JP4023648B2 - 皮膚代謝促進物及び機能性食品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食用の家禽類ゼラチン又はその加水分解物、家禽類ゼラチン又はその加水分解物とカルノシン及び/叉はアンセリンとからなる皮膚代謝促進物、及びこれらを含む機能性食品に関する。より詳細には、皮膚のコラーゲン合成促進、皮膚のターンオーバー促進、並びに紫外線の暴露によって生じる皮膚炎症の軽減又は治癒の促進を可能とする食用の家禽類ゼラチン又はその加水分解物、食用の家禽類ゼラチン又はその加水分解物とカルノシン叉はアンセリンとからなる皮膚代謝促進物、これらを含む機能性食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
コラーゲンはヒトをはじめとする多細胞動物の体の全体あるいは臓器の支持、補強、結合、境界面形成などの役目を果している蛋白質であり、特に、皮膚、骨、軟骨、腱などに多量に存在する。コラーゲンには分子種の違いにより、現在迄に19種類(I型〜XIX型)の型のあることが報告されている。これらの型は、分布する組織や機能に違いがあるものの、▲1▼3本螺旋構造の分子である、▲2▼細胞外に分泌される、▲3▼会合して、線維状あるいは膜状の構造体をつくるという共通の性質を有する。そして、螺旋構造部分のアミノ酸配列には規則性があり、−Gly−X−Y−(XとYはアミノ酸残基を表し、Xにはプロリンが、Yにはヒドロキシプロリンが頻繁に存在する)を繰り返している。
【0003】
コラーゲンを水と長時間加熱すると、ある温度で急激に3本螺旋の分子構造が崩れ、可溶化し、液中に抽出される。この抽出液を濃縮乾燥したものがゼラチンである。ゼラチンを商業的に生産する場合には、原料としては大量かつ安価に入手可能な牛又は豚の骨又は皮が供され、調製法としては原料をアルカリ又は酸で前処理する方法が採用されている。ゼラチンは、起泡性、皮膜形成能、保水性、保護コロイド性、弾力性、熱可逆的ゾル・ゲル変換特性(ゲル化特性)など多くの特徴を有し、安価かつ大量に入手可能なので、食用、医療用、化粧品用、写真用、工業用などの幅広い用途で利用されている。
【0004】
ゼラチンは保湿性及び良好な使用感を有するので化粧料としても用いられている。一方、特開平7−278012号は、コラーゲン又はその加水分解物に杜仲葉、人参、五加皮又は黄耆を配合した物はコラーゲンの生合成を促進するので、生体組織の新陳代謝促進剤及び加齢変化予防食品となることを開示した。特開平9−67262号は、杜仲、人参の抽出物にDNA、コンドロイチン硫酸、コラーゲン又はハトムギエキスを配合した物は皮膚賦活剤及び皮膚賦活食品となることを開示した。このように、コラーゲン又はゼラチンの栄養価は従来は低いと考えられていたが、コラーゲン又はゼラチンの新たな食品機能(体調調節機能)が明らかにされつつある。
【0005】
しかし、コラーゲンのアミノ酸配列、構成アミノ酸とその組成比率には、動物種や分子種(特に、I型、II型とIII型)の違いによる差が少ないことから、ゼラチン原料の種差や調製方法の違いという観点からは、ゼラチンの体調調節機能が検討されることはなかった。また、ゼラチンの体調調節機能を向上させる物質、特に畜産物由来の物質との併用という観点からは、ゼラチンの体調調節機能が検討されることがなかった。
一方、ゼラチンの原料種や調製方法に特異的な体調調節機能も見い出されつつある:(1)一定の条件で変性(ゼラチン化)処理されたII型コラーゲンの投与は慢性関節リウマチのモデル動物(Collagen−induced arthritis)の発症遅延、症状軽減を生じる(特開平9−59176号);(2)一定の条件で変性(ゼラチン化)処理されたII型コラーゲンの経口投与は、変型関節リウマチ等のモデル動物(Adjuvant arthritis)の発症遅延、症状軽減を生じるが、同様に処理されたI型コラーゲンの投与は上記効果を生じない(proc.44th ICOMST(1998):1030−1031);(3)家禽類の皮、骨又は腱から調製された等電点7〜10のゼラチン又はそのペプチドは低アレルゲン性である。一方、牛皮又は豚皮から調製されたアルカリ処理ゼラチン及び酸処理ゼラチン、並びに家禽類の皮等から調製されたアルカリ処理ゼラチンはアレルゲン性を有する(特願平10−319929号)。
