JP4034769B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的にデータの書換えが可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
従来より、半導体メモリの一つとして、データを電気的に書換え可能とした不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)が知られている。中でも、1ビットを記憶する単位であるメモリセルを複数個直列接続して構成されたNANDセルを有するNAND型EEPROMは、高集積化できるものとして注目されている。NAND型は、例えば、ディジタルスチルカメラの画像データを記憶するためのメモリカードに利用されている。
NAND型EEPROMのメモリセルは、チャネル領域となる半導体基板上に絶縁膜を介して浮遊ゲート(電荷蓄積層)と制御ゲートとが積層されたFET-MOS構造を有する。制御ゲートはワード線と接続されている。NANDセルは、複数個のメモリセルを隣接するもの同士でソース/ドレインが共用される形で直列接続して構成される。ソース/ドレインとは、ソースおよびドレインのうち少なくともいずれかの機能を果たす不純物領域のことである。
ここで、NAND型におけるデータの書込み方式の一例を簡単に説明する。
(1)“0”の書込み
チャネル領域の電圧が0Vの状態で、“0”を書込むべきメモリセルのワード線を選択してこのワード線の電圧を例えば20Vにし、かつこのワード線以外のワード線の電圧を例えば10Vにする。選択されたワード線(制御ゲート)とチャネル領域との間の電位差が大きいため、上記メモリセルの浮遊ゲートにトンネル電流により電子が注入される。これにより、上記メモリセルのしきい値が正の状態(“0”が書込まれた状態)となる。
(2)“1”の書込み
チャネル領域を0V以上の所定電圧のフローティング状態にした後、“1”を書込むべきメモリセルのワード線を選択してこのワード線の電圧を“0”書込みの場合と同様に20Vにする。このワード線以外のワード線の電圧を例えば10Vにする。これらにより、チャネル領域は選択されたワード線(制御ゲート)との容量カップリングにより電圧が上昇し、例えば8V程度になる。この場合は、“0”の書込みの場合と異なり、選択されたワード線(制御ゲート)とチャネル領域との間の電位差が小さいため、“1”を書込むべきメモリセルの浮遊ゲートには、トンネル電流による電子注入が起こらない。したがって、上記メモリセルのしきい値は、負の状態(“1”が書込まれた状態)に保たれる。
NAND型EEPROMの書込み方式の他の例では、メモリセルへの誤書き込みを防止するために、選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのそれぞれ隣に位置するメモリセルのワード線を0Vにして、書き込みをしている(例えば特許文献1)。
特開2002-260390号公報(図10(b))
本発明は、誤書き込みの防止を図ることができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、選択されたメモリセルと上記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、書込電圧より小さい補助電圧を供給し、残りのメモリセルのワード線に、書込電圧と基準電圧との間の中間電圧を供給する、ことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、カットオフされるメモリセルの両隣のメモリセルのうち、一方のメモリセルのワード線に中間電圧が供給され、他方のメモリセルのワード線に補助電圧が供給される。このため、カットオフされるメモリセルの両隣のメモリセルのワード線に比較的高電圧である書込電圧が供給されないため、カットオフされるメモリセルのワード線に生じるカップリングノイズを低減できる。よって、メモリセルの微細化に伴いワード線間の距離が短くなっても、メモリセルへの誤書き込みを防止することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の他の態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、選択されたメモリセルからN個(Nは3以上の整数)分だけ共通ソース線側及びビット線側にそれぞれ位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、選択されたメモリセルと上記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、書込電圧より小さい補助電圧を供給し、残りのメモリセルのワード線に、書込電圧と基準電圧との間の中間電圧を供給する、ことを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、Nを3以上の整数とすることにより、選択されたメモリセルとカットオフされるメモリセルとの間のメモリセルを増やすことができる。したがって、選択されたメモリセルのチャネルに接続されるチャネルの容量を増やすことができる。よって、選択されたメモリセルのチャネルにおいて、リークが原因となる電位の低下量を小さくできるため、誤書き込みの発生を防止できる。なお、この効果は、上記一態様において、Nが3以上の整数の場合にも言える。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のさらに他の態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ共通ソース線側及びビット線側に位置するメモリセルのうち少なくとも共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、選択されたメモリセルと基準電圧がワード線に供給される上記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、書込電圧より小さい補助電圧を供給し、残りのメモリセルのワード線に、書込電圧と基準電圧との間の中間電圧を供給し、補助電圧を供給するタイミングと中間電圧のそれとを異ならせる、ことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様によれば、補助電圧を供給するタイミングと中間電圧を供給するタイミングとを異ならせているので、カップリングノイズを低減できる。このため、メモリセルの微細化に伴いワード線間の距離が短くなっても誤書き込みを防止することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のこの外の態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、選択されたメモリセルと上記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、書込電圧より小さい補助電圧を供給し、選択されたメモリセルのワード線の隣に位置するワード線のうちビット線側のワード線であるビット線側隣接ワード線に、書込電圧と基準電圧との間の中間電圧を供給し、残りのメモリセルのワード線に中間電圧を供給し、補助電圧を供給するタイミング及びビット線側隣接ワード線に中間電圧を供給するタイミングは、残りのメモリセルのワード線に中間電圧を供給するタイミングと異ならせる、ことを特徴とする。
本発明のこの外の態様によれば、補助電圧を供給するタイミング及びビット線側隣接ワード線に中間電圧を供給するタイミングは、残りのメモリセルのワード線に中間電圧を供給するタイミングと異ならせているので、カップリングノイズを低減できる。このため、メモリセルの微細化に伴いワード線間の距離が短くなっても誤書き込みを防止することが可能となる。