JP4025587B2 - 自走式動力噴霧機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、稲作や畑作等において、作物に液体肥料や防除用薬剤などを噴霧する際に使用する自走式動力噴霧機の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、同一機台上にエンジンや動力噴霧機やホース巻取リール等を配置し、該機台を走行輪により支持し、エンジンにより動力噴霧機を駆動させるとともに、該動力噴霧機の吐出口にホースを接続して、薬液などを噴霧するようにした動力噴霧機の技術は公知となっている。例えば特開2000−253794の技術である。この従来の自走式動力噴霧機は、機台の前下部に電動ウインチを配置して、トラックの荷台等に載せるときに、ワイヤーの一端を荷台に係止して、ブリッジを荷台に掛け渡して、電動ウインチを巻き上げ作動させることにより荷台に引き上げるようにしていた。また、その他の自走式動力噴霧機の移動は操作ハンドルを押して移動していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記自走式動力噴霧機では、エンジンと動力噴霧機が前方に配置され、その後部にホース巻取リールが配置され、後端に操作ハンドルが配置されていたので、操作ハンドルを持って操作しているときには、エンジンの回転数等を変更操作することはできなかった。そして、エンジンによりウインチを駆動する構成とすることも可能であり、この場合、エンジンの回転数の変更やエンジン停止を操作ハンドル近傍で操作できるようにすることが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
動力噴霧機とホース巻取リールとエンジンとを、左右一対の駆動輪である前輪と、従動輪である後輪により支持される機体フレーム上に配置した自走式動力噴霧機において、前記機体フレームの一端にハンドルを上下に折り畳み可能に配置し、該ハンドルの端部に、前記エンジンのアクセルレバーを配置し、該アクセルレバーは連動部材となるワイヤーを介してエンジンの回転数を調節するスロットルと接続し、該アクセルレバーをワイヤーと接続することにより、自走式動力噴霧機をトラックの荷台に、前記ハンドルを下方の収納位置に折り畳んで載せた状態で、アクセルレバーの回動操作にて、エンジンの回転数の変更や停止をハンドルの近傍で操作可能とし、また噴霧作業を行うときにはトラックの荷台に載せたままで、アクセルレバーを回動してエンジンの回転数を調節し、動力噴霧機の噴霧量を調節操作可能に構成し、前記機体フレームの前部に配置した動力噴霧機の入力軸と、エンジンの出力軸の間に動噴クラッチを設け、該動噴クラッチを操作する動噴クラッチレバーを、エンジンと動力噴霧機の間から機体フレームの前方へ突出配置し、該動噴クラッチレバーを上方へ回動した位置でレバーガイドに固定しておくことにより動力を「切」とし、下方へ回動した位置で固定しておくことにより「入」とし、上方へ動噴クラッチレバーを回動した「切」状態では機体前端より動噴クラッチレバーの前端が突出しないようにし、下方へ回動した「入」位置では動噴クラッチレバーが機体前端より突出する構成とし、「切」の状態では作業をせず移動時であり、トラックの走行の邪魔にならず、「入」の状態では作業時であり、機体前端より突出して「入」であることが認識できるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0007】
図1は本実施例の自走式動力噴霧機の左側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく前面図、図4は駆動源から、駆動輪及び動力噴霧機までの動力伝達機構を示す図、図5は動力噴霧機駆動クラッチの構成図、図6はホース巻取機の一部断面図、図7は本実施例の自走式動力噴霧機のトラック荷台搭載時の図、図8は別実施例の自走式動力噴霧機の左側面図である。
