JP3762119B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪に均一に塗布でき、使用感が良好で、リンス効果の高い毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ヘアリンス剤組成物は、カチオン性界面活性剤、油分等を含有するものであり、これらの成分が毛髪に吸着し、毛髪の表面をなめらかにして、くし通りを良くし、静電気を防止し、毛髪の表面を保護する等の機能を発現する。しかし、このようなリンス効果を高めるために、有効成分の配合量を多くすると、組成物の粘度が高くなり、容器からの取り出しや毛髪への塗布時に扱い難く、毛髪に均一に塗布できず、使用感も低下してしまうという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、毛髪に均一に塗布でき、使用感が良好で、しかもリンス効果の高い毛髪化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)次の(a 1 )、(a 2 )及び(a 3 )を必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃における、シェアレート1sec-1での粘度η1、シェアレート10sec-1での粘度η2が、0.3≦η1≦20(Pa・sec)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1>η2である共重合体(以下、共重合体(A))。
(a 1 )一般式(3)又は(4)
【化5】
Figure 0003762119
〔式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 及びR 5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R 6 は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは -O- -NH- -CH 2 - 又は -O-CH 2 CH(OH)- 基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが -CH 2 - のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【化6】
Figure 0003762119
〔式中、R 7 及びR 8 は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R 9 及びR 10 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
で表わされるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも 1 種。
(a 2 )一般式(1)又は(2)
【化7】
Figure 0003762119
式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、R 2 及びR 3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
【化8】
Figure 0003762119
〔式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、A 1 及びA 2 は同一又は異なって、式 -(CH 2 ) n - (nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは―O―又は―CH 2 ―基を示す。〕
で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種。
(a 3 )エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールトリアリルエーテルから選ばれる架橋性ビニル単量体の少なくとも1種。
(B)カチオン性化合物
を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる共重合体(A)は、上記η1 、η2 について、
0.3≦η1 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η2 ≦5(Pa・sec)、かつη1 >η2 である。粘度挙動がこの範囲内にあれば毛髪への塗布が容易であり、毛髪への残留感が得られ、上記のような良好な使用感を得ることができる。特に、共重合体(A)が0.4≦η1 ≦10(Pa・sec)、0.5≦η2 ≦3(Pa・sec)であるとき、一層好ましい使用感が得られる。
【0006】
共重合体(A)の0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec 、ひずみ1%での複素弾性率ε1 、損失正接tan δ1 、ひずみ500%での複素弾性率ε2 、損失正接tan δ2 が、1≦ε1 ≦300(N/m2)、tan δ1 ≦2、かつ、0.01≦ε2 ≦30(N/m2)、tan δ2 ≧1であるとき、より好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができる。
ここで、共重合体(A)の損失正接が、tan δ1 ≦1.5、更にはtan δ1 ≦1.0となるに従って、より好ましい感触の毛髪化粧料を得ることができる。
【0007】
また、上記共重合体(A)が、その2.0重量%エタノールゲルの、25℃、シェアレート1sec-1の粘度η3 、シェアレート10sec-1の粘度η4 が、0.3≦η3 ≦20(Pa・sec)、0.01≦η4 ≦5(Pa・sec)、かつη3 >η4 であるとき、感触に優れ、かつエタノール併用時もその感触を保持し得る毛髪化粧料を得ることができる。
【0008】
η1 〜η4 の測定は、以下の方法による。検体1、2とも測定方法は同じ。
Figure 0003762119
【0009】
δ1 、δ2 、ε1 、ε2 の測定は下記の方法による。
Figure 0003762119
【0010】
このようなレオロジー特性を示す共重合体(A)としては、例えば、カチオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体(a1))の少なくとも1種と、一般式(1)又は(2)
【0011】
【化3】
Figure 0003762119
【0012】
〔式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及びR3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
【0013】
【化4】
Figure 0003762119
【0014】
〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、A1 及びA2 は同一又は異なって、式-(CH2)n-(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは-O-又は-CH2-基を示す。〕
で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体(以下、単量体(a2))の少なくとも1種と、2個以上のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体(以下、単量体(a3))の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体(以下、共重合体(A1))が挙げられる。