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のさらに他の態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、前記ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側及び前記ビット線側に位置するメモリセルのうち少なくとも前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記基準電圧がワード線に供給される側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第1補助電圧を供給し、前記基準電圧がワード線に供給されるメモリセルの両隣に位置するメモリセルのワード線にそれぞれ前記書込電圧より小さい第2、第3補助電圧を供給し、残りのメモリセルのうち、前記第1補助電圧がワード線に供給されるメモリセルと前記第2補助電圧がワード線に供給されるメモリセルとの間に位置するメモリセル以外の少なくとも一つのメモリセルのワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、前記第2補助電圧を供給するタイミングと前記第3補助電圧のそれとを異ならせる、ことを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置のさらに他の態様は、電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、ワード線制御回路と、を備え、前記ワード線制御回路は、選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記共通ソース線側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第1補助電圧を供給し、前記基準電圧がワード線に供給されるメモリセルの両隣に位置するメモリセルのワード線にそれぞれ前記書込電圧より小さい第2、第3補助電圧を供給し、前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記ビット線側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第4補助電圧を供給し、残りのメモリセルのうち、前記第1補助電圧がワード線に供給されるメモリセルと前記第2補助電圧がワード線に供給されるメモリセルとの間に位置するメモリセル以外の少なくとも一つのメモリセルのワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、前記第2補助電圧を供給するタイミングと前記第3補助電圧のそれとを異ならせる、ことを特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、メモリセルのワード線に生じるカップリングノイズを低減できる。したがって、メモリセルの微細化に伴いワード線間の距離が短くなっても、メモリセルへの誤書き込みを防止することが可能となる。
本発明の実施形態を以下の項目に分けて説明する。
[第1実施形態]
1.NANDセルの構造
2.NANDセルの動作
(1)NANDセルの一般的な動作例
(2)改良例1
(3)改良例2
(4)第1実施形態に係るNANDセルの動作例
[第2実施形態]
[第3実施形態]
[第4実施形態]
[第5実施形態]
[第6実施形態]
[第7実施形態]
[第8実施形態]
[第9実施形態]
[各実施形態の組み合わせ]
[本発明の実施形態の回路ブロック]
[電子カードおよび電子装置への適用]
なお、各実施形態を説明する図において、既に説明した図の符号で示すものと同一のものについては、同一符号を付すことにより説明を省略する。
[第1実施形態]
1.NANDセルの構造
図1は、第1実施形態に係るNAND型EEPROMに備えられるNANDセルの断面の模式図である。図2は、図1のII(a)-II(b)断面の模式図である。図3は、図1のNANDセルの等価回路図である。
図1〜図3に示すように、NANDセル1は、p型の半導体基板3に16個のメモリセルMC0〜15が形成された構造を有する。メモリセルは、メモリトランジスタとも言い、データの電気的な書換えが可能な不揮発性のセルである。各メモリセルは同じ構成をしており、メモリセルMC0を例にすれば、基板3の表面に所定の間隔を設けて形成されたn型の不純物領域5(ソース/ドレイン)と、基板3のうち不純物領域5同士の間に位置するチャネル領域7と、領域5,7の周囲に形成された素子分離絶縁膜9と、チャネル領域7上にゲート絶縁膜11を介して形成された浮遊ゲート13と、浮遊ゲート13上に絶縁膜15を介して所定方向に延びるように形成されたワード線WL0と、を備える。ワード線WL0のうち、浮遊ゲート13上に位置する部分が制御ゲート16(図2)として機能する。よって、ワード線は制御ゲートと接続されていることになる。なお、浮遊ゲート層FGは、浮遊ゲート13が形成されている導電層を示し、制御ゲート層CGは、制御ゲート16が形成されている導電層を示している。
NAND1セルは、16個のメモリセルを隣接するもの同士でソース/ドレインが共用される形で直列接続して構成される。NANDセル1を構成するメモリセルの数が16個の場合で説明しているが、メモリセルの数が8,32,64個等の場合でもよい。
メモリセルMC0側には、選択ゲート線SG1を有する選択トランジスタTr1が形成されている。このトランジスタTr1の電流経路の一端が不純物領域5を介してメモリセルMC0の電流経路の一端に接続されている。選択トランジスタTr1は、NANDセル1と共通ソース線CELSRCとの接続および切り離しの制御をする。このように、共通ソース線CELSRCは、NANDセル1の一端と選択トランジスタTr1を介して接続可能にされている。
一方、メモリセルMC15側には、選択ゲート線SG2を有する選択トランジスタTr2が形成されている。選択トランジスタTr2は不純物領域5を介して電流経路の一端がメモリセルMC15の電流経路の一端と接続されている。トランジスタTr2は、NANDセル1とビット線BLとの接続および切り離しの制御をする。つまり、ビット線BLは、NANDセル1の他端と接続可能にされている。以上のように、選択トランジスタTr1、メモリセルMC0〜15、選択トランジスタTr2は直列接続されており、この直列接続の電流経路の一端にビット線BLが、他端に共通ソース線CELSRCが接続されていることになる。なお、選択ゲート線SG1,2の上には、導電膜17がある。導電膜17は、選択ゲート線SG1,2と接続されていても、浮遊状態でもよい。
メモリセルMC0〜15および選択トランジスタTr1,2を覆うように第1層間絶縁膜19が形成されている。第1層間絶縁膜19上には第1導電層M0が形成されている。導電層M0には、共通ソース線CELSRCおよび選択ゲートSG1、SG2のシャント配線18等が含まれる。共通ソース線CELSRCは、選択トランジスタTr1の電流経路の一端、つまり半導体基板3に形成されたn型の不純物領域21に接続される。この接続箇所をセルソースコンタクトCSCという。
第1導電層M0を覆うように第2層間絶縁膜22が形成されている。第2層間絶縁膜22上には第2導電層M1が形成される。M1には、ワード線WL0〜15と交差する方向に延びるビット線BLが含まれる。ビット線BLは、選択トランジスタTr2の電流経路の一端と接続、つまり半導体基板3に形成されたn型の不純物領域21に接続される。この接続箇所をビット線コンタクトBLCという。なお、NANDセル1は、半導体基板3中のp型ウェルに形成されていてもよい。
NANDセル1がマトリクス状(アレイ状の一例)に配置されてメモリセルアレイが構成される。図4は、メモリセルアレイ23の一部の等価回路図である。メモリセルアレイ23は複数のブロックBKに分割されている。図4中の破線で囲まれた領域が1個のブロックBKとなる。読出しや書込み等の動作は、通常、複数のブロックBKのうち1個を選択して実行される。
ワード線WL0〜15は、各ブロックBKに配置されており、かつ各ブロックBKの同一行のメモリセルにそれぞれ共通接続されている。選択ゲート線SG1,2も、ブロックBKの同一行の選択トランジスタにそれぞれ共通接続されている。複数のビット線BLは、メモリセルアレイ23の同一列のNANDセルにそれぞれ接続可能にされている。
2.NANDセルの動作
第1実施形態に係るNANDセルの動作について説明する前に、この動作の理解のために、まず(1)NANDセルの一般的な動作例、(2)改良例1、(3)改良例2を説明する。その後に(4)第1実施形態に係るNANDセルの動作例を説明する。
(1)NANDセルの一般的な動作例
書込み動作について、図5〜図8を用いて説明する。図5は、“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの等価回路図であり、図7は“1”書込みの場合のそれである。図5,7のNANDセル1は、図3のNANDセル1と同じである。図6は、“0”書込みがされるメモリセルの模式図であり、図8は“1”書込みの場合のそれである。
書込みは、NANDセル1が消去状態、つまりNANDセル1の各メモリセルのしきい値が負電圧の状態にしてから実行される。書込みは、ビット線コンタクトBLCから最も離れた位置のメモリセルMC0、つまりソース線CELSRC側のメモリセルから順に行う。メモリセルMC3への書込みを例として説明する。
まず、“0”書込みをする場合、図5および図6に示すように、選択ゲート線SG2に例えばVCC(電源電圧)を印加して選択トランジスタTr2をオンにすると共にビット線BLを0V(接地電圧)にする。なお、選択ゲート線SG1は0Vなので、選択トランジスタTr1はオフを維持する。
