JP2005285184A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アドレス管理を行わない簡易システムによる書き込みや読み出しが可能であり且つ、チップサイズの縮小を可能とした不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置は、それぞれに電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列された複数ブロックを有し、各ブロックが不良ブロックマーク記憶領域を有するセルアレイと、前記セルアレイのブロック及びその中のメモリセルの選択を行うアドレスを保持するアドレスレジスタと、前記セルアレイの読み出し及び書き込みの制御を行うコントローラとを備え、前記コントローラは、前記セルアレイの選択ブロックの不良ブロックマークのチェック読み出しに基づいてその選択ブロックの良否を判定し、その選択ブロックが不良ブロックである場合に前記アドレスレジスタが保持するアドレスをインクリメントする機能を有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に係り、特にその不良ブロック管理方式に関する。
従来のEEPROMフラッシュメモリにおいては、不良ブロックを含むチップを有効利用するために一般に冗長回路方式が採用されている。即ち、チップ内に冗長ブロックを用意して、不良ブロックが選択されたときにこれを冗長ブロックで置き換える方式である。不良ブロック置換のためには通常、不良アドレスを記憶するヒューズ回路が用いられる。ヒューズ回路は、メモリ試験結果に基づいて、不良ブロックアドレスが入力されたときに自動的に冗長ブロックを選択するようにプログラミングされる。
しかしこの様な冗長回路方式は、メモリチップサイズの縮小を妨げる。チップサイズの縮小とコストダウンのためには、冗長回路を導入しないか、導入するとしてもその規模を小さくすることが望まれる。一方、冗長回路方式を用いないか、或いはその規模を小さくして、冗長ブロック数より不良ブロック数が多い場合にもチップ救済を可能とするためには、不良ブロックをユーザーシステム側で管理することが必要になる。
具体的に、ホストデバイスがフラッシュメモリの不良ブロックを認識してこれをアクセスしないように管理するには、セルアレイの各ブロックの冗長領域に“不良ブロックマーク”記憶領域を設け、不良ブロックがあるメモリはここに不良ブロックマークを書き込んで出荷する。この様なフラッシュメモリを搭載するシステムでは、ホストデバイスには、電源立ち上げ直後にフラッシュメモリの全ブロックをスキャン読み出しして不良ブロック番地を検索する機能及び、不良ブロックを除外したアドレスマップを作成する機能を持つことが要求される。
しかしこの方式では、ホストデバイスの負担が大きくなる。そして、その様な不良ブロック検索機能等をもたない簡易システムでは書き込み、消去、読み出しの各動作制御ができないという難点がある。
これに対して、フラッシュメモリ内部の回路工夫により、ホストデバイスからフラッシュメモリの不良ブロックが仮想的に見えなくなるようにすることも提案されている。例えば、フラッシュメモリ内にセルアレイとは別に、セルアレイのブロック毎に“不良ブロックフラグ”を記憶する回路を設けると共に、ホストデバイスが不良ブロックを選択したときには、不良ブロックフラグに基づいて内部アドレスがインクリメントされるようにデコード回路を工夫する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−109396公報
以上のように、従来のフラッシュメモリでは、通常の冗長回路方式を採用するとチップサイズが大きくなり、また冗長回路方式を採用しない場合には、ホストデバイスにアドレス管理の負担がかかるという問題があった。
この発明は、アドレス管理を行わない簡易システムによる書き込みや読み出しが可能であり且つ、チップサイズの縮小が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、それぞれに電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列された複数ブロックを有し、各ブロックが不良ブロックマーク記憶領域を有するセルアレイと、前記セルアレイのブロック及びその中のメモリセルの選択を行うアドレスを保持するアドレスレジスタと、前記セルアレイの読み出し及び書き込みの制御を行うコントローラとを備え、前記コントローラは、前記セルアレイの選択ブロックの不良ブロックマークのチェック読み出しに基づいてその選択ブロックの良否を判定し、その選択ブロックが不良ブロックである場合に前記アドレスレジスタが保持するアドレスをインクリメントする機能を有する。
