JP4023993B2 - カッティング機 - Google Patents

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Tottori Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカッティング機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の装置は例えば、特開平6−183081号公報に示されている。この公報によると、使用者により、載置台上に紙が載置される。そして、アームが載置台の上方に設けられ、紙の縦方向に移動可能に構成されている。
【0003】
印字ヘッドは、紙の横方向および縦方向に移動しながら、紙に所定の印刷をする。その後、カッタは、紙の横方向および縦方向に移動しながら、紙を所定の形状に切断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記装置では、切断時の騒音が大きい第1の欠点が有る。本発明者がその原因を究明したところ、切断時に、カッタを下方に移動させた時、カッタはソレノイドにより駆動されているため、カッタのホルダの底部が、紙を介して、急激に載置台(紙を載置する部材)に当接するためである事が判った。
【0005】
この欠点を解決するために、本発明者は、ステッピングモータと歯車等を用いカッタを任意の高さ位置に移動させる垂直駆動部を設けた。そして、切断時に、ステッピングモータを所定角度だけ回転させ、被切断物に対する切り込み深さを制御していた。しかし、カッタを主走査方向に案内するシャフトと、載置台とが平行でない場合や、載置台が水平でない場合には、被切断物は主走査方向に於て切り込み深さが一様でない、第2の欠点が有る。
【0006】
そこで、本発明はこの様な従来の欠点を考慮して、シャフトと載置台が平行でない場合も、被切断物の切り込み深さを容易に制御でき、切断時の騒音を軽減したカッティング機を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明では、被切断物が載置される載置台と、前記被切断物を副操作方向に搬送する搬送手段と、前記被切断物を切断するカッタ刃を有するカッタと、前記カッタを保持し、任意の高さ位置に移動させる垂直駆動部と、この垂直駆動部を載置し前記カッタを前記副操作方向に直交する主走査方向に移動させる水平駆動部と、この水平駆動部を案内するシャフトと、制御部とを備え、前記制御部は、前記シャフトと前記載置台との平行度を測定することで得られた距離データに従って、前記垂直駆動部により前記カッタ刃の高さ位置を制御する。
【0009】
請求項の本発明では、前記カッタ刃を前記被切断物に切り込ませ、主走査方向に前記カッタ刃を移動させ、切り込み度合を測定する事により、前記距離データは得られる。
【0010】
請求項の本発明では、前記カッタ刃が前記載置台に当接した事を検出する検出器を設け、主走査方向の複数地点にて前記カッタ刃を移動させ、各地点に於いて、前記カッタ刃を、初期高さから、前記載置台に当接させ、各地点に於ける前記カッタ刃の高さを求める事により、前記距離データは得られる。
【0011】
請求項の本発明では、前記垂直駆動部は、前記カッタ刃をアップ位置又はダウン位置に移動させ、切断時に、前記制御部は、前記距離データに従い、主走査方向に沿って、前記被切断物に対する前記カッタ刃の切り込み量が略一定になる様に、前記カッタ刃のダウン量を調整する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、図1ないし図6に従い、本発明の実施の形態に係るカッティング機1を説明する。図1はカッティング機1の斜視図、図2はカッティング機1の要部斜視図、図3はカッティング機1に用いられる検出部35等の断面図、図4はカッティング機1に用いられる垂直駆動部36の断面図、図5はカッティング機1のブロック図、図6はカッティング機1に用いられる被切断物12の一例を示す図面である。
【0014】
これらの図に於て、本体2は例えば、左側板3と、仕切板4と、右側板5と、連結板6と、載置台7と、基台8等から構成されている。連結板6は例えば、断面が略コ字状に形成され、左側板3と、右側板5を各々固定する様に設けられている。
【0015】
基台8は、断面が略コ字状に形成され、左側板3と、仕切板4を各々固定する様に、設けられている。載置台7は断面が長方形状に形成され、小ネジ(図示せず)等により、基台8上に固定されている。
【0016】
支持板9、10は、本体2の後側に固定され、ロールされた被切断物(例えばロール紙等)11は、支持板9、10に固定されている。被切断物12は、ロールされた被切断物11の先頭部分である。被切断物12は、載置台7上に載置されている。
