JP2007320891A - 経口用皮膚美容促進組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】手軽に服用することができ、短期間で効果が実感できる経口用皮膚美容促進組成物を提供する。
【解決手段】低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、及びセラミドから選ばれた少なくとも一種からなる第1の成分と、アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを含有させて経口用皮膚美容促進組成物を得る。この経口用皮膚美容促進組成物を摂取することにより、短期間で皮膚に潤いや張りをもたらすことができる。
【選択図】なし
【解決手段】低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、及びセラミドから選ばれた少なくとも一種からなる第1の成分と、アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを含有させて経口用皮膚美容促進組成物を得る。この経口用皮膚美容促進組成物を摂取することにより、短期間で皮膚に潤いや張りをもたらすことができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、皮膚に潤いや張りをもたらすための経口用皮膚美容促進組成物に関する。
美肌は女性の関心事であり、手軽に使用又は服用することができ、尚且つ、その効果が実感できる美肌・美容のための化粧料や美容健康食品の開発が望まれている。
皮膚組織においては、細胞間マトリックスの構成成分であるヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類やコラーゲン等が真皮層に多く存在して皮膚の保水性や弾力性に大きく関与している。そして、加齢などにより、これらの量が減少すると皮膚の保水性や弾力性が失われてしまい、肌荒れや小じわ等の原因となることが知られている。
したがって、美肌・美容のためには、皮膚組織を構成する生体成分や、皮膚の保水性や弾力性の維持、促進作用を有する成分を補うのが有効であると考えられている。
しかしながら、皮膚組織を構成する生体成分や、皮膚組織の再構成を促進する作用を有する成分を経口的に摂取しても、作用部位に到達して有効に利用されるとは限らず、その効果には限界があり、使用者に美肌・美容効果の実感を与えるためには、十分とはいえなかった。そのため、皮膚組織を構成する生体成分や、皮膚組織の再構成を促進する作用を有する成分を経口的に摂取した場合において、その美肌・美容効果を補強、増強する技術の提供が望まれていた。
このような問題に対して、例えば、下記特許文献1には、乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維、アスコルビン酸、及びプロアントシアニジンを含む美容食品が開示されている。そして、腸内環境を整えるための成分を組み合わせた食品を摂取することにより、便秘の改善などによって体調を整え、これらの成分による相乗的な美肌作用が得られることが記載されている。
また、下記特許文献2には、保湿効果を有する特定成分を選択して、それぞれを経口適用剤と経皮適用剤として適用することを特徴とする乾燥肌改善用キットが開示されている。そして、セラミド、ヒアルロン酸、グルコサミン若しくはグルコサミン誘導体、コラーゲン若しくはコラーゲン分解物等を経口適用剤として用いることが記載されている。
特開2003−339353号公報
特開2004−107242号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された技術では、腸内環境を整え、便秘の改善などによって体調を整えることにより、相乗的な美肌作用を期待するものであるので、その効果の出現には長期間を要するという問題があった。また、上記の特許文献2に記載された技術では、経皮適用剤と経口適用剤とを両方適用しなければならないという煩わしさがあった。
したがって、本発明の目的は、手軽に服用することができ、短期間で効果が実感できる経口用皮膚美容促進組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、皮膚組織の構成材料となり得る特定の成分と、抗酸化作用を有する特定の成分と、整腸作用を有する特定の成分とを併用することにより、皮膚に潤いや張りをもたらすことができ、服用開始後短期間でその効果を実感できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、及びセラミドから選ばれた少なくとも一種からなる第1の成分と、
アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、
乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを有効成分として含有することを特徴とする経口用皮膚美容促進組成物を提供するものである。
アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、
乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを有効成分として含有することを特徴とする経口用皮膚美容促進組成物を提供するものである。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物においては、更に、カルシウム、マグネシウム、ユッカフォーム抽出物、亜鉛、クロム、マンガン、銅、モリブデン、セレン、及びスクラロースから選ばれた少なくとも一種を含有することが好ましい。
