JP4043613B2 - 過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金 - Google Patents

過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Fe基硬磁性合金に関するもので、広い過冷却液体領域を有し、熱処理後、室温で硬磁性を有し、バルク状の永久磁石成形体とすることができるFe基硬磁性合金に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多元素合金のある種のものは、結晶化の前の過冷却液体領域の状態においてある広い温度領域を有し、これらは、金属ガラス合金(glassy alloy)を構成するものとして知られている。そして、この種の金属ガラス合金は、従来公知の液体急冷法で製造したアモルファス合金の薄帯に比べて、はるかに厚いバルク状の合金となることも知られている。
ところで、従来、アモルファス合金の薄帯と言えば、1960年代において最初に製造されたFe-P-C系のアモルファス合金、1970年代において製造された(Fe,Co,Ni)-P-B系、(Fe,Co,Ni)-Si-B系合金、1980年代において製造された(Fe,Co,Ni)-M(Zr,Hf,Nb)系合金、 (Fe,Co,Ni)-M(Zr,Hf,Nb)-B系合金が知られているが、これらは、いずれも、105K/sレベルの冷却速度で急冷して製造する必要があり、 製造されたものの厚さは50μm以下の薄帯であった。
そこで、厚いバルク状のボンド磁石が考えられているが、このボンド磁石は、Nd2Fe14B相主体の合金の溶湯を液体急冷することにより作成された磁粉と、Fe3B−Nd2Fe14B系の交換スプリング磁粉を、ゴムやプラスチックの結合材と混合して圧縮成形または射出成形により成形されたものであるので、結合材が介在するために、磁気特性が低く、 また、材料強度が弱いという問題があった。
一方、金属ガラス合金では、厚さ数mmのものが得られ、このような種類の金属ガラス合金として、1988年〜1991年にかけて、Ln-Al-TM、Mg-Ln-TM、Zr-Al-TM(ただし、Lnは希土類元素、TMは遷移金属を示す。)系等の組成のものが発見されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来知られているこれらの金属ガラス合金は、いずれも、室温において磁性を持つことはなく、この点において硬磁性材料として見た場合に工業的には大きな制約があった。
従って、従来より室温で硬磁性を有し、厚いバルク状のものを得ることができる金属ガラス合金の研究開発が進められていた。
【0004】
ここで各種の組成の合金において、過冷却液体領域状態を示すとしても、これらの過冷却液体領域の温度間隔ΔTx、即ち、結晶化開始温度(Tx)と、ガラス遷移温度(Tg)との差、即ち、(Tx−Tg)の値は一般に小さく、現実的には 、金属ガラス形成能に乏しく、実用性のないものであることを考慮すると、上記の通りの広い過冷却液体領域の温度領域を持ち、冷却によってアモルファス単相の金属ガラスを構成することのできる合金の存在は、従来公知のアモルファス合金の薄帯としての厚さの制約を克服可能であり、また、アモルファス単相であれば、熱処理後の結晶組織は、微細で均一となり、良好な磁気特性が得られることから、冶金学的には大いに注目されるものである。しかし、工業材料として発展できるか否かは、室温で強磁性を示す金属ガラス合金の発見が鍵となっている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、過冷却液体領域の温度間隔が極めて広く、室温で硬磁性を有し、従来の液体急冷法で得られるアモルファス合金薄帯よりも厚く製造でき、しかも材料強度が優れ、熱処理後、優れた硬磁気性を有するFe基硬磁性合金を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金は、下記の組成式で表される過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金であって、ΔTx=Tx−Tg(ただしTxは、結晶化開始温度、Tgは ガラス遷移温度を示す。)の式で表される過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、20K以上である過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金である。
Fe100-x-y-zxyz
但し、Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCoであり、組成比を示すx、y、zは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、5原子%≦y≦15原子%、16原子%≦z≦35原子%であり、63原子%≦100−x−y - z≦69原子%である。
【0007】