【0008】
まず本実施例の自走式動力噴霧機1の全体構成ついて、図1を用いて説明する。なお以下の記述では便宜上図1中の矢印Aの方向を「前方」とする。
【0009】
本実施例の自走式動力噴霧機1の機体フレーム2は、平面視長方形に構成されたパイプを枠組み構成してあり、該機体フレーム2後部は直角に立設されてハンドル取付フレーム2aとしており、水平部上の前部に原動機となるエンジン13、動力噴霧機14、後部に巻取リール11が載置され、前記ハンドル取付フレーム2aの後部上にハンドル3が取り付けられる。また、機体フレーム2の前両側下部から下方に左右一対の前輪支持ステー4・4が垂設され、機体フレーム2の後両側下部から下方に左右一対の後輪支持ステー5・5が下方に突設され、前輪支持ステー4・4間に前輪軸6が回転自在に軸支されるとともに、後輪支持ステー5・5間に後輪軸7・7がそれぞれ回転自在に軸支される。前輪軸6の左右両端には前輪8・8が設けられ、後輪軸7・7にはそれぞれ後輪9・9が設けられる。
【0010】
機体フレーム2の後部には、ホース10を巻き取るための巻取リール11、および、巻取リール11上にホース10を均一に巻き取るためのホース整列装置12が配置される。一方、機体フレーム2の前部右側上には駆動源となるエンジン13が、前側左側上には動力噴霧機14がそれぞれ配置され、該動力噴霧機14は取付台33を介して機体フレーム2の水平部に固設した底板24に固定されている。エンジン13と動力噴霧機14との間にはベルトケース15が配設される。エンジン13の動力はベルトケース15内に収納されたベルトやプーリによる動力伝達機構を介して、動力噴霧機14、およびホース整列装置12や走行装置等を駆動する構成としている。また本実施例ではエンジン13が右側、動力噴霧機14が左側に配設される構成としたがこれに限定されず、左右が逆になっても構わない。また、原動機はエンジン13の代わりにバッテリーにより電力が供給されて駆動するモータとすることもできる。
【0011】
次に動力噴霧機14の構成について図1、図2、図3を用いて説明する。動力噴霧機14は噴霧機入力軸21、クランクケース42、エアチャンバ43、圧力調整ダイヤル44、吸水口45、吐出口46、余水口47、クランク軸48、噴霧機出力軸49などで構成される。クランク軸48はクランクケース42内に横架・軸支され、その一端には噴霧機入力軸21、他端には噴霧機出力軸49が連結され、噴霧機入力軸21、クランク軸48および噴霧機出力軸49は同軸で一体となって回転可能に構成される。クランクケース42内には複数のプランジャー(図示せず)が収納され、その一端がクランク軸48に枢着されており、クランク軸48の回転によりプランジャーが往復運動する。通常、動力噴霧機14を使用するときには、薬液や液肥などの被噴霧液が充填された薬液タンク58を自走式動力噴霧機1の近傍に設置し、吸水ホース59の一端を前記薬液タンク58内の被噴霧液に浸漬するとともに、他端を吸水口45に連結する。この状態でプランジャーが往復運動すると吸水口45より被噴霧液が動力噴霧機14内に吸水され、被噴霧液は吐出口46より圧力調整ダイヤル44で選択した所定値を超えない圧力で吐出される。なお、被噴霧液の吐出圧力を一定に保持するために、空気が充填されたエアチャンバ43が備えられるとともに、吐出圧力が圧力調整ダイヤル44で選択した所定値を超えたときに被噴霧液を前記薬液タンク58内に戻すための余水口47を備えている。余水口47には戻しホース57の一端が連結され、他端側は薬液タンク58に挿入される。また吐出口46は動力噴霧機14の前面に二箇所設けられ、それぞれにボールコック46aが備えられるとともに口径の異なるプラグが装着されており、口径の異なるホースを使用する際にもプラグ交換作業を行わずに連結可能に構成される。
【0012】
