JP2002045743A - 動力噴霧機 - Google Patents

動力噴霧機

Info

Publication number
JP2002045743A
JP2002045743A JP2000239989A JP2000239989A JP2002045743A JP 2002045743 A JP2002045743 A JP 2002045743A JP 2000239989 A JP2000239989 A JP 2000239989A JP 2000239989 A JP2000239989 A JP 2000239989A JP 2002045743 A JP2002045743 A JP 2002045743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
engine
sprayer
winding
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000239989A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Inoue
誠 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000239989A priority Critical patent/JP2002045743A/ja
Publication of JP2002045743A publication Critical patent/JP2002045743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧機、ホース巻取機及びエンジンを車輪を
設けた機体上に構成した動力噴霧機において、オペレー
タがホース巻取操作時においてエンジンを停止でき、そ
して、車輪にブレーキを備えた動力噴霧機を提供する。 【解決手段】 噴霧機A、ホース巻取機D及びエンジン
Eを車輪4L・4Rを設けた機体上に構成した動力噴霧
機において、巻取ドラム12の回転駆動時に車輪4L・
4Rにブレーキが掛かるよう構成し、更に、ホース巻取
操作具22等のホース巻取操作時にオペレータの手の届
く範囲にエンジンEの停止スイッチ68を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪を設けた機体
に散布ホースの巻取ドラムを具備した動力噴霧機の構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原動機であるエンジン、噴霧機及
び巻取機を車輪を設けた機体上に装備し一体的に構成し
た動力噴霧機が知られている。この従来機の多くは、ホ
ースを巻取ドラムから繰り出して、薬剤散布作業を行
い、作業が終わるとホースを巻取ドラムに巻き取って収
納する。特に、ホース巻取機を搭載するものは、エンジ
ンからホース巻取機へ動力を伝達して、巻取操作レバー
で該動力の断接を制御して巻取ドラムを回転駆動させ、
ホースを手動で整列させながら、或いは、自動的にホー
スを整列させながら該巻取ドラムに巻き取るべく構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のホース巻取操作
時において、オペレータは巻取操作レバーを握り、そし
て一般的には、巻取ドラムの近傍に位置している。この
とき、エンジンを停止するためにはオペレータはエンジ
ンの近傍まで移動しエンジン本体に設けたエンジン停止
スイッチを操作する必要がある。また、上述のような動
力噴霧機には一般的に車輪にブレーキ装置が設けられて
おらず、制動されない機体はホースの巻き取り動作につ
られて移動してしまうことがあり、同じくホース巻取動
作時において、機体が移動すると良好なホースの巻取作
業が維持しにくく、更に、坂道等の傾斜地において機体
が移動してしまうことは操作上不都合が生じる。従っ
て、車輪に適当なブレーキを備えることが必要となる。
本発明は、上述の課題に鑑み、噴霧機、ホース巻取機及
びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した動力噴霧機
において、オペレータがホース巻取操作時においてエン
ジンを停止でき、そして、車輪にブレーキを備えた動力
噴霧機を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に課題を解決するための
手段について説明する。
