JP4043370B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源を収容する容器状のランプボディの前面開口部に組み付けられて灯室を画成する前面レンズの裏側に界面活性剤入り防曇塗装膜が設けられた車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術としては、例えば実開平5−87706号がある。ここには、図7に示すように、ランプボディ1の前面開口部に組み付ける前面レンズ2の裏面全体に界面活性剤入り防曇塗装膜3を設けることで、前面レンズ2が曇らないようにして、配光特性の低下を防止するという技術が開示されている。なお、符号5は、光源6を挿着したリフレクター、符号7は、ランプボディ1のバルブ交換用開口部に装着されたバックカバーである。
【0003】
また、界面活性剤入り防曇塗装膜としては、例えば、特開平2−255854号において開示されており、親水性重合体部分と疎水性重合体部分とからなるブロック共重合体、および親水性重合体部分と疎水性重合体部分とからなるグラフト共重合体から選ばれる1種以上の共重合体に界面活性剤を含む組成の樹脂塗膜形成組成物として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来技術では、防曇塗装膜3に含まれている界面活性剤の親水性により、灯室内の水蒸気は水滴として結露することなく防曇塗装膜3に沿って水膜を形成するため、確かに前面レンズ2は曇らない。しかし、水膜が成長して水分保持量の限界を超える(過飽和状態となる)と水たれが発生し、やがて灯室内の熱(エンジンの発熱やバルブの発熱)によって水たれや水膜が乾いて蒸発すると、そこにはたれ跡が残り、見映えが悪いという問題があった。
【0005】
発明者が検討したところ、防曇塗装膜中の界面活性剤は親水性であるがため、水膜中に溶け出た界面活性剤が水たれ中にも含まれており、水たれが乾燥すると界面活性剤の結晶がたれの輪郭として現れ、これが水たれ跡(汚れ)として残ることがわかった。
【0006】
また、水膜は、防曇塗装膜3が設けられている前面レンズ2の裏側全体に発生するが、水たれは前面レンズ2における主に光源6位置より上側において発生した。これは、灯室内が暖められることで、図7矢印に示すように、灯室内には前面レンズ2に沿って上向きに流れる空気の対流が発生し、前面レンズ2の光源6位置より上方の領域2aでは、空気の対流を介してより多くの水分が水膜に供給され、防曇塗装膜上に結露した水分は乾燥が遅いため、それだけ水膜の成長も早く、水分保持量の限界値を超えることで、水たれが発生すると考えられる。なお、前面レンズ2における光源6位置より下方の領域2bでは、灯室内で発生した空気の対流の影響が少なく水膜の成長が遅いため、水たれは発生しない。
【0007】
また、発明者は、水たれ跡が目立つのは、防曇塗装膜中に水膜の形成に大きく寄与する界面活性剤が含まれているためであり、界面活性剤の入っていない防曇塗装膜を使用すれば水たれが発生しないのではないか、と考えた。
【0008】
そこで、図8に示すように、界面活性剤の入っていない防曇塗装膜3aを前面レンズ2の裏面全体に設けた場合について考察した。
【0009】
この場合は、防曇塗装膜3aに界面活性剤が含まれていない分、防曇塗装膜3aの親水性が低下し、界面活性剤入り防曇塗装膜3の場合のような均一な水膜は形成されず、したがって水たれが発生したり水たれ跡が残ることはなかったが、前面レンズ2の裏側ほぼ全体に水滴状のうすい曇りが発生した。しかし、灯室内が暖められることで発生した、前面レンズ2に沿った上向きの空気対流の熱によって、光源位置より上方の領域2aにおける曇りは徐々に消失した。なお、前面レンズ2における光源位置より下方の領域2bでは、空気の対流の影響が少ないため、発生した曇りは消失することなくそのまま残った。
【0010】
また、発明者は、前面レンズに防曇塗装膜を全く設けない場合(図9参照)についても考察した。
【0011】
