JP2002013503A - 作業用車両の油圧供給システム - Google Patents

作業用車両の油圧供給システム

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JP2002013503A
JP2002013503A JP2000195721A JP2000195721A JP2002013503A JP 2002013503 A JP2002013503 A JP 2002013503A JP 2000195721 A JP2000195721 A JP 2000195721A JP 2000195721 A JP2000195721 A JP 2000195721A JP 2002013503 A JP2002013503 A JP 2002013503A
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hydraulic pressure
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JP2000195721A
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Akihiko Ohira
彰彦 大平
Akira Nishitani
晃 西谷
Kiyoshi Yasuda
喜世史 安田
Takashi Morota
貴志 諸田
義則 ▲桑▼原
Yoshinori Kuwabara
Shunichi Nakazawa
俊一 中澤
Seio Yoshida
征央 吉田
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて低騒音もしくは無排気ガス状態
での作業も行うことが可能となるような構成の作業用車
両の油圧供給システムを提供する。 【解決手段】 エンジンE1を有して走行可能な車両2
に油圧アクチュエータ7,8,9により作動される作業
装置とエンジンにより駆動されて油圧アクチュエータに
作動油圧を供給する第1油圧ポンプP1とを備えて構成
される高所作業車1と、走行可能な車両に電気モータ2
4により駆動される第2油圧ポンプ23を設けてなる油
圧供給車20とを備えて油圧供給システムが構成され
る。第1油圧ポンプP1は、高所作業車1のオイルタン
クOT内の作動油を加圧して油圧アクチュエータに供給
する。一方、第2油圧ポンプ23の入口側をオイルタン
クOTに接続するとともに第2油圧ポンプ23の出口側
を作動制御バルブ15を介して油圧アクチュエータに接
続可能となし、第2油圧ポンプP2によってもオイルタ
ンクOT内の作動油を油圧アクチュエータに供給可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車等、走
行可能な車両上に作業装置を搭載して構成される作業用
車両に関し、さらに詳しくは、この作業用車両において
作業装置を作動させる油圧アクチュエータに作動油圧を
供給する油圧供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、例えば、トラックのよう
な自走可能な車両上に、旋回、起伏、伸縮等が自在に設
けられたブームおよびこのブームの先端に設けられた作
業台からなる作業装置を設けて構成される。この作業装
置の作動、すなわち、ブームの旋回、起伏、伸縮作動等
は油圧モータ、油圧シリンダといった油圧アクチュエー
タにより行われるが、これら油圧アクチュエータへの作
動油圧供給は、トラックのエンジンにより駆動される油
圧ポンプにより行われるように構成されている。なお、
トラックのエンジンは走行用にも使用されるため、油圧
ポンプの駆動は走行用変速機を中立にした状態で動力取
出機構(PTO)を介して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高所作業車
による作業は市街地等において行われることも多く、こ
のような場合にはエンジンによる油圧ポンプ駆動に際し
て発生する騒音が問題となることがある。特に、住宅密
集地での作業、夜間作業に際しては低騒音化が強く要求
される。このようなことから、従来においては、走行用
エンジンとは別に、低騒音型のエンジンにより駆動され
る油圧ポンプを有してなる低騒音型油圧供給ユニットを
車体上に搭載した高所作業車を用いることが知られてい
る。しかしながら、このような高所作業車は、車体上に
