JP2004027489A - 清掃車両のポンプ焼き付き防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両走行に支障を与えることなく高圧水及び低圧水ポンプの焼き付きを防止することができる清掃車両のポンプ焼き付き防止装置を提供する。
【解決手段】水タンク3から高圧洗浄ノズル41及び低圧洗浄ノズル42に対し高圧水ポンプ22及び低圧水ポンプ23により水を供給する第2低圧水供給管52及び第2高圧水供給管57の途中に、低圧洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える低圧水切換手段54を設けるとともに、高圧洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える高圧水切換手段61を設ける。水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知センサ62を設け、水残量検知センサからの検知信号を受けて、各洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように高圧水及び低圧水切換手段を切り換える。
【選択図】 図6
【解決手段】水タンク3から高圧洗浄ノズル41及び低圧洗浄ノズル42に対し高圧水ポンプ22及び低圧水ポンプ23により水を供給する第2低圧水供給管52及び第2高圧水供給管57の途中に、低圧洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える低圧水切換手段54を設けるとともに、高圧洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える高圧水切換手段61を設ける。水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知センサ62を設け、水残量検知センサからの検知信号を受けて、各洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように高圧水及び低圧水切換手段を切り換える。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水を供給する水ポンプの焼き付きを防止するようにした清掃車両のポンプ焼き付き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車道路などの側方に設置されている非透光性遮音壁や透光性遮音壁などの壁面は、排ガスや砂塵等で汚れるので、美観や機能を回復する上で、定期的に清掃する必要がある。そのため、壁面を洗浄する洗浄ノズルを備えた清掃車両を用いて、壁面を洗浄することが行われている。
【0003】
そして、洗浄ノズルには水ポンプにより水が供給されるようになっており、この水ポンプは、エンジンや電動モータなどの駆動源に対し動力伝達可能に連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、洗浄時に洗浄ノズルに水ポンプにより供給される水タンク内の水の容量が無くなると、水ポンプが焼き付くという問題がある。
【0005】
その場合、水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が無くなったことを検知する検知手段を設けておけば、水ポンプの焼き付きを事前に察知することが可能となるが、水ポンプの駆動源を停止させない限り水ポンプが駆動するため、駆動源の停止を余儀なくされる。
【0006】
しかしながら、水ポンプの駆動源として車両走行用のエンジンが適用されている場合には、このエンジンを停止すれば車両走行が不能となるため、エンジンを停止させることができない。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両走行に支障を与えることなく水ポンプの焼き付きを防止することができる清掃車両のポンプ焼き付き防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプの焼き付きを防止するようにした清掃車両のポンプ焼き付き防止装置を前提とする。そして、上記壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプを設け、該水ポンプを、洗浄ノズルを油圧により所定位置まで移動させる油圧機構に対し圧油を供給する油圧ポンプと共に、車両駆動用のエンジンとは別途に駆動する車載型の独立エンジンに対して動力が伝達可能となるように連結する。更に、上記水タンクから洗浄ノズルに水を供給する水供給経路の途中に、洗浄ノズルへの水の供給を上記水タンクに還流させるように切り換える切換手段を設けるとともに、上記水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知手段を設けておき、上記切換手段を、上記水残量検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える構成としたものである。
【0009】
この特定事項により、洗浄時に洗浄ノズルに水ポンプにより供給される水タンク内の水の残留量が所定の残量に近付いたことを水残量検知手段によって検知すると、水タンクから洗浄ノズルに水を供給する水供給経路途中の切換手段が切り換わって洗浄ノズルへの水の供給が水タンクに還流されることになる。このため、水タンク内の水の容量が無くなることが回避され、水ポンプの駆動源を停止させる必要がない上、水ポンプの焼き付きを確実に防止することが可能となる。
【0010】
加えて、水ポンプが油圧ポンプと共に独立エンジンに対し動力伝達可能に連結されているので、水タンク内の水の残留量が検知手段によって検知されると、洗浄ノズルへの水の供給が水タンクに還流されるため、共通の駆動源となる独立エンジンを停止させる必要がない。従って、水タンク内の水の残留量が検知手段によって検知されてから油圧機構に対し油圧ポンプからの圧油を供給して洗浄ノズルを移動させることが可能となり、洗浄ノズルが所望する高さ位置で停止した状態に止められるということもなくなって、洗浄ノズルを元の位置に円滑に格納することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に係わる発明が講じた解決手段は、水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことを検知する水量限界値検知手段を設けておき、この水量限界値検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切換手段を切り換えるようにしている。
【0012】
この特定事項により、水残量検知手段の故障などによって水タンク内の水の残留量が所定の残量に近付いたことが検知されなくとも、水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことが水量限界値検知手段によって検知され、水ポンプの焼き付きがより確実に防止される。さらに、例えば水タンクが空の状態では、水量限界値検知手段により独立エンジンの起動又は独立エンジンのクラッチを接することが不可能となるため、作業員の誤動作が防止され、水ポンプの焼き付きをさらに確実の防止することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明のポンプ焼き付き防止装置を備えた清掃車両の側面図、図2は同車両の平面図、図3は同車両の背面図である。
【0015】
図1ないし図3において、清掃車両1は、走行時において道路左側方に立設されている遮音壁(図示せず)の壁面などを洗浄するものであって、その車体10には、車体10前後方向に延びる左右一対のメインフレーム11が設けられている。この各メインフレーム11の前部にはキャビン12が設けられ、そのキャビン12の下方に車両駆動用のエンジン(図示せず)が搭載されている。