【0005】即ち、請求項1に示す如く、噴霧機、ホー
ス巻取機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した
動力噴霧機において、ホース巻取機駆動時に機体の車輪
にブレーキが掛かるべく構成した。
【0006】請求項2に示す如く、噴霧機、ホース巻取
機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した動力噴
霧機において、ホース巻取操作具と、車輪のブレーキ
と、ホース巻取機のブレーキを連動連結し、ホース巻取
操作を停止すると、車輪に掛けられたブレーキが解除さ
れるべく構成した。
【0007】請求項3に示す如く、噴霧機、ホース巻取
機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した動力噴
霧機において、エンジンの停止スイッチを、ホース巻取
操作レバー操作時に手の届く範囲に設けた。
【0008】請求項4に示す如く、前記動力噴霧機にお
いて、エンジン停止スイッチをホース巻取操作レバーに
設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。図1は、本発明に係る動力噴霧機の側面図であ
り、図2は同じく平面図であり、図3は同じく正面図で
あり、図4は同じく側面図である。図5は噴霧機におけ
る噴霧圧調節機構を示す図であり、図6及び図7は操向
ハンドルの別形態を示す側面図である。図8はホース巻
取機を示す側面図であり、図9はホース巻取機の駆動機
構を示す図である。また、図10は巻取ドラムの後面断
面図であり、図11は巻取ドラムのディスクと巻取駆動
装置の伝達ローラを示す図であり、図12乃至図15は
整列装置の別形態を示す図である。そして、図16及び
図17は本発明に係る動力噴霧機のエンジン停止スイッ
チを示す図であり、図18は同じく噴霧機、エンジン及
び巻取駆動装置のレイアウトの別形態を示す図であり、
図19は従来機における噴霧機、エンジン及び巻取駆動
装置のレイアウトの一例を示す図である。
【0010】まず、本発明に係る動力噴霧機の全体概略
構成について説明する。図1乃至図4に示す動力噴霧機
は、機体の機体フレーム1の前部下方に左右一対の車輪
4L・4Rを配設し、そして、機体フレーム1後部に
は、散布ホース11を巻取ドラム12に巻き取るための
ホース巻取機D及び、巻取ドラム12への巻き取りの際
に散布ホース11を整列させるための整列装置F等を配
している。また、機体フレーム1の前方の載置台16上
には原動機としてのエンジンE、噴霧機A、該噴霧機A
に動力を伝達するための動力伝達機構を内装したベルト
ケース6及びホース巻取機Dを駆動するための巻取駆動
装置Cを載置しており、一つのエンジンEの動力はベル
トやチェーンによる後述の動力伝達機構を介して分岐さ
れて、噴霧機A、ホース巻取機D及び整列装置Fを駆動
する。
【0011】上記エンジンEは機体フレーム1前部の一
側側方に配置され、該エンジンEの出力軸2はエンジン
Eの側部から水平に突出され、該出力軸2には出力プー
リ53が固定されている。また、噴霧機Aは、エアチャ
ンバ49、圧力調整ダイヤル50、そしてクランクケー
ス7等から構成され、該噴霧機Aは前記エンジンEの側
部に配設されている。該噴霧機A内部にはクランク軸3
7を水平方向に配置しており、エンジンEと噴霧機Aの
間に位置するベルトケース6内において、該クランク軸
37のエンジンE側には噴霧入力軸3を、そして他方に
は巻取入力軸8を突設している。そして、噴霧入力軸3
上に二連の入力プーリ52が設けられ、この入力プーリ
52及び上記エンジン出力軸2の出力プーリ52にはV
ベルト64が巻回されて、両者を連動連結している。従
って、エンジンEの駆動力が噴霧入力軸3に伝達される
と、該駆動力は、更に、噴霧機Aのクランク軸37に伝
達され、クランクケース7内のプランジャーが往復動さ
れ、これにより図示しないタンクから薬液又は水がスト
レーナ18で濾過されて吸上口19より吸い上げられ、
吐出口17より吐出される。
【0012】吐出口17には連絡ホース30の一端が接
続され、該連絡ホース30の他端は上記ホース巻取機D
の回転軸10に接続している。そして、この回転軸10
は連絡ホース30に対して回転自在にジョイント30a
で連結され、巻取ドラム12の中心軸上で散布ホース1
1と接続されている。該散布ホース11の他端にはノズ
ルを接続して、散布ホース11を目的の場所まで引き延
ばして先端のノズル29から薬液等を散布できるように