この場合は、当然のことながら前面レンズ2に沿って水膜が全く形成されず、勿論、水たれは発生せず水たれ跡も全くなかった。そして、前面レンズ2の裏側ほぼ全体に水滴状の曇りが発生した。この曇りは、界面活性剤の入っていない防曇塗装膜3aを設けた場合よりも濃いものであった。しかし、灯室内が暖められることで発生した、前面レンズ2に沿った上向きの空気対流の熱によって、光源位置より上方の領域2aにおける曇りは徐々に消失した。なお、前面レンズ2における光源位置より下方の領域2bでは、空気の対流が少ないため、発生した曇りがそのまま残った。
【0012】
そこで、前記した考察結果から、発明者は、たとえ曇りが発生したとしても空気の対流によってすぐに曇りが消失する領域である前面レンズの上側領域2aには、水たれの発生しない(水たれ跡が残る心配のない)、界面活性剤の入っていない防曇塗装膜3aを設けるか、または防曇塗装膜を一切設けないようにするとともに、空気の対流の影響を受けにくいため一旦発生した曇りは消失し難いが、空気の対流の影響が少ないため水膜の成長が遅く水たれの発生するおそれのない(水たれ跡が残る心配のない)領域である前面レンズにおける下側領域2bには、界面活性剤入り防曇塗装膜3を設ければよいと考えた。そして、このような構成の灯具の試作品を作り、その効果を確認する実験を行ったところ、前面レンズが曇らず、かつ水たれ跡も残らないということが確かめられたので、本発明を提案するに至ったものである。
【0013】
本発明は前記従来技術の問題点および前記した発明者の知見に基づいてなされたもので、その目的は、前面レンズの所定領域に界面活性剤入り防曇塗装膜を設けることで、前面レンズが曇らずかつ前面レンズに水たれ跡が残らない車両用灯具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具においては、光源を収容する容器状のランプボディの前面開口部に組み付けられてほぼ密閉した灯室空間を画成する前面レンズを備え、前記前面レンズの裏面に界面活性剤入り防曇塗装膜が設けられた車両用灯具において、
前記防曇塗装膜を前面レンズにおける前記光源位置より下方の領域に設けるように構成した。
【0015】
なお、前面レンズとは、灯室側の光を前方に透過させるための光学部材で、その裏面の少なくとも一部に配光制御ステップを設けたレンズと、配光制御ステップを全く設けない素通しカバーの双方を含む。
【0016】
(作用)防曇塗装膜が設けられていない前面レンズにおける光源位置より上方の領域では、水滴状の曇りが発生し易いが、灯室内に発生する空気の対流は灯室内上部で活発なため、曇りはすぐに消失する。即ち、エンジンの発熱や光源の点灯により灯室内が暖められることで灯室内には空気の対流が発生し、前面レンズに沿った上向きの空気対流の熱によって、光源位置より上方の領域における曇りは徐々に消失する。特に、前面レンズの後方への傾斜が大きいと、前面レンズにおける光源位置より上方の領域では空気対流の影響を多く受けて、発生した曇りが消失し易い。
【0017】
一方、防曇塗装膜が設けられている前面レンズにおける光源位置より下方の領域では、防曇塗装膜に含まれている界面活性剤の親水性により、灯室内の水蒸気は水滴として結露することなく防曇塗装膜に沿った水膜を形成するため、水滴状の曇りは全く発生しない。また、前面レンズにおける光源位置より下方の領域では、灯室内で発生した空気の対流の影響(空気の対流によって多くの水分が水膜に供給されるという作用)が少ないため、水膜の成長が遅く、水たれは発生しない。
【0018】
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記前面レンズの裏面における前記光源より上方の領域に、前記界面活性剤入り防曇塗装膜と面一に連続する界面活性剤の入らない防曇塗装膜を設けるように構成した。
【0019】
(作用)界面活性剤の入らない防曇塗装膜が設けられている前面レンズにおける光源位置より上方の領域では、防曇塗装膜に界面活性剤が含まれていない分、防曇塗装膜の親水性が低下し、界面活性剤入り防曇塗装膜の場合に形成されるような均一な水膜が形成されないため、水滴状の曇りが幾分発生する。しかし、灯室内が暖められることで発生した前面レンズに沿った上向きの空気対流の熱によって曇りは徐々に消失する。
【0020】
また、前面レンズにおける光源位置より下方の領域に設けられた界面活性剤入り防曇塗装膜とその上方位置に設けられた界面活性剤の入らない防曇塗装膜とが面一に連続して、防曇塗装膜の見切り線が判別できない。
【0021】
