JP4023246B2 - ステープラのドライバ構造 - Google Patents
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- Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙束等をステープルで綴じるステープラのドライバ構造に関するものであり、更に詳しくは、紙束をステープルで綴じる際にステープルの脚部の座屈による綴合わせの失敗を防止するステープラのドライバ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、コピー紙等の紙束を綴じるステープラには、複写機等に設置されるものの他にも手動式のものが知られている。ステープラには、コの字型をしたステープルを紙束に打ち込むための薄板状のドライバが備えられている。このドライバの刃先が平らである場合には、厚紙等を綴じるときにステープルの脚部に荷重がかかって脚部やクラウンに座屈が生じ、変形し易いという問題がある。
【０００３】
そこで、図５に示すように、ドライバの刃先２０の両端部に突起部２１をそれぞれ形成し、ステープル２２の脚部の角部２３を外側に逃げないようにしたものがある。なお、刃先２０の突起部２１の近傍に突起部２５が設けられているが、この突起部２５は、クラウンを掛け止めて両方の脚部が互いに内側に倒れることを防止する機能はなく、クラウンを押さえるだけである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図５のドライバの刃先２０によると、ステープル２２の連結部であるクラウン２４がカーブして紙束からアーチ状に突出し、薄紙等を綴じて重ねるときに、紙束の綴じ部分が厚くなったり、ステープル２２に綴じられた部分が動いて破れやすくなるという問題がある。
【０００５】
この発明は、このような問題に着目したものであり、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときでもステープルの脚部の座屈を生じさせず、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときにはステープルの脚部間の連結部をアーチ状に突出させないことにより、綴じ部分が厚くなったり、破れやすくなることを防止することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明にかかるステープラのドライバ構造は、一対の脚部間に連結部を有するコの字型のステープルを押圧して前記一対の脚部を紙束に貫通させるステープラのドライバ構造において、
前記ステープルを押圧する平板部の両端部に、基部側の端部がクラウンの中央部側に位置し、その先端部がクラウンの外側に位置するように、傾斜して脚部の外側を案内する案内面を有し、クラウンの両端部を内側に抱えつつ一対の脚部を垂直方向に押圧する第１の突起部を備えると共に、この第１の突起部の近傍に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記連結部の前記一対の脚部近傍部位に掛け止める第２の突起部をそれぞれ形成し、前記第２の突起部とクラウン押圧部との間に切り欠き部を形成することで、第２の突起部がステープルのクラウンに接触する部位をほぼ直角に形成したことを特徴とする。
【０００７】
本願の請求項２のステープラのドライバ構造は、請求項１のステープラのドライバ構造において、前記ドライバの第２の突起部同士の間に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記ステープルの連結部の中間部を押す第３の突起部を設けたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるステープラのドライバ構造を図面を用いて説明する。
【０００９】
図１は実施の形態にかかるステープラのドライバの刃先を示したものである。このドライバＤｒ１は、例えば、複写機のコピー紙を所定部数仕分けて保持するスタックトレイなどに設けられる電動ステープラのドライバであり、このドライバＤｒ１の刃先２の向かい側には、ステープル３の脚部４、４を内側に折り曲げるクリンチャー（図示省略）が配置される。
【００１０】
ドライバＤｒ１の刃先２の下方には、コの字型のステープル３を多数平行に配列し接着したステープル連結体５が供給される（図６Ａ参照）。また、複写機等に設置される電動ステープラにはステープルの装填本数を増大しうるようにシート状に形成したステープル連結体５’（図６Ｂ参照）が使用されるものがある。この電動ステープラでは、ステープル連結体５’の送り方向の先端に位置するステープル５’ＡがドライバＤｒ１の刃先２の下方に供給され、コの字形に成形されて紙束を綴じるようになっている。
