JP4032832B2 - 内燃機関のカム軸々受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、内燃機関のカム軸々受装置に関し、詳細には、カムシャフトに供給された潤滑用オイルがこの装置のボルト挿入孔を通じて機関外に漏れ出すことを防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
カムシャフトを押さえるキャップであるとともに、正面でチェーンケースと結合する大型のカムブラケットが知られている。このカムブラケットは、シリンダヘッド上に取り付けられるロッカーカバー外に配置されるため、このカムブラケットをシリンダヘッドに結合するボルトは、その頭部がロッカーカバー外に露出されることになる。そこで、カムシャフトに供給されたオイルが、カムブラケットとシリンダヘッドとの合わせ面に浸透し、カムブラケットに設けられたボルト挿入孔を通じて機関外に漏れ出すのを防止するための対策が必要となる。従来より、この対策として、カムブラケットのシリンダヘッド合わせ面に溝を設け、ボルト挿入孔内に溜まったオイルをこの溝から排出し、還元することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カムブラケットのシリンダヘッド合わせ面に溝を設けることには、次のような問題がある。すなわち、カムブラケットとシリンダヘッドとは、がたつくことなく緊密に接合されるが、上記従来の技術によりカムブラケットのシリンダヘッド合わせ面に溝を設けることとすると、この面に角が形成されることになる。このように角が形成されると、カムブラケットをシリンダヘッドに取り付ける際にカムブラケットとシリンダヘッドとの間でこの角に圧力が集中し易く、カムブラケットにへたりが生じるおそれがある。従って、カムブラケットの取付けには、慎重な作業が要求されていた。また、カムブラケットでは、シリンダヘッドとの間のシール性や軸受機能を発揮させるため、肉厚を充分に確保する必要がある。従って、シリンダヘッド合わせ面の肉厚が大きくなり、溝の加工代が大きくなってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、カム軸々受装置をシリンダヘッドに結合するためのボルトの挿入孔内に溜まったオイルを排出するための手段を、この装置のシリンダヘッドへの取付性を損なうことなく、かつ簡単に設けることができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に記載の発明では、頭部がロッカーカバー外に露出するボルトで固定されるカム軸々受装置において、前記ボルトの挿入孔を形成する壁部に、シリンダヘッド合わせ面からこの壁部の肉を残して貫通孔を設け、この貫通孔を介して前記挿入孔内とオイルパン内とを連通させ、前記シリンダヘッド合わせ面を伝って前記挿入孔内に流入した潤滑油を、前記貫通孔を介して挿入孔から排出し、前記オイルパンに還元させることとした。
また、請求項2に記載の発明では、頭部がロッカーカバー外に露出するボルトで固定されるカム軸々受装置であって、前記ボルトの挿入孔が、エンジン内部の要潤滑箇所に潤滑油を循環させるための通路に対し、この挿入孔を形成する壁部を介して遮断されたものにおいて、前記ボルトの挿入孔を形成する壁部に、シリンダヘッド合わせ面からこの壁部の肉を残して貫通孔を設け、この貫通孔を介して前記挿入孔内とオイルパン内とを連通させることとした。
【0006】
請求項に記載の発明では、前記貫通孔をチェーンケース内で開口させることとした。
請求項に記載の発明では、前記挿入孔を下端部において拡径させ、この拡径部内にボルト径よりも大きい内径のダウエルカラーを設けることとした。
請求項に記載の発明では、前記貫通孔を前記ダウエルカラーよりもボルト頭部側で開口させることとした。
【0007】
請求項に記載の発明では、前記貫通孔を前記拡径部内で開口させることとした。
請求項に記載の発明では、前記ボルトのねじ部にシリンダヘッドとの噛合部以外にあそびを設け、前記貫通孔をこのあそびのボルト頭部側端縁よりもねじ先側で開口させることとした。
【0008】
【発明の効果】
請求項1及び2に係る発明によれば、カム軸々受装置のボルト挿入孔内に流入したオイルを壁部に設けた貫通孔からオイルパンに戻すことができるうえ、この貫通孔をカム軸々受装置のシリンダヘッド合わせ面から壁部の肉を残して設けたことで、シリンダヘッド合わせ面を平坦なままとすることができる。このため、カム軸々受装置とシリンダヘッドとの間で圧力が集中することがないので、この装置をシリンダヘッドに容易に取り付けることができる。また、貫通孔の位置をシリンダヘッド合わせ面と比較して肉厚のより薄い部分を選択して設定することが可能となるので、貫通孔を設けるための加工を省力化することができる。