次に、メモリセルMC3のワード線WL3に書込電圧Vpgm(20V程度)を供給し、これ以外のワード線に中間電圧Vpass(10V程度)を供給する。ビット線BLの電圧は0Vなので、その電圧は選択されたメモリセルMC3のチャネル領域7まで伝達される。つまり、チャネル領域7の電位は0Vが維持される。
ワード線WL3(制御ゲート)とチャネル領域7との間の電位差が大きいため、メモリセルMC3の浮遊ゲート13にトンネル電流により電子eが注入される。これにより、メモリセルMC3のしきい値が正の状態(“0”が書込まれた状態)となる。
一方、“1”書込みをする場合について、上記“0”書込みと異なる点を中心に図7および図8を用いて説明する。まず、ビット線BLを例えばVCC(電源電圧)にする。選択ゲート線SG2の電圧がVCCであるため、チャネル領域7の電圧がVCCマイナスVth(VCC−Vth、なおVthは選択トランジスタTr2のしきい値電圧である。)になると、選択トランジスタTr2がカットオフする。したがって、チャネル領域7は、電圧がVCC−Vthのフローティング状態となる。
次に、ワード線WL3に書込電圧Vpgm(20V程度)、それ以外のワード線に中間電圧Vpass(10V程度)を供給すると、各ワード線(制御ゲート)とチャネル領域7との容量カップリングにより、チャネル領域7の電圧がVCC−Vthから上昇し例えば8V程度となる。
チャネル領域7の電圧が高電圧に昇圧されるため、“0”の書込みの場合と異なり、ワード線WL3(制御ゲート)とチャネル領域7の間の電位差が小さい。したがって、メモリセルMC3の浮遊ゲート13には、トンネル電流による電子注入が起こらない。よって、メモリセルMC3のしきい値は、負の状態(“1”が書込まれた状態)に保たれる。
なお、一本のワード線に共通接続されたメモリセルに、一括して書込み(例えば2kバイトや512バイト分のデータの同時書込み)をすることにより、書込みの高速化を図っている。
次に、NANDセルの一般的な動作例のうち、消去動作を説明する。消去は、選択されたNANDセルのブロックBK(図4)内の全てのメモリセルに対して同時に行われる。即ち、選択されたブロックBK内の全てのワード線を0Vとし、半導体基板3(図1、なお、p型ウェルにNANDセルが形成されている場合はp型ウェル)に高電圧(例えば22V程度)を印加する。一方、ビット線、ソース線、非選択のブロック中のワード線及び全ての選択ゲート線をフローティング状態とする。これにより、選択されたブロックBKの全てのメモリセルにおいて浮遊ゲート中の電子がトンネル電流により半導体基板に放出される。この結果、これらのメモリセルのしきい値電圧が負方向にシフトする。
読出し動作は、読出しの選択がされたブロックのメモリセルのワード線を例えば0Vとし、読出しの選択がされていないメモリセルのワード線及び選択ゲート線をVCC(電源電圧)若しくは電源電圧より少し高い読出し用電圧とする。これにより、読出しの選択がされたメモリセルに電流が流れるか否かを検出する。
(2)改良例1
改良例1は、LSB(Local Self Boost)方式である。“1”の書込み時に、チャネル領域の電圧上昇が小さいと、トンネル電流により電子が浮遊ゲートに注入されることにより、“0”書込みとなる。この書込み不良を防止するために、改良例1では、データを書込むために選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのワード線を0Vにすることにより、上記両隣に位置するメモリセルをカットオフした状態でデータの書込みをする。これにより、“1”書込みの場合、選択されたメモリセルのチャネルを、残りのメモリセルのチャネルから切り離されたフローティング状態で昇圧することができため、チャネル領域の電圧上昇を大きくできる。以下、改良例1の動作を図で説明する。
図9は、改良例1において“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。図10は、“1”書込みがされる場合である。図11は、これらの書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。比較例については、NANDセルの一般的な動作例と異なる点を中心に説明する。
(“0”書込み)
(a)図9及び図11に示すように、ビット線BLの電圧を0Vにする。メモリセルMC3〜15はしきい値が負電圧であるため、ビット線BLと導通している。よって、これらのメモリセルのチャネル領域7の電圧は0Vとなる。
(b)メモリセルMC3の両隣に位置するメモリセルMC2,4のワード線WL2,4の電圧を0Vに保ちながら、先ずワード線WL0,1,5〜15の電圧をVpass(10V)にし、次にワード線WL3の電圧をVpgm(20V)にする。これにより、図6に示す一般的な動作例の場合と同様に、メモリセルMC3の浮遊ゲート13にトンネル電流により電子eが注入される。したがって、メモリセルMC3のしきい値が正の状態(“0”が書込まれた状態)となる。
(“1”書込み)
(a)図10及び図11に示すように、ビット線BLの電圧をVCCに立ち上げることにより、一般的な動作例で説明したように、チャネル領域7は、電圧がVCC−Vthのフローティング状態となる。ワード線WL2,4の電圧は0Vに保たれているため、メモリセルMC2,4はカットオフする。
(b)この状態でワード線WL0,1,5〜15の電圧をVpass(10V)にする。この電圧上昇に伴って、メモリセルMC0〜15のチャネル領域7の電位が容量結合により上昇する。詳細には、メモリセルMC0,1のチャネル領域7の電位がVch1に、メモリセルMC5〜15のチャネル領域7の電位がVch3にそれぞれ上昇する。ワード線WL2,4が0Vに保たれると共にこの時点ではワード線WL3の電圧も0Vなので、メモリセルMC3のチャネル領域7はワード線WL2〜4による電位上昇は生じない。しかし、メモリセルMC3のチャネル領域7は、両側のチャネル領域の電位がVch1,3に上昇するに伴って、電位がVch2に上昇する。Vch2は、メモリセルMC2,4のしきい値落ち電圧の大きさ(VCC−Vth)と略等しい。
(c)そして、ワード線WL3の電圧をVpgm(20V)にすることにより、メモリセルMC3のチャネル領域7の電位Vch2がさらにVch2'(例えばほぼ8V)に上昇する。これにより、ワード線WL3とメモリセルMC3のチャネル領域7との電位差が小さくなる。したがって、メモリセルMC3の浮遊ゲート13には、トンネル電流による電子注入が起こらない。よって、メモリセルMC3のしきい値は、負の状態(“1”が書込まれた状態)に保たれる。
(3)改良例2
改良例2は、EASB(Erase Area Self Boost)方式である。この方式では、データを書込むために選択されたメモリセルの両隣のメモリセルのうち、共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線を0Vにすることにより、このメモリセルをカットオフした状態でデータの書込みをする。これにより、“1”書込みの場合、選択されたメモリセルのチャネルを、共通ソース線側に位置するメモリセルのチャネルから切り離されたフローティング状態で昇圧することができる。この結果、チャネル領域の電圧上昇を大きくできる。
以下、図を用いて改良例2を改良例1との相違を中心に説明する。図12は、改良例2において“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図であり、図9と対応する。図13は、“1”書込みがされる場合であり、図10と対応する。図14は、これらの書込み動作を説明するためのタイミングチャートであり、図11と対応する。
改良例2の“0”書込みは、図12及び図14に示すように、ワード線WL4がワード線WL0,1,5〜15と同じ動作をする以外は、図9で説明した改良例1の“0”書込みと同じである。
一方、図13及び図14に示すように、改良例2の“1”書込みも、ワード線WL4がワード線WL0,1,5〜15と同じ動作をする。これにより、改良例1の(“1”書込み)の(a)の動作が、改良例2においては、メモリセルMC2,4のうちメモリセルMC2がカットオフする。
そして、改良例1の(“1”書込み)の(b)が、改良例2では次のようになる。メモリセルMC3のチャネル領域7は、両側のチャネル領域の電位がVch1,3に上昇する。これに伴って、メモリセルMC3のチャネル領域7のうち、共通ソース線CELSRC側は、Vch2に充電され、それはほぼ|Vth|の意味であり、メモリセルMC2,3の大きなしきい値落ち電圧の大きさである。これに対してビット線BL側は容量結合により昇圧されたVch3となる。
なお、改良例2の(“1”書込み)の(c)を以下に述べる。ワード線WL3の電圧をVpgm(20V)にすると、メモリセルMC3〜MC15のチャネル領域7の電位が同じ(Vch2=Vch3)になり、そしてVch4(例えばほぼ8V)に上昇する。それによって、ワード線WL3とメモリセルMC3のチャネル領域7との間の電位差が小さくなる。よって、メモリセルMC3の浮遊ゲート13でトンネル電流による電子注入が起こらない。したがって、メモリセル3のしきい値が負の状態(“1”書込み)に保たれる。