【００１１】
ドライバＤｒ１の刃先２がステープル連結体５から１本のステープル３を分離してコピー紙に貫通させると、クリンチャーがステープル３の脚部４、４を折り曲げるようになっている。ステープル３の脚部４、４を連結する連結部はクラウン６と称される。
【００１２】
なお、このドライバＤｒ１は複写機のスタックトレイに設置される電動ステープラに用いられるものであるが、単体の電動ステープラや手動式のステープラに用いられるものでも良い。ドライバＤｒ１の駆動機構やクリンチャーの駆動機構は、周知の機構で構成されるので、詳細な説明を省略する。
【００１３】
ドライバＤｒ１の刃先２は、コの字型のステープル３のクラウン６を押圧して一対の脚部４、４をコピー紙などの紙束に貫通させるために、クラウン６の太さ相当の肉厚を有する平板部とされる。
【００１４】
ドライバＤｒ１の刃先２の両端部には、クラウン６の両端部を内側に抱えつつ一対の脚部４、４を押圧する第１の突起部７、７が形成されている。第１の突起部７、７は、脚部４、４の外側を案内する案内面７Ａ、７Ａを有している。案内面７Ａ、７Ａは、基部側の端部がクラウン６の中央部側に位置し、その先端部がクラウン６の外側に位置するように、傾斜している。第１の突起部７、７の案内面７Ａは、ステープル３の脚部４、４をコピー紙に貫通させる際に、脚部４、４の先端部が外側に広がろうとすることを規制する。
【００１５】
第１の突起部７、７の近傍には、脚部４、４の座屈耐力を有効に活かすための第２の突起部８、８が形成されている。第２の突起部８、８がステープル３のクラウン６に接触する部位は、ほぼ直角に形成されており、脚部４、４がコピー紙を貫通する際に、第２の突起部８、８がクラウン６に噛み込んだ状態となって、脚部４、４の角部がクラウン６の中央部側に滑ることを防止している。
【００１６】
このため、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときに脚部４、４が座屈し難くなり、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときには、クラウン６全体がアーチ状に変形することが防止される。
【００１７】
第２の突起部８，８の間の部分には、ステープル３の脚部４、４がコピー紙に沿って折り曲げられるときに、最終的にクラウン６を押圧する第３の突起部としてのクラウン押圧部９が設けられており、第２の突起部８，８とクラウン押圧部９との間に切り欠き部Ｃ１が形成されている。
【００１８】
図２のドライバＤｒ２では、第３の突起部としてのクラウン押圧部１０が、切り欠き部Ｃ１の縁部１０Ａから少し突出しており、ステープル３のクラウン６の中央部を十分に押圧可能になっている。その他の構成は図１のドライバＤｒ１と同様であるのでその説明を援用する。
【００１９】
図３は、第３の実施の形態のドライバＤｒ３を示したものであり、このドライバＤｒ３においては、第２の突起部８、８に近い部分に突起部Ｐ１、Ｐ１が形成されている。突起部Ｐ１，Ｐ１は、第２の突起部８、８がステープル３の角部に食い込んだ状態になるときに、クラウン６と突起部Ｐ１，Ｐ１との間に僅かな隙間が形成されるように、第２の突起部８、８より突出量が小さく設定されている。一対の突起部Ｐ１，Ｐ１の間の部分は、ステープル３の脚部４、４がコピー紙に沿って折り曲げられるときに、最終的にクラウン６を押圧する第３の突起部としてのクラウン押圧部１０とされている。
【００２０】
この第１の突起部７、７と、第２の突起部８、８及びクラウン押圧部１０が設けられていることによって、薄紙を綴じるときには、第１の突起部７、７と、第２の突起部８、８と、クラウン押圧部１０がクラウン６の全体を押圧することが出来ることとなり、クラウン６がアーチ状で弓なりに変形することが一層防止される。
【００２１】
図４は第４の実施の形態にかかるステープラのドライバを示している。このドライバＤｒ４の刃先には、第１の突起部１２、１２の内側に、ステープル３の角部近傍に掛止する第２の突起部１３、１３が形成されている。第２の突起部１３、１３は矩形状に形成されており、ステープル３の脚部４、４を紙束に貫通させるときに、ステープル３の角部に第２の突起部１３、１３の２つの角部が局所的に強く当たるようになっている。第２の突起部１３、１３の角部がステープル３の角部に局所的に接触・押圧することにより、ステープル３の角部がクラウン６の中央部側に変位しようとすることが防止され、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときでもステープル３の脚部４、４が座屈し難い。また、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときでもステープル３のクラウン６がアーチ状になることが防止される。