請求項3においては、請求項1または2に記載の車両用灯具において、前記灯室内の前記リフレクターの前方に、ランプボディとリフレクター間の隙間を隠すエクステンションリフレクターを配置するとともに、前記エクステンションリフレクターの前縁部が前記前面レンズの裏面に接近するように延在する構成とした。
【0022】
(作用)エクステンションリフレクターと前面レンズ間の空気流路が狭められて、灯室内が暖められることで灯室内に発生する空気の対流は、エクステンションリフレクター前緑部によって前面レンズに沿った空気流路の断面積が狭められた領域において流速が速くなる(「流路断面積と流速は一定」という連続の法則)ので、前面レンズの光源位置より上方の領域に一旦発生した曇りは前面レンズに沿った上向きの加速された空気対流の熱によってすぐに消失する。
【0023】
請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記灯具は、前記灯室空間にすれ違いビーム形成用の第1の光源と走行ビーム形成用の第2の光源を一体に収容するとともに、前記第1の光源と第2の光源を上下方向に離間して配置した自動車用前照灯であって、前記防曇塗装膜を、前記第1,第2の光源のうち、下方の光源位置より下方の領域に設けるように構成した。
【0024】
(作用)第1の光源および第2の光源は、点灯によりそれぞれ発熱し、それぞれの光源の周りには空気の対流が発生する。このため、防曇塗装膜が設けられていないか、または界面活性剤の入らない防曇塗装膜が設けられている前面レンズにおける上方の領域では、一旦曇りが発生するものの、前面レンズに沿った上向きの空気対流の熱によって曇りは徐々に消失する。
【0025】
請求項5においては、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記灯具は、前記灯室空間にすれ違いビーム形成用の第1の光源,走行ビーム形成用の第2の光源およびフォグ対応ビーム形成用の第3の光源を一体に収容するとともに、少なくとも1つの光源を他の光源と上下方向に離間して配置した自動車用前照灯であって、前記防曇塗装膜を、前記第1,第2,第3の光源のうち、上下方向最も低い光源位置より下方の領域に設けるように構成した。
【0026】
(作用)第1の光源,第2の光源および第3の光源は、点灯によりそれぞれ発熱し、それぞれの光源の周りには空気の対流が発生する。このため、防曇塗装膜が設けられていないか、または界面活性剤の入らない防曇塗装膜が設けられている前面レンズにおける上方の領域では、一旦曇りが発生するものの、前面レンズに沿った上向きの空気対流の熱によって曇りは徐々に消失する。
【0027】
また、請求項4、5では、前照灯の灯室内には、比較的発熱量の大きい複数の光源が収容されており、それだけ灯室内の空気の対流が活発化されて、前面レンズに沿った上向きの空気対流の熱による曇り消失作用が高められる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明の第1の実施例を示すもので、本発明の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【0030】
この図において、符号10は、前方に開口する容器状のランボディで、ランプボディ10の前面開口部には、後方に大きく傾斜する無色透明なポリカーボネイト製の前面カバー12が組付けられて、ほぼ密閉された灯室Sが画成されている。符号13は、前面カバー12のシール脚12aとランプボディ10のシール溝10a間の係合部を封止するシール材である。灯室S内には、光源である放電バルブ14と遮光シェード30を装着一体化したリフレクター16が収容されており、このリフレクター16は、図示しないエイミング機構によって光軸Lを上下左右方向に傾動調整(エイミング)できるように構成されている。
【0031】
放電バルブ14は、発光部であるアークチューブ15を備え、アークチューブ15の放電発光がリフレクター16上側の有効反射面16aで反射されて、所定のすれ違いビーム用の配光L1が形成されように構成されている。符号14bは、放電バルブ14に高電圧を印加して放電を開始させる点灯回路と放電バルブ14に安定した放電を継続させるためのバラスト回路とを一体化した点灯回路・バラスト回路ユニット、符号14aはコネクタである。
【0032】