低騒音型油圧供給ユニットを別途配設する必要がありコ
ストアップや、車両の重量増加、大型化に繋がるという
問題がある。
【0004】また、高所作業車を用いてトンネル内での
作業を行うこともあるが、このような場合にエンジンか
らの排気ガスがトンネル内に充満して作業環境が悪化す
るという問題がある。このようなことから、走行用エン
ジンとは別に、バッテリ駆動される電気モータにより油
圧ポンプを駆動するように構成した油圧供給ユニットを
車体上に搭載した高所作業車を用いることも知られてい
る。しかしながら、この高所作業車の場合も上記と同様
に、車体上に電気モータ駆動型の油圧供給ユニットを別
途配設する必要がありコストアップや、車両の重量増
加、大型化に繋がるという問題がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
作業用車両自体に低騒音型油圧供給ユニット、電気モー
タ駆動型油圧供給ユニットを設ける必要がなく、且つ、
必要に応じて低騒音もしくは無排気ガス状態での作業も
行うことが可能となるような構成の作業用車両の油圧供
給システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る油圧供給システムは、エンジンを有し
て走行可能な車両に油圧アクチュエータにより作動され
る作業装置を搭載して構成される作業用車両と、この車
両に備えられてエンジンにより駆動されて油圧アクチュ
エータに作動油圧を供給する第1油圧供給装置と、駆動
源により駆動されて油圧供給可能な第2油圧供給装置と
を備えて構成される。なお、第2油圧供給装置を上記作
業用車両とは異なる車両に搭載しても良い。そして、第
1油圧供給装置により作業用車両に設けられたオイルタ
ンク内の作動油を加圧して油圧アクチュエータに供給さ
れるように構成され、第2油圧供給装置の入口側をオイ
ルタンクに着脱自在に接続するとともに第2の油圧供給
装置の出口側を油圧アクチュエータに着脱自在に接続可
能となし、第2油圧供給装置によってもオイルタンク内
の作動油を油圧アクチュエータに供給可能に構成されて
いる。
【0007】このような構成を用いれば、作業用車両
は、自身が有する走行用エンジンにより第1油圧供給装
置を駆動して油圧アクチュエータに作動油を供給して作
業装置を作動させることができ、作業用車両のみにより
作業が可能である。さらに、第2油圧供給装置の入口側
をオイルタンクに接続するとともに第2の油圧供給装置
の出口側を油圧アクチュエータに接続し、第1油圧供給
装置に代えてもしくは第1油圧供給装置とともに第2油
圧供給装置を用いて油圧アクチュエータに作動油を供給
して作業装置を作動させることもできる。この場合に、
オイルタンクは作業用車両に設けられているものを兼用
できるため、その構成が簡単となる。
【0008】このように第2油圧供給装置も用いること
ができるため、第1油圧供給装置が故障したような場合
に第2油圧供給装置を用いて作業を継続することができ
る。また、第1油圧供給装置では供給油量が不足するよ
うな作業に対して第2油圧供給装置も一緒に用いればこ
の作業が可能となる。同様に、第1および第2油圧供給
装置を一緒に用いることにより作業装置による作業を高
速化することが可能となる。
【0009】さらに、第2油圧供給装置は必要に応じて
作業用車両に組み合わせることができるため、第2油圧
供給装置に設けられる駆動源を電気モータおよびこの電
気モータに駆動電力を供給するバッテリから構成し、作
業用車両によりトンネル内作業等を行うときにはこの第
2油圧供給装置を用いて電気モータにより油圧ポンプを
駆動して排気ガスのないクリーンな作業を可能とするこ
とができる。同様に、第2油圧供給装置に設けられる駆
動源を低騒音型エンジンから構成し、作業用車両により
市街地、住宅密集地での作業を行うときに低騒音型エン
ジンにより油圧ポンプを駆動して低騒音での作業を可能
とすることができる。
【0010】本発明では、作業用車両にエンジンによる
第1油圧供給装置の駆動を制御する第1駆動制御装置お
よび油圧アクチュエータへの油圧供給を制御して作業装
置の作動を制御する作動制御装置を設け、第2油圧供給
装置に駆動源による第2油圧供給装置の駆動を制御する
第2駆動制御装置を設け、作業用車両に設けられたコン
トローラにより、第1駆動制御装置、作動制御装置およ
び第2駆動制御装置の作動を制御できるように構成して
おり、第2油圧供給装置を用いる場合にも、作業用車両
