JP4041094B2 - 改修用軒先換気唐草及び改修横葺き換気屋根 - Google Patents

改修用軒先換気唐草及び改修横葺き換気屋根 Download PDF

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Description

本発明は、野地板に断熱下地材を介して屋根板が敷設されてなる横葺き屋根に設けられる改修用軒先換気唐草及び改修横葺き換気屋根に関する。
野地板に断熱下地材を介して金属の屋根板を敷設する横葺き屋根では、その軒先側の屋根板を固定するため及び雨水を軒樋に排水させるために軒先唐草が設けられる(例えば、特許文献1参照)。このような軒先唐草では、例えば、図12に示すように、破風板61に支持される軒樋62と対応させるために、破風板61からさらに軒外方に50mm程度延出した野地板63の先端部に唐草本体の載置部64を載置して屋根板66の軒先端を係止固定するように取り付けられていた。
このような軒先構造では、軒樋62に落ちた雨水が跳ね返って野地板63の裏面に当たることによって野地板63を腐食させることがあった。また、防火地域における耐火構造の場合、鉄板等の不燃材65で破風板61から突出した野地板63の先端部裏面を被覆する必要があった。
特開2000−226914号公報
しかしながら、上述のように、野地板63の先端部裏面を被覆材65で覆ってしまうと屋根裏面の換気性が低下し、屋根内部に結露を生じて野地板63や屋根板66又は固定金具を腐食させることがあった。また、野地板63の裏面を被覆材65で被覆するため、屋根の施工コストが高くなる問題もあった。
一方、老朽化した屋根を新しい屋根に葺き替える改修工事を行う場合、施工期間中雨水の漏れをなくし、かつ、廃材を出さずにコスト安に施工するために、既設の石綿スレート屋根やアスファルトルーフィング、野地板等の屋根材をそのまま残して、その上に新しい断熱下地材を介して屋根板を敷設することが多い。このような場合にも、換気性の高い屋根構造が求められる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、換気性の良好な改修用軒先換気唐草及び改修横葺き換気屋根を提供することを目的とする。
)本発明に係る改修用軒先換気唐草は、屋根改修時に、既設の屋根材41をそのまま残して、該屋根材41の上に断熱下地材2を介して敷設される屋根板3を固定するための改修用軒先換気唐草4Bにあって、
前記屋根材41に載置固定される載置部42と、前記載置部42の軒先側で上方に折曲される立上部43と、該立上部43の上に形成される屋根係止部44と、該屋根係止部44と立上部43との間から軒外方に突出する平坦部45の軒先端から下方に垂下する垂下部46と、を一体的に備え、
前記立上部43には、前記屋根材41と屋根板3の間に外気を導入するための換気口47が開設され、かつ、前記垂下部46と前記屋根材41の軒先側端部との間に所定間隔置きに配設される間装部材48により、唐草本体が前記屋根材41に対して位置決めされるようにしている。
このような構成によれば、間装部材48を、例えば、垂下部46の内側に所定間隔を置いて貼着し、その間装部材48を既設の屋根材41の軒先端に当接させることで、改修用軒先換気唐草を容易かつ確実に位置決めすることができ施工作業性が良好であり、施工期間中雨水の漏れをなくし、かつ、廃材を出すことなくコスト安に屋根を改修することができる。そして、間装部材48,48間に形成される垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間の隙間から導入した外気を換気口47を通過させて野地板1と屋根板3の間に導入することで屋根内部の換気が行われるため、結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。また、屋根内部の換気により、室内においてもじめじめした鬱陶しさから開放される。
)このような改修用軒先換気唐草4Bでは、前記立上部43の両側に、虫や小動物の侵入を阻止するための金網15を嵌め込むガイド溝43a,43aを形成し、前記換気口47を前記金網15によって覆うよにしてもよい。このようにすれば、屋根内部を清浄な状態に保つことができる。
