JP4031649B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前枠を外枠に施錠するための施錠装置を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠と、外枠に開閉可能に支持される前枠と、前枠の内側に保持される遊技盤とから構成されている。また、前枠の前面には、四角板状をなすガラス扉が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機前面から遊技盤が視認可能となっている。そして、前枠には施錠装置が装着され、外枠に対して前枠を施錠できるようになっている。
【0003】
この種の遊技機における施錠装置は、縦長筒状の支持体に縦長四角板状の作動板が上下移動可能に設けられるとともに、支持体の上下端には一対の鉤部材が設けられたものが知られている。これらの鉤部材は支持体の上下動によって、外枠に設けられた一対の係合部材と係脱可能に構成されている。そして、鉤部材が係合部材に係合することによって前枠が外枠に対して施錠できるようになっている。また、作動板は鉤部材が係合部材と係合する方向に付勢されており、鉤部材と係合部材の係合状態は維持されるようになっている。
【0004】
一方、支持体には、錠部材が設けられ、錠部材の回転操作が伝達板を介して前記鉤部材に伝達され、伝達板は鉤部材が係合部材から離脱する方向に移動されるようになっている。このように、シリンダ錠の回転操作によって、鉤部材を係合部材から離脱させることによって前枠の解錠操作ができるようになっている。
【0005】
パチンコ遊技機は、遊技店等における枠台等に設置され、島設備を構成する。この状態において、パチンコ遊技機の上方、側面等に存在する隙間から針金等の不正部材、手等で鉤部材を操作する行為によって、前枠が不正に解錠される可能性がある。そして、遊技盤に搭載されたプリント基板等の遊技構成部材に対して不正行為が行われる可能性がある。
【0006】
このような不正行為を防止する対策として、鉤部材周辺の前枠には障壁等の不正防止部材が設けられることが多い。つまり、不正防止部材によって鉤部材の操作を妨害し、前枠が不正に解錠されることを抑制している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の技術では、施錠装置自体には、不正に解錠される可能性があるという問題があった。
【0008】
本発明は上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。本発明の目的は、不正行為を抑制することができる遊技機における施錠装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
外枠と、該外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、該前枠を外枠に施錠するための施錠装置と、を備え、
さらに前記施錠装置が、前枠に固定される支持体と、該支持体の上端部と下端部とに各々傾動可能に支持され外枠に設けられた係合部に係合する鉤部材と、前記支持体に支持され解錠操作によって前記係合部と鉤部材の前記係合を解除するための錠部材と、前記支持体に支持され前記錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達するための作動体と、
を有するものである遊技機において、
前記施錠装置は
前記支持体に揺動可能に支持され、前記作動体の解錠方向への移動を妨げる規制位置と、作動体の解錠方向への移動を妨げない規制解除位置とに変位可能であり、さらに規制解除位置に向けて付勢されたロック体と、
前記ロック体に揺動可能に支持され、自由端側に形成した当接片が外枠側に向かって跳ね出すように付勢された当接体と、
前記錠部材に設けられ前記鉤部材を解錠する操作によって規制位置にあるロック体を規制解除位置に変位させ得る摺動部材と、を備え、
前記ロック体は、前枠の閉止方向の回転に伴い跳ね出た前記当接片が外枠に当たって押圧される力を受けて規制位置に変位し、且つ、規制位置にある状態で外枠との間に規制解除位置に変位し得る隙間が形成されるようになし、さらに前記錠部材の解錠操作に伴う前記摺動部材の作動で規制解除位置に変位するものである遊技機を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。図6に示すように遊技機の一種であるパチンコ遊技機11は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠12により形成され、この外枠12の前面には、四角枠状をなす前枠13が開閉可能に支持されている。この前枠13には、図示しない打球発射装置、球皿等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材が搭載できるとともに、前枠13の内側には遊技盤14が保持されるようになっている。この遊技盤14の前面には、図示しない釘、入賞器具等の遊技構成部材が設けられ、背面にはプリント基板等の遊技構成部材が搭載されている。また、前枠13の前面には、四角板状をなすガラス扉15が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機11前面から遊技盤14が視認可能となっている。前枠13には縦長四角筒状の施錠装置16が装着され前枠13を外枠12に施錠できるようになっている。なお、以下において上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から見た場合の上下左右を示すものとする。
