JP2004307700A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1 種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られる、カチオン性基含有共重合体からなる増粘剤、
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
(B)下記一般式(V)で表されるアミドアルコール、
【化5】
を含有する洗浄剤組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗布時の感触及び伸び性や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触が良好で、しかもコンディショニング効果に優れる一方、高い起泡性を示す洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体や毛髪用の洗浄剤組成物には、種々の非イオン性界面活性剤が配合されている。しかし、これらは、洗浄力は高いものの、塗布時の感触や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触が良くないという問題がある。特に、毛髪に使用した場合には、洗髪時やすすぎ時に強いきしみを伴うため、非イオン性界面活性剤を主活性剤として使用することは困難である。
【0003】
このため、使用時の感触を向上させる目的で、汎用のカチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、シリコーン類等が併用されているが、塗布時の感触、コンディショニング効果、乾燥後の感触等の全てを充分満足するものではない。一方ではコンディショニング成分が、皮脂やメイク汚れと共存した場合に、特に洗浄剤での起泡性に影響を与えるという欠点を示す場合も多かった。
【0004】
特許文献1には優れた感触を与える増粘剤としてカチオン性基含有共重合体が記載されているが、起泡性の点で更なる改良が望まれる。また、特許文献2には特定のアミドアルコールを用いて弱酸性領域で増泡効果に優れた洗浄剤組成物が得られることの記載があるが、優れた感触やコンディショニング効果については記載がない。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−71435号公報
【特許文献2】
特開2003−41291号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、塗布時の感触及び伸び性や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触がべとつかず良好で、しかもコンディショニング効果に優れる一方、高い起泡性を示す洗浄剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られる、カチオン性基含有共重合体からなる増粘剤、
【0008】
【化6】
【0009】
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0010】
【化7】
【0011】
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)n−(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕
【0012】
【化8】
【0013】
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6 は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは−O−、−NH−、−CH2−又は−O−CH2CH(OH)−基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが−CH2−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0014】
【化9】
【0015】
〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
(B)下記一般式(V)で表されるアミドアルコール、
【0016】
【化10】
【0017】
〔式中、R1CO−は炭素数6〜24の水酸基を有していてもよい飽和又は不飽和のアシル基、R11は炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R12は炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基あるいは炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルケニレン基を示す。〕
を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のカチオン性基含有共重合体は、本発明が所望する良好な使用感を発現する為に、イオン交換水に 0.5重量%になるように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1 sec−1のとき、 0.3〜20Pa・s であって、シェアレート10sec−1のとき、0.01〜5Pa・s であり、かつシェアレート 1 sec−1のときの粘度がシェアレート 10sec−1のときの粘度より高いようなチキソトロピー性を示すことが好ましい。粘度挙動が上記範囲内の共重合体では皮膚等へ塗布し易く、皮膚への残留感が感じられ、良好な使用感を得ることができる。
【0019】
本発明のカチオン性基含有共重合体として更に好ましい粘度挙動は、イオン交換水に0.5重量%になるように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート1sec−1のとき、 0.4〜10Pa・sであって、シェアレート10sec−1のとき、0.05〜3Pa・s であり、かつシェアレート 1 sec−1のときの粘度がシェアレート10sec−1のときの粘度より高いものである。
【0020】