(4)第1実施形態に係るNANDセルの動作例
第1実施形態では、図12及び図13の改良例2のように、ワード線WL2を0Vにするのではなく、ワード線WL1を0Vにしている。これによりカップリングノイズを低減している。まず、このノイズの問題について説明する。
微細加工技術の進歩により、半導体記憶装置のワード線間の距離が短くなっている。半導体記憶装置のうち不揮発性半導体記憶装置は、その動作上、ワード線に比較的高い電圧が供給される。このため、あるワード線の電圧が大きく振幅すると、その両隣のワード線もまた、ワード線間の容量結合により、電圧変動が大きくなる。これをカップリングノイズという。
次に、カップリングノイズが原因となる誤書き込みについて説明する。図13に示す改良例2において、ワード線WL3の電圧(Vpgm)は、ワード線WL0,1の電圧(Vpass)よりも大きい。したがって、“1”書込みをするメモリセルMC3の浮遊ゲート13に電子が注入されるのを防ぐには、Vch2をVch1よりも大きくする必要がある。改良例2では、メモリセルMC2をカットオフして、電圧Vch1のチャネル7と電圧Vch2のチャネル7とを切り離している。
一方、0Vに固定されたワード線WL2には、ワード線WL1,3のそれぞれの立ち上げに伴ってカップリングノイズが発生する。このノイズにより、ワード線WL2の電位が上昇すると、メモリセルMC2がカットオフせずに、電圧Vch2のチャネル7の電子がリークする。リークする電子が多いと、Vch2が下がり、Vch2とワード線WL3との電位差が大きくなる。この結果、メモリセルMC3の浮遊ゲート13に電子が注入されて、メモリセルMC3のしきい値が高くなり、注入される電子が多くなると、“0”書込み状態となる(誤書き込み)。
次に説明する第1実施形態の動作例によれば、カップリングノイズが原因となる誤書き込みを防止することが可能である。第1実施形態の動作例を、図15〜図17を用いて説明する。図15は、“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図であり、図12と対応する。図16は、“1”書込みがされる場合であり、図13と対応する。図17は、第1実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートであり、図14と対応する。
ここで、書込電圧とは、選択されたメモリセルにデータを書込むために、このメモリセルのワード線に供給される電圧である。基準電圧とは、メモリセルをカットオフするために、このメモリセルのワード線に供給される電圧である。補助電圧とは、上記選択されたメモリセルとカットオフされるメモリセルとの間に位置するメモリセルのワード線に供給される電圧であり、書込電圧より小さい。中間電圧とは、残りのワード線に供給される電圧と基準電圧との間の大きさの電圧である。
例えば、書込電圧は20Vであり、中間電圧は10Vであり、補助電圧は中間電圧と同じ電圧、又は書込電圧より小さくかつ電源電圧より大きい電圧であり、基準電圧は接地電圧(0V)以上で補助電圧より小さい電圧である。
図15〜図17に示すように、第1実施形態では、ワード線WL1に基準電圧0Vが供給され、ワード線WL2に補助電圧Vpass2が供給される点で比較例2と異なる。“1”書込みのとき、第1実施形態では、データを書込むために選択されたメモリセルのワード線(図16ではWL3)に書込電圧Vpgm、この選択されたメモリセルから2個分だけ共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線(図16ではWL1)に基準電圧0V、この2個分だけ共通ソース線側に位置するメモリセルと上記選択されたメモリセルとの間に位置するメモリセルのワード線(図16ではWL2)に補助電圧Vpass2、残りのメモリセルのワード線(図16ではWL0,4〜15)に中間電圧Vpass1が、それぞれ供給される。
したがって、カットオフされるメモリセル(図16ではMC1)の両隣のメモリセル(図16ではMC0,2)のワード線には、中間電圧Vpass1及び補助電圧Vpass2が供給されている。よって、第1実施形態では、カットオフされるメモリセルの両隣のメモリセルに高電圧である書込電圧Vpgmが供給されないため、カットオフされるメモリセルのワード線に生じるカップリングノイズを低減できる。これにより、カットオフしたいメモリセルのワード線の電位上昇を抑制できるため、カットオフをより確実に実行できる。この結果、“1”書込み時に“0”書込みがされるのを防止できる。以上のように、第1実施形態によれば、ワード線間の距離が短くなっても、誤書き込みを防止することができる。また、上記カップリングノイズの低減により、書込電圧、中間電圧及び補助電圧の昇圧速度を大きくでき、これにより高速書込みができる効果も生じる。
図18に示すように、特に、ワード線間の距離Dが90nm以下の場合や、(ワード線の厚みT/ワード線間の距離D)が3以上の場合に、カップリングノイズの問題が顕在化してくる。これらの場合に、第1実施形態は有効となる。
また、第1実施形態は、一つのメモリセルに1ビットのデータ(“0”又は“1”)が記憶される方式であるばかりでなく、一つのメモリセルに多ビットのデータ(例えば“00”、“01”、“10”又は“11”)が記憶される方式(多値記憶方式)にも、第1実施形態を適用できる。多値記憶方式の場合、一つのメモリセルにおいて、書込むデータに応じてしきい値が異なるように制御することにより、一つのメモリセルで多ビットのデータの記憶を実現している。よって、多値記憶方式において、データを書込むメモリセルのチャネルでリークが発生し、メモリセルのしきい値が高くなると、メモリセルのしきい値制御が困難になってくる。したがって、第1実施形態は多値記憶方式の場合に特に有効である。これは後で説明する他の実施形態でも言えることである。
なお、第1実施形態において、補助電圧Vpass2は中間電圧Vpass1と同じ値にすることにより、後で説明するワード線制御回路(図31)の単純化を図っている。しかしながら、カップリングノイズ等を考慮して補助電圧Vpass2を中間電圧Vpass1と異ならせてもよい。
[第2実施形態]
選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に基準電圧を供給する場合、第1実施形態と同様の上記効果を得ることができる。第1実施形態ではNが2の場合である。Nが3の場合を第2実施形態で説明する。
図19は、第2実施形態において、“0”や“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。図20は、第2実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。
NANDセル1を構成するメモリセルの数は例えば32個である(MC0〜31)。メモリセルMC10のワード線WL10に書込電圧Vpgmが供給される。このメモリセルから3個分だけ共通ソース線CELSRC側に位置するメモリセルMC7のワード線WL7に基準電圧0Vが供給される。メモリセルMC7とメモリセルMC10との間に位置するメモリセルMC8,9のワード線WL8,9に補助電圧Vpass2が供給される。残りのワード線WL0〜6,11〜31に中間電圧Vpass1が供給される。
メモリセルの微細化が進むと、メモリセルのチャネルの容量が小さくなる。このため、“1”書込みをするメモリセルのチャネルから電子がリークすると、このチャネルの電位の低下量が大きくなる。よって、誤って“0”書込みされる可能性が増える。第2実施形態では、Nを3とすることにより、選択されたメモリセル(図19ではMC10)とカットオフされるメモリセル(図19ではMC7)との間のメモリセル(図19ではMC8,9)を、第1実施形態に比べて増やすことができる。したがって、選択されたメモリセルに接続されたチャネルを有するメモリセルの数を増やすことができる(つまり、選択されたメモリセルのチャネルに接続されるチャネルの容量を増やすことができる。)。このため、上記チャネルの電位の低下量を小さくできるため、誤書き込みの発生を防止できる。
第2実施形態では、Nが3の場合で説明したが、NANDセル1を構成するメモリセルの数は増やすことができるので、Nの値を3より大きくすることも可能である。
[第3実施形態]