続いて巻取リール11の構成について図6を用いて説明する。巻取リール11はリール芯部50、リール縁部51a・51b、中空軸52、巻取リール軸53、ワンタッチ継手54、エルボー55などで構成されている。リール芯部50は上下面が閉塞された中空の円筒状部材であり、その両端部にリール縁部51a・51bがそれぞれ溶接などの方法で嵌設される。またリール縁部51a側のリール芯部50円柱平面の略中央に中空軸52が貫設され、リール縁部51b側のリール芯部50円柱平面の略中央に巻取リール軸53が貫設される。中空軸52は一端がホース50b等でエルボー55に連通され、他端がワンタッチ継手54に取り付けられる。ワンタッチ継手54は複数の筒状部材が着脱可能、かつ、回転自在に構成されて、軸中心に回転しても係合部にて漏水せず、かつ連結されたホース50bがねじれることがない。リール芯部50の外周面には連通孔50aが穿設され、該連通孔50aにホース50bを貫通してエルボー55と接続される。
【0013】
このように構成することにより、リール芯部50、リール縁部51a・51b、中空軸52、巻取リール軸53はその中心軸が同軸となるように構成され、その軸を中心に回転させることによりエルボー55に連結されるホース10はリール芯部50に巻き取られる。このときリール縁部51a・51bによりリール芯部50に巻き取られたホース10は中空軸52や巻取リール軸53の方にずれて絡まることがない。
【0014】
図2に示すように、ワンタッチ継手54には吐出パイプ56の一端が連結され、吐出パイプ56の他端側は動力噴霧機14の吐出口46に連結される。よって動力噴霧機14の吐出口46から吐出された被噴霧液はリール芯部50を経てホース10に供給され、該ホース10の先端に使用目的に応じて取り付けられるノズル(図示せず)より噴霧される。なお、図6においては便宜上エルボー55の先端が巻取リール軸53の軸方向に向いているが、通常はリール芯部50の外周面の接線方向に向けられる。
【0015】
次に、ホース整列装置12について、図1、図2、図3を用いて説明する。ホース整列装置12はブラケット60a、基部60b、前部ガイド61、後部ガイド62、前部ガイドレール63、後部ガイドレール64、溝係合部65、左右送り軸66、ホースローラー67、ガイドローラー68、ガイドバー69、ガイドフレーム70、リアカバー71などからなる。ガイドフレーム70はパイプ部材を曲げて構成され、側面視で前方に屈曲しており、正面視門形の形状を有するとともに、機体フレーム2中途部より上方に突設される。該ガイドフレーム70は、巻き取り作業中などにおいて該ホース10が弛んで下方に垂れ下がっても、エンジン13などの高温部にホース10が接触して変形・損傷しないようにするとともに、リアカバー71の支持部材として利用される。リアカバー71はガイドフレーム70と機体フレーム2後部との間に固設され、該リアカバー71内にホース整列装置12を構成する他の部材などが収納される。ブラケット60aは側面視で前方に屈曲し、正面視でコの字形の部材であり、基部60bに対して旋回・係止可能に構成される。またブラケット60aの左右に対向する壁面部分に挟まれる形でホースローラー67およびガイドローラー68が回転可能に枢着されるとともに、正面視門形のガイドバー69の左右下端部が固設される。前部ガイド61および後部ガイド62は筒形状を有し、前部ガイド61は基部60bの前部に、後部ガイド62は基部60bの後部に固設される。このとき前部ガイド61および後部ガイド62の軸方向は水平かつ自走式動力噴霧機1の左右方向を向いている。そして前部ガイド61に摺動可能に内嵌された前部ガイドレール63の左右両端部、および後部ガイド62に摺動可能に内嵌された後部ガイドレール64の左右両端部はリアカバー71に固設される。
【0016】