【0016】
上記各メインフレーム11の後部上にはサブフレーム13が設けられている。
この各サブシャーシ13の前部上には、ポンプ駆動装置2が搭載されている。また、各サブシャーシ13の中央部上には水タンク3が搭載されているとともに、各サブシャーシ13の後部上にはノズル配索ユニット4が設けられている。そして、上記清掃車両1のキャビン12上部および水タンク3の後端上部には、車体10の前方および後方に向けて清掃作業中であることを報知する表示ランプが設けられている。
【0017】
上記ポンプ駆動装置2は、図4ないし図7に示すように、車両駆動用のエンジンとは別途に駆動する独立エンジン21と、上記水タンク3からの水を高圧縮することによって高圧洗浄ノズル41(後述する)に対し高圧水を供給する高圧水ポンプ22(水ポンプ)と、上記水タンク3からの水を低圧縮することによって低圧洗浄ノズル42(後述する)に対し低圧水を供給する低圧水ポンプ23(水ポンプ)と、後述するノズル昇降装置47に対し圧油を供給する油圧ポンプ24と、上記遮音壁の壁面に洗浄液を吹き付ける洗浄液ユニット25とを備えている。
【0018】
上記独立エンジン21は、クラッチ機構付きのディーゼルエンジンにより構成されている。この独立エンジン21の出力軸21bは、車体10上に回転自在に支持された第1ないし第3プーリ26a〜26cの共通の軸26dに回転一体に連結されている。
【0019】
上記高圧水ポンプ22は、上記独立エンジン21の出力軸21bの左側方に配置されている。この高圧水ポンプ22の入力軸22aは、車体10上に回転自在に支持された第4プーリ26eの軸26fに回転一体に連結されている。そして、上記第4プーリ26eと、これと対応する上記中央の第2プーリ26bとの間には第1Vベルト27aが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第2プーリ26b、第1Vベルト27a、第4プーリ26e、軸26fおよび入力軸22aを介して伝達された駆動力によって、高圧水ポンプ22が駆動するようになっている。なお、図6および図7中29は、第1Vベルト27aに対し一定の張力を付与するアイドラプーリであって、車体10に対し上下方向に移動可能に支持されている。
【0020】
また、上記低圧水ポンプ23は、上記第1ないし第3プーリ26a〜26cの右側方に配置されている。この低圧水ポンプ23の入力軸23aには第5プーリ23bが回転一体に連結されている。そして、上記第5プーリ23bと、これと対応する上記前側の第1プーリ26aとの間には第2Vベルト27bが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第1プーリ26a、第2Vベルト27b、第5プーリ23bおよび入力軸23aを介して伝達された駆動力によって、低圧水ポンプ23が駆動するようになっている。
【0021】
更に、上記油圧ポンプ24は、上記第3プーリ26cの左側方に配置されている。この油圧ポンプ24の入力軸24aには第6プーリ24bが回転一体に連結されている。そして、上記第6プーリ24bと、これと対応する上記後側の第3プーリ26cとの間には第3Vベルト27cが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第3プーリ26c、第3Vベルト27c、第6プーリ24bおよび入力軸24aを介して伝達された駆動力によって、油圧ポンプ24が駆動するようになっている。
【0022】
このように、高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24は、独立エンジン21に対しそれぞれ第1ないし第6プーリ26a〜26c,26e,23b,24aおよび第1ないし第3Vベルト27a〜27cを介して動力伝達可能に連結されている。
【0023】
また、上記洗浄液ユニット25は、ポンプ駆動装置2の前端左側部に立設された昇降自在な洗浄チューブ25aと、この洗浄チューブ25aの上下方向所定間隔置きに設けられた複数の洗浄ノズル25b,…と、図示しない車載バッテリからの電力供給によって上記洗浄チューブ25aを昇降移動させる昇降シリンダ25cと、上記独立エンジン21の左側方に配された洗浄液タンク25dと、車載バッテリからの電力供給によって駆動する電動モータ(図示せず)により駆動し、上記洗浄タンク25d内に貯留された洗浄液を洗浄ホース(図示せず)を介して洗浄チューブ25aに供給する洗浄液ポンプ(図示せず)とを備えている。
【0024】
上記水タンク3としては、例えば5400リットルの水が収容可能な円筒形状を呈するものが用いられている。この水タンク3は、その軸線を前後方向に延ばした横置き状態で載置されている。
【0025】
上記ノズル配索ユニット4は、図3にも示すように、遮音壁の壁面を高圧で洗浄する高圧洗浄ノズル41,…と、遮音壁の壁面を低圧で洗浄する低圧洗浄ノズル42,…と、上記油圧ポンプ24から供給された圧油によって上記高圧洗浄ノズル41および低圧洗浄ノズル42を移動させる油圧機構としてのノズル昇降装置47とを備えている。
【0026】
上記各高圧洗浄ノズル41は、ノズル配索ユニット4の前部左側を上下方向に延びる前側チューブ41aに上下方向所定間隔置きに設けられている。また、上記各低圧洗浄ノズル42は、ノズル配索ユニット4の後部左側を上下方向に延びる後側チューブ42bに上下方向所定間隔置きに設けられている。そして、上記各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42は、清掃車両1の路肩走行時に車体10左側方の壁面に対向する向き(左側方向き)に高圧水および低圧水が噴射されるように構成されている。また、上記小ホースリール44はノズル配索ユニット4の前部右側に、上記大ホースリール46はノズル配索ユニット4の後部右側にそれぞれ配されている。
【0027】
そして、図1ないし図3に示すように、上記ノズル昇降装置47は、車体10の左側部に固設された第1フレーム47aと、この第1フレーム47aに対し上下方向に昇降自在に支持された枠状の第2フレーム47bと、この第2フレーム47bを上記油圧ポンプ24から供給された圧油によって昇降させる昇降シリンダ(図示せず)と、上記第2フレーム47bに対し上下方向に昇降自在に支持された第3フレーム47dと、この第3フレーム47dを上記昇降シリンダ47cによる第2フレーム47bの昇降動作に伴って上下方向に昇降させる昇降機構(図示せず)とを備えている。上記第3フレーム47dには、上記前側チューブ41aおよび後側チューブ42aがそれぞれ支持されていて、上記昇降シリンダによって前側チューブ41aの各高圧洗浄ノズル41および後側チューブ42aの各低圧洗浄ノズル42を昇降移動させるようになっている。
【0028】
また、上記後側チューブ42aは上記第3フレーム47dに対し固設されているのに対し、上記前側チューブ41aは、上記第3フレーム47dに対し車体10外側方に進退自在に支持され、上記油圧ポンプ24から供給された圧油により伸縮する進退シリンダ(図示せず)によって、車体内外方向に進退移動するようになっている。
【0029】
そして、本発明の特徴部分として、図8に示すように、上記水タンク3と低圧水ポンプ23とは、第1低圧水供給管51によって連結されている。また、上記低圧水ポンプ23と各低圧洗浄ノズル42の後側チューブ42aとは、第2低圧水供給管52(水供給経路)によって連結されている。この第2低圧水供給管52の途中位置には、2ポート電磁切換方式の第1低圧水切換バルブ53が介設されている。この第1低圧水切換バルブ53は、上記第2低圧水供給管52の途中位置において上記水タンク3から低圧水ポンプ23により供給された低圧水を各低圧洗浄ノズル42側(後側チューブ42a側)に供給する連通位置と、各低圧洗浄ノズル42側への低圧水の供給を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0030】