【0017】
プリントキャリッジ13は例えばプラスチックから成り、上方が開放した略凹状に形成されている。プリントキャリッジ13の後方側には、軸受けが形成されている。シャフト14は例えば、金属製の丸棒であり、その両端は各々、左側板3および右側板5に固定されている。シャフト14は、プリントキャリッジ13の軸受けに挿入されている。
【0018】
駆動ベルト(図示せず)はループ状に形成され、シャフト14と略平行に位置する様に設けられ、歯車(図示せず)は駆動ベルトの内歯と噛合う様に、設けられている。この歯車に形成された孔に、キャリッジモータ(図示せず)の軸が挿入され固定されている。
【0019】
プリントキャリッジ13の後面側は駆動ベルトに固定され、キャリッジモータが回転する事により、プリントキャリッジ13は主走査方向(X1−X2方向)に移動する。この様に、プリントキャリッジ13と、シャフト14と、駆動ベルトと、歯車と、キャリッジモータ等により、プリントキャリッジ駆動部15が構成されている。
【0020】
4個の容器16は各々、例えば箱状に形成され、プリントキャリッジ13内に配置されている。4個の容器16には各々、例えば、黒色インクと、イエローインクと、マジェンタインクと、シアンインクが充填されている。
【0021】
印字ヘッド17(実際には4個あるが、図1では1個のみを図示)は、例えば直方体状のものであり、主走査方向(X1−X2)に、互いに離れて位置している。各印字ヘッド17は、例えば各々、副走査方向(Y1−Y2)に沿って、64個のオリフィス(図示せず)が形成されている。各オリフィスの途中の側壁には各々、圧電素子(図示せず)が設けられ、各オリフィスの先端は絞られ、64個のオリフィス毎に各入口部(合計4個)が設けられている。4個の入口部は各々チューブを介して、黒色インク用容器16と、イエローインク用容器16と、マジェンタインク用容器16と、シアンインク用容器16に接続されている。
【0022】
各印字ヘッド17は、容器16の下部に固定され、プリントキャリッジ13の底面には開口部が形成されている。各印字ヘッド17に設けられた各オリフィスから、インクは適宜、上記開口部を通り、被切断物(例えば紙等)12上に吐出される様に、構成されている。これらの容器16と、印字ヘッド17と、プリントキャリッジ駆動部15等により、印刷部18が構成されている。
【0023】
ベルト19aはループ状に形成され、シャフト14と略平行に位置する様に設けられ、歯車(図示せず)は、ベルト19aの内歯と噛合う様に、設けられている。この歯車に形成された孔に、カッタキャリッジモータ(図示せず)の軸が挿入され固定されている。
【0024】
カッタキャリッジ19は例えばプラスチックから成り、正面が開放した略凹状に形成されている。カッタキャリッジ19の後方側には、軸受けが形成されている。シャフト14は、カッタキャリッジ19の軸受けに挿入されている。
【0025】
カッタキャリッジ19の後面側は、ベルト19aに固定され、カッタキャリッジモータが回転する事により、カッタキャリッジ19は主走査方向(X1−X2方向)に移動する。この様に、カッタキャリッジ19と、シャフト14と、ベルト19aと歯車と、カッタキャリッジモータ等により、水平駆動部20が構成されている。この様に、水平駆動部20は、シャフト14により、主走査方向X1−X2に案内されている。
【0026】
図3に示す様に、カッタ21は例えば、第1ホルダ22と、第2ホルダ23と第3ホルダ24と、第4ホルダ25と、磁石26と、ピポットベアリング27とカッタ刃28と、バネ29と、ベアリング30等から構成されている。
【0027】
第1ホルダ22は、中心側に貫通した孔が形成され、その孔に磁石26が固定されている。ピポットベアリング27は、磁石26の磁力により、磁石26に固定されている。
【0028】
第2ホルダ23は、中心側に凹状部が形成され、その凹状部は、第1ホルダ22の外周に螺合されている。第3ホルダ24は、中心側に貫通した孔が形成されボルト(図示せず)は、第2ホルダ23に形成されたフランジの孔と、第3ホルダ24に形成されたフランジの孔に挿入され、固定されている。
【0029】
第4ホルダ25は、中心側に貫通した孔が形成され、その孔に、第2ホルダ23の先端部が挿入されている。ベアリング30は、第2ホルダ23の先端部に固定されている。
【0030】
バネ29は、第2ホルダ23の中間に形成された底面と、第4ホルダ25に形成されたフランジとの間に配置されている。カッタ刃28は導電性材料から成りカッタ刃28の他端は、ピポットベアリング27の内面に当接している。カッタ刃28の他端は、磁石26の磁力により、常時、Z1方向に力を付与される事により、ピポットベアリング27に当接している。
【0031】
