JP4029334B2 - ワイパー装置及びこのワイパー装置を用いた監視カメラ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワイパー装置及びこのワイパーを用いた監視カメラ装置に関わり、特に、小型化と部品点数削減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視カメラ装置におけるワイパ装置においては、4棒リンク機構にしている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−175336号公報(第3頁、第4頁、第1図、第2図)
【非特許文献1】
酒井高男著、「機構学大要」、株式会社養賢堂、1967年2月25日、P.30
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の監視カメラ装置におけるワイパー装置は上述のような4棒リンク構成で動作していたため、以下のような問題が発生していた。
(1)従来のワイパー装置は以上のように構成されているので、4棒リンク機構を構成するために装置が大きくなる。
(2)従来のワイパー装置は以上のように構成されているので、モータの回転軸を4棒リンク機構の往復運動方向に対し直交させる必要があり、装置が大きくなる。
(3)従来のワイパー装置は以上のように構成されているので、4棒リンク機構を構成するため部品点数が増加する。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、第1の目的は、小型化されたリンク機構のワイパー装置を提供することである。
また、第2の目的は、このワイパー装置を用いることによりカメラケースを小型化できるカメラ監視装置を提供することである。
更に、第3の目的は、部品点数を削減したワイパー装置およびこのワイパー装置を用いたカメラ監視装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るワイパー装置は、摺動面を摺動するワイパーアームと、一端がワイパーアームに連結されるとともに外部支持部材に軸中心の周りに回転自在に軸支されたワイパーアーム連結軸と、ワイパーアーム連結軸と直交するように配置された回転軸を有するモータと、モータの回転軸に固着された第1部材と、一端が第1部材の先端部に回転自在に連結された第2部材と、モータの回転軸の軸中心線の延長線とワイパーアーム連結軸の軸中心線との交点を中心とし、モータの回転軸と直交するとともにワイパーアーム連結軸の軸とも直交する軸の周りに、一端が回転自在となるようにワイパーアーム連結軸と連結し、他端が第2部材の他端に連結する第3部材と、を備え、第2部材と第3部材は、モータの回転に伴い、ワイパーアーム連結軸の交点を頂点とし、モータの回転軸を回転中心とし、モータの回転軸と第1部材先端部との間の距離を半径とする円錐状に軌跡を描いて回転することにより、モータの回転がワイパーアーム連結軸の軸中心の回転往復運動に変換されるものである。
【0007】
【発明の実際の形態】
実施の形態1.
図1、図2、図3、図4により、実施の形態1のワイパー装置及びこのワイパー装置を用いた監視カメラ装置を説明する。
図1は、監視カメラ装置の構成を示す図であり、図1(a)は、その正面図(但し、ワイパー装置のワイパーモータ〜ワイパーアーム連結軸は、カメラケース内にあり、破断線を用いて部分断面図として表示)、図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図である。図2は、ワイパー装置の動作原理説明図である。また、図3は、ワイパー装置の図1(a)に対応する動作説明図であり、図4は、ワイパー装置の図1(b)に対応する動作説明図である。
【0008】