上記第1低圧水切換バルブ53よりも低圧水ポンプ23側(上流側)に位置する第2低圧水供給管52の途中位置には、低圧洗浄ノズル42への低圧水の供給を上記水タンク3に還流させるように切り換える低圧水切換手段54(切換手段)が設けられている。この低圧水切換手段54は、上記第1低圧水切換バルブ53よりも低圧水ポンプ22側(上流側)に位置する第2低圧水供給管52の途中位置と水タンク3との間を連結する低圧水還流管54aと、この低圧水還流管54aの途中位置に介設された2ポート電磁切換方式の第2低圧水切換バルブ54bとを備えている。この第2低圧水切換バルブ54bは、上記低圧水還流管54aの途中位置において低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水を水タンク3側に還流させる連通位置と、水タンク3側への低圧水の還流を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0031】
また、上記水タンク3と高圧水ポンプ22とは、第1高圧水供給管56によって連結されている。また、上記高圧水ポンプ22と各高圧洗浄ノズル41の前側チューブ41aとは、第2高圧水供給管57(水供給経路)によって連結されている。
【0032】
第2高圧水供給管57の途中位置には、2ポート電磁切換方式の第2高圧水切換バルブ59が介設されている。この第2高圧水切換バルブ59は、上記第2高圧水供給管57の途中位置において上記水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水を各高圧洗浄ノズル41側(前側チューブ41a側)に供給する連通位置と、各高圧洗浄ノズル41側への高圧水の供給を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0033】
更に、上記第2高圧水切換バルブ59よりも上流側に位置する第2高圧水供給管57の途中位置には、高圧洗浄ノズル41への高圧水の供給を上記水タンク3に還流させるように切り換える高圧水切換手段61(切換手段)が設けられている。この高圧水切換手段61は、上記第2高圧水切換バルブ59よりも上流側に位置する第2高圧水供給管57の途中位置と第2低圧水切換バルブ54bよりも下流側に位置する低圧水還流管54aの途中位置との間を連結する高圧水還流管61aと、この高圧水還流管61aの途中位置に介設された2ポート電磁切換方式の第4高圧水切換バルブ61bとを備えている。この第4高圧水切換バルブ61bは、上記高圧水還流管61aの途中位置において高圧水ポンプ22により供給された高圧水を低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3側に還流させる連通位置と、水タンク3側への高圧水の還流を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0034】
そして、上記水タンク3内には、その水タンク3内の水の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)に近付いたことを検知する水残量検知手段としての水残量検知センサ62が設けられている。また、水タンク3内には、その水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)に近付いたことを検知する水量限界値検知手段としての水量限界値検知センサ63が設けられている。そして、図9に示すように、上記水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号を入力するCPUを備えた制御手段64が設けられている。この制御手段64は、上記水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号を受けて、上記第1および第2低圧水切換バルブ53,54b、並びに第2および第4高圧水切換バルブ59,61bを切換制御するようになされている。
【0035】
ここで、制御手段64による第1および第2低圧水切換バルブ53,54b、並びに第2および第4高圧水切換バルブ59,61bの切換制御について説明する。この場合、水タンク3内の水は満杯状態であるものとする。
【0036】
まず、清掃車両1を低速(例えば5km/h)で路肩走行させながら、道路側方の壁面の洗浄作業を行う。
【0037】
つまり、車載バッテリからの電力供給によって昇降シリンダ25cを昇降移動させて洗浄チューブ25aの各洗浄ノズル25bを所望する位置まで移動させ、洗浄液ポンプから供給された洗浄液を各洗浄ノズル25bから壁面に向けて噴射する。一方、独立エンジン21によって高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24をそれぞれ駆動し、油圧ポンプ24からの圧油によって昇降シリンダを昇降させて各高圧洗浄ノズル41(前側チューブ41a)および各低圧洗浄ノズル42(後側チューブ42a)を昇降させるとともに、進退シリンダによって各高圧洗浄ノズル41を車体10外側方に進退移動させて、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42を所望する位置まで移動させておき、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42による洗浄を行う。
【0038】
このとき、水タンク3内の水は満杯状態であるので、水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号は入力されず、第1低圧水切換バルブ53は連通位置に、第2低圧水切換バルブ54bは遮断位置にそれぞれ切り換えられているので、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水が第2低圧水供給管52を介して各低圧洗浄ノズル42側(後側チューブ42a側)に供給され、各低圧洗浄ノズル42より低圧水が壁面に向けて噴射される。一方、第2高圧水切換バルブ59は連通位置に、第4高圧水切換バルブ61bは遮断位置にそれぞれ切り換えられているので、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水が第2高圧水供給管57を介して各高圧洗浄ノズル41側(前側チューブ41a側)に供給され、各高圧洗浄ノズル41より高圧水が壁面に向けて噴射される。
【0039】
その後、水タンク3内の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減り、その残量を検知した水残量検知センサ62から検知信号が入力されると、第1低圧水切換バルブ53は遮断位置に、第2低圧水切換バルブ54bは連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水の各低圧洗浄ノズル42側への供給が遮断され、低圧水が低圧水還流管54aを介して水タンク3に還流される。一方、第2高圧水切換バルブ59は遮断位置に、第4高圧水切換バルブ61bは連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水の各高圧洗浄ノズル41側への供給が遮断され、高圧水が高圧水還流管61aから低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3に還流される。
【0040】