)本発明に係る改修横葺き換気屋根は、前記()又は()項に記載の前記改修用軒先換気唐草4Bを備え、前記改修用軒先換気唐草4Bの立上部43に開設した換気口47から導入した外気を、前記断熱下地材2の下面に形成した換気溝11を経由させて、棟側に設けた換気棟12から排出させるようにしている。
このような構成によれば、間装部材48を垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間に所定間隔置きに配設することで、改修用軒先換気唐草を容易かつ確実に位置決めすることができ施工作業性が良好であり、施工期間中雨水の漏れをなくし、かつ、廃材を出すことなくコスト安に屋根を改修することができる。そして、間装部材48,48間に形成される垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間の隙間から導入した外気を換気口47を通過させて野地板1と屋根板3の間に導入することで屋根内部の換気が行われるため、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。また、屋根内部の換気により室内においてもじめじめした鬱陶しさから開放される。
本発明に係る改修用軒先換気唐草は、垂下部と既設の屋根材の軒先端との間に間装部材を所定間隔置きに配設することで、改修用軒先換気唐草を容易かつ確実に位置決めすることができ、廃材を出すことなくコスト安に屋根を改修することができる。そして、換気口から野地板と屋根板の間に外気を導入することで、屋根内部の換気が行われるため、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板や屋根板を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。また、屋根内部の換気により、室内においてもじめじめした鬱陶しさから開放される。
本発明に係る改修横葺き換気屋根は、改修用軒先換気唐草の垂下部と既設の屋根材の軒先端との間に間装部材を所定間隔置きに配設することで、改修用軒先換気唐草を容易かつ確実に位置決めすることができ、廃材を出すことなくコスト安に屋根を改修することができる。そして、改修用軒先換気唐草の換気口から野地板と屋根板の間に導入した外気を断熱下地材の下面に形成した換気溝を経由させて、棟側に設けた換気棟から排出させることで、 屋根内部の換気が行われ、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。また、屋根内部の換気により、室内においてもじめじめした鬱陶しさから開放される。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る軒先換気唐草、横葺き換気屋根、改修用軒先換気唐草及び改修横葺き換気屋根について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
本実施の形態は、図1乃至図5に示され、図1は軒先換気唐草4Aの断面図、図2は平面図、図3は斜視図、図4(a)は横葺き換気屋根R1の軒棟方向の軒先の断面図、(b)は桁行き方向の断面図、図5は桁行き方向の屋根接合部の断面図、図6は横葺き換気屋根全体の断面図(右半分は省略)である。これらの図に示すように、この軒先換気唐草4Aは、野地板1に断熱下地材2を介して屋根板3が敷設されてなる横葺き換気屋根R1に設けられ、以下のように構成される。
その軒先換気唐草4Aは、野地板1に載置固定される載置部5と、その載置部5の軒先側で下方に折曲される垂下部7と、前記垂下部7の上部からさらに軒外方に突出する延出部8と、前記延出部8の外端から立ち上がる屋根係止部9と、を一体的に備えており、その延出部8には、野地板1と屋根板3の間に外気を導入するための複数の長孔状の換気口10を所定間隔置きに開設している(図2参照)。
