JP2001097667A - 作業車両の油圧パワーユニットシステム - Google Patents

作業車両の油圧パワーユニットシステム

Info

Publication number
JP2001097667A
JP2001097667A JP27525399A JP27525399A JP2001097667A JP 2001097667 A JP2001097667 A JP 2001097667A JP 27525399 A JP27525399 A JP 27525399A JP 27525399 A JP27525399 A JP 27525399A JP 2001097667 A JP2001097667 A JP 2001097667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
power unit
hydraulic power
work vehicle
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27525399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3330908B2 (ja
Inventor
Yoshinari Oomura
義就 大村
Tadao Seki
忠郎 関
Yukio Kinoshita
幸夫 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP27525399A priority Critical patent/JP3330908B2/ja
Publication of JP2001097667A publication Critical patent/JP2001097667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330908B2 publication Critical patent/JP3330908B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音や排気ガスを嫌う作業現場で使用される
油圧パワーユニットを用いた作業において、操作性の優
れた油圧パワーシステムを提供する。 【解決手段】 エンジン11と油圧ポンプ15と油圧機
器13とを有する作業車両1と、外部から供給される電
力により回転する電動機4と電動機4により駆動される
油圧ポンプ5とを有する油圧パワーユニット2と、油圧
パワーユニット2からの吐出油を作業車両1に供給する
油圧配管6とを備えた作業車両の油圧パワーユニットシ
ステムにおいて、作業車両1は、アクセルペダル21の
操作位置検出手段23を有し、油圧パワーユニット2
は、操作位置検出手段23からの信号を入力しその信号
に基づいて電動機4の回転数を制御する制御装置3有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両の油圧パ
ワーユニットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、都市部での道路工事や建設工
事等の作業を行う油圧掘削機や移動式クレーン車等の作
業車両は、エンジンを動力源として回転する油圧ポンプ
から吐出される圧油によって油圧アクチュエータを駆動
し作業機を動作させるが、周囲の住民に対する環境向上
のために、作業中の騒音を低減することが望まれてい
る。更に、近年は地球環境に関する問題から排気ガスに
対する規制が強化されつつある。そして、作業現場とし
て工場等の屋内での作業もあり、排気ガスや騒音を嫌う
作業現場は増えている。
【0003】これらの問題を解決するための先行技術と
して、特公平3−67164号に示されるクレーン車の
油圧パワーユニットシステムが知られている。
【0004】すなわち、複数台の油圧ポンプとこの油圧
ポンプを駆動する電動モータとを有する油圧パワーユニ
ットが、車両とは別に設けられている。電動モータは、
近接の電源から電力が供給され回転する。油圧ポンプか
ら吐出された圧油は、急速継手に接続された油圧ホース
を介して車両側に供給される。これにより、エンジンを
停止したまま作業することができ、排気ガスが発生せ
ず、騒音も電動機や油圧機器から発生する低いレベルに
抑えることができる。
【0005】また、車両後方には油圧パワーユニットを
搭載するための取付台が設けられており、車両に油圧パ
ワーユニットを搭載したまま作業することもできるし、
油圧パワーユニットを運搬することもできるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記油圧パワ
ーユニットシステムにおいては以下のような課題があ
る。エンジン駆動を使っての通常のクレーン作業におい
ては、レバー操作とアクセルペダル操作を併用して作業
し、更にアクセルペダル操作や負荷の大きさによって変
化するエンジン音を聞きながら作業するのに対し、上記
油圧パワーユニットシステムにおいては、電動機は一定
回転であるためレバー操作のみで作業しなければなら
ず、エンジン音も聞こえないので、通常のエンジン駆動
による操作感覚に慣れたオペレータにとって違和感が生
