JP4037971B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布時の感触及び伸び性が良く、起泡性が良好で、かつ洗浄時及び乾燥後の感触に優れ、しかも洗浄後に高いコンディショニング効果が得られる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体や毛髪用の洗浄剤組成物には、種々のアニオン性界面活性剤が配合されている。しかし、これらは、泡立ちは良好であるものの、塗布時の感触や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触が良くないという問題がある。
【0003】
このため、使用時の感触を向上させる目的で、汎用のカチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、シリコーン類等が併用されているが、塗布時の感触、コンディショニング効果、乾燥後の感触等の全てを充分満足するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、塗布時の感触や洗浄時から洗浄後、乾燥後の感触に優れ、しかも良好なコンディショニング効果が得られる洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)次の(a 1 )、(a 2 )及び(a 3 )を必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、シェアレート1sec-1の粘度η1、シェアレート10sec-1の粘度η2が、0.3≦η1≦20(Pa・sec)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1>η2である共重合体、
(a 1 )一般式(3)又は(4)
【化5】
Figure 0004037971
〔式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 及びR 5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R 6 は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは -O- -NH- -CH 2 - 又は -O-CH 2 CH(OH)- 基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが -CH 2 - のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【化6】
Figure 0004037971
〔式中、R 7 及びR 8 は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R 9 及びR 10 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
で表わされるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種、
(a 2 )一般式(1)又は(2)
【化7】
Figure 0004037971
式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、R 2 及びR 3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
【化8】
Figure 0004037971
〔式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、A 1 及びA 2 は同一又は異なって、式 -(CH 2 ) n - (nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは -O- 又は -CH 2 - 基を示す。〕
で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種、
(a 3 )エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ )アクリレート及びペンタエリスリトールトリアリルエーテルから選ばれる架橋性ビニル単量体の少なくとも1種、
(B)アニオン性界面活性剤
を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる共重合体(A)は、上記η1 、η2 について、
0.3≦η1 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2 である。粘度挙動がこの範囲内にあれば毛髪への塗布が容易であり、毛髪への残留感が得られ、上記のような良好な使用感を得ることができる。特に、共重合体(A)が0.4≦η1 ≦10(Pa・sec)、0.5≦η2 ≦3(Pa・sec)であるとき、一層好ましい使用感が得られる。
【0007】
共重合体(A)の0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひずみ1%での複素弾性率ε1 、損失正接tan δ1 、ひずみ500%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、1≦ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、0.01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であるとき、より好ましい感触の洗浄剤組成物を得ることができる。
ここで、共重合体(A)の損失正接が、tan δ1 ≦1.5、更にはtan δ1 ≦1.0となるに従って、より好ましい感触の洗浄剤組成物を得ることができる。
【0008】
また、上記共重合体(A)が、その2.0重量%エタノールゲルの、25℃、シェアレート1sec-1の粘度η3 、シェアレート10sec-1の粘度η4 が、0.3≦η3 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η4 ≦5(Pa・sec)、かつη3 >η4 であるとき、感触に優れ、かつエタノール併用時もその感触を保持し得る洗浄剤組成物を得ることができる。
【0009】
η1 〜η4 の測定は、以下の方法による。検体1、2とも測定方法は同じ。
検体1;イオン交換水に粉末試料(平均粒径50μm以下)を加え、50℃、半日保持して調製した0.5重量%のハイドロゲル。
検体2;水に代えてエタノールを用い、上記と同様に調製した2.0重量%のエタノールゲル。
測定装置;HAAKE社製粘度計、Rotovisco RV-20、
測定条件;測定頭M10、共軸2重円筒型ローター、
測定温度25℃、試料量15ml、
シェアレート;2分間で0sec-1から15sec-1まで上昇、
測定点数;上記シェアレート範囲に亙り60点測定。
計算方法;上記測定値からRotation Version 2.8のプログラムにより算出。
【0010】
δ1 、δ2 、ε1 、ε2 の測定は下記の方法による。