符号18は、ランプボディ10の前面開口部と前面カバー12間に配設されて、リフレクター16とランプボディ10間の隙間を隠すように延在する枠体形状のエクステンションリフレクターで、その表面には、リフレクター16と同様のアルミ蒸着処理が施されて、非点灯時の灯室内全体が奥行きをもつ金属色に見えて、外観体裁が良好となっている。
【0033】
ランプボディ10の後方にはバルブ交換用の開口部11が設けられ、このバルブ交換用の開口部11には防塵防水カバー19が装着されて、ランプボディ10の後方(バルブ交換用の開口部11)が閉塞されている。
【0034】
符号20は、ランプボディ10を前後に貫通して設けられ、灯室S(ランプボディ10)内における呼吸作用を活発化して灯室S内での結露の発生を抑制するための空気抜き用の孔で、孔20には、通気性,防水透湿性,撥水性および撥油性に優れたゴアテックス・メンブレン22が装填されている。
【0035】
符号30は、前面カバー12の裏面に設けられた界面活性剤入り防曇塗装膜(特開平2−255854号に開示された公知の防曇塗装膜)で、前面カバー12裏側におけるバルブ14の中心C位置より下方の領域Aにだけ例えば膜厚数μmの防曇塗装膜30を設けることで、前面カバー12が曇らないし、界面活性剤入り防曇塗装膜30を用いた場合に従来問題となっている水たれ跡も残らないようになっている。
【0036】
防曇塗装膜30が設けられていない前面カバー12におけるバルブ中心C位置より上方の領域Bでは、灯室S内の水蒸気が結露することで水滴状の曇りが発生し易いが、灯室S内に発生する空気の対流Xは前面カバー12に沿って上昇して循環する流れで、灯室S内上部ほど活発で、特に前面カバー12が大きく後方に傾斜していることからも、前面カバーにおけるバルブ中心C位置より上方の領域Bにおいて活発で、この領域Bにおいて発生した曇りはすぐに消失する。詳しくは、灯室S内が暖められることで発生した前面カバー12に沿った上向きの空気対流Xの熱によって、前面カバー12におけるバルブ中心C位置より上方の領域Bに一旦発生した曇りは徐々に消失する。
【0037】
また、エクステンションリフレクター18が前面カバー12に接近して設けられているため、エクステンションリフレクター18と前面カバー12間の空気流路S1,S2が狭められた形態となり、灯室S内が暖められることで灯室S内に発生した空気の対流Xは、この流路断面積の挟められた前面カバー12上部に沿った領域(空気流路S1,S2)において流速が速められて、前面カバー12のバルブ中心Cより上方の領域Bに一旦発生した曇りは、この前面カバー12に沿った加速された上向きの空気の流れX1の熱によってすぐに消失する。
【0038】
一方、防曇塗装膜30が設けられている前面カバー12におけるバルブ中心C位置より下方の領域Aでは、防曇塗装膜30に含まれている界面活性剤の親水性により、灯室内の水蒸気が水滴として結露することなく、防曇塗装膜30に沿った水膜を形成するため、水滴状の曇りは発生しない。また、前面カバー12におけるバルブ中心C位置より下方の領域Aでは、灯室S内で発生した空気の対流Xの影響(空気の対流Xによって多くの水分が供給されるという作用)が少なく、水膜の成長が遅い(なかなか水膜が過飽和状態とならない)ため、汚れであるたれ跡の発生原因となる水たれは発生しない。
【0039】
また、防曇塗装膜30の膜厚は前記したように例えば数μmと非常に薄く、マスクを用いたスプレー塗装により形成したとしても、防曇塗装膜30の見切り線31は殆ど目立たず、配光上の影響は全くない。しかし、よく観察すると、非点灯時に防曇塗装膜30の見切り線31が横線としてわずかに現れるおそれがあるので、マスクを使用しないスプレー塗装により見切り線31をぼかすことで、見切り線31をより目立たないようにすることもできる。
【0040】
また、マスクを使用しないスプレー塗装では、塗装時に発生するスプレーミストが波状の見切り線として現れるおそれもあるので、マスクの使用如何に拘わらず、スプレー塗装で防曇塗装膜30を形成した後に、防曇塗装膜30の直線状あるいは波状の見切り線31を含む帯状の所定幅の領域31aを、シンナーなどの揮発性有機溶媒でなぞって見切り線31の段差をなだらかに傾斜させて前面カバー12の裏面に連続させた構成とすることで、見切り線31を全く目立たない構成にすることもできる。
【0041】