じ操作しづらい。また、車両に搭載されたバッテリはエ
ンジンを停止したまま作業するので、充電されず使いつ
づけてバッテリがあがってしまう虞がある。更に、油圧
パワーユニットを搭載するための取付台は、エンジン駆
動による作業が可能で油圧パワーユニットが不要な作業
現場においては、作業時や移動時に邪魔になるし、取り
付け取り外しも大変である。
【0007】本発明は、上記の課題の少なくとも1つを
解決する作業車両の油圧パワーユニットシステムを提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1の発明は、アクセルペダルに
よって回転数を制御されるエンジンと、前記エンジンの
回転動力により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポン
プからの吐出油により駆動される油圧機器とを有する作
業車両と、外部から供給される電力により回転する電動
機と、前記電動機により駆動される油圧ポンプとを有す
る油圧パワーユニットと、前記油圧パワーユニットから
の吐出油を前記作業車両に供給するために接続される油
圧配管とを備えた作業車両の油圧パワーユニットシステ
ムにおいて、前記作業車両は、前記アクセルペダルの操
作位置検出手段を有し、前記油圧パワーユニットは、前
記操作位置検出手段からの信号を入力し、その信号に基
づいて前記電動機の回転数を制御する制御装置を有する
ことを特徴としている。
【0009】第1の発明によると、作業車両のエンジン
を停止して油圧パワーユニットを駆動して作業する際、
オペレータはアクセルペダルの踏み込み量に応じて油圧
パワーユニットの油圧ポンプの回転数を操作することが
可能となる。これにより、エンジン駆動時と同様の操作
感覚で作業を行うことができる。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
電動機は誘導電動モータであり、前記制御装置はインバ
ータを有することを特徴としている。
【0011】第2の発明によると、第1の発明の作用に
加え、インバータによる制御により、構造上堅牢で保守
もほとんど不要である誘導電動モータを油圧パワーユニ
ットの駆動源として利用することができる。
【0012】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記油圧パワーユニットの駆動状態を検出する検出
器と、前記検出器からの信号に基づく音を発する発音手
段とを更に有することを特徴としている。
【0013】第3の発明によると、第1の発明の作用に
加え、音によって油圧パワーユニットの駆動状態を知る
ことができる。これにより、エンジン音の変化によって
負荷の大きさの変化を感じながらエンジン駆動による作
業することに慣れているオペレータにとって、更に違和
感なく通常のエンジン駆動時と同様の操作感覚で油圧パ
ワーユニットによる作業を行うことができる。
【0014】第4の発明は、アクセルペダルによって回
転数を制御されるエンジンと、前記エンジンの回転動力
により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの
吐出油により駆動される油圧機器とを有する作業車両
と、外部から供給される電力により回転する電動機と、
前記電動機により駆動される油圧ポンプとを有する油圧
パワーユニットと、前記油圧パワーユニットからの吐出
油を前記作業車両に供給するために接続される油圧配管
とを備えた作業車両の油圧パワーユニットシステムにお
いて、前記作業車両は、電装品に電力を供給するバッテ
リを有し、前記油圧パワーユニットは、外部から供給さ
れる電力により前記バッテリを充電するためのバッテリ
チャージャを有することを特徴としている。
【0015】第4の発明によると、作業車両の電装品で
消費されるバッテリを、エンジン停止により充電されな
い状態でも、外部電源を用い常に充電する構成となって
いる。これにより、作業車両のエンジンを停止して作業
を続けても、バッテリあがりを防止することができる。
【0016】第5の発明は、アクセルペダルによって回
転数を制御されるエンジンと、前記エンジンの回転動力
により駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプからの
吐出油により駆動される油圧機器とを有する作業車両
と、外部から供給される電力により回転する電動機と、
前記電動機により駆動される油圧ポンプとを有する油圧
パワーユニットと、前記油圧パワーユニットからの吐出
油を前記作業車両に供給するために接続される油圧配管
とを備えた作業車両の油圧パワーユニットシステムにお
いて、前記作業車両は、作業車両に格納可能な、油圧パ
ワーユニット搭載用のブラケットを有することを特徴と
している。
【0017】第5の発明によると、油圧パワーユニット
を車載して作業現場内を移動したり、車載したまま作業
することが可能であり、車載しない場合には、ブラケッ
トを作業車両に格納できる。これにより、車載しない走
行時や作業時にブラケットが邪魔にならない。また、搭