この発明によれば、アドレス管理を行わない簡易システムによる書き込みや読み出しが可能であり且つ、チップサイズの縮小を可能とした不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施の形態によるNAND型フラッシュメモリのブロック構成を示している。セルアレイ11は、後に説明するように、NANDセルユニットを配列して構成される。ロウデコーダ13は、セルアレイ11のブロック及びワード線を選択駆動するもので、ワード線ドライバを含む。セルアレイ11のビット線に接続されるセンスアンプ(兼データラッチ)回路12は、1ページ分の読み出しデータをセンスし、書き込みデータを保持するページバッファを構成している。
ページバッファ12は、カラムアドレスにより制御されるカラム選択ゲート回路を含む。このカラム選択ゲート回路により、ページバッファ12に読み出された1ページ分のデータは、例えば1バイトずつデータバス20を介し、I/Oバッファ14を介して外部I/O端子にシリアル出力される。書き込みデータも同様に、1バイトずつデータバス20をシリアル転送されて、ページバッファ12にロードされる。
外部から供給されるコマンドは、コマンドデコーダ16によりデコードされる。コントローラ17は、書き込み、読み出し及び消去のシーケンサを含む。即ちコントローラ17は、コマンドにより指示されて、書き込み及び消去のシーケンス制御を行い、読み出しの動作制御を行う。外部から入力されるアドレスはアドレスレジスタ15に保持され、ロウ及びカラムアドレスがそれぞれロウデコーダ13及びページバッファ12に転送される。アドレスレジスタ15は、カウンタ機能を有し、コントローラ17の制御により内部的にアドレスインクリメントが可能である。
書き込み、読み出し及び消去には、電源電圧を昇圧した種々の電圧が必要になる。高電圧発生回路18は、コントローラ17により制御されて、動作モードに応じて必要な高電圧を発生する。
ステータスレジスタ19は、チップ外部にチップの現在のビジー(B)/レディ(R)状態を知らせるために、設けられている。
図2は、セルアレイ11の具体的な構成を示している。複数のメモリセル(図の場合32個のメモリセル)MC0−MC31は直列接続されて、NANDセルユニットNUを構成し、複数のNANDセルユニットNUがマトリクス配列される。各メモリセルMCiは、電荷蓄積層として例えばフローティングゲートを持つ、積層ゲート構造のMOSトランジスタであって、フローティングゲートの電荷蓄積状態で決まるしきい値電圧をデータとして不揮発に記憶する。セルデータは、フローティングゲートへの電子注入動作とその蓄積電荷の放出動作により、電気的書き換えが可能である。
NANDセルユニットNUの一端は、選択ゲートトランジスタSG1を介してビット線BLに接続され、他端は選択ゲートトランジスタSG2を介して共通ソース線CELSRCに接続される。NANDセルユニットNU内の各メモリセルMCiの制御ゲートは異なるワード線WLiに接続される。選択ゲートトランジスタSG1,SG2のゲートはそれぞれ、ワード線WLiと並行する選択ゲート線SGD,SGSに接続される。
1ワード線に沿って配列されるメモリセルの集合として定義される1ページが、データ読み出し及び書き込みの単位となる。また、ワード線を共有するNANDセルユニットの集合として定義されるブロックがデータ消去の単位となる。通常、図示のように、ビット線BLの方向に複数のブロックBLKj(j=0,1,…)が配置される。1ページは、例えば図2に示すように、512Byteのノーマルデータ領域11aと、16Byteの冗長領域11bとからなる。
冗長領域1b内には、ECCデータ記憶領域、データ管理情報記憶領域等の他、当該ブロックが不良であるか否かを示す“不良ブロックマーク”記憶領域11cが用意されている。この不良ブロックマーク領域11cには、製品試験において不良と判定されたときに不良ブロックマークが書き込まれて、出荷される。具体的に不良ブロックマークは、不良ブロックの少なくともあるページに、複数ビットからなる“0”データ列として書き込まれる。不良ブロック判定をより確実にするためには、その不良ブロック内の全ページの冗長領域の不良ブロックマーク記憶領域がオール“0”となる状態に書き込むことが好ましい。
図3は、この実施の形態のNAND型フラッシュメモリが二値記憶を行う場合のデータのしきい値分布を示している。しきい値が負の状態がデータ“1”(消去状態)であり、しきい値が正の状態がデータ“0”(狭義の書き込み状態)である。データ“0”書き込みは、選択されたメモリセルの浮遊ゲートにチャネルからFNトンネリングにより電子を注入する動作として行われる。