【００２２】
図４のドライバＤｒ４には、図３のドライバＤｒ３と同様に、第２の突起部１３、１３に近い部分に突起部Ｐ１、Ｐ１が形成され、突起部Ｐ１，Ｐ１は、第２の突起部１３、１３より突出量が小さく設定されている。一対の突起部Ｐ１，Ｐ１の間の部分は第３の突起部としてのクラウン押圧部１０とされ、クラウン６を押圧するようになっている。
【００２３】
【発明の効果】
本願の請求項１，請求項２のステープラのドライバ構造によれば、厚紙を綴じるときでもステープルの脚部の座屈を生じさせず、薄紙を綴じるときにはステープルの脚部間の連結部をアーチ状に突出させないようにステープルを折り曲げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図２】本発明の第２の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図３】本発明の第３の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図４】本発明の第４の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図５】従来のドライバの構造を示す説明図。
【図６】図６（Ａ）はコの字形のステープル連結体の斜視図、図６（Ｂ）はシート状のステープル連結体の斜視図。
【符号の説明】
１ ドライバ
２ 刃先
３ ステープル
４ ステープルの脚部
６ クラウン
７ 第１の突起部
８ 第２の突起部
９ クラウン押圧部
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙束等をステープルで綴じるステープラのドライバ構造に関するものであり、更に詳しくは、紙束をステープルで綴じる際にステープルの脚部の座屈による綴合わせの失敗を防止するステープラのドライバ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、コピー紙等の紙束を綴じるステープラには、複写機等に設置されるものの他にも手動式のものが知られている。ステープラには、コの字型をしたステープルを紙束に打ち込むための薄板状のドライバが備えられている。このドライバの刃先が平らである場合には、厚紙等を綴じるときにステープルの脚部に荷重がかかって脚部やクラウンに座屈が生じ、変形し易いという問題がある。
【０００３】
そこで、図５に示すように、ドライバの刃先２０の両端部に突起部２１をそれぞれ形成し、ステープル２２の脚部の角部２３を外側に逃げないようにしたものがある。なお、刃先２０の突起部２１の近傍に突起部２５が設けられているが、この突起部２５は、クラウンを掛け止めて両方の脚部が互いに内側に倒れることを防止する機能はなく、クラウンを押さえるだけである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図５のドライバの刃先２０によると、ステープル２２の連結部であるクラウン２４がカーブして紙束からアーチ状に突出し、薄紙等を綴じて重ねるときに、紙束の綴じ部分が厚くなったり、ステープル２２に綴じられた部分が動いて破れやすくなるという問題がある。
【０００５】
この発明は、このような問題に着目したものであり、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときでもステープルの脚部の座屈を生じさせず、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときにはステープルの脚部間の連結部をアーチ状に突出させないことにより、綴じ部分が厚くなったり、破れやすくなることを防止することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明にかかるステープラのドライバ構造は、一対の脚部間に連結部を有するコの字型のステープルを押圧して前記一対の脚部を紙束に貫通させるステープラのドライバ構造において、
前記ステープルを押圧する平板部の両端部に、基部側の端部がクラウンの中央部側に位置し、その先端部がクラウンの外側に位置するように、傾斜して脚部の外側を案内する案内面を有し、クラウンの両端部を内側に抱えつつ一対の脚部を垂直方向に押圧する第１の突起部を備えると共に、この第１の突起部の近傍に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記連結部の前記一対の脚部近傍部位に掛け止める第２の突起部をそれぞれ形成し、前記第２の突起部とクラウン押圧部との間に切り欠き部を形成することで、第２の突起部がステープルのクラウンに接触する部位をほぼ直角に形成したことを特徴とする。