カッタ刃28は上から順に、先端がピポットベアリング27に当接し、1部が第1ホルダ22の孔に位置し、1部が第2ホルダ23の孔に位置し、1部がベアリング30の内周に当接し、1部が第4ホルダ25の孔に位置し、先端28aが第4ホルダ25の底面25aよりも、下方に突出している。これらの部品によりカッタ21は構成されている。
【0032】
この様に、カッタ21は被切断物12を切断するカッタ刃28を有している。また、カッタ刃23は、ピポットベアリング27とベアリング30に当接する事により、円周方向(B1−B2方向)に、回転自在に構成されている。
【0033】
載置台7は導電性材料から成り、望しくは、導電性の弾性体から成る。載置台7は例えば、導電性の粉末が含有したゴム、又は、導電性樹脂、又はゴム表面に導電性フィルムが接着されたものから成る。
【0034】
リード線31は、磁石26と、検知用端子32との間に配線されている。リード線31の途中の点は、抵抗33を介して電源端子34に接続されている。載置台7は接地(アース)されている。
【0035】
磁石26と、ピポットベアリング27と、カッタ刃28と、載置台7は導電性材料から構成されている。この様に、カッタ21と、リード線31と、検知用端子32と、抵抗33と、電源端子34と、載置台7等により、検出部35が構成されている。
【0036】
この検出部35に於て、電源端子34に例えば、直流5ボルトが印加され、載置台7にゼロボルトが印加されている。カッタ刃28の先端28aが載置台7から離れている場合、カッタ刃28に電流が流れないので、検知用端子32には、Hiレベルの信号が出力される。
【0037】
また、カッタ刃28の先端28aが載置台7に接触した場合(図6参照)、電流がカッタ刃28内を流れるので、検知用端子32には、Loレベルの信号(検出信号)が出力される。
【0038】
即ち、カッタ刃28の他端と、載置台7との間に、所定の電圧を印加し、カッタ刃28の先端が載置台7に接触し、電流がカッタ刃28を流れる事により、検出部35は検出信号(例えばLo信号)を出力する。この様に、検出部35はカッタ刃28が載置台7に当接した事を検出し、検出信号を出力する。
【0039】
次に、主に、図1ないし図4に従い、垂直駆動部36を説明する。これらの図に於て、ローラ37は、カッタキャリッジ19の上面に軸支され、連結板6の側面に案内されている。この様に、水平駆動部20を構成するカッタキャリッジモータ(図示せず)を通電する事により、カッタキャリッジ19およびカッタ21は主走査方向(X1−X2方向)に移動する。
【0040】
カッタキャリッジ19の裏面側には、カッタモータ38が固定されている。第1歯車39は、カッタモータ38の軸に固定されている。第2歯車40の円周側に形成された歯車は、第1歯車39に噛合い、第2歯車40の中心側に形成された歯車は第3歯車41の円周側に形成された歯車に噛合っている。
【0041】
第3歯車41の中心側に形成された歯車は、第4歯車42の円周側に形成された歯車に噛合っている。第4歯車42の中心側に形成された歯車は、第5歯車43に噛合っている。第5歯車43はカッタキャリッジ19に固定されている。
【0042】
軸44は例えば、金属製の丸棒から成り、その両端は各々、カッタキャリッジ19の上部と、底部とに固定され、Z1−Z2方向に位置している。
【0043】
ホルダ45は、例えばプラスチックから成り、正面から見れば(図3参照)、略逆L字状に形成されている。ホルダ45の右側に形成されたラック部46は、第5歯車43に噛合っている。ホルダ45の左側に形成された孔の中に、カッタ21は固定されている。
【0044】
この様にして、カッタキャリッジ19と、カッタモータ38と、第1歯車39と、第2歯車40と、第3歯車41と、第4歯車42と、第5歯車43と、ホルダ45と、軸44等により、垂直駆動部36が構成されている。
【0045】
垂直駆動部36は、カッタ21を保持し、かつカッタ21を任意の高さ位置に移動させるものである。即ち、カッタモータ38に所定の正電圧を印加させると第1歯車39が所定方向に回転して、第2歯車40、第3歯車41、第4歯車42、第5歯車43が所定方向に回転し、ホルダ45がZ1方向に移動し、カッタ21がZ1方向(アップ位置)に移動する。
【0046】
また、カッタモータ38に、所定の負電圧を印加させると、第1歯車39が所定方向と逆方向に回転し、第2歯車40、第3歯車41、第4歯車42、第5歯車43が逆方向に回転し、ホルダ45がZ2方向に移動し、カッタ21がZ2方向(ダウン位置)に移動する。
【0047】
また、カッタモータ38は例えばパルス駆動のステッピングモータから成り、1パルス(1ステップ)毎に、7.5度ずつ回転する。そして、歯車39〜43による合計の減速比は1/100である。カッタモータ38が1ステップ回転する毎に、カッタ21は0.01mm移動する。即ち、垂直駆動部36は、ステッピングモータ38を有し、ステッピングモータ38が任意のステップ数だけ回転する事により、垂直駆動部36はカッタ21を任意の高さに移動させる。
