JP4039763B2 - コークス炉バケット車の自動運転制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コークス炉バケット車の自動運転制御方法、特に、コークス炉に設置されているバケット車(消火車)を無人で自動走行する際に、ガイド車への延焼を防止しつつ、バケット車を自動運転制御する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コークス炉における移動機は、予めスケジューリングされた指定目的位置まで走行して停止し、そこで所定の作業を終了した後、次の指定目的位置まで走行することからなる一連の作業を連続して行っている。
【0003】
これらの移動機を自動運転する際には、上述した通り、予めスケジューリングされた運転パターンに基づいて、移動機の自動運転を制御していた。
【0004】
図7は、上述した従来の方式によるバケット車の自動運転制御方法を示す制御フロー図である。図8は、この従来の自動運転制御方法によるバケット車の動作を示した図である。
【0005】
図8において、1は、コークス炉、2は、CDQ(コークス乾式消火設備)、3は、一方のバケット車、4は、他方のバケット車、5、6は、各バケット車によって牽引される2台のバケット、7は、一方のガイド車、8は、他方のガイド車、9は、バケット車軌条、10は、ガイド車軌条、11は、干渉域、12は、一方のバケット車3の待機位置、13は、他方のバケット車4の待機位置である。
【0006】
次に、従来の方法によって自動運転制御を行ったときのバケット車の動作について説明する。
【0007】
コークス炉1から窯出しされた赤熱コークスは、バケット車3、4に牽引されたバケット5、6内に積載される。バケット車3、4は、バケット5、6内に積載された赤熱コークスをCDQ2まで搬送して、CDQ2内に赤熱コークスを投入する。
【0008】
この際、一基のCDQ2に対して、複数台(2台)のバケット車を同時に操業するときには、バケット車相互の干渉、即ち、衝突を回避する必要がある。バケット車相互の衝突を避けるために、CDQ2の近傍に一定の干渉域11を設けている。この干渉域11内に他方のバケット車4が進入して作業を行っているときに、一方のバケット車3が干渉域11内に進入しようとする状態が生じたときには、後から進入しようとする一方のバケット車3を、先ず干渉域11外の定められた待機位置12で一旦停止させて、先に干渉域11内に進入して作業をしている他方のバケット車4が作業を終了し、干渉域11外に離脱するまで、その位置で待機させ、これによって衝突を回避するようにバケット車の自動運転制御を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の制御方法においては、後から干渉域に進入しようとするバケット車の待機位置は、ある定められた特定の位置(固定位置)に限定されている。従って、この待機位置近傍に配置された窯の窯出しを行った直後に、上述したようにバケット車の自動運転制御を行って干渉制御をすると、図8に示すように、一方のガイド車7の近傍に赤熱コークスを積載した一方のバケット車3が停止して、一方のガイド車7が一方のバケット車3のバケット5、6に積載された赤熱コークスからの輻射熱によって延焼してしまうという問題点があった。
【0010】
この発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、ガイド車への延焼を防止しつつ、干渉域におけるバケット車の衝突を効率的に回避することができる、バケット車の自動運転制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上述した従来の方法における問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ガイド車の現在位置に基づいて、バケット車のバケット内に搭載された赤熱コークスの輻射熱から影響を受けない位置を演算して待機位置を決定すれば、ガイド車への延焼を回避しつつ、干渉域におけるバケット車の衝突を効率的に防止することができる、バケット車の自動運転制御方法を提供することができることを知見した。
【0012】
この発明は、上記知見に基づいてなされたものである。
【0013】
請求項1記載の発明は、コークス炉から窯出しされた赤熱コークスを積載したバケット車の自動運転制御方法において、1つのCDQを使用して複数のバケット車を同時に操業する際に、CDQコークス投入位置に進入することができないバケット車の待機位置を、ガイド車の現在位置に基づいて決定することに特徴を有するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、この発明のコークス炉バケット車の自動運転制御方法、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、この発明の方法におけるバケット車の自動運転制御フローを示す図である。図2は、この発明の自動運転制御方法によるバケット車の動作を示した図である。
【0018】
図2において、1はコークス炉、2はCDQ(コークス乾式消火設備)、3は、一方のバケット車、4は、他方のバケット車、5、6は、各バケット車によって牽引される2台のバケット、7は、一方のガイド車、8は、他方のガイド車、9は、バケット車軌条、10は、ガイド車軌条、11は、干渉域、14は、一方のバケット車3の待機位置、15は、他方のバケット車4の待機位置である。
【0019】
次に、この発明の自動運転制御方法によるバケット車の動作について説明する。
【0020】
コークス炉1から窯出しされた赤熱コークスは、バケット車3、4に牽引されたバケット5、6内に積載される。バケット車3、4は、バケット5、6内に積載された赤熱コークスをCDQ2に搬送して、CDQ2内に赤熱コークスを投入する。