している。なお、エンジンEから噴霧機Aまでの動力伝
達経路において回転数の切替が行われるよう構成しても
よく、即ち、噴霧入力軸3の回転数の切替に連動して設
定最高圧力を変更するよう構成しても良い。別実施例と
して図5に示す如く、回転切替レバー105を低圧高水
量位置107aと高圧小水量位置107bに切り換える
ことにより、これに係動して安全弁106(圧力設定
弁)の状態が変化するよう構成されて、用途により薬剤
噴出ポンプを交換せずとも噴霧圧力を切り換えることが
でき、誤動作等によって噴霧機AやエンジンEに設定以
上の駆動力が掛かるのを防止している。
【0013】次に、機体の構造について詳説する。機体
フレーム1は中空状のパイプを平面視「コ」の字状に成
形して、同じく中空状のパイプを略逆「U」字状に成形
したスタンド1aに固設し、軽量に構成されたものであ
る。機体フレーム1は機体進行方向前方が高くなるよう
僅かに勾配が付けられている。従って、載置板16や該
載置板16上に配設された機構に水が溜まることを防い
でいる。更に、スタンド1aは地面に対し垂直に設けら
れていて、運搬時にトラック等の荷台に載せてロープ等
で固定する際に、ロープ等が取り付け易く、荷台の内側
面に密着して固定できてガタつきなく固定できる。
【0014】そして、前記スタンド1aには操向ハンド
ル15が設けられている。図4に示す如く、操向ハンド
ル15には扇形ブラケット76が嵌装され、該扇形ブラ
ケット76がステーを介してスタンド1aに回動自在に
枢支され、操向ハンドル15の角度を調整した上で止め
ネジ67で固定されている。また、該操向ハンドル15
は、扇形ブラケット76のガイド孔に沿って固定位置を
調整することでスタンド1a側まで回動して折り畳むこ
とができる。従って、機体操向時以外は操向ハンドル1
5をスタンド1a側へ折り畳むと、作業時に操向ハンド
ル15がホース11の動きを干渉することなく、更に、
収納時においては機体全体をコンパクトにすることがで
きるのである。即ち、操向ハンドル15を折り畳んで機
体全長を短くできることで、トラック搭載時や狭い場所
での旋回時等における作業性が良くなり、大きなメリッ
トとなっている。
【0015】更に、前記操向ハンドル15は以下の如く
構成しても良い。図6に示す如く、機体フレーム1は巻
取ドラム12より後方で下方へ曲げられて一体的にスタ
ンド1aを形成し、車輪4L・4Rと該スタンド1aで
機体全体を両持ち状態で支えシンプルな機体フレーム1
を構成している。そして、該スタンド1aの接地部は平
面であって接地面積が増やされて機体の安定感を増して
いる。前記スタンド1aに操向ハンドル15を嵌め込む
ための連絡部材15aが固設され、操向ハンドル15を
該連結部材15aに嵌装し固定部材109で固定してい
る。そして、機体移動時等の操向時以外は、図7に示す
如く、固定部材109を弛めて操向ハンドル15を連結
部15aより引き抜き、左右逆に取り付けることで該操
行ハンドル15を収納する。従って、操向ハンドル15
は、機体収納時においては機体の全長を短くし、且つ、
巻取ドラム12の保護フレームの役割を為し、また、ホ
ース繰出及び巻取時においては、ホースガイドとなり、
且つ、巻取ドラム12上に位置する安全フレームとして
用いることができる。こうして部品点数が少なく簡単な
構造であるので低コストで構成することを可能としてい
る。そして、収納時にはトラックの荷台より外にはみ出
る恐れがなくコンパクトに構成されている。
【0016】また、機体前方には車輪4L・4Rが配設
されており、該車輪4L・4Rは機体フレーム1に溶接
固着された載置板16に固設の側面視逆三角形のフレー
ム5・5に支承されている。該フレーム5・5は車軸1
3を貫装し、そして載置板16を介したその上部におい
てはエンジンE及び噴霧機A等が配設されている。従っ
て、エンジンE及び噴霧機A等の荷重や振動はフレーム
5・5を通じてその下部に配設された車輪4L・4Rに
伝達され、また、車輪4L・4Rから伝わる振動はフレ
ーム5・5によって分散される。即ち、立体トラス構造
である逆三角形のフレーム5・5で車輪4L・4Rを支
承することで、軽量であって、且つ、低振動な機体構造
としている。
【0017】次に、前記ホース巻取機D、及び、これを
制御する巻取駆動装置Cについて説明する。機体前方の
載置台16上であって、噴霧機Aの側方に配設されたケ
ース9には巻取駆動装置Cが内装され、図8示す如く、
該巻取駆動装置Cは巻取入力軸8、回動カム20、伝達