本発明で用いられる共重合体(A)は、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec、ひずみ1%での複素弾性率ε1、損失正接tanδ1、ひずみ500%での複素弾性率ε2、損失正接tanδ2が、1≦ε1≦300(N/m2)、tanδ1≦2、かつ、0.01≦ε2≦30(N/m2)、tanδ2≧1であるとき、より好ましい感触の洗浄剤組成物を得ることができる。ここで、共重合体(A)の損失正接が、tanδ1≦1.5、更にはtanδ1≦1.0となるに従って、より好ましい感触の洗浄剤組成物を得ることができる。
【0021】
また、本発明のカチオン性基含有共重合体は、エタノール、イソプロピルアルコール等の親水性溶媒の増粘(チキソトロピー性の付与)も可能である。これらオルガノゲルにおいて、本発明が所望する良好な使用感を発現するためには、エタノールに 2.0重量%になるように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1 sec−1のとき、 0.3〜20Pa・s であって、シェアレート 10sec−1のとき、0.01〜5Pa・s であり、かつシェアレート 1 sec−1のときの粘度がシェアレート 10sec−1のときの粘度より高いようなチキソトロピー性を示すことが好ましい。
【0022】
また、上記共重合体(A)が、その2.0重量%エタノールゲルの、25℃、シェアレート1sec−1の粘度η1、シェアレート10sec−1の粘度η2が、0.3≦η1≦20(Pa・s)、0.01≦η2≦5(Pa・s)、かつη1>η2であるとき、感触に優れ、かつエタノール併用時もその感触を保持し得る洗浄剤組成物を得ることができる。
【0023】
η1、η2の測定は、以下の方法による。検体1、2とも測定方法は同じである。
検体1;イオン交換水に粉末試料(平均粒径50μm以下)を加え、50℃、半日保持して調製した0.5重量%のハイドロゲル。
検体2;水に代えてエタノールを用い、上記と同様に調製した2.0重量%のエタノールゲル。
測定装置;HAAKE社製粘度計、Rotovisco RV−20。
測定条件;測定頭M10、共軸2重円筒型ローター、測定温度25℃、試料量15ml。
シェアレート;2分間で0sec−1から15sec−1まで上昇。
測定点数;上記シェアレート範囲に亙り60点測定。
計算方法;上記測定値からRotation Version 2.8のプログラムにより算出。
【0024】
δ1、δ2、ε1、ε2の測定は下記の方法による。
検体;上記検体1と同じ。
測定装置;Rheometrics 社製、Fluids Spectrometer RFS−II。
測定条件;Dynamic Strain Sweep (動的ひずみ掃引) モード コーンプレート:直径50mm、ギャップ0.05mm、アングル0.04rad 、ひずみ周波数6.2rad/sec 、ひずみ0.5〜500%。測定温度:25℃。
【0025】
かかる性能を有する本発明のカチオン性基含有共重合体は、水系媒体もしくは炭素数1〜3の低級アルコール(エタノール、イソプロピルアルコール等)の親水性媒体又はこれらの混合媒体中における増粘剤として極めて有用である。
【0026】
このようなレオロジー特性を示す共重合体(A)としては、例えば、カチオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体(a1))の少なくとも1種と、一般式(I)又は(II) :
【0027】
【化11】
【0028】
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕
【0029】
【化12】
【0030】
〔式中、R1は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2)n−(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す。〕で表されるノニオン性基含有ビニル単量体〔以下、単量体(a2)〕の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体〔以下、単量体(a3)〕の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体〔以下、共重合体(A1)〕が挙げられる。
【0031】
共重合体(A1)を構成する単量体のうち、単量体(a1)としては、ジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチレン類、ビニルピリジン類、N−ビニル複素環化合物類、アミノ基を有する単量体の酸中和物あるいは4級アンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙げられる。
【0032】
これらの単量体(a1)のうち、一般式(III)又は(IV)で表わされる化合物が好ましい。
【0033】
【化13】
【0034】
〔式中、R1、R4、R5、R6、Y、Z及びXは前記と同じ意味を示す。〕
【0035】
【化14】
【0036】
〔式中、R7、R8、R9、R10及びXは前記と同じ意味を示す。〕
【0037】
化合物(III)又は(IV)の塩を得るために用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙げられる。
【0038】
単量体(a1)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、又はジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0039】
単量体(a2)としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、さらにはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が特に好ましい。
【0040】
単量体(a3)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0041】