【0048】
そして、載置台7の主走査方向(X1−X2)に於ける第1位置と一致する様に、キャリッジ待機マイクロスイッチ(図示せず)は、基台8の上に固定されている。
【0049】
また、カッタ21の主走査方向(X1−X2)に於ける第2位置と一致する様に、突起部(図示せず)は、カッタキャリッジ19上に形成されている。
【0050】
上記キャリッジ待機マイクロスイッチと、突起部等により、カッタ位置検出部(図示せず)が構成されている。カッタキャリッジ19がX1−X2方向に移動している時に、カッタキャリッジ19に設けられた突起部が、基台8に設けられたキャリッジ待機マイクロスイッチのノブを押す事により、Loレベルの信号(カッタアップダウンホームポジション検出信号)を出力する。この時、カッタ21は載置台7の所定地点の上方に位置している。
【0051】
給紙ローラ(図示せず)は長尺の円柱状に形成され、載置台7と支持板9、10との中間位置に配置されている。給紙ローラは歯車を介して、給紙モータ(共に図示せず)により駆動される。ローラ(図示せず)は長尺の円柱状に形成され給紙ローラに対向して、配置されている。
【0052】
この様にして、給紙モータが通電されると、給紙ローラは回転する。その結果給紙ローラとローラに挟まれた被切断物12は、副走査方向(Y1方向)へ搬送され、載置台7上を前進する。
【0053】
送紙ローラ48は長尺の円柱状に形成され、載置台7の右側に設けられている(図4参照)。送紙ローラ48は歯車を介して、送紙モータ(共に図示せず)により駆動される。ローラ49は長尺の円柱状に形成され、送紙ローラ48の上方に設けられている。
【0054】
この様にして、送紙モータが通電されると、送紙ローラ48は回転する。その結果、送紙ローラ48とローラ49に挟まれた被切断物12は、副走査方向(Y1方向)へ搬送される。被切断物12は、この様に搬送されつつ、カッタ21により切断される。この様に、送紙ローラ48とローラ49等により、搬送手段49aが構成される。搬送手段49aは、副走査方向Y1へ、被切断物12を移動させる。また、上記送紙ローラ48とローラ49の代りに搬送手段(図示せず)は、垂直駆動部36を副走査方向Y1−Y2へ移動させても良い。
【0055】
排紙ローラ50は長尺の円柱状に形成され、送紙ローラ48よりも前方(よりY1方向に延びた位置)に設けられている。排紙ローラ50は歯車を介して、排紙モータ(共に図示せず)により駆動される。ローラ(図示せず)は長尺の円柱状に形成され、排紙ローラ50に対向して、配置されている。
【0056】
この構成により、排紙モータが通電されると、排紙ローラ50は回転する。その結果、排紙ローラ50と対向ローラに挟まれた被切断物12は副走査方向(Y1方向)へ搬送される。被切断物12は、この様に搬送され、排紙される。
【0057】
これらの送紙モータと、排紙モータは、駆動部51に接続されている。駆動部51は、スイッチング部と、電源端子(共に図示せず)等から構成されている。スイッチング部に所定の制御信号が入力されると、送紙モータ、排紙モータの内所定のモータに対し、電源端子を介して、外部から所定の電圧を印加する様に、構成されている。
【0058】
マイクロスイッチ(図示せず)は例えば、左側板3上に固定されている。カッタキャリッジ19は、水平駆動部20により、X1方向に移動されると、マイクロスイッチのノブはカッタキャリッジ19の側部に当接する。この様にして、カッタキャリッジ19およびカッタ21が待機位置に移動すると、マイクロスイッチは待機状態である事を示すLoレベルの信号(キャリッジホームポジション検出信号)を出力する。
【0059】
次に、図5のブロック図に従いカッティング機1の電気的構成を説明する。図7に於て、制御部52は例えば、CPU等から成る。パソコン53は例えば、インターフェース回路(図示せず)を介して、制御部52に接続されている。CD−ROM(図示せず)は必要に応じて、パソコン53に装着されている。
【0060】
操作部54は例えば電源スイッチ等が設けられている。使用者が上記電源スイッチを押すと、印刷命令信号が制御部52へ入力される。表示部55は例えば液晶表示装置等から成り、制御部52が例えば、表示命令信号を出力すると、表示部55は上記信号に基づく所定の表示を行なう。
【0061】
記憶部56は、例えばROMとRAM(共に図示せず)等から成る。ROMは例えば、制御部52自身の制御動作を定めた制御プログラムを記憶している。RAMは例えば、印刷データとカットデータ等を記憶している。
【0062】
この様にして、パソコン53と、操作部54と、表示部55と、駆動部51と印刷部18と、検出部35と、垂直駆動部36と、水平駆動部20と、記憶部56は各々、制御部52に接続されている。