ローラ21及び巻取操作レバー22等で構成されてお
り、該巻取操作レバー22で回動カム20を操作し、伝
達ローラ21を巻取ドラム12のディスク12aに圧接
させることで巻取駆動装置Cからホース巻取機Dへの動
力伝達の断接を行っている。
【0018】前記伝達ローラ21は外周上に弾性体が装
着され、該伝達ローラ21と略U字状に形成された支持
プレート43は同一軸上で枢支されており、更に、該支
持プレート43は前記回動カム20に締結部材を軸とし
て枢支されている。そして、ねじりばね26によって、
回動カム20が、図9のKに示すブレーキ位置にあると
きは、伝達ローラ21が巻取ドラム12に接触しないよ
う付勢している。
【0019】前記回動カム20は、噴霧機Aから側方に
突出した前記巻取入力軸8に回動自在に嵌装されてお
り、該回動カム20の巻取ドラム12と反対側では、ケ
ース9に固設のステーとの間にバネ23が介装されて、
回動カム20は巻取ドラム12が回動しない方向、即
ち、図9のKで示すブレーキ位置に付勢されている。一
方、回動カム20の巻取ドラム12側下方には二箇所に
おいてブレーキシュー24・25が装着されており、回
動カム20がブレーキ位置Kに位置するときは、該ブレ
ーキシュー24・25のうちの一方が巻取ドラム12に
当接し、また、回動カム20が駆動位置Jにあるときは
他方のブレーキシュー25が車輪4Lに当接すべく構成
されている。つまり、前記巻取操作レバー22は、巻取
ドラム12と車輪4Lのブレーキ装置と、ホース巻取機
Dの動力断接機構が連動連結されているのである。
【0020】以上の構成において、巻取操作レバー22
による操作により回動カム20を図9のJで示すホース
巻取位置まで回動すると、回動カム20の回動に連動し
て、伝達ローラ21も移動し、巻取入力軸8及び巻取ド
ラム12に接触する。即ち、伝達ローラ21が巻取入力
軸8と巻取ドラム12の双方に接触することで、該伝達
ローラ21を介して巻取入力軸8が巻取ドラム12を回
転駆動するのである。そして、回動カム20が駆動位置
Jに位置し、ホース11が巻き取られるべく巻取ドラム
12が回転駆動しているときは、車輪4Lにブレーキシ
ュー25が圧接され機体にブレーキが掛けられ、強力な
ブレーキ機構を構成し、巻取ドラム12回転時に機体が
動かないよう強固に機体を固定している。また、手押し
走行時やトラックへの積み降ろし時等において、車輪4
Lにブレーキシュー25を圧接させるよう巻取操作レバ
ー22を操作することで、坂道等の傾斜地においてブレ
ーキとして利用できる。
【0021】一方、回動カム20がブレーキ位置Kに位
置し、巻取ドラム12の駆動が解除されると、今度は巻
取ドラム12のディスク12aにブレーキシュー24が
圧接され、巻取ドラム12への動力の伝達が切断される
と同時に、摩擦抵抗によるブレーキが掛けられることに
なる。このとき、巻取ドラム12駆動時に車輪4Lに圧
接されていたブレーキシュー25が該車輪4Lより離
れ、機体に掛けられていたブレーキが解除される。従っ
て、巻取操作レバー22が巻取駆動位置にないときは車
輪4Lにブレーキが掛かっていないので、移動や走行に
支障はない。
【0022】上述の巻取駆動装置Cにより回転駆動され
る巻取ドラム12は機体フレーム1の左右に渡って架設
され軸受けを介して回動自在に支承されている。従っ
て、巻取ドラム12により機体フレーム1の左右が連結
され、該機体フレーム1の剛性を高めて左右への開きや
捻り等を規制し、シンプルで軽量なフレーム構造を為す
成因の一つとしている。
【0023】巻取ドラム12は、図10に示す如く、弾
性体69で覆われたドラム軸心の左右にディスク12a
・12aを固設し、また、回転軸10に連絡ホース30
の一端が回転自在にジョイント30aで連結され、該巻
取ドラム12の内部を通ってホース11と連結され、ホ
ース11は巻取ドラム12に端を発すべく構成されてい
る。巻取ドラム12に巻回されたホース11は、内部に
液体が送り込まれると内圧を受けて膨張する。従って、
巻取ドラム12の軸芯部はホース11の膨張によって回
転軸10方向に圧力を受けることになるが、該軸芯部は
弾性体69で覆われているため該弾性体69によりその
圧力が吸収され、巻取ドラム12に負荷がかかるのを防
止している。これより巻取ドラム12は過剰に強固に構
成する必要が無く、巻取ドラム12に係るコストの削減
や軽量化に寄与している。
【0024】また、巻取ドラム12回転駆動時に伝達ロ
ーラ21と当接する巻取ドラム12のディスク12a
は、その接触部において、図11に示す如く、接触面積