このとき、独立エンジン21は駆動しているので、油圧ポンプ24からの圧油によって、進退シリンダを収縮させて各高圧洗浄ノズル41を車体10内側方に退去移動させるとともに、昇降シリンダを下降させて各高圧洗浄ノズル41(前側チューブ41a)および各低圧洗浄ノズル42(後側チューブ42a)を下降させて格納する。また、車載バッテリからの電力供給によって昇降シリンダ25cを下降移動させて洗浄チューブ25aの各洗浄ノズル25bを格納させておく。
【0041】
また、水タンク3内の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減っているにも拘わらず、その残量を水残量検知センサ62で検知できなかったとき、たとえば水残量検知センサ62の故障などによって水残量検知センサ62から検知信号が入力されなかったときは、水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)まで減った際に、その残量を検知した水量限界値検知センサ63から検知信号が入力されると、制御手段64を介して独立エンジン21を停止させるか、電磁クラッチ付きの独立エンジンである場合にはその電磁クラッチを断することにより、高圧水ポンプ22,低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24の駆動を停止する。
【0042】
このように、上記実施形態では、清掃車両1を路肩走行させて道路側方の遮音壁の壁面を洗浄する洗浄作業時に、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42に対し高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23により供給される水タンク3内の水の残留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減り、その残量を検知した水残量検知センサ62から検知信号が制御手段64に入力されると、第1低圧水切換バルブ53が遮断位置に、第2低圧水切換バルブ54bが連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水の各低圧洗浄ノズル42側への供給が遮断されて、低圧水が低圧水還流管54aを介して水タンク3に還流される一方、第2高圧水切換バルブ59が遮断位置に、第4高圧水切換バルブ61bが連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水の各高圧洗浄ノズル41側への供給が遮断され、高圧水が高圧水還流管61aから低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3に還流されることになる。このため、水タンク3内の水の容量が無くなることが回避され、高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23を駆動する独立エンジン21を停止させる必要がない上、高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23の焼き付きを確実に防止することができることになる。
【0043】
また、水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)に近付いたことを検知する水量限界値検知センサ63が水タンク3内に設けられているので、水残量検知センサ62の故障などによって水タンク3内の水の残留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)に近付いたことが検知されなくとも、水タンク3内の水の貯留量が限界値に近付いたことが水量限界値検知センサ63によって検知され、水ポンプ3の焼き付きをより確実に防止することができる。
【0044】
更に、高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24が独立エンジン21に対し動力伝達可能に連結されているので、水タンク3内の水の残留量が水残量検知センサ62によって検知されると、各高圧洗浄ノズル41や各低圧洗浄ノズル42への水の供給が水タンク3に還流されるため、共通の駆動源となる独立エンジン21を停止させる必要がない。従って、水タンク3内の水の残留量が水残量検知センサ62によって検知されてから進退シリンダや昇降シリンダに対し油圧ポンプ24からの圧油を供給して洗浄ノズルを格納位置まで移動させることができ、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42が所望する洗浄位置で停止した状態に止められるということもなくなって、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42を元の位置に円滑に格納することができる。
【0045】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、独立エンジン21の出力軸21bに対し軸26dを介して回転一体に連結した第3プーリ26cと、油圧ポンプ24の入力軸24aの第6プーリ24bとに第3Vベルト27cを巻回することによって、油圧ポンプ24を独立エンジン21に対しダイレクトに駆動連結したが、油圧ポンプに電磁クラッチを設け、この電磁クラッチの入力軸に第6プーリを回転一体に連結し、この第6プーリと第3プーリとに第3Vベルトを巻回することによって、油圧ポンプが独立エンジンに対し断接可能に駆動連結されていてもよい。この場合、水残量検知センサから検知信号が入力されたときに電磁クラッチを切断して独立エンジンから油圧ポンプへの駆動力の伝達が遮断されるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上、要するに、請求項1に係わる発明によれば、水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換えることで、水タンク内の残量不足による水ポンプの駆動源の停止を廃止できる上、水ポンプの焼き付きを確実に防止することができる。しかも、水ポンプを油圧ポンプと共に独立エンジンに対し動力伝達可能に連結することで、水タンク内の水の残留量を検知手段で検知した際に、独立エンジンを停止させることなく油圧機構に対し油圧ポンプからの圧油を供給して洗浄ノズルを移動させることができ、洗浄ノズルを元の位置に円滑に格納することができる。
【0047】
また、請求項2に係わる発明によれば、水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことを検知する水量限界値検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換えることで、水残量検知手段の故障時などにも水ポンプの焼き付きをより確実に防止することができる。さらに、例えば水タンクが空の状態では、水量限界値検知手段により独立エンジンの起動又は独立エンジンのクラッチを接することが不可能となるため、作業員の誤動作を防ぐことができ、水ポンプの焼き付きをさらに確実の防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるポンプ焼き付き防止装置を備えた清掃車両の側面図である。
【図2】清掃車両の平面図である。
【図3】清掃車両の背面図である。
【図4】ポンプ駆動装置の概略構成を示す平面図である。
【図5】ポンプ駆動装置の概略構成を示す側面図である。
【図6】ポンプ駆動装置の一部を切り欠いた平面図である。
【図7】ポンプ駆動装置を後方から見た背面図である。
【図8】水タンクからの給水経路を示す配管図である。