図21は、第3実施形態において、“0”や“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図であり、第2実施形態の図19と対応する。第3実施形態は、図19に、メモリセルMC13のワード線WL13に基準電圧0Vが供給された形態である。つまり、選択されたメモリセルから3個分だけ共通ソース線側及びビット線側にそれぞれ位置するメモリセルのワード線に基準電圧が供給されている。なお、上記選択されたメモリセルのワード線には書込電圧Vpgmが供給される。上記選択されたメモリセルと上記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するメモリセルのワード線に補助電圧Vpass2が供給されている。残りのメモリセルのワード線には中間電圧Vpass1が供給される。
第1実施形態と同様の理由により、第3実施形態は、カットオフされるメモリセル(図21ではMC7,13)のワード線(図21ではWL7,13)に発生するカップリングノイズを低減することが可能となる。これにより、“1”書込みをすべきメモリセルMCに誤って“0”書込みがされるのを防止できる。
第3実施形態も第2実施形態と同様に、メモリセルの微細化に伴うメモリセルのチャネル容量の低下に有効となる。なお、第3実施形態では、Nが3の場合で説明したが、Nの値を3より大きくすることも可能である。
[第4実施形態]
図22(a)は、第4実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートであり、第1実施形態の図17と対応する。第4実施形態は、補助電圧を中間電圧よりも供給するタイミングを遅くしている点で第1実施形態と相違する。これを図で説明すると、第1実施形態では、時刻t1で補助電圧は中間電圧と同時に立ち上げが開始されている。一方、第4実施形態では、時刻t1で中間電圧の立ち上げが開始され、それよりも一定時間遅れて時刻t2で補助電圧の立ち上げが開始される。これにより、次の効果が生じる。
(a)第1実施形態において、基準電圧が供給されるワード線の両隣のワード線(図17ではWL0,2)が同時に立ち上げられる。基準電圧が供給されるワード線は、両隣からのカップリングの影響を同時に受けるので、比較的大きいカップリングノイズN1が発生する。
これに対して、第4実施形態では、基準電圧が供給されるワード線の両隣のワード線のうち、中間電圧が供給されるワード線(図22(a)ではWL0)を先に立ち上げ、補助電圧が供給されるワード線(図22(a)ではWL2)を遅れて立ち上げている。
このように、第4実施形態では、補助電圧を中間電圧よりも供給するタイミングを遅くすることにより、補助電圧と中間電圧とで供給するタイミングを異ならせている。これにより、基準電圧が供給されワード線の両隣に位置するワード線の立ち上げに時間差を生じさせている。したがって、基準電圧が供給されるワード線が両隣のワード線から受けるカップリングノイズは、N2とN3に分散される。よって、第4実施形態は第1実施形態に比べて、基準電圧が供給されるワード線の電位上昇を抑制できる。この結果、“1”書込みをすべきメモリセルMCに誤って“0”書込みがされるのを防止できる。
(b)例えば、図17に示すように、書込電圧が供給されるワード線の立ち上げにより、補助電圧が供給されるワード線にカップリングノイズN4が発生することがある。これにより、補助電圧が供給されるワード線の電位が上昇して、このワード線を有するメモリセル(MC2)に誤書き込みが生じる可能性がある。補助電圧が供給されるワード線の立ち上げ完了前は、完了後に比べて、書込電圧が供給されるワード線の立ち上げの影響を受けにくい。
図17の第1実施形態では、補助電圧が供給されるワード線の立ち上げ完了(時刻t3)後、書込電圧が供給されるワード線の立ち上げを開始(時刻t2)している。これに対して、図22(a)の第4実施形態では、補助電圧が供給されるワード線と書込電圧が供給されるワード線との立ち上げ開始(時刻t2)が同時である。つまり、補助電圧が供給されるワード線の立ち上げ完了前に、書込電圧が供給されるワード線の立ち上げを開始している。したがって、図17の第1実施形態に比べて、補助電圧が供給されるワード線の電位上昇を抑制できる。
同様のことが、選択されたメモリセルのワード線(WL3)の隣に位置するワード線のうちビット線側のワード線であるビット線側隣接ワード線(WL4)についても言える。したがって、このワード線の立ち上げを、図22(b)に示すように、補助電圧が供給されるワード線(WL2)及び書込電圧が供給されるワード線(WL3)の立ち上げ(時刻t2)と同時にすることが好ましい。
(c)なお、第4実施形態は、第1実施形態と同様に、基準電圧が供給されるワード線の両隣のワード線(図22(a)ではWL0,2)には、書込電圧ではなく中間電圧や補助電圧が供給されている。よって、第1実施形態と同様に、基準電圧が供給されるワード線(つまりカットオフするメモリセルのワード線)に発生するカップリングノイズを低減することが可能となる。したがって、“1”書込み時に“0”書込みがされるのを防止できる。また、このカップリングノイズの低減により、書込電圧や補助電圧の昇圧速度を大きくでき、これにより高速書込みができる効果も生じる。
(d)第4実施形態は、補助電圧を中間電圧よりも供給するタイミングを遅くし、かつ基準電圧を書込電圧、補助電圧及び中間電圧よりも早くワード線に供給している。これにより、基準電圧が供給されるワード線を有するメモリセル(カットオフされるメモリセル)でのリークを抑制できる。詳細に説明する。
基準電圧が供給されるワード線の両隣に位置するワード線のうち、まず、中間電圧が一方の隣に位置するワード線(図22(a)ではワード線WL0)に供給される。これにより、基準電圧が供給されるワード線を有するメモリセルのソース電圧が容量結合により昇圧される。次に、補助電圧が他方の隣に位置するワード線(図22(a)ではワード線WL2)に供給される。これにより、基準電圧が供給されるワード線を有するメモリセルのドレイン電圧が昇圧される。しかし、上記ソース電圧が昇圧されているため、ドレインからソースへのリークを抑えることができる。よって、誤書き込みを防止することが可能となる。
(e)第4実施形態は、補助電圧が印加されるワード線と書込電圧が印加されるワード線とを同時に立ち上げている。このため、ワード線の制御が容易となる。
[第5実施形態]
第5実施形態は第4実施形態と相違する点を中心に説明する。図23(a)は、第5実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。補助電圧が供給されるワード線の立ち上げ完了(時刻t4)前に、書込電圧が供給されるワード線の立ち上げを開始(時刻t2)する。このため上記第4実施形態の(b)で説明したように、補助電圧が供給されるワード線の電位上昇を抑制できる。
同様のことが、選択されたメモリセルのワード線(WL3)の隣に位置するワード線のうちビット線側のワード線であるビット線側隣接ワード線(WL4)についても言える。したがって、このワード線の立ち上げを、図23(b)に示すように、補助電圧が供給されるワード線(WL2)の立ち上げ(時刻t2)と同時にすることが好ましい。
第5実施形態によれば、上記第4実施形態の効果(a)〜(d)を達成することができる。なお、第5実施形態において、基準電圧が供給されるワード線は、両隣のワード線から受けるカップリングノイズはN5とN6に分散される(図22ではN2とN3)。
[第6実施形態]
図24(a),(b)は第6実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。図24(a)は図22(a)と対応し、図24(b)は図22(b)と対応する。図22に示す第4実施形態との違いは、Vpass2(例えば10V)よりも小さい電源電圧Vdd(例えば5V)を、補助電圧にした点である。よって、低電圧の補助電圧の供給により、基準電圧が供給されるワード線に発生するノイズN7を図22のノイズN3よりも小さくできる。
[第7実施形態]
第7実施形態を説明する。図25(a),(b)はこの実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。図25(a)は図22(a)と対応し、図25(b)は図22(b)と対応する。図22の第4実施形態との違いは、補助電圧を、Vpass2(例えば10V)ではなく接地電圧0Vにした点である。補助電圧を0Vにすると、ワード線の電位変動がほぼなくなるので、WL2のカップリングノイズを低減することができる。
[第8実施形態]
これまでの実施形態は、選択されたメモリセルと基準電圧がワード線に供給されるN個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、同じ大きさの補助電圧を供給している。これに対して、第8実施形態では、異なる値でも同じ値でもよい。また、これまでの実施形態は、書込電圧、基準電圧及び補助電圧が供給されるワード線以外の全てのワード線に中間電圧を供給している。第8実施形態では、少なくとも一つのワード線に中間電圧を供給する。
以下、第8実施形態を詳細に説明する。図26は、第8実施形態において、各ワード線に印加する電圧を説明するためのNANDセルの等価回路図である。第8実施形態では電圧印加の方式として第1及び第2方式がある。
