JP2013103669A - パワーユニット並びに作業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パワーユニットPは、電源100からの電力供給を受けて駆動する電動モータ92と、電動モータ92により駆動することで作動油を吐出する油圧ポンプ83と、電源100と接続するための第1端子90aと、架装物側制御装置(PLC60)と接続するための第2端子90bと、前記第1端子90aと前記第2端子90bとに接続され、前記第2端子90bからの信号に基づき前記電動モータ92を駆動するモータ制御装置91とを備える。
【選択図】 図12
Description
図1から図5は、作業車両としての車両運搬車Vとその積み降ろし動作を示している側面図である。なお、以下において、「前後」の関係は、特に説明が無いかぎり車両の前後を基準とする。即ち運転席側が前側であり、その逆が後ろ側である。
チルトフレーム10はその後部下面に接地用ローラ10aを有している。この接地用ローラ10aは、図5のようにチルトフレーム10が後方に下傾した際に、地面に接触させるためのものである。
そうして、スライド機構14がチェーン17を引くことにより、荷台部2をチルトフレーム10に沿って前後方向に直線移動させることができる。このスライド機構14より、チルトフレーム10が水平にある状態(図1と図2)又は傾斜した状態(図3から図5)において、荷台部2をチルトフレーム10のフレーム前後方向に沿って移動させることができる。なお、フレーム前後方向とはチルトフレーム10の前部から後部へと向かう方向であり、チルトフレーム10が後方へ所定の角度で傾斜した状態では、フレーム前後方向も当該角度で傾斜した方向となる。
なお、スライダを駆動するために油圧モータ15とスプロケット及びアイドラ16a,16b、チェーン17を用いているが、油圧シリンダ等の他のアクチュエータを採用してもよい。
また、荷台21の後端下部には接地用のローラ24を備え、荷台21の前部上面に取り付けられるとともに自走できなくなった事故車両を荷台21に牽引するための油圧ウインチ25を備えている。油圧ウインチ25は、油圧モータ25aによりドラム(図示せず)を回転し、ワイヤを巻き取ることで事故車両を牽引する。
バンパ支持部材32は、サブフレームSに回動可能に支持された第1アーム33と第1アーム33の先端に揺動可能に支持された第2アーム34とを備え、第2アーム34の先端に前記バンパ本体31が固定されている。そして、バンパ支持部材32の第1アーム33はバンパ動作部35を介してチルトフレーム10と連結している。
図1の車両Vの走行状態において、バンパ本体31はサブフレームSから後方へ突き出た位置にあり、チルトフレーム10の起伏に連動しバンパ本体31は地面に近い格納位置まで移動する(図5参照)。
車両Vは、前記シリンダ12と油圧モータ15とを駆動する油圧源5を備えている。油圧源5は、シャシフレームFの側面に固定したオイルタンク50、フィルタ50a、第1油圧ポンプ51、バルブブロック52を有している。
また、シャシフレームFの側面であって、オイルタンク50とフィルタ50aとバルブブロック52との上方には、前述の油圧ウインチ25の油圧モータ25aに作動油を送るための油圧ホースを保護するケーブルガイド26が配置されており、ケーブルガイド26を支持するためのレール26aがサブフレームSの側面に固定されている。
ケース7はシャシフレームF側面に固定した前後1対のステー70と、ステー70に支持されたケース71とケース71に内蔵されたベース72とを備えている。ステー70は断面C型のチャンネル材をL字状に溶接固定することで形成され、鉛直部70aをサブフレーム側面に固定し、水平部70bの上面にケース71を搭載する。ケース71は断面L字状のアングル材により組み立てられた枠体71aと複数の板材71b〜71gとにより形成された略直方体形状の箱であって、その底面71bは前述のステー70の水平面70bに搭載される。そして、左側面71cと上面71dとは屈曲した一枚の鋼板により構成され、複数のボルト71hにより着脱することができ、ケース7の左側面から上面にかけてメンテナンス用の開口部71iを解放することができる。なお、開口部71iはすくなくとも側面にあればよい場合には、左側面71cと上面71dとを2枚の鋼板で別々に構成してもよく、その際には上面71dを固定したままで、側面(図示例であれば左側面71c)を着脱することができるようにすればよい。
パワーユニットPには、前述のオイルタンク50と接続するための第1入力ポート80を備え、第1入力ポート80から油圧ホース81aを介して第2油圧ポンプ83の吸入口83aに接続している。第2油圧ポンプ83の吐出口83bは油圧ホース81bを介して合流部84と接続している。