のコントローラから一元化した作動制御が可能となる。
【0011】本発明の構成の場合には、第2油圧供給装
置は必要に応じて作業用車両に組み合わせることができ
るため、複数の作業用車両に対してこれより少ない数
(例えば、一台)の第2油圧供給装置を組み合わせるよ
うな形態が可能である。このようにした場合、第2油圧
供給装置が組み合わされて使用される作業用車両の種類
に応じて第2油圧供給装置からの油圧供給量等を適宜設
定することが望まれる。このため、各作業用車両のコン
トローラからはその作業装置に要求される油圧供給条件
に基づいて第2油圧供給装置の作動を制御するように各
制御信号を設定しておけば良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1に本発明に係る
油圧供給システムを構成する高所作業車1および油圧供
給車20を示している。高所作業車1は、車体2の上に
水平旋回自在に旋回台3が配設されて構成され、旋回台
3は旋回モータ(油圧モータ)7により旋回駆動され
る。旋回台3には起伏シリンダ(油圧シリンダ)8によ
り起伏作動自在にブーム4が枢結されており、ブーム4
は入れ子式に構成されて内蔵の伸縮シリンダ(油圧シリ
ンダ)9により伸縮作動自在である。ブーム4の先端に
は図示しないレベリング装置により常に水平に保持され
るようにして作業台5が取り付けられており、この作業
台5には操作装置11を備えたコントローラ10が設け
られている。
【0013】旋回モータ7、起伏シリンダ8、伸縮シリ
ンダ9等は油圧供給を受けて作動される油圧アクチュエ
ータであり、高所作業車1は、これら油圧アクチュエー
タに作動油圧を供給するための第1油圧ポンプP1を有
する。この第1油圧ポンプP1は、高所作業車1のエン
ジンE1により動力取出装置PTOを介して駆動され、
車体2に取り付けられたオイルタンクOT内の作動油を
油圧アクチュエータに供給する。すなわち、エンジンE
1、動力取出装置PTOおよび第1油圧ポンプP1によ
り第1油圧供給装置が構成される。なお、エンジンE1
は高所作業車1の走行駆動用にも用いられるもので、動
力取出装置PTOをオフにし、エンジンEの出力を変速
機TMにより変速した後、ドライブシャフトDSを介し
て後輪RWに伝達し、走行駆動を行う。
【0014】一方、油圧供給車20は、自走可能なトラ
ック車両や牽引式トレーラ等の車体21の上に第2油圧
供給装置22を搭載して構成される。第2油圧供給装置
22は、第2油圧ポンプ23と、この第2油圧ポンプ2
3を駆動する電気モータ24と、電気モータ24に駆動
電力を供給するバッテリ25と、バッテリ25から電気
モータ24への電力供給制御、すなわち、電気モータ2
4の駆動制御を行うモータ駆動コントローラ(第2駆動
制御装置)30とを備えて構成される。
【0015】油圧供給車20には基本的な作動油タンク
が設けられておらず、この油圧供給車20に搭載された
第2油圧供給装置22単独では油圧供給ができない。但
し、第2油圧ポンプ23の吸入負荷を低減してキャビテ
ーションを防止するためのサブタンクが設けられること
がある。このため、第2油圧ポンプ23の吸入側および
吐出側から延びる一対の油圧ホース26,27が設けら
れており、これら油圧ホース26,27の先端に設けら
れたセルフシールカップリング26a,27aが、高所
作業車1の車体2の後部に設けられた接続ポート16,
17と接続され、高所作業車1のオイルタンクOTの作
動油を吸入するとともに高所作業車1側に供給するよう
になっている。
【0016】以上説明した、高所作業車1および油圧供
給車20における油圧供給システムの構成について、図
2の回路図を参照して説明する。この回路図において
は、高所作業車1側の第1油圧供給装置と、油圧供給車
20側の第2油圧供給装置22とをそれぞれ一点鎖線で
囲んで示している。
【0017】高所作業車1側においては、エンジンE1
により動力取出装置PTOを介して第1油圧ポンプP1
が駆動されると、第1油圧ポンプP1はオイルタンクO
T内の作動油を吸引し、これを加圧して作動制御バルブ
15に供給する。作動制御バルブ15は、油圧アクチュ
エータ(旋回モータ7、起伏シリンダ8および伸縮シリ
ンダ9)への作動油供給を制御するバルブであり、コン
トローラ10からの作動制御信号を受けて作動されるソ
レノイド15aにより作動が制御される。この作動制御
信号は、操作装置11の操作に応じてコントローラ10
