JP4036566B2 - ポリアルキレンオキシドの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルキレンオキシド化合物の重合によるポリアルキレンオキシドの製造方法に関する。ポリアルキレンオキシドはイソシアネート化合物と反応させることによりポリウレタンフォームやエラストマー等の原料または界面活性剤等として用いられる重要な重合体である。
【0002】
【従来の技術】
アルキレンオキシド化合物の重合でポリアルキレンオキシドを製造するに際しては、開始剤系として、例えば多価アルコール等の活性水素化合物と例えば水酸化カリウム等の塩基性アルカリ金属化合物とを用い、重合開始に先だって脱水反応により活性水素化合物のアルカリ金属の塩を生成させてこれを用いるのが最も一般的である。工業的にも実用化されてはいる。開始剤系のこれ以外の組み合わせについては、USP3,829,505では、活性水素化合物と例えば、Zn3[Fe(CN)6]2・H2O・ジオキサンで表される化合物を用いて、プロピレンオキシドからその重合体を得ることを示しており、特開平2−276821では、亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体で製造したポリオールにナトリウムメチラートを反応させた後、エチレンオキシドを重合させて重合体を得ることを示しており、また特開昭62−232433では、ヒュームドシリカのヘキサンスラリーに1,4−ブタンジオールと非イオン系界面活性剤を加えた分散物にジエチル亜鉛のヘキサン溶液を添加して得られた生成物を用いてエチレンオキシドを重合して重合体を得ることを示している。しかしながらこれらは何れも金属成分を含有しており、生成したポリアルキレンオキシド中にこれらの金属成分が残存するとポリウレタン製造の際の反応またはポリウレタンの物性に悪影響を与えるため、ポリアルキレンオキシドの製造にあたってはこれらの金属成分を充分に除去する特別の方法や煩雑な工程が必要となっている。
【0003】
一方金属を含まない開始剤系としては、特開昭50−159595では活性水素化合物であるアルカンポリオールと三ふっ化ほう素のエーテル付加物との組み合わせでエチレンオキシドからその重合体を得ている。しかしこの開始剤系についても重合体中の特異な不純物がポリウレタンの物性に悪影響を及ぼすことが知られており、充分に除去するには煩雑な工程が必要となっている。また特開昭57−12026ではアルコール類とアミノフェノールを用いて、アルキレンオキシドの重合体を得ており、特開昭56−38323ではソルビトールとテトラメチルアンモニウムヒドロオキシドを用いてプロピレンオキシドを重合させている。しかしながら何れも重合活性が充分でないうえ、アミン系の臭気が残留するなどの問題を抱えている。
【0004】
また、ホスファゼン化合物と活性水素化合物の存在下に、アルキレンオキシド化合物を重合させるポリアルキレンオキシドの製造法が知られている(EP0763555、マクロモレキュラー ラピッド コムニケーション(Macromol.Rapid Commun.)17巻143〜148頁 1996年、およびマクロモレキュラー シンポシウム (Macromol. Symp.)107巻331〜340頁 1996年)。しかしながらこの方法におけるホスファゼン化合物は強い塩基性を有する開始剤ではあるが、そのようなホスファゼン化合物を合成するには複雑な工程を経る必要があるし、強い塩基性を持たせるために更に強い塩基性化合物を使用せねばならず、工業的には決して有利なものではない。またその強い塩基性のため空気中の炭酸ガスで変質し易いなど取り扱い上にも問題がある。
【0005】
またEP0791600では、実質的に活性水素化合物のホスファゼニウム塩の存在下に、アルキレンオキシド化合物を重合させてポリアルキレンオキシドを製造する方法が開示されている。この方法は、開始剤系として活性水素化合物とアルカリ金属水酸化物を用いる場合と同様に、重合開始に先だって脱水反応または脱塩反応などにより活性水素化合物のホスファゼニウム塩を生成させる必要がある。またその際に生じる無機塩などは重合の円滑な進行を阻害する場合もあり、その除去が煩雑となるなど、工業的には改善が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、アルキレンオキシド化合物を重合させてポリアルキレンオキシドを製造するに際し、製造上や取り扱い上に特に問題なく、重合開始に先立ち特別な処置をする必要もない開始剤で、金属成分を全く含まず臭気を残留させないポリアルキレンオキシドを簡便かつ効率的に製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討を続けた結果、特定のホスホニウムフルオリドおよび特定の部分構造を有する有機化合物を含む開始剤系が上記目的に叶った効果的な開始剤系となることを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明はアルキレンオキシド化合物を重合させてポリアルキレンオキシドを製造するに際し、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよび部分構造式−OHもしくは−NH−を有する有機化合物から選ばれる活性水素化合物の存在下に、アルキレンオキシド化合物を重合させることを特徴とするポリアルキレンオキシドの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の方法におけるアルキレンオキシド化合物としては、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、メチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルまたはフェニルグリシジルエーテル等の1,2−エポキシ化合物が挙げられる。
その他本発明の方法を阻害しなければ、如何なる1,2−エポキシ化合物でも構わない。
これらは2種以上を併用してもよい。併用する場合には、複数のアルキレンオキシド化合物を同時に併用する方法、順次に併用する方法または順次を繰り返して行なう方法などがとり得る。