また、本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金は、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、30K以上であることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金は、上記Fe 100-x-y-z x y z なる組成式中の組成比を示すxは原子%で、1原子%≦x≦6原子%の範囲であることが好ましい。
さらに、本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金は、上記Fe 100-x-y-z x y z なる組成式中の組成比を示すyは原子%で、5原子%≦y≦15原子%の範囲であることが好ましい。
さらにまた、本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金は、上記Fe 100-x-y-z x y z なる組成式中の 組成比を示すzは原子%で、18原子%≦z≦30原子%の範囲であることが好ましい。
【0010】
本発明においては、前記組成範囲の金属ガラス合金とした後に熱処理が施されて、α−Fe相とFe3B相の1種または2種からなるソフト結晶質相と、R2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出されてなることを特徴とするものであってもよい。
また、本発明においては、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相の平均結晶粒径は、100nm以下であることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相との体積比=α−Fe相、Fe3B相/Nd2Fe14B相が、1/1〜4/1であることが好ましい。
また、本発明においては、非結晶質相が、50%以下含まれていることを特徴とする過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金であることが望ましい。
さらにまた、本発明においては、前記熱処理は、前記金属ガラス合金が500〜900℃で加熱がなされていることが好ましい。
【0011】
なお、本発明においては、製造上不可避の不純物、例えば、希土類酸化物などが少量含有されていても、本発明のFe基硬磁性合金の技術的思想の範囲内と見なすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金(以下、Fe基硬磁性合金と略記する)の1つは、組成式においては、
Fe100-x-y-zxyz
で表すことができ、この組成式において、
Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCo、Niのうちから選択される1種または2種の元素であり、組成比を示すx、y、zは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、3原子%≦y≦20原子%、16原子%≦z≦35原子%である。
さらに、上述の成分系において、ΔTx=Tx−Tg(ただしTxは、結晶化開始温度、Tgはガラス遷移温度を示す。)の式で表される 過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、20K以上であることを必要とする。
また、本発明に係るFe基硬磁性合金においては、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、30K以上であることがより好ましい。
このようなΔTxを有するものとすることにより、 アモルファス単相を容易に得ることができるため、熱処理後に微細で均一な結晶組織を得ることができる。
【0013】
次に本発明に係る他のFe基硬磁性合金は、組成式においては、
Fe100-x-y-z-wxyzw
で表わすことができ、この組成式において、
Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCo、Niのうちから選択される1種または2種の元素であり、LはCr、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Al、Si、Ge、Ga、Sn、C、Pのうちから選択される1種または2種以上の元素であり、組成比を示すx、y、z、wは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、3原子%≦y≦20原子%、16原子%≦z≦35原子%、0.5原子%≦w≦10原子%である。
【0014】
また、本発明は、 上記Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式において、組成比を示すxは原子%で、1原子%≦x≦6原子%の範囲であることが好ましく、2原子%≦x≦5原子%の範囲であるとより好ましい。
さらに、本発明は、上記Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式において、 組成比を示すyは原子%で、5原子%≦y≦15原子%の範囲であることが好ましく、6原子%≦y≦12原子%の範囲であるとより好ましい。