第1入力ポート80はT型の油圧継手であり、オイルタンク50より吸入した作動油を2方向に分岐する分岐部としての機能を備えている。そして、T型の継手は雄型の接続部80aと雌型の接続部80bとを解放している。雄型の接続部80aはオイルタンク50(フィルタ50a)に接続し、雌型の接続部80bは吸入ホース83aを接続することで、第1油圧ポンプ51及び第2油圧ポンプ83が作動油を吸入できるようにしている。
また、合流部84は2基のチェック弁84c,84dを内蔵している、2基のチェック弁84c,84dは、流路の合流箇所84eよりも2つの入力側継手84a,84bに近い流路内に配置されており、2つの入力ポート84a,84bのうちいずれか一方から導入された作動油が他方の入力ポートから吐出されないようにしている。なお、2基のチェック弁84c,84dは、合流部84に内蔵されなくてもよく、2基の油圧ポンプの吐出口と合流箇所84eとの間であれば、どの位置にあってもよい。2基のチェック弁84c,84dは、不要であれば省略してもよい。
そしてケース右側面71gには、PTO駆動の第1油圧ポンプ51と接続するための第2入力ポート86を備え、第2入力ポート86は油圧ホース81cを介して合流部84と接続している。第2入力ポート86には吐出ホース53bの一端を接続している。
ケースの前面71eには、電源と接続するための第1端子90a(コネクタ)が設けられており、本実施例において電源100は商用電源である100a(電圧200Vの3相3線式の交流電源)のコンセントと電源ケーブル101を介して接続される。電源ケーブル101のプラグ101aと第1端子90aと接続するためのコネクタ101bとの間にはブレーカ101cが備えられており、過電流が流れた場合にはプラグ101aとコネクタ101bとの間を電気的に切断することができるようになっている。
なお、電源100は図示のようにバッテリ102であってもよく、バッテリ102の出力コネクタ102aをパワーユニットPのコネクタ90aに接続するようにしてもよい。この例ではコネクタ90aを電源によらず兼用できるようにしているが、電源の種類に合わせてコネクタ90aの種類も変更するようにしてもよい。
なお、電源100がハイブリッド車やEVのバッテリ102である場合は変電器93をDC−DCコンバータとし、バッテリ102の電圧をPLC60等が稼働する電圧24Vに変圧すればよい
車両Vの走行時、図1のようにチルトフレーム10は水平姿勢にあり、このチルトフレーム10上に荷台部2は引き上げられており、荷台部2は前方の積み込み完了位置にある。そして、前記テールゲート23は立てられた状態となっている。
この状態から荷台部2を地面に降ろす場合、荷台部2を車両後方側の所定位置まで先ずスライド移動させる。図2に示す位置まで後方スライドが完了すると、スライド位置検知の近接センサ62bがドグ(図示せず)を検知し、後方スライドを一旦停止し、その後、油圧シリンダ12を伸長し、図3に示す所定角までチルトフレーム10を傾斜させる。なお、このように荷台部2を後方の所定位置まで先ず移動させるのは、荷台部2の重心位置を後方へ移動させるためであり、これによりチルトフレーム10を後方へ下傾させやすくなる。
そして、所定角までチルトフレーム10を傾斜するとチルト中間検知近接センサ62cの検知に伴い油圧シリンダ12を停止し、再び荷台部2をチルトフレーム10に沿って車両後方側へ移動させ、チルトフレーム10の後端までスライド移動させる(図4)。チルトフレーム10の後端までスライド移動が完了すると(スライド位置検知近接センサ62dの検知)、再び油圧シリンダ12を伸長し、チルトフレーム10の傾斜角度を大きくさせ、図5のように荷台部2を地面に着地させる。荷台部2の前部を着地させると図外の前記テールゲート23(図1参照)を水平姿勢とし、荷台部2に対して車両等を搬入又は搬出する。
なお、第1入力ポート80の2つの接続部は、雄型80aと雌型80bとを対にしているため、フィルタ50aの継手54aとは雄型の接続部80aと雌型の接続部80bのいずれか一方が合致し、吸入ホース53aの継手54bとは残った接続部が合致する。よって、フィルタ50aと吸入ホース53aとの接続箇所に挿入することができる。
作業車両Vは架装物Bを動作させるために種々の電装品(近接センサ類,スイッチ類,ソレノイド)を備えているが、本発明のパワーユニットPであれば、PLC60をそのまま活用するため電装品とパワーユニットPとを電気配線で接続する作業を行う必要がない。これにより電気配線作業が容易におこなうことができる。