【0011】
図1に示すように、施錠装置16は、亜鉛メッキ鋼板等の金属板から形成され、断面略L字状をなすとともに、上下方向に延びるように形成された支持体17によって外郭が形成されている。この支持体17は、縦長四角板状の背板17aと、背板17aの両側から直交方向に折り曲げ形成されている第1側板17bと、第2側板17cとから構成されている。第1側板17bの上下端には鉤部材としての三角板状の上部鉤部18及び下部鉤部19が回動可能に軸支され、第1側板17bの内側には縦長四角板状の作動体20が上下動可能に設けられている。また、第2側板17cの内側には縦長四角形状のロック体21が揺動可能に設けられ、ロック体21の下端側には細長四角形状の当接体22が揺動可能に設けられている。
【0012】
図2(a)に示すように、各鉤部18、19はそれらの基端側をリベットでかしめ着けされることによって、図2(b)に2点鎖線で示すように水平状態から先端が下がる方向に回動できるようになっている。各鉤部18、19の中央には、上方に向かって開口する係合凹所23がそれぞれ凹設され、各鉤部18、19の先端は端部に向かうに従って下方に傾斜するように形成されている。そして、各鉤部18、19が水平状態のとき、これらの係合凹所23が、図6に示す外枠12の右端に設けられた係合部としての一対の係合金具24にそれぞれ係合可能に構成され、外枠12に前枠13が施錠されるようになっている。
【0013】
図2(a)に示すように、作動体20の上下端は各鉤部18、19の基端にリベットでかしめ着けされ、作動体20の上下動に伴って各鉤部18、19は回動されるようになっている。作動体20及び第1側板17bの上端側には、一対の第1ばね掛止片25が突設され、これらの第1ばね掛止片25に第1コイルばね26の両端が掛止されている。そして、作動体20は支持体17に対して上方に付勢されるようになっている。
【0014】
図1及び図2(a)に示すように、作動体20の中央側縁には作動規制片27が背面方向に突設されている。一方、第1側板17bの中央側縁には一対の支持規制片28が右方向に延びるように折り曲げ形成されている。作動規制片27は支持規制片28の間に位置し、これらの支持規制片28によって作動体20の上下移動の距離が規制されるようになっている。そして、施錠状態では作動体20は第1コイルばね26の付勢力によって下限位置に維持されるとともに、各鉤部18、19は水平状態に維持されるようになっている。
【0015】
図2(a)に示すように、ロック体21はその基端が第2側板17cの上端に第1リベット29でかしめ着けされることによって、第2側板17cに揺動可能に軸支されている。また、当接体22はその基端がロック体21の先端側に第2リベット30でかしめ着けされることによって、ロック体21に揺動可能に軸支されている。そして、第1リベット29及び第2リベット30の軸方向は同方向に設定され、ロック体21及び当接体22は先端が同方向に揺動できるようになっている。
【0016】
図1及び図3に示すように、ロック体21の前面先端には四角板状のロック板31が左方向に折り曲げ形成されている。一方、第2側板17cの下端側には、四角板状の回転規制板32が左方向に折り曲げ形成され、施錠状態においてロック板31と平行面をなすように設けられている。そして、施錠状態ではロック板31の前面は回転規制板32の背面に当接され、図4に示すようにロック体21は直立するようになっている。
【0017】
図1に示すように、作動体20のやや上方よりの中央には四角板状の係合板33が右方向に折り曲げ形成されている。この係合板33の上方には図4に示す施錠状態において、ロック板31が近接している。そして、第1コイルばね26の付勢力に抗して作動体20を押し上げようとした場合、係合板33の上面はロック板31の下面に係合し、作動体20の上方への移動が規制されるようになっている。また、第1コイルばね26の付勢力に抗して各鉤部18、19の先端側を下方に押し下げようとしても、係合板33がロック板31に係合するため、各鉤部18、19の下方への回転が規制されるようになっている。
【0018】
当接体22の先端には、上面横L字状の当接片34が背面方向に延設されるとともに、先端が右方向に折り曲げ形成されている。一方、図6に示すように外枠12の開閉自由端側には、断面L字状の外枠段部35が縦方向に延びるように形成され、図4に示すように当接片34の背面は、施錠状態において外枠段部35の前面に当接するように形成されている。この施錠状態において、当接片34はロック体21より後方に突出するように設けられ、ロック体21の背面と外枠段部35の前面には隙間が形成されるようになっている。
