JP4035494B2 - 気密容器及びこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内部を所望の雰囲気に維持しうる気密容器に関し、さらに、該気密容器を用いて構成した画像表示装置に関する。
従来、冷陰極電子放出素子を利用した画像表示装置においては、蛍光膜等画像形成部材と電子加速電極とを備えたフェースプレートと、冷陰極電子放出素子を複数備えた電子源を搭載したリアプレートとを所定の距離を置いて対向させ、これらプレートの周縁部に枠部を配して固定し、フェースプレートとリアプレートと枠部からなる気密性の外囲器を構成していた。具体的には、例えば特許文献1に表面伝導型電子放出素子を用いてなる画像表示装置が開示されている。
上記枠部の構成としては、枠部材(ガラス部材)を封着材としてフリット(低融点ガラス)を用いて上記プレートに接合している。
特許文献2には、封着材として低融点金属であるInを用い、該封着材及び枠部材の周囲を接着材で覆った枠部が開示されている。図6にその概要を示す。図6は、上記文献に開示された枠部近傍の断面模式図であり、図中、1はフェースプレート、2はリアプレート、6は電子源、60は枠部、61は枠部材、62、63は封着材、64は接着材である。
枠部60を構成する封着材62、63は、ワイヤーやシート等任意の形状に成形したInであり、160℃以上で加熱することにより軟化させてプレート1、2と枠部材61とを接合している。また、接着材64は、該封着材62、63と枠部材61を覆うように、プレート1、2間に充填して形成されている。従って、当該構成では、400℃未満の温度で良好に枠部とプレートとの接合を行うことができる。
特許文献3には、真空容器を備える平板型画像表示装置が開示されている。これには複数の枠部材を有する構成が記載されている。
特開平8−83578号公報 国際公開第00/51155号パンフレット 特開2000−311630号公報
本発明の課題は、好適に気密を維持できる気密容器を実現することにあり、より具体的には、温度変化に強い気密容器の実現を挙げることができる。
本発明の第1気密容器
第1の基板と、
該第1の基板と対向する第2の基板と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
上記第1の部材の横弾性係数が、上記第1及び第2の接着材の少なくとも一方の横弾性係数よりも高く、
上記第1の基板の上記第2の基板と対向する面である第1の面と平行で且つ上記枠部材の幅方向に沿った直線上での上記複合部材の合成せん断剛性が、上記直線上での上記枠の合成せん断剛性よりも大きいことを特徴とする。
本発明の第2気密容器
第1の基板と、
該第1の基板と対向する第2の基板と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
上記第1の接着材の横弾性係数が上記第1の封着材の横弾性係数よりも大きく、及び/もしくは、上記第2の接着材の横弾性係数が上記第2の封着材の横弾性係数よりも大きく、
上記複合部材の平均熱膨張係数が、上記枠の平均熱膨張係数に対して±3×10-6/℃の範囲内であることを特徴とする。
本発明の第3気密容器
第1の基板と、
該第1の基板と対向する第2の基板と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
上記第1の接着材の横弾性係数が上記第1の封着材の横弾性係数よりも大きく、及び/もしくは、上記第2の接着材の横弾性係数が上記第2の封着材の横弾性係数よりも大きく、
上記複合部材の平均熱膨張係数が、上記枠の平均熱膨張係数に対して±25%の範囲内であることを特徴とする。
上記本発明第1〜第3の気密容器においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
上記第1及び第2の封着材の少なくとも一方が低融点金属もしくは低融点合金、或いは、フリットである。
上記第1及び第2の接着材の少なくとも一方が有機接着剤、或いは、無機接着剤によって形成したものである。
上記枠は方形を成しており、該方形の枠と上記第1の基板及び上記第2の基板とによって気密空間が形成されており、上記方形の各辺に対応して上記複合部材がそれぞれ配置されている。
上記複合部材は枠形状を有する。
上記複合部材は、上記枠と上記第1の基板と上記第2の基板とによって形成される気密空間の外側に設けられている。
