JP4046113B2 - ワイヤハーネスの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の座席本体を乗降位置まで下ろすことが可能な座席昇降装置において、昇降部材と車室との間に配線される電線の束であるワイヤハーネスを支持するワイヤハーネスの支持構造に関する。
車両の座席本体を乗降位置まで下ろすことが可能な座席昇降装置が特許文献1に記載されており、その座席昇降装置において一般的に使用されるワイヤハーネスの支持構造が図7の模式側面図に示されている。
座席昇降装置95は、図7(A)(B)に示すように、回転機構92によって車両前向きの位置から車両横向き位置まで回転可能な回転ベース93上に設置されている。回転ベース93上には幅方向両側にガイドレール(図示省略)が設けられており、そのガイドレールに沿って前後移動部材96が前進および後退可能なように装着されている。前後移動部材96には、左右一対の上部リンクアーム97aおよび下部リンクアーム97bの基端部が連結されており、それら上部、下部リンクアーム97a,97bの先端部が昇降部材98に連結されている。そして、前後移動部材96が回転ベース93上の前進限位置まで前進した段階で、昇降部材98は上部、下部リンクアーム97a,97bの働きで乗降位置まで下ろされる(図7(B)参照)。また、その前後移動部材96が回転ベース93上の後退限位置まで後退した状態で、昇降部材98は前後移動部材96とほぼ等しい高さまで上昇する(図7(A)参照)。昇降部材98上には、車椅子状の座席本体(図示省略)を載置可能なシート支持台99が、その昇降部材98に対して前進および後退可能なように支持されている。
座席昇降装置95のワイヤハーネス100は、ブラケット102,101を介してそれぞれ前後移動部材96と昇降部材98とに支持されている。さらに、前後移動部材96と昇降部材98との間のワイヤハーネス100は、下部リンクアーム97bに沿った状態で固定されている。ここで、下部リンクアーム97bの両端の回転中心近傍では、下部リンクアーム97bの回動動作を考慮して、ワイヤハーネス100は余裕を持った長さ寸法でフリーの状態に保持されている。さらに、前後移動部材96と回転ベース93との間では、ワイヤハーネス100はケーブルベア105に収納された状態で配線されている。
特開2003−339773号公報
一般的に、前後移動部材96側のワイヤハーネス100の固定位置102から昇降部材98側のワイヤハーネス100の固定位置101までの距離は、その昇降部材98が乗降位置(下限位置)にある場合のほうが上限位置にある場合よりも若干大きくなる。したがって、昇降部材98が上限位置まで上昇すると、その昇降部材98と前後移動部材96との間でワイヤハーネス100は弛むようになる。ワイヤハーネス100が弛むと、そのワイヤハーネス100がリンクアーム97a,97bや前後移動部材96等と干渉し易くなり、好ましくない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、昇降部材の昇降動作中にワイヤハーネスが弛まないようにして、リンクアーム等とワイヤハーネスとが干渉しないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室内に設置されたベース部材に対して前後移動部材を車室外の方向に前進させて、その前後移動部材と複数組のリンクアームを介して連結されている昇降部材を下降させ、その昇降部材に載置されている車両の座席本体を乗降位置まで下ろす構成の座席昇降装置において、前記昇降部材と前記車室との間に配線される電線の束であるワイヤハーネスを支持するワイヤハーネスの支持構造であって、前記前後移動部材に固定されており、前記ワイヤハーネスのクランプ部を備える基端部側ブラケットと、前記基端部側ブラケットに連結されており、前記ワイヤハーネスの途中部分を湾曲させた状態で収納可能なボックスと、前記ボックスに装着されており、直線状態の前記ワイヤハーネスの途中部分を前記ボックス内で弾性力により湾曲させ、そのワイヤハーネスの一部を前記ボックス内に引き込み可能な弛み除去部材と、前記昇降部材に固定されており、前記ワイヤハーネスのクランプ部を備える先端側ブラケットとを有することを特徴とする。