また、前部ガイドレール63と後部ガイドレール64との間において、基部60bの側面を左右送り軸66が回転可能に貫通しており、左右送り軸66の左右端部はリアカバー71に軸支される。また左右送り軸66の一端(本実施例では左端)は延出され、先端には第四スプロケット79が嵌設されて、後述する動力伝達機構に連結される。左右送り軸66の外周面には右ネジおよび左ネジの螺旋溝が設けられる。また前記右ネジの螺旋溝および左ネジの螺旋溝の両端は互いに滑らかに繋がっている。基部60bに固設された溝係合部65は左右送り軸66に摺動可能に係合しており、その係合部は左右に傾斜可能に構成される。左右送り軸66が図3において前方に回転(図1において反時計回りに回転)すると、溝係合部65が右ネジの螺旋溝に係合しているとき、基部60bは自走式動力噴霧機1の左側面に向かって移動する。そして溝係合部65は左ネジの螺旋溝に入り、今度は基部60bが自走式動力噴霧機1の右側面に向かって移動する。すなわち、同じ方向(図1において反時計回り)に左右送り軸66を回転させているにもかかわらず、ホース整列装置12のホース10を案内する部分は左右に揺動する。従って、ホース10を巻き取る際に巻取リール11の回転と連動して左右送り軸66も回転するように構成することにより、ホース10はホースローラー67、ガイドローラー68およびガイドバー69に案内されて巻取リール11に均一に(左右交互の螺旋を描くように)巻き取られる。なお、リアカバー71内には制御手段と該制御手段に接続される遠隔操作手段の受信側の受信装置72が設けられる。該受信装置72は遠隔操作手段の送信側の図示しない送信機と電波で交信可能であり、該送信機はオペレーターが携帯して、エンジン13の停止や動力噴霧機14の「入」・「切」、動噴クラッチ23の「入」・「切」等の操作ができるようにしている。
【0017】
次に、エンジン13から本実施例における駆動輪である前輪8・8までの動力伝達機構について図2、図3、図4を用いて説明する。本実施例のエンジン13の左側面(ベルトケース15と対向する面)よりエンジン出力軸16が水平に突出しており、該エンジン出力軸16には二連の第一プーリ17a・17bが固設され、該二連の第一プーリ17a・17bの一方17aは動力噴霧機14を駆動し、他方17bは前輪8を駆動できるようにしている。
【0018】
前記底板24上に支持ステー(図示せず)を立設して、該支持ステーに支持軸25を回転自在に支持し、該支持軸25上に二連の第三プーリ20が固設され、該第三プーリ20の一方20aと前記エンジン出力軸16上の他方のプーリ17bとの間にベルト32を巻回している。また、底板24より下方にステー89が突設され、該ステー89下端と前記一方の前輪ステー(本実施例では左側の前輪ステー4)との間に走行伝達軸26が回転自在に軸支され、該走行伝達軸26上の一端に第四プーリ27が固設され、該第四プーリ27と前記第三プーリ20の他方のプーリ20bとの間にベルト29が巻回され、該第三プーリ20と第四プーリ27との間に走行用のベルトテンション式の走行クラッチ30が配設されている。該走行クラッチ30は前記ハンドル3に設けた走行クラッチレバー38(図1に図示)とワイヤー等を介して連動連結されている。但し、走行クラッチ30は前記第三プーリ20aと第一プーリ17bの間に配置することもできる。前記前輪軸6には第二スプロケット40が嵌設固定され、前記第一スプロケット28と第二スプロケット40との間にはチェーン41が巻回されている。以上のように構成することにより、エンジン13の駆動力がプーリやベルトやスプロケットやチェーン等を介して前輪8・8に伝達されようにして、走行駆動できるようにしている。
【0019】
次に、前記エンジン13から動力噴霧機14を駆動するための動力伝達機構について図2、図4を用いて説明する。前記動力噴霧機14のクランクケース42後部に噴霧機入力軸21が水平方向にベルトケース15側に向けて突出しており、該噴霧機入力軸21に第二プーリ19が固設されている。前記一方の第一プーリ17aと第二プーリ19との間にベルト18が巻回され、該一方の第一プーリ17aと第二プーリ19との間にベルトテンション式の動噴クラッチ23が形成されている。該第一プーリ17と第二プーリ19と第三プーリ20とベルト18・32は前記ベルトケース15により覆われている。
【0020】