具体的に1ページ分のデータ書き込みは、ビット線から各NANDセルの選択セルのチャネルに書き込みデータ“0”,“1”に対応して、Vss,Vdd−Vth(Vthは選択ゲートトランジスタSG1のしきい値)を転送し、選択されたワード線に書き込み電圧Vpgm(例えば20V)を与えて行われる。このとき、“0”データが与えられたメモリセルでは、浮遊ゲートとチャネル間に大きな電界がかかって、浮遊ゲートに電子が注入される(“0”書き込み)。“1”データが与えられたメモリセルでは、チャネルが容量カップリングにより電位上昇して、浮遊ゲートに電子注入が生じない(書き込み禁止)。
次にこの実施の形態のフラッシュメモリの書き込み動作を、図4の動作フロー及び図5のコマンドシーケンスを参照して説明する。この実施の形態では、フラッシュメモリの複数のブロックを含む特定の領域(アドレス空間)へのデータ書き込みを、先頭アドレスのみを外部から指定して連続的に、かつ不良ブロックが選択された場合にこれを自動的にスキップして行うことを可能としている。具体的にその様な特定領域としては、一度データを書き込んだ後は殆ど書き換えを行わないプログラム等を記憶するROM領域を想定している。
図5に示すように、コマンドCM1に続いて、先頭アドレスAdd(ブロックアドレスBAとその中の先頭ページアドレスPAを含む)とデータDataを入力し、更に書き込み実行コマンドCM2を入力すると、コントローラ17内の書き込みシーケンサが起動される。これによりフラッシュメモリは書き込み状態になり、チップ外部には、ステータスレジスタ19により、チップがビジー状態であることを示すR/B=“L”が出力される。
図4の動作フローは、書き込みシーケンサによる1ページ分の書き込みサイクルのフローを示している。最初の書き込みサイクルでは、アドレス選択ステップS1において、コマンドCM1と共に入力された先頭アドレスAddにより、ブロックアドレスBA(=N)とページアドレスPA(=M)に該当するページが選択される(ステップS1)。次に、選択されたブロックが正常であるか否かを判定するための不良ブロックチェック読み出し動作が行われる(ステップS2)。
このチェック読み出しは、図6にバイアス条件を示すように、選択ブロック内の全ワード線WL0−WL31に0Vを与え、選択ゲート線SGD,SGSに電源電圧Vccを与えて行われる。前述のように、不良ブロックについては、その冗長領域に不良ブロックマーク(“0”データ列)が書き込まれている。従ってこのチェック読み出し動作では、正常ブロックの場合、初期消去状態であるオール“1”が読み出され、不良ブロックの場合、“0”データ列が読み出される。
この読み出しデータに基づいて、不良ブロック判定を行い(ステップS3)、不良と判定された場合には、ブロックアドレスBAをインクリメントして(ステップS4)、再度不良ブロックチェック読み出しが行われる(ステップS2)。選択ブロックが正常であれば、次の書き込みステップS5に移る。書き込みは、書き込みパルス電圧印加動作とその書き込み状態を確認するためのベリファイ読み出し動作を、1ページ分の書き込みデータが全て書き込まれるまで、繰り返すことにより行われる。
書き込み終了後、ページアドレスが最終アドレス(PA=32)になったか否かを判定し(ステップS6)、“YES”であれば、ページアドレスを初期化すると共に、ブロックアドレスをインクリメントし(ステップS7)、“NO”であれば、ページアドレスをインクリメントして(ステップS8)、先頭ページの書き込みサイクルを終了する。更新されたアドレス情報は、アドレスレジスタ15が保持する。
ホストデバイスは、レディ/ビジー信号R/Bを監視して、チップがレディ状態になったことを検知して、図5に示すように、次のページの書き込みデータDataをデータ入力コマンドCM3に引き続き入力し、更に書き込み実行コマンドCM2を入力する。これによりチップでは、再度書き込みシーケンサが起動され、図4の動作フローで同様のページ書き込みが行われる。以下のページ書き込みでは、ステップS1のアドレス選択は、外部からのアドレス入力によらない。即ち、アドレスレジスタ15が保持している、前書き込みサイクル終了時に更新されたアドレスを、データ入力コマンドCM3を受けてコントローラ17が各デコード回路に転送する。以下、図5に示すように、データ入力コマンドCM3と書き込みデータData及び書き込み実行コマンドCM2の入力を繰り返すことにより、フラッシュメモリの特定領域に連続したページ書き込みが可能になる。
以上のようにこの実施の形態によると、特定領域の先頭ページのみを指定すれば、その後はコマンドとデータの入力を繰り返すことにより、連続的なページデータ書き込みができる。しかも、不良ブロックチェック読み出しと判定によって、特定領域内の不良ブロックを自動的にスキップし、正常なブロックのみにデータ書き込みができる。