【0009】
これらのアルキレンオキシド化合物のうち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシドおよびスチレンオキシドが好ましく、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドがより好ましい。プロピレンオキシドが更に好ましい。
本発明の方法におけるテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドは、EP0791600の12頁から13頁に記載の方法で合成したテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムクロリドから常用のイオン交換法によって合成することができる。
【0010】
本発明の方法における活性水素化合物とは、活性水素を有する化合物であり、部分構造式−OHもしくは−NH−を有する有機化合物から選ばれる化合物である。
そして部分構造式−OHを有する有機化合物としては、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、フェニル酢酸、ジヒドロ桂皮酸またはシクロヘキサンカルボン酸、安息香酸、パラメチル安息香酸または2−カルボキシナフタレン等の炭素数1ないし20個のカルボン酸類、例えば蓚酸、マロン酸、こはく酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、イタコン酸、ブタンテトラカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸またはピロメリット酸等の炭素数2ないし20個の2ないし6個のカルボキシル基を有する多価カルボン酸類、例えばN,N−ジエチルカルバミン酸、N−カルボキシピロリドン、N−カルボキシアニリンまたはN,N’−ジカルボキシ−2,4−トルエンジアミン等のカルバミン酸類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、n−オクチルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニルカルビノール、ベンジルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、トリフェニルカルビノールまたはシンナミルアルコール等の炭素数1ないし20個のアルコール類、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロールメラミン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトール等の炭素数2ないし20個の2ないし8個の水酸基を有する多価アルコール類、例えばグルコース、ソルビトール、デキストロース、フラクトースまたはシュクロース等の糖類またはその誘導体、例えばフェノール、2−ナフトール、2,6−ジヒドロキシナフタレンまたはビスフェノールA等の炭素数6ないし20個の1ないし3個の水酸基を有する芳香族化合物類、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらのコポリマー等であって2ないし8個の末端を有しその末端に1ないし8個の水酸基を有する数平均分子量200ないし50,000のポリアルキレンオキシド類等が挙げられる。
【0011】
その他本発明の方法を阻害しなければ、部分構造式−OHを有する如何なる有機化合物であっても構わない。
また活性水素化合物としての部分構造式−NH−を有する有機化合物としては、例えばメチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、β-フェニルエチルアミン、アニリン、o−トルイジン、m−トルイジンまたはp−トルイジン等の炭素数1ないし20個の脂肪族または芳香族一級アミン類、例えばジメチルアミン、メチルエチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、エチル−n−ブチルアミン、メチル−sec−ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリンまたはジフェニルアミン等の炭素数2ないし20個の脂肪族または芳香族二級アミン類、例えばエチレンジアミン、ジ(2−アミノエチル)アミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、メラミン、トリ(2−アミノエチル)アミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミンまたはジ(2−メチルアミノエチル)アミン等の炭素数2ないし20個の2ないし3個の一級もしくは二級アミノ基を有する多価アミン類、例えばピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたは1,2,3,4−テトラヒドロキノリン等の炭素数4ないし20個の飽和環状二級アミン類、3−ピロリン、ピロール、インドール、カルバゾール、イミダゾール、ピラゾールまたはプリン等の炭素数4ないし20個の不飽和環状二級アミン類、例えばピペラジン、ピラジンまたは1,4,7−トリアザシクロノナン等の炭素数4ないし20個の2ないし3個の二級アミノ基を有する環状の多価アミン類、例えばアセトアミド、プロピオンアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−メチル安息香酸アミドまたはN−エチルステアリン酸アミド等の炭素数2ないし20個の無置換またはN−一置換の酸アミド類、例えば2−ピロリドンまたはε−カプロラクタム等の5ないし7員環の環状アミド類または例えばこはく酸イミド、マレイン酸イミドまたはフタルイミド等の炭素数4ないし10個のジカルボン酸のイミド類等が挙げられる。
【0012】
その他本発明の方法を阻害しなければ、部分構造式−NH−を有する如何なる有機化合物であっても構わない。