載必要時には簡単にブラケットをセットすることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態を
図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、クレ
ーン車を例にとって説明するが、油圧ショベル等の作業
車両に適用することも可能である。図1において、作業
車両1であるクレーン車は、複数本からなる油圧ホース
6及びワイヤハーネス7を介して、油圧パワーユニット
2に接続されている。油圧パワーユニット2は、複数の
油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5を駆動する電動機4と、
電動機4の回転を制御する制御装置3とを有しており、
防音、防水、防塵のためにボックス内に収められてい
る。また、油圧パワーユニット2は、外部の仮設電源
(例えば、電柱、発電機、設備等)から電力を供給して
もらうための電源ケーブル8を有している。
【0019】図2は、本発明に係る実施形態の油圧回路
と電気回路を示している。作業車両1は動力源としてエ
ンジン11を搭載しており、エンジン11はギアトレー
ン45を介して各種油圧ポンプ15、走行駆動装置にエ
ンジン動力を伝達するパワートレーン(図示せず)及び
発電機(図示せず)を駆動している。油圧ポンプ15と
しては、ステアリング、アウトリガ、エアコン及びアキ
ュムチャージ用ポンプ15d、車両上部の旋回用ポンプ
15b及びトランスミッション用ポンプ15fがある。
また、クラッチ46を介してウインチ用ポンプ15e、
ブーム用ポンプ15c及びパイロット用ポンプ15aの
各油圧ポンプが駆動される。
【0020】油圧ポンプ15は、作動油タンク17から
作動油を吸い込み、加圧された圧油を油圧機器13に供
給する。油圧機器13は方向切換弁や油圧アクチュエー
タ(油圧シンリダ、油圧モータ)等から構成され、操作
レバーやコントローラ(共に図示せず)からの指示に従
って、圧油の流れを制御して作業車両の作業機を駆動す
る。
【0021】アクセルペダル21は、オペレータの踏み
込み量に応じてエンジン11のスロットルレバー44を
回動させ、これによりオペレータの所望のエンジン回転
が得られる。スロットルレバー44と連動するポテンシ
ョメータ23がスロットルレバー44の付近に設けられ
ており、アクセルペダル21のアクセル操作位置を検出
している。
【0022】バッテリ19は、エンジン11によって駆
動される発電機からの電力によって充電され、作業車両
1のコントローラや電動機器を含む電装品に電力を供給
している。
【0023】スイッチ25は、油圧パワーユニット2の
電動機4の始動、停止を指示するスイッチで、作業車両
1の操縦席付近に設けられている。ランプ27は、油圧
パワーユニット2からの異常警告信号をオペレータに知
らせるためのランプで、作業車両1の操縦席付近に設け
られている。発音手段としてのスピーカ29は、油圧パ
ワーユニット2の電動機4の回転数に応じた音量の音を
オペレータに伝えるためのもので、作業車両1の操縦席
付近に設けられている。
【0024】バッテリ19、ポテンショメータ23、ス
イッチ25、ランプ27及びスピーカ29は、ワイヤハ
ーネス7を介して油圧パワーユニット2の制御装置3に
接続されている。なお、簡単のために、途中のコネクタ
やスリップリング(電気スイベルジョイント)は省略し
ている。
【0025】油圧パワーユニット2の複数の油圧ポンプ
5としては、パイロット用ポンプ5a、車両上部の旋回
用ポンプ5b、ブーム用ポンプ5c、ステアリング、ア
ウトリガ、エアコン及びアキュムチャージ用ポンプ5d
及びウインチ用ポンプ5eの各油圧ポンプがあり、電動
機4によって駆動される。これら油圧ポンプ5a,5
b,5c,5d,5eの吐出油は、急速継手42に接続
される複数本からなる油圧ホース6を介して作業車両1
の急速継手41に接続され、それぞれ作業車両1側の油
圧ポンプ15a,15b,15c,15d,15eから
の吐出油と合流されるように回路が構成されている。
【0026】各合流点と油圧ポンプ15a,15b,1
5c,15d,15eの間には、油圧パワーユニット2
側からの吐出油が作業車両1側の油圧ポンプ15方向に
逆流しないように逆止め弁43が設けられている。ま
た、油圧パワーユニット2側の油圧ポンプ5の吸い込み
側管路は、吐出側と同様に油圧ホース6で作業車両1の
作業油タンク17に接続されている。油圧ポンプ5の吸
い込み性能を悪化させない様に、吸い込み側管路の油圧
ホースとしては、口径の大きなものを用いたり、複数の
油圧ホースを並列に用いたりすることにより、管路の総
断面積を大き目に確保するのが望ましい。複数の油圧ホ
ース5は、配管接続ミスを防止するために、目印を付け
たり口金のサイズや形状を変えることが望ましい。
【0027】油圧ポンプ5の入力軸付近には、油圧パワ
ーユニット2の駆動状態を検出するために電磁ピックア
ップ方式の回転センサ38が設けられており、電動機4
の回転速度信号を制御装置3に出力している。検出方法
としては、軸に歯車を取り付けて歯の回転移動を検出し
てもよいし、軸のキーの回転移動を検出してもよい。
【0028】図3は、油圧パワーユニット2の制御装置