さらにまた、本発明は、 上記Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式において、組成比を示すzは原子%で、18原子%≦z≦30原子%の範囲であることが好ましい。より好ましくは、18原子%≦z≦24原子%の範囲である。
【0015】
本発明においては、上記組成範囲の母合金とし、液体急冷法や、一般の鋳造法により、金属ガラス合金とした後に、この金属ガラス合金に熱処理が施されて、α−Fe相とFe3B相の1種または2種からなるソフト結晶質相と、R2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出されてなるFe基硬磁性合金であることが好ましい。
また、本発明においては、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相の平均結晶粒径は、100nm以下であることが好ましく、さらに、前記ソフト結晶質相と 前記ハード結晶質相との体積比=α−Fe相、Fe3B相/Nd2Fe14B相が、1/1〜4/1であり、非結晶質相が、50%以下含まれているFe基硬磁性合金であることが望ましい。
このFe基硬磁性合金は、 α−Fe相などが析出したソフト磁性相と、Nd2Fe14B相などが析出した ハード磁性相からなる混相状態が形成されているので、ソフト磁性相とハード磁性相とを結合させた交換スプリング磁石特性を示すものとなる。
なお、本発明においては、ΔTxを有するものを金属ガラス合金とし、ΔTxがないアモルファス合金と区別することとする。
【0016】
また、上記熱処理においては、上記金属ガラス合金が500〜900℃、好ましくは600〜700℃で加熱がなされていることが、保磁力(iHc)および最大磁気エネルギー積((BH)max)が向上したFe基硬磁性合金が得られる点で好ましい。熱処理が施された後(加熱された後)のFe基硬磁性合金は、例えば、水焼入れなどの手段によって冷却される。
【0017】
「組成限定理由」
本発明組成系において、主成分であるFeやCoは、磁性を担う元素であり
、高い飽和磁束密度と優れた硬磁気特性を得るために重要である。
また、Feを多く含む成分系は、ΔTxが大きくなり易い。 したがって、Feを多く含む成分系において、Co含有量を適正な値とすることで、ΔTxの値を大きくする効果がある。
さらに、他の元素と複合添加することにより、 磁気特性を劣化させずにΔTxの値を大きくすることができ、また、キュリー点を上げ、温度係数を下げることができる。
具体的には、ΔTxを確実に得るためには、 元素Tの組成比を示すyの値を3≦y≦20の範囲、20K以上のΔTxを確実に得るためには、元素Tの組成比を示すyの値を5原子%≦y≦15原子%の範囲とすることが好ましい。
また、必要に応じて、Coの一部または全部をNiで置換しても良い。
【0018】
元素Rは、希土類金属(Y、La、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Er)のうちから選択される1種又は2種以上の元素である。これらは一軸磁気異方性を生じさせ、保磁力を増大させるために有効な元素であり、元素Rの組成比を示すxの値を1≦x≦10の範囲とすることが好ましい。さらに、Feの含有量を減らさずに高い磁化が保てるようにして、保磁力との磁気的なバランスを保持するためには、元素Rの組成比を示すxの値を1原子%≦x≦6原子%の範囲とすることがより好ましい。さらに好ましくは、2原子%≦x≦5原子%の範囲にするとよい。
【0019】
Bは、高い非晶質形成能があり、本発明では、Bの組成比を示すzの値を16原子%≦z≦35原子%の範囲とすることが好ましい。Bの組成比を示すzの値が16原子%未満であると、ΔTxが消滅するために好ましくない。 また、35原子%よりも大きくなるとアモルファス相(非晶質相)が形成できなくなるために好ましくない。より高い非晶質形成能と、より優れた保磁力や最大磁気エネルギー積などの磁気特性とを得るためには、Bの組成比を示すzの値を18原子%≦z≦30原子%の範囲とすることが好ましい。より好ましくは、18原子%≦z≦24原子%の範囲である。
【0020】
上記の組成系に、さらに、元素Lで示される、 Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Al、Si、Ge、Ga、Sn、C、Pのうちから選択される1種又は2種以上の元素を添加することもできる。
本発明では、これらの元素Lの組成比を示すwの値を10≦w≦30の範囲とすることができる。これらの元素Lは、主に耐食性を向上させる目的で添加するもので、この範囲を外れると、硬磁気特性が低下する。また、この範囲を外れると非晶質形成能が劣化するために好ましくない。
【0021】
上記組成系のFe基硬磁性合金材を製造するには、例えば、各成分の元素単体粉末もしくは元素単体塊状物(予め一部合金化していても良い。)を用意し、上記組成範囲になるように、これらの元素単体粉末もしくは元素単体塊状物を混合して母合金とし、次いで、この混合粉末をArガス等の不活性ガス雰囲気中、真空中もしくは減圧雰囲気中において、るつぼ等の溶解装置で溶解して、上記組成範囲の合金溶湯を得る。