図1において、ワイパー装置付きの監視カメラ装置1は、監視カメラ装置1の筐体となるカメラケース2に収納され、被写体(図示せず)を撮像して監視を行うカメラ3と、カメラケース2のカメラ3と対向する開口部に設けられ、被写体からの光信号を透過する例えばガラス等により形成される透光体4の外面に付着した雨滴や粉塵を拭き取るワイパー装置20とを有する。
また、ワイパー装置20は、ワイパーモータ5、モータホルダー6、モータ出力軸7、カム8、カム固定ネジ9、プッシュレバー10、マイクロスイッチ11、円柱リンク12、円柱リンク取付け軸13、すり割りリンク14、すり割りリンク取付け軸15、ワイパーアーム連結軸16、ワイパーアーム17、ワイパーラバー18、ワイパーアーム固定ネジ19等から構成される。
なお、ワイパー装置20が摺動により摺動面である透光体4の外面に付着した雨滴や粉塵等を拭き取る摺動範囲を21で示す。また、円柱リンク取付け軸13とすり割りリンク取付け軸15とを結んだ線であり、円柱リンク12の軸中心線を含み、かつ、ワイパーアーム連結軸16の軸中心線と交差する線であるリンク中心軸を23で示す。
【0009】
ここで、ワイパーモータ5はモータホルダー6に固定されている。また、モータホルダー6はワイパーアーム連結軸16とモータ出力軸7が直交する位置に取付けられている。即ち、ワイパーアーム連結軸16とモータ出力軸7の延長先が直交するようにワイパーモータ5は保持される。
【0010】
また、プッシュレバー10はカム8に一体で形成されている。またマイクロスイッチ11はモータホルダーに固定されている。
すり割りリンク14は、カメラケース2に対し回動自在なワイパーアーム連結軸16にすり割りリンク取付け軸15で回動自在に取付けられている。また、すり割りリンク14の一端には円柱リンク12の径より大きい円柱受け穴30(図2(e)参照)が設けられ、円柱リンク12と連結している。
【0011】
また、ワイパーアーム17はワイパーアーム連結軸16の端部にワイパーアーム固定ネジ19で連結している(図1(b)参照)。さらに、ワイパーアーム17は透光体4方向に付勢されており、ワイパーアーム17にはワイパーラバー18が取付けられている。
ここで、第1部材は、カム8であり、第2部材は、円柱リンク12であり、また、第3部材は、すり割りリンク14である。
【0012】
次に、図1、図2によりワイパー装置20の動作原理を説明する。
図2(a)は、ワイパーモータ5、カム8及び円柱リンク12の関係を示すものであり、ワイパーモータ5によりモータ出力軸7が回転すると、カム8の回転につれて、カム8から偏芯して突出する円柱リンク12も点線で示す軌跡を描き回転する。
この状態を側面から見ると、図2(b)に示すように、円柱リンク12は、上下の往復運動をすることになる。この往復運動を矢印で示すようなワイパーアーム連結軸16の回転往復運動に利用する。
ワイパーモータ5のモータ出力軸7に直交するワイパーアーム連結軸16を加えた図2(c)において、モータ出力軸7とワイパーアーム連結軸16とを直交させ、かつ、モータ出力軸7の軸中心線の延長線とワイパーアーム連結軸16の軸中心線との交点Bと、カム8との間隔Aを一定に保った場合、交点Bと円柱リンク12先端との間隔Cは、モータ出力軸7の回転角度にかかわらず一定となる。
【0013】
従って、図2(d)に示すように、間隔Cに円柱リンク12とワイパーアーム連結軸16を結びつける機構Dを配置すれば、ワイパーアーム連結軸16は往復運動することになる。このとき、円柱リンク12が回転することで、間隔Cが描く軌跡は交点Bを頂点とする円錐Eとなる。そこで、機構Dを円錐Eに追従させるようにする。