【図9】制御手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 清掃車両
21 独立エンジン
22 高圧水ポンプ(水ポンプ)
23 低圧水ポンプ(水ポンプ)
24 油圧ポンプ
3 水タンク
41 高圧洗浄ノズル(洗浄ノズル)
42 低圧洗浄ノズル(洗浄ノズル)
47 ノズル昇降装置(油圧機構)
62 水残量検知センサ(水残量検知手段)
63 水量限界値検知センサ(水量限界値検知手段)
54 低圧水切換手段(切換手段)
61 高圧水切換手段(切換手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水を供給する水ポンプの焼き付きを防止するようにした清掃車両のポンプ焼き付き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車道路などの側方に設置されている非透光性遮音壁や透光性遮音壁などの壁面は、排ガスや砂塵等で汚れるので、美観や機能を回復する上で、定期的に清掃する必要がある。そのため、壁面を洗浄する洗浄ノズルを備えた清掃車両を用いて、壁面を洗浄することが行われている。
【0003】
そして、洗浄ノズルには水ポンプにより水が供給されるようになっており、この水ポンプは、エンジンや電動モータなどの駆動源に対し動力伝達可能に連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、洗浄時に洗浄ノズルに水ポンプにより供給される水タンク内の水の容量が無くなると、水ポンプが焼き付くという問題がある。
【0005】
その場合、水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が無くなったことを検知する検知手段を設けておけば、水ポンプの焼き付きを事前に察知することが可能となるが、水ポンプの駆動源を停止させない限り水ポンプが駆動するため、駆動源の停止を余儀なくされる。
【0006】
しかしながら、水ポンプの駆動源として車両走行用のエンジンが適用されている場合には、このエンジンを停止すれば車両走行が不能となるため、エンジンを停止させることができない。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両走行に支障を与えることなく水ポンプの焼き付きを防止することができる清掃車両のポンプ焼き付き防止装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプの焼き付きを防止するようにした清掃車両のポンプ焼き付き防止装置を前提とする。そして、上記壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプを設け、該水ポンプを、洗浄ノズルを油圧により所定位置まで移動させる油圧機構に対し圧油を供給する油圧ポンプと共に、車両駆動用のエンジンとは別途に駆動する車載型の独立エンジンに対して動力が伝達可能となるように連結する。更に、上記水タンクから洗浄ノズルに水を供給する水供給経路の途中に、洗浄ノズルへの水の供給を上記水タンクに還流させるように切り換える切換手段を設けるとともに、上記水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知手段を設けておき、上記切換手段を、上記水残量検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換える構成としたものである。
【0009】
この特定事項により、洗浄時に洗浄ノズルに水ポンプにより供給される水タンク内の水の残留量が所定の残量に近付いたことを水残量検知手段によって検知すると、水タンクから洗浄ノズルに水を供給する水供給経路途中の切換手段が切り換わって洗浄ノズルへの水の供給が水タンクに還流されることになる。このため、水タンク内の水の容量が無くなることが回避され、水ポンプの駆動源を停止させる必要がない上、水ポンプの焼き付きを確実に防止することが可能となる。
【0010】
加えて、水ポンプが油圧ポンプと共に独立エンジンに対し動力伝達可能に連結されているので、水タンク内の水の残留量が検知手段によって検知されると、洗浄ノズルへの水の供給が水タンクに還流されるため、共通の駆動源となる独立エンジンを停止させる必要がない。従って、水タンク内の水の残留量が検知手段によって検知されてから油圧機構に対し油圧ポンプからの圧油を供給して洗浄ノズルを移動させることが可能となり、洗浄ノズルが所望する高さ位置で停止した状態に止められるということもなくなって、洗浄ノズルを元の位置に円滑に格納することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に係わる発明が講じた解決手段は、水タンク内に、その水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことを検知する水量限界値検知手段を設けておき、この水量限界値検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切換手段を切り換えるようにしている。
【0012】
この特定事項により、水残量検知手段の故障などによって水タンク内の水の残留量が所定の残量に近付いたことが検知されなくとも、水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことが水量限界値検知手段によって検知され、水ポンプの焼き付きがより確実に防止される。さらに、例えば水タンクが空の状態では、水量限界値検知手段により独立エンジンの起動又は独立エンジンのクラッチを接することが不可能となるため、作業員の誤動作が防止され、水ポンプの焼き付きをさらに確実の防止することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明のポンプ焼き付き防止装置を備えた清掃車両の側面図、図2は同車両の平面図、図3は同車両の背面図である。
【0015】
図1ないし図3において、清掃車両1は、走行時において道路左側方に立設されている遮音壁(図示せず)の壁面などを洗浄するものであって、その車体10には、車体10前後方向に延びる左右一対のメインフレーム11が設けられている。この各メインフレーム11の前部にはキャビン12が設けられ、そのキャビン12の下方に車両駆動用のエンジン(図示せず)が搭載されている。
【0016】
上記各メインフレーム11の後部上にはサブフレーム13が設けられている。
この各サブシャーシ13の前部上には、ポンプ駆動装置2が搭載されている。また、各サブシャーシ13の中央部上には水タンク3が搭載されているとともに、各サブシャーシ13の後部上にはノズル配索ユニット4が設けられている。そして、上記清掃車両1のキャビン12上部および水タンク3の後端上部には、車体10の前方および後方に向けて清掃作業中であることを報知する表示ランプが設けられている。
【0017】
上記ポンプ駆動装置2は、図4ないし図7に示すように、車両駆動用のエンジンとは別途に駆動する独立エンジン21と、上記水タンク3からの水を高圧縮することによって高圧洗浄ノズル41(後述する)に対し高圧水を供給する高圧水ポンプ22(水ポンプ)と、上記水タンク3からの水を低圧縮することによって低圧洗浄ノズル42(後述する)に対し低圧水を供給する低圧水ポンプ23(水ポンプ)と、後述するノズル昇降装置47に対し圧油を供給する油圧ポンプ24と、上記遮音壁の壁面に洗浄液を吹き付ける洗浄液ユニット25とを備えている。
【0018】
上記独立エンジン21は、クラッチ機構付きのディーゼルエンジンにより構成されている。この独立エンジン21の出力軸21bは、車体10上に回転自在に支持された第1ないし第3プーリ26a〜26cの共通の軸26dに回転一体に連結されている。
【0019】