単量体(a1)と単量体(a2)との好ましい配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98〜98/2であり、さらに好ましくは3/97〜60/40である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲内である方が好ましい。
【0042】
単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、共重合体(A1)から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
【0043】
共重合体(A1)は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他、これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とすることができる。他のビニル単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0044】
共重合体(A1)を製造する方法は、水溶液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などが好ましい。例えば、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第28〜34行に記載のような水溶液重合法を用いる場合、重合開始温度20〜90℃、反応時間1〜10時間程度で行うのが好ましい。重合開始剤としては、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第46行〜第13頁第23欄第18行のような、アゾビス系化合物が単独で、あるいは還元剤と組合せて用いられる。共重合体(A1)の水溶液重合法による製造には、例えば特開昭53−34101号公報第3頁右上欄第14行〜同右下欄第8行記載の、回転する攪拌腕を有する容器が用いられる。
【0045】
共重合体(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%、さらに0.5〜3重量%配合するのが、感触、安定性、使用性の点で好ましい。
【0046】
本発明の洗浄剤組成物に含まれる(B)成分のアミドアルコールは以下の構造式(V)に示すアルカノールアミドで、R1CO−は炭素数6〜24の水酸基を有していてもよい飽和又は不飽和アシル基、R11は炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R12は炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基あるいは炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖のアルケニレン基を示す。
【0047】
【化15】
【0048】
構造式(V)において、R1CO−は炭素数8から18の飽和又は不飽和アシル基が好ましい。例えば、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ドコサン酸、リノール酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヤシ脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等から誘導されるアシル基が好ましい。特に好ましくは、デカン酸、ドデカン酸、ヤシ脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸から誘導されるアシル基である。R11はメチル基が好ましく、R12はエチレン基が好ましい。
【0049】
(B)成分のアミドアルコールは、本発明洗浄剤組成物中に0.8〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、更に好ましくは1〜5重量%配合すると、洗浄基剤の増泡効果、製品保存時の安定性の点から好ましい。
【0050】
本発明の洗浄剤組成物中の(A)成分と(B)成分の重量比(A):(B)は、1:0.02〜1:500、特に1:0.1〜1:100の範囲にあるのが好ましい。
【0051】
本発明の洗浄剤組成物は、更にアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、上記(B)成分以外の非イオン性界面活性剤から選ばれる、1種以上の界面活性剤を(C)成分として含んでいても良い。
【0052】
本発明で用いられる非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル;脂肪酸グリセリンエステル;脂肪酸グリコールエステル;モノグリセライドのエトキシレート;高級脂肪酸ショ糖エステル;高級脂肪酸ソルビタンエステル;アシル基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル;高級脂肪酸モノエタノールアミド又はジエタノールアミド又はそれらのエトキシレート;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;アルキルサッカライド系界面活性剤;アルキルアミンオキサイド又はアルキルアミドアミンオキサイド;多価アルコールのエーテル化合物又はエステル化合物;シロキサン誘導体(特開平4−108795号)、ポリオキシ変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤;ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシアルキレンラノリンアルコール、ポリオキシアルキレングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、プルロニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、テトロニック型ブロックポリマーノニオン活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポリエチレンイミン誘導体等が挙げられる。
【0053】
これらのうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、高級脂肪酸(C10〜C24)グリセリンエステル、アルキルアミンオキサイド、ポリオキシ変性シリコーン、アルキルサッカライド系界面活性剤が好ましい。
【0054】
また、これらの非イオン性界面活性剤は、HLBが3〜18、特に8〜16であると、すすぎ性に優れるとともに、油性メイク汚れ成分の洗浄・乳化性がより高くなり好ましい。なお、HLBとは親水性−親油性のバランス(Hydrophilic−Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
【0055】
【数1】
【0056】
本発明で用いられるアニオン性界面活性剤としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
【0057】
アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩;アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩又はα−スルホ脂肪酸塩もしくはエステル;オレフィンスルホン酸塩又はアルカンスルホン酸塩;高級脂肪酸塩;(アミド)エーテルカルボン酸型界面活性剤;N−アシルアミノ酸型界面活性剤;リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤;スルホコハク酸エステル型界面活性剤;ポリオキシアルキレン脂肪酸アミドエーテル硫酸塩;モノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、又はアシル化タウレート;アルキルグリセリルエーテル硫酸塩又はアルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩;アルキルもしくはアルケニルアミドスルホネート、アルカノールアミドスルホコハク酸塩、又はアルキルもしくはアルケニルスルホアセテート;N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン塩;N−アシル−N−カルボキシエチルグリシジン塩;N−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩。
【0058】
これらのアニオン界面活性剤の塩、すなわちアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)、アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基アミノ酸などが挙げられる。
【0059】
これらのアニオン性界面活性剤のうち、高級脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、モノグリセライド硫酸エステル塩、アシル化イセチオン酸塩、アシル化タウレート、又はN−アルキルアミドアルカノール硫酸エステル塩が好ましい。
【0060】
本発明で用いられる(C)成分の界面活性剤のうち、両性界面活性剤としては、例えばアミドアミノ酸型、カルボベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、アミノ酸型、ホスホベタイン型、リン酸エステル型等が挙げられる。
【0061】
(C)成分の界面活性剤としては、特に非イオン性界面活性剤が好ましく、さらにポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルサッカライド系界面活性剤が好ましい。
【0062】
(C)成分の界面活性剤は、1種以上を用いることができる。本発明の洗浄剤組成物における(C)成分の配合量は、洗浄剤の剤型等により異なるが、全組成中に0.1〜60重量%、特に0.5〜30重量%、さらに1〜20重量%であると、より起泡性に優れるので好ましい。
【0063】
本発明の洗浄剤組成物は、常法に従って製造できる。また、その剤型も特に制限されず、液体状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状など任意の剤型ができ、液体状、ペースト状、クリーム状とするのが好ましく、特に液体状とするのが好ましい。液体状とする場合には、液体媒体として水を用いるのが好ましく、水の配合量は全組成中に50〜90重量%が好ましい。また、本発明の洗浄剤組成物は、特に皮膚、毛髪等の身体用洗浄剤として好適である。
【0064】
【発明の効果】
本発明の塗布時の感触及び伸び性や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触がべとつかず良好で、しかもコンディショニング効果に優れる一方、高い起泡性を示すものである。
【0065】
【実施例】
製造例1
反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製)23.85g、N,N−ジメチルアクリルアミド71.37g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK−9G:新中村化学社製)0.0429g、イオン交換水350gからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、20分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換しながら55℃まで昇温した。次いで、重合開始剤(2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩)を0.22g添加した。30分〜1時間後に重合し始め、全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、重合開始剤添加4時間後、重合を停止させた。餅状の内容物を取り出し、5リットルのエタノール中で10分攪拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェットミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カチオン性基含有共重合体No.1を得た。
【0066】
製造例2〜14
