JP6532324B2 - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
長さの異なるシートを綴じ処理する装置であって、長さの異なるシートを混載可能な受け入れトレイと、この受け入れトレイに受け入れたシートを揃える整合部材と
長いシートの間にこれよりも短いシートを挟んで綴じ合わせる第1の綴じ部材と、
この第1の綴じ部材と異なる位置で長いシートの端部を綴じる第2の綴じ部材と、
受け入れトレイに受け入れたシートを押圧する押圧位置とシートから離間した離間位置との間で移動するシート押え部材と、このシート押え部材を離間位置から押圧位置に移動して第1の綴じ部材でシートの綴じ行い、シート押え部材を一旦離間位置に移動し、再び押圧位置に移動後に第2の綴じ部材により長いシートの端部を綴じる制御部とを備えている。
図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bとから構成されている。そして画像形成装置Aの本体排紙口3にシート処理装置Bの搬入口23が連結され、画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート処理装置Bでステープル綴じして第1排紙トレイ21または第2排紙トレイ22に収納するように構成されている。
画像形成装置Aについて図1に従って説明する。この画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排紙口3から排出するように構成されている。給紙部1は複数サイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。また、後述する一部がはみ出したタブ付シート、サイズが多少大きいサイズのシートや厚いシート等を給紙できるシート載置台1cをその側部に開閉可能に設けてある。
本発明に係わるシート処理装置Bは、搬入口23から受け入れたシートに穿孔するパンチユニット28を有し、このパンチユニット28は、前記搬入口23から送出されてくるシートを中綴じステープラユニット40へ分岐するシート分岐部から端面綴じステープラユニット33への搬送経路の間に配置される。これらステープラユニットについては後述する。
シート処理装置Bは、さらに、前記第1排紙トレイ21の下方に配置された第2排紙トレイ22を有し、当該第2排紙トレイ22は、束排出ローラ95から排出されてくる中程が綴じられて折りこまれた中綴じシートNTSを受け取る。
上記の処理トレイ29上には、端面綴じステープラユニット33で綴じ処理などを行う際にシートを処理トレイに押し付ける押圧ローラ30が配置されている。さらに処理トレイ29と第1排紙トレイ21との間には端面綴じシートTTSの先端のはみ出し部分を圧着綴じする端面圧着綴じユニット50が配置されている。この下流側には端面綴じシートTTSを第1排紙トレイ21に束排出する排出ローラ34が設けられている。
また上記第2搬入経路P2は装置フレーム20の略々鉛直方向に配置され、この第2搬入経路P2の下流側に中綴じステープラユニット40を有するスタッカ35が配置されている。このスタッカ35と交差する方向に束搬送経路TPが設けられ、その終端に第2排紙トレイ22が配置されている。
次に、図3から図6により端面綴じシートTTSを作成する端綴じ処理部及びこの端面綴じシートTTSの先端側ははみ出し部分を圧着綴じする処理トレイ29と第1排紙トレイとの間の端面圧着綴じユニット50について説明する。
処理トレイ29は合成樹脂プレートなどで形成され、シートを積載支持するシート支持面を備えている。このシート支持面は排紙ローラ25の排出口の下流側に段差を形成して配置され排紙ローラ25からのシートを積載収納するようになっている。
上記処理トレイ29には、シート端規制部材32が設けられ、排紙ローラ25から排出されて処理トレイ29上をスイッチバックしてくるシート先端を突き当てて整列する。この処理トレイ29の上方にはトレイ上に搬入したシートをシート端規制部材32に移送する押圧ローラ30が設けられている。
以下、主要な構成について説明をさらに加える。