第1方式は、<1>に示すように、選択されたメモリセルMCb+1のワード線WLb+1に書込電圧Vpgmが供給される。メモリセルMCb+1からN個(Nは2以上の整数)分だけ共通ソース線CELSRC側及びビット線BL側に位置するメモリセルのワード線WLa+1,WLc+1に、基準電圧Vrが供給される。メモリセルMCb+1の両隣に位置するメモリセルMCb,MCb+2のワード線WLb,WLb+2に書込電圧Vpgmより小さい第1補助電圧Va1が供給される。
メモリセルMCa+1の両隣に位置するメモリセルMCa+2,MCaのワード線WLa+2,WLaにそれぞれ書込電圧Vpgmより小さい第2補助電圧Va2、第3補助電圧Va3が供給される。同様に、メモリセルMCc+1の両隣に位置するメモリセルMCc,MCc+2のワード線WLc,WLc+2にも第2補助電圧Va2、第3補助電圧Va3が供給される。
残りのメモリセルのうち、第1補助電圧Va1がワード線に供給されるメモリセルと第2補助電圧Va2がワード線に供給されるメモリセルとの間に位置するメモリセル以外の少なくとも一つのメモリセルのワード線に、中間電圧Vmが供給される。すなわち、メモリセルMC0〜MCa−1の少なくとも一つのメモリセルのワード線に中間電圧Vmが供給され、メモリセルMCc+3〜MC31の少なくとも一つのメモリセルのワード線に中間電圧Vmが供給される。
一方、第2方式は、<2>に示すように、選択されたメモリセルMCb+1に対してビット線BL側に位置するメモリセルには基準電圧Vr、第1〜第3補助電圧Va1〜Va3が供給されていない。これらのメモリセルの少なくとも一つに中間電圧Vmが供給される。
図27は、第8実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。これは第2方式<2>である。ワード線WLa+3〜WLb−1に供給される電圧については記載されていない。これらのワード線に供給される電圧は、書き込みに支障が生じない大きさであればよい。第8実施形態の効果は、次の第9実施形態と同様なので、第9実施形態で説明する。
[第9実施形態]
図28は、第9実施形態において、各ワード線に印加する電圧を説明するためのNANDセルの等価回路図であり、図26と対応する。図29は、第9実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートであり、図27と対応する。第9実施形態は、第8実施形態の第2方式<2>を改良したものである。すなわち、選択されたメモリセルMCb+1の両隣に位置するメモリセルのうち、ビット線BL側のメモリセルMCb+2のワード線WLb+2に書込電圧Vpgmより小さい第4補助電圧Va4を供給している。
第8実施形態及び第9実施形態の効果について、図26及び図27を用いて説明する。第2補助電圧Va2を供給するタイミングと第3補助電圧Va3のそれとを異ならせている。したがって、第4実施形態で説明したように、基準電圧Vrが供給されるワード線WLa+1の両隣に位置するワード線WLa,WLa+2の立上げに時間差が生じる。この結果、ワード線WLa+1に生じるカップリングノイズを分散させることができる。
第1〜第3補助電圧Va1〜Va3(第9実施形態では、第1〜第4補助電圧Va1〜Va4である。以下、カッコは第9実施形態と対応している。)を中間電圧Vmよりも供給するタイミングを遅くしている。また、書込電圧Vpgm、第1〜第3補助電圧Va1〜Va3(第1〜第4補助電圧Va1〜Va4)及び中間電圧Vmよりも基準電圧Vrを供給するタイミングを早くしている。
第1補助電圧Va1(第1、第4補助電圧Va1,Va4)が供給されるワード線WLb(ワード線WLb,WLb+2)の立ち上げ完了前に書込電圧Vpgmが供給されるワード線WLb+1の立ち上げを開始している。これにより、第4実施形態の(b)で説明したように、補助電圧Va1(補助電圧Va1,Va4)が供給されるワード線WLb(ワード線WLb,WLb+2)の電位上昇を抑制できる。なお、第1、第2補助電圧Va1,Va2(第1、第2、第4補助電圧Va1,Va2,Va4)が供給されるワード線WLb,WLa+2(ワード線WLb,WLa+2,WLb+2)と書込電圧Vpgmが供給されるワード線WLb+1とを同時に供給開始しても、同様の効果が得られる。
例えば、第1補助電圧Va1等は、次の値にすることができる。第2補助電圧Va2は、電源電圧又は接地電圧である。第1〜第3補助電圧Va1〜Va3(第1〜第4補助電圧Va1〜Va4)は、書込電圧Vpgmより小さくかつ電源電圧より大きい。第1,第3補助電圧Va1,Va3(第1、第3、第4補助電圧Va1,Va3,Va4)は、中間電圧Vmと同じである。基準電圧Vrは、接地電圧以上で第2補助電圧Va2より小さい。
[各実施形態の組み合わせ]
第4〜第7実施形態は、第2,3実施形態にも適用することができるし、図30に示すタイプにも適用できる。図30に示すタイプでは、選択されたメモリセルから2個分だけ共通ソース線CELSRC側及びビット線BL側にそれぞれ位置するメモリセルのワード線に基準電圧0Vを供給している。
図30に示すタイプの利点を説明する。“0”書込みでは、書込電圧Vpgmが供給されるワード線WL3の両隣のワード線WL2,4の電圧が補助電圧Vpass2にされるので、メモリセルMC2,4の浮遊ゲートの電位が容量結合により上昇する。この電位の上昇に伴いメモリセルMC2,4の間にあるメモリセルMC3の浮遊ゲートの電位も上昇する。したがって、メモリセルMC3への書込みが加速されるため、ワード線WL3に供給する電圧を下げることができる。
一方、“1”書込みでは、誤書き込み防止効果が高まる。詳細に説明すると、“1”書込み時、メモリセルMC3のチャネル領域7の電位はVch2に上昇させられている。しかし、メモリセルMC3のチャネル領域7からのリーク電流により、このチャネル領域7の電位は下がる。電位が下がった状態で書込みを続けると誤書き込みされるので、ワード線WL3に電圧を印加する時間は、リーク電流の観点から制限される。図30のタイプでは、メモリセルMC3に加えて、両隣のメモリセルMC2,4のチャネル領域7の電位がVch2なので、リーク電流による電位降下に時間を要し、誤書き込みを生じにくくすることができる。
[本発明の実施形態の回路ブロック]
図31は、本発明の実施形態に係わるNAND型EEPROM31の全体構成を示すブロック図である。NAND型31を構成する各ブロックについて説明する。メモリセルアレイ23は、図3のNANDセル1がマトリクス配置された構造を有する。ロウデコーダ35は、メモリセルアレイ23に配置されたワード線や選択ゲート線の選択制御をする。ワード線制御回路37は、ワード線および選択ゲート線の電圧やタイミングなどを制御する。ワード線制御回路37については、後で詳細に説明する。
ビット線制御回路39は、データ読出し、書込みパルス印加、再書込み、書込みベリファイ読出し及び消去ベリファイ読出しをするために、メモリセルアレイ23のビット線を制御する。ビット線制御回路39は、センスアンプ兼データラッチ回路の役割を持つセンスラッチ回路を含む。ビット線制御回路39は、主にCMOSフリップフロップから成り、データ書込みのためのデータのラッチやビット線の電位を読むためのセンス動作、また書込みベリファイ時のセンス動作、さらに再書込みデータのラッチを行う。ビット線制御回路39は、データ入出力バッファ41を介してデータI/Oが入出力される共にカラムデコーダ43からの信号が入力する。
アドレスバッファ45を介してカラムデコーダ43、ロウデコーダ35には、それぞれアドレス信号ADRが入力される。基板電位制御回路47は、メモリセルアレイ23が形成されるp型基板(または、p型ウェル)の電位を制御する。電源回路49は、ワード線制御回路37や基板電位制御回路47などにVCCや接地電圧を供給する。
ワード線制御回路37を構成する各ブロックについて詳細に説明する。書込電圧発生回路51、中間電圧発生回路53、補助電圧発生回路54、読出し用電圧発生回路55は、電源回路49からのVCCを基にして、それぞれ書込電圧(Vpgm)、中間電圧(Vpass1)、補助電圧(Vpass2)、読出し用電圧を発生させる。ワード線電圧制御回路57は、これらの電圧を基にして、ワード線や選択ゲート線に供給する電圧(Vpgm、Vpass1、Vpass2、VCC、接地電圧など)を生成する。書込みタイミング制御回路59は、ワード線電圧制御回路57から出力される電圧のタイミングを制御する。
[電子カードおよび電子装置への適用]
次に、本発明の実施形態に係る電子カードおよびその電子カードを用いた電子装置について説明する。図32は、本発明の実施形態に係る電子カードおよび電子装置の構成を示す。ここでは電子装置は、携帯電子機器の一例としてのディジタルスチルカメラ101を示す。電子カードは、ディジタルスチルカメラ101の記録媒体として用いられるメモリカード119である。メモリカード119は、本発明の実施形態で説明した不揮発性半導体記憶装置が集積化され封止されたICパッケージPK1を有する。