上記直線上での前記第1の部材と上記枠部材との間隔は、上記枠が設けられている位置における上記第1の基板と上記第2の基板の間隔の10倍以下である。
上記枠と上記複合部材の高さが等しい。
本発明の第4は、上記本発明の気密容器を用いた画像表示装置であって、上記気密容器内に表示素子を有することを特徴とする。
さらに、本発明第4の画像表示装置においては、表示素子が、電子放出素子と該電子放出素子から放出される電子によって発光する発光体とを有することを好ましい態様として含む。
以上説明したように、本発明によれば、好適な気密容器を実現でき、また好適な画像表示装置を実現することができる。
本発明の課題は好適に気密を維持できる気密容器を実現することにあるが、以下で説明する実施形態では特に枠が設けられている部分におけるせん断方向の変位を補強部となる複合部材を設けることによって好適に抑制できる構成を実現している。特に合成せん断剛性が枠よりも大きい複合部材を設けることにより、該複合部材が補強部となり、枠が設けられている部分におけるせん断方向の変位を特に好適に抑制することができる。
図6の構成を例にとって説明すると、画像表示装置を動作して画像を形成する際には、電子源6或いはフェースプレート1が有する蛍光膜(不図示)において熱が発生して温度が上昇し、電子源1と蛍光膜における発熱量の違い、または、リアプレート2とフェースプレート4の放熱環境の違いにより、フェースプレート1の蛍光膜が配置されている領域とリアプレート2の電子源1が配置されている領域との間に温度差が発生する。この温度差によって、フェースプレート1とリアプレート2には熱膨張量の差が発生し、外囲器の周縁部である枠部60に熱膨張の差がせん断応力として印加されることとなる。特に気密性を保持する封着材62、63を低融点金属もしくは低融点合金といった比較的柔らかい材料で構成する場合には、該封着部位に大きな変形を発生させないようなせん断剛性が必要となる。以下で説明する実施の形態では合成せん断剛性(合成せん断剛性については後述)が枠よりも大きい複合部材を補強部として設けて、封着部位に大きな変位を発生させないようにすることができる構成となっている。
また以下の実施形態の構成は、第2、及び第3の発明の実施の形態にもなっている。再度図6を例にとると、画像形成時の発熱、駆動回路(不図示)の発熱による画像表示装置の筐体内の温度上昇、画像表示装置筐体外の環境温度による温度変化の発生等によって、枠部材61と封着材62、63とで構成される枠と、接着材64の熱膨張係数の差による熱変形が発生する。接着材64には、より高い強度、より高い剛性が要求されるため、接着材64の熱変形(熱伸縮)が全て封着材62、63にしわ寄せされる。フェースプレート1とリアプレート2間の平均熱膨張係数が、封着材62、63と枠部材61とで構成される枠と、接着材64による補強構造部とで大きく異なる場合、封着材62、63に厚さ方向に引っ張り応力(厚さ方向に引き剥がされる応力)もしくは圧縮応力(厚さがつぶされる応力)が発生する。
ここで補強部の接着材として枠の封着材よりも横弾性係数の大きいものを採用することで、枠の封着部位のせん断方向の変位を抑制する構成が実現しやすくなるが、補強部を接着材のみで実現しようとすると、該接着材の熱膨張係数と枠の平均熱膨張係数(枠部材と封着材によって構成される枠の熱膨張係数であり、詳細は後述する)との差を所定の値以内もしくは所定の割合に抑制することが困難になる。以下で説明する実施の形態では、補強部を補強部材である第1の部材と接着材とを組み合わせた複合部材として構成することにより補強部である複合部材の平均熱膨張係数と枠の平均熱膨張係数の差を抑制する構成を容易に実現できるようにしている。
図1に本発明の気密容器を用いて構成した画像表示装置の一例の斜視図を示す。図1は、当該画像表示装置の構成概略図であり、一方の基板の一部を欠いた状態を示している。また、図4に、図1の枠10a近傍の断面模式図を示す。図中、1はフェースプレート、2はリアプレート、3は枠部材、4は第1の封着材、5は第2の封着材、6は電子源、7は第1の部材である剛性部材、8は第1の接着材、9は第2の接着材、10は複合部材で補強された枠構造である補強枠構造、10aは枠、10bは補強部である複合部材である。