3の構成を示している。制御装置3はインバータ31、
制御部32、バッテリチャージャ33、ノイズフィルタ
34及びワットトランスデューサ35を有している。
【0029】バッテリチャージャ33は、外部の仮設電
源から電源ケーブル8を介して制御装置3に供給される
200Vの3相交流の入力電圧を受けて直流電圧に変換
して出力しており、例えば整流器とコンデンサとを有し
ている。バッテリチャージャ33からの出力電圧は、ワ
イヤハーネス7を介して作業車両1のバッテリ19を充
電する。
【0030】ワットトランスデューサ35は、3相交流
の電圧値と電流値を検出することにより、現在使用中の
電力値を制御部32に出力する。ノイズフィルタ34
は、電波障害を防止するため200V3相交流の外部電
源のノイズを除去し、インバータ31に電力を供給して
いる。
【0031】インバータ31は、ノイズフィルタ34を
介して3相交流を入力すると、一旦直流に変換した後、
後述の制御部32からの回転数指令信号に応じた周波数
の3相の電動機駆動電圧指令に変換し、この電動機駆動
電圧指令を誘導電動モータからなる油圧ポンプ5駆動用
の電動機4に出力している。
【0032】制御部32は、スイッチ25から始動信号
を入力すると、ポテンショメータ23からのアクセル信
号に応じた回転数指令信号をインバータ31に出力す
る。このとき制御部32は、ワットトランスデューサ3
5から入力した電力値を監視し、電力値が所定値(例え
ば電力会社との契約で決まる使用制限電力50kW)を
越える場合にはアクセル信号に応じた回転数指令信号を
抑制して、電力値が所定値を越えない様にインバータ3
1を制御する。
【0033】また、制御部32は、回転センサ38から
入力した信号と回転数指令信号を比較して指令に従って
電動機4が回転していない場合に制御異常とし、また、
電動機4に取着した温度センサ(図示せず)からの信号
が所定値を越えた場合に電動機過熱異常とし、ワットト
ランスデューサ35から入力した電力値が前記所定値に
達した場合に制限電力異常とし、これら各異常を検出し
た場合、これら各異常に対する警告信号をそれぞれの異
常に対応する複数のランプ27にそれぞれ出力する。ラ
ンプ27の代わりに、例えば液晶表示モニタに各異常に
対応する記号又は文字にて表示しても構わない。
【0034】更に、制御部32は、回転センサ38から
入力した信号に応じた信号を駆動音信号としてスピーカ
29に出力する。また、制御部32は、油圧パワーユニ
ット2内の温度上昇を防止するために、油圧パワーユニ
ット2内に設けられた冷却用電動ファン(図示せず)の
駆動制御を行う。
【0035】本実施形態によると、オペレータはスイッ
チ25をオンすることにより、外部電源を用い油圧パワ
ーユニット2を駆動し、アクセルペダル21の踏み込み
量に応じて電動機4を制御して油圧ポンプ5の回転数を
操作することが可能となる。この際、電動機4は使用電
力が制限電力を越えない様に制御されている。また、オ
ペレータは、電動機4の回転数に応じた音量の音を操縦
席のスピーカ29から聞くことができ、音によって油圧
パワーユニット2の駆動状態を知ることができる。更
に、作業車両1の電装品で消費されるバッテリ19を、
エンジン停止で充電されない状態でも、外部電源を用い
常に充電している。
【0036】これにより、作業車両1のエンジン11を
停止して作業することができ、排気ガスや騒音を嫌う作
業現場での作業が可能となる。しかも、アクセルペダル
操作に応じた油圧ポンプ5の制御が可能で、エンジン駆
動時と同様の操作感覚で作業を行うことができる。ま
た、負荷の大きさによって変化する油圧パワーユニット
2の駆動状態を音で検知できるので、更にエンジン駆動
時の操作感覚に近づいて作業を行うことかでき、通常の
エンジン駆動による操作感覚に慣れたオペレータにとっ
て違和感が生じず、操作性が向上する。また、作業車両
1のエンジン11を停止して作業を続けても、バッテリ
あがりを防止できる。
【0037】なお、本実施形態においては、回転センサ
38にて油圧パワーユニット2の駆動状態を検出した
が、回転センサの代わりに図4に示すように、油圧ポン
プ5に振動センサ39を取着して、振動レベルに応じた
音量の音をスピーカ29でオペレータに伝えてもよい。
振動センサを電動機4又は油圧機器13又は油圧機器1
3に接続される油圧配管に取着しても同様の効果が得ら
れる。また、回転センサ、振動センサの代わりに、電動
機4又は油圧ポンプ5又は油圧機器13又は油圧機器1
3に接続される油圧配管近傍にマイクを設けて音を拾
い、スピーカ29でオペレータに伝えても同様の効果が
得られる。スピーカ29の代わりにブザーを用いてもよ
いのは勿論である。
【0038】図4に示すように、油圧パワーユニット2
内に作動油タンク37を設けてもよい。この場合、作業
車両1の油圧機器13からの戻り油管路を急速継手41
に接続し、作業車両1の作動油タンク17への油圧機器
13からの戻り油を止める止め弁47を設け、戻り油を
急速継手41に接続した油圧ホース6を介して油圧パワ
ーユニット2内の作動油タンク37に戻せばよい。これ
により、油圧パワーユニット2の油圧ポンプ5と作業車
両1の作動油タンク17の間のサクションホースが長く