そのため、図2(e)に示すように、カム8はモータ出力軸7にカム固定ネジ9で固定し(図1参照)、円柱リンク12は長さを長くし、カム8に円柱リンク取付け軸13で回動自在に取付け、また、先端部をすり割りリンク14の一端に設けた円柱リンク12の径よりも大きな円柱受け穴30に回転可能に挿入する。また、ワイパーアーム連結軸16はすり割りリンク取付け軸15により回動自在にすり割りリンク14に取付ける。
【0014】
このように構成された円柱リンク12、すり割リンク14及びワイパーアーム連結軸16から成る機構Dは、モータ出力軸7を回転させると、円柱リンク12の軸中心線の延長線で、ワイパーアーム連結軸16の軸中心線と交点Bで交差するリンク中心軸23が交点Bを頂点とし、円錐Eを描き、その際ワイパーアーム連結軸16の端部は、所定の姿勢を保った状態(ワイパーアーム連結軸16は、カメラケース2により、図1(a)で紙面に垂直方向に姿勢が保持される)で、すり割りリンク14の円柱リンク12に対する回転とワイパーアーム連結軸16のすり割りリンク取付け軸15まわりの回動を伴いながら、回転往復運動が可能となる。
【0015】
次に、図3、図4も併せて、ワイパー装置20の動作を説明する。
図3、図4は、それぞれ、図1(a)、図1(b)に対応し、図3(a)、図4(a)がモータ出力軸7の回転が0回転、図3(b)、図4(b)が同じく回転が1/4回転、図3(c)、図4(c)が同じく回転が1/2回転、図3(d)、図4(d)が同じく回転が3/4回転の状態を示す。
【0016】
カム8が回転運動を行うとき、円柱リンク取付け軸13とすり割りリンク取付け軸15の距離は常に一定のため、リンク中心軸23の軌跡は円錐(図2参照)になる。このとき、モータ出力軸7の回転につれて、円柱リンク12に対してすり割リンク14が回転しながら、また、ワイパーアーム連結軸16がすり割リンク取付け軸15により回動しながら、すり割りリンク14が取付けられているワイパーアーム連結軸16はカメラケース2に姿勢を保持されて、リンク中心軸23軌跡の円錐頂点(図2のB)のなす角度の回転往復運動を行なう。また、ワイパーアーム連結軸16に連結しているワイパーアーム17は摺動範囲21を往復運動するが、この摺動角度は円錐頂点(図2のB)のなす角度と同一となる。
【0017】
次に、プッシュレバー10の動作について説明する。制御装置(図示せず)より駆動電流を受けたワイパーモータ5は回転運動を行なう。1回転後プッシュレバー10がマイクロスイッチ11を押し、駆動電流が切断されワイパーモータ5は停止する。
連続運転する場合は、制御装置により駆動電流を出し続ける。例えば、制御装置のスイッチを押し続ける。
【0018】
また、ワイパー摺動角度の調整について説明する。摺動角度はワイパーモータ5の取付け位置を円柱リンク12とすり割りリンク14と連結させ、なおかつ、ワイパーアーム連結軸16とモータ出力軸7を直交させながらワイパーアーム連結軸16に近付けると大きく、引き離すと小さくなり、任意角度に変更することが可能となる。
【0019】
この実施の形態のワイパー装置においては、モータ出力軸7とワイパーアーム連結軸16とを連結し、モータ出力軸7の回転運動を、ワイパーアーム連結軸16の軸中心の回転往復運動に変換する連結手段は、モータ出力軸7に連結され回転する第1部材であるカム8と、カム8の回転中心と偏芯して取付けられ、取付け角が可変となる第2部材である円柱リンク12と、一端に円柱リンク12の端部を回転可能に嵌合し、他端にワイパーアーム連結軸16を回動自在に連結する第3部材であるすり割りリンク14とから成り、モータ出力軸7の回転により、ワイパーアーム連結軸16は、すり割りリンク14の回転とワイパーアーム連結軸16自身の回動を伴いながら、所定の姿勢を保った状態で回転往復運動を行う。そこで、ワイパー装置は小型化でき、また、部品点数の削減が可能であるとともに、ワイパーモータ5の取付け位置を変えることにより、ワイパー摺動角度を可変にできる。
【0020】
実施の形態2.