を増やすために平面Hが成形されている。従来は、この
接触部は球面であって伝達ローラ21とディスク12a
は点接触していたが、本実施例においては面接触するこ
とになるので、従来機と比して良好に巻取ドラム12に
動力が伝達されることになる。そして、接触面積が増加
したので受ける荷重を分散させることができ、伝達ロー
ラ21及びディスク12aの耐久性の向上に繋がる。
【0025】上述の如く、巻取ドラム12が回動する
と、これに連動して該巻取ドラム12の回転軸10も回
動する。巻取ドラム12側部に設けられたチェーンケー
ス60内において、巻取ドラム12の回転軸10には送
り駆動スプロケット34が固定され、一方、該巻取ドラ
ム12の後上方位置にはホース11を自動的に整列させ
ながら巻き取るための整列装置Fが配設され、巻取ドラ
ム12上に横架されている該整列装置Fの横送り軸90
端に送り入力スプロケット33が固定されて、上記送り
駆動スプロケット34と送り入力スプロケット33との
間にはチェーン61が巻回されて、両者を同期して駆動
可能とすべく連動連結している。
【0026】上記整列装置Fの構成は、上記横送り軸9
0と減速軸91とに移動ベース92を装着して、横送り
軸90を回転させることにより移動ベース92が左右方
向に往復摺動するようにしている。該移動ベース92上
には、回転自在とした図示しない回動支持パイプを介し
てフレーム96が設けられ、該フレーム96にはガイド
ローラ94を回動自在に軸支し、巻取ドラム12から散
布ホース11を、回動支持パイプ内部からガイドローラ
94を介して、ホースガイド93とガイドローラ94の
間から引き出せるようにしている。上述の移動ベース9
2等からなる移動体の上部に、図12に示す如く、噴霧
機Aの余水口14よりホース72等を繋いで該ホース7
2端を固定し、先端にシャワー73を嵌装する。噴霧作
業終了後に噴霧機Aや薬液タンク42を洗浄するために
薬液を除いた薬液タンク42に水を入れて噴霧するが、
その際、余水口14から排出される高圧の水をホース1
1に吹き付けることができる。従って、ホース11を洗
浄しながら巻き取ることができるので、ホース11を良
好に巻取ドラム12に巻き取ることができ、一度巻き取
ってからホース11を洗浄して再度巻き取る手間を省
き、巻きムラが解消されるの作業効率が良好になる。
【0027】或いは、前記ガイドローラを上下に設けて
その間を通ってホースが引き出されるよう構成しても良
い。そして、同時にガイドローラの回動に連動して回動
する回動ブラシを設けてホースに付着した泥を落とすべ
く構成しても良い。上述の如く構成した整列装置Fにお
いて、図13に示す如く、ホース11を引き出すとき
は、上下のガイドローラ94a・94bは夫々図13に
示すX方向に回転するが、該ガイドローラ94a・94
bに当接する回動ブラシ108a・108bはこれらに
係動して、同じく図13のYに示すガイドローラ94a
・94bの回転方向(X)とは逆に回転する。なお、ホ
ース11を巻き取るときも、ホース11を引き出すとき
と同様にガイドローラ94a・94bに係動して回動ブ
ラシ108a・108bが該ガイドローラ94a・94
bと逆方向に回転する。上述の如く、回動ブラシ108
a・108bを採用することで回動しないブラシと比し
て泥落とし効果が向上するだけでなく、該回動ブラシ1
08a・108bはホース11の巻取速度に関係なくホ
ース11の移動量に応じて回転する、つまり、ホース1
1移動速度とガイドローラ94a・94b回転速度が比
例しているため、巻取ドラム12径が変化して巻取速度
が変わったとしても、一定の泥落とし効果が確保され
る。
【0028】更に、ホース11の整列装置Fは、次に示
す如く構成しても良い。図14に示す如く、ガイドロー
ラ94を支承しているフレーム97は枢支点98におい
て回動自在に枢支され、ガイドローラ94は横送りされ
るが、フレーム97は枢支点98に対し該枢支点98を
中心に回動するが移動しない、即ち、リンク機構が構成
されている。そして、該フレーム97はその枢支部にお
いて長孔99が設けられて、上下に幾分の可動範囲を持
って枢支点98を中心として回動することができる仕組
みとなっている。よって、送りネジが加工されている横
送り軸90の回動によってガイドローラ94が左右に振
られる。上述の如くリンク機構を採用することで、横送
り軸90における送りネジ加工幅Vに対してガイドロー
ラ移動幅Wは大きくなり、従って、送りネジ加工に係る
コストが削減でき、整列装置Fをコンパクトにまとめる