次に、上述のようにデータ書き込みが行われた特定領域のデータ読み出し動作を、図7の動作フローと図8のコマンドシーケンスを参照して説明する。ホストデバイスは、フラッシュメモリの不良ブロック情報を持たないから、データ書き込みの場合と同様に、チップ内部で自動的に不良ブロックをスキップする動作を行う。図8に示すように、コマンドCM4に続いて先頭ページアドレスAddが入力され、更に読み出し実行コマンドCM5が入力される。これによりメモリチップでは、コントローラ17内の読み出しシーケンサが起動され、チップ外部には読み出しビジー信号が出力される。
図7に示すように、入力されたアドレスAddにより、ブロックアドレスBA(=N)とページアドレスPA(=M)に該当するページが選択される(ステップS11)。次に、書き込みの場合と同様に、選択されたブロックが正常であるか否かを判定するための不良ブロックチェック読み出し動作(ステップS12)及び判定動作(ステップS13)が行われる。不良と判定された場合には、ブロックアドレスBAをインクリメントして(ステップS14)、再度不良ブロックチェック読み出しが行われる(ステップS12)。
選択ブロックが正常であれば、通常のページ読み出し動作が行われる(ステップS15)。この通常読み出し時のバイアス条件は、図6に示されている。即ち選択ワード線(図6の場合、WL0)には0V、残りの非選択ワード線には、データによらずセルをオンさせるに必要なパス電圧Vread(図3に示す)を与える。このバイアス条件で、ページバッファ12によりビット線が放電されるか否かを検出することにより、データ読み出しができる。
読み出し終了後、ページアドレスが最終アドレス(PA=32)になったか否かを判定し(ステップS16)、“YES”であれば、ページアドレスを初期化すると共に、ブロックアドレスをインクリメントし(ステップS17)、“NO”であれば、ページアドレスをインクリメントして(ステップS18)、先頭ページの読み出しを終了する。更新されたアドレス情報は、アドレスレジスタ15が保持する。
ホストデバイスは、レディ/ビジー信号R/Bを監視して、チップがレディ状態になったことを検知して、データ出力Doutを指示するクロックを入力する。これにより、ページバッファに読み出されたページデータは、1バイトずつシリアル出力される。更にクロックに続いて次の読み出し実行コマンドCM5を入力すると、前回の読み出し動作終了時に更新されたブロックアドレス及びページアドレスに従って、図7の動作フローで同様のページ読み出しが行われる。以下、図8に示すように、データ出力のためのクロック入力と読み出し実行コマンドCM5の入力を繰り返すことにより、フラッシュメモリの特定領域のデータ読み出しが可能になる。
図9は、読み出しシーケンサによる別の読み出し動作フローである。この動作フローでは、不良ブロックチェック読み出し動作を行うことなく、ページ読み出しが行われる(ステップS21)。その読み出しデータに基づいて、不良ブロック判定が行われる(ステップS22)。前述のように、不良ブロックマークをブロック内の全ページにわたってその冗長領域に記憶しておけば、ページ読み出しごとに選択ページの不良ブロックマークを読むことにより、そのブロック全体が不良であるか否かを判定できる。
この様に、ブロック内のワード線を全選択状態とした不良ブロック判定読み出し動作を省略する他、読み出し動作フローは図7と同様である。これにより、読み出し時間の短縮が可能である。
図10は、上述した特定領域のデータ消去フローを示している。消去コマンドと共に先頭の消去ブロックアドレスBAが入力される(ステップS31)。これを受けて、不良ブロックチェック読み出し動作(ステップS32)、不良ブロック判定動作(ステップS33)が行われる。選択ブロックが不良であれば、ブロックアドレスをインクリメントして(ステップS34)、再度不良ブロックチェック読み出しが行われる(ステップS32)。
選択ブロックが正常であることが判定されたら、データ消去が行われる(ステップS35)。データ消去は、選択ブロックの全ワード線に0Vを与え、選択ゲート線SGD,SGS、全ビット線BL及び共通ソース線CELSRCをフローティングとして、セルアレイが形成されたp型ウェルに消去電圧Vera(=20V)を与える。これにより、選択ブロックの全メモリセルの浮遊ゲートの電子がチャネルに放出され、しきい値が負の消去状態(データ“1”)が得られる。
ブロック消去後、ブロックアドレスBAをインクリメントして(ステップS36)、1消去サイクルを終了する。更新されたアドレス情報は、アドレスレジスタ15が保持する。以下、消去コマンドを入力すれば、更新されたブロックアドレスについて同様の消去動作が行われる。
以上のようにこの実施の形態のフラッシュメモリは、ユーザシステム側からは不良ブロックの有無にかかわらずある先頭アドレスから任意の連続したページにわたって書き込み、読み出しを行うことが可能となる。図11は、以上の動作を可能とする論理アドレスと物理アドレスのマッピング例を示している。