図2は本発明の第2の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【0042】
この第2の実施例では、前記した第1の実施例と同様、前面カバー12の裏面におけるバルブ中心C位置より下方の領域Aに界面活性剤入り防曇塗装膜30が設けられるとともに、前面カバー12の裏面におけるバルブ中心C位置より上方の領域Bには界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が下方の界面活性剤入り防曇塗装膜30に連続するように同じ厚さに設けられて、前面カバー12が曇らないし、界面活性剤入り防曇塗装膜を用いた場合に従来問題となっている水たれ跡も残らない構造となっている。
【0043】
即ち、界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が設けられている前面カバー12におけるバルブ中心C位置より上方の領域Bでは、防曇塗装膜32に界面活性剤が含まれていない分、防曇塗装膜32の親水性が低下し、界面活性剤入り防曇塗装膜30の場合のような均一の水膜が形成されないため、水滴状の曇りが幾分発生する。しかし、灯室S内が暖められることで発生した前面カバー12に沿った上向きの空気対流X(X1)の熱によって曇りは徐々に消失する。
【0044】
また、下方の領域Bの界面活性剤入り防曇塗装膜30と上方の界面活性剤の入らない防曇塗装膜32とは、面一に連続して設けられているため、両防曇塗装膜30,32は見切り線31位置において一体化されて見切り線31は全く判別できず、配光に全く影響を与えないことは勿論、灯具の見映えも良好となっている。
【0045】
その他は前記した第1の実施例と同様であり、同一の符号を付すことでその重複した説明は省略する。
【0046】
図3〜図5は本発明の第3の実施例を示すもので、図3は本発明の第3の実施例である自動車用前照灯の正面図、図4は同前照灯の水平断面図(図3に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は同前照灯の縦断面図(図3に示す線V−Vに沿う断面図)である。
【0047】
この第3の実施例では、走行ビーム形成用のリフレクター41,すれ違いビーム形成用のリフレクター42,フォグ対応ビーム形成用のリフレクター43およびこれらのリフレクター41,42,43に対応する、比較的発熱量の大きい光源であるバルブ44,45,46が灯室S内に一体に収容された前照灯に本発明を適用したものである。
【0048】
図3〜図5において、ランプボディ10の前面開口部に透明な前面カバー12が組み付けられて灯室Sが画成され、灯室S内には、エイミング機構Eによって傾動調整可能なリフレクターユニット40が設けられている。
【0049】
リフレクターユニット40には、走行ビーム形成用のリフレクター41,すれ違いビーム形成用のリフレクター42およびフォグ対応ビーム形成用のリフレクター43が一体化的に形成されており、走行ビーム形成用のリフレクター41は、リフレクターユニット40の車両幅方向内側(図3右側)寄りに形成され、車両幅方向外側(図3左側)寄りには、すれ違いビーム形成用のリフレクター42とフォグ対応ビーム形成用のリフレクター43がそれぞれ上下方向に並び、走行ビーム形成用のリフレクター41の真横となるように配置されている。
【0050】
そして、リフレクタ41,42,43のそれぞれの後頂部には、光源であるバルブ44,45,46が挿着されて、走行ビーム形成用の光源ユニットU1,すれ違いビーム形成用の光源ユニットU2およびフォグ対応ビーム形成用の光源ユニットU3がリフレクターユニット40において一体化されている。即ち、すれ違いビーム形成用の光源ユニットU2とフォグ対応ビーム形成用の光源ユニットU3が上下に並び、その真横に走行ビーム形成用の光源ユニットU1が配置されており、前照灯を正面視した光源の上下方向の配置としては、上方のすれ違いビーム形成用の放電バルブ45と下方のフォグ対応ビーム形成用のハロゲンバルブ46の上下方向ほぼ中間位置に、走行ビーム形成用のハロゲンバルブ44が配置されている。
【0051】