検体;上記検体1と同じ。
測定装置;Rheometrics 社製、Fluids Spectrometer RFS-II
測定条件;Dynamic Strain Sweep (動的ひずみ掃引) モード
コーンプレート:直径50mm、ギャップ0.05mm、アングル0.04rad 、ひずみ周波数6.2rad/sec 、ひずみ0.5〜500%。
測定温度:25℃。
【0011】
このようなレオロジー特性を示す共重合体(A)としては、例えば、カチオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体(a1))の少なくとも1種と、一般式(1)又は(2)
【0012】
【化3】
Figure 0004037971
【0013】
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
【0014】
【化4】
Figure 0004037971
【0015】
〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A1 及びA2 は同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH2-基を示す。〕
で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体(a2))の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体(以下、単量体(a3))の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体(以下、共重合体(A1))が挙げられる。
【0016】
共重合体(A1)を構成する単量体のうち、単量体(a1)としては、ジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチレン類、ビニルピリジン類、N−ビニル複素環化合物類、アミノ基を有する単量体の酸中和物あるいは4級アンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0017】
これらの単量体(a1)のうち、一般式(3)又は(4)で表わされる化合物が好ましい。
【0018】
【化5】
Figure 0004037971
【0019】
〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R4 及びR5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6 は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは-O-、-NH-、-CH2- 又は-O-CH2CH(OH)-基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが-CH2- のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0020】
【化6】
Figure 0004037971
【0021】
〔式中、R7 及びR8 は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9 及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
【0022】
化合物(3)又は(4)の塩を得るために用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙げられる。
【0023】
単量体(a1)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0024】
単量体(a2)としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、さらにはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
【0025】
単量体(a3)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0026】
単量体(a1)と単量体(a2)との好ましい配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98〜98/2であり、さらに好ましくは3/97〜60/40である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲内である方が好ましい。
【0027】
単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、共重合体(A1)から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
【0028】
共重合体(A1)は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他、これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とすることができる。他のビニル単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0029】
共重合体(A1)を製造する方法は、水溶液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などが好ましい。例えば、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第28〜34行に記載のような水溶液重合法を用いる場合、重合開始温度20〜90℃、反応時間1〜10時間程度で行うのが好ましい。
【0030】
重合開始剤としては、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第46行〜第13頁第23欄第18行のような、アゾビス系化合物が単独で、あるいは還元剤と組合せて用いられる。
【0031】
共重合体(A1)の水溶液重合法による製造には、例えば特開昭53−34101号公報第3頁右上欄第14行〜同右下欄第8行記載の、回転する攪拌腕を有する容器が用いられる。
【0032】
共重合体(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%、さらに0.5〜3重量%配合するのが、感触、安定性、使用性の点で好ましい。
【0033】
本発明の用いられる成分(B)のアニオン性界面活性剤としては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであれば特に制限されず、例えば以下に示すものが挙げられる。
【0034】
(B−i)アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩。何れも、平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したものが好ましい。
