37662)やガスバーナー(特開平6−14657)の熱を利用してマルチフィルムを溶融させ開孔し、その箇所に穴を開け播種または移植する方法が多く、その方式を活用した播種機や移植機(特開平9−74927)が開発されてきたが、最近では特開平10−178830号公報に見られるように、圃場に敷設された無孔のマルチフィルムに鳥のくちばし型の爪等を刺し込み、マルチフィルムを開孔し、同時にその開孔穴に播き穴も開け、そこに種子や苗を落とし込む方式に進化してきている。
特開平10−178830号公報 特開平5−236805号公報 特開2004−49031号公報
解決しようとする問題点は、前記のような発熱体によるマルチフィルムの溶融方式では、発熱装置やセンサー等により開孔した植穴を改めて探査する装置を備える等装置が煩雑になる。
また鳥のくちばし型の爪の刺し込み方式による開孔は、マルチフィルムを線的にカットするとか、棒を刺し込んだ穴様のものが多く、苗の移植には適しても種子を播種する場合は、マルチフィルムの上に発芽に必要な十分な空間が確保出来ず、発芽後マルチフィルムに覆われる状態が発生する等の課題が残されている。
そこで当発明は、圃場に敷設する無孔のマルチフィルムを、底辺がリング状に形成する筒で上から圧し、リング内のマルチフィルムを伸張状態にし、略馬蹄形のノコギリ状の刃を刺入することにより、マルチフィルムを破裂するように開孔し、同時に植穴を開口し、種苗を放出し、覆土する等一連の播種植付作業を1行程において行うようユニット化したもので、これを複数機装着して回転式にする等装置化することにより、一定の株間と畝間をもって連続して一連の播種植付作業を行う播種植付装置を提供するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、耕起整地した圃場に敷設した無孔のマルチフィルムに植付可能な穴を開孔し、その直下の土中に植穴を開口し、その植穴に種苗を植付し、覆土する播種植付装置において、ホッパー機構から繰出す種苗を受け下方にガイドする伸張リング種子受を上部に装着し、前記マルチフィルムを上から圧し伸張状態にする略リング状のマルチ伸張リングを底辺として筒とする伸張リング筒部と、前記伸張リング筒部の内側にある上下自在な優弧の筒で、上方には前記伸張リング種子受からガイドされた種苗を更に下方にガイドするカッター筒部種子受、その下に種子誘導管及びガイドされた種苗を受け、前記マルチ開孔カッターにより開孔された前記マルチフィルムの直下の圃場に植穴を開口し、種苗を圃場中に放出する略片嘴形状を形成する開閉自在の植穴オープナーを装着し、前記マルチフィルムを略馬蹄形に開孔する略ノコギリ状の刃を形成するマルチ開孔カッターを下端とするカッター筒部と、前記伸張リング筒部の内側に筒部固定を挟んで固定し、下方は圃場中に刺入した前記マルチ開孔カッターに付着する土を外側から除去する外接スクレパーと内側から除去する内接スクレパーからなる二重の円筒形の筒で、上方は前記植穴オープナーを開閉するオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを固定するバー固定枠を成型するスクレパー筒部と、前記伸張リング筒部とスクレパー筒部の左右の側壁の間に略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドを左右に対として装着し、前記植穴オープナーで開口し種苗を植付けた植穴を圧覆する上下自在の圧覆部とで構成する植付機構を具備することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は壁面を除去する優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方に前記カッター揺動軸の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝を、その下に圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪の上下揺動をガイドする誘導輪ガイド溝を開孔し、また前記筒の上方内側にホッパー機構が繰出す種苗を下で受ける伸張リング種子受と、筒の下方左右側壁にマルチフィルムを圧する状態で筒を水平に維持する水平誘導輪とを具備することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、後方が開放状態にある優弧の円筒形の筒で、下方は前記スクレパー筒部に外側と内側から包まれ、その底辺を下端としマルチフィルムを略馬蹄形に開孔するノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッターを、上方は降下する種苗を下で受けるカッター筒部種子受と、左右側壁を貫通する状態で固定し、補助軸を付帯するカッター揺動軸と、また優弧の円筒形の筒の内側には種苗を植穴オープナーに誘導する種子誘導管と、その種子誘導管の下方左右側壁を止め軸の基点として装着する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーとを具備することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、下方はカッター筒部のマルチ開孔カッターを外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、上方は前方が略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁は筒に平行