符号45aは、光源ユニットU2のバルブ45の前方に配置されて、リフレクタ42の有効反射面以外に向かう光を遮光してクリアカットラインの形成に寄与し、かつグレア光の発生を阻止するためのシェードである。符号46aは、光源ユニットU3のバルブ46を包囲するように配置された円筒形状のイエローグローブで、バルブ46の発光はこのイエローグローブ46aを透過することで黄色光となる。符号46bは、バルブ46の前方に配置されたシェードで、リフレクタ43の有効反射面以外に向かう光を遮光するとともに、グレア光の発生を阻止するためのものである。
【0052】
また、すれ違いビーム形成用のリフレクター42と走行ビーム形成用のリフレクター41間には、ポジションランプ用のリフレクター47が一体的に形成され、リフレクター47に設けられたバルブ挿着孔に光源である白熱バルブ48が挿着されて、ポジションランプ用光源ユニットU4もリフレクターユニット40に一体化されている。
【0053】
このため、前面カバー12を通して灯室S内が透けて見えるが、各光源ユニットのリフレクター41,42,43,47はリフレクターユニット40として連続しており、アルミ蒸着処理の施された鏡面色のリフレクターユニット40が灯室S内に延在して、見栄えが良好となっている。
【0054】
また、ランプボディ10の前面開口部と前面カバー12間には、リフレクターユニット40とランプボディ10間の隙間を隠すように延在する枠体形状のエクステンションリフレクター18Aが配設されている。エクステンションリフレクター18Aの表面には、リフレクターユニット40と同様のアルミ蒸着処理が施されて、非点灯時の灯室内全体が奥行きをもつ金属色に見えて、見栄えがより良好となっている。
【0055】
また、リフレクターユニット40とランプボディ10間に配設されたエイミング機構Eは、リフレクターユニット40の傾動支点である1個のエイミング支点e0と、エイミング支点e0の上方に位置し、前後方向に進退動作してリフレクターユニット40を上下方向に傾動(水平傾動軸Lx周りに傾動)させる上下エイミング点e1と、エイミング支点e0の上方に位置し、前後方向に進退動作してリフレクターユニット40を左右方向に傾動(垂直傾動軸Ly周りに傾動)させる左右エイミング点e2の3点で構成されている。なお、図4における符号50は、ランプボディ10に回転可能に支承されているエイミングスクリュー、符号52は、エイミングスクリュー50に螺合して、上下エイミング点e1を構成するナット部材で、リフレクターユニット40背面側に設けられたブラケット40aに装着されている。
【0056】
そして、この前照灯では、走行ビーム形成用のバルブ44がすれ違いビーム形成用のバルブ45よりも下方で、フォグ対応ビーム形成用のバルブ46よりも上方に離間して配置されており、前面カバー12の裏面における走行ビーム形成用のバルブ44の中心C1位置より下方の領域A1(図3における斜線で示す領域参照)に界面活性剤入り防曇塗装膜30が設けられるとともに、前面カバー12の裏面におけるバルブ44の中心C1位置より上方の領域B1には界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が、下方の界面活性剤入り防曇塗装膜30に連続するように面一に設けられて、前面カバー12が曇らないし、界面活性剤入り防曇塗装膜を用いた場合に従来問題となっている水たれ跡も残らない構造となっている。
【0057】
即ち、バルブ44,45,46は、点灯によりそれぞれ発熱し、バルブ44,45,46の周りには空気の対流がそれぞれ発生する。このため、界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が設けられている前面カバー12における上方の領域では、一旦曇りが発生するものの、前面カバー12に沿った上向きの空気対流Xの熱によって曇りは徐々に消失する。特に、走行ビーム形成用のバルブ44の周りの空気の対流は、バルブ44の周りだけにととまらず灯室S全体を循環するので、フォグ対応ビーム形成用のバルブ46を点灯させない場合であっても、前面カバー12が曇らない。また、バルブ45,46は左右方向同一位置で上下方向に並設されているため、バルブ45,46の発熱のより発生する空気の対流Xは活発であり、このため、フォグ対応ビーム形成用のバルブ46を点灯させる場合は、前面カバー12のバルブ45,46に対応する側(車両幅方向外側)の方がバルブ44に対応する側(車両幅方向内側)よりも、速く曇りが消失する。