実施の形態2のワイパー装置及びこのワイパー装置を用いた監視カメラ装置を図5、図6、図7により説明する。
図5は、監視カメラ装置の構成を示す図であり、図5(a)は、その正面図(但し、ワイパー装置のワイパーモータ〜ワイパーアーム連結軸は、カメラケース内にあり、破断線を用いて部分断面図として表示)、図5(b)は、図5(a)のA−A線断面図である。図6は、ワイパー装置の図5(a)に対応する動作説明図であり、図7は、同じくワイパー装置の図5(b)に対応する動作説明図である。また、図6(a)、図7(a)がモータ出力軸7の回転が0回転、図6(b)、図7(b)が同じく回転が1/4回転、図6(c)、図7(c)が同じく回転が1/2回転、図6(d)、図7(d)が同じく回転が3/4回転の状態を示す。
この実施の形態は、実施の形態1において、第1部材であるカム8及び第2部材である円柱リンク12の構成を変えたものであり、その他は同じであるので、図1〜図3と同一又は同等の機能を示すものは同一符号を付し、以下主として相違点を説明する。
【0021】
図において、本実施の形態では、第2部材である円柱突起12aを第1部材であるカム8aに一体で形成し、モータ出力軸7方向に所定の角度に付勢される。即ち、モータ出力軸7方向に対して、リンク中心軸23がワイパーアーム17の摺動角度で決まる所定の角度になるように、円柱突起12aの軸中心方向を決める。
【0022】
実施の形態1では、摺動角度(摺動範囲21)を任意角度に変えることができるように、円柱リンク12は、円柱リンク取付け軸13でカム8に回動自在に取付けられているが、摺動角度(摺動範囲21)を変える必要がなければ、カム8aに一体で形成し、モータ出力軸7方向に所定の角度に付勢された円柱突起12aを設けてもよい。
また、カム8aを取付けたワイパーモータ5を固定したモータホルダー6は、ワイパーアーム連結軸16とモータ出力軸7が直交し、なおかつカム8の回転運動で描かれるリンク中心軸23の円錐頂点が交差する位置に取付けらている。
【0023】
以上のようにカム8aと円柱突起12aは一体形成のため、部品点数は削減可能である。またカム8aと円柱突起12aは一体で形成されるため、強度を向上させることができる。
【0024】
この実施の形態のワイパー装置においては、第2部材である円柱突起12aは、所定の取付け角により第1部材であるカム8に固定されるので、部品点数は削減可能であり、また、強度を向上できる。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態3のワイパー装置及びこのワイパー装置を用いた監視カメラ装置を図8、図9、図10により説明する。
図8は、監視カメラ装置の構成を示す図であり、図8(a)は、その正面図(但し、ワイパー装置のワイパーモータ〜ワイパーアーム連結軸は、カメラケース内にあり、破断線を用いて部分断面図として表示)、図8(b)は、図8(a)のA−A線断面図である。図9は、ワイパー装置の図8(a)に対応する動作説明図であり、図10は、同じくワイパー装置の図8(b)に対応する動作説明図である。また、図9(a)、図10(a)がモータ出力軸7の回転が0回転、図9(b)、図10(b)が同じく回転が1/4回転、図9(c)、図10(c)が同じく回転が1/2回転、図9(d)、図10(d)が同じく回転が3/4回転の状態を示す。
本実施の形態は、実施の形態2において、第3部材であるすり割りリンク14の構成を変えたものであり、その他は同じであるので、図5〜図7と同一又は同等の機能を示すものは同一符号を付し、以下主として相違点を説明する。
【0026】
図において、第3部材である所定の半径に形成させたリンク25には、円柱突起12aの径より幅の広いスリット26が設けられる。
【0027】
なお、実施の形態2では、ワイパーアーム連結軸16にすり割りリンク取付け軸15で回動自在に取付けられたすり割りリンク14を示したが、この実施の形態では、ワイパーアーム連結軸16にリンク取付けネジ27で固定され、円柱突起12aの径より幅の広いスリット26をもち、所定半径に形成されたリンク25を使用する。そして、リンク25のスリット26に円柱突起12aの端部を挿入し、回転、回動自在とする。
【0028】
この実施の形態では、すり割りリンク14とすり割りリンク取付け軸15の機能をリンク25に持たせたため部品点数は削減可能である。またすり割りリンク14とすり割りリンク取付け軸15の機能をリンク25に一体に集約し、強度を向上させることができる。
【0029】
この実施の形態のワイパー装置においては、第3部材であるリンク25の一端と第2部材である円柱突起12aの端部とが回転自在に、かつ、回動自在に連結し、また、ワイパーアーム連結軸16はリンク25の他端に固定連結するので、部品点数は削減及び強度を向上が可能となる。
【0030】
また、この実施の形態のワイパー装置においては、第3部材であるリンク25の一端と第2部材である円柱突起12aの端部との連結が、リンク25の一端に形成されたスリットに円柱突起12aの端部を挿入することによりなされるので、部品点数は削減及び強度を向上が可能となる。
【0031】
実施の形態4.