から出力されるものであり、操作装置11の操作により
作動制御バルブ15の作動を制御して、油圧アクチュエ
ータの作動を制御することができる。この構成から分か
るように、作動制御バルブ15が本発明の作動制御装置
に該当する。
【0018】コントローラ10からは、エンジンE1の
スロットル制御装置THおよび動力取出装置PTOにも
作動制御信号が出力されており、エンジンE1の作動制
御(例えば、油圧アクチュエータを作動させるときにエ
ンジンE1の回転を上昇させる制御)や、動力取出装置
PTOのオン・オフ制御が操作装置11の操作に基づい
て行われる。この構成から分かるように、スロットル制
御装置THおよび動力取出装置PTOが、本発明におけ
る第1駆動制御装置に該当する。
【0019】油圧供給車20の第2油圧供給装置22が
用いられるときには、セルフシールカップリング26
a,27aが高所作業車1の接続ポート16,17に接
続される。これにより、油圧ホース26を介して第2油
圧ポンプ23の吸入側がオイルタンクOTに接続され、
油圧ホース27を介して第2油圧ポンプ23の吐出側が
作動制御バルブ15に接続される。この状態で、モータ
駆動コントローラ30によりバッテリ25の電力を電気
モータ24に供給する制御を行って第2油圧ポンプ23
を駆動し、オイルタンクOTの作動油を加圧して作動制
御バルブ15に供給することができる。
【0020】このとき、コントローラ10の信号は、コ
ネクタ18,28を接続させることにより、モータ駆動
コントローラ30に送られるようになっており、操作装
置11を操作して、モータ駆動コントローラ30の作動
を制御し、第2油圧ポンプ23による油圧供給を制御で
きる。このため、コネクタ18,28はそれぞれ高所作
業車1と油圧供給車20とに設けられ、セルフシールカ
ップリング26a,27aを接続ポート16,17に接
続させるときにコネクタ18,28も同時に接続される
ように構成されている。
【0021】以上の構成の高所作業車1を用いて高所作
業を行う場合に、エンジンE1により第1油圧ポンプP
1を駆動してオイルタンクOT内の作動油を油圧アクチ
ュエータに供給して、高所作業車1のみにより所望の高
所作業を行うことができる。この場合、作業台5に搭乗
した作業者が操作装置11を操作し、作動制御バルブ1
5の作動を制御して油圧アクチュエータの作動制御を行
い、同時に、エンジンE1のスロットル制御および動力
取出装置PTOの作動制御が行われて第1油圧ポンプP
1の駆動制御が行われる。
【0022】但し、エンジンE1は車両の駆動にも使用
されるものであり、このエンジンE1により第1油圧ポ
ンプP1を駆動して高所作業を行うのは騒音が大きいと
いう問題や、エンジンE1からの排気ガスが発生すると
いう問題がある。このため、例えば、市街地での高所作
業や、トンネル内での高所作業を行うときには、図1に
示すように、油圧供給車20を接続して作業を行う。
【0023】すなわち、上述したように、油圧ホース2
6,27を高所作業車1に繋ぐことにより、油圧供給車
20の第2油圧供給装置22を用いて、オイルタンクO
T内の作動油を作動制御バルブ15に供給させて高所作
業車1による高所作業が可能となる。この場合には、エ
ンジンE1を用いる必要がなく、電気モータ24からの
騒音は非常に小さくなり、エンジンE1からの騒音の問
題や、排気ガスの問題がなくなる。このため、市街地
や、トンネル内での作業も問題なく行うことが可能とな
る。
【0024】このように油圧供給車20を用いて高所作
業を行う場合にも、作業者は高所作業車1の作業台5に
搭乗し、操作装置11を操作するだけで、油圧アクチュ
エータへの油圧供給を制御し、所望の高所作業が可能で
ある。なお、このとき、操作装置11からモータ駆動コ
ントローラ30に送られる作動制御信号は、この高所作
業車1の油圧アクチュエータに必要とされる油圧供給が
行われるように電気モータ24の駆動制御が行われる。
【0025】油圧供給車20は、特定の高所作業車1に
専属で用いるのではなく、複数の高所作業車に必要に応
じて組み合わせて使用されることが多いのであるが、こ
の場合、各高所作業車毎に必要とされる油圧供給特性が
異なる。このように異なる油圧供給特性にそれぞれ対応
できるように、各高所作業車のコントローラからは、油
圧供給車20のモータ駆動コントローラ30にそれぞれ
所望の油圧供給特性が得られるように、作動制御信号が
送られる。この結果、いずれの高所作業車を組み合わせ