【0035】
(B−ii)アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩又はα−スルホ脂肪酸塩もしくはエステル。何れも炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましい。
(B−iii)オレフィンスルホン酸塩又はアルカンスルホン酸塩。何れも1分子中に10〜20の炭素原子を有するものが好ましい。
(B−iv)高級脂肪酸塩。1分子中に10〜24の炭素原子を有するものが好ましい。
【0036】
(B−v)(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤、好ましくは次の式(5)で表される(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤。
【0037】
【化7】
Figure 0004037971
【0038】
〔式中、R11は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基、アルキル(C8〜C22)フェニル基又はR12CONH-CH2-CH2-基(R12は炭素数11〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基)を示し、a1は0〜6の数を示し、a2は2〜24の数を示し、M1はアニオン残基の対イオンを示す〕
【0039】
(B−vi)N−アシルアミノ酸型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤(例えばN−アシルザルコシネート、N−アシル−β−アラニンなど)。
(B−vii)リン酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル基又はそれらのアルキレンオキシド付加物を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。
(B−viii)スルホコハク酸エステル型界面活性剤、好ましくは炭素数8〜22の高級アルコールもしくはそのエトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。
(B−ix)ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩、好ましくは炭素数8〜24のアミド基及び炭素数8〜24のアルキル基を有し、20以下のオキシアルキレン基が付加したポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩。
【0040】
(B−x)炭素数8〜24の脂肪酸基を有するモノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、又はアシル化タウレート。
(B−xi)炭素数8〜24の直鎖のアルキル基もしくはアルケニル基又はそれらのアルキレンオキシド付加物を有するアルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩。
(B−xii)アルキルもしくはアルケニルアミドスルホネート、アルカノールアミドスルホコハク酸塩、又はアルキルもしくはアルケニルスルホアセテート。何れも炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するものが好ましい。
(B−xiii)N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩、好ましくは炭素数6〜24のアシル基を有するN−アシル−N−カルボキシエチルグリシジン塩。
(B−xiv)N−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩、好ましくは次の式(6)で表されるN−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩。
【0041】
【化8】
Figure 0004037971
【0042】
(式中、R13は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示し、R14は炭素数1〜22のアルキル基もしくはアルケニル基又は水素原子を示し、R15は炭素数1〜5のアルキレン基を示し、R16Oは炭素数2〜3のオキシアルキレン基を示し、bは0〜20の数を示し、b個のR16Oは同一でも異なっていてもよい。M2 はアニオン残基の対イオンを示す)
【0043】
これらのアニオン界面活性剤の塩、すなわちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)が挙げられる。
【0044】
これらのアニオン性界面活性剤のうち、(B−i)、(B−ii)、(B−iii )、(B−iv)、(B−vi)、(B−vii)(B−viii)、(B−xiv)が好ましい。
【0045】
成分(B)のアニオン性界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜50重量%、特に0.5〜30重量%、さらに5〜20重量%配合するのが好ましい。
【0046】
本発明の洗浄剤組成物には、上記必須成分のほか、通常の洗浄剤に用いられる両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性重合体、非イオン性重合体、カチオン性重合体、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アルコール類、油分、粉体、機能性ビーズ・カプセル類、シリコーン類、金属キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料などを、適宜配合できる。
【0047】
本発明の洗浄剤組成物は、常法に従って製造できる。また、その剤型も特に制限されず、液体状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状など任意の剤型とでき、液体状、ペースト状、クリーム状とするのが好ましく、特に液体状とするのが好ましい。液体状とする場合には、液体媒体として水を用いるのが好ましく、水の配合量は全組成中に50〜90重量%が好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物は、特に皮膚、毛髪等の身体用洗浄剤として好適である。
【0048】
本発明の洗浄剤組成物は、水で10重量倍に希釈したときの水溶液のpHが4〜8、特にpH5〜7が好ましく、洗浄剤組成物に酸又はアルカリを加えて調整すればよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物は、塗布時の感触及び伸び性が良く、起泡性が良好で、かつ洗浄時及び乾燥後の感触に優れ、しかも洗浄後に滑らかさ等の高いコンディショニング効果が得られる。
【0050】
【実施例】
製造例1