ことができ、更に、防泥ブーツを取り付け易くなるとい
う利点が生じる。また、横送り軸90は巻取ドラム12
に連動して回動するが、前記フレーム97は枢支点98
によって支承されているので整列装置Fの横送りに対し
て過分な負荷が掛からず、該横送り軸90一回転あたり
のホース横送り量の広いところと狭いところの差が小さ
くなり、また、ガイドローラ94の振れが少なくなるの
でホースの上下の移動量が少なくなり、従って、安定し
た横送りが可能となる。
【0029】また、上述の自動式の整列装置とは異なる
手動式の整列装置を用いても構わない。手動式の整列装
置は、巻取ドラム12と連動させる機構を要せず構成が
簡単となるため自動式のものと比べてコストが低い。従
って、ユーザーはニーズに合わせて自動式と手動式を選
択する。図15に示す手動式の整列装置Fでは、機体フ
レーム1の機体左右方向に横送り軸90を架設し、該横
送り軸90を挟むべくその上下にローラ103a・10
3bを配設している。該ローラ103a・103bを回
動自在に支承しているブラケット104はその下部にお
いてホース11が通る孔が穿設され、従って、上下のロ
ーラ103a・103b及びそれを支承するブラケット
104と横送り軸90とで簡易な構成で整列装置Fを構
成している。そして、横送り軸90上でローラ103a
・103bが回動することで、ブラケット104が左右
に移動し、該ブラケット104に伴ってホース11も横
送りされる仕組みとなっている。前記横送り軸90は機
体フレーム1の左右に架設されるため、機体フレーム1
の剛性を高めている。また、ブラケット104は横送り
軸90を中心として機体前後方向に回動自在なため、ホ
ース11を斜め方向に引いたときや、巻取ドラム12の
径によってホース11の角度が変化したときは、該ブラ
ケット104が回転して円滑なホース11の繰り出し及
び巻き取りを促し、整列装置Fの変形や破損を防止でき
る。
【0030】次に、動力噴霧機の構成について説明す
る。本実施例においては、機体前部に位置する載置板1
6上にエンジンE及び噴霧機Aを載置して動力噴霧機を
構成している。エンジンEは機体右側に、そして噴霧機
Aは機体左側に配設され、該噴霧機Aの更に左側には巻
取駆動装置Cを配設され、該巻取駆動装置Cより巻取操
作レバー22が突出している。エンジンEの停止スイッ
チはエンジンE本体に設けられているが、それとは別に
巻取ドラム12にホース11を巻き取る作業時に同一人
物によって操作可能な範囲にエンジンEの停止スイッチ
68を設けている。即ち、例えば、図16に示す如く巻
取操作レバー22や、図17に示す如く巻取駆動装置C
を内装するカバー9のガイドプレート66等といった、
ホース巻取操作時においてオペレータが手の届く範囲
に、エンジンEの停止スイッチ68を設けるのである。
よって、巻取作業中にエンジンEを停止する際にもオペ
レータはエンジンE近傍まで移動する必要がなく、速や
かにエンジンEを停止することができる。
【0031】また、動力噴霧機は上述のレイアウトに限
定されるものでなく、図18に示す如く、機体前部に配
設された載置板16上に、エンジンE及び巻取駆動装置
Cを左側に、噴霧機Aを右側に配設しても良い。この場
合、エンジンEの出力軸より取り出された動力はプーリ
や動力伝達ベルトを用いた動力伝達装置により噴霧入力
軸3及び巻取入力軸8に伝達され、巻取駆動装置C及び
噴霧機Aを駆動している。そして、噴霧入力軸3より噴
霧機Aに入力された動力は該噴霧機Aのクランク軸37
に伝達され、更に、クランク軸37の噴霧入力軸3とは
反対側に動力取出軸38を突出して噴霧機Aから動力を
取り出している。動力取出軸38には薬液タンク42を
攪拌するための撹拌装置等が取り付けられる。図19に
示す従来の構成において、動力取出軸38は、噴霧機A
より巻取駆動装置Cを介して該巻取駆動装置Cの側方に
突出しており、該動力取出軸38に撹拌装置を取り付
け、機体側方に置かれた薬液タンク42内を攪拌してい
る。上述の従来の構成に対し、図18に示すエンジンE
と巻取駆動装置Cを同一側に配置するレイアウトを採用
することで、例えば、トラック44の荷台44aに薬液
タンク42と動力噴霧機を設けるときには、図18に示
す如く、ホース巻取レバー22をトラック44の後端に
位置させることができ操作性がよい。また、薬液タンク
42側に吸水口19、余水口14及び撹拌装置用の動力
取出軸38が位置するため、ホースが短くて済み、取り
回しがよいのである。更に、噴霧機Aのクランク軸37