フラッシュメモリの全アドレス空間は、ROM領域と通常のデータ書き換え領域とに分けられている。ROM領域は、このフラッシュメモリがユーザーシステムに組み込まれた後、プログラム等が書き込まれて、その後書き換えが行われない領域として予定されている。このROM領域には、(n+1)個のブロックに対応する論理アドレスBA0−BAnが割り付けられている。一方、実際のチップでは、上記論理アドレスに対応する物理アドレスとして、数個(x個)以下の不良ブロックの存在を予定して、ba0−ban+xが割り付けられたブロックがあるものとする。
このROM領域に対するデータ書き込みが、先に図4及び図5を用いて説明したシーケンスに従って行われる。図11はその書き込み動作でのアドレスマッピングを示している。ブロックが正常であれば、ROM領域の先頭論理アドレスBA0が指定されると、物理アドレスba0のブロックにページ単位で順次書き込みが行われる。先頭ブロックの書き込みが終了すると、自動的にアドレスが更新されて、物理アドレスba1のブロックにやはりページ単位で順次データ書き込みがなされる。
図11では、論理アドレスBAi,BAj(物理アドレスbai,baj)のブロックが不良である場合を示している。従って、論理アドレスBAiが選択されたとき、不良ブロックチェックの結果により物理アドレスbai+1が選択されるように、チップ内でアドレスがインクリメントされる。また、論理アドレスBAj−1により物理アドレスbajの不良ブロックが選択されたときは、更にアドレスがインクリメントされて、物理アドレスbaj+1のブロックが選択される。
以上のように、ROM領域については、先頭アドレスから連続的な書き込みを行うことによって、ユーザーシステムが不良ブロックアドレスマップを持たなくても、自動的に不良ブロックを避けた書き込みが可能になる。但しユーザーシステムは、このROM領域については不良ブロックアドレスマップを持たないので、このROM領域の任意のブロックを選択してデータ書き換えを行うことはできない。例えば論理アドレスBAjを選択して書き換えを行おうとすると、物理アドレスbaj+1のブロックが選択されるからである。
またユーザーシステムは、物理アドレスban+1〜ban+xを直接認識することはできない。これらの物理アドレス領域をアクセスしないようにするためには、ROM領域の書き込み終了時のアドレスレジスタが保持する最終アドレス情報をチップ外部に出力して、これをホストデバイスが認識できるようにすればよい。あるいは製品出荷時には不良ブロック以外はすべて消去された状態であるので、このROM領域に書き込みを行ったのち、先頭ブロックより順次アドレス入力して読み出しをおこないすべてのデータが1であるブロックを検索し、検索されたブロック以降のブロックを通常アクセス領域であると認識することも可能である。さらにもうひとつの方法として、ROM領域の書き込みの際、ROM領域の最終ページにあらかじめ決められた特定のデータを書き込み、ROM領域の最終ページであることを認識することも可能である。
通常の書き換え可能領域については、例えば通常の冗長回路方式を適用すればよい。これにより、チップ全体に冗長回路方式を適用した場合に比べて、チップサイズを縮小することができる。或いは、通常の書き換え領域については、システムに不良ブロックアドレスを管理する機能を持たせることにより、任意ブロックについてデータ書き換えを可能としてもよい。
上記実施の形態では、メモリチップ内にセルアレイ(プレーン)が1つである場合を説明したが、複数のプレーンがある場合にも、各プレーン毎にアドレスレジスタ、アドレスデコーダ及びセンスアンプ回路を設けることにより、同様にこの発明を適用することができる。この場合更に、あるプレーン内の連続したブロックのデータを読み出して、他のプレーンの連続したブロックにコピー書き込みする動作についても、上記実施の形態と同様のアクセスが可能である。
ここまでの実施の形態では、NAND型フラッシュメモリを説明したが、この発明はこれに限られない。例えば、NOR型、DINOR型、AND型等、他のフラッシュメモリにも同様にこの発明を適用することが可能である。
次に、上記各実施の形態による不揮発性半導体記憶装置或いはメモリシステムを搭載した電子カードと、その電子カードを用いた電子装置の実施の形態を説明する。
図12は、この実施の形態による電子カードと、この電子カードを用いた電子装置の構成を示す。ここでは電子装置は、携帯電子機器の一例としてのディジタルスチルカメラ101を示す。電子カードは、ディジタルスチルカメラ101の記録媒体として用いられるメモリカード61である。メモリカード61は、先の各実施の形態で説明した不揮発性半導体装置或いはメモリシステムが集積化され封止されたICパッケージPK1を有する。