本発明によると、ワイヤハーネスは基端部側ブラケットのクランプ部によってクランプされた状態で前後移動部材に支持されている。また、ワイヤハーネスは先端側ブラケットのクランプ部によってクランプされた状態で昇降部材に支持されている。さらに、基端部側ブラケットにはボックスが連結されており、そのボックスにワイヤハーネスが途中部分を湾曲させた状態で収納されるようになっている。また、ボックスには、直線状態のワイヤハーネスの途中部分を前記ボックス内で弾性力により湾曲させ、そのワイヤハーネスの一部をボックス内に引き込み可能な弛み除去部材が装着されている。このため、昇降部材が上昇する際に、その昇降部材と前後移動部材との間でワイヤハーネスが弛むような場合でも、弛み除去部材の弾性力でワイヤハーネスの一部がボックス内に引き込まれるようになり、前記ボックスの外でワイヤハーネスが弛むことがない。このため、リンクアームや前後移動部材等の可動部分とワイヤハーネスとの干渉を防止できる。
なお、昇降部材が下降する際に、ワイヤハーネスが昇降部材側から引っ張られるが、ワイヤハーネスの一部は弛み除去部材の弾性力に抗してボックスから引き出されるために、そのワイヤハーネスに大きな張力が加わることはない。
請求項2の発明によると、前記ボックスは、基端部側ブラケットに対して上下回動可能な状態で連結されているとともに、そのボックスにはローラが設けられており、前記ローラがベース部材上で前記前後移動部材の移動方向に延びる支持レール上を転動する構成であり、前記ローラが転動する前記支持レールの上面は、先端側で低くなるように構成されており、前記前後移動部材の前進に伴って前記基端部側ブラケットおよび前記ボックスが前進することにより、そのボックスが前記基端部側ブラケットに対して下方に回動する構成であることを特徴とする。
本発明によると、基端部側ブラケットに対してボックスが下方に回動することにより、ワイヤハーネスは基端部側ブラケットとボックスとの間で下方に曲げられようになる。さらに、ワイヤハーネスは前記ボックスの出側で昇降部材の方向(下方)に曲げられるようになる。即ち、ワイヤハーネスは、基端部側ブラケットとボックス間、およびボックスと昇降部材間の二ヶ所で下方に曲げられるようになる。このため、ボックスと昇降部材間の一箇所でワイヤハーネスを下方に曲げる場合と比較して、ワイヤハーネスの湾曲部分の曲げ半径を大きくすることができる。この結果、ワイヤハーネスの耐久性が向上する。
また、請求項3に示すように、ベース部材と前後移動部材との間では、ワイヤハーネスを一定方向に一定の曲率で湾曲可能な支持機構によって支持するのが好ましい。
本発明によると、昇降部材の上昇中にワイヤハーネスが弛まないため、リンクアームおよび前後移動部材等の可動部分とワイヤハーネスとの干渉を防止できるようになる。
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の実施形態1に係るワイヤハーネスの支持構造の説明を行う。本実施形態は、車両用リフトアップシートの座席昇降装置におけるワイヤハーネスの支持構造に本発明を適用したものである。ここで、図1、図2は前後移動部材が後退限位置にあるときのワイヤハーネスの支持構造等を表す斜視図である。図3、図4は前後移動部材が前進限位置にあるときのワイヤハーネスの支持構造を表す斜視図である。図5は座席昇降装置の動作とワイヤハーネスの状態を表す模式側面図、図6は車両用リフトアップシートの全体を表す概略斜視図である。
本実施形態に係るワイヤハーネスの支持構造を説明する前に、先ず、図5、図6に基づいて、車両用リフトアップシート10の回転装置14および座席昇降装置20の概略を説明する。
車両用リフトアップシート10は、図6に示すように、車両の座席本体12を車椅子としても利用できるようにした装置である。車両用リフトアップシート10は、その座席本体12を車室M内の所定位置と乗降位置との間で移動させるための回転装置14および座席昇降装置20を備えている。