実施の形態4のワイパー装置及びこのワイパー装置を用いた監視カメラ装置を図11、図12、図13により説明する。
図11は、監視カメラ装置の構成を示す図であり、図11(a)は、その正面図(但し、ワイパー装置のワイパーモータ〜ワイパーアーム連結軸は、カメラケース内にあり、破断線を用いて部分断面図として表示)、図11(b)は、図11(a)のA−A線断面図である。図12は、ワイパー装置の図11(a)に対応する動作説明図であり、図13は、同じくワイパー装置の図11(b)に対応する動作説明図である。また、図12(a)、図13(a)がモータ出力軸7の回転が0回転、図12(b)、図13(b)が同じく回転が1/4回転、図12(c)、図13(c)が同じく回転が1/2回転、図12(d)、図13(d)が同じく回転が3/4回転の状態を示す。
本実施の形態は、実施の形態3において、リンク25の構成を変えたものであり、その他は同じであるので、図8〜図10と同一又は同等の機能を示すものは同一符号を付し、以下主として相違点を説明する。
【0032】
図において、第3部材である、所定の半径で形成された対の円板28には、円板取付けネジ29を設ける。
【0033】
なお、実施の形態3では、ワイパーアーム連結軸16にリンク取付けネジ27で固定され、円柱突起12aの径より幅の広い溝26をもち、任意半径に形成されたリンク25を示したが、この実施の形態では、ワイパーアーム連結軸16に円柱突起12aの径より広い間隔で平行に円板取付けネジ29で固定された対の円板28を設け、対の円板28間に第2部材である円柱突起12aの端部を挿入し、回転、回動自在とする。
【0034】
この実施の形態のワイパー装置においては、第3部材をワイパーアーム連結軸16に固定された対の円板28とし、円板28の一端と第2部材である円柱突起12aの端部との連結が、対の円板28間に円柱突起12aの端部を挿入することによりなされるので、製作が容易な円板28にリンク25の機能させることで、製作費用の低減および強度を向上させることができる。
【0035】
また、被写体を撮像して監視するカメラ3と、このカメラ3のレンズに対向し、被写体からの光を透過する透光体4と、この透光体4の摺動面を摺動する前記各実施の形態に記載のワイパー装置20とを備えた監視カメラ装置1は、ワイパー装置20がそれぞれ作用効果を有するものとなる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、この発明のワイパー装置は、摺動面を摺動するワイパーアームと、一端がワイパーアームに連結されるとともに外部支持部材に軸中心の周りに回転自在に軸支されたワイパーアーム連結軸と、ワイパーアーム連結軸と直交するように配置された回転軸を有するモータと、モータの回転軸に固着された第1部材と、一端が第1部材の先端部に回転自在に連結された第2部材と、モータの回転軸の軸中心線の延長線とワイパーアーム連結軸の軸中心線との交点を中心とし、モータの回転軸と直交するとともにワイパーアーム連結軸の軸とも直交する軸の周りに、一端が回転自在となるようにワイパーアーム連結軸と連結し、他端が第2部材の他端に連結する第3部材と、を備え、第2部材と第3部材は、モータの回転に伴い、ワイパーアーム連結軸の交点を頂点とし、モータの回転軸を回転中心とし、モータの回転軸と第1部材先端部との間の距離を半径とする円錐状に軌跡を描いて回転することにより、モータの回転がワイパーアーム連結軸の軸中心の回転往復運動に変換されるので、従来の4棒リンク機構にかわるリンク機構が構成でき、ワイパー装置が小型化できる。また、部品点数の削減に伴う材料費並びに組み立て費などの製造費用が削減できる効果がある。さらに、ワイパー摺動範囲を容易に変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による監視カメラ装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるワイパー装置の動作原理の説明図である。
【図3】 図1(a)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図4】 図1(b)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による監視カメラ装置の構成を示す図である。