次に、この合金溶湯を鋳型に流し込んで徐冷したり、あるいは、単ロール法を用いて急冷することで、上記組成範囲の金属ガラス合金を得ることができる。そして、この金属ガラス合金を熱処理して結晶化すれば、従来の液体急冷法で得られるアモルファス合金薄帯よりも厚い、バルク状のFe基硬磁性合金を得ることができる。
【0022】
ここでの熱処理においては、上記金属ガラス合金が500〜900℃、好ましくは600〜700℃で加熱がなされていることが、保磁力および最大磁気エネルギー積が向上したFe基硬磁性合金が得られる点で好ましい。また、保持時間は、180〜900秒の範囲とするのが好ましく、180〜420秒の範囲とするのが保磁力および最大磁気エネルギー積が向上したFe基硬磁性合金が得られる点でより好ましい。
ここでの単ロール法とは、 回転している金属ロールに溶湯を吹き付けて急冷し、溶湯を冷却した薄帯状のアモルファス合金を得る方法である。
【0023】
このようにして得られたFe基硬磁性合金は、 α−Fe相とFe3B相の1種または2種からなるソフト結晶質相と、R2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出されなるものであり、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相との体積比=α−Fe相、Fe3B相/Nd2Fe14B相が、1/1〜4/1で、非結晶質相が50%以下含まれ、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相の平均結晶粒径が100nm以下であることが好ましい。
また、このようにして得られたFe基硬磁性合金は、ゴムやプラスチックなどの結合材が介在されていないため、磁気特性が良好であり、材料強度が強いという利点がある。また、耐食性にも優れ、防錆性も良い。
【0024】
【実施例】
[試験例1]
Feと、Coと、Ndと、純ボロン結晶とを、Arガス雰囲気中において混合したのち、アーク溶製して母合金を製造した。
次に、この母合金をるつぼで溶解し、60cmHgのアルゴンガス雰囲気中において4000r.p.mで回転している銅ロールに、るつぼ下端の0.35〜0.45mm径のノズルから、射出圧力0.50kgf/cm2で吹き出して急冷する単ロール法を実施することにより、 ほぼアモルファス学相である幅0.4〜1mm、厚さ20〜25μmの金属ガラス合金薄帯のFe67Co10Nd320、Fe65Co10Nd322、Fe63Co10Nd324なる組成の試料を製造した。
ここで用いた単ロール液体急冷装置の単ロールは、その表面が#1500で仕上げされたものであった。また、 単ロールとノズル先端とのギャップは、0.30mmであった。
得られた試料を、示差走査熱量測定(DSC)により分析した。
結果を図1に示す。
図1において、符号Txは、結晶化開始温度を示し、Tgは、ガラス遷移温度を示している。
【0025】
図1は、Fe87-zCo10Nd3z(z=20、22、24原子%)なる組成の試料をそれぞれ昇温速度0.67K/秒で加熱したときのDSC曲線を求めた結果を示すものである。
図1から、これらの組成の合金薄帯試料の場合、 結晶化開始温度Tx以下においてガラス遷移温度Tgに対応する吸熱反応が観察されることがわかる。
また、結晶化開始温度Txとガラス遷移温度Tgから求められるΔTxは、Fe67Co10Nd320およびFe65Co10Nd322では、31Kとなり、 Fe63Co10Nd324では、30Kとなり、いずれも30K以上となった。
【0026】
[試験例2]
試験例1と同様に製造したFe87-zCo10Nd3z(z=18、20、22、24原子%)なる組成の金属ガラス合金からなる試料を真空封入したのち、マッフル炉を用いてそれぞれの最も好ましい磁気特性が得られる熱処理温度(最適熱処理温度)、保持時間300秒で熱処理し、試料振動型磁力計(VSM)を使用して室温にて15kOeの印加磁場で磁気特性を測定し、磁気特性とB濃度との関係を調べた。
結果を図2に示す。
【0027】
図2より、磁気特性を示す飽和磁化(Is)、残留磁化(Ir)、保磁力(iHc)、最大磁気エネルギー積((BH)max)は、いずれもBの組成比を示すzの値を18原子%≦z≦24原子%の範囲とした場合、良好であることが確認できた。また、zの値を19原子%≦z≦21原子%の範囲とした場合、保磁力が100kAm-1以上となり、また、最大磁気エネルギー積50kJm-3以上となり、より一層好ましいことがわかる。
【0028】
[試験例3]
試験例1と同様に製造した Fe67Co10Nd320なる組成の金属ガラス合金からなる試料を、試験例3と同様に527℃(800K)〜777℃(1050K)の熱処理温度、保持時間600秒で熱処理し、磁気特性と熱処理温度との関係を調べた。
結果を図3に示す。
【0029】
図3より、磁気特性を示す飽和磁化、残留磁化(Ir)、保磁力、最大磁気エネルギー積は、いずれも良好であることが確認できた。また、熱処理温度を600℃(873K)〜700℃(973K)の範囲とした場合、保磁力が100kAm-1以上となり、また、最大磁気エネルギー積50kJm-3以上となり、より一層好ましいことがわかる。