【０００７】
本願の請求項２のステープラのドライバ構造は、請求項１のステープラのドライバ構造において、前記ドライバの第２の突起部同士の間に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記ステープルの連結部の中間部を押す第３の突起部を設けたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるステープラのドライバ構造を図面を用いて説明する。
【０００９】
図１は実施の形態にかかるステープラのドライバの刃先を示したものである。このドライバＤｒ１は、例えば、複写機のコピー紙を所定部数仕分けて保持するスタックトレイなどに設けられる電動ステープラのドライバであり、このドライバＤｒ１の刃先２の向かい側には、ステープル３の脚部４、４を内側に折り曲げるクリンチャー（図示省略）が配置される。
【００１０】
ドライバＤｒ１の刃先２の下方には、コの字型のステープル３を多数平行に配列し接着したステープル連結体５が供給される（図６Ａ参照）。また、複写機等に設置される電動ステープラにはステープルの装填本数を増大しうるようにシート状に形成したステープル連結体５’（図６Ｂ参照）が使用されるものがある。この電動ステープラでは、ステープル連結体５’の送り方向の先端に位置するステープル５’ＡがドライバＤｒ１の刃先２の下方に供給され、コの字形に成形されて紙束を綴じるようになっている。
【００１１】
ドライバＤｒ１の刃先２がステープル連結体５から１本のステープル３を分離してコピー紙に貫通させると、クリンチャーがステープル３の脚部４、４を折り曲げるようになっている。ステープル３の脚部４、４を連結する連結部はクラウン６と称される。
【００１２】
なお、このドライバＤｒ１は複写機のスタックトレイに設置される電動ステープラに用いられるものであるが、単体の電動ステープラや手動式のステープラに用いられるものでも良い。ドライバＤｒ１の駆動機構やクリンチャーの駆動機構は、周知の機構で構成されるので、詳細な説明を省略する。
【００１３】
ドライバＤｒ１の刃先２は、コの字型のステープル３のクラウン６を押圧して一対の脚部４、４をコピー紙などの紙束に貫通させるために、クラウン６の太さ相当の肉厚を有する平板部とされる。
【００１４】
ドライバＤｒ１の刃先２の両端部には、クラウン６の両端部を内側に抱えつつ一対の脚部４、４を押圧する第１の突起部７、７が形成されている。第１の突起部７、７は、脚部４、４の外側を案内する案内面７Ａ、７Ａを有している。案内面７Ａ、７Ａは、基部側の端部がクラウン６の中央部側に位置し、その先端部がクラウン６の外側に位置するように、傾斜している。第１の突起部７、７の案内面７Ａは、ステープル３の脚部４、４をコピー紙に貫通させる際に、脚部４、４の先端部が外側に広がろうとすることを規制する。
【００１５】
第１の突起部７、７の近傍には、脚部４、４の座屈耐力を有効に活かすための第２の突起部８、８が形成されている。第２の突起部８、８がステープル３のクラウン６に接触する部位は、ほぼ直角に形成されており、脚部４、４がコピー紙を貫通する際に、第２の突起部８、８がクラウン６に噛み込んだ状態となって、脚部４、４の角部がクラウン６の中央部側に滑ることを防止している。
【００１６】
このため、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときに脚部４、４が座屈し難くなり、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときには、クラウン６全体がアーチ状に変形することが防止される。
【００１７】
第２の突起部８，８の間の部分には、ステープル３の脚部４、４がコピー紙に沿って折り曲げられるときに、最終的にクラウン６を押圧する第３の突起部としてのクラウン押圧部９が設けられており、第２の突起部８，８とクラウン押圧部９との間に切り欠き部Ｃ１が形成されている。
【００１８】
図２のドライバＤｒ２では、第３の突起部としてのクラウン押圧部１０が、切り欠き部Ｃ１の縁部１０Ａから少し突出しており、ステープル３のクラウン６の中央部を十分に押圧可能になっている。その他の構成は図１のドライバＤｒ１と同様であるのでその説明を援用する。
【００１９】