上述の活性水素化合物には複数個の活性水素原子を有する物が含まれる。通常、それらの全ての活性水素原子がプロトンとして脱離したアニオン部位から重合は起こっている。
これらの活性水素化合物のうち、部分構造式−OHを有する有機化合物として好ましくは、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、n−オクチルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニルカルビノール、ベンジルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、トリフェニルカルビノールまたはシンナミルアルコール等の炭素数1ないし20個のアルコール類であり、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトール等の炭素数2ないし20個の2ないし8個の水酸基を有する多価アルコール類であり、例えばグルコース、ソルビトール、デキストロース、フラクトースまたはシュクロース等の糖類またはその誘導体であり、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらのコポリマー等であって2ないし8個の末端を有しその末端に1ないし8個の水酸基を有する数平均分子量200ないし50,000のポリアルキレンオキシド類である。
【0013】
部分構造式−NH−を有する有機化合物として好ましくは、例えばエチレンジアミン、ジ(2−アミノエチル)アミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、トリ(2−アミノエチル)アミン、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N、N’−ジエチルエチレンジアミンまたはジ(2−メチルアミノエチル)アミン等の炭素数2ないし20個の2ないし3個の一級もしくは二級アミノ基を有する多価アミン類であり、例えばピロリジン、ピペリジン、モルホリンまたは1,2,3,4−テトラヒドロキノリン等の炭素数4ないし10個の飽和環状二級アミン類であり、例えばピペラジン、ピラジンまたは1,4,7−トリアザシクロノナン等の炭素数4ないし10個の2ないし3個の二級アミノ基を含む環状の多価アミン類である。
【0014】
さらに活性水素化合物としてより好ましくは、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールなどの炭素数2ないし20個の2ないし8個の水酸基を有する多価アルコール類であり、例えばグルコース、ソルビトール、デキストロース、フラクトースまたはシュクロース等の糖類またはその誘導体であり、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらのコポリマー等であって2ないし6個の末端を有しその末端に2ないし6個の水酸基を有する数平均分子量200ないし10,000のポリアルキレンオキシド類等の部分構造式−OHを有する有機化合物である。
【0015】
本発明の方法において、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドの使用量としては、特に制限はないが、アルキレンオキシド化合物1モルに対して、通常は1×10-15 ないし5×10-1 モルであり、好ましくは1×10-7 ないし1×10-1 モルの範囲である。
本発明の方法において使用する場合の活性水素化合物の量は、特に制限はないが、該ホスホニウムフルオリド1モルに対して、通常1ないし1×105 モル、好ましくは5ないし1×104 モル、より好ましくは10ないし1×103 モルの範囲である。
本発明の方法における重合反応の形式は特に制限されものではない。通常、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよび活性水素化合物を、また溶媒を使用するならその溶媒などと共に仕込んだ反応器に、アルキレンオキシド化合物を一括して供給する方法または間歇的もしくは連続的に供給する方法が用いられる。
【0016】
本発明の方法における重合反応の反応温度は、使用するアルキレンオキシド化合物、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよび用いる場合の活性水素化合物の種類や量などにより一様ではないが、通常150℃以下であり、好ましくは10ないし130℃、より好ましくは50ないし120℃の範囲である。反応時の圧力は、使用するアルキレンオキシド化合物および用いる場合の活性水素化合物の種類もしくは量または重合温度などに依存して一様ではないが、通常重合反応時の圧力として3.0MPa(メガパスカルで表す絶対圧、以下同様)以下であり、好ましくは0.01ないし1.5MPa、より好ましくは0.1ないし1.0MPaの範囲である。反応時間は、用いる物質の種類もしくは量または重合温度や圧力などに依存して一様ではないが、通常70時間以下であり、好ましくは0.1ないし30時間、より好ましくは0.5ないし24時間である。
【0017】
本発明の方法では、2種以上のアルキレンオキシド化合物を併用することもできる。複数のアルキレンオキシド化合物を同時に併用して重合させると、それらの化合物の反応性の差にもよるが、比較的ランダム性の高い共重合体が得られ、2種以上のアルキレンオキシド化合物を順次に重合させると、2種以上のポリアルキレンオキシド化合物のブロックを含むブロック共重合体が得られる。例えば第1種のアルキレンオキシド化合物の重合反応の終了後にそのまま第2種のアルキレンオキシド化合物を重合させると2種類のブロックを含むブロック共重合体が得れる。またこの第2種のアルキレンオキシド化合物の重合反応終了後、再び元の第1種のアルキレンオキシド化合物を重合させたり、これを繰り返すことにより交互性のブロック共重合体が得られる。3種以上のアルキレンオキシド化合物をこのように併用すれば、さらに複雑なブロック共重合体が得られる。これらの共重合体のうち、アルキレンオキシド化合物としてプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドを順次に重合させて得られる、ポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドのブロックを含むブロック共重合体が好ましい。