上記高圧水ポンプ22は、上記独立エンジン21の出力軸21bの左側方に配置されている。この高圧水ポンプ22の入力軸22aは、車体10上に回転自在に支持された第4プーリ26eの軸26fに回転一体に連結されている。そして、上記第4プーリ26eと、これと対応する上記中央の第2プーリ26bとの間には第1Vベルト27aが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第2プーリ26b、第1Vベルト27a、第4プーリ26e、軸26fおよび入力軸22aを介して伝達された駆動力によって、高圧水ポンプ22が駆動するようになっている。なお、図6および図7中29は、第1Vベルト27aに対し一定の張力を付与するアイドラプーリであって、車体10に対し上下方向に移動可能に支持されている。
【0020】
また、上記低圧水ポンプ23は、上記第1ないし第3プーリ26a〜26cの右側方に配置されている。この低圧水ポンプ23の入力軸23aには第5プーリ23bが回転一体に連結されている。そして、上記第5プーリ23bと、これと対応する上記前側の第1プーリ26aとの間には第2Vベルト27bが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第1プーリ26a、第2Vベルト27b、第5プーリ23bおよび入力軸23aを介して伝達された駆動力によって、低圧水ポンプ23が駆動するようになっている。
【0021】
更に、上記油圧ポンプ24は、上記第3プーリ26cの左側方に配置されている。この油圧ポンプ24の入力軸24aには第6プーリ24bが回転一体に連結されている。そして、上記第6プーリ24bと、これと対応する上記後側の第3プーリ26cとの間には第3Vベルト27cが巻回されていて、独立エンジン21の出力軸21bから軸26d、第3プーリ26c、第3Vベルト27c、第6プーリ24bおよび入力軸24aを介して伝達された駆動力によって、油圧ポンプ24が駆動するようになっている。
【0022】
このように、高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24は、独立エンジン21に対しそれぞれ第1ないし第6プーリ26a〜26c,26e,23b,24aおよび第1ないし第3Vベルト27a〜27cを介して動力伝達可能に連結されている。
【0023】
また、上記洗浄液ユニット25は、ポンプ駆動装置2の前端左側部に立設された昇降自在な洗浄チューブ25aと、この洗浄チューブ25aの上下方向所定間隔置きに設けられた複数の洗浄ノズル25b,…と、図示しない車載バッテリからの電力供給によって上記洗浄チューブ25aを昇降移動させる昇降シリンダ25cと、上記独立エンジン21の左側方に配された洗浄液タンク25dと、車載バッテリからの電力供給によって駆動する電動モータ(図示せず)により駆動し、上記洗浄タンク25d内に貯留された洗浄液を洗浄ホース(図示せず)を介して洗浄チューブ25aに供給する洗浄液ポンプ(図示せず)とを備えている。
【0024】
上記水タンク3としては、例えば5400リットルの水が収容可能な円筒形状を呈するものが用いられている。この水タンク3は、その軸線を前後方向に延ばした横置き状態で載置されている。
【0025】
上記ノズル配索ユニット4は、図3にも示すように、遮音壁の壁面を高圧で洗浄する高圧洗浄ノズル41,…と、遮音壁の壁面を低圧で洗浄する低圧洗浄ノズル42,…と、上記油圧ポンプ24から供給された圧油によって上記高圧洗浄ノズル41および低圧洗浄ノズル42を移動させる油圧機構としてのノズル昇降装置47とを備えている。
【0026】
上記各高圧洗浄ノズル41は、ノズル配索ユニット4の前部左側を上下方向に延びる前側チューブ41aに上下方向所定間隔置きに設けられている。また、上記各低圧洗浄ノズル42は、ノズル配索ユニット4の後部左側を上下方向に延びる後側チューブ42bに上下方向所定間隔置きに設けられている。そして、上記各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42は、清掃車両1の路肩走行時に車体10左側方の壁面に対向する向き(左側方向き)に高圧水および低圧水が噴射されるように構成されている。また、上記小ホースリール44はノズル配索ユニット4の前部右側に、上記大ホースリール46はノズル配索ユニット4の後部右側にそれぞれ配されている。
【0027】
そして、図1ないし図3に示すように、上記ノズル昇降装置47は、車体10の左側部に固設された第1フレーム47aと、この第1フレーム47aに対し上下方向に昇降自在に支持された枠状の第2フレーム47bと、この第2フレーム47bを上記油圧ポンプ24から供給された圧油によって昇降させる昇降シリンダ(図示せず)と、上記第2フレーム47bに対し上下方向に昇降自在に支持された第3フレーム47dと、この第3フレーム47dを上記昇降シリンダ47cによる第2フレーム47bの昇降動作に伴って上下方向に昇降させる昇降機構(図示せず)とを備えている。上記第3フレーム47dには、上記前側チューブ41aおよび後側チューブ42aがそれぞれ支持されていて、上記昇降シリンダによって前側チューブ41aの各高圧洗浄ノズル41および後側チューブ42aの各低圧洗浄ノズル42を昇降移動させるようになっている。
【0028】
また、上記後側チューブ42aは上記第3フレーム47dに対し固設されているのに対し、上記前側チューブ41aは、上記第3フレーム47dに対し車体10外側方に進退自在に支持され、上記油圧ポンプ24から供給された圧油により伸縮する進退シリンダ(図示せず)によって、車体内外方向に進退移動するようになっている。
【0029】
そして、本発明の特徴部分として、図8に示すように、上記水タンク3と低圧水ポンプ23とは、第1低圧水供給管51によって連結されている。また、上記低圧水ポンプ23と各低圧洗浄ノズル42の後側チューブ42aとは、第2低圧水供給管52(水供給経路)によって連結されている。この第2低圧水供給管52の途中位置には、2ポート電磁切換方式の第1低圧水切換バルブ53が介設されている。この第1低圧水切換バルブ53は、上記第2低圧水供給管52の途中位置において上記水タンク3から低圧水ポンプ23により供給された低圧水を各低圧洗浄ノズル42側(後側チューブ42a側)に供給する連通位置と、各低圧洗浄ノズル42側への低圧水の供給を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0030】
上記第1低圧水切換バルブ53よりも低圧水ポンプ23側(上流側)に位置する第2低圧水供給管52の途中位置には、低圧洗浄ノズル42への低圧水の供給を上記水タンク3に還流させるように切り換える低圧水切換手段54(切換手段)が設けられている。この低圧水切換手段54は、上記第1低圧水切換バルブ53よりも低圧水ポンプ22側(上流側)に位置する第2低圧水供給管52の途中位置と水タンク3との間を連結する低圧水還流管54aと、この低圧水還流管54aの途中位置に介設された2ポート電磁切換方式の第2低圧水切換バルブ54bとを備えている。この第2低圧水切換バルブ54bは、上記低圧水還流管54aの途中位置において低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水を水タンク3側に還流させる連通位置と、水タンク3側への低圧水の還流を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0031】
また、上記水タンク3と高圧水ポンプ22とは、第1高圧水供給管56によって連結されている。また、上記高圧水ポンプ22と各高圧洗浄ノズル41の前側チューブ41aとは、第2高圧水供給管57(水供給経路)によって連結されている。
【0032】