該動噴クラッチ23は動力噴霧機14の取付台33に一体的に取り付けられている。即ち、図5に示すように、前記底板24上にプレートをL字状に折り曲げて左右一対の取付台33が前後方向に立設され、該取付台33上に動力噴霧機14のクランクケース42下部が前後位置調整可能に固設される。具体的には取付台33に前後方向の長孔を形成して、ボルト31・31により該取付台33とクランクケース42を位置調整して取り付ける。そして、前記取付台33の動噴クラッチ23取付側の側面に支持軸34が横設され、該支持軸34上にテンションアーム39と動噴クラッチレバー35の基部を枢支する。該テンションアーム39と動噴クラッチレバー35は一体的に連結固定されている。
【0021】
該テンションアーム39の先端にはテンションプーリ36が回転自在に枢支され、前記ベルト18に当接可能に配置されている。前記動噴クラッチレバー35は支持軸34より前方に突出配置され、機体フレーム2上に立設したレバーガイド73の長孔を挿通して機体前方より操作可能に配置されている。即ち、該動噴クラッチレバー35はエンジン13と動力噴霧機14の間から前方へ突出され、機体前方から動力噴霧機14への動力の断接操作を可能としている。実施例においては、動噴クラッチレバー35を上方へ回動した位置でレバーガイド73に固定しておくことにより動力を「切」とし、下方へ回動した位置で固定しておくことにより「入」とするようにしている。このように上方へ動噴クラッチレバー35を回動した状態では機体前端より動噴クラッチレバー35の前端が突出しないようにし、下方へ回動した位置では機体前端より突出する構成とすることで、「切」時は作業をせず移動時であるので、走行の邪魔にならない。「入」の状態では作業時であるから、機体前端より突出して「入」であることが容易に認識できるようにしている。
【0022】
図1に示すように、前記クランク軸48の他方には動力噴霧機14の噴霧機出力軸49が水平方向に突出され、該噴霧機出力軸49上に電磁クラッチまたは噛合式のクラッチ等よりなるリールクラッチ81を介してプーリ82が配設される。前記機体フレーム2側部上よりミッションステー80が立設され、該ミッションステー80に伝動軸85が支持されて、該伝動軸85上にプーリ84およびスプロケット86が設けられ、前記プーリ82とプーリ84の間にベルト83が巻回されるとともに、巻取リール11の巻取リール軸53にはスプロケット88が設けられ、前記スプロケット86とスプロケット88との間にチェーン87が巻回されて、巻取リール11を回転駆動可能としている。前記巻取リール軸53上には更にスプロケット90を固設し、チェーン91を介してホース整列装置12を駆動できるようにしている。
【0023】
前記巻取リール軸53は前記後輪9を支持する後輪軸7の上方に配設され、重心Gができるだけ後輪軸7に近づくように配置して、ハンドル3を下方に下げて前輪8を上げて方向転換を容易にできるようにしている。即ち、後輪軸7の鉛直中心線O1から距離L1後方に巻取リール軸53の鉛直中心線O2が位置するように構成し、前輪8と後輪9の前後方向中央の鉛直線O3と後輪軸7の鉛直中心線O1の間、好ましくは、略鉛直線O3と鉛直中心線O1の中間位置に自走式動力噴霧機1の重心Gが位置するように配設しているのである。
【0024】
このように構成することによって、自走式動力噴霧機1は操向輪を有しない構成としているので、直進しかできない。そこで、進行方向を変更する場合には、ハンドル3を押し下げて後輪のみで支持すると共に、前輪8による走行駆動をとめて、ハンドル3を左右に振ることにより方向を変更するようにしている。このとき、後輪9に近い位置に重心Gを配置することで、軽い力でハンドル3を押し下げて前輪8を浮かせることができる。そして、この前輪8を浮かせた状態で旋回するときには後輪9のみで自走式動力噴霧機1を支持するので、その重心Gは押し下げている時に後輪9上方に位置させることで押し下げ続ける力も小さくて済むのである。更に重心Gは地表に近いほど安定した状態で旋回できる。
【0025】