そして、この横葺き換気屋根R1では、野地板1の軒先側端部を破風板6の外面と一致させ(図4(a)参照)、軒先換気唐草4Aの垂下部7によって、野地板1の軒先側端部と破風板6の外面の上縁を覆うと共に、軒先換気唐草4Aの延出部8に開設した換気口10から導入した外気を、断熱下地材2の下面に形成した換気溝11(図4(b)参照)を経由させて、棟側に設けた換気棟12から排出させるようにしている(図6参照)。
このような構成により、屋根内部の換気が行われるため、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。そして、この横葺き換気屋根R1では、破風板6の外面と面一状に一致させた野地板1の軒先側端部を破風板6の外面の上縁と共に、軒先換気唐草4Aの垂下部7によって覆うので、従来のように、野地板1の裏面が樋13で跳ね返った雨水に叩かれることがなくなるため、腐食しなくなり、また、耐火構造の場合における裏面を被覆材で覆う必要がなくなり施工コストが安くなる。
さらに詳しく説明すると、軒先換気唐草4Aは(図1参照)、例えば、アルミ合金(又は硬質樹脂)の引抜き材等からなり、垂下部7の内側下部には突部7aが設けられ、この突部7aを破風板6の外面に当接させることによって、垂下部本体と破風板6との間に所定の隙間を形成して軒先換気唐草4Aの位置決めを行うことができ、位置決めされた軒先換気唐草4Aは、平坦な載置部5に釘、ねじ釘等の止着具14を打ち込むことによって野地板1に固定される。
軒先換気唐草4Aの換気口10は、例えば、8×16mm程度の長孔(または円孔)を40mmピッチ程度に開設すれば、外気を充分に導入することができる。その換気口10が形成されている延出部8の両側にはガイド溝8a,8aが形成され、そのガイド溝8a,8aに、虫や小動物の侵入を阻止するための金網15をスライドさせて嵌め込めるようにしており、これにより、屋根内部の清浄化が可能となる。その金網15は、例えば、SUS304の0.25φ×16メッシュ程度の素材を用いることができる。
延出部8の外端から立ち上がる屋根係止部9は、延出部8に直交するように形成される垂直部16の上部に形成され、屋根板3のコ字状に折曲された被係止部3aを係止させる係止突辺9aと、屋根板3の被係止部3aの先端及び化粧板17(図4(a)参照)の上部に形成された被係入部を係入させる係入凹部9bと、断熱下地材2の軒先側端部を当接状態に受止める受面部9cと、を備えている。その化粧板17の下部に形成される被係止部は、垂直部16の下端に係止される。
野地板1と屋根板3の間に介装される断熱下地材2は、例えば、ビーズ法ポリスチレンフォーム等からなり、その下面には、軒棟方向に所定間隔を置いて外気を通過させるための換気溝11が軒棟方向に形成されており、横葺き換気屋根R1が葺成された状態では、軒先側から棟側に設けた換気棟12まで外気の流通が可能となる。例えば、換気棟12の溝幅は20mm,深さ10mm,ピッチ40mm程度に形成すれば、外気の流通が良好となる。なお、この換気溝11の位置は換気口10の位置と対応させるのが好ましいが、換気口10と換気溝11の入口の間には外気を流通させるための充分なスペース18(図4(a)参照)が形成されているため、特に対応させなくても外気を無理なく換気溝11内に流通させることができる。また、野地板1と断熱下地材2との間には、防水シート19が敷設されるが、防水シート19を敷設する前に、軒先換気唐草4Aを前もって取り付けておき、軒先換気唐草4Aを防水シート19で覆うようにするのが好ましい。
断熱下地材2の上に葺成される屋根板3は、軒先側から順次棟側へと葺成される。まず、屋根板3,…を軒先側から桁行き方向に向けて適宜配置し、例えば、図5に示すように、桁行き方向に隣接し合う屋根板3,3の端縁同士を接合板20によって接合する。即ち、接合板20の両係止片20a,20aに、屋根板3,3の折曲片3b,3bを係止させた状態で、屋根板3を接合板20の上方端部側にスライドさせ、屋根板3,3の折曲片3b,3bより内側の部分を横止水部材20b,20bに押圧状態で当接させると共に、接合板20の下方折曲片(図示省略)に屋根板3の被係止部3aを係止させる。