反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製)23.85g、N,N−ジメチルアクリルアミド71.37g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK-9G:新中村化学社製)0.0429g、イオン交換水350gからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、20分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換しながら55℃まで昇温した。次いで、重合開始剤(2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩)を0.22g添加した。30分〜1時間後に重合し始め、全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、重合開始剤添加4時間後、重合を停止させた。餅状の内容物を取り出し、5リットルのエタノール中で10分攪拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェットミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カチオン性基含有共重合体No.1を得た。
【0051】
製造例2〜14
表1に示す単量体を用い、製造例1と同様にして、カチオン性基含有共重合体No.2〜No.14を製造した。
【0052】
試験例1
製造例1〜14で得られたカチオン性基含有共重合体について、0.5重量%ハイドロゲルの25℃での粘度、及び動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
Figure 0004037971
【0054】
実施例1
表2に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、起泡性、塗布時の感触、洗髪時の指通り、すすぎ時の指通り、タオルドライ時の感触及び乾燥後の毛髪の感触について評価した。結果を表2に併せて示す。
【0055】
(評価方法)
健常な日本人女性の毛髪20g(15cm)に洗浄剤組成物1gを塗布し、これを洗髪、すすぎ、タオルドライ、乾燥したときのそれぞれの感触等を、専門パネラー20名により、以下の基準で官能評価した。平均スコアを求め、下記の判定基準により結果を示した。
【0056】
(1)起泡性:
良好な泡立ち・・・・・スコア3。
泡立つがやや不足・・・スコア2。
泡立ちが不良・・・・・スコア1。
【0057】
(2)塗布時の感触:
伸ばしやすい・・・・・スコア3。
やや伸ばしにくい・・・スコア2。
伸ばしにくい・・・・・スコア1。
【0058】
(3)洗髪時の指通り:
きしみがなく、指通りが良い・・・・・・・スコア3。
きしみがやや強く、指通りがやや不良・・・スコア2。
きしみが強く、指通りが不良・・・・・・・スコア1。
【0059】
(4)すすぎ時の指通り:
きしみがなく、滑らか・・・・・・・・・・・スコア3。
きしみがやや強く、滑らかさがやや不良・・・スコア2。
きしみが強く不良・・・・・・・・・・・・・スコア1。
【0060】
(5)タオルドライ時の感触:
べとつかない・・・スコア3。
ややべとつく・・・スコア2。
べとつく・・・・・スコア1。
【0061】
(6)乾燥後の毛髪の感触:
指通りが良く、滑らか・・・・・・・・・・・スコア3。
指通りがやや悪く、滑らかさがやや不良・・・スコア2。
指通りが悪い・・・・・・・・・・・・・・・スコア1。
【0062】
<判定基準>
平均スコア2.5〜3.0・・・○。
平均スコア1.5〜2.4・・・△。
平均スコア1.0〜1.4・・・×。
【0063】
【表2】
Figure 0004037971
【0064】
実施例2〜11
表3及び表4に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造した。
【0065】
【表3】
Figure 0004037971
【0066】
【表4】
Figure 0004037971
【0067】
実施例2〜11で得られた洗浄剤組成物はいずれも、起泡性並びに泡質が良好で、かつ塗布時、洗浄時、すすぎ時及び洗浄後の感触に優れ、しかも高いコンディショニング効果が得られた。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)次の(a1)、(a2)及び(a3)を必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、シェアレート1 sec -1 の粘度η 1 、シェアレート10 sec -1 の粘度η 2 が、0.3≦η 1 ≦20( Pa sec )、0.01≦η 2 ≦5( Pa sec )、かつη 1 >η 2 である共重合体、
    (a1)一般式(3)又は(4)
    Figure 0004037971
    〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは-O-、-NH-、-CH2-又は-O-CH2CH(OH)-基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが-CH2-のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
    Figure 0004037971
    〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
    で表わされるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種、
    (a2)一般式(1)又は(2)
    Figure 0004037971
    〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。ただし、R2及びR3が同時に水素原子の場合を除く。〕
    Figure 0004037971
    〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH2-基を示す。〕
    で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種、
    (a3)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールトリアリルエーテルから選ばれる架橋性ビニル単量体の少なくとも1種、
    (B)アニオン性界面活性剤
    を含有する洗浄剤組成物。
  2. 成分(A)が、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec、ひずみ1%での複素弾性率ε1、損失正接tan δ1、ひずみ500%での複素弾性率ε2、損失正接tan δ2が、1≦ε1≦300(N/m2)、tan δ1≦2、かつ、0.01≦ε2≦30(N/m2)、tan δ2≧1である請求項記載の洗浄剤組成物。
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