図1の構成において、フェースプレート1の構成部材である基板が本発明にかかる第1の基板に、リアプレート2が第2の基板に相当する。フェースプレート1は、通常、ガラス基板の内面に蛍光膜(不図示)とメタルバック(不図示)を備え、必要に応じて透明電極を備えている。リアプレート2には、電子源6が搭載されており、該電子源6は複数の電子放出素子を有しており、それらの電子放出素子はリアプレート2が有するマトリクス配線或いは梯子状配線に接続されている。フェースプレート1とリアプレート2とは、必要に応じてスペーサ(不図示)を介して所定の距離をおいて対向配置し、周縁部において枠10を介して接合され、気密容器を構成している。
図1の画像表示装置においては、電子源6の配線を適宜選択して所定の素子より電子を放出させると同時に、メタルバック或いは透明電極(不図示)に高電圧を印加し、素子から放出された電子ビームを加速する。加速された電子は、蛍光膜に衝突し、発光が生じて画像が形成される。
本発明の気密容器においては、補強枠構造10は枠10aと複合部材10bからなり、枠10aは、枠部材3を第1の封着材4と第2の封着材5とでそれぞれフェースプレート1、リアプレート2に接合したものである。即ち、枠10は第1の基板と気密に密着する第1の封着材と第2の基板と気密に密着する第2に封着材と枠部材とから構成されるものである。複合部材10bは、第1の部材である剛性部材7を第1の接着材8と第2の接着材9とでそれぞれフェースプレート1、リアプレート2に接合してなる。即ち複合部材10bは第1の基板に対して接合を形成する第1の接着材と第2の基板に対して接合を形成する第2の接着材と第1の部材とから構成されるものである。
本発明の気密容器において、第1の基板、第2の基板としては好ましくはガラス基板を用いることができる。例えば、高歪み点ガラスや青板ガラス、石英ガラスなどを好ましく用いることができる。またガラス基板などの基板上に所望のコーティングを施したものを第1の基板もしくは第2の基板として用いることもできる。
また、枠部材3としては第1の基板、第2の基板と同様のガラス部材が好ましく用いられる。第1の部材である剛性部材7としては第1及び第2の接着材8、9の少なくともどちらか一方の横弾性係数より大きい横弾性係数を有する材料からなる部材が用いられ、ガラス部材が好ましく用いられる。また、セラミックス部材等が用いられる。さらに、第1及び第2の封着材4、5としてはIn、Bi、Pb、Sn、Cd,等の低融点金属もしくは該低融点金属を含む低融点合金が好ましく用いられる他、フリットも好ましく用いられる。第1及び第2の接着材8、9としては、エポキシ系接着剤等熱硬化性樹脂接着剤、感光性接着剤、瞬間硬化型接着剤、熱可塑性接着剤などの有機系接着剤の他、アルミナ、シリカ、ジルコニア、カーボンを主成分とする無機接着剤が好ましく用いられる。
尚、本発明において、第1の封着材4と第2の封着材5は互いに同じでも異なっていても良い。また、第1の接着材8と第2の接着材9とは互いに同じでも異なっていても良い。また、ここでいう封着材とは気密に密着されている状態を実現できるものである。第1の接着材8と第2の接着材9は接着を実現できるものであれば気密な接着を実現できるものでなくてもよい。
電子放出素子としては、表面伝導型電子放出素子が好ましく用いられるが、その他にも、電界放出型やカーボンナノチューブを用いた冷陰極電子放出素子を好適に用いることができる。
本発明の気密容器の製造方法は、複合部材10b以外は従来の同様の気密容器の製造方法をそのまま適用することができる。また、複合部材10bについては、後述する実施例に具体的に示すように、ディスペンサ等を利用して、一方の接着材を基板に塗布し、剛性部材を押し込んで接合した後、他方の接着材を剛性部材と他方の基板との間に塗布して接合すればよい。
以下では本発明の複数の実施の形態を具体的に説明していくが、これらの実施形態において特徴となる部分の一つは、枠と補強部とからなる補強枠構造において、補強部を単一の材料で構成するのではなく、枠部材とは別部材である第1の部材と接着材との組み合わせ、即ち、複合部材としている点である。即ち、補強部を、少なくとも一方の接着材の横弾性係数よりも高い横弾性係数を持つ第1の部材を該接着材と組み合わせた複合部材とすることにより、第1及び第2の基板と接着された接着材と第1の部材で構成される補強部の合成せん断剛性を接着材のみで補強部を構成する場合に比して大にすることができるのである。
また、先に述べたとおり、第1の基板と第2の基板の間での枠と補強部の平均熱膨張係数に着目すると、補強部を一つの材料で構成する場合、該補強部の平均熱膨張係数は該一つの材料の熱膨張係数となる。この熱膨張係数を枠の平均熱膨張係数と所望の範囲内で一致させようとすると補強部を構成する材料の条件が厳しくなってしまう。一方、補強部を接着材と補強部材とを組み合わせた複合部材として構成することによって以下を実現することができる。