【0018】
本発明の重合反応に際しては、必要ならば溶媒を使用することもできる。使用する場合の溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンもしくはシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼンもしくはトルエン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサンもしくはアニソール等のエーテル類またはジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミドおよびN,N’−ジメチルイミダゾリジノンなどの非プロトン性極性溶媒等である。この他本発明の方法の重合反応を阻害しなければ、いかなる溶媒でも用いられる。本発明の方法における重合反応は、必要であれば窒素またはアルゴン等の不活性ガスの存在下に実施することもできる。
【0019】
本発明の方法で得られるポリアルキレンオキシドは、重合反応に溶媒を用いた場合にはそれを除去するだけで、そのままポリウレタンフォームやエラストマーの原料または界面活性剤として使用し得る場合もあるが、通常塩酸、燐酸もしくは硫酸等の鉱酸、蟻酸、酢酸もしくはプロピオン酸等の有機カルボン酸、二酸化炭素または酸型イオン交換樹脂等で処理した後に用いることもできる。更に水、有機溶媒またはそれらの混合物で洗浄するなどの常用の精製を行うこともできる。
【0020】
【実施例】
次に実施例により本発明を更に詳しく説明するが、これらは限定的でなく単に説明のためと解されるべきである。
【0021】
実施例1
温度測定管、圧力計攪、拌装置およびアルキレンオキシド導入管を装備した500mlの加圧反応器に、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリド{[(Me2N)3P=N−]4P+,F-}(ここでMeはメチル基を示す。)を1.98g(2.61mmol)とグリセリンを20.0g(217mmol)を仕込んだ。系内を窒素で置換した後、100℃に昇温し、プロピレンオキシド197g(3.40mol)を反応時圧力が0.5MPa(メガパスカルで表わす絶対圧、以降同様)を超えることのないよう調節して連続的に5時間かけて供給した。次いで100℃で12時間反応させた。圧は0.11MPaまで下がった。気相部に窒素を送りながら残圧をパージした後、内容物を別容器に移し、10mmHgに減圧して30分間80℃を保ち低沸分を除いた。その後窒素で常圧に戻し室温まで冷却した。透明で無臭の液状のポリオキシプロピレントリオール213gが得られた。このポリマーの水酸基価(滴定によりポリマー1g中の末端水酸基量をKOHmgで換算するもの。KOHmg/gポリマー、以降同様)は173であり、これから計算される数平均分子量は972であった。
【0022】
比較例1
テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドを用いなかった以外は全て実施例1と同様に行った。プロピレンオキシドの消費は観測されなかった。反応器内容物は21.3gであって、仕込んだグリセリンそのものの重量とほぼ等しく、ポリオキシプロピレントリオールは得られなかった。
【0023】
比較例2
テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドの代わりに等モルのテトラフェニルホスホニウムクロリドを用いた以外は全て実施例1と同様に行った。プロピレンオキシドの消費は観測されなかった。反応器内容物は22.5gであって、仕込んだグリセリンと該ホスホニウムクロリドとの重量の和とほぼ等しく、ポリオキシプロピレントリオールは得られなかった。
【0024】
比較例3
テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドの代わりに等モルのテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムクロリドを用いた以外は全て実施例1と同様に行った。プロピレンオキシドの消費は観測されなかった。反応器内容物は24.1gであって、仕込んだグリセリンと該ホスホニウムクロリドとの重量の和とほぼ等しく、ポリオキシプロピレントリオールは得られなかった。
【0025】
実施例2
実施例1で用いたテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよびグリセリンの代わりに、実施例1で得られた触媒成分を含んでいるポリオキシプロピレントリオール33.5gを用い、反応時間を20時間とした以外は全て実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレントリオール221gが得られ、その水酸基価は26.9であった。これから計算される数平均分子量は6250であった。
【0026】
実施例3
実施例1で用いたテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよびグリセリンの代わりに、実施例2で得られた触媒成分を含んでいるポリオキシプロピレントリオールを71.8g仕込み、プロピレンオキシド140g(2.41mol)を供給した以外は、実施例1と全く同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレントリオール205gが得られ、その水酸基価は11.4であり、数平均分子量は14800であった。
【0027】
実施例4