ディジタルスチルカメラ101のケースには、カードスロット102と、このカードスロット102に接続された、図示しない回路基板が収納されている。メモリカード119は、カードスロット102に取り外し可能に装着される。メモリカード119は、カードスロット102に装着されると、回路基板上の電気回路に電気的に接続される。
電子カードが例えば、非接触型のICカードである場合、カードスロット102に収納し、或いは近づけることによって、回路基板上の電気回路に無線信号により接続される。
図33は、ディジタルスチルカメラの基本的な構成を示す。被写体からの光は、レンズ103により集光されて撮像装置104に入力される。撮像装置104は例えばCMOSイメージセンサであり、入力された光を光電変換し、アナログ信号を出力する。このアナログ信号は、アナログ増幅器(AMP)により増幅された後、A/Dコンバータによりディジタル変換される。変換された信号は、カメラ信号処理回路105に入力され、例えば自動露出制御(AE)、自動ホワイトバランス制御(AWB)、及び色分離処理を行った後、輝度信号と色差信号に変換される。
画像をモニターする場合、カメラ信号処理回路105から出力された信号はビデオ信号処理回路106に入力され、ビデオ信号に変換される。ビデオ信号の方式としては、例えばNTSC(National Television System Committee)を挙げることができる。ビデオ信号は、表示信号処理回路107を介して、ディジタルスチルカメラ101に取り付けられた表示部108に出力される。表示部108は例えば液晶モニターである。
ビデオ信号は、ビデオドライバ109を介してビデオ出力端子110に与えられる。ディジタルスチルカメラ101により撮像された画像は、ビデオ出力端子110を介して、例えばテレビジョン等の画像機器に出力することができる。これにより、撮像した画像を表示部108以外でも表示することができる。撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105は、マイクロコンピュータ111により制御される。
画像をキャプチャする場合、操作ボタン例えばシャッタボタン112を操作者が押す。これにより、マイクロコンピュータ111が、メモリコントローラ113を制御し、カメラ信号処理回路105から出力された信号がフレーム画像としてビデオメモリ114に書き込まれる。ビデオメモリ114に書き込まれたフレーム画像は、圧縮/伸張処理回路115により、所定の圧縮フォーマットに基づいて圧縮され、カードインタフェース116を介してカードスロット102に装着されているメモリカード119に記録される。
記録した画像を再生する場合、メモリカード119に記録されている画像を、カードインタフェース116を介して読み出し、圧縮/伸張処理回路115により伸張した後、ビデオメモリ114に書き込む。書き込まれた画像はビデオ信号処理回路106に入力され、画像をモニターする場合と同様に、表示部108や画像機器に映し出される。
なお、この構成では、回路基板100上に、カードスロット102、撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105、ビデオ信号処理回路106、メモリコントローラ113、ビデオメモリ114、圧縮/伸張処理回路115、及びカードインタフェース116が実装される。
但しカードスロット102については、回路基板100上に実装される必要はなく、コネクタケーブル等により回路基板100に接続されるようにしてもよい。
回路基板100上には更に、電源回路117が実装される。電源回路117は、外部電源、或いは電池からの電源の供給を受け、ディジタルスチルカメラの内部で使用する内部電源電圧を発生する。電源回路117として、DC−DCコンバータを用いてもよい。内部電源電圧は、上述した各回路に供給される他、ストロボ118、表示部108にも供給される。
以上のように本発明の実施形態に係る電子カードは、ディジタルスチルカメラ等の携帯電子機器に用いることが可能である。更にこの電子カードは、携帯電子機器だけでなく、図34A−34Jに示すような他の各種電子機器に適用することができる。即ち、図34Aに示すビデオカメラ、図34Bに示すテレビジョン、図34Cに示すオーディオ機器、図34Dに示すゲーム機器、図34Eに示す電子楽器、図34Fに示す携帯電話、図34Gに示すパーソナルコンピュータ、図34Hに示すパーソナルディジタルアシスタント(PDA)、図34Iに示すヴォイスレコーダ、図34Jに示すPCカード等に、上記電子カードを用いることができる。
第1実施形態に係るNAND型EEPROMに備えられるNANDセルの断面の模式図である。 図1のII(a)-II(b)断面の模式図である。 図1のNANDセルの等価回路図である。 第1実施形態に係るメモリセルアレイの一部の等価回路図である。 NANDセルの書込み動作の一般的な例において、“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの等価回路図である。 図5の“0”書込みがされるメモリセルの模式図である。 NANDセルの書込み動作の一般的な例において、“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの等価回路図である。 図7の“1”書込みがされるメモリセルの模式図である。 改良例1において“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 改良例1において“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 改良例1の書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 改良例2において“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 改良例2において“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 改良例2の書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1実施形態において、“0”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 第1実施形態において、“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 第1実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1実施形態における隣接するメモリセルの模式図である。 第2実施形態において、“0”や“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 第2実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3実施形態において、“0”や“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 第4実施形態の動作例のうち書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第5実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第6実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第7実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第8実施形態において、各ワード線に印加する電圧を説明するためのNANDセルの等価回路図である。 第8実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第9実施形態において、各ワード線に印加する電圧を説明するためのNANDセルの等価回路図である。 第9実施形態に係る書込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 本実施形態に適用可能な書込み方式を示しており、“0”や“1”書込みがされるメモリセルを含むNANDセルの模式図である。 