〔1〕枠の平均熱膨張係数よりも熱膨張係数が大きい接着材を補強部で用いる場合には枠の平均熱膨張係数よりも小さい熱膨張係数を有する第1の部材を用いることによって、複合部材の平均熱膨張係数を接着材の熱膨張係数よりも小さくすることができる。
〔2〕枠の平均熱膨張係数よりも熱膨張係数が小さい接着材を補強部で用いる場合には枠の平均熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する第1の部材を用いることによって、複合部材の平均熱膨張係数を接着材の熱膨張係数よりも大きくすることができる。
上記〔1〕、〔2〕の条件を採用すると、枠の平均熱膨張係数と補強部の平均熱膨張係数の関係を所望の関係に設定することが非常に容易になるのである。特には、複合部材10bの平均熱膨張係数が、枠10aの平均熱膨張係数に対して±3×10-6/℃の範囲内で一致する(第2の発明)か、及び/もしくは、複合部材10bの平均熱膨張係数が、枠10aの平均熱膨張係数に対して±25%の範囲内で一致する(第3の発明)と好適である。
以下に本発明にかかるせん断剛性と平均熱膨張係数について定義する。
〔せん断剛性〕
せん断剛性について図2を用いて説明する。
基板21と22とが平行に配置され、その間に、横弾性率G、幅W、厚さhの部材23を配置する(a−1)。基板22を固定して、基板21にせん断荷重Fを印加し、dだけ変位させた場合の一般的なせん断剛性Sを下記式(1)で定義する。但し、紙面奥行き方向の寸法は単位長さである。
F=(G×W/h)×d=S×d (1)
次に、上記式(1)で定義されるせん断剛性を利用して、二つの部材が並列に配置された場合の見かけ上のせん断剛性を定義する。基板21と22とが平行に配置され、その間に、せん断剛性S1を有する部材23とせん断剛性S2を有する部材24を並べて配置する(b−1)。紙面奥行き方向の寸法は単位長さとする。ここで、基板22を固定して、基板21にせん断荷重Fを印加し、dだけ変位させた場合(b−2)、下記式(2)が成立する。即ち、見かけのせん断剛性(部材23と24の合成せん断剛性)Sは(S1+S2)となる。
F=(S1+S2)×d=S×d (2)
次に、二つの部材が直列に配置された場合の見かけ上のせん断剛性を定義する。基板21と22とが平行に配置され、その間に、せん断剛性S1を有する部材23とせん断剛性S2を有する部材24を積層して配置する(c−1)。紙面奥行き方向の寸法は単位長さとする。ここで、基板22を固定して、基板21にせん断荷重Fを印加し、dだけ変位させた場合(c−2)、下記式(3)が成立し、見かけのせん断剛性(部材23と24の合成せん断剛性)Sは1/{(1/S1)+(1/S2)}となる。
F=〔1/{(1/S1)+(1/S2)}〕×d=S×d (3)
ここでS1、S2は各部材の高さをそれぞれh1、h2とし、各部材の横弾性係数をG1、G2とすると、
1=G1×W/h1
2=G2×W/h2
である。ここでh1+h2=hである。
三つの部材が直列に配置された場合の合成せん断剛性Sは、3番目の部材の横弾性係数をG3、高さをh3とし、せん断合成をS3=G3×W/h3として、
S=1/{(1/S1)+(1/S2)+(1/S3)} (4)
となる。
以上を踏まえて言うと、本発明の第1は、第1の基板の前記第2の基板に対向する面に平行でかつ枠の長手方向(図2の紙面に垂直な方向)と直交する方向に沿った直線(図2の面内にあって水平な方向を持つ直線となる)を考え、上記枠の該直線に沿った上記合成せん断剛性(枠を構成する枠部材(せん断剛性S2)と該枠部材を第1の基板と第2の基板それぞれに封着する封着材(せん断剛性S1,S3)が直列に配置されているので、上記(4)式で合成せん断剛性を求めることができる)と、その同じ直線上に沿った複合部材の合成せん断剛性(これも枠部の合成せん断剛性と同様に第1の部材と接着材のせん断合成から上記(4)式で求めることができる)を比較したときに、複合部材の上記合成せん断剛性が枠の上記合成せん断剛性よりも大きくなっているとよい。
尚、図4に示す複合部材10bのように、接着材(例えば第1の接着材8)と基板(フェースプレート1)との接触幅と、接着材と第1の部材7との接触幅が異なる場合には、それぞれの接触幅の平均値を第1の接着材の実質的な幅として、せん断剛性を算出するために用いる幅Wと定義する。