【0009】
請求項に係る発明によれば、貫通孔をチェーンケース内で開口させたことで、オイルをボルト挿入孔からチェーンケース内に直接排出することができ、オイルを効率的に還元させることができる。
請求項に係る発明によれば、ダウエルカラーによりカム軸々受装置のシリンダヘッドに対する位置を正確に定めつつ、ボルト挿入孔内のオイルを排出することができる。
【0010】
請求項に係る発明によれば、貫通孔をダウエルカラーよりもボルト頭部側で開口させたことで、ダウエルカラーが貫通孔に被らないので、貫通孔の孔径を必要最小限に設定することができる。
請求項に係る発明によれば、貫通孔をダウエルカラーが設けられる拡径部内で開口させたことで、この拡径部から貫通孔へ向かうオイルの流れを促し、ボルト挿入孔内のオイルを一層円滑に排出することができる。
【0011】
請求項に係る発明によれば、貫通孔をボルトのあそびねじ部のボルト頭部側端縁よりもねじ先側で開口させたことで、貫通孔を通ってボルト挿入孔内に流入したブローバイガス中の気泡状のオイルをこのあそびに付着させ、ボルト挿入孔から排出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動車用内燃機関(以下「エンジン」という。)1の、最前のカムブラケット(以下「#1カムブラケット」という。)2a周辺の構造を示す断面図であり、ロッカーカバー未装着の状態を示している。本実施形態では、この#1カムブラケット2aがカム軸々受装置に相当する。なお、図中、左がエンジン前面側である。
【0013】
シリンダヘッド3は、エンジン1の図示しないシリンダブロック上に固定されている。このシリンダヘッド3には、カム軸ジャーナル部を受ける半円状の軸支持面が形成されている。カム軸4は、この軸支持面上に載置され、#1カムブラケット2a及びこれよりもエンジン背面側に設置される#2〜5カムブラケット(図では、#2カムブラケット2bのみを示す。)がエンジン上方からシリンダヘッド3に取り付けられることで、エンジン1の上下方向と左右方向とに固定されている。#1カムブラケット2a及び他のカムブラケットは、それぞれボルトでシリンダヘッド3に固定されている。
【0014】
#1カムブラケット2aにおいて、#1カムブラケット2aをシリンダヘッド3に結合するためのボルト21の挿入孔22は、下端部で拡径されている。一方、シリンダヘッド3に形成されたボルト21のねじ孔31も、上端部がこの拡径部と同じ径に拡大されている。そして、このように#1カムブラケット2aとシリンダヘッド3とに形成された拡径部221,311に、ボルト径よりも大きな内径の円筒状のダウエルカラー5が嵌め込まれている。このダウエルカラー5は、#1カムブラケット2aをシリンダヘッド3に取り付ける際に、#1カムブラケット2aの位置を定める手段となる。ボルト21は、エンジン上方からボルト挿入孔22に挿入され、拡径部221,311内でダウエルカラー5を上下に貫通し、シリンダヘッド3のねじ孔31にねじ込まれる。
【0015】
また、#1カムブラケット2aには、本発明の貫通孔としてのオイル逃し孔23が形成されている。このオイル逃し孔23は、#1カムブラケット2aのシリンダヘッド合わせ面24よりも上方で、このシリンダヘッド合わせ面24から#1カムブラケット2aの肉25を残した位置に設定されており、ボルト挿入孔の拡径部221から、エンジン背面側よりも薄肉となっているエンジン前面側に向かって#1カムブラケット2aの壁部を貫通している。本実施形態では、後述するようにエンジン1の正面にチェーンケース7が取り付けられており、オイル逃し孔23は、ボルト挿入孔22内とこのチェーンケース7内とを連通している。ボルト挿入孔22において、オイル逃し孔23は、拡径部221のうち、この拡径部に設置されたダウエルカラー5よりもボルト頭部側で開口している。
【0016】
シリンダヘッド3には、カム軸4を含むエンジン1の動弁装置を覆うロッカーカバー(二点鎖線で示す。)6が取り付けられる。ロッカーカバー6は、その左右及び後部でシリンダヘッド上面と接合する一方、残る前部は、#1カムブラケット2aのボルト21の座面後方に形成された肩部26と接合している。このため、ロッカーカバー6を装着した状態で#1カムブラケット2aは、ロッカーカバー外に配置され、これをシリンダヘッド3に結合するためのボルト21は、その頭部がロッカーカバー外に露出することになる。
【0017】