ディジタルスチルカメラ101のケースには、カードスロット102と、このカードスロット102に接続された、図示しない回路基板が収納されている。メモリカード61は、カードスロット102に取り外し可能に装着される。メモリカード61は、カードスロット102に装着されると、回路基板上の電気回路に電気的に接続される。
電子カードが例えば、非接触型のICカードである場合、カードスロット102に収納し、或いは近づけることによって、回路基板上の電気回路に無線信号により接続される。
図13は、ディジタルスチルカメラの基本的な構成を示す。被写体からの光は、レンズ103により集光されて撮像装置104に入力される。撮像装置104は例えばCMOSイメージセンサであり、入力された光を光電変換し、アナログ信号を出力する。このアナログ信号は、アナログ増幅器(AMP)により増幅された後、A/Dコンバータによりディジタル変換される。変換された信号は、カメラ信号処理回路105に入力され、例えば自動露出制御(AE)、自動ホワイトバランス制御(AWB)、及び色分離処理を行った後、輝度信号と色差信号に変換される。
画像をモニターする場合、カメラ信号処理回路105から出力された信号はビデオ信号処理回路106に入力され、ビデオ信号に変換される。ビデオ信号の方式としては、例えばNTSC(National Television System Committee)を挙げることができる。ビデオ信号は、表示信号処理回路107を介して、ディジタルスチルカメラ101に取り付けられた表示部108に出力される。表示部108は例えば液晶モニターである。
ビデオ信号は、ビデオドライバ109を介してビデオ出力端子110に与えられる。ディジタルスチルカメラ101により撮像された画像は、ビデオ出力端子110を介して、例えばテレビジョン等の画像機器に出力することができる。これにより、撮像した画像を表示部108以外でも表示することができる。撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105は、マイクロコンピュータ111により制御される。
画像をキャプチャする場合、操作ボタン例えばシャッタボタン112を操作者が押す。これにより、マイクロコンピュータ111が、メモリコントローラ113を制御し、カメラ信号処理回路105から出力された信号がフレーム画像としてビデオメモリ114に書き込まれる。ビデオメモリ114に書き込まれたフレーム画像は、圧縮/伸張処理回路115により、所定の圧縮フォーマットに基づいて圧縮され、カードインタフェース116を介してカードスロット102に装着されているメモリカード61に記録される。
記録した画像を再生する場合、メモリカード61に記録されている画像を、カードインタフェース116を介して読み出し、圧縮/伸張処理回路115により伸張した後、ビデオメモリ114に書き込む。書き込まれた画像はビデオ信号処理回路106に入力され、画像をモニターする場合と同様に、表示部108や画像機器に映し出される。
なおこの構成では、回路基板100上に、カードスロット102、撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105、ビデオ信号処理回路106、メモリコントローラ113、ビデオメモリ114、圧縮/伸張処理回路115、及びカードインタフェース116が実装される。
但しカードスロット102については、回路基板100上に実装される必要はなく、コネクタケーブル等により回路基板100に接続されるようにしてもよい。
回路基板100上には更に、電源回路117が実装される。電源回路117は、外部電源、或いは電池からの電源の供給を受け、ディジタルスチルカメラの内部で使用する内部電源電圧を発生する。電源回路117として、DC−DCコンバータを用いてもよい。内部電源電圧は、上述した各回路に供給される他、ストロボ118、表示部108にも供給される。
以上のようにこの実施の形態の電子カードは、ディジタルスチルカメラ等の携帯電子機器に用いることが可能である。更にこの電子カードは、携帯電子機器だけでなく、図14A−14Jに示すような他の各種電子機器に適用することができる。即ち、図14Aに示すビデオカメラ、図14Bに示すテレビジョン、図14Cに示すオーディオ機器、図14Dに示すゲーム機器、図14Eに示す電子楽器、図14Fに示す携帯電話、図14Gに示すパーソナルコンピュータ、図14Hに示すパーソナルディジタルアシスタント(PDA)、図14Iに示すヴォイスレコーダ、図14Jに示すPCカード等に、上記電子カードを用いることができる。