実施例1で用いたテトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよびグリセリンの代わりに、実施例1で得られた触媒成分を含んでいるポリオキシプロピレントリオールを100g仕込み、プロピレンオキシドの代わりにエチレンオキシド101g(2.30mol)を4時間かけて供給し、反応時間を8時間とした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンポリオキシエチレントリオールであるブロック共重合体を198g得た。水酸基価は92.5であり、数平均分子量は1820であった。
【0028】
実施例5
実施例1で用いたグリセリンの代わりに水酸化カリウム触媒で工業生産されている水酸基価168(数平均分子量1002)のポリオキシプロピレントリオール(三井化学株式会社製MN−1000)を31.1g用い、反応時間を20時間とした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレントリオール226gが得られた。水酸基価は23.7であり、数平均分子量は7100であった。
【0029】
実施例6
実施例1で用いたグリセリンの代わりにメチルアルコールを6.95g(217mmol)用い、反応時間を19時間とした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンモノオール200gが得られた。水酸基価は61.5であり、数平均分子量は910であった。
【0030】
実施例7
実施例1で用いたグリセリンの代わりにジプロピレングリコールを29.1g(217mmol)用いた以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンジオール224gが得られた。水酸基価は110であり、数平均分子量は1020であった。
【0031】
実施例8
実施例1で用いたグリセリンの代わりにグルコースを39.1g(217mmol)用いた以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンペンタオール226gが得られた。水酸基価は272であり、数平均分子量は1030であった。
【0032】
実施例9
実施例1で用いたグリセリンの代わりに1,4−ブタンジオールを19.6g(217mmol)用い、プロピレンオキシドの代わりに1,2−ブチレンオキシド244g(3.40mol)を0.3MPa以下に保ちながら5時間かけて供給し、反応時間20時間、反応温度を90℃にした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシブチレンジオール256gが得られた。水酸基価は96.7であり、数平均分子量は1160であった。
【0033】
実施例10
実施例1で用いたプロピレンオキシドの代わりにスチレンオキシド300g(2.50mol)を0.2MPa以下に保ちながら5時間かけて供給し、反応時間15時間にした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシスチレントリオール313gが得られた。水酸基価は118であり、数平均分子量は1430であった。
【0034】
実施例11
実施例1で用いたグリセリンの代わりにエチレンジアミンを13.0g(217mmol)用いた以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンテトラオール208gが得られた。水酸基価は237であり、数平均分子量は947であった。
【0035】
実施例12
実施例1で用いたグリセリンの代わりにピペラジンを18.7g(217mmol)用い、反応時間を8時間とした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンジオール196gが得られた。水酸基価は126であり、数平均分子量は892であった。
【0036】
実施例13
実施例1で用いたグリセリンの代わりにピロリジンを15.4g(215mmol)用い、反応時間を10時間とした以外は実施例1と同様にした。透明で無臭のポリオキシプロピレンモノオール201gが得られた。水酸基価は61.6であり、数平均分子量は911であった。
【0037】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、アルキレンオキシド化合物を重合させてポリアルキレンオキシドを製造するに際し、製造上や取り扱い上特に問題なく、重合開始に先立ち特別な処置をする必要もない特定のホスフィンオキシド化合物を重合開始剤を用いることができ、金属成分を全く含まずまた臭気を残留させないポリアルキレンオキシドを簡便かつ効率的に製造することができる。
Claims (4)
- アルキレンオキシド化合物を重合させてポリアルキレンオキシドを製造するに際し、テトラキス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデンアミノ]ホスホニウムフルオリドおよび部分構造式−OHもしくは−NH−を有する有機化合物から選ばれる活性水素化合物の存在下に、アルキレンオキシド化合物を重合させることを特徴とするポリアルキレンオキシドの製造方法。
- アルキレンオキシド化合物が、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシドおよびスチレンオキシドよりなる群から選ばれる化合物である請求項1記載の方法。
- 活性水素化合物としての部分構造式−OHを有する有機化合物が、炭素数1ないし20個のアルコール類、炭素数2ないし20個の2ないし8個の水酸基を有する多価アルコール類、糖類またはその誘導体、2ないし8個の末端を有しその末端に1ないし8個の水酸基を有する数平均分子量200ないし50,000のポリアルキレンオキシド類である請求項1または2のいずれかに記載の方法。
- 活性水素化合物としての部分構造式−NH−を有する有機化合物が、炭素数2ないし20個の2ないし3個の一級もしくは二級アミノ基を有する多価アミン類、炭素数4ないし10個の飽和環状二級アミンまたは炭素数4ないし10個の2ないし3個の二級アミノ基を含む環状の多価アミン類である請求項項1または2のいずれかに記載の方法。
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