【0016】
共重合体(A 1 )を構成する単量体のうち、単量体(a 1 )は、一般式(3)又は(4)で表わされる化合物である
【0017】
【化5】
Figure 0003762119
【0018】
〔式中、R1 は前記と同じ意味を示し、R4 及びR5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6 は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは-O-、-NH-、-CH2- 又は-O-CH2CH(OH)-基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが-CH2- のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0019】
【化6】
Figure 0003762119
【0020】
〔式中、R7 及びR8 は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9 及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
【0021】
化合物(3)又は(4)の塩を得るために用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙げられる。
【0022】
単量体(a1)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0023】
単量体(a2)としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。これらのうち、N,N−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、さらにはN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が、特に好ましい。
【0024】
単量体(a3)としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエーテルが挙げられる。
【0025】
単量体(a1)と単量体(a2)との好ましい配合比率は、(a1)/(a2)のモル比で、2/98〜98/2であり、さらに好ましくは3/97〜60/40である。上記モル比が小さい場合はチキソトロピー性の発現が、モル比が大きい場合は低シェアレート時の粘度保持が夫々容易となるが、両特性発現には上記範囲内である方が好ましい。
【0026】
単量体(a3)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%が好ましく、0.002重量%以上0.1重量%未満が特に好ましい。単量体(a3)の割合が0.002重量%以上であれば、共重合体(A1)から形成されるハイドロゲルの粘度が十分であり、また5重量%以下であれば、ハイドロゲルの感触は柔らかく、すべりの良いものとなる。
【0027】
共重合体(A1)は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上の他、これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とすることができる。他のビニル単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0028】
共重合体(A1)を製造する方法は、水溶液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法などが好ましい。例えば、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第28〜34行に記載のような水溶液重合法を用いる場合、重合開始温度20〜90℃、反応時間1〜10時間程度で行うのが好ましい。
【0029】
重合開始剤としては、特開平4−230250号公報第12頁第22欄第46行〜第13頁第23欄第18行のような、アゾビス系化合物が単独で、あるいは還元剤と組合せて用いられる。
【0030】
共重合体(A1)の水溶液重合法による製造には、例えば特開昭53−34101号公報第3頁右上欄第14行〜同右下欄第8行記載の、回転する攪拌腕を有する容器が用いられる。
【0031】
共重合体(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜70重量%、特に1〜50重量%、さらに10〜30重量%配合するのが、使用感及びリンス効果の点で好ましい。
【0032】
本発明で用いられる成分(B)のカチオン性化合物としては、成分(A)以外のもので、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば次の一般式(5)、(6)で表される第4級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0033】
【化7】
Figure 0003762119
【0034】
〔式中、R11、R12、R13及びR14のうち、少なくとも1個は総炭素数8〜28のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、Z-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す〕
【0035】
【化8】
Figure 0003762119
【0036】
〔式中、R11及びR12のうち、少なくとも1個は総炭素数8〜28のアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基又はアルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、R15及びR16は炭素数2〜3のアルキレン基を示し、Z-は前記と同じ意味を示し、a1は1〜20の整数を示す〕
【0037】
カチオン性界面活性剤としては、特にN−アルキル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジアルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリドさらにアルキル基が炭素数12〜22のものが好ましい。
【0038】
また、成分(B)のカチオン性化合物のうち、カチオン性ポリマーとしては、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製カルタレチン)、特開昭53−139734号公報、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられる。
【0039】
カチオン性ポリマーとしては、特にカチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド含有共重合体が好ましい。
【0040】
成分(B)のカチオン性化合物は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.01〜20重量%、特に0.1〜10重量%配合するのが好ましい。
【0041】
本発明の毛髪化粧料には、上記必須成分のほか、通常の化粧料に用いられるアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アニオン性重合体、非イオン性重合体、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アルコール類、油分、粉体、機能性ビーズ・カプセル類、シリコーン類、金属キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料などを、適宜配合できる。