回転装置14は、座席昇降装置20および座席本体12を車両前向き位置から横向き位置まで約90°回転させる装置であり、図5に示すように、相対回転可能な状態で同軸に連結された内輪14eと外輪14rとを備えている。内輪14eは、車両床部Fに固定されており、外輪14r上には回転ベース15が水平に取り付けられている。そして、駆動機構(図示省略)の動作により、内輪14eに対して外輪14rが回転することにより、回転ベース15が車両前向き位置と横向き位置との間で約90°回転するようになる。なお、図5、図6は、回転ベース15が車両横向き位置まで回転した状態を表している。
回転装置14の回転ベース15上には座席昇降装置20が設置されている。
座席昇降装置20は、図5(A)(B)に示すように、回転ベース15の幅方向両側に設けられたガイドレール21と、それらのガイドレール21に沿って前進あるいは後退可能に構成された前後移動部材23を備えている。さらに、回転ベース15上には、前後移動部材23をガイドレール21に沿って移動させるための駆動機構(図示省略)が設置されている。即ち、回転ベース15が本発明のベース部材に相当する。
座席昇降装置20は、左右一対の上部リンクアーム25aおよび下部リンクアーム25bによって前後移動部材23と連結された昇降部材26を備えている。昇降部材26は、図5(A)、図6に示すように、前後移動部材23が回転ベース15上の前進限位置まで前進した状態で、上部リンクアーム25aおよび下部リンクアーム25bの働きで乗降位置まで下ろされる。また、昇降部材26は、図5(B)に示すように、前後移動部材23が回転ベース15上の後退限位置まで後退した状態で、前後移動部材23とほぼ等しい高さまで上昇するようになる。
昇降部材26上には、図5、図6に示すように、車椅子として使用可能な座席本体12を載置可能なシート支持台28が、その昇降部材26に対して前進および後退可能なように設置されている。なお、図5、図6は、シート支持台28が昇降部材26に対して前進限位置まで前進した状態を表している。
次に、本実施形態に係る座席昇降装置20のワイヤハーネスの支持構造について説明する。
座席昇降装置20のワイヤハーネス40は、図5(A)(B)に示すように、基端部側ブラケット機構50を介して前後移動部材23に支持されており、さらに先端側ブラケット60を介して昇降部材26に支持されている。また、前後移動部材23と回転ベース15との間のワイヤハーネス40はケーブルベア30に収納された状態で配線されている。
次に、図1から図4に基づいて、基端部側ブラケット機構50の具体的な構成およびその働きについて説明する。
基端部側ブラケット機構50は、図1(A)(B)に示すように、基端部側ブラケット52と、ヒンジ機構53によってその基端部側ブラケット52に連結された薄い角形のボックス54とから構成されている。基端部側ブラケット52は、前後方向における中央下側がヒンジ機構53に連結されており、先端部分にワイヤハーネス40をヒンジ機構53の軸線と平行に支持するクランプ部52kが設けられている。また、基端部側ブラケット52の後半部分に前後移動部材23とボルト52bによって連結される取付けフランジ部52fが形成されている。なお、図1(B)は、図1(A)のB−B矢視図を表している。
基端部側ブラケット機構50のボックス54は、図2に示すように、ワイヤハーネス40の途中部分を湾曲させた状態で収納可能な薄い箱体であり、後端部分に形成された突起状部材54t(図1(A)参照)がヒンジ機構53に連結されている。ボックス54は、上部開放型のボックス本体54mと、そのボックス本体54mに被せられる蓋体54hとから構成されており、前記ボックス本体54mに上記した突起状部材54tが設けられている。前記ボックス本体54mには、その前端の左側と後端側の全体に渡ってワイヤハーネス40が通される開口54eが形成されている。なお、開口54eの周縁部は、ワイヤハーネス40の傷付きを防止するために、全て凸円弧状のR面によって構成されている。また、前記ボックス本体54mには、突起状部材54tの近傍に回転ローラ54xが設けられており、その回転ローラ54xの軸線がヒンジ機構53の軸線と平行になるように設定されている。さらに、ボックス本体54mの内側には、そのボックス本体54m内に収納されたワイヤハーネス40の途中部分を湾曲させるように動作する弛み除去部材56が取付けられている。