なることによるポンプの吸い込み性能の悪化を防止し、
キャビテーション等の問題を防ぐことができる。
【0039】図5(a)は、油圧パワーユニット2の作
業車両1への搭載状態を示す平面図で、図5(b)はそ
の側面図であり、図5(c)は油圧パワーユニット2搭
載用ブラケットとしてのフォーク51の構造を示す図で
ある。
【0040】作業車両1の前部には、1対のフォーク5
1が前方に突き出すように設けられている。フォーク5
1は第1フォーク51aと第2フォーク51bとを有し
ている。図5(c)に示すように、棒形状の第1フォー
ク51aは、一端部においてピン55によって回動自在
に作業車両1の前部フレームに装着され、他端部には第
1フォーク51aの回動面と平行で第2フォーク51b
の基端部の厚さと同じスリットを有しており、第2フォ
ーク51bの基端部をスリットに挿入してピン56によ
って回動自在に第2フォーク51bを装着している。
【0041】図5(a)に示すように、第1フォーク5
1aを車体側方に回動し、第2フォーク51bを車体前
方に回動することにより、フォーク51は作業車両1に
格納することができる。
【0042】作業現場において、作業車両1が移動する
必要がある場合には、作業車両1は油圧パワーユニット
2をフォーク51に搭載して移動することが可能であ
る。移動先で油圧パワーユニット2を降ろして作業する
ことも可能であるが、搭載したまま作業することも可能
である。この場合、図5(b)に示すように、油圧パワ
ーユニット2からの油圧ホース6及びワイヤハーネス7
を、作業車両1の側面に設けられた接続口49に接続す
ればよい。
【0043】作業車両1は、走行中を含め油圧パワーユ
ニット2を搭載しないときには、フォーク51を作業車
両1に格納することができるので、作業時や走行時に邪
魔にならない。また、油圧パワーユニット2を搭載する
場合には、折り畳んで格納されているフォーク51を伸
ばすだけで簡単に対応できる。
【0044】なお、油圧パワーユニット2搭載用ブラケ
ットとしてのフォークの形状は、図6に示すように、第
1フォーク52aがL型形状で、基端部においてボルト
57によって作業車両1の前部フレームに固着され、他
端部に第2フォーク52bをピン58で回動自在に固定
する構造でも構わない。また、前後方向にスライドして
車体に格納する構造でもよい。
【0045】実施形態において、油圧ホース6及びワイ
ヤハーネス7の接続口49を、作業車両1の側面に設け
る例にて説明したが、接続口49を複数箇所(例えば反
対側面にも設ける)設けてもよい。これにより、油圧パ
ワーユニット2の設置場所に自由度が増える。また、短
い油圧ホース6にて接続が可能となり、ポンプの吸い込
み性能の悪化を防止できる。
【0046】以上説明したように、本発明によれば、外
部電源を用いた油圧パワーユニットは、アクセルペダル
に連動して電動機を制御し油圧ポンプを駆動しているの
で、エンジン駆動時と同様の操作感覚で作業することが
できる。また、電動機の回転数に応じた音量の音を操縦
席で聞くことができるので、負荷の大きさを感知しなが
ら作業するので、更にエンジン駆動時と同様の操作感覚
で違和感なく作業することができる。また、エンジンを
停止して作業を続けても、外部電源を用いて常に作業車
両のバッテリを充電するので、バッテリあがりを防止で
きる。また、作業車両に格納可能なフォークを装着され
ているので、油圧パワーユニットを搭載したままの作業
や移動が可能であり、油圧パワーユニットを搭載しない
ときには簡単に格納できるので、作業時や走行時に邪魔
にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略図である。
【図2】本発明の実施形態の油圧回路と電気回路の概略
図である。
【図3】本発明の実施形態のハード構成ブロック図であ
る。
【図4】本発明の実施形態の別の例の油圧回路と電気回
路の概略図である。
【図5】本発明の実施形態での車載例を説明する図であ
る。
【図6】本発明の実施形態での車載例の別の例を説明す
る図である。
【符号の説明】
1;作業車両、2;油圧パワーユニット、3;制御装
置、4;電動機、5,15;油圧ポンプ、6;油圧ホー
ス、7;ワイヤハーネス、8;電源ケーブル、11;エ
ンジン、13;油圧機器、19;バッテリ、21;アク
セルペダル、23;ポテンショメータ、29;スピー
カ、31;インバータ、32;制御部、33;バッテリ
チャージャ、38;回転センサ、41,42;急速継
手、51,52;フォーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダル(21)によって回転数を制
    御されるエンジン(11)と、前記エンジン(11)の回転動力
    により駆動される油圧ポンプ(15)と、前記油圧ポンプ(1
    5)からの吐出油により駆動される油圧機器(13)とを有す
    る作業車両(1)と、 外部から供給される電力により回転する電動機(4)と、
    前記電動機(4)により駆動される油圧ポンプ(5)とを有す
    る油圧パワーユニット(2)と、 前記油圧パワーユニット(2)からの吐出油を前記作業車
    両(1)に供給するために接続される油圧配管(6)とを備え