【0058】
さらに、前記した第1,第2の実施例と同様、エクステンションリフレクター18Aが前面カバー12に接近して設けられており、エクステンションリフレクター18Aと前面カバー12間の狭められた空気流路S1,S2では流速が早められるので、曇りの消失が速い。
【0059】
その他は前記した第1,第2の実施例と同様であり、同一の符号を付すことでその重複した説明は省略する。
【0060】
また、図6は本発明の第4の実施例である自動車用前照灯の正面図である。
【0061】
この第4の実施例では、界面活性剤入り防曇塗装膜30と界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が設けられている境界(見切り線位置)31が前記第3の実施例と相違し、その他は前記第3の実施例と同一であるので、異なる点を説明し、その他は同一の符号を付すことでその重複した説明は省略する。
【0062】
前面カバー12の裏側におけるフォグ対応ビーム形成用のバルブ46の中心C2位置より下方の領域A2(図6における斜線で示す領域参照)に界面活性剤入り防曇塗装膜30が設けられるとともに、前面カバー12の裏側におけるバルブ46の中心C2位置より上方の領域B2には、界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が下方の界面活性剤入り防曇塗装膜30に連続するように面一に設けられて、前面カバー12が曇らないし、界面活性剤入り防曇塗装膜を用いた場合に従来問題となっている水たれ跡も残らない構造となっている。
【0063】
即ち、バルブ46は点灯により発熱し、バルブ46の周りには空気の対流が発生する。この空気の対流は、バルブ46の周りだけにととまらず灯室S全体を循環する。このため、フォグ対応ビーム形成用のバルブ46を点灯させる場合は、界面活性剤の入らない防曇塗装膜32が設けられている前面カバー12における上方の領域B2では、一旦曇りが発生するものの、前面カバー12に沿った上向きの空気対流の熱によって曇りは徐々に消失する。
【0064】
なお、前記した第3(4)の実施例では、前面カバー12の裏面におけるバルブ44(46)の中心C1(C2)位置より上方の領域B1(B2)に界面活性剤の入らない防曇塗装膜32を設けるように構成されているが、前記第1の実施例のように、領域B1(B2)に防曇塗装膜を一切設けないように構成してもよい。
【0065】
なお、前記した実施例の前照灯では、ランプボディ10の前面開口部に無色透明でレンズステップの形成されていない前面カバー12が組み付けられた構造であるが、前照灯には、ランプボディ10の前面開口部に、裏面の少なくとも一部に配光制御ステップを形成した前面レンズを組み付ける仕様もあり、この前面レンズに防曇塗装膜30を設けた前照灯にも本発明を適用できることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係わる車両用灯具によれば、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けない前面レンズの上側領域では曇りが発生するもののすぐに消失し、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けた前面レンズの下側領域では曇りが全く発生しないので、適正な配光を確保できる。
【0067】
また、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けた前面レンズの下側領域では、灯室内に発光する空気の対流の影響を受けにくい(空気の対流を介して水分が供給されない)ので、形成された水膜の成長が遅く、水たれが発生せず、したがって乾燥後にたれ跡が汚れとして残って非点灯時の前面レンズ(灯具)の見映えが悪いという不具合もない。
【0068】
請求項2によれば、防曇塗装膜を設けない前面レンズの上側ではくもりが幾分発生するもののすぐに消失し、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けた前面レンズの下側では曇りが全く発生しないので、適正な灯具の配光を確保できる。
【0069】