屋根板3の桁行方向の端部は、例えば、図4(b)に示すように、ケラバ唐草21を介して野地板1に固定される。即ち、ケラバ唐草21は、例えば、アルミ合金(又は硬質樹脂)の引抜き材等からなり、平坦な載置部22の外端から下方に垂下する垂下部23の内側下部には突部23aが設けられ、この突部23aを破風板6の外面に当接させることによって、垂下部本体と破風板6との間に所定の隙間を形成してケラバ唐草21の位置決めを行うことができ、位置決めされたケラバ唐草21は、載置部22に釘、ねじ釘等の止着具14を打ち込むことによって野地板1に固定される。そして、垂下部23の上部から軒外方に延出される延出部24の先端に形成される垂直辺部25の下端にケラバカバー26の下部に形成された被係止部が係止され、そのケラバカバー26の上部内側に形成された固定部26aに、ビス止め又はリベット止め27によって屋根板3の端部が固定される。
一方、軒棟方向では、例えば、図4(a)に示すように、軒先側の屋根板3が軒先換気唐草4Aによって係止状態に固定され、順次、棟側に向けて隣接し合う屋根板3,3の端縁同士が、吊り子29,…によって接合される。即ち、まず、軒先換気唐草4Aの受面部9cによって断熱下地材2の軒先側端部が受け止められ、屋根板3の被係止部3aが、軒先換気唐草4Aの係止突辺9aに係止され、さらに、その被係止部3aの先端が化粧板17の上部に形成された被係止部と共に係入凹部9bに係入される。これにより、屋根板3の軒先側が化粧板17及び断熱下地材2と共に固定される。
次いで、断熱下地材2の棟側端部を、野地板1に載置された吊り子29の中間段部29bに嵌めて、吊り子21の載置部29aを釘、ねじ釘等の止着具14で野地板1に止着した後、中間段部29bに、棟側の断熱下地材2の軒先側端部を載せ、その断熱下地材2の軒先側端部に形成されている被係止孔を中間段部29bから立ち上がる係止突部29cに係止させた後、中間段部29bの先端にコ字状に折曲形成される係止部29dに軒側の屋根板3の被係止端3cを係止させた後、棟側の屋根板3の被係止部3aをその係止部29dに係止させる。以下、同様の手順で、順次、屋根板3,…を葺成する。
棟に配設される換気棟12は、例えば、図6に示すように、棟側の屋根板3,3に対して釘、ねじ釘等の止着具14によって固定した固定アングル31,31にビス止め32,32により固定される。なお、換気棟12の本体下部に設けられる載置部と固定アングル31,31の載置部の間には、防水パッキン33,33が間装される。また、換気棟12内に立設される捨水切り34,34と、棟側の断熱下地材2,2及び屋根板3,3との間には、断熱下地材2,2に軒棟方向に形成される換気溝11,11から排出される外気を外部に導出させるための導出路(幅10mm程度)35,35が形成されている。また、捨水切り34,34の内側には断熱材が貼着され、その間に室内の換気を行うための排気通路36が形成されている。
以上のように葺成された横葺き換気屋根R1の換気は、例えば、図6に矢印Y1〜Y5で示すように行われる。まず、軒先換気唐草4Aの換気口9から導入した外気(矢印Y1参照)が、断熱下地材2の下面に形成した換気溝11を経由して(矢印Y2参照)、棟側の導出路34を通り(矢印Y3参照)、換気棟12の両側に形成された排気孔37,37から外部に排出される(矢印Y4参照)。また、室内からの排気は排気通路35を経由して、同様に、排気孔37,37から外部に排出される(矢印Y5参照)。このように、本実施の形態では、換気棟12を利用して室内側の換気と屋根の換気を併せて行えるようにしている。
〔実施の形態2〕
本実施の形態は、図7乃至図11に示され、図7は改修用軒先換気唐草4Bの断面図、図8は平面図、図9は斜視図、図10(a)は改修横葺き換気屋根R2の軒棟方向の軒先の断面図、(b)は桁行き方向の断面図、図11は改修横葺き換気屋根全体の断面図(右半分は省略)である。これらの図に示すように、この改修用軒先換気唐草4Bは、既設の横葺き屋根に設けられている屋根材41をそのまま残して、該屋根材41の上に断熱下地材2を介して敷設される屋根板3の軒先端を固定すると共に、軒先の外観を向上させるために設けられ、以下のように構成される。なお、前実施の形態と同一乃至は同等部材については、同一符号を付し、説明を省略する。