にホース巻取時の荷重が掛からないので、噴霧機Aの耐
久性が向上し、クランク軸37を過剰に高強度に構成す
る必要がなくなるのである。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上の如く構成したので以下
のような効果を奏する。
【0033】即ち、請求項1に示す如く、噴霧機、ホー
ス巻取機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した
動力噴霧機において、ホース巻取機駆動時に機体の車輪
にブレーキが掛かるべく構成したので、ホース巻取時に
ホースにつられて機体が移動することを防止し、また、
エンジンを手押し操向時やトラックへの積み降ろし時等
の傾斜地において車輪にブレーキを掛けることができる
ので、機体の操作性が良好になった。
【0034】請求項2に示す如く、噴霧機、ホース巻取
機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した動力噴
霧機において、ホース巻取操作具と、車輪のブレーキ
と、ホース巻取機のブレーキを連動連結し、ホース巻取
操作を停止すると、車輪に掛けられたブレーキが解除さ
れるべく構成したので、機体操向時に支障を来すことな
く、別途ブレーキ解除操作をせずとも良いので操作が単
純化され、作業性が向上した。また、ブレーキ解除の操
作等をなくして操作性を向上できた。
【0035】また、請求項3に示す如く、噴霧機、ホー
ス巻取機及びエンジンを車輪を設けた機体上に構成した
動力噴霧機において、エンジンの停止スイッチを、ホー
ス巻取操作具操作時に手の届く範囲に設けたので、ホー
ス巻取操作をしながらエンジンを停止することができる
ようになった。また、エンジンから離れた位置から速や
かにエンジンを停止させることが可能となった。
【0036】請求項4に示す如く、前記動力噴霧機にお
いて、エンジン停止スイッチをホース巻取操作具に設け
たので、ホース巻取操作具でホース巻取操作をしなが
ら、エンジンの停止が必要となったときに、速やかにエ
ンジンを停止させることができ、操作性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力噴霧機の側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】噴霧機における噴霧圧調節機構を示す図であ
る。
【図6】操向ハンドルの別形態を示す側面図である。
【図7】操向ハンドルの別形態を示す側面図である。
【図8】ホース巻取機を示す側面図である。
【図9】ホース巻取機の駆動機構を示す図である。
【図10】巻取ドラムの後面断面図である。
【図11】巻取ドラムのディスクと巻取駆動装置の伝達
ローラを示す図である。
【図12】整列装置の別形態を示す図である。
【図13】整列装置の別形態を示す図である。
【図14】整列装置の別形態を示す図である。
【図15】整列装置の別形態を示す図である。
【図16】本発明に係る動力噴霧機のエンジン停止スイ
ッチを示す図である。
【図17】同じくエンジン停止スイッチを示す図であ
る。
【図18】同じく噴霧機、エンジン及び巻取駆動装置の
レイアウトの別形態を示す図である。
【図19】従来機の噴霧機、エンジン及び巻取駆動装置
のレイアウトの一例を示す図である。
【符号の説明】
A 噴霧機 D ホース巻取機 E エンジン 4L・4R 車輪 22 ホース巻取操作具 68 停止スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴霧機、ホース巻取機及びエンジンを車
    輪を設けた機体上に構成した動力噴霧機において、ホー
    ス巻取機駆動時に機体の車輪にブレーキが掛かるべく構
    成したことを特徴とする動力噴霧機。
  2. 【請求項2】 噴霧機、ホース巻取機及びエンジンを車
    輪を設けた機体上に構成した動力噴霧機において、ホー
    ス巻取操作具と、車輪のブレーキと、ホース巻取機のブ
    レーキを連動連結し、ホース巻取操作を停止すると、車
    輪に掛けられたブレーキが解除されるべく構成したこと
    を特徴とする動力噴霧機。
  3. 【請求項3】 噴霧機、ホース巻取機及びエンジンを走
    行機体上に構成した動力噴霧機において、エンジンの停
    止スイッチを、ホース巻取操作レバー操作時に手の届く
    範囲に設けたことを特徴とする動力噴霧機。
  4. 【請求項4】 前記エンジン停止スイッチをホース巻取