【0019】
図1に示すように、第2側板17cの上端隅には、長四角板状の第2ばね掛止片36が左方向に折り曲げ形成されている。一方、当接体22の基端隅には長四角板状の第2ばね掛止片37が左方向に折り曲げ形成され、各第2ばね掛止片36、37には付勢部材としての第2コイルばね38の両端が掛止されている。この第2コイルばね38の付勢力によって、ロック体21は作動体20の規制が解除される方向に付勢されている。そして、前枠13の開放状態においてロック体21による作動体20の規制は解除されている。
【0020】
第2コイルばね38の付勢力によるロック体21の回転は、その上端面が第2ばね掛止片36に当接することによって、規制されている。また、当接体22の回転は図示しない曲げ片やピン等の回転規制部材をロック体21の第2リベット30に近接して設けて、当接体22の上端面が回転規制部材に当接することによって規制されている。そして、これらの回転の規制によって、前枠13の開放状態ではロック体21及び当接体22の先端は斜め下方を向くとともに、ロック体21から当接体22の先端側が後方に跳ね出すようになっている。
【0021】
当接片34の前面は、前枠13の閉止方向の回転に伴って、外枠段部35を押圧するように構成されている。そして、当接体22が外枠段部35を押圧することによって生じる反力は、第2リベット30を介してロック体21に伝達され、施錠状態においてロック体21は作動体20が規制される方向に押圧される。そして、ロック体21は作動体20を規制した状態に維持されるようになっている。
【0022】
ここで、第2ばね掛止片36は第1リベット29より後方に設けられるとともに、第2ばね掛止片37は第2リベット30より後方に設けられている。そして、ロック体21及び当接体22が付勢される力(以下、反発力という)は、ロック体21より当接体22の方が強く構成されている。そして、施錠状態においてロック体21は作動体20が規制される方向に押圧され、ロック体21は作動体20を規制した状態に維持されるようになっている。さらに、前枠13を外枠12に施錠する際、外枠段部35による当接片34の押圧によってロック体21を容易に回転させることができる。
【0023】
図1に示すように、背板17aの上端側には錠部材としてのシリンダ錠39が、その基端を背板17aの背面に固定され、先端を背板17aの表面に突出した状態で背板17aに装着されている。シリンダ錠39の基端側には、背面横V字状のカム板40がカム板支持軸41によって軸着され、シリンダ錠39に鍵42を挿入して回動すると、カム板40はカム板支持軸41を中心に鍵42の回動方向と同一方向に回動するようになっている。カム板40には舌片状の第1脚片40aがカム板40の中央から斜め上方に向かって突設されている。また、カム板40には舌片状の第2脚片40bが、段差部分を介してカム板40の中央から下方に向かって突設されている。この第2脚片40bは第1脚片40aより後方に配置され、第1脚片40aと第2脚片40bは、それらの基端において鋭角をなしている。そして、施錠状態におけるカム板40は各脚片40a、40bが第1側板17bに向かって開脚する方向に位置している。
【0024】
図1に示すように、第1脚片40aの上面には摺動部材としての上面三角形状の摺動突片40cが背面方向に折り曲げ形成されている。一方、ロック体21の前面中央には四角板状の摺動板43が左方向に折り曲げ形成され、この摺動板43は施錠状態においてカム板40と略平行面をなすとともに摺動突片40cの右側に位置している。また、作動体20の上端側には四角板状の押圧板44が前面方向に突設され、この押圧板44は施錠状態においてカム板40と略垂直面をなすとともに第2脚片40bの上方に位置している。図5に示すように鍵42を前面から見て右方向に回転させると、摺動突片40cの傾斜面によって摺動板43の前面が摺動される。そして、ロック体21の背面と外枠段部35の前面には隙間が形成されているため、ロック体21は後方に回転することができる。このとき、ロック板31は係合板33の後方に移動するようになっている。そして、係合板33とロック板31の係合による作動体20の移動規制が解除される。
【0025】
さらに、鍵42を回転させると、第2脚片40bの内側によって押圧板44の下面が押し上げられ、作動体20が上方に移動されるようになっている。このとき、各鉤部18、19の基端側が上方に回転されるとともに、各鉤部18、19の先端側は下方に回転される。そして、係合凹所23と係合金具24の係合が解除され、外枠12に対して前枠13が解錠されるようになっている。
【0026】
さて、この施錠装置16を前枠13に装着するには、背板17aの外面を前枠13の背面右端部に当接し、ねじ等で固定する。このとき、図6に示すようにシリンダ錠39の先端は前枠13に形成された図示しない挿通孔に挿通され、前枠13の前面に突出されている。
【0027】