図３は、第３の実施の形態のドライバＤｒ３を示したものであり、このドライバＤｒ３においては、第２の突起部８、８に近い部分に突起部Ｐ１、Ｐ１が形成されている。突起部Ｐ１，Ｐ１は、第２の突起部８、８がステープル３の角部に食い込んだ状態になるときに、クラウン６と突起部Ｐ１，Ｐ１との間に僅かな隙間が形成されるように、第２の突起部８、８より突出量が小さく設定されている。一対の突起部Ｐ１，Ｐ１の間の部分は、ステープル３の脚部４、４がコピー紙に沿って折り曲げられるときに、最終的にクラウン６を押圧する第３の突起部としてのクラウン押圧部１０とされている。
【００２０】
この第１の突起部７、７と、第２の突起部８、８及びクラウン押圧部１０が設けられていることによって、薄紙を綴じるときには、第１の突起部７、７と、第２の突起部８、８と、クラウン押圧部１０がクラウン６の全体を押圧することが出来ることとなり、クラウン６がアーチ状で弓なりに変形することが一層防止される。
【００２１】
図４は第４の実施の形態にかかるステープラのドライバを示している。このドライバＤｒ４の刃先には、第１の突起部１２、１２の内側に、ステープル３の角部近傍に掛止する第２の突起部１３、１３が形成されている。第２の突起部１３、１３は矩形状に形成されており、ステープル３の脚部４、４を紙束に貫通させるときに、ステープル３の角部に第２の突起部１３、１３の２つの角部が局所的に強く当たるようになっている。第２の突起部１３、１３の角部がステープル３の角部に局所的に接触・押圧することにより、ステープル３の角部がクラウン６の中央部側に変位しようとすることが防止され、厚い紙束若しくは厚紙の束を綴じるときでもステープル３の脚部４、４が座屈し難い。また、薄い紙束若しくは薄紙の束を綴じるときでもステープル３のクラウン６がアーチ状になることが防止される。
【００２２】
図４のドライバＤｒ４には、図３のドライバＤｒ３と同様に、第２の突起部１３、１３に近い部分に突起部Ｐ１、Ｐ１が形成され、突起部Ｐ１，Ｐ１は、第２の突起部１３、１３より突出量が小さく設定されている。一対の突起部Ｐ１，Ｐ１の間の部分は第３の突起部としてのクラウン押圧部１０とされ、クラウン６を押圧するようになっている。
【００２３】
【発明の効果】
本願の請求項１，請求項２のステープラのドライバ構造によれば、厚紙を綴じるときでもステープルの脚部の座屈を生じさせず、薄紙を綴じるときにはステープルの脚部間の連結部をアーチ状に突出させないようにステープルを折り曲げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図２】本発明の第２の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図３】本発明の第３の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図４】本発明の第４の実施の形態にかかるステープラのドライバの構造を示す説明図。
【図５】従来のドライバの構造を示す説明図。
【図６】図６（Ａ）はコの字形のステープル連結体の斜視図、図６（Ｂ）はシート状のステープル連結体の斜視図。
【符号の説明】
１ ドライバ
２ 刃先
３ ステープル
４ ステープルの脚部
６ クラウン
７ 第１の突起部
８ 第２の突起部
９ クラウン押圧部
Claims (2)
- 一対の脚部間に連結部を有するコの字型のステープルを押圧して前記一対の脚部を紙束に貫通させるステープラのドライバ構造において、
前記ステープルを押圧する平板部の両端部に、基部側の端部がクラウンの中央部側に位置し、その先端部がクラウンの外側に位置するように、傾斜して脚部の外側を案内する案内面を有し、クラウンの両端部を内側に抱えつつ一対の脚部を垂直方向に押圧する第１の突起部を備えると共に、
この第１の突起部の近傍に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記連結部の前記一対の脚部近傍部位に掛け止める第２の突起部をそれぞれ形成し、
前記第２の突起部とクラウン押圧部との間に切り欠き部を形成することで、第２の突起部がステープルのクラウンに接触する部位をほぼ直角に形成したことを特徴とするステープラのドライバ構造。 - 請求項１のステープラのドライバ構造において、
前記ドライバの第２の突起部同士の間に、前記一対の脚部を前記紙束に貫通させる際に前記ステープルの連結部の中間部を押す第３の突起部を設けたことを特徴とするステープラのドライバ構造。
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ID=30767754
Family Applications (1)
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