また、前記各成分の含有量を、前記組成物をブリックス値40%の水溶液に調製した際の該組成物1g中に含まれる含有量に換算して表したとき、前記第1の成分として、低分子化コラーゲンを40〜100mg含有し、前記第2の成分として、アスタキサンチンをフリー体換算で0.02〜1mg含有し、前記第3の成分として、前記複合発酵産物を100〜800mg含有することが好ましい。
本発明によれば、皮膚組織の構成材料となり得る特定の成分と、抗酸化作用を有する特定の成分と、整腸作用を有する特定の成分とを併用することにより、皮膚に潤いや張りをもたらすことができる。そして、簡便に服用することができ、短期間で効果が実感できる経口用皮膚美容促進組成物を提供することができる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物は、低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、及びセラミドから選ばれた少なくとも一種からなる第1の成分と、アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、乳酸菌、酵母菌、及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを含有するように、各有効成分を混合することによって得ることができる。
本発明において用いられる低分子化コラーゲンとしては、牛、豚、鶏等の動物や魚類の真皮、皮、骨等に含まれるコラーゲンの加水分解物を使用することができるが、魚類のウロコ由来であれば、狂牛病等の心配もなくアレルギー性も低いので好ましい。コラーゲンの抽出、加水分解は、公知の技術に準じておこなうことができ、例えば、コラゲナーゼのような分解酵素や酸、アルカリで加水分解することにより低分子化して、本発明に用いられる低分子化コラーゲンを得ることができる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物における低分子化コラーゲンの含有量は、前記含有量を、前記組成物をブリックス値40%の水溶液に調製した際の該組成物1g中に含まれる含有量に換算して表したとき、該含有量が40〜100mgであることが好ましい。なお、以下の各成分の含有量についても、前記換算による組成物1gあたりの含有量で表す。
本発明において、前記換算は含有量を表すために便宜上用いられるものであって、これによって本発明の経口用皮膚美容促進組成物の形態が液剤に限定されるものではなく、例えば、溶液剤、懸濁剤、エマルジョン等の液剤の他、錠剤、顆粒、粉末、散剤、カプセル剤等の固形剤などの形態とすることができる。
本発明において用いられるデルマタン硫酸としては、豚の軟骨組織、皮膚組織等から抽出されるデルマタン硫酸を多く含む複合ムコ多糖含有組成物を使用することができ、その抽出は公知の技術に準じておこなうことができる。デルマタン硫酸はコンドロイチン硫酸Bとも呼ばれ、分子量2〜40万の高分子のグリコサミノグリカン類であり、前記豚の軟骨組織、皮膚組織等から抽出されたムコ多糖含有組成物には、通常、コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などが含まれている。デルマタン硫酸は、前記換算による組成物1gあたり0.06〜1mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるヒアルロン酸としては、鶏のトサカ等から抽出されるヒアルロン酸を多く含むヒアルロン酸含有組成物を使用することができ、その抽出は公知の技術に準じておこなうことができる。ヒアルロン酸は、N−アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖が反復して基本骨格をなす多糖である。ヒアルロン酸は、前記換算による組成物1gあたり0.01〜1mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるコンドロイチンとしては、鮫軟骨等から抽出されるコンドロイチンを多く含むコンドロイチン含有組成物を使用することができ、その抽出は公知の技術に準じておこなうことができる。コンドロイチンは、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−ガラクトサミンの二糖が反復して基本骨格をなす多糖である。コンドロイチンは、前記換算による組成物1gあたり0.05〜5mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるセラミドとしては、天然物由来、合成物のいずれであっても用いることができるが、安全性の面から植物由来のセラミド抽出物、そのセラミド濃縮物、又は精製セラミドが好ましい。小麦、米糠及び米胚芽等の穀物抽出物、そのセラミド濃縮物、又は精製セラミドを特に好ましく使用することができる。セラミドは、前記換算による組成物1gあたり0.03〜1mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるアスタキサンチンとしては、例えば、アスタキサンチンを多く含むヘマトコッカス藻色素を使用することができる。アスタキサンチンは、サケやイクラなどに含まれる赤色の色素でカロチノイドの一種であり、ビタミンEの数百倍程度の強い抗酸化作用を有する。アスタキサンチンは、前記換算による組成物1gあたりフリー体換算で0.02〜1mg含有することが好ましい。なお、天然物に由来するアスタキサンチンはその水酸基が脂肪酸等との結合でエステル化されている。これに対し、脂肪酸等が結合していない化学構造を有するアスタキサンチンがアスタキサンチンのフリー体(ジアルコール体)である。