次に、開放状態の前枠13を外枠12に施錠するには、前枠13を閉止方向に回転させる。すると、各鉤部18、19の先端上面は、係合金具24に摺動されるとともに、下方に押圧される。そして、各鉤部18、19は第1コイルばね26の付勢力に抗して先端が下がる方向に回転するとともに、作動体20が上方に移動する。このとき、ロック体21は第2コイルばね38によって作動体20の規制を解除する方向に付勢され、ロック体21による作動体20の規制は解除されている。よって、解錠操作を行うことなく、開放状態の前枠13を外枠12に施錠することができる。
【0028】
一方、当接片34の背面が外枠段部35の前面に当接し、前枠13の回転に伴って、当接片34は外枠段部35に押圧される。そして、当接片34に対する押圧力は第2リベット30を介してロック体21に伝達され、ロック体21が第1リベット29を軸として回転する。さらに、前枠13を閉止方向に回転させると、ロック板31の前面が係合板33の背面に当接するとともに、当接体22がその先端が押し下げられる方向に第2リベット30を軸として回転する。
【0029】
一方、各鉤部18、19は係合金具24によってさらに下方に押圧され、各係合凹所23に各係合金具24が係合するとともに、作動体20が第1コイルばね26の付勢力によって下方に移動する。この作動体20の移動に伴って、係合板33はロック板31の下方に移動する。このとき、第2コイルばね38の付勢力によって当接体22は作動体20の規制が解除される方向に付勢されている。従って、作動体20を規制した状態にロック体21を維持することができる。
【0030】
この施錠状態において、係合板33の上方にはロック板31が近接している。このとき、第1コイルばね26の付勢力に抗して作動体20を押し上げようとした場合、係合板33の上面はロック板31の下面に係合し、作動体20の上方への移動が規制されるようになっている。また、第1コイルばね26の付勢力に抗して各鉤部18、19の先端側を下方に押し下げようとしても、係合板33がロック板31に係合するため、各鉤部18、19の下方への回転が規制されるようになっている。
【0031】
続いて、外枠12から前枠13を解錠するには、シリンダ錠39に鍵42を差し込み、鍵42を前方から見て時計方向に回転させる。すると、図4に示すように、摺動突片40cは摺動板43の前面が摺動される。このとき、当接片34はロック体21より後方に突出するように設けられ、外枠段部35に当接している。そして、ロック体21の背面と外枠段部35の前面には隙間が形成されているため、ロック体21は後方に回転されるようになっている。そして、ロック板31は係合板33の後方に移動し、係合板33とロック板31による作動体20の規制が解除される。
【0032】
さらに、鍵42を回転させると、第2脚片40bの内側によって押圧板44の下面が押し上げられ、作動体20が上方に移動されるようになっている。このとき、各鉤部18、19の基端側が上方に回転されるとともに、各鉤部18、19の先端側は下方に回転される。そして、係合凹所23と係合金具24の係合が解除され、外枠12に対して前枠13が解錠される。
【0033】
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、支持体17には施錠状態において作動体20の移動を規制するロック体21が揺動可能に支持されている。さらに、ロック体21には、当接体22が揺動可能に支持されている。そして、前枠13の閉止方向の回転に伴って、当接体22が外枠12に押圧されることによって、ロック体21が回転し、作動体20の移動を規制するようになっている。このように構成した場合、パチンコ遊技機11の上方、側面等に存在する隙間から針金等の不正部材、手等で各鉤部18、19及び作動体20を操作することが困難である。従って、前枠13を不正に解錠することが困難であるため、不正行為を抑制することができる。
【0034】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、当接体22は、第2コイルばね38の付勢力によって、ロック体21による作動体20の規制が解除される方向に付勢されている。そして、当接体22は前枠13の閉止方向の回転に伴って外枠段部35を押圧するように構成されている。このように構成した場合、作動体20を規制した状態にロック体21を維持することができる。従って、パチンコ遊技機11を振動させる等の行為によってロック体21による作動体20の規制が解除されることが抑制される。よって、前枠13を不正に解錠することがより困難であるため、不正行為をより抑制することができる。
【0035】
また、当接片34が外枠段部35に当接する際、当接体22の回転がダンパーとして働き、外枠段部35との当接位置の誤差を吸収することができる。よって、ロック体21と作動体20との係合及び離脱は同一姿勢で行われるようになっている。従って、外枠段部35とロック体21との間に寸法誤差が発生した場合でも、ロック体21によって作動体20を容易に規制することができ、不正行為をより抑制することができる。