    操作レバーに設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    動力噴霧機。
JP2000239989A 2000-08-08 2000-08-08 動力噴霧機 Pending JP2002045743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239989A JP2002045743A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 動力噴霧機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239989A JP2002045743A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 動力噴霧機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002045743A true JP2002045743A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18731428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000239989A Pending JP2002045743A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 動力噴霧機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002045743A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142168A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Asaba Manufacturing Inc 液体散布装置
JP2010154776A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Maruyama Mfg Co Ltd 散布装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142168A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Asaba Manufacturing Inc 液体散布装置
JP2010154776A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Maruyama Mfg Co Ltd 散布装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120315075A1 (en) Floor finish applicator
JP2002045743A (ja) 動力噴霧機
JP4490535B2 (ja) 動力噴霧機
JP4540192B2 (ja) 動力噴霧機
JP3871633B2 (ja) 自走式粒剤散布装置
JP3961904B2 (ja) 自走式ブームスプレーヤ
JP2017218282A (ja) ホース繰出し装置
JP3442680B2 (ja) 薬液散布機
JP4291979B2 (ja) 自走式動力噴霧機
JP2000060407A (ja) ホース繰出装置
JP4026314B2 (ja) ホース繰り出し巻き取り装置
JP4025587B2 (ja) 自走式動力噴霧機
JP4499858B2 (ja) 動力噴霧機用ホース巻取機構
JP3735031B2 (ja) 動力噴霧機
JP2002145532A (ja) 動力噴霧機に備えられるホース巻取装置
JP4758022B2 (ja) 動力噴霧機
JP4279439B2 (ja) 動力噴霧機
KR200354479Y1 (ko) 농업용 분무기 장치대의 호스릴 구동장치
JP3678341B2 (ja) 自走式ホース巻取り装置
JP2792113B2 (ja) 薬液散布装置
KR20100063938A (ko) 전동식 운반차
KR200354480Y1 (ko) 농업용 분무기 장치대의 호스릴 구동장치
JPS5921952Y2 (ja) 移動農機
JP4521096B2 (ja) 自走式動力噴霧機
JPH0741739Y2 (ja) ホースリール駆動装置