弛み除去部材56は、図4に示すように、ボックス54内でほぼ直線状に保持されたワイヤハーネス40の途中部分を一方に押圧することで湾曲させ(図2参照)、そのワイヤハーネス40の一部をボックス54内に引き込む働きをする。弛み除去部材56は、図2に示すように、帯状の板バネである固定板56sと可動板56mとから略L字形に形成されており、その固定板56sがボックス本体54mの左側面に例えばネジ等により固定されている。ワイヤハーネス40に張力が加わってそのワイヤハーネス40が伸びようとする際には、図4に示すように、弛み除去部材56の可動板56mはワイヤハーネス40に押圧されて固定板56sとほぼ平行になるまでバネ力に抗して変形する。また、ワイヤハーネス40に張力が加わらない場合には、弛み除去部材56の可動板56mはバネ力でワイヤハーネス40の途中部分を押圧し、そのワイヤハーネス40を湾曲させながら固定板56sとほぼ直角な位置まで戻される。ここで、弛み除去部材56の可動板56mの先端部分には、ワイヤハーネス40の側面を傷付けることなく押圧可能なように、U字形に成形された押圧部56uが設けられている。
基端部側ブラケット52のクランプ部52kによってクランプされたワイヤハーネス40は、ボックス54と反対側が、図2、図4に示すように、ケーブルベア30の可動端32の位置でクランプされている。そして、ケーブルベア30の可動端32が基端部側ブラケット52と共に前後移動部材23に取付けられている。また、ケーブルベア30の固定端34は、回転ベース15の上面に取付けられている。このため、前記ケーブルベア30が本発明の一定方向に一定の曲率で湾曲可能なワイヤハーネス40の支持機構に相当する。
即ち、基端部側ブラケット機構50の基端部側ブラケット52、ボックス54およびケーブルベア30の可動端32は、前後移動部材23が回転ベース15上のガイドレール21に沿って前進あるいは後退する際に、その前後移動部材23と共に移動するようになる。
回転ベース15上には、前後移動部材23と共に基端部側ブラケット機構50のボックス54が移動する際に、図1等に示すように、そのボックス54の回転ローラ54xを支える支持レール59がガイドレール21と平行に固定されている。
支持レール59の上面59uは、ボックス54の回転ローラ54xが転動可能な平面となっており、先端部分で先側が低い傾斜面59kとなっている。このため、前後移動部材23が前進限位置の近傍まで到達し、ボックス54の回転ローラ54xが支持レール59の傾斜面59k上を転動するようになると、図3(B)に示すように、ボックス54はヒンジ機構53の働きで基端部側ブラケット52に対して下方に回動するようになる。このため、ワイヤハーネス40は、基端部側ブラケット52のクランプ部52kとボックス54との間で下方に湾曲するようになる。
次に、座席昇降装置20の動作を説明しながらワイヤハーネス40の支持構造の働きを説明する。
座席昇降装置20の前後移動部材23が、図5(B)に示すように、回転ベース15の後退限位置に保持されている状態では、図1、図2に示すように、基端部側ブラケット52、ボックス54およびケーブルベア30の可動端32は、同じく回転ベース15の後退限位置に保持されている。このとき、図5(B)に示すように、座席昇降装置20の昇降部材26は上部リンクアーム25aおよび下部リンクアーム25bの働きで前後移動部材23とほぼ等しい高さに保持されている。このため、昇降部材26に取付けられた先端側ブラケット60と前後移動部材23に取付けられた基端部側ブラケット52との間の距離は最小になり、ワイヤハーネス40の途中部分は弛み除去部材56のバネ力によりボックス54内で湾曲した状態に保持されている。したがって、ワイヤハーネス40は、先端側ブラケット60とボックス54との間で弛むことはない(図2参照)。