その改修用軒先換気唐草4Bは、屋根材41に載置固定される載置部42と、その載置部42の軒先側で上方に折曲される立上部43と、該立上部43の上にさらに立ち上がりかつ軒先側に折曲状に形成される屋根係止部44と、該屋根係止部44と立上部43との間から軒外方に突出する平坦部45の軒先端から下方に垂下する垂下部46と、を一体的に備え、その立上部43には、野地板1と屋根板3の間に外気を導入するための換気口47が開設され、かつ、その垂下部46と屋根材41の軒先側端部との間に所定間隔置きに配設される間装部材48により、唐草本体が前記屋根材41に対して位置決めされるようにしている。
このような構成の改修用軒先換気唐草4Bを用いた改修用軒先換気唐草4Bは、間装部材48を垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間に所定間隔置きに配設することで、改修用軒先換気唐草4Bを容易かつ確実に位置決めすることができ、廃材を出すことなくコスト安に屋根を改修することができる。そして、間装部材48,48間に形成される垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間の隙間から導入した外気を換気口47から野地板1と屋根板3の間に導入した外気を断熱下地材2の下面に形成した換気溝11を経由させて、棟側に設けた換気棟12から排出させることで、 屋根内部の換気が行われ、これにより、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく、屋根の耐久性を向上させることができる。また、屋根内部の換気により、室内においてもじめじめした鬱陶しさから開放される。なお、図10(a)、図11における符号49は既設の樋、50は既設の破風板を示す。
さらに詳しく説明すると、既設の屋根材41は、例えば、石綿スレート屋根や、アスファルトルーフィング、野地板等からなる。軒先換気唐草4Bは(図7参照)、例えば、アルミ合金(又は硬質樹脂)の引抜き材等からなり、垂下部46の内側には位置決め用の間装部材48が予め貼着されており、上述のように、この間装部材48を屋根材41の軒先端に当接させることによって容易かつ確実に位置決めを行うことができ、位置決めされた軒先換気唐草4Aは、平坦な載置部42に釘、ねじ釘等の止着具14を打ち込むことによって野地板1に固定される。
軒先換気唐草4Bの換気口47は、例えば、8×16mm程度の長孔(または円孔)を40mmピッチ程度に開設すれば、外気を充分に導入することができる。その換気口47が形成されている立上部43の両側にはガイド溝43a,43aが形成され、そのガイド溝43a,43aに、虫や小動物の侵入を阻止するための金網15をスライドさせて嵌め込めるようにしており、これにより、屋根内部の清浄化が可能となる。その金網15は、例えば、SUS304の0.25φ×16メッシュ程度の素材を用いることができる。
軒先換気唐草4Bの立上部43の上に折曲状に形成される屋根係止部44は、屋根板3のコ字状に折曲された被係止部3aを係止させる係止突辺44aと、その背面側に断熱下地材2の軒先側端部を当接状態に受止める受面部44cと、を備えている。このような軒先換気唐草4Bを用いた横葺き換気屋根R2の施工手順については、前実施の形態と同様に、軒先側から順次棟側へと施工され、前実施の形態と同様の手順で接合板20及び吊り子29により屋根板3,…が既設の屋根材41の上に葺成される。なお、接合板20及び吊り子29による屋根板3の桁行方向及び軒棟方向の固定方法は前実施の形態と同様であり説明を省略する。また、棟に配設される換気棟12の取付方法についても、前実施の形態と同様であり、説明を省略する。
屋根板3の桁行方向の端部を固定するケラバ唐草21(前実施の形態と同じもの)は、例えば、図10(b)に示すように、既設のケラバ唐草51の上に固定される。即ち、ケラバ唐草21は、例えば、アルミ合金(又は硬質樹脂)の引抜き材等からなり、平坦な載置部22の外端から下方に垂下する垂下部23の内側下部には突部23aが設けられ、この突部23aを既設のケラバ唐草51のケラバ水切り51aの外面に当接させることによって、垂下部本体とケラバ水切り51aとの間に所定の隙間を形成してケラバ唐草21の位置決めを行うことができ、位置決めされたケラバ唐草21は、載置部22に釘、ねじ釘等の止着具14を打ち込むことによって既設の軒先端に固定される。そして、垂下部23の上部から軒外方に延出される延出部24の先端に形成される垂直辺部25の下端にケラバカバー26の下部が係止され、そのケラバカバー26の上部内側に形成された固定部26aに、ビス止め又はリベット止め27によって、屋根板3の端部が固定される。