第2高圧水供給管57の途中位置には、2ポート電磁切換方式の第2高圧水切換バルブ59が介設されている。この第2高圧水切換バルブ59は、上記第2高圧水供給管57の途中位置において上記水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水を各高圧洗浄ノズル41側(前側チューブ41a側)に供給する連通位置と、各高圧洗浄ノズル41側への高圧水の供給を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0033】
更に、上記第2高圧水切換バルブ59よりも上流側に位置する第2高圧水供給管57の途中位置には、高圧洗浄ノズル41への高圧水の供給を上記水タンク3に還流させるように切り換える高圧水切換手段61(切換手段)が設けられている。この高圧水切換手段61は、上記第2高圧水切換バルブ59よりも上流側に位置する第2高圧水供給管57の途中位置と第2低圧水切換バルブ54bよりも下流側に位置する低圧水還流管54aの途中位置との間を連結する高圧水還流管61aと、この高圧水還流管61aの途中位置に介設された2ポート電磁切換方式の第4高圧水切換バルブ61bとを備えている。この第4高圧水切換バルブ61bは、上記高圧水還流管61aの途中位置において高圧水ポンプ22により供給された高圧水を低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3側に還流させる連通位置と、水タンク3側への高圧水の還流を遮断する遮断位置とに選択的に切り換えられるようになっている。
【0034】
そして、上記水タンク3内には、その水タンク3内の水の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)に近付いたことを検知する水残量検知手段としての水残量検知センサ62が設けられている。また、水タンク3内には、その水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)に近付いたことを検知する水量限界値検知手段としての水量限界値検知センサ63が設けられている。そして、図9に示すように、上記水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号を入力するCPUを備えた制御手段64が設けられている。この制御手段64は、上記水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号を受けて、上記第1および第2低圧水切換バルブ53,54b、並びに第2および第4高圧水切換バルブ59,61bを切換制御するようになされている。
【0035】
ここで、制御手段64による第1および第2低圧水切換バルブ53,54b、並びに第2および第4高圧水切換バルブ59,61bの切換制御について説明する。この場合、水タンク3内の水は満杯状態であるものとする。
【0036】
まず、清掃車両1を低速(例えば5km/h)で路肩走行させながら、道路側方の壁面の洗浄作業を行う。
【0037】
つまり、車載バッテリからの電力供給によって昇降シリンダ25cを昇降移動させて洗浄チューブ25aの各洗浄ノズル25bを所望する位置まで移動させ、洗浄液ポンプから供給された洗浄液を各洗浄ノズル25bから壁面に向けて噴射する。一方、独立エンジン21によって高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24をそれぞれ駆動し、油圧ポンプ24からの圧油によって昇降シリンダを昇降させて各高圧洗浄ノズル41(前側チューブ41a)および各低圧洗浄ノズル42(後側チューブ42a)を昇降させるとともに、進退シリンダによって各高圧洗浄ノズル41を車体10外側方に進退移動させて、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42を所望する位置まで移動させておき、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42による洗浄を行う。
【0038】
このとき、水タンク3内の水は満杯状態であるので、水残量検知センサ62および水量限界値検知センサ63からの検知信号は入力されず、第1低圧水切換バルブ53は連通位置に、第2低圧水切換バルブ54bは遮断位置にそれぞれ切り換えられているので、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水が第2低圧水供給管52を介して各低圧洗浄ノズル42側(後側チューブ42a側)に供給され、各低圧洗浄ノズル42より低圧水が壁面に向けて噴射される。一方、第2高圧水切換バルブ59は連通位置に、第4高圧水切換バルブ61bは遮断位置にそれぞれ切り換えられているので、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水が第2高圧水供給管57を介して各高圧洗浄ノズル41側(前側チューブ41a側)に供給され、各高圧洗浄ノズル41より高圧水が壁面に向けて噴射される。
【0039】
その後、水タンク3内の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減り、その残量を検知した水残量検知センサ62から検知信号が入力されると、第1低圧水切換バルブ53は遮断位置に、第2低圧水切換バルブ54bは連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水の各低圧洗浄ノズル42側への供給が遮断され、低圧水が低圧水還流管54aを介して水タンク3に還流される。一方、第2高圧水切換バルブ59は遮断位置に、第4高圧水切換バルブ61bは連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水の各高圧洗浄ノズル41側への供給が遮断され、高圧水が高圧水還流管61aから低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3に還流される。
【0040】
このとき、独立エンジン21は駆動しているので、油圧ポンプ24からの圧油によって、進退シリンダを収縮させて各高圧洗浄ノズル41を車体10内側方に退去移動させるとともに、昇降シリンダを下降させて各高圧洗浄ノズル41(前側チューブ41a)および各低圧洗浄ノズル42(後側チューブ42a)を下降させて格納する。また、車載バッテリからの電力供給によって昇降シリンダ25cを下降移動させて洗浄チューブ25aの各洗浄ノズル25bを格納させておく。
【0041】
また、水タンク3内の貯留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減っているにも拘わらず、その残量を水残量検知センサ62で検知できなかったとき、たとえば水残量検知センサ62の故障などによって水残量検知センサ62から検知信号が入力されなかったときは、水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)まで減った際に、その残量を検知した水量限界値検知センサ63から検知信号が入力されると、制御手段64を介して独立エンジン21を停止させるか、電磁クラッチ付きの独立エンジンである場合にはその電磁クラッチを断することにより、高圧水ポンプ22,低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24の駆動を停止する。
【0042】