【0021】
この発明の制御方法において、一基のCDQ2を使用して複数台(2台)のバケット車を同時に操業する際に、干渉域11内に他方のバケット車4が進入して作業を行っているときに、一方のバケット車3が干渉域11内に進入しようとする状態が生じたときには、後から干渉域11内に進入しようとする一方のバケット車3の待機位置を自動計算する。
【0022】
即ち、赤熱コークスを一方のバケット車3に装入した一方のガイド車7の現在位置を判断し、その位置に基づいて、干渉域11外で且つ一方のバケット車3のバケット5、6に積載された赤熱コークスによってガイド車7が影響を受けないような、一方のバケット車3の待機位置14を自動計算し、その演算結果に基づいて、一方のバケット車3を求められた待機位置で一旦停止させて、干渉域11内で作業中の他方のバケット車4が作業を終了して干渉域11外に離脱するまで、そこで待機させる。このようにして、一方のガイド車7への延焼を防止しつつ、バケット車の衝突を回避するように、バケット車の自動運転を制御する。
【0023】
なお、ここで、待機位置14、15はガイド車7、8の位置に基づく演算により求められるため、ガイド車7、8の位置により可変する。
【0024】
【実施例】
次に、この発明を実施例によって図面を参照しながら更に詳細に説明する。
【0025】
図3は、B炉団側におけるバケット車の運転制御法を示す説明図である。ガイド車7がB炉団の#68窯に位置し、一方のバケット車3によって窯出しする際に、他方のバケット車(図示せず)が干渉域内で作業中のときは、一方のバケット車3を走行させる前に干渉域をチェックし、一方のバケット車3を窯出し中の#68窯よりも12窯手前の#56窯の位置まで走行させ、干渉域で作業している他方のバケット車が干渉域外に移動するまで待機させる。
【0026】
同様に、ガイド車7がB炉団の#85窯に位置し、一方のバケット車3によって窯出しする際に、他方のバケット車(図示せず)が干渉域内で作業中のときは、一方のバケット車3を窯出し中の#85窯よりも12窯手前の#73窯の位置まで走行させ、干渉域で作業している他方のバケット車が干渉域外に移動するまで待機させる。
【0027】
図4は、C炉団側におけるバケット車の運転制御法を示す説明図である。ガイド車7がC炉団の#111窯に位置し、他方のバケット車4によって窯出しする際に、一方のバケット(図示せず)が干渉域で作業中のときは、他方のバケット車4を走行させる前に干渉域をチェックし、他方のバケット車4を、次回の予定窯#116窯よりも9窯先の#125窯の位置まで走行させ、干渉域で作業している一方のバケットが干渉域外に移動するまで待機させる。
【0028】
同様に、ガイド車7がC炉団の#130窯に位置し、他方のバケット車4によって窯出しする際に、一方のバケット(図示せず)が干渉域で作業中のときは、他方のバケット車4を走行させる前に干渉域をチェックし、他方のバケット車4を、次回の予定窯#140窯よりも9窯先の#149窯の位置まで走行させ、干渉域で作業している一方のバケットが干渉域外に移動するまで待機させる。
【0029】
図5は、図3に示したB炉団側におけるバケット車の運転制御法を示すフロー図であり、図6は、図4に示したC炉団側におけるバケット車の運転制御法を示すフロー図である。
【0030】
なお、一方のバケット者が窯出し中の際における、他方のバケット車の干渉域外における待機位置は、バケット車の台数、寸歩等によって適宜決める。
【0031】
このようにしてバケット車の自動運転を制御することにより、バケットに積載された赤熱コークスによるガイド車への延焼を防止しつつ、バケット車の衝突を回避することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のコークス炉バケット車の自動運転制御方法によれば、ガイド車の現在位置に基づいて、バケット車のバケットに積載された赤熱コークスの輻射熱から影響を受けない位置を演算して、バケット車の待機位置を決定することができるので、ガイド車への延焼を防止しつつ、干渉域におけるバケット車の衝突を効率的に回避することができるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法におけるバケット車の自動運転制御フローを示す図である。
【図2】この発明の方法におけるバケット車の動作を説明する図である。
【図3】B炉団側におけるバケット車の運転制御法を示す説明図である。
【図4】C炉団側におけるバケット車の運転制御法を示す説明図である。
【図5】B炉団側におけるバケット車の運転制御法を示すフロー図である。
【図6】C炉団側におけるバケット車の運転制御法を示すフロー図である。
【図7】従来の方法におけるバケット車の自動運転制御フローを示す図である。
【図8】従来の方法におけるバケット車の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1:コークス炉
2:CDQ
3:一方のバケット車
4:他方のバケット車
5:バケット
6:バケット
7:一方のガイド車
8:他方のガイド車
9:バケット車軌条
10:ガイド車軌条
11:干渉域
12:待機位置
13:待機位置
14:待機位置
15:待機位置
Claims (1)
- コークス炉から窯出しされた赤熱コークスを積載したバケット車の自動運転制御方法において、
1つのCDQを使用して複数のバケット車を同時に操業する際に、CDQコークス投入位置に進入することができないバケット車の待機位置を、ガイド車の現在位置に基づいて決定することを特徴とする、コークス炉バケット車の自動運転制御方法。
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