【0030】
[試験例4]
試験例1と同様に製造したFe87-zCo10Nd3z(z=18、20、22、24原子%)なる組成の金属ガラス合金からなる試料を、試験例3と同様に527℃(800K)〜827℃(1100K)の熱処理温度、保持時間300秒で熱処理し、磁気特性と熱処理温度との関係を調べた。
結果を図4に示す。
【0031】
図4より、磁気特性を示す飽和磁化、残留磁化、保磁力、最大磁気エネルギー積は、熱処理温度を600℃(873K)〜700℃(973K)の範囲とした場合、とくに好ましいことが確認できた。
【0032】
[試験例5]
試験例1と同様に製造した Fe67Co10Nd320なる組成の金属ガラス合金からなる試料を、試験例3と同様に650℃(923K)の熱処理温度、保持時間180秒、300秒、600秒、900秒で熱処理し、 密度、飽和磁化(Is)、残留磁化(Ir)、角形比(Ir/Is)、保磁力、最大磁気エネルギー積を求めた。
結果を表1および図5に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0004043613
【0034】
表1および図5より、保持時間は、磁気特性を考慮すると180秒〜420秒の範囲とするのが好ましいことが確認できた。
【0035】
[試験例6]
試験例5における熱処理後の試料の磁化(I)と磁界強度(H)との関係を示すI−Hループを求めた。
結果を図6に示す。
図6より、保持時間を長くすると、保磁力が向上することが確認できた。
【0036】
[試験例7]
試験例1と同様に製造した Fe67Co10Nd320なる組成の金属ガラス合金からなる試料と、これを試験例2と同様に650℃(923K)の熱処理温度、保持時間300秒で熱処理したもののI−Hループを求めた。
結果を図7に示す。
【0037】
[試験例8]
試験例1と同様に製造した Fe65Co10Nd322なる組成の金属ガラス合金からなる試料と、これを試験例2と同様に685℃(958K)の熱処理温度、保持時間300秒で熱処理したもののI−Hループを求めた。
結果を図8に示す。
【0038】
[試験例9]
試験例1と同様に製造した Fe63Co10Nd324なる組成の金属ガラス合金からなる試料と、これを試験例2と同様に620℃(893K)の熱処理温度、保持時間300秒で熱処理したもののI−Hループを求めた。
結果を図9に示す。
【0039】
図7〜図9より、Fe67Co10Nd320、Fe65Co10Nd322、Fe63Co10Nd324なる組成の試料の場合、 熱処理されていない急冷状態(金属ガラス合金の状態)のものは軟磁性を示し、 結晶化熱処理により硬磁性を示している。
また、図3および図4に示すように、飽和磁化、残留磁化が非常に高く、保磁力が、結晶析出初期の段階から増大し、1段階目の結晶化後に最大を示した後、僅かに減少することがわかる。これにより、最大磁気エネルギー積は、大きな値を示すことがわかる。
このことから、Fe67Co10Nd320、Fe65Co10Nd322、Fe63Co10Nd324なる組成の熱処理後の試料は、 ソフト磁性相とハード磁性相からなる交換スプリング磁石となることがわかる。
【0040】
表2に、試験例1と同様に製造した Fe87-zCo10Nd3z(z=18、20、22、24原子%)をFe67Co10Nd320、Fe65Co10Nd322、Fe63Co10Nd324なる組成の金属ガラス合金からなる試料を、所定の熱処理温度、所定の保持時間で熱処理し、密度、飽和磁化、残留磁化、角形比(Ir/Is)、保磁力、最大磁気エネルギー積を求めた結果を示す。
【0041】
【表2】
Figure 0004043613
【0042】
表2中、as−Qは熱処理していない急冷状態のままの金属ガラス合金からなる合金薄帯試料を、Taは熱処理温度を、Tは飽和磁化および残留磁化の単位であるテスラを示す。
表2より、本発明におけるFe基硬磁性合金は、 600℃以上の熱処理により、35kA/m以上の保磁力が得られ、1.3T以上の高い飽和磁化と、1.0T以上の高い残留磁化が得られていることがわかる。
これらの中でもとくに、 Fe67Co10Nd320なる組成のFe基硬磁性合金は、650℃の熱処理で、飽和磁化(Is)が1.535T、残留磁化(Ir)が1.316T、保磁力(iHc)が158.76kA/m、最大磁気エネルギー積((BH)max)が69.83kJ/m3と良好な磁気特性を示している。
【0043】
[試験例10]
試験例1と同様に製造した Fe67Co10Nd320なる組成の金属ガラス合金からなる薄帯試料を、 565℃、650℃、730℃、830℃の熱処理温度で、それぞれ保持時間300秒で熱処理を行い、得られた各試料をX線回析による構造回析を行った。なお、X線回析分析は、Cu−Kα線を用いたX線ディフラクトメータ(XRD)により行った。
結果を図10に示す。
【0044】
図10より、650℃、730℃、830℃の熱処理温度で熱処理を行った各試料では、α−Fe相、Fe3B相などからなるソフト結晶質相と、Nd2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出していることがわかる。