本発明において用いられるキウイ種子抽出エキスは、キウイ種子から、水、熱水、エタノール含有水等で抽出して得られる抽出物である。キウイ種子抽出エキスは、抗酸化作用を有するポリフェノール類を多く含む。キウイ種子抽出エキスは、前記換算による組成物1gあたり0.1〜10mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるビタミンCは抗酸化作用を有する。ビタミンCは、前記換算による組成物1gあたり10〜100mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるカシスエキスは、黒すぐりの実(カシス)から、水、熱水、エタノール含有水等で抽出して得られる抽出物である。カシスエキスは、抗酸化作用を有するポリフェノール類アントシアニンを多く含む。カシスエキスは、前記換算による組成物1gあたり1〜20mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるトコトリエノールとしては、天然物由来、合成物のいずれであっても用いることができるが、例えば、トコトリエノールを多く含む米油抽出物を使用することができる。トコトリエノールは、ビタミンE(トコフェノール)同族体であり、トコフェノールの直鎖アルキル基に3つの不飽和結合部分を有する化合物であり、ビタミンEの数十倍程度の強い抗酸化作用を有する。トコトリエノールは、前記換算による組成物1gあたり0.01〜1mg含有することが好ましい。
本発明において用いられるクエン酸は、金属イオンキレート作用を有する。クエン酸は、前記換算による組成物1gあたり5〜50mg含有することが好ましい。
本発明において、「乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物」とは、ケフィア由来菌種の乳酸菌、酵母菌、及び酢酸菌を含み、且つ、少なくとも8種類以上のケフィア由来菌種を含有する発酵スターターを原料に接種し、設定した培養時間の経過に伴い段階的に培養温度を低下させる方法にて得られる複合発酵産物である。具体的には、例えば、特開2006−34267号公報に記載されている複合発酵乳の製造方法に準じて得られる複合発酵産物である。ケフィア由来菌種を含有する発酵スターターとしては、市販されている、ケフィア由来発酵スターターを適宜用いることができる。菌前記原料としては、生乳、乳清、豆乳等を用いることができるが、他の有効成分との相乗的効果を発揮させるためには、前記原料が乳清であることが好ましい。乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物は、前記換算による組成物1gあたり100〜800mg含有することが好ましい。
本発明において用いられる難消化性デキストリン及び乳果オリゴ糖は、食品添加用素材として一般に用いられているものを用いることができる。難消化性デキストリンは、前記換算による組成物1gあたり100〜250mg含有することが好ましい。また、乳果オリゴ糖は、前記換算による組成物1gあたり100〜600mg含有することが好ましい。
前記各成分の混合方法は、各有効成分ができるだけ均一に分散するように混合すればよく、特に限定されないが、前記第3の成分に乳酸菌、酵母菌、及び酢酸菌の複合発酵産物を含む場合には、混合時の発泡を防ぐために、水又は水性溶液に(1)乳酸菌、酵母菌、及び酢酸菌の複合発酵産物を含む前記第3の成分について、その全混合量のうちの10〜30質量%、(2)低分子化コラーゲン、カシスエキス、及び/又は米抽出物(セラミド含有)、(3)コンドロイチン、カシスエキス、及び/又は鶏冠抽出物(ヒアルロン酸含有)、(4)その他の成分の順で添加してよく混合し、その後、前記(1)の残りの配合分をできるだけゆっくり混合することが好ましい。
上記の混合時の温度は10〜30℃であることが好ましい。
また、混合後、120℃、5〜20秒間の熱処理で殺菌処理を行うことができる。殺菌処理は、85℃30分の熱処理によっても行うことができる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物は、更に、カルシウム、マグネシウム、ユッカフォーム抽出物、亜鉛、クロム、マンガン、銅、モリブデン、セレン、及びスクラロースから選ばれた少なくとも一種を含有すものとすることができる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物は、更に、カルシウム、マグネシウム、ユッカフォーム抽出物、パン酵母(亜鉛、クロム、マンガン、銅、モリブデン、セレン、ヨウ素含有)、スクラロース、及びドロマイトから選ばれた少なくとも一種を含有するものとすることができる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物には、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの添加剤を適宜添加することも可能である。また、本発明の経口用皮膚美容促進組成物は、医薬品のみならず、美容健康食品、機能性食品、栄養補助食品として利用することもできる。また、菓子、ジュース等の他の飲食品に配合することもできる。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物は、前記第1の成分として、低分子化コラーゲンを前記換算による組成物1gあたり40〜100mg含有し、前記第2の成分として、アスタキサンチンを前記換算による組成物1gあたりフリー体換算で0.02〜1mg含有し、前記第3の成分として、前記複合発酵産物を前記換算による組成物1gあたり100〜800mg含有することが好ましい。
本発明の経口用皮膚美容促進組成物の有効摂取量は、特に限定されないが、前記組成物をブリックス値40%の水溶液に調製した場合の組成物量に換算して1日あたり10〜60g摂取することが好ましく、20〜60g摂取することがより好ましい。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例によって本発明は限定されるものではない。
<製造例>