【0036】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、当接体22には当接片34が設けられている。この当接片34は施錠状態において、ロック体21から突出するように設けられ、外枠段部35に当接している。そして、当接片34が外枠12に当接した状態でロック体21が回転できるようになっている。このように構成した場合、鉤部材が係合金具24に係合した状態で、解錠操作によってロック体21を回転させることができ、解錠操作によってロック体21による作動体20の規制を容易に解除することができる。
【0037】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、解錠操作によって回転するカム板40が設けられるとともに、カム板40には摺動突片40cが設けられている。この摺動突片40cは解錠操作によって摺動板43を摺動してロック体21を回転できるようになっている。そして、ロック体21による作動体20の規制は解除されるようになっている。このように構成した場合、カム板40の回転運動をロック体21に容易に伝達することができ、ロック体21による作動体20の規制を解錠操作によってより容易に解除することができる。
【0038】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、ロック体21は第2コイルばね38の付勢力によってロック体21による作動体20の規制が解除される方向に付勢されている。そして、前枠13の開放状態においてロック体21による作動体20の規制が解除されている。このように構成した場合、解錠操作を行うことなく、開放状態の前枠13を外枠12に施錠することができる。
【0039】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、ロック体21及び当接体22は、第2コイルばね38の付勢力によって作動体20の規制が解除される方向に付勢されている。そして、当接体22の反発力はロック体21の反発力より強く構成されている。このように構成した場合、解錠操作を行うことなく、開放状態の前枠13を外枠12に施錠することができる。また、前枠13を外枠12に施錠する際、外枠段部35による当接片34の押圧によってロック体21を容易に回転させることができる。従って、作動体20の移動を容易に規制することができる。
【0040】
・この実施形態の遊技機における施錠装置16においては、第2側板17cの上端隅には、第2ばね掛止片36が形成されている。一方、当接体22には第2ばね掛止片37が形成され、各第2ばね掛止片36、37には第2コイルばね38の両端が掛止されている。このように構成した場合、第2コイルばね38によって当接体22及びロック体21を容易に付勢することができる。さらに、一つの付勢部材によって当接体22及びロック体21を付勢することができる。
【0041】
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・前記実施形態では、第1脚片40aには摺動部材としての摺動突片40cが背面方向に折り曲げ形成されている。一方、ロック体21には摺動板43が左方向に折り曲げ形成されている。そして、鍵42を前面から見て右方向に回転させると、摺動突片40cの傾斜面によって摺動板43の前面が摺動され、ロック体21が後方に回転するようになっている。しかし、図7に示すように摺動突片40c及び摺動板43を設けずに、ロック体21の上端側に摺動部材として四角板状の摺動突片45を前方に延びるように形成してもよい。この摺動突片45の下面は、摺動突片45の先端に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面45aとなっている。また、この摺動突片45はカム板40と直交するよう設けられ、前枠13の施錠状態において、傾斜面45aは第1脚片40aの上面に近接している。そして、鍵42を前面から見て右方向に回転させると、カム板40の回転に伴い、第1脚片40aの上面によって摺動突片40cの傾斜面45aが摺動され、ロック体21を後方に回転させることができる。このように構成しても、カム板40の回転運動をロック体21に容易に伝達することができ、ロック体21による作動体20の規制を解錠操作によってより容易に解除することができる。
【0042】
・前記実施形態では、上部鉤部18及び下部鉤部19は、作動体20と別体に設けられている。しかし、作動体20の上下端に各鉤部18、19を延設して、作動体20の上下動に伴って、各鉤部18、19が上下動することによって係合金具24と係脱可能に構成してもよい。
【0043】
・前記第2コイルばね38の一端を当接体22に掛止し、他端をロック体21に掛止することによって、ロック体21による作動体20の規制が解除される方向に当接体22のみが付勢されるように構成してもよい。
【0044】
・前記作動体20に各鉤部18、19を3箇所以上に設けてもよい。このように構成した場合、外枠12に対する前枠13の施錠をより確実にすることができ、不正行為をより抑制することができる。
【0045】
・前記実施形態では、第1脚片40aに摺動突片40cを設けて摺動板43を摺動するとともに、第2脚片40bによって押圧板44を押し上げるように構成されている。しかし、摺動板43及び押圧板44の位置に対応させて、第2脚片40bに摺動突片40cを設けて摺動板43を摺動するとともに、第1脚片40aによって押圧板44を押し上げるように構成してもよい。