このことから、650℃、730℃、830℃の熱処理温度で熱処理を行った各試料は、ソフト結晶質相とハード結晶質相からなる交換スプリング磁石となっていることがわかる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、Fe100-x-y-zxyzなる組成式で表される過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金であって、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、20K以上であり、Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCoであり、組成比を示すx、y、zは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、5原子%≦y≦15原子%、16原子%≦z≦35原子%であり、63原子%≦100−x−y - z≦69原子%であるので、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが広く、従来の液体急冷法で得られるアモルファス合金薄帯よりも厚く製造でき、室温で硬磁性を示し、しかも材料強度が優れ、熱処理後優れた硬磁性を有するFe基硬磁性合金を提供できる。
【0046】
また、本発明のFe基硬磁性合金においては、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxを30K以上とすることで、 より一層厚く製造することができ、また、アモルファス単相を容易に得ることができるため、熱処理後に微細で均一な結晶組織を得ることができ、より優れた硬磁性を有するFe基硬磁性合金を提供することができる。
【0047】
また、本発明は、 Fe100-x-y-z-wxyzwなる組成式で示されるものとし、Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCo、Niのうちから選択される1種または2種の元素であり、 LはCr、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Al、Si、Ge、Ga、Sn、C、Pのうちから選択される1種または2種以上の元素であり、 組成比を示すx、y、z、wは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、3原子%≦y≦20原子%、16原子%≦z≦35原子%、0.5原子%≦w≦10原子%である組成系とするならば、Fe100-x-y-zxyzなる組成式で表されるFe基硬磁性合金と同様の作用効果があるうえ、元素Lが添加されたことにより、耐食性が優れたFe基硬磁性合金を提供できる。
【0048】
さらにまた、 Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式で示されるFe基硬磁性合金において、組成比を示すxは原子%で、1原子%≦x≦6原子%の範囲とすることにより、角形比と保磁力をより向上することができ、硬磁気特性をより向上できる。
また、 Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式で示されるFe基硬磁性合金において、組成比を示すyは原子%で、5原子%≦y≦15原子%の範囲とすることにより、大きなΔTxと、良好な硬磁気特性を両立することができる。
さらに、 Fe100-x-y-zxyzまたはFe100-x-y-z-wxyzwなる組成式で示されるFe基硬磁性合金において、組成式中の組成比を示すzは原子%で、 18原子%≦z≦30原子%の範囲とすることにより、高い非晶質形成能と、高い保磁力および最大磁気エネルギー積とが得られ、より優れたFe基硬磁性合金を得ることができる。
【0049】
また、本発明においては、前記組成範囲の金属ガラス合金とした後に熱処理が施されて、α−Fe相とFe3B相の1種または2種からなるソフト結晶質相と、R2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出されたことにより、 ソフト磁性相とハード磁性相とからなる混相状態が形成され、ソフト磁性相とハード磁性相とを結合させた交換結合特性を示すFe基硬磁性合金となる。
【0050】
また、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相の平均結晶粒径が、100nm以下であるFe基硬磁性合金とすることで、さらに、前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相との体積比が、1/1〜4/1であるFe基硬磁性合金とすることで、さらにまた、非結晶質相が、50%以下含まれているFe基硬磁性合金とすることで、極めて高い硬磁気特性を有するFe基硬磁性合金を得ることができる。
【0051】