また、基板との接触幅と第1の部材との接触幅の差が接着材の厚さの4倍以上大きい場合には、基板との接触幅と第1の部材との接触幅の内の小さい方の幅に接着材の厚さの4倍を足し合わせた幅を実質的な幅として、せん断剛性を算出するために用いる幅として用いる。
尚、枠と複合部材の間隔が大きくなりすぎると複合部材による枠設置位置の変位抑制効果が減少してしまうので、枠と複合部材の間隔(L)は、枠が設けられている位置における第1の基板と第2の基板の間隔の10倍以下とするのが好適である。
また、以上の説明では各部材33、34、35の幅及び高さはいずれも各部材33、34、35それぞれの各部分で同じである場合を例にあげて説明しているが、これが一様でない場合もある。この場合には、平均値を用いる。例えば部材33の幅が一様でない場合にはその平均値を幅として扱い、高さが一様でない場合にはその平均値を高さとして扱う。部材の幅が高さ方向に一様でない場合には、該幅を高さ方向に積分した値を積分範囲で割った値をこの部材の幅の平均値とする。また部材の高さが幅方向に一様でない場合には、該高さを幅方向に積分した値を積分範囲で割った値を高さの平均値とする。合成せん断剛性は幅が大きくなるにつれて増加するので、複合部材の幅方向の一部分において上記条件で求めた各部材のせん断剛性によって決まる合成せん断剛性が枠の合成せん断剛性よりも大きくなっていれば複合部材全体の合成せん断剛性が枠の合成せん断剛性よりも大きいことになる。
〔平均熱膨張係数〕
平均熱膨張係数について図3を用いて説明する。
基板31と32とが平行に配置され、その間に、熱膨張係数α1を有する厚さh1の部材33と、熱膨張係数α2を有する厚さh2の部材34と、熱膨張係数α3を有する厚さh3の部材35とを積層して配置する。この場合の基板31と32の間の平均熱膨張係数αは、下記式(5)によって定義される。
α=(α11+α22+α33)/(h1+h2+h3) (5)
尚、上記合成せん断剛性及び平均熱膨張係数の説明においては、部材数を限定して定義しているが、部材数が増えても同様な考え方を用いて、合成せん断剛性及び平均熱膨張係数を定義することが可能である。
尚、ここで枠と補強部との熱膨張係数を上述の好ましい範囲内で一致させて且つ補強の効果を良好に得ることができる構成を考える。補強の効果を良好に得るためには、補強部に横弾性係数の大きい材料を用いるのが好適である。しかしながら横弾性係数が大きい材料を単体で用いる場合には、枠と補強部との平均熱膨張係数を上記第2もしくは第3の発明の範囲で一致させる条件を満たすのが難しくなってくる。そこで本願に係る発明の一つにおいては補強部として複合部材を採用することで平均熱膨張係数を上記の条件で一致させやすい構成を実現すると共に、該複合部材を構成する接着材の横弾性係数を対応する封着材の横弾性係数よりも大きくすることで良好な補強を実現している。
(実施例1)
図5に示す工程に沿って、本発明の画像表示装置を作成した。
先ず、特開2001−210258号公報等に開示されている製造方法により、高歪み点ガラスの内面に蛍光膜とメタルバックを形成してフェースプレート1とし、高歪み点ガラスからなるリアプレート2に表面伝導型電子放出素子を備えた電子源6を搭載し、互いに1.6mmの間隙を介して対向させ、周縁部において枠10aにより接合した〔図5(a)〕。
枠10aを構成する第1の封着材4は低融点金属のInであり、厚さは0.3mm、幅は5mm、横弾性係数は0.8GPa、熱膨張係数は26×10-6/℃である。よって、第1の封着材4のせん断剛性は13GPaである。
また、枠部材3はガラス部材であり、厚さは1.2mm、幅は5mm、横弾性係数は32GPa、熱膨張係数は8×10-6/℃である。よって、枠部材3のせん断剛性は133GPaである。
さらに、第2の封着材5は低融点ガラスであり、厚さは0.1mm、幅は5mm、横弾性係数は22GPa、熱膨張係数は7×10-6/℃である。よって、枠部材3のせん断剛性は1100GPaである。
よって、枠10aの合成せん断剛性は、先に示した式(4)より、12GPa、平均熱膨張係数は11×10-6/℃である。
次に、リアプレート2にディスペンサ51を用い、枠10aに接触しないように、第2の接着材9となるエポキシ系接着剤を適量塗布した〔図5(b)〕。
次いで、塗布した第2の接着材9上に第1の部材である剛性部材7としてガラス部材を、枠10aに接触しないようにして、押し込んだ〔図5(c)〕。図4の構成では枠と複合部材の間隔はLである。尚剛性部材7であるガラス部材は、フェースプレート1に用いたものと同じ高歪み点ガラスより切り出したものを用いた。剛性部材7とフェースプレート1との間隙は0.03mmであった。