【0046】
・前記実施形態では、第2側板17cは背板17aの一側から折り曲げ形成されているが、第2側板17cを別体で設けて、ビス等の締付部材によって背板17aに取着可能に構成してもよい。
【0047】
・前記各コイルばね26、38を、板ばねやゴム等の他の付勢部材にそれぞれ変更してもよい。
・前記施錠装置16を、パチスロ遊技機等の他の遊技機に使用してもよい。
【0048】
次に、実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記ロック体は、付勢部材の付勢力によってロック体による作動体の規制が解除される方向に付勢され、前枠の開放状態においてロック体による作動体の規制が解除されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、解錠操作を行うことなく、開放状態の前枠を外枠に施錠することができる。
【0049】
(2)前記当接体及びロック体は、付勢部材の付勢力によってロック体による作動体の規制が解除される方向に付勢され、付勢による当接体の反発力はロック体の反発力より強く構成した請求項1から請求項4及び上記(1)に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、解錠操作を行うことなく、開放状態の前枠を外枠に施錠することができ、作動体の移動を容易に規制することができる。
【0050】
(3)前記支持体と当接体に付勢部材の両端を取着した上記(2)に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、付勢部材によって当接体及びロック体を容易に付勢することができる。さらに、一つの付勢部材によって当接体及びロック体を付勢することができる。
【0051】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、施錠装置の鉤部材を針金等の不正部材で操作して解錠しようとする不正行為を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における遊技機における施錠装置を示す分解斜視図である。
【図2】 (a)は施錠装置を示す右側面図、(b)は左側面図である。
【図3】 施錠装置の一部を破断した部分拡大右側面図である。
【図4】 施錠状態における施錠装置の一部を破断した部分拡大右側面図である。
【図5】 解錠操作を行った状態を示す施錠装置の一部を破断した部分拡大右側面図である。
【図6】 前枠の開放状態におけるパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図7】 別例のロック体及びカム板を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
11…遊技機としてのパチンコ遊技機
12…外枠
13…前枠
14…遊技盤
16…施錠装置
17…支持体
18…鉤部材としての上部鉤部
19…鉤部材としての下部鉤部
20…作動体
21…ロック体
22…当接体
24…係合部としての係合金具
34…当接片
38…付勢部材としての第2コイルばね
39…錠部材としてのシリンダ錠
40…カム板
40c…摺動部材としての摺動突片

Claims (1)

  1. 外枠と、該外枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、該前枠を外枠に施錠するための施錠装置と、を備え、
    さらに前記施錠装置が、前枠に固定される支持体と、該支持体の上端部と下端部とに各々傾動可能に支持され外枠に設けられた係合部に係合する鉤部材と、前記支持体に支持され解錠操作によって前記係合部と鉤部材の前記係合を解除するための錠部材と、前記支持体に支持され前記錠部材の解錠操作を鉤部材に伝達するための作動体と、
    を有するものである遊技機において、
    前記施錠装置は
    前記支持体に揺動可能に支持され、前記作動体の解錠方向への移動を妨げる規制位置と、作動体の解錠方向への移動を妨げない規制解除位置とに変位可能であり、さらに規制解除位置に向けて付勢されたロック体と、
    前記ロック体に揺動可能に支持され、自由端側に形成した当接片が外枠側に向かって跳ね出すように付勢された当接体と、
    前記錠部材に設けられ前記鉤部材を解錠する操作によって規制位置にあるロック体を規制解除位置に変位させ得る摺動部材と、を備え、
    前記ロック体は、前枠の閉止方向の回転に伴い跳ね出た前記当接片が外枠に当たって押圧される力を受けて規制位置に変位し、且つ、規制位置にある状態で外枠との間に規制解除位置に変位し得る隙間が形成されるようになし、さらに前記錠部材の解錠操作に伴う前記摺動部材の作動で規制解除位置に変位するものであることを特徴とする遊技機。
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