しかし、皮膚のコラーゲン合成や皮膚のターンオーバーを促進すると共に、紫外線の暴露によって生じる皮膚の炎症を抑制又は治癒を促進し、皮膚の瑞々しい若さを維持するのに有効なゼラチンとその効果を増進させる畜産物由来成分からなる食用の組成物、又はそれを含む食品は従来は知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
皮膚は内臓諸器官の保護、体温調節、分泌など多彩な機能を営む臓器で、その重量・面積とも身体中最大のものである。また、特に顔面、手、腕、足、脚などの皮膚は美容とも大いに関係する。健康で美しく年齢を重ねたいとの願い、皮膚の若さと瑞々しさを何時までも保持し続けたいことの願いは万人に共通するものであるが、高齢化社会を迎えた現在、それらはますます切実なものとなっている。
皮膚は外側から、角層を含む表皮、真皮、皮下組織からなっている。発生学的には、真皮は中胚葉に由来し、表皮は外胚葉に由来する。表皮と真皮の境界には基底膜がある。
真皮にはコラーゲンの線維が縦横に絡み合いながら走っているので、皮膚は弾力性、柔軟性を呈する。皮膚は老化に伴い粗鬆化するが(弾力性や柔軟性の低下)、これに皮下組織や筋肉の支持力の低下が加わってシワやタルミの発生が加速される。皮膚の粗鬆化の原因のひとつはコラーゲンに架橋が形成されるためである。コラーゲンの代謝回転は遅いが、架橋が形成され重合されたコラーゲンは、分解酵素の作用を受け難くなり、さらに代謝回転が遅くなる。
これらのことから、皮膚の瑞々しい若さを維持するためには、コラーゲンの架橋形成を抑制し、代謝回転を促進させる必要がある。そして、このような目的を達成する機能性食品及びその素材の開発が強く望まれていた。
【0007】
表皮は分化の程度の異なる表皮細胞の層で構成されているが、細胞分裂は基底細胞のみで行われている。基底細胞の増殖や分化は種々の要因(カルシウムイオン、サイクリックAMP、蛋白キナーゼ、レチノイド、ビタミンD、グルココルチコイドやプロスタグランジン等の外、EGFやTGF−β等の細胞増殖因子)により調整されている。そして、表皮の内側から外側に向って、即ち分化の程度の進行順に、基底細胞、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞とターンオーバーされる。なお、角質細胞には核は存在しない。
表皮は化学的・物理的刺激を受けると変調し、錯角化と呼ばれる角化異常が生じる。このような場合には、核の消失しない不完全な角層が形成される。例えば、冬の空気が乾燥する時期に多く発生する顔面等の肌荒れの際にも、この有核の角層細胞がしばしば認められる。そして、表皮角層のターンオーバーの変調は皮膚の乾燥、落塵性の変化を生じる。一方、表皮角層のターンオーバーが正常に行われていると、皮膚は瑞々しさを保持する。
表皮は常に分裂を繰り返している組織であり、ターンオーバーは1日当たり1.5x10cells/cmと推定されるので、成人の体表面積を1.6mとすると、表皮は1日当り約25億個の細胞を作る。
これらのことから、特に空気の乾燥する時期においても、皮膚の瑞々しい若さを維持するためには、非常に多くの表皮細胞を正常にターンオーバーさせる必要がある。そして、このような目的を達成する機能性食品及びその素材の開発が強く望まれていた。
【0008】
皮膚の若さを阻害するものとして皮膚の老化もある。皮膚の老化には上述の加齢による老化と光老化がある。皮膚の光老化は加齢による老化と質的に異なるものと考えられている。光老化では、コラーゲンの変性や肥厚性弾性線維症、グリコサミノグリカンの増加などにより、皮膚はむしろ厚くなる。またこれらの成分を産生する線維芽細胞自身の機能にも損傷を与える。従って、戸外活動の機会が多く、長時間日光に暴露された人の皮膚は萎縮し、しわが目立ち、色素沈着が見られる(光線性弾力線維変性)。症状が重度となると、深い皮溝が斜めに交差し菱形の図形状のしわとなって現れる菱形皮膚やFavre−Racouchot症候群となる。
紫外線の連続照射によるシワ形成がビタミンEなどの抗酸化剤と抗炎症剤の塗布により予防できることから、皮膚の光老化には紫外線の照射及び紫外線の照射に伴って生じる各種フリーラジカルや活性酸素が関係するとされている。活性酸素(一重項酸素)の発生はコラーゲンに架橋を生じる[FRAGRANCEJOURNAL1997(4):24−28.]。また、皮膚は日光や紫外線に暴露されると、急性炎症性変化である日やけ(sunburn)、それに引き続きメンラニン色素の沈着(suntan)を生じる。
紫外線(UVB叉はUVB+UVA)の暴露によるこれらの皮膚の障害を避けるための手段として紫外線吸収剤(サンスクリーン)の塗布は有効であるが、通常の食品の摂取によって紫外線の暴露によって生じる皮膚の障害や炎症が抑制又は軽減され、さらには炎症からの治癒促進がなされれば好ましい。そこで、このような目的を達成する機能性食品及びその材料の開発が強く望まれていた。
【0009】
フリーラジカルや活性酸素を除去する物として各種の抗酸化物質が知られており、食品、特に加工食品にも適用可能な抗酸化物質も知られている。そのうち、畜産食品由来のペプチド、カルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)及びアンセリン(β−アラニル−1−メチル−L−ヒスチジン)は抗酸化活性を有する(MeatSci.49(1),55−64,1998)。これらの物質の用途として、▲1▼特開平4−235111号は、L−カルノシン又はホモカルノシンとムコ多糖類、可溶性ペプチド又はレシチンからなる化粧料を開示した。しかし、機能性食品としての用途及びアンセリンの応用を教示しなかった;▲2▼特表平4−502611号は、アンセリン、カルノシン等からなるコラーゲンの架橋抑制物を開示した。しかし、皮膚、特に表皮層のターンオーバーの促進に効果又は相乗効果を発揮する組成物を教示しなかった;▲3▼特開平9−20661号は、アンセリン、カルノシン等のイミダゾール化合物を含有する学習能力向上組成物を開示した。しかし、皮膚、特に真皮層のコラーゲン合成を促進し、表皮層のターンオーバーの促進に効果を発揮する物を教示しなかった。
【0010】
そこで、本発明者らは皮膚の瑞々しい若さの維持と改善を目的に、より詳細には、皮膚(真皮)のコラーゲン合成の促進、皮膚(表皮)のターンオーバーの促進、紫外線の暴露によって生じる活性酸素の除去、障害又は炎症の抑制又は軽減、さらには治癒の促進を目的に鋭意検討を重ねてきた。その結果、家禽類ゼラチン又はその加水分解物、家禽類ゼラチン又はその加水分解物とカルノシン叉はアンセリンとからなる組成物、及び該組成物を含む食品は所期の目的の達成に効果を奏することを見い出した。本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、高齢化社会を迎えた現在ますます切実なものとなっている万人に共通な健康で美しく年齢を重ねたいとの願い、皮膚の若さと瑞々しさを何時までも保持し続けたいとの願いと希望を、安価でかつ食事により叶えさせることを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の要旨は、
▲1▼家禽類の皮、骨及び/又は腱から調製された等電点7〜10の食用ゼラチン及び/又はその加水分解物を含有する皮膚代謝促進物;
▲2▼上記▲1▼に記載の食用ゼラチン及び/又はその加水分解物とカルノシン及び/又はアンセリンとを含有する皮膚代謝促進物;
▲3▼家禽類が鶏である上記▲1▼又は▲2▼記載の皮膚代謝促進物;
▲4▼上記▲1▼〜▲3▼に記載の皮膚代謝促進物を含む機能性食品;
である。
【0012】
【発明実施の形態】
本発明の皮膚代謝促進物の構成要素であるゼラチンは、家禽類の皮、骨及び/叉は腱由来であって、等電点が7〜10のものであり、かかるゼラチンの調製法は特願平10−319929号に詳述されているが、概略的には家禽類の皮、骨及び/叉は腱から酸性ゼラチンの調製方法で調製することができる。当該ゼラチンは、従来のゼラチンをアレルゲンとして認識する患者血清と抗原抗体反応させるとき抗原抗体反応を生じない叉は抗原抗体反応が低値であることを特徴とする。なお、上記の抗原抗体反応が低値であるとは、試験結果に基づき統計学上の有意差検定をする時、健常者血清と比較して有意差の認められない状態を意味する。
当該ゼラチンの加水分解物も上記の出願に詳述されているが、概略的には当該ゼラチンを常法に準じて蛋白分解酵素(例えば,パパイン等)、酸などで加水分解することにより調製することができる。分子量は、使用態様などに応じて適宜調整することができるが、500〜5000が適当である。
【0013】
上記のゼラチンの出発原料である家禽類の皮、骨及び/叉は腱は食肉産業の副生物を利用することができる。家禽類としては、鶏、アヒル,ガチョウ,七面鳥などが例示できるが、原料的は鶏が有利であり、出発原料としては鶏の皮、骨及び/又は足が好適に用いられる。従って、本発明の家禽類由来ゼラチン又はその加水分解物を、以下、便宜上鶏ゼラチンと称する。
なお、本発明において、皮膚代謝促進物とは、皮膚のコラーゲン合成促進、皮膚のターンオーバー促進、紫外線の暴露によって生じる皮膚炎症の抑制又は治癒の促進などのように、皮膚障害の予防及び治癒作用を有するものを意味する。
【0014】
一方、本発明の鶏ゼラチンは特願平10−319929号に記載のゼラチンより安価に製造することができる。その理由としては次の様な要因を挙げることができる:▲1▼アレルギー患者用途の場合には、アレルゲン性を完全に排除し保証するための特段の製造施設、製造工程及び品質保証体制等を必要とするが、本発明の用途の場合にはこれらを要しない、▲2▼本発明品は食事として摂取されるので(言換えれば、経皮、経筋肉、経静脈、経眼、経鼻等のようにヒトの組織/器官/血流などに直接投与されることはないので)、食品衛生上の要件を満足し皮膚の瑞々しい若さや皮膚性状の維持/改善の効果の発現が損なわれない限り、ゼラチン以外の蛋白質、ペプチド、アミノ酸、脂質、ミネラル及び/叉はゼラチンの調製時に用いられる酸、酸の中和によって生じる塩等を含んでいても良い。
なお、本発明の鶏ゼラチンの総窒素含量中のゼラチン分子に由来する窒素含量は70%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上であり、本発明の鶏ゼラチンの酸加水分解物のアミノ酸1000残基当りのヒドロキシプロリン残基数は60以上、より好ましくは70以上、更に好ましくは80以上である。
【0015】
また、本発明の鶏ゼラチンは実質的には特願平10−319929号に記載のゼラチン及びその加水分解物を含有するゼラチンであるので、鶏ゼラチン分子自体は従来のゼラチンをアレルゲンとして認識する患者血清と抗原抗体反応させても抗原抗体反応を生じない。さらに、本発明の鶏ゼラチンはヒトの免疫系から異物として認識されないばかりか、本発明の鶏ゼラチンはヒトの体内で自己のコラーゲン代謝物として認識され、処理される可能性もある。一般に、自己成分の代謝による減少、自己の成分の代謝産物の蓄積、又は自己成分の代謝産物を排除処理した情報は当該成分の生合成をアップレギュレイトすると考えられるから、経口摂取された本発明の鶏ゼラチン及び/叉は本発明の鶏ゼラチンのヒト体内での代謝産物は、皮膚局所(真皮及び/叉は表皮)に於いてヒトの自己成分又はその代謝産物として認識されると共に、ヒトの自己成分の合成をアップレギュレイトし、ヒトの細胞増殖、コラーゲン合成、表皮細胞のターンオーバーの促進に関与すると想定される。そして、後記の試験例が示すように、表皮細胞のターンオーバーの指標である皮膚水分保持力は、市販食用ゼラチン加水分解物を食した人よりも本発明の鶏ゼラチン加水分解物を食した人の方が高値であった。
本発明の鶏ゼラチン又はその加水分解物の摂取量は摂取者の年齢、体重、症状などにより適宜調整することができるが、1日当たり0.5〜30g摂取するのが好ましい。0.5g以下では効果の発現は期待されない。30g以上では、必須アミノ酸のバランスが崩れ、栄養学的に好ましくない。
【0016】
皮膚の光老化には紫外線の照射及び紫外線の照射に伴って生じる各種フリーラジカルや活性酸素が関係し、活性酸素(一重項酸素)の発生はコラーゲンに架橋を生じるとされている[FRAGRANCEJOURNAL1997(4):24−28.]。
食品として利用可能な抗酸化剤としては、トコフェロール、アスコルビン酸、カルチノイド、フラボノイド(フラボノール類、イソフラボン類、カテキン類)、コーヒー酸誘導体、セサミノール、メラノイジン、アミノ酸・ペプチド(トリプトファン、ヒスチジン、チロシンなど)、香辛料(オイゲノール、ショウガオール、カルノソール、チモール、クルクミン)、フィチン酸、グルタチオンなどあるが[食品と開発.Vol.28.No.10.(1993):10−31992913]、本発明の皮膚代謝促進物を調整するための抗酸化剤は、食肉に分布するペプチド性の抗酸化物質であるカルノシン(β−アラニル−L−ヒスチジン)及び/叉はアンセリン(N−β−アラニル−1−メチル−L−ヒスチジン)であり、特に鳥類の骨格筋に多く分布するアンセリンが好ましい。
【0017】
カルノシン及びアンセリンは水溶性であるので、▲1▼本発明の鶏ゼラチンを家禽類の皮、骨及び/叉は腱から酸性条件下で熱水抽出する際に、原料に付着した鶏骨格筋からアンセリンを同時に抽出することができ、▲2▼熱水抽出の際に、鶏胸筋などの骨格筋を別途添加しておけば、アンセリンの抽出量を調整することもできる。なお、熱水抽出の際に、豚肉、豚心臓などを別途添加すれば、カルノシンを同時抽出することもできる。骨格筋の主要蛋白質であるアクチンやミオシンの等電点は酸性側にあるから、これらは本発明の鶏ゼラチンの抽出条件(酸性条件)では抽出され難い。
また、本発明の皮膚代謝促進物を調製するために、本発明の鶏ゼラチンにカルノシン又はアンセリンの精製品を添加してもよく、アンセリン及び/叉はカルノシンを含有する畜肉エキス、好ましくは鶏エキス等を添加しても良い。鶏エキスにはアンセリン及び/叉はカルノシンが含まれるが、鶏エキスを調製する際に供する鶏肉や鶏ガラの部位及び/叉はそれらの混合割合い等によって、アンセリン及びカルノシンのそれぞれの含量と比率は異なる。鶏エキス中のアンセリン含量(但し、乾燥重量当たり)は0.2〜8%程度、カルノシン含量は0〜5%程度、両者の合計は0.2〜10%程度、アンセリン:カルノシン=1.2以上:1程度であり、アンセリン含量がカルノシン含量を下回ることはない。豚エキスにもアンセリン及び/叉はカルノシンが含まれる。豚エキス中のアンセリン含量(但し、乾燥重量当たり)は0〜0.5%程度、カルノシン含量は1〜5%程度、両者の合計は0.2〜5%程度、アンセリン:カルノシン=0〜0.5:1程度であり、アンセリン量がカルノシン量を上回ることはない。
本発明の皮膚代謝促進物中のアンセリン含有量又はカルノシン含有量は好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.3%以上、更に好ましいくは0.5%以上である。
なお、トコフェロールは単独使用される場合よりも、低分子ゼラチンと有機酸(リンゴ酸、クエン酸、又はアスコルビン酸)と併用使用される場合の方が、より強い抗酸化効果を発揮することも知られている[皮革科学.Vol.40.(1994):121−132.]。
本発明の皮膚代謝促進物は、必要に応じて、糖類、アミノ酸類、蛋白質、ミネラル類、脂質などの慣用の食品添加物を添加してもよい。
【0018】
本発明の機能性食品は上述の皮膚代謝促進物を含有することからなる。かかる機能性食品の形態としては,例えば、畜産加工品(例えば、ハム、ソーセージ、ベーコン等)、水産加工品(例えば、ちくわ,かまぼこ、はんぺん等)、菓子類(例えば、クッキー、ケーキ、キャンデー等)、飲料(例えば、果汁飲料、清涼飲料、栄養ドリンク、ゼリー飲料、スープ等)、乳製品(例えば、ヨーグルト、チーズ、バター等)、主食類(例えば、パン、麺類、ご飯等)、惣菜類(例えば、ギョウザ、シュウマイ、ハンバーグ等)などが例示され、配合量としては、摂取者の体重、年齢、症状、摂取量などに応じて適宜調整することができるが、一般に0.01〜10%程度とされる。上記の形態の他、錠剤、カプセル状、顆粒状、粉状などであってもよく、この場合の配合量としては、摂取者の体重、年齢、症状、摂取量などに応じて適宜調整することができるが、一般に1〜50%程度とされる。これらの機能性食品はそれぞれ常法に準じて調製することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明物を食用に供することにより皮膚コラーゲンの合成促進、皮膚ターンオーバーの促進、紫外線の暴露により生じる皮膚炎症の軽減並びに治癒の促進を図ることができる。そして、高齢化社会を迎えてますます切実なものとなっている、健康で美しく年齢を重ね、皮膚の若さと瑞々しさを何時までも保持し続けたいとの万人の願いを、安価にかつ食事により叶えさせることができる。しかも、本発明物の原料としては食肉産業の副生物を利用できるので、資源の有効利用を図ることもできる。
【0020】
【実施例】
以下、試験例、実施例を挙げて本発明の効果を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
鶏ゼラチンと鶏ゼラチン加水分解物
鶏足から酸性ゼラチンの調製方法に準じて鶏ゼラチンを調製した。即ち、鶏足を粉砕後、5倍量の3%塩酸溶液に浸漬した。48時間後、沈澱物を回収し、水洗して過剰の酸を取り除いた。5倍量の塩酸溶液(pH4)を加え60℃、4時間加熱抽出した。その後、抽出温度を段階的に上昇させる抽出操作を繰り返した。抽出液を集め、中和し、固形分が25%になるまで濃縮し、100℃で殺菌して鶏ゼラチンを調製した。
また、上述の中和した抽出液をパパイン(添加量0.25%)を作用させて加水分解し(50℃、3時間)、固形分が25%になるまで濃縮し、100℃で酵素の失活と殺菌を行って、鶏ゼラチン加水分解物を調製した。
4℃に放置する場合には、前者の鶏ゼラチンはゲル化したが、後者の鶏ゼラチン加水分解物はゲル化しなかった。鶏ゼラチン及び鶏ゼラチン加水分解物のアミノ酸1000残基当りのヒドロキシプロリン残基数は両者とも95であった。
【0021】
実施例2
鶏ゼラチン加水分解物組成物(1)
実施例1に記載の鶏ゼラチン加水分解物に鶏胸肉から抽出・精製したアンセリンを混和して(それぞれの固形分重量としての割合=95:5)、鶏ゼラチン加水分解物組成物(1)を得た。
【0022】
実施例3
鶏ゼラチン加水分解物組成物(2)
実施例1に記載の鶏ゼラチン加水分解物の凍結乾燥物80部に、鶏エキスの凍結乾燥物20部を混和して鶏ゼラチン加水分解物組成物(2)を得た。得られた鶏ゼラチン加水分解物組成物(2)中のカルノシン及びアンセリン含量はそれぞれ0.3%と0.6%であった。
【0023】
実施例4
固形たまごスープの製造
乾燥みつば0.8g、乾燥紅ずわいがに0.6g、乾燥しいたけ0.4gをトレーに入れておく。これに実施例1に記載の鶏ゼラチン加水分解物4g、鶏エキス2g、デキストリン0.6g、適当量の調味料、水を加え加温溶解した。これに鶏卵16gを溶き卵にして加えて凝固させて、卵スープを調製し、トレーに流し入れた。そして、予備凍結し、凍結乾燥して固形たまごスープを作製した。
【0024】
実施例5
りんごジュースの製造
1/5濃縮りんご果汁20g、実施例2に記載の鶏ゼラチン加水分解物組成物(1)8g、クエン酸0.2g、アップルフレーバー0.1gに水を加えて全量を100gとし、常法により飲料を製造した。
【0025】
実施例6
ゼリー飲料の製造
グラニュー糖8g、増粘多糖類を6gをあらかじめ混合し実施例3に記載の鶏ゼラチン加水分解物(2)2gと水を加え全量を100gとし、加熱溶解した。あら熱を除去した後、アイソトニックミックス10g、ビタミンミックス0.09g、クエン酸0.3gを加え、常法によりゼリー飲料を作製した。
【0026】
試験例1
鶏ゼラチンペプチドの経口投与によるラットの真皮コラーゲンの合成促進
(1)実験動物
9週齢のWister系雄ラット24匹を2群に分けた。
(2)試験区及び飼料
両群共に通常の飼育用固形飼料と水を自由摂取させた。さらに、一方の群(投与群と呼ぶ)には実施例1に記載の鶏ゼラチン加水分解物4mlを、他方の群(対照群と呼ぶ)には水4mlを毎日1回、強制的に経口投与した。
(3)試験方法
1週間の予備飼育後、実験開始初日にエーテル麻酔下にてラット背部の皮膚2cm×2cmを真皮層から剥離した。4日及び8日後に、かさぶた状の再生皮膚を採取し(各群6匹)、これら再生皮膚の水分含量とハイドロキシプロリン含量を測定した。また、再生した皮膚の重量と剥離した皮膚の重量の比(回復率と呼ぶ)を求め、創傷治癒の指標とした。
【0027】
(4)結果
結果を表1に示す。各測定項目において、鶏ゼラチン加水分解物投与群と対照群との差は有意であった(Mann−WhitneyのU検定;p〈0.05)。ハイドロキシプロリンはコラーゲン特有のアミノ酸であるので、コラーゲン量の指標となる。鶏ゼラチン加水分解物投与群の再生皮膚のハイドロキシプロリン含量が高かったことから、鶏ゼラチン加水分解物の経口投与はコラーゲン合成を促進しコラーゲン含量の多い皮膚を再生させることが判明した。また、投与群の再生皮膚の水分含量が高かったことから、鶏ゼラチン加水分解物の経口投与は潤いのある肌の再生を促進させることが判明した。さらに、投与群の再生皮膚の回復率が高かったことから、鶏ゼラチン加水分解物の経口投与は欠損皮膚の回復を促進させることが判明した。
【0028】
【表1】
Figure 0004023648
【0029】
試験例2
鶏ゼラチン加水分解物及び鶏ゼラチン加水分解物組成物の経口投与はuv照射により生じる皮膚変化の程度を軽減する。
(1)実験動物
14週齢の雌ヘアレスラット40匹を5群に分けた。
(2)試験区及び飼料
各群のuv照射の有無及び飼料組成は表2の通りとした。なお、飼料組成の数値は百分率(w/w)を表わす。
【0030】
【表2】
Figure 0004023648
【0031】
(3)試験方法
各群の飼料を毎日20g、10日間給与して予備飼育した。その後、20日間ラットの背部に紫外線(線量;55mJ/cm/日。使用機種;UVP社製CL−1000)を照射した。なお、紫外線照射期間中も各群の飼料を毎日20g給与し、水は自由摂取させた。そして、紫外線照射が皮膚に及ぼす影響を下記の通り測定した。
【0032】
▲1▼皮膚の水分保持能
表皮の角層には塩類、アミノ酸などの電解質が存在するので、水分が存在すれば電気伝導性となる。電気伝導度と水分含量には相関関係があるので、電気伝導度を測定することによって、角層の水分を測定することができる。
そこで、生体角層水負荷試験を行い皮膚の水分保持能を測定した。ラット背部に水100μlを静かに乗せ、10秒後余分な水分をペーパータオルで除き、直後、30、60、90と120秒後に電気伝導度(ms;ミリシーメンス)を測定した(IBS社製SKICON−2000)。そして、電気伝導度と時間(秒)の積分値(mS・sec)を求めて皮膚の水分保持能とした。
【0033】
▲2▼皮膚の炎症
紫外線照射終了後のラット背部の皮膚の炎症の程度を調べた。即ち、ラットの両後足付け根を結ぶ直線から頭部方向に4cm垂直に延ばしたエリアの面積と同エリア内の炎症により表皮が損傷を受け赤変した面積を画像解析装置(ピアス製)を用いて測定し、それらの割合(皮膚損傷度と呼ぶ)を求めて皮膚炎症の指標とした。
【0034】
(4)結果
▲1▼鶏ゼラチン加水分解物及び鶏ゼラチン加水分解物組成物の経口投与はUV照射により生じる皮膚の水分保能の低下の程度を軽減する。
結果を表3に示す。鶏ゼラチン加水分解物(c群)及び鶏ゼラチン加水分解物組成物(E群)の予備投与はラットの皮膚角層の水分保持能を上昇した。紫外線を照射された全試験区に於いて(B、C、D及びE群)、ラットの皮膚角層の水分保持能は減少した。しかし、鶏ゼラチン加水分解物(c群)の経口投与は紫外線の暴露後の皮膚角層の水分保持能を高値に保持させ、鶏ゼラチン加水分解物組成物(E群)の経口投与は紫外線の暴露後の皮膚角層の水分保持能をさらに高値に保持させた。そして、鶏ゼラチン加水分解物又は鶏ゼラチン加水分解物組成物の経口投与は、紫外線の暴露により生じる皮膚の水分保持能の低下の程度を軽減することが判明した。
【0035】
【表3】
Figure 0004023648
【0036】
▲2▼鶏ゼラチン加水分解物及び鶏ゼラチン加水分解物組成物の経口投与はUV照射により生じる皮膚炎症の程度を軽減する。
結果を表4に示す。紫外線を照射された全試験区に於いて(B、C、D及びE群)、ラットの皮膚の炎症が認められた。症状の重い箇所では表皮が損傷していた。しかし、鶏ゼラチン加水分解物(c群)の経口投与は紫外線の暴露による生じる皮膚損傷度を軽減させ、鶏ゼラチン加水分解物組成物(E群)の経口投与は紫外線の暴露による生じる皮膚損傷度をさらに軽減させた。そして、鶏ゼラチン加水分解物又は鶏ゼラチン加水分解物組成物の経口投与は紫外線の暴露により生じる炎症の程度を軽減することが判明した。
【0037】
【表4】
Figure 0004023648
【0038】
試験例3
鶏ゼラチン加水分解物又は鶏ゼラチン加水分解物組成物添加たまごスープの摂取はヒトの肌の状態を改善する。
(1)試験参加者 20〜50才台の健康なボランティア50名を4群に分けた。
(2)供試試料
実施例4に記載のたまごスープ(試験第1群)、実施例4に記載の鶏ゼラチン加水分解物に代えて実施例2に記載の鶏ゼラチン加水分解物組成物(1)4gを加えたたまごスープ(試験第2群)、実施例4に記載の鶏ゼラチン加水分解物に代えて市販のゼラチンペプチド乾燥物1gを加えたスープ(試験第3群)、及び実施例4に記載の鶏ゼラチン加水分解物に代えてデキストラン1gを加えたスープ(プラセボ群)を調製した。そして、各スープを各試験群のボランティアに30日間摂取させた(1食分/日)。なお、各ボランティアにはスープ摂取以外には特段の条件は設定せず、通常の生活をしていたただいた。また、1日当たりのスープの摂取時間は限定しなかった。そして、試験開始前及び終了後に各群のボランティアの上腕部の皮膚の水分保持能を試験例2に記載の方法に準じて測定した。なお、試験第1群とプラセボ群のボランティアには、30日間の試験終了時に肌の変化に関する感想をアンケート調査した。試験は太陽の紫外線照射量の多い夏季(7月中旬〜8月中旬の1ヵ月間)に行った。
【0039】
(3)結果
供試スープ摂取前後の皮膚の水分保持能を表5に示す。試験第1群、同2群及び同3群のスープを摂取したボランティアの皮膚の水分促持能は、プラセボ群のスープを摂取したボランティアの皮膚の水分保持能に比べて有意に向上した(p<0.05)。また、試験第1群及び同2群のボランティアの皮膚の水分保持能は同3群のボランティアの皮膚保湿力より高くなる傾向が伺われた。
試験第1群とプラセボ群のボランティアに肌の変化について聴取したアンケート調査の結果を表6に示す。試験第1群のスープを摂取したボランティアの50%以上は肌触りや肌の弾力の改善を実感したが、プラセボ群のボランティアでは15%以下しか実感できなかった。
これらのことから、鶏ゼラチン加水分解物又は鶏ゼラチン加水分解物組成物の摂取は、皮膚の水分保持能を向上し、肌触りや弾力を改善し、表皮細胞のターンオーバーを促進することが確認された。
【0040】
【表5】
Figure 0004023648
【0041】
【表6】
Figure 0004023648

Claims (4)

  1. 家禽類の皮、骨及び/又は腱から調製された等電点7〜10の食用ゼラチンを加水分解した、分子量500〜5000のゼラチン加水分解物と、アンセリンを含有する皮膚代謝促進物。
  2. さらにカルノシンを含有する請求項1記載の皮膚代謝促進物。
  3. 家禽類が鶏である請求項1又は2記載の皮膚代謝促進物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の皮膚代謝促進物を含む機能性食品。
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