なお、PLC60を電源100から電力供給を受けさせる必要がない場合は第3端子90cとPLC60とを配線103bにより接続しなければよい。また、電源を例えば車載のバッテリ102にした場合には、第1端子90aとバッテリ102とをパワーユニットP搭載時に接続しておけばよい。
前記実施例においてはパワーユニットPの第2端子90bとPLC60とを接続する際に、専用の出力端子60aを用いたが、作業時に必ず出力する報知器(ブザー66a及びランプ66b)の出力配線を分岐し、第2端子90bと接続するようにしてもよい。コレによると、PLC60に専用の出力端子60aを設けておく必要がないため、PLC60の構造を簡素化することができる。また、配線103aの一端をガバナ65と接続するためのコネクタ65aに合致するコネクタ(図示せず)にし、ガバナ65に出力する信号を基にパワーユニットPを動作するようにしてもよい。この場合、従来からあるガバナ出力を用いてPLCの構造を簡素化することができるだけでなく、ガバナ65に対する速度指示信号を活用することができるため、パワーユニットPは電動モータ92の速度を柔軟に変更して第2油圧ポンプ83からの作動油量を変化させることができる。
また、第1入力ポート80はT型の油圧継手を用いて第1油圧ポンプ51の吸入ルートを分岐するようにしたが、第1入力ポート80にT型以外の油圧継手を用いて第1油圧ポンプ51の吸入ルートが接続しているポートと別のポートを用いてオイルタンク50と接続してもよい。
また、横桁71a,71bとして断面C型のチャンネル材を用いたが、その他の部材を用いてもよい。例えば横桁71a,71bとして、断面L型のアングル材を用いてフランジ部Dを下方に向けることでクッションゴム73の側面と当接するようにしてもよい。その場合、図16(b)に示すように隣り合う2つのクッションゴム73の間にフランジ部Dを配置するか、図16(c)に示すように隣り合う2つのクッションゴム73の外側にフランジ部Dを配置することで、ベース72がケース71の前後方向に移動した際に、横桁71aのフランジ部Dまたは、横桁71bのフランジ部Dのいずれか一方がクッションゴム73の側面に当接し、その前後移動を規制することができる。
F シャシフレーム
S サブフレーム
B 架装物
1 積降装置
11 傾斜機構
12 シリンダ(アクチュエータA)
14 スライド機構
15 油圧モータ(アクチュエータA)
2 荷台部
21 荷台
25 油圧ウインチ
25a 油圧モータ(アクチュエータA)
3 バンパ
5 油圧源
50 オイルタンク
51 第1油圧ポンプ
52 バルブブロック
6 架装物制御部
60 架装物制御装置(PLC)
62 近接センサ
63 スイッチ
64 ソレノイド
66 報知器
P パワーユニット
71 ケース
72 ベース
72a 横桁
D 補強部
C 空間部
72b 縦桁
73 クッションゴム
8 電動油圧源
80 第1入力ポート
80a 雄型の接続部
80b 雌型の接続部
83 第2油圧ポンプ
84 合流部
84c チェック弁
84d チェック弁
85 出力ポート
86 第2入力ポート
9 電動制御部
90a 第1端子
90b 第2端子
90c 第3端子
91 モータ制御装置(インバータ)
92 電動モータ
93 変電器(コンバータ)
100 電源
101 電源ケーブル
102 バッテリ
103 配線
Claims (5)
- 電源からの電力供給を受けて駆動する電動モータと、
電動モータにより駆動することで作動油を吐出する油圧ポンプと、
電源と接続するための第1端子と、
架装物側制御装置と接続するための第2端子と、
前記第1端子と前記第2端子とに接続され、前記第2端子からの信号に基づき前記電動モータを駆動するモータ制御装置と
を備えたことを特徴とするパワーユニット。 - 前記第2端子は、架装物側制御装置の警報出力と接続したことを特徴とする請求項1記載のパワーユニット。
- 架装物側制御装置に電源を供給するための第3端子を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のパワーユニット。
- 前記第1端子及び第3端子と接続されるとともに第1端子に接続した電源から供給される電気を架装物側制御装置に最適な電気に変換する変電器を更に備えたことを特徴とする請求項3記載のパワーユニット。
- アクチュエータにより稼働する架装物と、前記アクチュエータを動作させる前記請求項1〜4のいずれかに記載のパワーユニットを搭載した作業車両。
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