次に、ハンドル3の取付について図1、図2を用いて説明する。ハンドル3の基部は前記ハンドル取付フレーム2aの上部に固設したハンドルブラケット74に支点軸75に回転自在に枢支され、ストッパーピン76を抜き差しすることによりハンドル3を後方へ突出した位置と下方へ回動した収納位置とに保持可能に構成している。但し、ハンドル3のロック構成はこれに限定するものではない。
【0026】
前記ハンドル3の後部には走行クラッチレバー38及びアクセルレバー37が配設されており、該走行クラッチレバー38はワイヤー77を介して前記走行クラッチ30と接続され、アクセルレバー37は連動部材となるワイヤー78を介してエンジン13の回転数を調節するスロットル22と接続されている。そして、該アクセルレバー37をワイヤー78と接続することにより、ハンドル3を下方へ回動して収納位置に折り畳んだ状態においても、アクセルレバー37の操作でエンジン13の回転数を変更できるようにしている。
【0027】
このように構成することによって、ハンドル3を後方へ突出した状態では、走行しながらアクセルレバー37を回転してエンジン13の回転数を調節することができて、走行速度を変更することができるのである。また、図7に本機体をトラック100の荷台等に載置した状態を示す。このような状態においては、前記ハンドル3を収納位置に折り畳んだ状態で、噴霧作業を行うときにはトラック荷台に載せたままで、アクセルレバー37を回動してエンジン13の回転数を調節でき、動力噴霧機14の噴霧量を調節することができるのである。なお、ハンドル3を後方へ突出した状態では、アクセルレバー37は高い位置となり、容易に操作することはできない。
【0028】
ハンドル3の取付についての別実施例を図8を用いて説明する。前記ハンドルブラケット74をハンドル取付フレーム2aの上部先端に固設し、該ハンドルブラケット74にハンドル3を支点軸75に回転自在に枢支し、ストッパーピン76を抜き差しすることにより、ハンドル3を後方へ突出した位置と下方へ回動した収納位置と前上方へ回動した収納位置とに保持可能に、それぞれハンドルブラケット74にストッパーピン76の係合部74a・74b・74cを設けている。但し、ハンドル3のロック構成はこれに限定するものではない。
【0029】
このように構成することによって、前実施例で示したようにハンドル3を後方へ突出した状態では、アクセルレバー37により走行しながら走行速度を変更することができるのである。また、図8に示すように、前方へ折り畳んだ状態においては、エンジン13の始動時において、リコイルスタータ等により該エンジン13を始動する際に、回転数を調節する必要があるので、アクセルレバー37が前方に位置することによって、機体後部まで回ることなく容易にアクセルレバー37を回動して、エンジン始動時の回転数調整ができるのである。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0031】
動力噴霧機とホース巻取リールとエンジンとを、左右一対の駆動輪である前輪と、従動輪である後輪により支持される機体フレーム上に配置した自走式動力噴霧機において、前記機体フレームの一端にハンドルを上下に折り畳み可能に配置し、該ハンドルの端部に、前記エンジンのアクセルレバーを配置し、該アクセルレバーは連動部材となるワイヤーを介してエンジンの回転数を調節するスロットルと接続し、該アクセルレバーをワイヤーと接続することにより、自走式動力噴霧機をトラックの荷台に、前記ハンドルを下方の収納位置に折り畳んで載せた状態で、アクセルレバーの回動操作にて、エンジンの回転数の変更や停止をハンドルの近傍で操作可能とし、また噴霧作業を行うときにはトラックの荷台に載せたままで、アクセルレバーを回動してエンジンの回転数を調節し、動力噴霧機の噴霧量を調節操作可能に構成したので、コンパクトに収納した状態であっても、操作ハンドルを突出した状態であってもエンジンの回転数の変更や停止をハンドル近傍で操作でき、特に、折り畳んだ状態では、トラック荷台搭載時等においても操作ができるようになり、諸作業時の操作性に優れることとなる。