この状態から前後移動部材23が回転ベース15のガイドレール21に沿って前進を開始すると、前後移動部材23と共に基端部側ブラケット52、ボックス54およびケーブルベア30の可動端32が前進する。このとき、ボックス54の回転ローラ54xは支持レール59上を転動するようになる。さらに、前後移動部材23と上部、下部リンクアーム25a,25bを介して連結されている昇降部材26が前進しながら徐々に下降し、先端側ブラケット60が昇降部材26と共に移動する。そして、前後移動部材23がガイドレール21に沿って前進し、昇降部材26が前進しながら下降するにつれて、先端側ブラケット60と基端部側ブラケット52との間の距離が徐々に増加する。これによって、ワイヤハーネス40は、先端側ブラケット60から徐々に引っ張られるようになり、ワイヤハーネス40が弛み除去部材56のバネ力に抗してボックス54の開口54eから引き出されるようになる。即ち、ボックス54内の弛み除去部材56の可動板56mは、ワイヤハーネス40の側面に押圧され、バネ力に抗して固定板56sの方向に回動するようになる。
そして、前後移動部材23が前進限位置の近傍まで到達すると、ヒンジ機構53によって基端部側ブラケット52に連結されたボックス54の回転ローラ54xが支持レール59の傾斜面59k上を転動するようになる。この結果、ヒンジ機構53の働きでボックス54が基端部側ブラケット52に対して下方に回動し(図3、図4参照)、ワイヤハーネス40は、基端部側ブラケット52のクランプ部52kとボックス54との間で下方に湾曲するようになる。
そして、前後移動部材23が前進限位置まで到達した段階で、図5(A)に示すように、昇降部材26が乗降位置まで下降し、先端側ブラケット60と基端部側ブラケット52との間の距離が最大になるとともに、ボックス54から下方に湾曲するワイヤハーネス40の曲率が最大になる(曲率半径が最小になる)。このとき、ワイヤハーネス40は、基端部側ブラケット52とボックス54間、およびボックス54と昇降部材26間の二ヶ所で下方に曲げられるようになるため、ワイヤハーネス40の湾曲部分の曲げ半径を比較的大きくできる。これによって、ワイヤハーネス40の耐久性が向上する。
次に、前後移動部材23が前進限位置からガイドレール21に沿って後進すると、前後移動部材23と共に基端部側ブラケット52、ボックス54およびケーブルベア30の可動端32が後進する。さらに、前後移動部材23と上部、下部リンクアーム25a,25bを介して連結されている昇降部材26が後進しながら徐々に上昇する。これによって、先端側ブラケット60と基端部側ブラケット52との間の距離が徐々に減少し、ワイヤハーネス40に弛みが生じるようになる。ワイヤハーネス40に弛みが生じると、ボックス54内の弛み除去部材56の可動板56mがバネ力で固定板56sに対して直角となる方向に回動し、その可動板56mの押圧部56uがワイヤハーネス40の途中部分を湾曲させる。この結果、ワイヤハーネス40の一部がボックス54内に引き込まれ、ワイヤハーネス40の弛みがなくなる(図2参照)。さらに、ボックス54の回転ローラ54xが支持レール59の傾斜面59kから上面59uまで移動することで、ボックス54が基端部側ブラケット52に対して初期位置まで上方に回動するようになる(図1(B)参照)。
このように、本実施形態に係るワイヤハーネス40の支持構造によると、昇降部材26が上昇する際に、その昇降部材26と前後移動部材23との間でワイヤハーネス40が弛むような場合でも、弛み除去部材56の弾性力でワイヤハーネス40の一部がボックス54内に引き込まれるようになるため、ボックス54の外でワイヤハーネス40が弛むことがない。このため、リンクアーム25a,25bや前後移動部材23等の可動部分とワイヤハーネス40との干渉を防止できる。