下記表1に示す配合で原料を混合して、低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、セラミド、アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、クエン酸、乳酸菌・酵母菌・酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖を含有する組成物(以下、「皮膚美容組成物」という。)を調製した。なお、原料のうち、米抽出物はセラミドを3質量%含み、鶏冠抽出物はヒアルロン酸を5質量%含み、ヘマトコッカス藻色素はアスタキサンチンをそのフリー体換算で0.5質量%含み、米油抽出物はトコトリエノールを6質量%含むものである。
下記表1に示す配合で原料を混合して、低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、セラミド、アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、クエン酸、乳酸菌・酵母菌・酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖を含有する組成物(以下、「皮膚美容組成物」という。)を調製した。なお、原料のうち、米抽出物はセラミドを3質量%含み、鶏冠抽出物はヒアルロン酸を5質量%含み、ヘマトコッカス藻色素はアスタキサンチンをそのフリー体換算で0.5質量%含み、米油抽出物はトコトリエノールを6質量%含むものである。
<実施例>
上記皮膚美容組成物を10〜70代の女性51人に服用してもらい、その効果を調べた。飲用方法は、スタート1日目に朝、昼、及び就寝前に20g飲用してもらい、2日目以降は、今までの生活スタイルを変えないで毎日就寝前に20g、28日間服用してもらった。そして、服用開始から1週間後と28日後に、皮膚中誘電率から表皮角層水分量を測定する肌水分計(スカラ株式会社社製)を用いてTゾーン(額)とUゾーン(頬)の水分値を測定した。下記表2にその結果を示す。
上記皮膚美容組成物を10〜70代の女性51人に服用してもらい、その効果を調べた。飲用方法は、スタート1日目に朝、昼、及び就寝前に20g飲用してもらい、2日目以降は、今までの生活スタイルを変えないで毎日就寝前に20g、28日間服用してもらった。そして、服用開始から1週間後と28日後に、皮膚中誘電率から表皮角層水分量を測定する肌水分計(スカラ株式会社社製)を用いてTゾーン(額)とUゾーン(頬)の水分値を測定した。下記表2にその結果を示す。
表2の網掛で表示したように、服用開始1週間後において、服用前に比べて水分値が5ポイント以上増加していた人の人数は、Tゾーンにおいて20人(総数に対する百分率:39.2%)であり、Uゾーンにおいては27人(総数に対する百分率:53%)であった。また、服用開始28日後において、服用前に比べて水分値が5ポイント以上増加していた人の人数は、Tゾーンにおいて34人(総数に対する百分率:66.6%)であり、Uゾーンにおいては40人(総数に対する百分率:78.4%)であった。図1に、それぞれの総数に対する百分率を棒グラフにして示す。
一方、服用開始1週間後において、服用前に比べて水分値が低下していた人の人数は、服用開始1週間後のTゾーンにおいて1人、服用開始1週間後のUゾーンにおいて3人のみであった。そして、服用開始28日後においては、服用前に比べて水分値が低下していた人の例は認められなかった。
したがって、上記皮膚美容組成物には、表皮角層水分量を増加させる効果があることが分かる。
また、正常範囲の基準値として水分値37を設定した場合において、服用開始前に基準値未満であった人の人数は、Tゾーンにおいて14人であり、Uゾーンにおいて16人であった。これらの被験者のうち、服用開始1週間後においては、Tゾーンにおいて3人、Uゾーンにおいて5人のみが基準値未満であった。そして、服用開始28日後においては、Uゾーンの1例を除いて、すべて基準値以上となった。その結果を下記表3に示す。
以上から、上記皮膚美容組成物による効果は、水分値が基準値未満である乾燥肌質の人に対しても有効に適用できることが分かる。
また、服用スタート1日後の皮膚の潤いに関するアンケートを行なった結果、服用スタート1日後に服用前に比べて肌の潤いの改善を感じたと答えた人は37人(総数に対する百分率:72.5%)であった。そして、使用感に関するアンケートでは、潤い、乾燥、ツッパリ感、クスミ、角質、髪質、顔色、クマ、シミに変化が表れ、良い方向に変わってきた、という回答が多く得られた。
Claims (3)
- 低分子化コラーゲン、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸、コンドロイチン、及びセラミドから選ばれた少なくとも一種からなる第1の成分と、
アスタキサンチン、キウイ種子抽出エキス、ビタミンC、カシスエキス、トコトリエノール、及びクエン酸から選ばれた少なくとも一種からなる第2の成分と、
乳酸菌、酵母菌及び酢酸菌の複合発酵産物、難消化性デキストリン、及び乳果オリゴ糖から選ばれた少なくとも一種からなる第3の成分とを有効成分として含有することを特徴とする経口用皮膚美容促進組成物。 - 更に、カルシウム、マグネシウム、ユッカフォーム抽出物、亜鉛、クロム、マンガン、銅、モリブデン、セレン、及びスクラロースから選ばれた少なくとも一種を含有する請求項1記載の経口用皮膚美容促進組成物。
- 前記各成分の含有量を、前記組成物をブリックス値40%の水溶液に調製した際の該組成物1g中に含まれる含有量に換算して表したとき、前記第1の成分として、低分子化コラーゲンを40〜100mg含有し、前記第2の成分として、アスタキサンチンをフリー体換算で0.02〜1mg含有し、前記第3の成分として、前記複合発酵産物を100〜800mg含有する請求項1又は2記載の経口用皮膚美容促進組成物。
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