    た作業車両の油圧パワーユニットシステムにおいて、 前記作業車両(1)は、前記アクセルペダル(21)の操作位
    置検出手段(23)を有し、 前記油圧パワーユニット(2)は、前記操作位置検出手段
    (23)からの信号を入力し、その信号に基づいて前記電動
    機(4)の回転数を制御する制御装置(3)を有することを特
    徴とする作業車両の油圧パワーユニットシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業車両の油圧パワーユ
    ニットシステムにおいて、 前記電動機(4)は誘導電動モータであり、 前記制御装置(3)はインバータ(31)を有することを特徴
    とする作業車両の油圧パワーユニットシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の作業車両の油圧パ
    ワーユニットシステムにおいて、 前記油圧パワーユニット(2)の駆動状態を検出する検出
    器(38,39)と、 前記検出器(38,39)からの信号に基づく音を発する発音
    手段(29)とを更に有することを特徴とする作業車両の油
    圧パワーユニットシステム。
  4. 【請求項4】 アクセルペダル(21)によって回転数を制
    御されるエンジン(11)と、前記エンジン(11)の回転動力
    により駆動される油圧ポンプ(15)と、前記油圧ポンプ(1
    5)からの吐出油により駆動される油圧機器(13)とを有す
    る作業車両(1)と、 外部から供給される電力により回転する電動機(4)と、
    前記電動機(4)により駆動される油圧ポンプ(5)とを有す
    る油圧パワーユニット(2)と、 前記油圧パワーユニット(2)からの吐出油を前記作業車
    両(1)に供給するために接続される油圧配管(6)とを備え
    た作業車両の油圧パワーユニットシステムにおいて、 前記作業車両(1)は、電装品に電力を供給するバッテリ
    (19)を有し、 前記油圧パワーユニット(2)は、外部から供給される電
    力により前記バッテリ(19)を充電するためのバッテリチ
    ャージャ(33)を有することを特徴とする作業車両の油圧
    パワーユニットシステム。
  5. 【請求項5】 アクセルペダル(21)によって回転数を制
    御されるエンジン(11)と、前記エンジン(11)の回転動力
    により駆動される油圧ポンプ(15)と、前記油圧ポンプ(1
    5)からの吐出油により駆動される油圧機器(13)とを有す
    る作業車両(1)と、 外部から供給される電力により回転する電動機(4)と、
    前記電動機(4)により駆動される油圧ポンプ(5)とを有す
    る油圧パワーユニット(2)と、 前記油圧パワーユニット(2)からの吐出油を前記作業車
    両(1)に供給するために接続される油圧配管(6)とを備え
    た作業車両の油圧パワーユニットシステムにおいて、 前記作業車両(1)は、作業車両(1)に格納可能な、油圧パ
    ワーユニット(2)搭載用のブラケット(51,52)を有するこ
    とを特徴とする作業車両の油圧パワーユニットシステ
    ム。
JP27525399A 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の油圧パワーユニットシステム Expired - Fee Related JP3330908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27525399A JP3330908B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の油圧パワーユニットシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27525399A JP3330908B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の油圧パワーユニットシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001097667A true JP2001097667A (ja) 2001-04-10
JP3330908B2 JP3330908B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=17552843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27525399A Expired - Fee Related JP3330908B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 作業車両の油圧パワーユニットシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330908B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242066A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tadano Ltd 作業機の駆動力切替装置及びこれを備える作業車