また、前記熱処理において、前記金属ガラス合金が500〜900℃で加熱したものにあっては、保磁力および最大磁気エネルギー積が向上したFe基硬磁性合金が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 単ロール法により製造した場合の急冷状態のままのFe87-zCo10Nd3z(z=20、22、24原子%)なる組成の薄帯試料のDSC曲線を求めた結果を示す図である。
【図2】 Fe87-zCo10Nd3z(z=18、20、22、24原子%)なる組成の薄帯試料をそれぞれの最適熱処理温度で、保持時間300秒で熱処理したときの磁気特性とB濃度との関係を示す図である。
【図3】 Fe67Co10Nd320なる組成の薄帯試料を 527℃(800K)〜777℃(1050K)、保持時間600秒で熱処理したときの磁気特性と熱処理温度との関係を示す図である。
【図4】 Fe87-zCo10Nd3z(z=18、20、22、24原子%)なる組成の薄帯試料を527℃(800K)〜827℃(1100K)、保持時間300秒で熱処理したときの磁気特性と熱処理温度との関係を示す図である。
【図5】 Fe67Co10Nd320なる組成の薄帯試料を、 650℃(923K)、保持時間180〜900秒で熱処理したときの磁気特性と保持時間との関係を示す図である。
【図6】 Fe67Co10Nd320なる組成の薄帯試料を、 650℃(923K)、保持時間180秒、300秒、600秒、900秒で熱処理後のI−Hループの第2象限を示す図である。
【図7】 Fe67Co10Nd320なる組成の薄帯試料について 熱処理前後のI−Hループを示す図である。
【図8】 Fe65Co10Nd322なる組成の薄帯試料について 熱処理前後のI−Hループを示す図である。
【図9】 Fe63Co10Nd324なる組成の薄帯試料について 熱処理前後のI−Hループを示す図である。
【図10】 Fe67Co10Nd320なる組成の薄帯試料の X線回析パターンを示す図である。

Claims (9)

  1. 下記の組成式で表される過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金であって、
    ΔTx=Tx−Tg(ただしTxは、結晶化開始温度、Tgはガラス遷移温度を示す。)の式で表される過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、20K以上であることを特徴とする過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
    Fe100-x-y-zxyz
    但し、Rは希土類元素のうちから選択される1種又は2種以上の元素であり、TはCoであり、組成比を示すx、y、zは原子%で、1原子%≦x≦10原子%、5原子%≦y≦15原子%、16原子%≦z≦35原子%であり、63原子%≦100−x−y-z≦69原子%である。
  2. ΔTx=Tx−Tg(ただしTxは、結晶化開始温度、Tgはガラス遷移温度を示す。)の式で表される過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが、30K以上であることを特徴とする請求項1に記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  3. 前記組成式中の組成比を示すxは原子%で、1原子%≦x≦6原子%の範囲であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  4. 前記組成式中の組成比を示すzは原子%で、18原子%≦z≦30原子%の範囲であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  5. 前記組成範囲の金属ガラス合金とした後に熱処理が施されて、α−Fe相とFe3B相の1種または2種からなるソフト結晶質相と、R2Fe14B相からなるハード結晶質相が析出されてなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  6. 前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相の平均結晶粒径は、100nm以下であることを特徴とする請求項5に記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  7. 前記ソフト結晶質相と前記ハード結晶質相との体積比が、1/1〜4/1であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  8. 非結晶質相が、50%以下含まれていることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
  9. 前記熱処理は、前記金属ガラス合金が500〜900℃で加熱がなされていることを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の過冷却液体領域を有するFe基硬磁性合金。
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