【0063】
図6に示す様に、被切断物12は例えば、第1層57と、第2層58と、第3層59から成るシートである。第1層57は例えば、塩化ビニールシート等のフィルムや、インクジェット用紙や、熱転写用紙や、普通紙等が用いられる。第2層58は、粘着層であり、例えば、一度貼ったら剥がれ難い強粘着の材質や、何度も再剥離ができる弱粘着の材質から成る。第3層59は、被切断物12を保管する時に、第2層58が不必要なものに張り付く事を防止し、使用される時は、剥離して廃棄されるものである。第1層57と、第2層58と、第3層59の各々の厚さは、例えば、80ミクロン、40ミクロン、80ミクロンである。以上の部品により、本カッティング機1が構成されている。
【0064】
次に、図1ないし図9に従い、このカッティング機1の動作説明を行なう。図7は、距離データを得る動作を説明するための図面、図8は、切断動作を示す図面、図9は切断動作を説明するためのフローチャートである。
【0065】
これらの図に於て、使用者は最初に、支持板9、10により、ロールされた被切断物11をセットする。使用者は、操作部54に設けられた電源スイッチを押すと、動作が開始する。
【0066】
制御部52は、駆動部51を介して、給紙モータを通電させる。給紙ローラとローラに挟まれた被切断物12(ロールされた被切断物11の先頭近傍部分のこと)は、Y1方向へ搬送され、載置台7上を前進する。
【0067】
次に、給紙モータへの通電が停止し、送紙モータへの通電が開始する。その結果、送紙ローラ48とローラに挟まれた被切断物12は載置台7上を前進し、Y1方向に於ける所定位置に達すると、送紙モータへの通電が停止する。
【0068】
そして制御部52は、パソコン53より印刷データを取り込む。また、パソコン53より記憶部56へ、印刷データを読込んだ後に、記憶部56から、印刷データを取り込んでも良い。この時、カッタキャリッジ19およびカッタ21は、待機状態の位置(X1−X2方向に於て、最もX1方向の位置)に存在する。
【0069】
次に、制御部52はプリントキャリッジ駆動部15を構成するキャリッジモータを通電させ、プリントキャリッジ13を所定の左端から右端へ移動させる。制御部52は上記動作と共に、各印字ヘッド17に設けられた各々の圧電素子に対し電圧を印加し、インク液を適宜吐出させ、印刷を行う。
【0070】
そして、制御部52は、上記印刷動作を終了すると、再びキャリッジモータを通電させ、プリントキャリッジ13を待機位置(例えばクリーニング部60の上方)に移動させ、キャリッジモータの通電を停止する。
【0071】
この様にして、プリントキャリッジ13が待機位置に位置した後、制御部55は、水平駆動部20を構成するカッタキャリッジモータ(図示せず)を通電させる。
【0072】
その結果、カッタ21は載置台7の所定地点(図7のC1点であり、これがカッタアップダウンのホームポジションである)に移動する。この時、制御部52は、カッタキャリッジモータの通電を停止する。
【0073】
次に、制御部52は、垂直駆動部36を構成するカッタモータ38に、所定の負電圧を印加させる。そして、制御部52は、1ステップ分だけカッタモータ38を通電させる。
【0074】
その結果として、カッタモータ38は、所定方向と逆方向に1ステップ(回転角度7.5度)のみ回転する。そして、第1歯車39、第2歯車40、第3歯車41と第4歯車42、第5歯車43は各々、所定方向と逆方向に、所定角度だけ回転する。そして、ホルダ45がZ2方向に移動し、カッタ21に固定されたカッタ刃28の1端(先端28a)もZ2方向(下方)に移動する。
【0075】
なお、この時、歯車39〜42による減速比は1/100であるので、カッタ刃28の先端28aは初期高さから0.01mm下方に移動する。
【0076】
次に、制御部52は、検出部35が電流を検出したか否かを判定する。上記説明では、カッタ21は下降を開始した直後であるので、カッタ刃28の先端28aは、未だ載置台7の表面に接触していなく、制御部52は、上記判定を否定する。
【0077】
そして、制御部52は、上記下降動作と上記判定動作を繰返している間に、ホルダ45と、カッタ21とカッタ刃28は、共に下方(Z2方向)へ移動し、カッタ刃28の先端28aが載置台7の表面に接触する。
【0078】
その結果、検出部35は電流を検出し、制御部52は上記判定を肯定する。この時、検出部35を構成する検知用端子32は、制御部52に対し、検出信号(Loレベルの信号)を出力する。
【0079】
この様に、カッタ刃28の先端28aが、初期高さから、載置台7の表面に当接するまでに、カッタモータ38は所定方向と逆方向に、例えば100ステップ分回転したとする。即ち、カッタ刃28は1mm下降し、この時、「カッタ28の高さは1mmである」と表現する。