上記処理トレイ29には、搬入されたシートの先後端の一端縁を位置決めするシート端規制部材32が配置されている。図2及び図3に示すシート端規制部材32は、シートの後端縁を突き当て規制するシート端面規制面32kと、最上シートの上紙面を位置規制するシート上面規制面32jで構成されている。このシート端規制部材32は処理トレイ29の後端縁に配置され、押圧ローラ30の正転で移送されるシートの後端縁を突き当て規制して、予め設定されている綴じ処理位置(綴じ位置;以下同様)にシートを位置決めする。
上記処理トレイ29にはシートを幅寄せ整合するサイド整合板31が配置されている。このサイド整合板31は整合モータ31Mで移動し、排紙ローラ25から処理トレイ29に搬入されたシートのセンターを基準に位置合わせするセンター基準と、シートの左右一側縁を基準に位置合わせするサイド基準のいずれかが採用される。
上記処理トレイ29下には端面綴じシートTTSを下流側の、端面圧着綴じユニット、束排出ローラ及び第1排紙トレイ21側に搬出する端面綴じシートTTSの搬出手段が配置されている。この搬出手段は上記処理トレイ29の底部の排出側プーリと規準側プーリ32dに架け渡されて往復移動する移動ベルト32bに前述したシート端規制部材32の一部が取り付けられている。このシート端規制部材32の一部が排出方向に移動することによって端面綴じシートTTSが移動される。また、この搬出手段は処理トレイ29上のシートを押圧する押圧ローラ30を排出方向に回転させて、シート端規制部材32の一部とともに協働して端面綴じシートTTSを排出する。従って、端面綴じシートTTSの搬出手段はシート端規制部材32の一部と押圧ローラ30とから構成されている。
ここで、押圧ローラ30について説明する。この押圧ローラ30は処理トレイ29上でシートを移動させるために正逆転可能であるとともに、処理トレイ29上のシートを押圧する押圧位置(R1矢印方向)とこのシートから離間して処理トレイ29へのシート搬入を可能とする離間位置(R2矢印方向)との間で移動するように構成されている。処理トレイ29上でのシートの移動は、排紙ローラ25から処理トレイ29にシート搬入の都度、離間位置から押圧位置に移動して図3及び図4のシート端規制部材32側にシートを移動する方向に回転する。
端面綴じステープラユニット33は、図3及び図4に示した様に、スライド台64上のスライドレール65に移動自在に載置してある。この移動は、スライドレール65に端面綴じステープラユニット33の底面から突出するレール嵌合ピン66が嵌合し、この状態でシート幅方向に図示しない移動モータによって往復動するようになっている。従って、このレール嵌合ピン66によりシート隅部では傾斜してシートにステープル針33nを打ち込むようになっている。
なお、ドライブカム33dをステープラモータ33Mで途中まで回転することにより、ステープルヘッド33bをシート束に押しつけこの位置でステープラモータ33Mを停止することによりシート束の端部を保持できる。この保持の解除はステープラモータ33Mを逆転することで解除できる。
次に、処理トレイ29上に載置されたシートのうち他のシートよりはみ出したはみ出し部分を綴じる端面圧着綴じユニット50について説明する。この端面圧着綴じユニット50は、図3及び図4に示す様に処理トレイ29の排出側端部に取り付けられ、シートに対して比較的大きな力[約500〜700キログラム]でシート表裏から押圧する。このシートを押圧して圧着する部分は先端が平行な稜線を有する凹凸なっている端面上圧着歯53とこれに歯合する形状の端面下圧着歯54で構成されている。端面上圧着歯53は圧着モータ50Mで駆動される端面圧着歯移動カム56によって、端面下圧着歯54に対して昇降するようになっている。従って、シートのはみ出し部を端面上圧着歯53と端面下圧着歯54が歯合するとシートの繊維同士が絡み合い綴じることができる。この綴じ力はステープル針33nよりも弱いので、本綴じに対して仮綴じとされる。
以上の構成により、処理トレイ29上に載置されたシート束の後端側を端面綴じステープラユニット33のステープル針33nで綴じ、端面綴じシートTTSとし、この排出側のはみ出し端部を端面圧着綴じユニット50で仮綴じして、排出ローラ34によって、第1排紙トレイ21に排紙する。