表1に示す単量体を用い、製造例1と同様にして、カチオン性基含有共重合体No.2〜No.14を製造した。
【0067】
試験例1
製造例1〜14で得られたカチオン性基含有共重合体について、0.5重量%ハイドロゲルの25℃での粘度、及び動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
実施例1〜3
表2に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、その洗浄力、起泡性を評価した。結果を表2に併せて示す。なお、表中の数値は重量%を示す。
【0070】
(1)洗浄力
表2記載の各洗浄剤組成物について、男女各5人のパネラーに身体を洗浄させ、その際の洗浄力の官能評価を以下の基準で行った。
5:洗浄力が良いと感じた。
4:洗浄力がやや良いと感じた。
3:洗浄力が普通と感じた。
2:洗浄力があまり良くないと感じた。
1:洗浄力が良くないと感じた。
結果はパネラー10名の平均値を、以下の基準により洗浄力として表した。
◎:平均値が4.0以上(良好)
○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)
△:平均値が2.5〜3.1(普通)
×:平均値が2.4以下(不良)
【0071】
(2)起泡性(泡立ち)
表2記載の各洗浄剤組成物について、男女各5人のパネラーに身体を洗浄させ、その際の起泡力の官能評価を以下の基準で行った。
5:起泡力が良いと感じた。
4:起泡力がやや良いと感じた。
3:起泡力が普通と感じた。
2:起泡力があまり良くないと感じた。
1:起泡力が良くないと感じた。
結果はパネラー10名の平均値を、以下の基準により起泡力として表した。
◎:平均値が4.0以上(良好)
○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)
△:平均値が2.5〜3.1(普通)
×:平均値が2.4以下(不良)。
【0072】
(3)コンディショニング効果
表2記載の各洗浄剤組成物について、男女各5人のパネラーに身体を洗浄させ、その際のコンディショニング効果の官能評価を以下の基準で行った。
5:肌がすべすべしたと感じた。
4:肌がややすべすべしたと感じた。
3:肌の感じをふつうと感じた。
2:肌のすべすべした感じをあまり感じなかった。
1:肌のすべすべした感じを全く感じなかった。
結果はパネラー10名の平均値を、以下の基準により起泡力として表した。
◎:平均値が4.0以上(良好)
○:平均値が3.2〜3.9(やや良好)
△:平均値が2.5〜3.1(普通)
×:平均値が2.4以下(不良)。
【0073】
【表2】
【0074】
実施例4〜7
表3に示す組成の洗浄剤組成物を常法により製造し、塗布時の感触、洗髪時の指通り、すすぎ時の指通り、タオルドライ時の感触及び乾燥後の毛髪の感触について評価した。結果を表3に併せて示す。なお、表中の数値は重量%を示す。
【0075】
(評価方法)
健常な日本人女性の毛髪20g(15cm)にモデル皮脂としてラノリン0.1gを塗布後、さらに洗浄剤組成物1gを塗布し、これを洗髪、すすぎ、タオルドライ、乾燥したときのそれぞれの感触等を、専門パネラー10名により、以下の基準で官能評価した。平均スコアを求め、下記の判定基準により結果を示した。
(1)洗髪時の起泡性:
良く泡立つ・・・・・・スコア3
普通に泡立つ・・・・・スコア2
あまり泡立たない・・・スコア1
(2)すすぎ時の指通り:
きしみがなく、滑らか・・・・・・・・・スコア3
きしみがやや強く、滑らかさがやや不良・スコア2
きしみが強く不良・・・・・・・・・・・スコア1
(3)タオルドライ時の感触:
べとつかない・・・・・・スコア3
ややべとつく・・・・・・スコア2
べとつく・・・・・・・・スコア1
(4)乾燥後の毛髪の感触:
指通りが良く、滑らか・・・・・・・・・・スコア3
指通りがやや悪く、滑らかさがやや不良・・スコア2
指通りが悪い・・・・・・・・・・・・・・スコア1
結果はパネラー10名の平均値を、以下の基準により起泡力として表した。
○:平均スコアが2.5〜3.0(良好)
△:平均スコアが1.5〜2.4(普通)
×:平均スコアが1.0〜1.4(不良)
【0076】
【表3】
【0077】
実施例8〜14
表4に示した洗浄剤組成物を常法に従い調製した。なお、表中の数値は重量%を示す。
【0078】
【表4】
【0079】
実施例8〜14で得られた洗浄剤組成物はいずれも、塗布時の感触及び伸び性や、洗浄時から洗浄後の使用感、乾燥後の感触が良好で、しかもコンディショニング効果に優れる一方、高い起泡性を示すものであった。
Claims (3)
- 次の成分(A)及び(B):
(A)一般式(I)又は(II)で表されるノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、一般式(III)又は(IV)で表されるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基及びアリル基から選ばれる少なくとも2個の基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られる、カチオン性基含有共重合体からなる増粘剤、
(B)下記一般式(V)で表されるアミドアルコール、
を含有する洗浄剤組成物。 - 上記カチオン性基含有共重合体からなる増粘剤が、イオン交換水に0.5 重量%になるように添加したときの25 ℃での粘度が、シェアレート1sec−1のとき、0.3〜20Pa・sであって、シェアレート10sec−1のとき、0.01〜5Pa・sであり、かつシェアレート1sec−1のときの粘度がシェアレート10sec−1のときの粘度より高いことを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。
- 更に、アニオン性活性剤、両性活性剤、及び上記(B)成分以外の非イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を含む請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
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