【図6】 図5(a)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図7】 図5(b)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による監視カメラ装置の構成を示す図である。
【図9】 図8(a)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図10】 図8(b)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による監視カメラ装置の構成を示す図である。
【図12】 図11(a)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【図13】 図11(b)対応のワイパー装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 監視カメラ装置、3 カメラ、4 透光体、5 モータ、7 モータ出力軸、8 第1部材、12、12a 第2部材、14、25、28 第3部材、16 ワイパーアーム連結軸、17 ワイパーアーム、26 スリット、28 円板。
Claims (8)
- 摺動面を摺動するワイパーアームと、
一端が前記ワイパーアームに連結されるとともに外部支持部材に軸中心の周りに回転自在に軸支されたワイパーアーム連結軸と、
このワイパーアーム連結軸と直交するように配置された回転軸を有するモータと、
前記モータの回転軸に固着された第1部材と、
一端が前記第1部材の先端部に回転自在に連結された第2部材と、
前記モータの回転軸の軸中心線の延長線と前記ワイパーアーム連結軸の軸中心線との交点を中心とし、前記モータの回転軸と直交するとともに前記ワイパーアーム連結軸の軸とも直交する軸の周りに、一端が回転自在となるように前記ワイパーアーム連結軸と連結し、他端が前記第2部材の他端に連結する第3部材と、を備え、
前記第2部材と前記第3部材は、前記モータの回転に伴い、前記ワイパーアーム連結軸の交点を頂点とし、前記モータの回転軸を回転中心とし、前記モータの回転軸と前記第1部材先端部との間の距離を半径とする円錐状に軌跡を描いて回転することにより、前記モータの回転が前記ワイパーアーム連結軸の軸中心の回転往復運動に変換されることを特徴とするワイパー装置。 - 前記ワイパーモータの位置と前記ワイパーアーム連結軸との間の距離を調整することで前記第2部材と前記第3部材が描く軌跡の円錐の頂点の成す角度を変更することを特徴とする請求項1記載のワイパー装置。
- 前記第1部材をカムとし、前記第2部材を前記カムの回転中心と偏心して取り付けられる円柱リンクとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパー装置。
- 前記第1部材と前記第2部材は一体化されることを特徴とする請求項3記載のワイパー装置。
- 前記第3部材をすり割りリンク取付け軸により一端が前記ワイパーアーム連結軸と所定の範囲で回転自在に取付けられたすり割りリンクとし、前記第2部材の他端は前記すり割りリンクの他端に回転自在に連結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のワイパー装置。
- 前記第3部材の一端と前記第2部材の端部との連結が、前記第3部材の一端に形成されたスリットに前記第2部材の端部を挿入することによりなされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイパー装置。
- 前記第3部材を前記ワイパーアーム連結軸に固定された対の円板とし、前記第3部材の一端と前記第2部材の端部との連結が、前記対の円板間に前記第2部材の端部を挿入することによりなされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のワイパー装置。
- 被写体を撮像して監視するカメラと、
このカメラのレンズに対向し、前記被写体からの光を透過する透光体と、
この透光体の摺動面を摺動する請求項第1項乃至第7項の何れかに記載のワイパー装置とを備えたことを特徴とする監視カメラ装置。
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