【0080】
また、この様に、カッタ刃28の先端28aが、載置台7の表面に当接した時制御部52は、カッタモータ38のステップ数100をゼロに変換し、記憶部56に、ゼロを記憶させる(この事を、カッタ刃28の高さの初期設定を行う、と表現し、この位置をゼロ位置と呼ぶ)。
【0081】
即ち、制御部52は、主走査方向X1−X2に沿う地点C1に於て、カッタ刃28と載置台7との相対的な距離データはゼロと認識し、記憶させる。
【0082】
なお、以下の説明では、シャフト14は走査方向に沿って、真直ぐな円柱であり、平行度は維持されているものとする(図7に於て、シャフト14は平行度が維持されていないが、これは後述の説明に用いるためである)。
【0083】
次に、制御部52は、カッタモータ38に、100ステップ分だけ、所定の正電圧を印加させる。この時、カッタモータ38は、100ステップ分だけ所定方向に回転し、カッタ刃28の先端28aは、初期高さに戻る。
【0084】
そして制御部52は、水平駆動部20を構成するカッタキャリッジモータを通電させ、カッタ21を所定地点C2(図7参照)に移動させ、カッタキャリッジモータの通電を停止させる。
【0085】
次に、制御部52は、垂直駆動部36を構成するカッタモータ38に、所定方向と逆方向に回転させ、カッタ21を下降させる。
【0086】
そして例えば、カッタモータ38が105ステップだけ回転した時に、カッタ刃28の先端28aが載置台7の表面に当接したとする。
【0087】
この時、制御部52は、C2点に於けるカッタ刃28の高さが1.05mmであると測定する。制御部52は、主走査方向X1−X2に沿う地点C2に於て、カッタ刃28と載置台7との相対的な距離データは、105−100=5として認識し、記憶部56に記憶させる。
【0088】
次に、制御部52は、カッタモータ38に、105ステップ分だけ、所定の正電圧を印加させ、カッタ刃28の先端28aを初期高さに戻す。
【0089】
そして、制御部52は、カッタキャリッジモータを通電させ、カッタ21を所定地点C3(図7参照)に移動させ、カッタキャリッジモータの通電を停止させる。次に、制御部52は、C2点で行ったと同様の動作を行い、C3点に於けるカッタ刃28の高さを求め、C3点に於ける距離データを求め、記憶させる。
【0090】
制御部52は、C100点に於て、同様の動作を行う。この様に、制御部52は、主走査方向X1−X2の複数地点C1、C2、C3、C4、…、C100にてカッタ刃21を各々、移動させる。制御部52は各地点C1〜C100に於てカッタ刃28を初期高さから載置台7の表面に当接させる。
【0091】
そして、制御部52は各地点C1〜C100に於けるカッタ刃の高さ(例えばC1点では1mm、C2点では1.05mm等)を求める。次に、制御部52は上記カッタ刃の高さに従って、主走査方向X1−X2に沿う、カッタ刃28と載置台7との相対的な距離データ(例えば、C1点では0ステップ、C2点では5ステップ等)を求め、記憶部56に記憶させる。
【0092】
なお、このカッティング機1を工場出荷する前に、製造者が上記方法により、上記距離データを求め、記憶部56に記憶させても良い。
【0093】
また、上記距離データの第2の求め方として、製造者がこのカッティング機1の近くに、三次元測定機を設定しても良い。
【0094】
そして、例えば製造者は、この三次元測定機により、載置台7の水平度を測定し、又は、シャフト14と載置台7との平行度を測定する。
【0095】
その結果、例えば製造者は、載置台7の主走査方向X1−X2に沿う各地点C1〜C100に於て、カッタ刃28の先端28aと、載置台7との絶対的又は相対的な距離データを得る事ができ、記憶部56に記憶させる。
【0096】
また第3の方法として、例えば製造者はカッタ刃21を被切断物12に切り込ませ、主走査方向X1−X2にカッタ刃21を移動させ、被切断物12の切り込み度合(例えばフルカットか、ハーフカットか、全く切り込まれていないか等)を観察する事により、距離データを得て、記憶部56に記憶させても良い。この様に、第2および第3の方法では、シャフト14が平行でなく、主走査方向X1−X2に沿って、うねっていても(図7参照)、正確な距離データが得られる。以上で、距離データを求める動作の説明を終わる。
【0097】
次に、主に、図8と図9に従って、このカッティング機1の切断動作を説明する。最初に、制御部52は、パソコン53又は記憶部56より、カットデータを読込む(図9のS1)。カットデータとは、カッタ刃28をアップ位置に移動させるか、または、ダウン位置に移動させるかを指示する指示信号と、座標(xi、yi)から成る。
【0098】