上記剛性部材7とフェースプレート1との間隙に、ディスペンサ52を用い、枠10aに接触しないように、第1の接着材8となるエポキシ系接着剤を塗布した。このとき、ディスペンサ52の塗布圧力を高めに設定し、接着剤を上記間隙に埋め込んだ。その後、12時間放置して接着剤を硬化させて第1の接着材8及び9とした。以上によって補強部である複合部材10bを形成した〔図5(d)〕。尚、ここでは枠と複合部材の間隔が2mmになるようにしている。枠と複合部材の間隔とは、枠部材が第1の封着材と接している点もしくは枠部材が第2の封着材と接している点のうちのいずれかの点と、第1の部材が第1の接着材と接している点もしくは第1の部材が第2の接着材と接している点のうちのいずれかの点との距離のうちの最も短い距離を枠と複合部材の間隔と定義する。
複合部材10bの合成せん断剛性と平均熱膨張係数を以下に示す。
第1の接着材8は、厚さ0.03mm、幅2.8mm、横弾性係数1GPa、熱膨張係数120×10-6/℃であり、せん断剛性は93GPaである。
剛性部材7は、厚さ1.53mm、幅2.8mm、横弾性係数32GPa、熱膨張係数8×10-6/℃であり、せん断剛性は59GPaである。
第2の接着材9は、厚さ0.04mm、幅2.8mm、横弾性係数1GPa、熱膨張係数120×10-6/℃であり、せん断剛性は70GPaである。
よって、複合部材10bの合成せん断剛性は24GPaであり、平均熱膨張係数は13×10-6/℃である。
本実施例においては、第1の発明に関してみてみると、上記したように、合成せん断剛性が、枠10aの12GPaに対して、補強部である複合部材10bは24GPaである。即ち、接着材の横弾性係数よりも大きい横弾性係数を持つ第1の部材を用いることで枠の合成せん断剛性よりも大きい合成せん断剛性を持つ補強部となる複合部材が実現できている。
ここで補強部を幅2.8mmの上記接着材のみで構成した場合を考えると、その場合の補強部の合成せん断剛性(この場合は接着材のみなので該接着材のせん断剛性)は1.8GPaとなり、補強部の合成せん断剛性は枠の合成せん断合成よりも小さくなってしまう。尚、第1の発明に関して言えば、第1の部材として枠部材とは異なる材料のものを用いたり、枠部材の高さと第1の部材の高さを異ならせることにより、第1基板側と第2基板側の双方において接着材の横弾性係数が封着材の横弾性係数よりも大きくなくても枠よりも合成せん断剛性が大きい補強部を実現することは可能であるが、本実施例のように第1基板側と第2基板側の少なくとも一方においては(特には、例えばInやInを含む合金といった横弾性係数が相対的に小さい封着材を用いている基板側においては)、該封着材の横弾性係数よりも大きい横弾性係数をもつ接着材を用いるのが好ましい。
また第2、第3の発明に関してみてみると、第1基板側において接着材8の横弾性係数は封着材4の横弾性係数よりも大きく、且つ平均熱膨張係数が、枠10aの11×10-6/℃に対して、複合部材10bは13×10-6/℃である。即ち、平均熱膨張係数については、枠10aに対して±3×10-6/℃及び±25%の範囲内で一致している。ここで接着材8のみで補強部を構成する場合を考えると、その場合の補強部の平均熱膨張係数は接着材の熱膨張係数120×10-6/℃となり、枠の平均熱膨張係数と大きく離れた値になってしまう。尚、第2、第3の発明に関して言えば、複合部材の合成せん断剛性は枠の合成せん断剛性よりも大きいことは必須な要件ではないが、本実施例のように複合部材の合成せん断剛性が枠の合成せん断剛性よりも大きいことが望ましい。
上記補強枠構造10を完成させた気密容器に設けられた真空排気管(不図示)を外部の真空排気装置(不図示)に取り付けて、該気密容器内の圧力を1×10-3Pa以下にし、特開平8−83578号公報等に開示されているように、電子源6に対してフォーミング処理、活性化処理などの通電処理を施した後、上記真空排気管をバーナーで加熱して封じ切り、実質的に真空状態の気密容器を完成させた。
さらに、電子源6を駆動させる駆動ボードなどの駆動装置、電子源6から放出された電子を加速するための高電圧を供給する高圧電源などを取り付け、画像表示装置を作製した。
上記画像表示装置を用いてフェースプレート1上に画像を形成したところ、画像形成に伴ってフェースプレート1がリアプレート2よりも平均して10℃温度が上昇したが、フェースプレート1とリアプレート2の相対位置関係は変化することがなく、画質の低下は見られなかった。