【0042】
本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従って製造でき、その剤型は特に制限されず、例えばシャンプー、ヘアリンス、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、スタイリング剤、ヘアジェル、セット剤、ヘアリキッド、育毛剤、パーマ剤、染毛剤等として適用できる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に均一に塗布でき、使用感が良好で、しかもリンス効果が高いものである。
【0044】
【実施例】
製造例1
反応容器中に、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩(MOEDES:日東化学工業社製)23.85g、N,N−ジメチルアクリルアミド71.37g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK-9G:新中村化学社製)0.0429g、イオン交換水350gからなる予め窒素置換した単量体水溶液を入れ、20分間さらに窒素を吹き込み、反応系内を窒素置換しながら55℃まで昇温した。次いで、重合開始剤(2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩)を0.22g添加した。30分〜1時間後に重合し始め、全体が柔らかいゲル状となった。そのまま攪拌を続け、重合開始剤添加4時間後、重合を停止させた。餅状の内容物を取り出し、5リットルのエタノール中で10分攪拌洗浄し、乾燥させた。その後、コーヒーミル、ジェットミルで粉砕し、粉砕粒子をハイボルターで分級し、カチオン性基含有共重合体No.1を得た。
【0045】
製造例2〜14
表1に示す単量体を用い、製造例1と同様にして、カチオン性基含有共重合体No.2〜No.14を製造した。
【0046】
試験例1
製造例1〜14で得られたカチオン性基含有共重合体について、0.5重量%ハイドロゲルの25℃での粘度、及び動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0003762119
【0048】
実施例1
表2に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造し、10人のパネラーにより、塗布性能、すすぎ性能及びドライ性能を評価した。それぞれについて、平均点を求め、4.5点以上を◎、4点以上4.5点未満を○、2.5点以上4点未満を△、2.5点未満を×とし、結果を表2に併せて示す。
【0049】
(評価方法)
(1)塗布性能:
トレス20gに毛髪化粧料1gを塗布したときの、のび、なじみ、すべりの感触を以下の基準で官能評価した。
【0050】
(2)すすぎ性能:
前記(1)で毛髪化粧料を塗布したトレスを、流水ですすぎ流したときの、毛髪のなめらかさ、柔らかさ、指通りの感触を以下の基準で官能評価した。
【0051】
(3)ドライ性能:
前記(2)ですすぎ流ししたトレスを、ドライヤーで乾燥したときの、毛髪のしっとり感、まとまり、指通り、サラサラ感の感触を以下の基準で官能評価した。
【0052】
<評価基準>
5;非常に良い。
4;良い。
3;ふつう。
2;やや悪い。
1;悪い。
【0053】
【表2】
Figure 0003762119
【0054】
表2の結果から明らかなように、本発明品は塗布性能に優れ、毛髪に均一に塗布でき、また、すすぎ性能及びドライ性能も良好で、使用感に優れ、しかも高いリンス効果が得られた。
【0055】
実施例2〜15
表3〜表5に示す組成の毛髪化粧料を常法により製造した。
【0056】
【表3】
Figure 0003762119
【0057】
【表4】
Figure 0003762119
【0058】
【表5】
Figure 0003762119
【0059】
実施例2〜15で得られた毛髪化粧料はいずれも、毛髪に均一に塗布することができ、使用感が良好で、しかも高いリンス効果が得られるものであった。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)次の(a 1 )、(a 2 )及び(a 3 )を必須構成単量体とし、ラジカル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合体であって、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃における、シェアレート1sec-1での粘度η1、シェアレート10sec-1での粘度η2が、0.3≦η1≦20(Pa・sec)、0.01≦η2≦5(Pa・sec)、かつη1>η2である共重合体。
    (a 1 )一般式(3)又は(4)
    Figure 0003762119
    〔式中、R 1 は水素原子又はメチル基を示し、R 4 及びR 5 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R 6 は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Yは -O- -NH- -CH 2 - 又は -O-CH 2 CH(OH)- 基を示し、Zは炭素数1〜4(ただしYが -CH 2 - のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
    Figure 0003762119
    〔式中、R 7 及びR 8 は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R 9 及びR 10 は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す。〕
    で表わされるカチオン性基含有ビニル単量体の少なくとも 1 種。
    (a 2 )一般式(1)又は(2)
    Figure 0003762119
    式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、R 2 及びR 3 は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す。〕
    Figure 0003762119
    〔式中、R 1 は前記と同じ意味を示し、A 1 及びA 2 は同一又は異なって、式 -(CH 2 ) n - (nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは―O―又は―CH 2 ―基を示す。〕
    で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種。
    (a 3 )エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールトリアリルエーテルから選ばれる架橋性ビニル単量体の少なくとも1種。
    (B)カチオン性化合物
    を含有する毛髪化粧料。
  2. 成分(A)が、その0.5重量%ハイドロゲルの、25℃、ひずみ周波数6.28rad/sec、ひずみ1%での複素弾性率ε1、損失正接tan δ1、ひずみ500%での複素弾性率ε2、損失正接tan δ2が、1≦ε1≦300(N/m2)、tan δ1≦2、かつ、0.01≦ε2≦30(N/m2)、tan δ2≧1である請求項1記載の毛髪化粧料。
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