また、光源より下方の領域の界面活性剤入り防曇塗装膜と上方の界面活性剤の入らない防曇塗装膜間の見切り線が判別できないので、非点灯時の前面レンズ(灯具)の見映えが良好となる。
【0070】
請求項3によれば、前面レンズの光源より上方の領域に一旦発生した曇りは前面レンズに沿って加速された上向きの空気対流の熱によってすぐに消失するので、より適正な灯具の配光を確保できる。
【0071】
請求項4,5によれば、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けない前面レンズの上側領域では曇りが発生するもののすぐに消失し、界面活性剤入り防曇塗装膜を設けた前面レンズの下側領域では曇りが全く発生しないので、前照灯としての適正な配光を確保できる。
【0072】
また、一つの灯室内に比較的発熱量の大きい光源が複数収容されているため、灯室内に発生する空気の対流が活発となって、それだけ曇りが消失するまでの時間が短く、界面活性剤入り防曇塗装膜を前面レンズ裏面の比較的下方位置に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【図4】同前照灯の水平断面図(図3に示す線IV−IVに断面図)である。
【図5】同前照灯の縦断面図(図3に示す線V−Vに断面図)である。
【図6】本発明の第4の実施例である自動車用前照灯の縦断面図である。
【図7】前面レンズに界面活性剤入り防曇塗装膜を設けた従来の灯具の縦断面図である。
【図8】前面レンズに界面活性剤の入らない防曇塗装膜を設けた灯具の縦断面図である。
【図9】前面レンズに防曇塗装膜を一切設けない灯具の縦断面図である。
【符号の説明】
10 ランプボディ
12 前面カバー
S 灯室
14 光源である放電バルブ
C、C1、C2 バルブ中心
16、41、42、43 リフレクター
18、18A エクステンションリフレクター
20 空気抜き用の孔
30 界面活性剤入り防曇塗装膜
31 防曇塗装膜の見切り線
32 界面活性剤の入らない防曇塗装膜
40 リフレクターユニット
44、45、46 光源であるバルブ
A、A1、A2 前面レンズにおけるバルブ中心位置より下方の領域
B、B1、B2 前面レンズにおけるバルブ中心位置より上方の領域
X,X1 空気の対流
Claims (5)
- 光源およびリフレクターを収容する容器状のランプボディの前面開口部に組み付けられてほぼ密閉した灯室空間を画成する前面レンズを備え、前記前面レンズの裏面に界面活性剤入り防曇塗装膜が設けられた車両用灯具において、
前記防曇塗装膜は、前面レンズにおける前記光源位置より下方の領域に設けられたことを特徴とする車両用灯具。 - 前記前面レンズの裏面における前記光源より上方の領域には、前記界面活性剤入り防曇塗装膜と面一に連続する界面活性剤の入らない防曇塗装膜が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記灯室内の前記リフレクターの前方には、ランプボディとリフレクター間の隙間を隠すエクステンションリフレクターが配置されるとともに、前記エクステンションリフレクターの前縁部が前記前面レンズの裏面に接近するように延在することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。
- 前記灯具は、前記灯室空間にすれ違いビーム形成用の第1の光源と走行ビーム形成用の第2の光源が一体に収容されるとともに、前記第1の光源と第2の光源が上下方向に離間して配置された自動車用前照灯であって、前記防曇塗装膜は、前記第1,第2の光源のうち、下方の光源位置より下方の領域に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具。
- 前記灯具は、前記灯室空間にすれ違いビーム形成用の第1の光源,走行ビーム形成用の第2の光源およびフォグ対応ビーム形成用の第3の光源が一体に収容されるとともに、少なくとも1つの光源が他の光源と上下方向に離間して配置された自動車用前照灯であって、前記防曇塗装膜は、前記第1,第2,第3の光源のうち、上下方向最も低い光源位置より下方の領域に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具。
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