例えば、被切断物12が200ミクロンの厚さならば、アップさせる指示信号は、カッタモータ38をゼロ位置から150ステップ分だけ、所定方向に回転させる信号である。この時、カッタ刃28の先端28aは、載置台7の表面から、1.5mmだけ上方に位置する。
【0099】
また、ダウンさせる指示信号は、カッタモータ38をゼロ位置からステップ分だけ、所定方向と逆方向に回転させる信号である。この時、カッタ刃28の先端28aは載置台7の表面から0.04mmだけ上方に位置する(図8を参照)。
【0100】
次に、制御部52は、水平駆動部20を通電させ、カッタ21をホームポジション(主走査方向の最もX1側)に移動させ、キャリッジホームポジション信号を検出する(図9のS2)。
【0101】
そして、制御部52は、水平駆動部20を通電させ、カッタ21をC1点(図7参照)の上方に移動させ、カッタアップダウンホームポジション信号を検出する(図9のS3)。
【0102】
次に、制御部52は、搬送手段49aを通電させ、被切断物12をY1方向へ移動させ、所定の位置に達した事を検出する(図9のS4)。
【0103】
そして制御部52は、水平駆動部20を通電し、カッタ21を主走査方向X1−X2に移動させ、搬送手段49aを通電し被切断物12を副走査方向Y1−Y2に移動させる(図9のS5)。
【0104】
次に制御部52は、カットデータに従い、カッタ21の現在の位置(xi、yi)がカッタダウン位置か否かを判定する(図9のS6)。もしも(xi、yi)がカッタダウン位置ならば、制御部52は、S6を肯定する。
【0105】
そして制御部52は、垂直駆動部36を通電し、カッタ21をダウン位置に移動させる(図9のS7)。この時、カッタ刃28の先端28aは、載置台7の表面から0.04mmだけ(4ステップ分)上方に位置している。
【0106】
次に制御部52は、水平駆動部20および搬送手段49aを通電させる(図9のS8)。そして制御部52は、カッタキャリッジ19の位置、即ち、カッタ21の位置(x1、y1)を検出する(図9のS9)。
【0107】
次に制御部52は、カッタ21に於ける主走査方向X1−X2の位置x1に対する距離データを、記憶部56から読み出す(図9のS10)。仮に、上記位置x1がC2点(図7)と一致するならば、制御部52は、位置x1(即ちC点)に於ける距離データ(+5ステップ)を読み出す。
【0108】
そして、制御部52は垂直駆動部36に対し、カッタ刃28のダウン量を調整する(図9のS11)。即ち、距離データが0ステップであるC1点に対し、距離データが+5ステップであるC2点(x1)について、C1点に於ける載置台7の表面7aよりも、+4−5=−1ステップ分だけ低い位置に、カッタ刃28の先端28aが位置する様に、ダウン量を調整する。
【0109】
この時、C2点に於て、載置台7の表面は、表面7aよりも5ステップ分だけ下方(Z2方向)に位置している(図8参照)。また、C2点に於て、カッタ刃28の先端28aは、表面7aよりも1ステップ分だけ下方に位置している。その結果、C2点に於て、カッタ刃28の先端28aは、載置台の表面よりも、5−1=4ステップ分(40ミクロン)だけ上方に位置している。
【0110】
この様に、切断時に、制御部52は、距離データに従い、主走査方向X1−X2に沿って、被切断物12に対するカッタ刃28の切り込み量(即ち、80+40+80−40=160ミクロン)が略一定になる様に、カッタ刃21のダウン量を調整する。
【0111】
言い換えるならば、制御部52は、主走査方向X1−X2に沿う、カッタ刃28と載置台7との絶対的又は相対的な距離データに従って、カッタ刃28の高さを制御する。
【0112】
また、図9のS7〜S11に示す様に、切断時に、制御部52は、前記ダウン量に従い、カッタ刃28を被切断物12に切り込ませ、主走査方向X1−X2に移動させながら、被切断物12を副走査方向Y1−Y2に移動させる。
【0113】
また、上記説明と異なり、搬送手段49aを用いないで、垂直駆動部36を副走査方向Y1−Y2へ移動させ、上記切断動作を行っても良い(X−Yカッティングプロッタと同一の構成である)。
【0114】
次に、制御部52は、カッタ21の現在位置がカッタアップ位置か否かを判定する(図9のS12)。もしも、カッタ21の現在位置がダウン位置ならば、制御部52は、S8〜S12を繰り返す。
【0115】
上記動作を繰り返す事により、カッタ21の現在位置がカッタアップ位置になれば、制御部52は、S12を肯定する。
【0116】
次に、制御部52は、カッタ21をアップさせ(図9のS13)、カットデータが終了か否かを判定する(図9のS14)。
【0117】
もしも、カットデータが終了していなければ、制御部52はS14を否定し、S5〜S14の動作を繰り返す。上記動作を繰り返す事により、カットデータが終了すれば、制御部52はS14の判定を肯定し、切断動作を終了する。
【0118】