る場合でも、それぞれ最適な油圧供給特性が得られるよ
うに、モータ駆動コントローラ30の作動が制御され
る。
【0026】上記構成の油圧供給システムにおいて、油
圧供給車20を複数準備しておき、油圧供給車20のバ
ッテリ25の残容量が少なくなったときに、別の油圧供
給車に繋ぎ代えるように構成しても良い。このように構
成した場合には、比較的長い充電時間が必要なバッテリ
駆動型の第2油圧供給装置を用いた高所作業を連続して
行うことが可能である。また、高所作業車1におけるエ
ンジンE1による第1の油圧ポンプP1の駆動が行えな
くなるような作動不良が発生したときに、油圧供給車2
0を接続して高所作業を継続させることができる。さら
に、高所作業車1におけるエンジンE1による第1の油
圧ポンプP1の駆動のみでは、油圧供給量が不足するよ
うな場合に、油圧供給車20を接続して第2油圧供給装
置22による油圧供給を併用して油量不足を解消するこ
とも可能である。
【0027】以上説明した油圧供給車20においてはバ
ッテリおよび電気モータを駆動源として第2油圧ポンプ
を駆動するようにしているが、これらに代えて低騒音型
のエンジンを用いて第2油圧ポンプを駆動するように構
成しても良い。この場合には、市街地等における高所作
業に際して、この油圧供給車を組み合わせて低騒音環境
での高所作業が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作業用車両(例えば、高所作業車)は、自身が有する走
行用エンジンにより第1油圧供給装置を駆動して油圧ア
クチュエータに作動油を供給して作業装置を作動させる
ことができ、作業用車両のみにより作業が可能である。
さらに、第2油圧供給装置の入口側をオイルタンクに接
続するとともに第2の油圧供給装置の出口側を油圧アク
チュエータに接続し、第1油圧供給装置に代えてもしく
は第1油圧供給装置とともに第2油圧供給装置を用いて
油圧アクチュエータに作動油を供給して作業装置を作動
させることもできる。この場合に、オイルタンクは作業
用車両に設けられているものを兼用できるため、その構
成が簡単となる。
【0029】このように本発明の油圧供給システムで
は、第2油圧供給装置も用いることができるため、第1
油圧供給装置が故障したような場合に第2油圧供給装置
を用いて作業を継続することができる。また、第1油圧
供給装置では供給油量が不足するような作業に対して第
2油圧供給装置も一緒に用いればこのような作業が可能
となる。同様に、両供給装置を一緒に用いて作業装置に
よる作業を高速化することもできる。
【0030】さらに、第2油圧供給装置は必要に応じて
作業用車両に組み合わせることができるため、第2油圧
供給装置に設けられる駆動源を電気モータおよびこの電
気モータに駆動電力を供給するバッテリから構成し、作
業用車両によりトンネル内作業等を行うときには第2油
圧供給装置を用いて電気モータにより油圧ポンプを駆動
して排気ガスのないクリーンな作業を可能とすることが
できる。同様に、油圧駆動車両に設けられる駆動源を低
騒音型エンジンから構成し、作業用車両により市街地、
住宅密集地での作業を行うときに低騒音型エンジンによ
り油圧ポンプを駆動して低騒音での作業を可能とするこ
とができる。
【0031】また、本発明に係る油圧供給システムにお
いて、作業用車両に設けられたコントローラにより、第
1駆動制御装置、作動制御装置および第2駆動制御装置
の作動を制御できるように構成するのが好ましい。この
ようにすれば、第2油圧供給装置を用いる場合にも、作
業用車両のコントローラから一元化した作動制御が可能
となる。なお、複数の作業用車両に対してこれより少な
い数(例えば、一台)の第2油圧供給装置を組み合わせ
るようにした場合、各作業用車両のコントローラからは
その作業装置に要求される油圧供給条件に基づいて第2
油圧供給装置の作動を制御するように各制御信号を設定
するのが好ましい。これにより、第2油圧供給装置が組
み合わされて使用される作業用車両の種類に応じて第2
油圧供給装置からの油圧供給量等を適切となるように設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧供給システムを構成する高所
作業車および油圧供給車を示す正面図である。