して後方に突出するバー固定枠を成型し、その枠にオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを装着する外接スクレパーと、その外接スクレパーの円筒形の内側に底辺を略同位置にして内包され、前方を開放する優弧の円筒形の筒からなる内接スクレパーと、その外接スクレパーと内接スクレパーの円筒部の間を後方で挟み、マルチ開放カッターの上下揺動を可能にする間隙を保持する状態で筒部固定を通して伸張リング筒部と固定する間隙保持板とを具備することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、下方に圃場に開けられた植穴を圧して覆土する上下自在の略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドと、その圧覆ハンドを底辺で、また圧覆誘導輪を上方で固定し、下方に伸張リング筒部の外側の左右側壁に固定する水平誘導輪の軸を挟んで上下揺動を可能にし、また圧覆ハンドが降下するに従い植穴に向けて斜めに降下するよう上方に向けて暫時肉厚にする溝縁を形成するアームガイド溝を開孔する圧覆アームと、更にその圧覆アームの上方に降下する圧覆アームを元の位置まで持ち上げるアーム戻しバネとを具備することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、マルチ開孔カッターの略ノコギリ状の刃のセンターの刃先と略一致する位置を刃先とする開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーと、その植穴オープナーの上方を形成し、スクレパー筒部のオープナー開口バーとオープナー閉口バーの間に装着し、カッター筒部が最降下点に達した時点でオープナー開口バーに当たり植穴オープナーが開口してその状態を維持し、また最上昇点に達した時点でオープナー閉口バーに当たり閉口してその状態を維持するよう成型するオープナー開閉アームと、そのオープナー開閉アームの上部に植穴オープナーの開口及び閉口状態を安定して維持する開閉安定装置とを具備することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、植付機構としてシステム化することにより、敷設した無孔のマルチフィルムを開孔し、その開孔したマルチフィルムの直下の土中に植穴を開口し、その植穴にホッパー機構から繰出された種苗を放出し、その植穴を圧して覆土する一連の播種植付作業を一行程で可能にする播種植付装置として実用化できる。
請求項2に記載の発明によれば、植付機構を装着する回転板が回転することにより、植付機構の一つを構成するマルチ伸張リングが、敷設する無孔のマルチフィルム上に降下接地し、マルチフィルムを上から圧することによりリング内のマルチフィルムは盛り上がり伸張状態になり、そこにマルチ開孔カッターを刺入することにより、マルチフィルムをずれさせることなく破裂状態で容易に開孔することを可能にする播種植付装置として実用化できる。
請求項3に記載の発明によれば、前項記載のマルチ伸張リングにより圧して伸張状態にある無孔のマルチフィルムを、カッター筒部のマルチ開孔カッターが地中に刺入することにより開孔し、また植穴オープナーも一体的に地中に刺入することにより植穴を開口する作業を同時に行うことを可能にする播種植付装置として実用化できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記カッター筒部のスムースな上下揺動をガイドするとともに、カッター筒部のマルチ開孔カッターが地中に刺入した際に付着する土を、マルチ開孔カッターが上昇する際に外側からと内側から除去することを可能にする播種植付装置として実用化できる。
請求項5に記載の発明によれば、前記植穴オープナーの開口により種苗を放出した植穴を、圧覆部を構成する圧覆ハンドが降下し圧して覆土することにより、植付機構によるマルチフィルムの開孔から植穴の開口、種苗の放出、覆土と一連の播種植付作業を可能にする播種植付装置として実用化できる。
請求項6に記載の発明によれば、植穴オープナーの開口及び閉口状態を適切に維持することにより、ホッパー機構から繰り出す種苗を地中に安全に誘導し、圃場中に放出し、また放出した種苗を摘まみ上げることのない播種植付作業を可能にする播種植付装置として実用化できる。
以下本発明に係るマルチ開孔型播種・植付装置(以下「播種植付装置」と言う。)の実施の形態を図1〜図15に基づいて説明する。
また、これら各図において、同一の構成は同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
なお、以下の説明で播種植付装置の進行方向を前後方向と、進行方向に直行する横方向を左右方向と言う。
本発明に係る播種植付装置のマルチフィルム開孔の原理について説明する。
本播種植付装置は、図3に示すように耕起・整地した圃場Fに無孔のマルチフィルムM(以下「マルチフィルム」という。)を敷設し、そのマルチフィルムMを上から略円形のリング状の底部を形成するマルチ伸張リング1で圧することにより、マルチフィルムMはマルチ伸張リング1が圃場F中に刺し込むように窪み、またリング内のマルチフィルムMは、盛り上がり伸張状態になる。
その伸張状態のマルチフィルムMに刃物を刺入すると風船が破裂するようにマルチフィルムMが切れる原理を活用して、播種植付装置として装置化を図ったものである。
前記播種植付装置は、図2に示すように圃場Fに敷設したマルチフィルムMを上から圧して伸張状態にするマルチ伸張リング1と、そのマルチ伸張リング1の内側にマルチフィルムMを略馬蹄形に開孔する略ノコギリ状の刃からなるマルチ開口カッター2と、マルチ開口カッター2の上下揺動をガイドし、圃場F中に刺入した際に付着するマルチ開口カッター2の土を除去する外接スクレパー23及び内接スクレパー24と、開孔されたマルチフィルムMの直下に植穴Pを開口し、抱えている種苗Sを放出する略片嘴形状の植穴オープナー3と、種苗Sを放出した植穴Pを圧して覆土する圧覆ハンド4とを具備し、マルチフィルムMを伸張して開孔し、その直下に植穴Pを開口して種苗Sを土中に放出し、更に植穴Pを圧して覆土する一連の作業(以下「播種植付作業」と言う。)を一行程で行うよう植付機構50としてユニット化を図り、その植付機構50を連続して稼働するよう装置化を図るものである。
前記播種植付装置は、図11から図13までに示すように前記植付機構50を連続して稼働するため、上部中央に一定粒数の種苗Sを順次繰出すホッパー機構51を装着し、そのホッパー機構51から繰出す種苗Sを下で受け止める前記植付機構50を複数機(本実施例では4機)装着する回転部53と、その回転部53の中心を貫通する動力軸27を軸として、図11に示すように進行方向に平行して2連に組み立てるフレーム部54と、図示していないがトラクター・耕運機等による牽引又は自走式等で走行する走行体D(以下「走行体」と言う。)と連結し、その走行体Dの動力を動力軸27で受けて回転部53を回転させ、またホッパー機構51に動力を伝達する動力部55と、牽引で畝を跨いで走行する車輪40とを装着する作動機構を稼働することにより、図15に示すように一畝2列に千鳥型に播種植付作業を行うよう装置化を図るものである。
前記植付機構50は、図1に示すように最外部を略円型の筒状に形成し、図3に示すように圃場Fに敷設するマルチフィルムMを上から圧し伸張状態にする伸張リング筒部60と、図4に示すようにその内側にマルチフィルムMを開孔し、植穴Pを開口し、種苗Sを放出する上下自在のカッター筒部61と、図5及び図6に示すように伸張リング筒部60と内側で筒部固定7を挟んで固定し、カッター筒部61の上下揺動をガイドし、圃場F中に刺入した際の付着土を除去するスクレパー筒部62と、図10に示すように伸張リング筒部60とスクレパー筒部62の間の左右の側壁に上下自在に装着し、播種植付した植穴Pを覆土する圧覆部63とを具備する。
前記伸張リング筒部60は、図1から図6までに示すように植付機構50の外枠を形成し、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は内包するカッター筒部61の稼働を可能にするため壁面を除去し、前方に優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方にカッター筒部61に固定するカッター揺動軸15の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝12及びその下に圧覆部63の圧覆アーム5に固定する圧覆誘導輪44の上下の揺動をガイドする誘導輪ガイド溝47を開孔し、また前記伸張リング筒部60の上方筒部内側にホッパー機構51から繰出す種苗Sを下で受ける伸張リング種子受13と、前記優弧の円筒形の筒の下方左右側壁に伸張リング筒部60が圃場を圧する位置で水平を維持する水平誘導輪10と、更に筒の下方前方及び後方、上方前方にスクレパー筒部62と連結する筒部固定7とを具備する。
前記カッター筒部61は、図1に示すように伸張リング筒部60の内側のスクレパー筒部62に挟まれ、後方が優弧の円周からなる上下自在の筒で、その筒の下方先端を形成しマルチフィルムMに略馬蹄形の穴を開孔する略ノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッター2と、上方は図7に示すように前記伸張リング種子受13で受けたホッパー機構51から繰出す種苗Sを更に下で受けるカッター筒部種子受14とを具備する。またそのカッター筒部61の中央部内側の前方壁に前記カッター筒部種子受14で受ける種苗Sを下方に誘導するよう種子誘導管6を固定し、その種子誘導管6の下部に種子誘導管6を挟むように開閉自在に装着する略片嘴形状の植穴オープナー3を具備する。
前記スクレパー筒部62は、図1から図6までに示すように、伸張リング筒部60がマルチフィルムMを圧して盛り上がる位置を底辺として筒部固定7を通して伸張リング筒部60の内側に固定し、下方はカッター筒部61を構成するマルチ開孔カッター2を外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、その筒の上方前方は略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁の後方は筒に平行して突出するバー固定枠8を形成し、前方上方は図9に示すようにカッター筒部61の上下揺動をガイドするカッター筒部ガイド溝26を開孔している。また前記マルチ開孔カッター2の上下揺動により付着する圃場Fの土を外側から除去する外接スクレパー23と、内側から除去する内接スクレパー24と、図5及び図6に示すようにスクレパー筒部62の中央部後方の左右両側壁にカッター筒部61が上下揺動することによりオープナー開閉アーム17に接触し、植穴オープナー3を開口させるオープナー開口バー18と、その上方にオープナー開閉アーム17を挟んで植穴オープナー3を閉口させるオープナー閉口バー19と、スクレパー筒部62の後方下部の外接スクレパー23と内接スクレパー24との間に、マルチ開孔カッター2がスムースな上下動を可能にするとともに内外からマルチ開孔カッター2に付着する土を除去できる空間を保持するための間隙保持板25とを具備する。
前記圧覆部63は、図1から図4までに示すように伸張リング筒部60の内側、スクレパー筒部62の外側にあり、図10に示すように下方に圃場Fに開けられた植穴Pを圧して覆土する圧覆ハンド4と、その圧覆ハンド4を底辺で固定して上下に揺動する圧覆アーム5を具備する。また圧覆アーム5は、その中央下部に水平誘導輪軸11が上下に揺動可能なアームガイド溝45を形成し、上方端部に圧覆部63を降下させるアーム誘導輪44と、圧覆部63が降下し圃場Fを圧覆した後、元の位置に戻すアーム戻しバネ46とを具備する。
前記植穴オープナー3は、図1及び図7に示すようにカッター筒部61の中央部内側の前方壁に装着する種子誘導管6にオープナー軸16を基点として開閉自在に連結し、カッター筒部61の下方を形成するマルチ開孔カッター2が、圃場F中に刺入し最下降点に達した時点で植穴Pを開口する略片嘴形状の植穴オープナー3と、図5、図6及び図8に示すように植穴オープナー3の上方を形成し、スクレパー筒部62の中央部左右側壁のバー固定枠8に装着するオープナー開口バー18とオープナー閉口バー19の間に装着し植穴オープナー3を開閉するオープナー開閉アーム17と、略片嘴形状の植穴オープナー3が、カッター筒部61の下降時は閉口状態を、また上昇時は開口状態を一定時間保持できるよう装置化する開閉安定装置58を具備する。
前記開閉安定装置58は、図5及び図6に示すようにカッター筒部61が上下に揺動するのに連動してオープナー開閉アーム17も上下に揺動し、植穴オープナー3を開閉するが、その稼働中図8に示すようにオープナー開閉アーム17を開口あるいは閉口状態にしておくため、オープナー開閉アーム17の上端側壁に装着するオープナー腕杆止21と、そのオープナー腕杆止21に一方の端部を連結するオープナー腕杆20と、更にオープナー腕杆20の他の一方に伸張リング筒部60と連結するスプリング22を具備する。
前記回転部53は、図11に示すようにフレーム部54の左右の側枠に挟まれ、中心に動力軸27を貫通状態で固定し、図12及び図13に示すように植付機構50を複数機装着する。またその植付機構50が具備するカッター揺動軸15を、先端にある揺動軸受30で左右から挟むように装着する対の軸受アーム28を付帯する回転板29と、その回転板29の内壁で姿勢制御チェーン31が稼働する側に姿勢制御チェーン31の稼働を安定させるチェーン補助歯車39を具備する。
前記フレーム部54は、図11に示すように、回転部53を包む枠と、動力部55を挟んで回転部53を左右に進行方向に平行して2連に固定する枠と、また中央部に動力軸27を受ける動力軸受41を固定する枠と、左右の底辺枠の前方に走行体Dと連結する連結アーム37とで構成し、上部に種苗Sを繰出すホッパー機構51と、繰出した種苗Sを下で受ける植付機構50を複数機装着する2対の回転部53と、走行体Dから動力を受ける動力部55とを装着し、また回転部53を挟む左右側面の底辺枠に図11から図14までに示すように植付機構50の水平誘導輪10をガイドする水平維持レール36と、播種された種苗Sを覆土する圧覆部63の圧覆誘導輪44をガイドする圧覆誘導輪レール48とを具備する。
前記動力部55は、図14に示すように、走行体Dから動力を受けて播種植付装置を作動するため伝導する装置で、前記動力軸27に走行体Dの動力を受ける動力受歯車34と、ホッパー機構51に動力を伝えるホッパー稼働歯車35と、その左右に固定する回転部53と、制御動力歯車32とを装着し、走行体Dからの動力を伝受する動力受チェーン42と、ホッパー機構51に動力を伝導する動力伝導チェーン38と、姿勢制御チェーン31と、フレーム部54の上部にホッパー機構51を稼働するホッパー稼働装置56を具備する。
前記姿勢制御装置59は、図14に示すように前記動力軸27に固定する制御動力歯車32の回転と、回転部53を構成する各軸受アーム28の先端に装着する補助軸9を付帯するカッター揺動軸15に固定する垂直維持歯車33との回転を同じくすることにより、回転部53に装着する植付機構50の姿勢を常に垂直状態に維持するもので、図11に示すように、フレーム枠57の内側の回転板29と植付機構50の間の動力軸27に固定する制御動力歯車32と、図14に示すようにカッター揺動軸15の回転板29と植付機構50の間に固定する制御動力歯車32と同大の垂直維持歯車33と、その双方の歯車を連結する姿勢制御チェーン31と、そのチェーンの稼働の安定を図る回転板29に装着する植付機構50数のチェーン補助歯車39とを具備する。
次に前記構成の動作を説明する。通常落花生のマルチ栽培は、図15に示すように畝幅90cmを標準としてマルチフィルムMを敷設し、その畝に千鳥型に2列に播種している関係上、当播種植付装置も図11に示すように2連式とし、千鳥型に2列に播種植付できるよう組み立てている。
また当播種植付装置は、図11から図14までに示すように種苗Sを繰出すホッパー機構51と、その種苗Sを下で受ける植付機構50と、その植付機構50を複数機装着する回転部53を、動力軸27を通して2連に組み立てるフレーム部54に畝を跨いで走行できるよう車輪40を装着する作動機構とで構成し、走行体Dの進行後方に連結し、走行体Dの動力により牽引し、更に走行体Dの動力を動力部55で受け、ホッパー機構51と回転部53を稼働し、播種植付作業を行うよう装置化している。
更に当播種植付装置は、図12及び図13に示すように2連に組み立てるにあたり、左右の回転部53の対の回転板29に均等角度で付帯する軸受アーム28の装着角度を、その均等角度の2分の1の角度差を持たせ装着し、また走行体Dの走行速度と作動機構の播種植付速度が同速度で進行するよう設定し、マルチフィルムMを敷設した圃場Fの畝を跨いで走行することにより、図15に示すようにマルチフィルムMを千鳥型に一定の畝幅・株間をもって、略馬蹄形に開孔する等一連の播種植付作業を行うように装置化している。
前記種苗Sを繰出すホッパー機構51は、図11から図13までに示すように前記フレーム部54の上方中央に1機ずつ2機装着しており、動力部55の動力軸27に固定するホッパー稼動装置56の作動により、回転部53に装着する植付機構50が回転上昇し、ポッパー機構51の下方に到達するのを待って、ホッパー機構51が稼働し、一定粒数の種苗Sを繰出すよう装置化している。
前記植付機構50は、図11から図13までに示すように回転部53の回転板29に付帯する左右対の軸受アーム28の先端にある対の揺動軸受30にカッター筒部61のカッター揺動軸15の両端を取り付けることにより複数機装着し、その回転部53の中心を貫通する状態で固定している動力部55の動力軸27の回転により回転部53の植付機構50が順次回転降下し、一連の播種植付作業を行う。
前記順次回転降下する植付機構50は、図12に示すように回転部53の回転により、最上昇点に到達した時点で、フレーム部54の上部に固定するホッパー機構51から繰出す種苗Sを下で受け、植付機構50を装着する回転板29が前進方向に向って回転降下することにより、図3に示すように植付機構50のマルチ伸張リング1がマルチフィルムMを敷設してある圃場Fに接地し、マルチフィルムMを上から圧しることにより、マルチフィルムMを伸張状態にしている。
その際伸張リング筒部60に取り付けられている水平誘導輪10がフレーム部54に取り付けられている水平維持レール36の前方を形成する植付機構50の回転弧と略一致する円弧のレールの間に移入することにより、マルチ伸張リング1により敷設するマルチフィルムMの加圧を強め、さらに回転板29の回転に伴い水平維持レール36を移行し、マルチ伸張リング1がマルチフィルムMを上から圧する状態で水平移動する。
前記フレーム部54に固定する水平維持レール36は、図14に示すように植付機構50を構成する伸張リング筒部60の左右側壁にある水平誘導輪10を、回転部53を構成する軸受アーム28の回転により降下してきた際に下で受け止め、更に軸受アーム28が回転することにより、その水平誘導輪10を前方の円弧レールから水平レールに暫時移行するが、その際伸張リング筒部60がそれ以上降下しないで水平に移行するよう支え、カッター筒部61のみがさらに降下しマルチ開孔カッター2が圃場F中に刺入しマルチフィルムMを開孔する。その時上のレールは、下のレールで受け止めた水平誘導輪10の降下移入により前方の円弧レールから水平レールに移行するまでの間、伸張リング筒部60が敷設のマルチフィルムMを加圧するように作用し、水平レールに移行する時点で、その加圧状態の位置で前記のように下のレールが伸張リング筒部60の更なる降下を抑止するよう作用し、上昇に際しては上のレールが上昇しようと作用する伸張リング筒部60を上から押え、水平を維持し、カッター筒部61のみが上昇し伸張リング筒部60内に収納されるよう作用する。
一方前記カッター筒部61は、伸張リング筒部60が水平移行している間も最下降点に達するまで回転降下するが、その際図4に示すように、カッター揺動軸15は伸張リング筒部60のカッター筒部ガイド溝26にガイドされ、そのカッター揺動軸15を固定するカッター筒部61のみが下降し、カッター筒部61の先端を形成するマルチ開孔カッター2が、圃場Fに敷設しているマルチフィルムMを貫通し、図15に示すようにマルチフィルムMを略馬蹄形に開孔する。
その際カッター筒部61の内側に装着する略片嘴形状の植穴オープナー3は、軸受アーム28の先端が最下降点に到達する時点で、図8に示すようにその上方を形成するアーム状のオープナー開閉アーム17がスクレパー筒部62のオープナー開口バー18に下方から押されることにより開口し、植穴オープナー3内に抱えている種苗Sを土中に放出する。また放出後はカッター筒部61が上昇に転じ、植穴オープナー3は、地表に近い一定の高さに上昇するまで開口状態を維持し、最上昇時に達する時点でオープナー開閉アーム17がオープナー閉口バー19に上方から押されることにより閉口する。
前記オープナー開閉アーム17は、スクレパー筒部62のバー固定枠8に固定するオープナー開口バー18とオープナー閉口バー19との間に装着し上下に揺動するが、植穴オープナー3が土中の最降下点に達するまで閉口状態を維持し、最降下点に達する時点で開口し、また開口後は地表に近い一定の高さに上昇するまで開口状態を維持し、最上昇点に達する時点で閉口できるようにするため、降下時はオープナー開閉アーム17が圃場F中の最降下点に達するまでスクレパー筒部62のオープナー開口バー18に接することなく下降し、また上昇時は地表に近い一定の高さに上昇するまで、オープナー開閉アーム17がオープナー閉口バー19に接することなく上昇するよう、オープナー開閉アーム17をアーム状に成型している。
しかし前記植穴オープナー3は、上下揺動の最中は開口状態においても閉口状態においても不安定な姿勢にあるため、図8に示すようにオープナー開閉アーム17の上方端部側壁にオープナー腕杆止21を固定し、そのオープナー腕杆止21にオープナー腕杆20の一方の端部を装着し、他方の端部を伸張リング筒部60の中央部側壁でオープナー開閉アーム17の上下揺動の中間点を基点して装着するスプリング22の一方の端部を固定し、オープナー腕杆止21の範囲内でスプリング22が上下動し、植穴オープナー3が下降状態にある時は植穴オープナー3を閉口状態に、上昇状態にある時は植穴オープナー3を開口状態に維持するよう開閉安定装置58を装着し、放出後の種苗Sの圃場F中での安定を図っている。
前記カッター筒部61が図12に示すように最下降点に到達し、植穴オープナー3が開孔し、種苗Sを放出した後、軸受アーム28の先端部は上昇に転じ、あわせてカッター筒部61も上昇に転じる。
上昇に転じる時点に圧覆部63の圧覆誘導輪44がフレーム部54に取り付けている圧覆誘導輪レール48に移入し、圧覆ハンド4が降下を始める。
この作動により圧覆ハンド4が植穴Pを左右から圧覆して最降下点に達すると圧覆作業は終了し、圧覆誘導輪44が圧覆誘導輪レール48から離れ、アーム戻しバネ46で圧覆ハンド4は元の位置に戻る。
またこの時点で図13に示すようにカッター筒部61も最上昇点に達し、伸張リング筒部60内に包含され、伸張リング筒部60に固定されている水平誘導輪10がフレーム部54に取り付けられている水平維持レール36から離れて、伸張リング筒部60・カッター筒部61・圧覆部63が一体となり、軸受アーム28の上昇と連動して回転上昇する。
前記スクレパー筒部62は、図5及び図6に示すように伸張リング筒部60の内側にあり、筒部固定7を挟んで伸張リング筒部60に固定され、カッター筒部61のマルチ開孔カッター2を内側からと外側から挟むように装着しているが、カッター筒部61の降下時は、マルチ開孔カッター2の圃場F中への刺入をガイドし、上昇時はマルチ開孔カッター2に付着した泥を、スクレパー筒部62を構成する外接スクレパー23で外側から、また内接スクレパー24で内側から除去しつつスクレパー筒部62内にマルチ開孔カッター2を格納する。
この格納する時点が、カッター揺動軸15がカッター筒部ガイド溝26の最上昇点に達する時点で、伸張リング筒部60の水平誘導輪10が水平維持レール36から離れ、圧覆誘導輪44が圧覆誘導輪レール48から離れる時点であり、その後植付機構50が軸受アーム28の上昇とともにホッパー機構51の繰出す種苗Sを下で受ける位置まで回転上昇し、1機の植付機構50は1回転し、1回の播種植付作業は完了する。
前記回転部53に取り付ける植付機構50は、図4及び図5に示すように補助軸9を付帯するカッター揺動軸15に固定する垂直維持歯車33と、図14に示すように動力軸27に固定し前記垂直維持歯車33と同じ大きさの制御動力歯車32とを姿勢制御チェーン31で結ぶことにより、動力軸27の回転とカッター揺動軸15の回転が同じになり、常に植付機構50が垂直状態に維持されるよう作用し、フレーム部54に取り付ける水平維持レール36の間を垂直姿勢で移行することを可能にしている。またそれぞれの植付機構50を同様に装備することにより回転部53に装着する植付機構50を垂直姿勢に維持し、連続して播種植付作業することを可能にしている。
当播種植付装置は、走行体Dの牽引により走行し、その走行体Dの動力を受けて前記作動機構を構成する回転部53が回転することにより連続的に播種植付作業を行うものであるが、その回転部53は、左右対の軸受アーム28を付帯する回転板29からなり、その軸受アーム28は落花生の標準播種株間が28cmから30cmなので、それを基準に軸受アーム28の径を設定し、対の回転板29の動力軸27への固定幅は、当植付機構50の径に加えて、その外側壁及びカッター揺動軸15に固定する歯車等が稼働可能な幅に設定している。
また当植付機構50の高さは、軸受アーム28の先端に装着して回転可能な位置にカッター揺動軸15を装着するよう設定し、マルチ伸張リング1の径は、マルチフィルムMの略馬蹄形の開口径を5〜6cmとして、それにスクレパー筒部62と圧覆部63を内に抱えられる径としている。
またフレーム部54の水平維持レール36は、植付機構50の伸張リング筒部60の側壁に装着する半径1cmの水平誘導輪10を、伸張リング筒部60の底辺から6cmの位置に装着し、マルチ伸張リング1がマルチフィルムMを圃場Fに向けて1cmの深さまで圧下する設定にしているため、水平維持レール36が敷設のマルチフィルムMの4cmの高さで走行し、マルチ開孔カッター2が圃場F中5cmの深さに達し種苗Sを放出するよう設定している。
この播種植付装置の作動については、左右対の軸受アーム28の各先端部に植付機構50を1機ずつ4機装着し、回転部53が1回転することにより4機の植付機構50がそれぞれ一回の播種植付作業を行う。
その4機の植付機構50は、図12に示すように軸受アーム28の先端に取り付ける第1の植付機構50が最上昇点に位置する時点で、フレーム部54の上部に取り付けているホッパー機構51から繰出す種苗Sを下で受け止め内包するが、その時点で第3の植付機構50は最下方に位置しカッター筒部61が敷設のマルチフィルムMの圃場P中に刺入し種苗Sを放出する。
また第2の植付機構50は種苗Sを内包し降下途中にあり、第4の植付機構50は種苗Sを放出して上昇中にある。
一方図13示す植付機構50は、第1の植付機構50はすでに種苗Sを内包し降下中で、第2の植付機構50は水平誘導輪10が水平維持レール36に移入する状態にあり、第3の植付機構50は播種植付を完了し、カッター筒部61が伸張リング筒部60に収納され、水平維持レール36から離れる状態にあり、第4の植付機構50は上昇して次の種子受けに向かっている途中である。
この図12と図13の回転差は45度にしており、図11に示すように2連式で走行体Dに牽引されることにより、千鳥型に連続的な播種植付作業を可能にしている。
なお、本発明においては、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範囲で、適宜変更して具体化することが出来る。
(1)作動機構の各構成の数、大きさ、形状、角度を変えること。
(2)落花生等種子に限定されるものでないこと。
(3)連結の手法を変えること。
今日の落花生栽培は、有孔のマルチフィルムを敷設して、その開孔部に植穴を開け播種植付しているが、この方法はマルチフィルムの開孔部に位置的なズレが生ずるため機械播きに適せず、手播きに依存している状況にあり、一方現在落花生の生産者は、高齢化が進んでおり、この手播きの播種植付作業は過重な負担になり、年々作付け面積が減少している現状にある。
また落花生の需要は、いり豆・加工用とも安定しており、その供給の大部分は中国産に依存しているが、しかし国産の落花生ついては、食味が良く消費者の人気も高く、その需要も根強いものがあり、価格も安定している。
そのため落花生マルチ栽培の播種植付作業の機械化を可能にすることにより、生産者の労働軽減はもとより、消費者の求める食味のよい落花生の低コストで安定した供給を可能にする。
また今日では除草剤等の農薬の使用を減ずる所謂低農薬栽培による安全性を重視した食品の需要が高まっているため、雑草防除効果の高いマルチフィルムによる作物の栽培が広く普及してきているが、無孔のマルチフィルムを圃場に敷設し、それを開孔し、同時に植穴も開口し、植付する機械については、開発事例も少なく、したがって実用化されている機械も少ない状況にあり、この部門の機械の開発に対する期待度も高く、その需要は大いに期待できる。
また当播種植付装置の植付機構は、野菜等の小型苗の移植にも利用できるよう無孔のマルチフィルムを伸張状態にして開孔し、同時に植穴を開口する方式とあわせ、圧覆機能をこれまでのローラー型からハンド型にしており、汎用性を持たせる設計にしているので、産業上の利用可能性は非常に高い。
本発明に係る植付機構全体を進行後方から示した透視図である。 同植付機構の構成を底面から示した透視図である。 同植付機構の後方透視図でオープナーが閉口されて種子を機中に抱えている状態の図である。 同植付機構の後方透視図でオープナーが開口されて種子を土中に放出している状態の図である。 同植付機構の側面透視図でオープナーが閉口されて種子を機中に抱えている状態の図である。 同植付機構の側面透視図でオープナーが開口されて種子を土中に放出している状態の図である。 同植付機構のカッター筒部の構成を示した図である。 同植付機構の植穴オープナーの構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。 同植付機構のスクレパー筒部の構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。 同植付機構の圧覆部の構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。 本発明にかかる播種植付装置全体を進行後方から示した透視図である。 同播種植付装置全体のI−I左側面透視図で、ホッパー機構を上に装着する作動機構の構成と植付機構が播種状態にある図である。 同播種植付装置全体のII−II右側面透視図で、ホッパー機構を上に装着する作動機構の構成と植付機構が播種植付完了状態にある図である。 同播種植付装置全体のIII−III左側面透視図で、作動機構の動力部の構成と姿勢制御システムを示した図である。 同播種植付装置により作業されマルチフィルムを開孔した圃場の鳥瞰図である。
符号の説明
F 圃場
S 種苗
M マルチフィルム
P 植穴
D 走行体
1 マルチ伸張リング
2 マルチ開孔カッター
3 植穴オープナー
4 圧覆ハンド
5 圧覆アーム
6 種子誘導管
7 筒部固定
8 バー固定枠
9 補助軸
10 水平誘導輪
11 水平誘導輪軸
12 揺動軸ガイド溝
13 伸張リング種子受
14 カッター筒部種子受
15 カッター揺動軸
16 オープナー軸
17 オープナー開閉アーム
18 オープナー開口バー
19 オープナー閉口バー
20 オープナー腕杆
21 オープナー腕杆止
22 スプリング
23 外接スクレパー
24 内接スクレパー
25 間隙保持板
26 カッター筒部ガイド溝
27 動力軸
28 軸受アーム
29 回転板
30 揺動軸受
31 姿勢制御チェーン
32 制御動力歯車
33 垂直維持歯車
34 動力受歯車
35 ホッパー稼働歯車
36 水平維持レール
37 連結アーム
38 動力伝導チェーン
39 チェーン補助歯車
40 車輪
41 動力軸受
42 動力受チェーン
43 筒部ガイドピン
44 圧覆誘導輪
45 アームガイド溝
46 アーム戻しバネ
47 誘導輪ガイド溝
48 圧覆誘導輪レール
49 圧覆誘導輪軸
50 植付機構
51 ホッパー機構
53 回転部
54 フレーム部
55 動力部
56 ホッパー稼働装置
57 フレーム枠
58 開閉安定装置
59 姿勢制御装置
60 伸張リング筒部
61 カッター筒部
62 スクレパー筒部
63 圧覆部

Claims (6)

  1. 耕起整地した圃場に敷設した無孔のマルチフィルムに植付可能な穴を開孔し、その直下の土中に植穴を開口し、その植穴に種苗を植付し、覆土する播種植付装置において、ホッパー機構から繰出す種苗を受け下方にガイドする伸張リング種子受を上部に装着し、前記マルチフィルムを上から圧し伸張状態にする略リング状のマルチ伸張リングを底辺として筒とする伸張リング筒部と、前記伸張リング筒部の内側にある上下自在な優弧の筒で、上方には前記伸張リング種子受からガイドされた種苗を更に下方にガイドするカッター筒部種子受、その下に種子誘導管及びガイドされた種苗を受け、前記マルチ開孔カッターにより開孔された前記マルチフィルムの直下の圃場に植穴を開口し、種苗を圃場中に放出する略片嘴形状を形成する開閉自在の植穴オープナーを装着し、前記マルチフィルムを略馬蹄形に開孔する略ノコギリ状の刃を形成するマルチ開孔カッターを下端とするカッター筒部と、前記伸張リング筒部の内側に筒部固定を挟んで固定し、下方は圃場中に刺入した前記マルチ開孔カッターに付着する土を外側から除去する外接スクレパーと内側から除去する内接スクレパーからなる二重の円筒形の筒で、上方は前記植穴オープナーを開閉するオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを固定するバー固定枠を成型するスクレパー筒部と、前記伸張リング筒部とスクレパー筒部の左右の側壁の間に略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドを左右に対として装着し、前記植穴オープナーで開口し種苗を植付けた植穴を圧覆する上下自在の圧覆部とで構成する植付機構を具備することを特徴とする播種植付装置。
  2. 前記伸張リング筒部は、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は壁面を除去する優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方に前記カッター揺動軸の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝を、その下に圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪の上下揺動をガイドする誘導輪ガイド溝を開孔し、また前記筒の上方内側にホッパー機構が繰出す種苗を下で受ける伸張リング種子受と、筒の下方左右側壁にマルチフィルムを圧する状態で筒を水平に維持する水平誘導輪とを具備することを特徴とする請求項1に記載の播種植付装置。
  3. 前記カッター筒部は、後方が開放状態にある優弧の円筒形の筒で、下方は前記スクレパー筒部に外側と内側から包まれ、その底辺を下端としマルチフィルムを略馬蹄形に開孔するノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッターを、上方は降下する種苗を下で受けるカッター筒部種子受と、左右側壁を貫通する状態で固定し、補助軸を付帯するカッター揺動軸と、また優弧の円筒形の筒の内側には種苗を植穴オープナーに誘導する種子誘導管と、その種子誘導管の下方左右側壁を止め軸の基点として装着する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーとを具備することを特徴とする請求項1に記載の播種植付装置。
  4. 前記スクレパー筒部は、下方はカッター筒部のマルチ開孔カッターを外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、上方は前方が略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁は筒に平行して後方に突出するバー固定枠を成型し、その枠にオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを装着する外接スクレパーと、その外接スクレパーの円筒形の内側に底辺を略同位置にして内包され、前方を開放する優弧の円筒形の筒からなる内接スクレパーと、その外接スクレパーと内接スクレパーの円筒部の間を後方で挟み、マルチ開放カッターの上下揺動を可能にする間隙を保持する状態で筒部固定を通して伸張リング筒部と固定する間隙保持板とを具備することを特徴とする請求項1に記載の播種植付装置。
  5. 前記圧覆部は、下方に圃場に開けられた植穴を圧して覆土する上下自在の略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドと、その圧覆ハンドを底辺で、また圧覆誘導輪を上方で固定し、下方に伸張リング筒部の外側の左右側壁に固定する水平誘導輪の軸を挟んで上下揺動を可能にし、また圧覆ハンドが降下するに従い植穴に向けて斜めに降下するよう上方に向けて暫時肉厚にする溝縁を形成するアームガイド溝を開孔する圧覆アームと、更にその圧覆アームの上方に降下する圧覆アームを元の位置まで持ち上げるアーム戻しバネとを具備することを特徴とする請求項1に記載の播種植付装置。
  6. 前記植穴オープナーは、マルチ開孔カッターの略ノコギリ状の刃のセンターの刃先と略一致する位置を刃先とする開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーと、その植穴オープナーの上方を形成し、スクレパー筒部のオープナー開口バーとオープナー閉口バーの間に装着し、カッター筒部が最降下点に達した時点でオープナー開口バーに当たり植穴オープナーが開口してその状態を維持し、また最上昇点に達した時点でオープナー閉口バーに当たり閉口してその状態を維持するよう成型するオープナー開閉アームと、そのオープナー開閉アームの上部に植穴オープナーの開口及び閉口状態を安定して維持する開閉安定装置とを具備することを特徴とする請求項3に記載の播種植付装置。
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