なお、昇降部材26が下降する際に、ワイヤハーネス40が昇降部材26側から引っ張られるが、ワイヤハーネス40の一部は弛み除去部材56の弾性力に抗してボックス54から引き出されるために、そのワイヤハーネス40に大きな張力が加わることはない。
ここで、本実施形態に係るワイヤハーネス40の支持構造では、板バネから略L字形に形成した弛み除去部材56を例示したが、例えば、U字形をした弾性体にワイヤハーネス40を嵌め込んで、そのワイヤハーネス40の途中部分を湾曲させる構成も可能である。
本発明の実施形態1に係るワイヤハーネスの支持構造において、前後移動部材が後退限位置にあるときの状態を表す斜視図(A図)、およびA図のB−B矢視図(B図)である。 前後移動部材が後退限位置にあるときのワイヤハーネスの支持構造を表す斜視図である。 前後移動部材が前進限位置にあるときのワイヤハーネスの支持構造を表す斜視図(A図)、およびA図のB−B矢視図(B図)である。 前後移動部材が前進限位置にあるときのワイヤハーネスの支持構造を表す斜視図である。 座席昇降装置の動作とワイヤハーネスの状態を表す模式側面図(A図、B図)である。 車両用リフトアップシートの全体を表す概略斜視図である。 従来の座席昇降装置の動作とワイヤハーネスの状態を表す模式側面図(A図、B図)である。
符号の説明
12 座席本体
15 回転ベース(ベース部材)
23 前後移動部材
25a 上部リンクアーム
25b 下部リンクアーム
26 昇降部材
30 ケーブルベア(支持機構)
40 ワイヤハーネス
52 基端部側ブラケット
52k クランプ部
53 ヒンジ機構
54 ボックス
54x 回転ローラ
56 弛み除去部材
59 支持レール
60 先端側ブラケット

Claims (3)

  1. 車室内に設置されたベース部材に対して前後移動部材を車室外の方向に前進させて、その前後移動部材と複数組のリンクアームを介して連結されている昇降部材を下降させ、その昇降部材に載置されている車両の座席本体を乗降位置まで下ろす構成の座席昇降装置において、前記昇降部材と前記車室との間に配線される電線の束であるワイヤハーネスを支持するワイヤハーネスの支持構造であって、
    前記前後移動部材に固定されており、前記ワイヤハーネスのクランプ部を備える基端部側ブラケットと、
    前記基端部側ブラケットに連結されており、前記ワイヤハーネスの途中部分を湾曲させた状態で収納可能なボックスと、
    前記ボックスに装着されており、直線状態の前記ワイヤハーネスの途中部分を前記ボックス内で弾性力により湾曲させ、そのワイヤハーネスの一部を前記ボックス内に引き込み可能な弛み除去部材と、
    前記昇降部材に固定されており、前記ワイヤハーネスのクランプ部を備える先端側ブラケットと、
    を有することを特徴とするワイヤハーネスの支持構造。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスの支持構造であって、
    前記ボックスは、基端部側ブラケットに対して上下回動可能な状態で連結されているとともに、そのボックスにはローラが設けられており、
    前記ローラがベース部材上で前記前後移動部材の移動方向に延びる支持レール上を転動する構成であり、
    前記ローラが転動する前記支持レールの上面は、先端側で低くなるように構成されており、
    前記前後移動部材の前進に伴って前記基端部側ブラケットおよび前記ボックスが前進することにより、そのボックスが前記基端部側ブラケットに対して下方に回動する構成であることを特徴とするワイヤハーネスの支持構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のワイヤハーネスの支持構造であって、
    ワイヤハーネスは、前記ベース部材と前後移動部材との間では、一定方向に一定の曲率で湾曲可能な支持機構に支持されていることを特徴とするワイヤハーネスの支持構造。
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