【図2】本発明に係る油圧供給システムの構成を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 4 ブーム 5 作業台 7 旋回モータ(油圧アクチュエータ) 8 起伏シリンダ(油圧アクチュエータ) 9 伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ) 10 コントローラ 15 作動制御バルブ 16,17 接続ポート 20 油圧供給車 23 第2油圧ポンプ 24 電気モータ 25 バッテリ 30 モータ駆動コントローラ E1 エンジン OT オイルタンク PTO 動力取出装置 P1 第1油圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 喜世史 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 諸田 貴志 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 ▲桑▼原 義則 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 中澤 俊一 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 吉田 征央 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 FA31 FA32 FH08 3H089 AA25 AA72 BB15 BB30 DA02 DA06 DA13 DA14 DB86 GG02 JJ20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを有して走行可能な車両に油圧
    アクチュエータにより作動される作業装置を搭載して構
    成される作業用車両と、 前記車両に備えられ、前記エンジンにより駆動されて前
    記油圧アクチュエータに作動油圧を供給する第1油圧供
    給装置と、 駆動源を有し、前記駆動源により駆動されて油圧供給が
    可能な第2油圧供給装置とを備え、 前記第1油圧供給装置により前記作業用車両に設けられ
    たオイルタンク内の作動油を加圧して前記油圧アクチュ
    エータに供給されるように構成され、 前記第2油圧供給装置の入口側を前記オイルタンクに着
    脱自在に接続するとともに前記第2の油圧供給装置の出
    口側を前記油圧アクチュエータに着脱自在に接続可能で
    あり、前記第1油圧供給装置に代えてもしくは前記第1
    油圧供給装置とともに前記第2油圧供給装置によっても
    前記オイルタンク内の作動油を前記油圧アクチュエータ
    に供給可能に構成され、 前記作業用車両に、前記エンジンによる前記第1油圧供
    給装置の駆動を制御する第1駆動制御装置および前記油
    圧アクチュエータへの油圧供給を制御して前記作業装置
    の作動を制御する作動制御装置が設けられ、 前記第2油圧供給装置に、前記駆動源の駆動を制御する
    第2駆動制御装置が設けられ、 前記作業用車両に設けられたコントローラにより、前記
    第1駆動制御装置、前記作動制御装置および前記第2駆
    動制御装置の駆動が制御可能となっていることを特徴と
    する作業用車両の油圧供給システム。
  2. 【請求項2】 前記第2油圧供給装置が走行可能な車両
    上に搭載して構成されることを特徴とする請求項1に記
    載の作業用車両の油圧供給システム。
  3. 【請求項3】 前記第2油圧供給装置に設けられる前記
    駆動源が電気モータおよびこの電気モータに駆動電力を
    供給するバッテリから構成されることを特徴とする請求
    項1もしくは2に記載の作業用車両の油圧供給システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第2油圧供給装置に設けられる前記
    駆動源が低騒音型のエンジンから構成されることを特徴
    とする請求項1もしくは2に記載の作業用車両の油圧供
    給システム。
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CN101734576B (zh) * 2009-12-29 2012-07-04 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 全路面高速伸缩臂叉装车
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