カム軸4は、各ジャーナル部で上記のようにシリンダヘッド3に固定されるとともに、その先端部は、シリンダヘッド3のエンジン前面側の端縁を越え、エンジン1の正面に取り付けられたチェーンケース7内に延伸している。チェーンケース7内において、カム軸先端部にカムスプロケット8が取り付けられ、このカムスプロケット8と図示しないクランクスプロケットとの間に、タイミングチェーン9が巻き掛けられている。チェーンケース7は、タイミングチェーン9及び各スプロケットの収納空間を形成する一方で、その下端部でオイルパン10と結合している。
【0018】
図2は、#1カムブラケット2aのエンジン前面側から見た正面図である。この#1カムブラケット2aは、吸気側及び排気側のカムブラケットを一体としたタイプのものである。
#1カムブラケット2aのシリンダヘッド合わせ面24には、吸気カム軸又は排気カム軸のジャーナル部と係合する半円状の軸支持面241,242が形成されている。一方、このカムブラケット外周には、チェーンケース7を結合するためのフランジ部27が形成されている。#1カムブラケット2aとチェーンケース7とは、このフランジ部27のボルト挿入孔271a〜271cに挿入されるボルトで結合される。
【0019】
#1カムブラケット2aには、シリンダヘッド3に結合するためのボルトの挿入孔として、符号22a〜22cで示す3つの挿入孔が設けられている。これらのボルト挿入孔22a〜22cの各々にオイル逃し孔23a〜23cが形成されている。オイル逃し孔23a〜23cは、いずれもシリンダヘッド合わせ面24から等しい高さの位置に設けられ、ボルト挿入孔22a〜22c内とチェーンケース7内とを連通している。
【0020】
図3は、#1カムブラケット2aの取付図であり、図1の直線A−Aに沿う断面で示している。
本実施形態では、ボルト挿入孔の拡径部221は、左右に位置する2つのボルト挿入孔22a,22cに設けられ、これらのボルト挿入孔にダウエルカラー5,5が設置されている。上記のように、各ボルト挿入孔22a〜22cに設けられたオイル逃し孔23a〜23c(図示せず)は、シリンダヘッド合わせ面24から等しい高さにあり、2つのダウエルカラー5,5の上方である。なお、ダウエルカラー5,5は、ボルト挿入孔22a〜22cのうちいずれか2つに設置すればよく、図示のように左右に設置するばかりでなく、中央のボルト挿入孔22bに加えて左右のいずれか1つが選択されてもよい。
【0021】
本実施形態に係るカム軸々受装置(#1カムブラケット2a)によれば、次の効果を得ることができる。
エンジン1において、オイルパン10に蓄えられている潤滑用オイルは、オイルポンプにより吸い上げられ、カム軸4を含むエンジン内部の要潤滑箇所を循環する。ここで、カム軸4に供給されたオイルは、#1カムブラケット2aとシリンダヘッド3との合わせ面に浸透し、ボルト挿入孔22内に流入する。このように流入したオイルは、ボルト挿入孔22内に溜まり、オイル逃し孔23がないとすれば、やがてこの孔22内を満たし、ボルト21の頭部と座面との間からにじみ出てしまう。#1カムブラケット2aがロッカーカバー6外に配置されているので、にじみ出たオイルは、オイルパン10に還元されることなく放出されてしまう。
【0022】
本実施形態では、#1カムブラケット2aに、壁部を貫通するオイル逃し孔23を設け、このオイル逃し孔23によりボルト挿入孔22内とチェーンケース7内、延いてはオイルパン10内とを連通させることとした。このため、ボルト挿入孔22内に溜まったオイルをオイル逃し孔23から排出し、チェーンケース7内を経てオイルパン10に還元させることができる。
【0023】
図4は、ボルト挿入孔22内に溜まったオイルの排出過程を概念的に示した説明図である。
カム軸4に供給され、#1カムブラケット2aとシリンダヘッド3との合わせ面に浸透してきたオイル(矢印a1)は、ボルト挿入孔22内に流入する(矢印a2)。ボルト挿入孔22内のオイルの液位がオイル逃し孔23の高さに達すると、オイルは、この孔23からボルト挿入孔22外に排出される(矢印a3)。排出されたオイルは、チェーンケース7内を滴下し(矢印a4)、オイルパン10に還元される。
【0024】
また、本実施形態では、ボルト挿入孔22において、オイル逃し孔23をダウエルカラー5が挿入される拡径部221で開口させている。このため、オイル逃し孔23のオイルの流れに対する入口部の圧力を相対的に高めることができるので、ボルト挿入孔22からオイルを円滑に排出することができる。オイル逃し孔23を拡径部221よりも上方で開口させることとすれば、ダウエルカラー5がオイル逃し孔23に被る心配がないので、オイル逃し孔23の孔径を必要最小限で済ませることができる。そして、その場合のオイル逃し孔23は、ダウエルカラー5の位置に対する厳密な配慮が不要であるので、加工がより簡単となる。