この発明の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリのブロック構成を示す図である。 同フラッシュメモリのセルアレイの構成を示す図である。 同フラッシュメモリのデータしきい値分布を示す図である。 同フラッシュメモリの書き込み動作フローを示す図である。 同フラッシュメモリの書き込みコマンドシーケンスを示す図である。 不良ブロックチェック読み出し及び通常読み出しのバイアス条件を示す図である。 同フラッシュメモリの読み出し動作フローを示す図である。 同フラッシュメモリの読み出しコマンドシーケンスを示す図である。 同フラッシュメモリの他の読み出し動作フローを示す図である。 同フラッシュメモリの消去動作フローを示す図である。 同フラッシュメモリのアドレスマッピング例を示す図である。 ディジタルスチルカメラに適用した実施の形態を示す図である。 同ディジタルスチルカメラの内部構成を示す図である。 ビデオカメラに適用した実施の形態を示す図である。 テレビジョンに適用した実施の形態を示す図である。 オーディオ機器に適用した実施の形態を示す図である。 ゲーム機器に適用した実施の形態を示す図である。 電子楽器に適用した実施の形態を示す図である。 携帯電話に適用した実施の形態を示す図である。 パーソナルコンピュータに適用した実施の形態を示す図である。 パーソナルディジタルアシスタント(PDA)に適用した実施の形態を示す図である。 ヴォイスレコーダに適用した実施の形態を示す図である。 PCカードに適用した実施の形態を示す図である。
符号の説明
11…セルアレイ、11a…ノーマルデータ領域、11b…冗長領域、11c…不良ブロックマーク記憶領域、12…センスアンプ回路、13…ロウデコーダ、14…I/Oバッファ、15…アドレスレジスタ、16…コマンドデコーダ、17…コントローラ、18…高電圧発生回路、19…ステータスレジスタ。

Claims (5)

  1. それぞれに電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列された複数ブロックを有し、各ブロックが不良ブロックマーク記憶領域を有するセルアレイと、
    前記セルアレイのブロック及びその中のメモリセルの選択を行うアドレスを保持するアドレスレジスタと、
    前記セルアレイの読み出し及び書き込みの制御を行うコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記セルアレイの選択ブロックの不良ブロックマークのチェック読み出しに基づいてその選択ブロックの良否を判定し、その選択ブロックが不良ブロックである場合に前記アドレスレジスタが保持するアドレスをインクリメントする機能を有する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記コントローラは、前記アドレスレジスタに入力されたアドレスを順次更新して、前記セルアレイ内の連続するブロックアドレスが割り付けられた特定領域を連続的にアクセスする機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. それぞれに電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列された複数ブロックを有し、各ブロックが不良ブロックマーク記憶領域を有するセルアレイと、
    入力されたアドレスを保持するアドレスレジスタと、
    前記アドレスレジスタに入力されたアドレスを順次更新して、前記セルアレイの連続するブロックアドレスが割り付けられた特定領域を連続的にアクセスするとともに、選択される各ブロックの不良ブロックマークのチェック読み出しに基づいてそのブロックの良否を判定して、選択ブロックが不良ブロックである場合にこれをスキップする機能を有するコントローラと、
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記コントローラにより制御される前記特定領域の書き込みはページ単位で行われるものであって、第1のコマンド、先頭アドレス、ページデータ及び第2のコマンドの入力により、先頭ブロックの先頭ページの書き込みサイクルが実行され、以下の書き込みサイクルは、第3のコマンドとページデータの入力を繰り返すことにより、順次連続するアドレスについて実行され、各書き込みサイクル内でブロックの良否判定と不良ブロックをスキップするアドレスインクリメント、及び次の書き込みサイクルのためのアドレス更新が行われる
    ことを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記セルアレイは、複数のメモリセルが直列接続されたNANDセルユニットを配列して構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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