尚、以上の実施の態様では端面圧着上ユニット51と端面圧着下ユニット52をシート幅方向に移動するようにしたが、端面圧着上ユニット51のみをシート幅方向に移動するようにして、端面圧着下ユニット52は指定個所に複数固定して設けてもよい。また、端面圧着上ユニット51と端面圧着下ユニット52とも固定してシート幅方向に複数配置してもよい。
ここで、図7及び図8のタイミングチャート図によりシート端部をステープル針33nで綴じる端面綴じステープラユニット33と長いシートのはみ出し部分を圧着綴じする端面圧着綴じユニット50の綴じ処理動作を説明する。この端面圧着綴じユニット50の作動は、端面綴じシートTTSの中身を他人が見ることがない様に仮綴じするもので、後述するセキュリティモードの設定で行われる。
また、この実施の形態にあっては、端面綴じシートTTSを移動することなく圧着綴じを行うようになっているが、シートサイズが小さい場合には、シート端規制部材32の一部を排紙方向に移動するために押圧ローラ30は離間位置への移動を行う。
図9(a)に示す様に、端面綴じシートTTSを押えローラで押えることなく、端面圧着綴じユニット50で圧着綴じを行うと、比較的枚数の多いシートにあっては長いシートのはみ出し部において段差が生じ、これの圧着綴じを行うと上面の長いシートが端面圧着綴じユニット50に引っ張られ端面綴じシートTTSのステープル針33nで綴じられている後端が持ち上がり湾曲形状になることがある。このまま、圧着綴じを継続すると湾曲した端面綴じシートTTSが生成されてしまう。特に圧着綴じにあっては、相互に凹凸した圧着歯を用いているので、シートに引っ掛かりが生じひっぱりながら綴じ処理を行うで束湾曲ができやすく、見栄えが悪いだけでなく、この湾曲状態での搬出ができないことある。
さらにこの図9(b)のものは、シート押圧ローラ30のシート押えに加え、端面綴じステープラユニット33で針打ちをしない範囲でステープルヘッド33bがシート押えを行っている。これによれば、端面綴じシートTTSは略中央の位置で押圧ローラ30と後端の位置で端面綴じステープラユニット33のステープルヘッド33bで押えているので、シートがずれることなく、また湾曲することなく圧着綴じ処理が行える。
この本綴じと仮綴じが行えるシートパターンの幾つかについて図10と図11において説明し、これらのシートに本綴じと仮綴じを施した成果物としての冊子の斜視図を図12及び図13により説明する。
図10と図11は、図2の端面綴じステープラユニットでシート基準であるシート端規制部材32側を下にして、端面圧着綴じユニットで先端側の綴じ処理を行う側を上方として処理トレイ29の載置状態を示し、長いシートのはみ出し部の異なる形状のシートパターン図である。これは、端面綴じシートTTSをサイド整合板31で規制して下方をステープル針33nで上方の綴じシートの長いはみ出し部分TTSHを圧着綴じSAHしたものとして示したものでもある。
また、センサS1〜S3はシート幅方向に離間して配置され、これを通過するシート長さを検知する。これにより処理トレイ29に搬入したシートが短いシートかはみ出し部(TTSL、TTS−TAB)のあるシートかを検出している。
図10(c)は、タブ形状をしたはみ出し部(TTS−TAB)が上方側とシート幅方向にもはみ出してはみ出し部TTS−TABが設けられている。また、下方側にもシート幅方向にはみ出し部TTS−TAB設けられ比較的後広範囲のはみ出し部を有している。このタブ部分に圧着綴じSAHを行ったもので、図12(c)のタブ付端面綴じシートTTSの冊子として生成できる。
なお、サイド整合板31で押圧する部分は、短長何れのシートも整合できるように同じシート幅となっている。
以上により、セキュリティを確保した端面綴じシートTTSが生成できる。