本発明の実施形態に係わるNAND型EEPROMの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電子カードおよび電子装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第1例であるディジタルスチルカメラの基本的な構成図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第2例であるビデオカメラを示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第3例であるテレビジョンを示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第4例であるオーディオ機器を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第5例であるゲーム機器を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第6例である電子楽器を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第7例である携帯電話を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第8例であるパーソナルコンピュータを示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第9例であるパーソナルディジタルアシスタント(PDA)を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第10例であるヴォイスレコーダを示す図である。 本発明の実施形態に係る電子装置の第11例であるPCカードを示す図である。
符号の説明
1・・・NANDセル、3・・・半導体基板、5・・・不純物領域、7・・・チャネル領域、9・・・素子分離絶縁膜、11・・・ゲート絶縁膜、13・・・浮遊ゲート、15・・・絶縁膜、16・・・制御ゲート、17・・・導電膜、19・・・層間絶縁膜、21・・・不純物領域、23・・・メモリセルアレイ、31・・・NAND型EEPROM、WL0〜63・・・ワード線、MC0〜63・・・メモリセル、BL・・・ビット線、SG1,2・・・選択ゲート線、CELSRC・・・共通ソース線、BK・・・ブロック、CG・・・制御ゲート

Claims (4)

  1. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、
    前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、
    前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、
    前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、
    ワード線制御回路と、
    を備え、
    前記ワード線制御回路は、
    選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側及び前記ビット線側に位置するメモリセルのうち少なくとも前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルと前記基準電圧がワード線に供給される前記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、前記書込電圧より小さい補助電圧を供給し、
    残りのメモリセルのワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、
    前記補助電圧を供給するタイミングと前記中間電圧のそれとを異ならせる、
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、
    前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、
    前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、
    前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、
    ワード線制御回路と、
    を備え、
    前記ワード線制御回路は、
    選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルと前記N個分の位置にあるメモリセルとの間に位置するN−1個のメモリセルの各ワード線に、前記書込電圧より小さい補助電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルのワード線の隣に位置するワード線のうち前記ビット線側のワード線であるビット線側隣接ワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、
    残りのメモリセルのワード線に前記中間電圧を供給し、
    前記補助電圧を供給するタイミング及び前記ビット線側隣接ワード線に前記中間電圧を供給するタイミングは、前記残りのメモリセルのワード線に前記中間電圧を供給するタイミングと異ならせる、
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、
    前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、
    前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、
    前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、
    ワード線制御回路と、
    を備え、
    前記ワード線制御回路は、
    選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側及び前記ビット線側に位置するメモリセルのうち少なくとも前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記基準電圧がワード線に供給される側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第1補助電圧を供給し、
    前記基準電圧がワード線に供給されるメモリセルの両隣に位置するメモリセルのワード線にそれぞれ前記書込電圧より小さい第2、第3補助電圧を供給し、
    残りのメモリセルのうち、前記第1補助電圧がワード線に供給されるメモリセルと前記第2補助電圧がワード線に供給されるメモリセルとの間に位置するメモリセル以外の少なくとも一つのメモリセルのワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、
    前記第2補助電圧を供給するタイミングと前記第3補助電圧のそれとを異ならせる、
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 電気的にデータの書き換えが可能なメモリセルが複数個直列接続されたNANDセルと、
    前記メモリセルの制御ゲートと接続されたワード線と、
    前記NANDセルの一端と接続可能な共通ソース線と、
    前記NANDセルの他端と接続可能なビット線と、
    ワード線制御回路と、
    を備え、
    前記ワード線制御回路は、
    選択されたメモリセルのワード線に、このメモリセルにデータを書込むための書込電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルからN個(Nは2以上の整数)分だけ前記共通ソース線側に位置するメモリセルのワード線に、このメモリセルをカットオフするための基準電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記共通ソース線側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第1補助電圧を供給し、
    前記基準電圧がワード線に供給されるメモリセルの両隣に位置するメモリセルのワード線にそれぞれ前記書込電圧より小さい第2、第3補助電圧を供給し、
    前記選択されたメモリセルの両隣に位置するメモリセルのうち、前記ビット線側のメモリセルのワード線に前記書込電圧より小さい第4補助電圧を供給し、
    残りのメモリセルのうち、前記第1補助電圧がワード線に供給されるメモリセルと前記第2補助電圧がワード線に供給されるメモリセルとの間に位置するメモリセル以外の少なくとも一つのメモリセルのワード線に、前記書込電圧と前記基準電圧との間の中間電圧を供給し、
    前記第2補助電圧を供給するタイミングと前記第3補助電圧のそれとを異ならせる、
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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