さらに、上記画像表示装置に対して、−10℃と50℃の間で繰り返し温度を変化させる恒温槽内において耐久試験を行ったところ、輝度の低下は発生せず、従って、スローリークは発生せず、信頼性を確保することができた。
また、本実施例において、複合部材10bが枠10aからL=2mm離れており、フェースプレート1とリアプレート2の厚さHが2.8mm、ヤング率E=78GPaであり、フェースプレート1とリアプレート2の基板間隙がt=1.6mmであることから、δT=30℃の温度変化によって枠10aとフェースプレート1、リアプレート2との接合部に発生する応力は、材料力学の梁の理論を用いた下記式(6)より導き出される。
σ=(3HE/2L2)×(δα×δT×t/2) (6)
経験的に、スローリークが発生しない数値σ0=6MPaであり、これを満たす枠10aに対する複合部材10bの平均熱膨張係数δαは、±3×10-6/℃の範囲内であれば良いことが分かった。従って、平均熱膨張係数が11×10-6/℃の枠10aに対する複合部材10bの平均熱膨張係数は8×10-6〜14×10-6/℃である。これを確認するため、第1の部材7の厚さを1.58〜1.52mmの範囲で変化させて画像表示装置を構成したところ、枠10aに対する複合部材10bの平均熱膨張係数が±3×10-6/℃の範囲内であれば問題ないことがわかった。
また、上記の形状等が若干変化しても、枠10aに対する複合部材10bの平均熱膨張係数が±25%の範囲内であれば、同様に問題がないと考えられる。
(実施例2)
瞬間硬化型接着剤を用い、厚さが0.04mmの第1の接着材8を形成した以外は実施例1と同様にして画像表示装置を構成した。複合部材10bの平均熱膨張係数は実施例1と同様であり、実施例1と同様の良好な結果が得られた。
(実施例3)
複合部材10bの構成を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして画像表示装置を構成した。
第1の接着材8は、無機系接着剤を硬化させたものであり、厚さ0.1mm、幅5mm、横弾性係数1GPa、熱膨張係数120×10-6/℃であり、せん断剛性は50GPaであった。
剛性部材7は、無アルカリガラス部材であり、厚さ1.1mm、幅5mm、横弾性係数29GPa、熱膨張係数5×10-6/℃であり、せん断剛性は132GPaであった。
第2の接着材9は、エポキシ系接着剤を硬化させたものであり、厚さ0.4mm、幅5mm、横弾性係数2GPa、熱膨張係数8×10-6/℃であり、せん断剛性は25GPaであった。
従って、複合部材10bの合成せん断剛性は15GPa、平均熱膨張係数は13×10-6GPaであり、実施例1と同様に、枠10aに対する平均熱膨張係数は±3×10-6/℃及び±25%の範囲内であった。
本実施例の画像表示装置においても、実施例1と同様の良好な結果が得られた。
尚以上述べてきた各実施例においては、枠は方形を成しており、該方形の枠と上記第1の基板及び上記第2の基板とによって気密空間が形成されており、それをその気密空間の外側で取り巻くように、即ち、枠を内枠とし、複合部材が外枠形状となるように構成している。本願に係る発明の実施の形態としてはこれに限るものではない。ただし、以上述べた条件を満たす複合部材は方形を成す枠の各辺ごとに少なくとも1箇所設けるのが好適である。また、複合部材は枠によって構成される気密空間の外部に設けるのが好適である。
本発明の画像表示装置の一例の斜視図である。 本発明にかかる合成せん断剛性の説明に用いるモデル図である。 本発明にかかる平均熱膨張係数の説明に用いるモデル図である。 本発明の画像表示装置の枠近傍の断面模式図である。 実施例における補強部の形成工程を示す図である。 従来の画像表示装置の枠部近傍の断面模式図である。
符号の説明
1 フェースプレート
2 リアプレート
3 枠部材
4 第1の封着材
5 第2の封着材
6 電子源
7 剛性部材
8 第1の接着材
9 第2の接着材
10 補強枠構造
10a 枠
10b 複合部材
21、22、31、32 基板
23、24、33、34、35 部材
51、52 ディスペンサ
60 枠部
61 枠部材
62、63 封着材
64 接着材

Claims (14)

  1. 第1の基板と、
    該第1の基板と対向する第2の基板と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