【0032】
前記機体フレームの前部に配置した動力噴霧機の入力軸と、エンジンの出力軸の間に動噴クラッチを設け、該動噴クラッチを操作する動噴クラッチレバーを、エンジンと動力噴霧機の間から機体フレームの前方へ突出配置し、該動噴クラッチレバーを上方へ回動した位置でレバーガイドに固定しておくことにより動力を「切」とし、下方へ回動した位置で固定しておくことにより「入」とし、上方へ動噴クラッチレバーを回動した「切」状態では機体前端より動噴クラッチレバーの前端が突出しないようにし、、下方へ回動した「入」位置では動噴クラッチレバーが機体前端より突出する構成としたので、「切」の状態では作業をせず移動時であり、トラックの走行の邪魔にならず、「入」の状態では作業時であり、機体前端より突出して「入」であることが認識できるようになったのである。
また、動力噴霧機の近傍において断接操作が可能になり、より円滑な作業ができるとともに、動力噴霧機本体に動噴クラッチが一体的に取り付けられているので、ユニットとして組立が可能となり、組立工数を減少でき、組立作業の効率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の自走式動力噴霧機の左側面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 同じく前面図。
【図4】 駆動源から、駆動輪及び動力噴霧機までの動力伝達機構を示す図。
【図5】 動力噴霧機駆動クラッチの構成図。
【図6】 ホース巻取機の一部断面図。
【図7】 本実施例の自走式動力噴霧機のトラック荷台搭載時の図。
【図8】 別実施例の自走式動力噴霧機の左側面図。
【符号の説明】
1 自走式動力噴霧機
2 機体フレーム
2a ハンドル取付フレーム
3 ハンドル
8 前輪
9 後輪
10 ホース
11 巻取リール
13 エンジン
14 動力噴霧機
23 動噴クラッチ
33 取付台
34 支持軸
35 動噴クラッチレバー
36 テンションプーリ
37 アクセルレバー

Claims (1)

  1. 動力噴霧機とホース巻取リールとエンジンとを、左右一対の駆動輪である前輪と、従動輪である後輪により支持される機体フレーム上に配置した自走式動力噴霧機において、前記機体フレームの一端にハンドルを上下に折り畳み可能に配置し、該ハンドルの端部に、前記エンジンのアクセルレバーを配置し、該アクセルレバーは連動部材となるワイヤーを介してエンジンの回転数を調節するスロットルと接続し、該アクセルレバーをワイヤーと接続することにより、自走式動力噴霧機をトラックの荷台に、前記ハンドルを下方の収納位置に折り畳んで載せた状態で、アクセルレバーの回動操作にて、エンジンの回転数の変更や停止をハンドルの近傍で操作可能とし、また噴霧作業を行うときにはトラックの荷台に載せたままで、アクセルレバーを回動してエンジンの回転数を調節し、動力噴霧機の噴霧量を調節操作可能に構成し、前記機体フレームの前部に配置した動力噴霧機の入力軸と、エンジンの出力軸の間に動噴クラッチを設け、該動噴クラッチを操作する動噴クラッチレバーを、エンジンと動力噴霧機の間から機体フレームの前方へ突出配置し、該動噴クラッチレバーを上方へ回動した位置でレバーガイドに固定しておくことにより動力を「切」とし、下方へ回動した位置で固定しておくことにより「入」とし、上方へ動噴クラッチレバーを回動した「切」状態では機体前端より動噴クラッチレバーの前端が突出しないようにし、下方へ回動した「入」位置では動噴クラッチレバーが機体前端より突出する構成とし、「切」の状態では作業をせず移動時であり、トラックの走行の邪魔にならず、「入」の状態では作業時であり、機体前端より突出して「入」であることが認識できるようにしたことを特徴とする自走式動力噴霧機。
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