このように、上記実施形態では、清掃車両1を路肩走行させて道路側方の遮音壁の壁面を洗浄する洗浄作業時に、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42に対し高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23により供給される水タンク3内の水の残留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)まで減り、その残量を検知した水残量検知センサ62から検知信号が制御手段64に入力されると、第1低圧水切換バルブ53が遮断位置に、第2低圧水切換バルブ54bが連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から低圧水ポンプ23により低圧縮された低圧水の各低圧洗浄ノズル42側への供給が遮断されて、低圧水が低圧水還流管54aを介して水タンク3に還流される一方、第2高圧水切換バルブ59が遮断位置に、第4高圧水切換バルブ61bが連通位置にそれぞれ切り換わり、水タンク3から高圧水ポンプ22により高圧縮された高圧水の各高圧洗浄ノズル41側への供給が遮断され、高圧水が高圧水還流管61aから低圧水還流管54aの下流側部分を介して水タンク3に還流されることになる。このため、水タンク3内の水の容量が無くなることが回避され、高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23を駆動する独立エンジン21を停止させる必要がない上、高圧水ポンプ22および低圧水ポンプ23の焼き付きを確実に防止することができることになる。
【0043】
また、水タンク3内の水の貯留量が限界値(例えば貯留量の百分の一の残量)に近付いたことを検知する水量限界値検知センサ63が水タンク3内に設けられているので、水残量検知センサ62の故障などによって水タンク3内の水の残留量が所定の残量(例えば貯留量の十分の一の残量)に近付いたことが検知されなくとも、水タンク3内の水の貯留量が限界値に近付いたことが水量限界値検知センサ63によって検知され、水ポンプ3の焼き付きをより確実に防止することができる。
【0044】
更に、高圧水ポンプ22、低圧水ポンプ23および油圧ポンプ24が独立エンジン21に対し動力伝達可能に連結されているので、水タンク3内の水の残留量が水残量検知センサ62によって検知されると、各高圧洗浄ノズル41や各低圧洗浄ノズル42への水の供給が水タンク3に還流されるため、共通の駆動源となる独立エンジン21を停止させる必要がない。従って、水タンク3内の水の残留量が水残量検知センサ62によって検知されてから進退シリンダや昇降シリンダに対し油圧ポンプ24からの圧油を供給して洗浄ノズルを格納位置まで移動させることができ、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42が所望する洗浄位置で停止した状態に止められるということもなくなって、各高圧洗浄ノズル41および各低圧洗浄ノズル42を元の位置に円滑に格納することができる。
【0045】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、独立エンジン21の出力軸21bに対し軸26dを介して回転一体に連結した第3プーリ26cと、油圧ポンプ24の入力軸24aの第6プーリ24bとに第3Vベルト27cを巻回することによって、油圧ポンプ24を独立エンジン21に対しダイレクトに駆動連結したが、油圧ポンプに電磁クラッチを設け、この電磁クラッチの入力軸に第6プーリを回転一体に連結し、この第6プーリと第3プーリとに第3Vベルトを巻回することによって、油圧ポンプが独立エンジンに対し断接可能に駆動連結されていてもよい。この場合、水残量検知センサから検知信号が入力されたときに電磁クラッチを切断して独立エンジンから油圧ポンプへの駆動力の伝達が遮断されるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上、要するに、請求項1に係わる発明によれば、水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換えることで、水タンク内の残量不足による水ポンプの駆動源の停止を廃止できる上、水ポンプの焼き付きを確実に防止することができる。しかも、水ポンプを油圧ポンプと共に独立エンジンに対し動力伝達可能に連結することで、水タンク内の水の残留量を検知手段で検知した際に、独立エンジンを停止させることなく油圧機構に対し油圧ポンプからの圧油を供給して洗浄ノズルを移動させることができ、洗浄ノズルを元の位置に円滑に格納することができる。
【0047】
また、請求項2に係わる発明によれば、水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことを検知する水量限界値検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換えることで、水残量検知手段の故障時などにも水ポンプの焼き付きをより確実に防止することができる。さらに、例えば水タンクが空の状態では、水量限界値検知手段により独立エンジンの起動又は独立エンジンのクラッチを接することが不可能となるため、作業員の誤動作を防ぐことができ、水ポンプの焼き付きをさらに確実の防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるポンプ焼き付き防止装置を備えた清掃車両の側面図である。
【図2】清掃車両の平面図である。
【図3】清掃車両の背面図である。
【図4】ポンプ駆動装置の概略構成を示す平面図である。
【図5】ポンプ駆動装置の概略構成を示す側面図である。
【図6】ポンプ駆動装置の一部を切り欠いた平面図である。
【図7】ポンプ駆動装置を後方から見た背面図である。
【図8】水タンクからの給水経路を示す配管図である。
【図9】制御手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 清掃車両
21 独立エンジン
22 高圧水ポンプ(水ポンプ)
23 低圧水ポンプ(水ポンプ)
24 油圧ポンプ
3 水タンク
41 高圧洗浄ノズル(洗浄ノズル)
42 低圧洗浄ノズル(洗浄ノズル)
47 ノズル昇降装置(油圧機構)
62 水残量検知センサ(水残量検知手段)
63 水量限界値検知センサ(水量限界値検知手段)
54 低圧水切換手段(切換手段)
61 高圧水切換手段(切換手段)
Claims (2)
- 壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプの焼き付きを防止するようにした清掃車両のポンプ焼き付き防止装置であって、
上記壁面を洗浄する洗浄ノズルに対し水タンクから水を供給する水ポンプが設けられ、
該水ポンプは、洗浄ノズルを油圧により所定位置まで移動させる油圧機構に対し圧油を供給する油圧ポンプと共に、車両駆動用のエンジンとは別途に駆動する車載型の独立エンジンに対して動力が伝達可能となるように連結されており、
上記水タンクから洗浄ノズルに水を供給する水供給経路の途中には、洗浄ノズルへの水の供給を上記水タンクに還流させるように切り換える切換手段が設けられているとともに、
上記水タンク内には、その水タンク内の水の貯留量が所定の残量に近付いたことを検知する水残量検知手段が設けられており、
上記切換手段は、上記水残量検知手段からの検知信号を受けて、洗浄ノズルへの水の供給を水タンクに還流させるように切り換えられることを特徴とする清掃車両のポンプ焼き付き防止装置。 - 上記請求項1に記載の清掃車両のポンプ焼き付き防止装置において、
水タンク内には、その水タンク内の水の貯留量が限界値に近付いたことを検知する水量限界値検知手段が設けられており、
該水量限界値検知手段からの検知信号を受けて、独立エンジンを停止するか又は独立エンジンに備えられたクラッチを断することを特徴とする清掃車両のポンプ焼き付き防止装置。
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