JP2012225070A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 油圧式作業機
JP2013103669A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd パワーユニット並びに作業車両
KR101546288B1 (ko) * 2015-03-25 2015-08-27 주식회사 광림특장 유압건설기계장비에 작동유를 공급하는 유압 공급장치
US10377223B2 (en) 2015-05-13 2019-08-13 Volvo Construction Equipment Ab Working machine arranged with means to drive and control a hydraulic pump

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013095547A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Namsin Tech Co Ltd 高所作業車用油圧ポンプの駆動装置
CN103030064B (zh) * 2012-12-20 2015-05-13 中联重科股份有限公司 一种工程机械设备的控制系统及控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009242066A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tadano Ltd 作業機の駆動力切替装置及びこれを備える作業車
JP2012225070A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 油圧式作業機
JP2013103669A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd パワーユニット並びに作業車両
KR101546288B1 (ko) * 2015-03-25 2015-08-27 주식회사 광림특장 유압건설기계장비에 작동유를 공급하는 유압 공급장치
US10377223B2 (en) 2015-05-13 2019-08-13 Volvo Construction Equipment Ab Working machine arranged with means to drive and control a hydraulic pump

Also Published As

Publication number Publication date
JP3330908B2 (ja) 2002-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6820356B2 (en) Hybrid powered construction equipment
KR101805237B1 (ko) 전동 작업 차량
JP5228000B2 (ja) ハイブリッド式建設機械
JP6752125B2 (ja) 電動式建設機械
KR101744368B1 (ko) 전동식 건설 기계
JP5004834B2 (ja) 作業機械
EP2971376B1 (en) Improved implement performance
JP2007228715A (ja) 電源システムおよびこの電源システムが搭載された建設機械
JP3330908B2 (ja) 作業車両の油圧パワーユニットシステム
JP5079674B2 (ja) 電気駆動式作業機械
JP2016132857A (ja) ハイブリッド式作業機
JP2015078576A (ja) ハイブリッド式建設機械
EP4105484A1 (en) Mobile operating machine and fuctioning method of said mobile operating machine
JP2006117341A (ja) 架装作業車
JP2001316078A (ja) 油圧パワーユニット仕様の作業車両の制御回路
JPH08158404A (ja) 油圧ショベル
KR101812419B1 (ko) 단일 엔진을 이용한 발전기 겸용 차량
KR20160124957A (ko) 작업기계의 제어 시스템 및 제어 방법
JP2004116097A (ja) 建設機械
WO2023127322A1 (ja) 電動作業車
JP6076140B2 (ja) 作業機械の外部電源判定装置
JP2001191807A (ja) 車 両
WO2021024780A1 (ja) 作業車両およびそれに用いられる車両制御装置
CN112469868B (zh) 用于动力机械的液压油温度管理
CN112469865B (zh) 用于动力机械的液压旁通回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees