JP5997485B2 - 肌質改善組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、肌質改善組成物及びその製造方法に関し、より詳細には、エラスチン及びコラーゲンの機能を賦活させる前記組成物及びその製造方法に関する。
コラーゲンは、鋼のように強い剛性を有する線維状のタンパク質であり、哺乳類、鳥類、魚類等の皮膚の真皮、腱、動脈、軟骨等に多く含まれている。エラスチンは、ゴムのように伸び縮みする弾性を有する線維状のタンパク質であり、哺乳類、鳥類、魚類等の皮膚の真皮、靭帯、動脈等の結合組織の中にコラーゲンと共に存在する。ヒトの皮膚では、コラーゲンとエラスチンを一定の割合で含んでいる。これらのタンパク質の量は、年齢とともに減少し、それが肌のハリや潤いの低下及びシワの原因となる。
肌の老化現象を回復し、また、予防する方法として、体外からエラスチン及びコラーゲンを補充し、また、体内でのエラスチン及びコラーゲンの合成効率を高めるような機能性食品が研究されている。例えば、特許文献1には、オリーブの葉を加工して成る茶葉とコラーゲンとを含み、さらに必要に応じて、ビタミンC、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、L−カルニチン、コンドロイチン、アセチルグルコサミン、エラスチン及びアスタキチンサンから選ばれた少なくとも1種を含む食品組成物が開示される。オリーブの葉には、体内でのコラーゲンの合成を促進する効果を有するオレウロペインが豊富に含まれるため、コラーゲンとオレウロペインとを同時に摂取することにより、コラーゲンの体内合成効率が向上するとされる。
特許文献2には、2種以上のムコ多糖類と、コラーゲン及び/若しくはエラスチン又はその部分分解物と、コエンザイムQ10とを有効成分として含有する経口用皮膚老化予防・改善剤が開示される。この改善剤は、経口的に摂取することにより、肌の老化による皮膚のしわ、たるみ、くすみ等の予防・改善効果と安全性とを兼ね備えるとされる。
特許文献3には、メチルスルホニルメタンを含有し、さらに、ムコ多糖類、アミノ糖、コラーゲン、エラスチン、アミノ酸、及びセラミド類からなる群より選択される少なくとも一種を含有する、美容効果を有する食品組成物が開示される。食品組成物を摂取することによって、美白効果、シワの防止及び低減効果、肌のハリやツヤを改善する効果等の優れた美容効果が得られるとされる。
特開2006−191845(食品組成物及びその製造方法) 特開2006−143671(経口用皮膚老化予防・改善剤) 特開2005−13124(美容効果を有する食品組成物)
上記の従来技術は、体内へのエラスチンやコラーゲンの補充や合成が十分でなく、効果として満足ゆくレベルにない。そこで、本発明の目的は、エラスチン及びコラーゲンを体外から補充することによって、体内への補充と合成能力を高め、もって、エラスチン及びコラーゲンの機能を賦活させる組成物を提供することにある。
本発明者等は、上記の課題を鋭意検討した結果、エラスチン及びコラーゲンに対して、プロポリス、ビタミン及び銅塩類を一定割合配合することにより、上記の課題を解決できることを見出した。すなわち、本発明は、エラスチン100重量部に対して、コラーゲンを100〜20,000重量部、プロポリスを10〜1,000重量部、L−アスコルビン酸を100〜3,000重量部、及び銅塩類を銅換算で1〜9重量部配合してなる肌質改善組成物を提供する。本明細書において、肌質改善組成物は、肌の老化防止剤を含む意味で使用される。
前記銅塩類は、グルコン酸銅、硫酸銅、銅クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィル及び銅酵母からなる群の少なくとも一種であることが好ましい。
さらに、銅塩類として、グルコン酸銅を5〜65重量部、好ましくは5〜35重量部配合することが好ましい
本発明は、また、上記肌質改善組成物を含有する肌質改善用食品、経口用肌質改善化粧品及び肌質改善用医薬を提供する。
本発明は、また、エラスチン100重量部に対して、コラーゲンを100〜20,000重量部、プロポリスを10〜1,000重量部、L−アスコルビン酸を100〜3,000重量部及び銅塩類を銅換算で1〜9重量部配合することを含む、肌質改善組成物の製造方法を提供する。
本発明の肌質改善組成物は、食品として安全に摂取可能なエラスチン、コラーゲン、プロポリス、L−アスコルビン酸及びミネラルを特定の配合比で含むことにより、エラスチン、コラーゲン又はプロポリスを単独に含む従来の肌質改善組成物よりも、肌のハリ、潤い、キメ、シワ、色、くすみ等の向上や改善、肌荒れの改善や防止といった優れた肌質改善効果を奏する。本発明の肌質改善組成物は、肌の吹き出物やにきびの改善や予防、アトピー性皮膚炎の改善や予防といった効果も奏する。したがって、本発明の肌質改善組成物には、肌質を改善する機能性食品や化粧品として、幅広い用途が期待される。
エラスチンは、哺乳類、鳥類、魚類等、特に哺乳動物の大動脈、項靭帯、黄色靭帯、肺、皮膚、子宮、弾性軟骨等に、コラーゲンと共に存在する主要蛋白質である。エラスチンの物理的機能として、力学的性質である弾性及び耐久性が周知されている。エラスチンの弾性機能低下は、老化や動脈硬化症等の病的老化に伴う量的、質的及び構造変化と関連している。また、エラスチンは、細胞遊走、細胞増殖等の生物学的機能も有する。エラスチンの量的、質的及び構造的改善、弾性機能等の物理的機能及び生物学的機能が、本発明おける肌質改善機能に関与していると推量される。
エラスチンは、生体内において3次元網目構造を有する不溶性タンパク質として存在する。本発明で用いるエラスチンは、水溶性エラスチンである。
水溶性エラスチンは、特許4078431(水溶性エラスチンとその製造方法及びそれを含む食品と医薬)に記載されるように、動物性生体組織から得られた不溶性エラスチンを、一定のアルカリ溶液に溶解して得られるエラスチン溶解性の可溶化液から精製されたエラスチンであって、エラスチンを構成するアミノ酸の含有量が特定された分子量約50,000以下の低分子量水溶性エラスチンである。好ましくは、分子量約30,000以下の低分子量水溶性エラスチンである。
上記水溶性エラスチンの製造方法は、(1)動物性生体組織からコラーゲンやその他の不要タンパク質を除去処理することによって不溶性エラスチンを得る工程、(2)不溶性エラスチンを可溶化液に溶解しエラスチン溶解可溶化液を得る工程、(3)エラスチン溶解可溶化液から低分子量水溶性エラスチンを回収する工程からなる。
動物性生体組織には、豚、馬、牛、羊等の哺乳動物から得られた項靱帯、大動脈血管等が挙げられる。また、カツオ、マグロ、ハマチ、サケ等の魚類から得られた動脈球も挙げられる。動物性生体組織は、ミキサー、ミートチョッパー等でよりホモジナイズすることで、コラーゲン等の不要タンパク質を除去しやすくする。ホモジナイズした動物性生体組織を、適宜、熱水、熱希薄アルカリ水溶液又は有機溶媒で脱脂処理する。
前記コラーゲンやその他の不要タンパク質の除去処理は、0.01〜0.5M、好ましくは0.05〜0.5Mのアルカリ溶液中に、動物性生体組織を90〜105℃で10〜20分間浸漬して行う。このコラーゲンやその他の不要タンパク質の除去処理に先立って、0.1〜2Mの塩溶液中に動物性生体組織を常温で1時間浸漬しておくことが好ましい。
前記可溶化液は、0.1〜0.5Mの酸性溶液又は0.01〜1.0M、好ましくは0.05〜0.5Mのアルカリ水溶液を液温90〜105℃に加熱したものである。
上記製造方法により得られる水溶性エラスチンは、エラスチンを構成するアミノ酸の78〜85%がプロリン、グリシン、アラニン及びバリンからなり、2〜4%がアスパラギン酸及びグルタミン酸からなり、1〜2%がリジン、ヒスチジン及びアルギニンからなり、そして、0.2〜0.4%がデスモシン及びイソデスモシンからなる。
本発明の肌質改善組成物の必須成分であるコラーゲンの由来は、特に限定し。例えば、豚、魚、鳥等から公知の方法に基づいて抽出及び精製されたものである。本発明で用いるコラーゲンには、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン及びコラーゲンペプチドも含まれる。コラーゲンペプチドは、例えば、動物の真皮を洗浄し、アルカリ処理後、中和し、コラーゲンを含有する抽出物を得た後、この抽出物をコラゲナーゼ酵素で分解することにより得られる。ペプチドは、適宜、ろ過、殺菌し、乾燥後、粉末化される。コラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン及びコラーゲンペプチドは、市販品を使用することも可能である。
ヒトの皮膚は、コラーゲンとエラスチンとを約50対1の割合で含む。この割合は皮膚の機能を正常に保つのに重要である。したがって、本発明の肌質改善組成物においても、エラスチンとコラーゲンとは上記割合で含有する。具体的には、本発明の肌質改善組成物には、エラスチン100重量部に対して、コラーゲンが100〜20,000重量部、好ましくは1,000〜10,000重量部、さらに好ましくは3,000〜7,000重量部含有される。
プロポリスは、ミツバチ(例えばセイヨウミツバチとその亜種)が、バッカリス、ポプラ、サンザシ、ユーカリ等の樹液とミツバチの分泌物とを混ぜ合わせて作り出す樹脂、膠又はワックス状の物質である。プロポリスは、樹脂、バルサム、ワックス、油性物質、花粉等で構成される。成分としては、6‐メトキシケンフェライドのようなフラボノイド類、アルテピリンC、バッカリン、ドゥルパニン等の桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン及びその誘導体、アミノ酸、ミネラル等を含む。ミツバチは、プロポリスを巣の内部の隙間や内部を内張りするのに使用して、巣からダニや細菌を駆逐して無菌状態に保つ。このことから、プロポリスには殺菌性や抗菌性があることがよく知られているが、そのほかに抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用等もあることが報告されている。
本発明の肌質改善組成物は、プロポリスが必須に含むところ、プロポリスの添加により、コラーゲンの合成を促進するという効果が発揮される。
プロポリスは、採取地や採取する樹液の違い等によって品質や性質に差が生じる。採取地として、ブラジル、オーストラリア、ヨーロッパ、中国、アメリカ等が知られている。これらの地域でミツバチの巣から採取されたプロポリス原料を精製することにより、プロポリスエキスを得ることができる。精製方法は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン等の親水性溶媒又は水との混合液にプロポリス原料を浸漬してプロポリスを抽出する方法、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ等の酵素処理等が挙げられる。
抽出は、エタノ−ル抽出が好ましい。具体的には、プロポリス原料にエタノールを加え、プロポリスが溶解する温度に高めてから撹拌し、室温まで冷却後、吸引濾過、常圧濾過、遠心分離等により分離した溶液を濃縮して蝋状のプロポリス抽出物を得る。このプロポリス抽出物に、適宜、スターチ、デキストリン、米粉、乳糖、二酸化ケイ素等の賦形剤を添加する。さらに、噴霧乾燥、凍結乾燥等で適宜の形態(液状、固形状、粉末状等)に加工する。このようなプロポリスの市販品として、例えば、製品名プロポリスパウダー((株)中島自然科学研究所製)が挙げられる。
本発明の肌質改善組成物中のプロポリスの含有量は、エラスチン100重量部に対して、10〜1,000重量部であり、好ましくは100〜500重量部である。
本発明の肌質改善組成物には、L−アスコルビン酸もまた必須である。L−アスコルビン酸を必須成分とすることにより、コラーゲンの体内での合成が促進される。
本発明の肌質改善組成物中のL−アスコルビン酸の含有量は、エラスチン100重量部に対して、100〜3,000重量部であり、好ましくは100〜1,000重量部である。
本発明の肌質改善組成物には、銅塩類が必須である。これにより、エラスチンの体内での合成が促進される。銅塩類の具体例としては、グルコン酸銅、硫酸銅、銅酵母、銅クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィル等が挙げられ、好ましくはグルコン酸銅である。
本発明の肌質改善組成物中の銅塩類の含有量は、エラスチン100重量部に対して、銅換算で1〜9重量部であり、好ましくは1〜5重量部である。例えば、グルコン酸銅は、エラスチン100重量部に対して、5〜65重量部であり、好ましくは5〜35重量部となる。
本発明の肌質改善組成物には、上記必須成分以外に、適宜、銅以外のミネラル、アミノ酸、タンパク質、甘味料、糖類、脂肪、微量元素、ビタミン類、香料、着色剤、pH調整剤、乳化剤、ゲル化剤、増粘剤等を本発明の効果を阻害しない範囲で添加可能である。
上記銅以外のミネラルには、亜鉛、コバルト、ニッケル、チタン、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、マグネシウム及びマンガンが挙げられる。
本発明の肌質改善組成物の形態は、丸剤、錠剤、カプセル、粒剤、顆粒、粉剤、シロップ、ドロップ、液剤、ビスケット、ゼリー、ゲル等、特に制限されない。エラスチンの摂取量を高めるために、丸剤、錠剤、液剤、粉剤、顆粒等が好ましい。
本発明の肌質改善組成物は、老化によるエラスチン及びコラーゲンの合成効率の低下を補う作用を期待できる。本発明の肌質改善組成物は、肌のハリや潤いの向上、肌のシワの改善、肌のくすみの改善及び防止、肌荒れの改善及び防止、肌色の改善、肌のキメの改善等といった肌質改善用の機能性食品として提供される。
本発明の肌質改善組成物は、経口摂取することにより、皮膚のハリやキメの改善シワの防止等の化粧品が欲する機能を奏する。これらの作用は、美容を目的とした化粧品の機能でもあり、したがって、本発明の肌質改善組成物は、経口摂取による化粧品ともいえる。そこで、本発明は、肌質改善組成物を含有する経口用肌質改善化粧品もまた提供する。
本発明の肌質改善組成物は、アトピー性皮膚炎、主婦湿疹、手湿疹等の肌の異常に関連する疾病の治癒や予防にも有効である。
本発明の肌質改善組成物の用量は、成人の一日当たり、通常、エラスチン換算で10〜500mg、好ましくは50〜200mg、さらに好ましくは75〜125mgに相当する量である。
以下に、本発明の実施例を示すことによって本発明をより詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
1.肌質改善組成物の調製
特許4078431に記載の方法にしたがって、豚の結合組織から、低分子量水溶性エラスチンを調製した。具体的には、豚の大動脈部位から、刃物で脂肪や筋肉等エラスチン含量の低い部分を除いた後、ホモジナイザーでホモジナイズした。均質化した組織を、組織の2倍容量の沸騰水中で10分間煮沸し、この操作を繰り返して脱脂した。脱脂した組織を組織の2倍容量の1M塩化ナトリウム水溶液に浸漬して常温で50分攪拌し、さらに組織の10倍容量の1M塩化ナトリウム水溶液に浸漬して常温で1時間攪拌し、不要タンパク質を除去した。浸漬処理した組織を7.5倍容量の0.1Mの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、100℃で15分間攪拌し、コラーゲンを除去した。この操作を繰り返した。次いで、組織とアルカリ性溶液とを分離し、純度の高い不溶性エラスチンを得た。次に、不溶性エラスチンに対して10倍容量の0.2Mの水酸化ナトリウム可溶化液を加え、100℃で2時間攪拌することで不溶性エラスチンを断片化した。その後、溶液を中和して25℃以下に冷却し、200メッシュのろ紙でろ過した。次に10〜45℃でNF膜(MW1,000〜2,000)を用いて4時間以上脱塩し、95℃で30分間滅菌処理し、分子量約50,000以下の低分子量水溶性エラスチンを粉末として回収した。
上記で得たエラスチンにコラーゲン(製品名:C−ペプチド、ゼライス(株)製)、プロポリス(製品名:プロポリスパウダー、(株)中島自然科学研究所製)、L−アスコルビン酸(製品名:L−アスコルビン酸(ビタミンC)、BASFジャパン(株)製)、及びグルコン酸銅(製品名:食品添加物 グルコン酸銅、富田製薬(株)製)を表1に示す割合で配合した。調合物をエラスチン換算で100mgになるように一袋化した。
また、比較のため、実施例1の調合物からプロポリスを除き、コラーゲンとエラスチンからなる比較例1、コラーゲン単独からなる比較例2、プロポリス単独からなる比較例3について、表1に示す配合量で一袋化した。
2.肌質改善組成物の評価
本発明の肌質改善組成物の摂取による肌改善効果を検証するため、表1に示す肌質改善組成物を用いて、単盲験並行群間比較試験を実施した。被験者数は、実施例について5名、及び比較例について5〜8名とした。被験者には、以下の条件:
(1) 40〜60歳の日本人の女性
(2) 目尻のシワが気になる者
(3) 化粧のノリ、肌のたるみ、肌の乾燥が気になる者
(4) 試験期間中、故意に直射日光にあたる事(日焼け)を控えられる者及び紫外線対策ができる者
(5) 試験期間中、肌質改善効果を目的とした既存の機能性食品等(例えばエラスチン、コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸強化食品)の摂取を禁止できる者
(6) 試験期間中、化粧品の変更や追加を禁止できる者
のすべてを満足する者を採用した。
各被験者は、外見上識別できないようにした実施例又は比較例の試験品を、一日一回、2週間摂取した。
被験者は、体感度を、以下の基準で評価した。
5 大いに改善された
4 改善された
3 やや改善された
2 あまり改善されなかった
1 全く改善されなかった
各被験者の評価点の平均を表2に示す。
実施例1の調合物(エラスチン+コラーゲン+プロポリス)について、被験者の具体的な使用感を以下に記載する。
被験者A:特に目立った変化は無いが、夜くらいから若干肌がもちもちしたような気がした。肌の調子が日に日に良くなってきているのを実感し、張りが出てきたような気がする。飲んだ後しばらくすると、なんとなく胸が張る感じがしてきた。手の甲が何も塗っていないのにサラサラしてきた手の甲のサラサラは引き続き感じられている。全体的に肌につやが出てきた気がする。ふき出物のあとが少し赤くなっていたが、薬を塗ってもだめだったのに薄くなった。肌のつや等は良いが、胸の張りはまだある。
被験者B:昨夜きちんと手入れできずに寝たのに、今日肌の調子が良く、効果出ている。色が白く、また肌がふっくらしてきたような気がする。体調もいつもより疲れの度合いが軽い。
被験者C:肌の調子は良いが、化粧ののりが良い等の変化は特にない。寝起きに顔色が少し良く感じた。毎年花粉症がひどいのに、今年はまだ花粉に反応していない。目の下のくまも少し薄くなった。
被験者D:なんとなく、肌にハリが出てきたし、肌の凹凸が良化したように感じる。髪の毛につややハリも、前よりよい気がする。
被験者E:肌荒れが少し良くなり、また、手ざわりも柔らかくなった気がする。腕や足の肌の乾燥がだいぶ良くなった。油性と乾燥の混合肌だが、テカりとカサつきがなくなった。睡眠不足がつづいて肌荒れが心配だったが、気にならない。メイクを落とさず寝てしまっても、肌の調子が良い。ニキビがいつもより早く治った。右耳に出ていたアトピー性皮膚炎が薬を塗ってないのに治ってきた。
比較例3の調合物(プロポリス単独)について、被験者の具体的な使用感を以下に記載する。
被験者F:化粧くずれも少しましな感じがする。毎年、花粉症の時期になると目がかゆくなるが、今のところその症状が出ていない。
被験者G:特にない。
被験者H:顔の吹き出物が大きくならない。なんとなく肌の調子が良い。
被験者I:乾燥肌を克服できていると実感できる。起床時に肌が潤っていると感じられ、化粧のノリも良くなった。吹き出物が月に一度は必ずできるが、摂取後は無くなった。
被験者J:肌の調子は良好。
被験者K:特になし
被験者L:やはり肌の調子が摂取2日目から良い。角質のままごわつく時期も少し軽症な気がする。肌が適切に潤っている分、皮脂の分泌が減り、テカりが以前より良化した感じがする。
被験者M:ニキビができても大きくならず小さいうちに治りも早く、跡も早く消えているように感じる。肌の調子は例年に比べると調子がいい。健康面の効果も期待していたが、特に効果もなく、体がだるく感じる。
以上のとおり、本発明の肌質改善組成物には、比較例1〜3に勝る効果があることが確認された。本発明の肌質改善組成物は、特定成分を組み合わせて含むことによる相乗的作用によって、特に肌のハリ、ツヤや潤いに顕著に改善を示す。

Claims (7)

  1. 分子量50,000以下の水溶性エラスチン100重量部に対して、コラーゲンを100〜20,000重量部、プロポリスを10〜1,000重量部、L−アスコルビン酸を100〜3,000重量部及び銅塩類を銅換算で1〜9重量部配合してなる経口用肌質改善組成物。
  2. 前記銅塩類が、グルコン酸銅、硫酸銅、銅クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィル及び銅酵母からなる群の少なくとも一種である、請求項1に記載の肌質改善組成物。
  3. 前記銅塩類として、グルコン酸銅を5〜65重量部配合することを特徴とする、請求項1に記載の肌質改善組成物。
  4. アトピー性皮膚炎を改善又は予防するための、請求項1〜3のいずれかに記載の肌質改善組成物。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の経口用肌質改善組成物を含有する肌質改善用食品。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の経口用肌質改善組成物を含有する経口用肌質改善化粧品。
  7. 分子量50,000以下の水溶性エラスチン100重量部に対して、コラーゲンを100〜20,000重量部、プロポリスを10〜1,000重量部、L−アスコルビン酸を100〜3,000重量部及び銅塩類を銅換算で1〜9重量部配合することを含む、経口用肌質改善組成物の製造方法。
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