【0025】
ここで、ボルト挿入孔22内とチェーンケース7内とが連通されたことで、ボルト挿入孔22内には、チェーンケース7内を通過したブローバイガスが、オイル逃し孔23から流入するおそれがある。ブローバイガスは、気泡状のオイルを含んでいるので、ボルト挿入孔22内にブローバイガスが流入すると、この孔22内でオイルが液状に戻り、ボルト21の頭部と座面との間からにじみ出てしまう。
【0026】
そこで、以上の構成に加え、ボルト21において、シリンダヘッドのねじ孔31との噛合部211以外に余分に設けられるあそび212をボルト頭部側に延長するとともに、オイル逃し孔23をこのあそび212の上端よりもねじ先側で開口させる。このようにすれば、図4に示すように、ボルト挿入孔22内に流入したブローバイガス(矢印b1)をあそび212に当て(矢印b2)、ブローバイガスに含まれる気泡状のオイルの多くをボルト21の表面に付着させ、液状となったオイルをオイル逃し孔23から排出することができる(矢印b3)。
【0027】
なお、本実施形態では、#1カムブラケット2aにおいて、貫通孔としてのオイル逃し孔23がシリンダヘッド合わせ面24からある程度の肉25を残して設けられている。このため、#1カムブラケット2aを鋳造により製造する際の冷却効率が良好となるので、ひけの発生を抑制することができる。
また、オイル逃し孔23の位置を#1カムブラケット2aのうち、肉厚の薄い部分を選択して設定することで、オイル逃し孔23の加工代が小さくなるので、オイル逃し孔23の加工を省力化することが可能である。本実施形態では、オイル逃し孔23を、肉厚の薄いエンジン前面側の壁部に設け、#1カムブラケット2aのエンジン前面側で開口させているが、これに限らず、ボルト挿入孔22からエンジン背面側に延伸させ、ボルト挿入孔22内とロッカーカバー6内とが連通されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエンジンの#1カムブラケット周辺の構造を示す断面図
【図2】同上カムブラケットの正面図
【図3】同上カムブラケットの取付図
【図4】ボルト挿入孔内からのオイル排出の概念図
【符号の説明】
1…エンジン、2a…カム軸々受装置としての#1カムブラケット、21…ボルト、211…ねじ部の噛合部、212…ねじ部のあそび、22…ボルト挿入孔、221…ボルト挿入孔側の拡径部、23…貫通孔としてのオイル逃し孔、24…シリンダヘッド合わせ面、25…肉、3…シリンダヘッド、31…ねじ孔、311…ねじ孔側の拡径部、4…カム軸、5…ダウエルカラー、6…ロッカーカバー、7…チェーンケース。

Claims (7)

  1. 頭部がロッカーカバー外に露出するボルトで固定されるカム軸々受装置であって、
    前記ボルトの挿入孔を形成する壁部に、シリンダヘッド合わせ面からこの壁部の肉を残して貫通孔を有し、この貫通孔を介して前記挿入孔内とオイルパン内とが連通して、前記シリンダヘッド合わせ面を伝って前記挿入孔内に流入した潤滑油が、前記貫通孔を介して挿入孔から排出され、前記オイルパンに還元される内燃機関のカム軸々受装置。
  2. 頭部がロッカーカバー外に露出するボルトで固定されるカム軸々受装置であって、
    前記ボルトの挿入孔が、エンジン内部の要潤滑箇所に潤滑油を循環させるための通路に対し、この挿入孔を形成する壁部を介して遮断されたものにおいて、
    前記ボルトの挿入孔を形成する壁部に、シリンダヘッド合わせ面からこの壁部の肉を残して貫通孔を有し、この貫通孔を介して前記挿入孔内とオイルパン内とが連通する内燃機関のカム軸々受装置。
  3. 前記貫通孔がチェーンケース内で開口する請求項1又は2に記載の内燃機関のカム軸々受装置。
  4. 前記挿入孔が下端部において拡径し、この拡径部内にボルト径よりも大きい内径のダウエルカラーを備える請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関のカム軸々受装置。
  5. 前記貫通孔が前記ダウエルカラーよりもボルト頭部側で開口する請求項に記載の内燃機関のカム軸々受装置。
  6. 前記貫通孔が前記拡径部内で開口する請求項4又は5に記載の内燃機関のカム軸々受装置。
  7. 前記ボルトのねじ部がシリンダヘッドとの噛合部以外にあそびを有し、前記貫通孔がこのあそびのボルト頭部側端縁よりもねじ先側で開口する請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関のカム軸々受装置。
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