【発明の効果】
請求項1の本発明では、被切断物が載置される載置台と、被切断物を副操作方向に搬送する搬送手段と、被切断物を切断するカッタ刃を有するカッタと、このカッタを保持し、任意の高さ位置に移動させる垂直駆動部と、この垂直駆動部を載置しカッタを副操作方向に直交する主走査方向に移動させる水平駆動部と、この水平駆動部を案内するシャフトと、制御部とを備え、この制御部は、シャフトと載置台との平行度を測定することで得られた距離データに従って、垂直駆動部によりカッタ刃の高さ位置を制御する。この様に、制御部は、カッタ刃と載置台との距離データに従って、カッタの高さ位置を制御するので、シャフトと載置台とが平行でない(主走査方向にうねっている)場合や、載置台が水平でない場合も、被切断物への切り込み量を容易に、かつ望しい値に制御できる。
【0120】
請求項の本発明では、前記カッタ刃を前記被切断物に切り込ませ、主走査方向に前記カッタ刃を移動させ、切り込み度合を測定する事により、前記距離データは得られる構成とする。上記構成により、シャフトと載置台とが平行でない場合や、載置台が水平でない場合も、被切断物への切り込み量を容易に、かつ望しい値に制御できる。
【0121】
請求項の本発明では、前記カッタ刃が前記載置台に当接した事を検出する検出器を設け、主走査方向の複数地点にて前記カッタ刃を移動させ、各地点に於いて、前記カッタ刃を、初期高さから、前記載置台に当接させ、各地点に於ける前記カッタ刃の高さを求める事により、前記距離データは得られる構成とする。この様に、検出器により、上記当接を自動的に検出し、前記距離データを自動的に得る事が出来るので、操作者(又は製造者)による距離データ取得の手間が不必要となる。
【0122】
請求項の本発明では、前記垂直駆動部は、前記カッタ刃をアップ位置又はダウン位置に移動させ、切断時に、前記制御部は、前記距離データに従い、主走査方向に沿って、前記被切断物に対する前記カッタ刃の切り込み量が略一定になる様に、前記カッタ刃のダウン量を調整する構成とする。この様に、載置台が平行でなく、うねっていても、被切断物に対するカッタ刃の切り込み量が主走査方向に於いて略一定となるので、例えば第1層と第2層のみに切り込みを入れ、第3層を残すことができ、カッティング性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカッティング機1の斜視図である。
【図2】上記カッティング機1の要部斜視図である。
【図3】上記カッティング機1に用いられる検出部35等の断面図である。
【図4】上記カッティング機1に用いられる垂直駆動部36の断面図である。
【図5】上記カッティング機1のブロック図である。
【図6】上記カッティング機1に用いられる被切断物12の一例を示す図面である。
【図7】上記カッティング機1に於て、距離データを得る動作を説明するための図面である。
【図8】上記カッティング機1に於ける、切断動作を示す図面である。
【図9】上記切断動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
7 載置台
12 被切断物
20 水平駆動部
21 カッタ
28 カッタ刃
36 垂直駆動部

Claims (4)

  1. 被切断物が載置される載置台と、前記被切断物を副操作方向に搬送する搬送手段と、前記被切断物を切断するカッタ刃を有するカッタと、前記カッタを保持し、任意の高さ位置に移動させる垂直駆動部と、この垂直駆動部を載置し前記カッタを前記副操作方向に直交する主走査方向に移動させる水平駆動部と、この水平駆動部を案内するシャフトと、制御部とを備え、前記制御部は、前記シャフトと前記載置台との平行度を測定することで得られた距離データに従って、前記垂直駆動部により前記カッタ刃の高さ位置を制御する事を特徴とするカッティング機。
  2. 前記カッタ刃を前記被切断物に切り込ませ、主走査方向に前記カッタ刃を移動させ、切り込み度合を測定する事により、前記距離データは得られる事を特徴とする請求項1のカッティング機。
  3. 前記カッタ刃が前記載置台に当接した事を検出する検出器を設け、主走査方向の複数地点にて前記カッタ刃を移動させ、各地点に於いて、前記カッタ刃を、初期高さから、前記載置台に当接させ、各地点に於ける前記カッタ刃の高さを求める事により、前記距離データは得られる事を特徴とする請求項1のカッティング機。
  4. 前記垂直駆動部は、前記カッタ刃をアップ位置又はダウン位置に移動させ、切断時に、前記制御部は、前記距離データに従い、主走査方向に沿って、前記被切断物に対する前記カッタ刃の切り込み量が略一定になる様に、前記カッタ刃のダウン量を調整する事を特徴とする請求項1のカッティング機。
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