    上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
    上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
    上記第1の部材の横弾性係数が、上記第1及び第2の接着材の少なくとも一方の横弾性係数よりも高く、
    上記第1の基板の上記第2の基板と対向する面である第1の面と平行で且つ上記枠部材の幅方向に沿った直線上での上記複合部材の合成せん断剛性が、上記直線上での上記枠の合成せん断剛性よりも大きいことを特徴とする気密容器。
  2. 第1の基板と、
    該第1の基板と対向する第2の基板と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
    上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
    上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
    上記第1の接着材の横弾性係数が上記第1の封着材の横弾性係数よりも大きく、及び/もしくは、上記第2の接着材の横弾性係数が上記第2の封着材の横弾性係数よりも大きく、
    上記複合部材の平均熱膨張係数が、上記枠の平均熱膨張係数に対して±3×10-6/℃の範囲内であることを特徴とする気密容器。
  3. 第1の基板と、
    該第1の基板と対向する第2の基板と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した枠と、
    上記第1の基板と上記第2の基板との間に配置した複合部材と、を有しており、
    上記枠が、枠部材と、該枠部材と上記第1の基板とを封着する第1の封着材と、上記枠部材と上記第2の基板とを封着する第2の封着材からなる気密容器であって、
    上記複合部材が、第1の部材と、該第1の部材と上記第1の基板とを接着する第1の接着材と、上記第1の部材と上記第2の基板とを接着する第2の接着材からなり、
    上記第1の接着材の横弾性係数が上記第1の封着材の横弾性係数よりも大きく、及び/もしくは、上記第2の接着材の横弾性係数が上記第2の封着材の横弾性係数よりも大きく、
    上記複合部材の平均熱膨張係数が、上記枠の平均熱膨張係数に対して±25%の範囲内であることを特徴とする気密容器。
  4. 上記第1及び第2の封着材の少なくとも一方が低融点金属もしくは低融点合金である請求項1〜3のいずれかに記載の気密容器。
  5. 上記第1及び第2の封着材の少なくとも一方がフリットである請求項1〜3のいずれかに記載の気密容器。
  6. 上記第1及び第2の接着材の少なくとも一方が有機接着剤によって形成したものである請求項1〜5のいずれかに記載の気密容器。
  7. 上記第1及び第2の接着材の少なくとも一方が無機接着剤によって形成したものである請求項1〜5のいずれかに記載の気密容器。
  8. 上記枠は方形を成しており、該方形の枠と上記第1の基板及び上記第2の基板とによって気密空間が形成されており、上記方形の各辺に対応して上記複合部材がそれぞれ配置されている請求項1〜7のいずれかに記載の気密容器。
  9. 上記複合部材は枠形状を有する請求項8に記載の気密容器。
  10. 上記複合部材は、上記枠と上記第1の基板と上記第2の基板とによって形成される気密空間の外側に設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の気密容器。
  11. 上記直線上での上記第1の部材と上記枠部材との間隔は、上記枠が設けられている位置における上記第1の基板と上記第2の基板の間隔の10倍以下である請求項1〜10のいずれかに記載の気密容器。
  12. 上記枠と上記複合部材の高さが等しい請求項1〜11のいずれかに記載の気密容器。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の気密容器を用いた画像表示装置であって、上記気密容器内に表示素子を有することを特徴とする画像表示装置。
  14. 上記表示素子が、電子放出素子と該電子放出素子から放出される電子によって発光する発光体とを有する請求項13に記載の画像表示装置。
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