以上のように構成される横葺き換気屋根R2の換気は、例えば、図11に矢印Y11〜Y15で示すように行われる。まず、間装部材48,48間に形成される垂下部46と既設の屋根材41の軒先端との間の隙間から導入した外気(矢印Y11参照)を軒先換気唐草4Bの換気口47を通過させて(矢印Y12参照)、断熱下地材2の下面に軒棟方向に形成した換気溝11を経由させ(矢印Y13参照)、棟側の導出路34を通り(矢印Y14参照)、換気棟12の両側に形成された排気孔35,35から外部に排出される(矢印Y15参照)。これにより、前述したように、夏場における熱気を速やかに排出できると共に、冬期における結露の発生を防ぐことができ、野地板1や屋根板3を腐食させることなく屋根の耐久性を向上させることができる。
なお、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、必要に応じて、適宜、設計変更、改良等は自由である。
本発明の実施の形態に係る軒先換気唐草の断面図である。 同平面図である。 同斜視図である。 同横葺き換気屋根の断面図で、(a)は軒先側の軒棟方向の断面図、(b)は軒先側の桁行方向の断面図である。 同横葺き換気屋根の桁行方向の接合部の断面図である。 同横葺き換気屋根全体の断面図である。 本発明の実施の形態に係る改修用軒先換気唐草の断面図である。 同平面図である。 同斜視図である。 同改修横葺き換気屋根の断面図で、(a)は軒先側の軒棟方向の断面図、(b)は軒先側の桁行方向の断面図である。 同改修横葺き換気屋根全体の断面図である。 従来の横葺き換気屋根の軒先側の断面図である。
符号の説明
1…野地板、2…断熱下地材、3…屋根板、4A…軒先換気唐草、4B…改修用軒先換気唐草、5…載置部、6…破風板、7…垂下部、8…延出部、8a…ガイド溝、9…屋根係止部、10…換気口、11…換気溝、12…換気棟、41…屋根材、42…載置部、43…立上部、43a…ガイド溝、44…屋根係止部、45…平坦部、46…垂下部、47…換気口、48…間装部材

Claims (3)

  1. 屋根改修時に、既設の屋根材(41)をそのまま残して、該屋根材(41)の上に断熱下地材(2)を介して敷設される屋根板(3)を固定するための改修用軒先換気唐草(4B)であって、
    前記屋根材(41)に載置固定される載置部(42)と、前記載置部(42)の軒先側で上方に折曲される立上部(43)と、該立上部(43)の上に形成される屋根係止部(44)と、該屋根係止部(44)と立上部(43)との間から軒外方に突出する平坦部(45)の軒先端から下方に垂下する垂下部(46)と、を一体的に備え、
    前記立上部(43)には、前記屋根材(41)と屋根板(3)の間に外気を導入するための換気口(47)が開設され、かつ、前記垂下部(4)と前記屋根材(41)の軒先側端部との間に所定間隔置きに配設される間装部材(48)により、唐草本体が前記屋根材(41)に対して位置決めされることを特徴とする改修用軒先換気唐草。
  2. 前記立上部(43)の両側には、虫や小動物の侵入を阻止するための金網(15)を嵌め込むガイド溝(43a)(43a)が形成され、前記換気口(47)が前記金網(15)によって覆われることを特徴とする請求項に記載の改修用軒先換気唐草。
  3. 請求項又はに記載の前記改修用軒先換気唐草(4B)を備え、
    前記改修用軒先換気唐草(4B)の立上部(43)に開設した換気口(47)から導入した外気を、前記断熱下地材(2)の下面に形成した換気溝(11)を経由させて、棟側に設けた換気棟(12)から排出させることを特徴とする改修横葺き換気屋根。
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