ここからは、図2における第1搬送経路から鉛直方向に延びる第2搬送経路P2の先で行う中綴じ処理及びこの中綴じシートについてのセキュリティの確保について、図14から図18により中綴じシートNTSを作成する中綴じ処理部及び中綴じシートNTSの先端側ははみ出し部分を圧着綴じする折りシート圧着綴じユニット70について説明する。以下これらを含め、スタッカ35、中綴じステープラユニット40、折り処理機構である折りローラ45、折りブレード46について説明していく。
まずスタッカ35は、前述の第2搬入経路P2の下流側に連続して搬入口23から搬送されてくるシートを立位姿勢で順次上方に積載収納するように構成されている。図2に示すスタッカ35は、装置フレーム20を縦断するように略々鉛直方向に配置され、シートを立位姿勢で集積するように構成され、これによって装置を小型コンパクトに構成している。また、スタッカ35は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成されている。スタッカ35は、後述する中綴じステープラユニット40と折り処理機構(一対の折りローラ45、折りブレード46)及び折りシート圧着綴じユニット70を配置するに適した形状に構成されている。そしてスタッカ35にはシート先端を規制する先端規制部材であるストッパ38が設けられ、このストッパ38は、シートサイズ(排紙方向の長さ)に応じてシートのスタッカ35に搬入時、中綴じステープラユニット40での綴じ動作時、一対の折りローラ45と折りブレード46で折り動作を行う際に、各々適した位置に移動するようになっている。
上述のスタッカ35には中綴じステープル針41nで綴じ中綴じ処理を行う中綴じステープラユニット40が配置され、このスタッカ35に部揃え集積されたシート束の中央部をステープル綴じするようになっている。その構成を図14に基づいて説明する。この中綴じステープラユニット40はステープルユニット41とクリンチャ42とで構成されている。ステープルユニット41は綴じ位置にセットされたシート束に中綴じステープル針41nを刺入するステープルヘッド41bと、中綴じステープル針41nを収容したカートリッジ41eと、ドライブカム41dと、このドライブカム41dを駆動する中綴じステープルモータ41Mとで構成されている。特に図示していないが、直線状のステープル針41nを折り曲げコ字に折り曲げ、この折り曲げた中綴じステープル針41nをステープルヘッド41bによりシート束に打ち込んで行くようになっている。
図2に示すように、上述の中綴じステープラユニット40の下流側に配置された折り位置にはシート束を折り合わせる一対の折りローラ45とこの折りローラ45のニップ位置にシート束を挿入する折りブレード46が備えられている。上述のスタッカ35に混載集積した短長の2種類のシートを綴じ位置を折り位置Yとして折り処理される。この図のシートは、折りローラ45側のシートが図示上方に中綴じシートはみ出し部NTSLが、下方のストッパ38の側方に中綴じシートタブNTS−TABとしてはみ出している。この長いシートと中紙となる短いシートを折り折りブレード46で折りローラ45に押し込んで行くと、このはみ出した中綴じシートはみ出し部NTSLと中綴じシートタブNTS−TABが重なり合うことになる。
ここで、中綴じステープル針41nで綴じられた中綴じシートNTSを折り位置Sh2に移動しこの位置で折り処理する折り機構部の動作について説明する。
次に上述の折りローラ45でシートを折り合わせる動作を図16(a)乃至図16(b)に従って説明する。この一対の折りローラ45a、45bは前記スタッカ35の中綴じステープラユニット40の下方に位置し、スタッカ35に支持された接着したシート束を挟んで対向する位置に折りブレード46が設けられている。この折りブレード46は図13(a)のホーム位置から同図(c)の作動位置との間で往復動可能に装置フレームに支持されている。
中綴じ中折り制御部113は、折りブレード46を待機位置からニップ位置に向かって移動する。そこで図16(b)の状態にシート束は折り目位置を折りブレード46によって屈曲されローラ間に挿入される。このとき一対の折りローラ45は、折りブレード46によって移動する中綴じシートNTSに連なって駆動回転する。そして中綴じ中折り制御部113は中綴じシートNTSが所定のニップ位置に到達する見込み時間の後、折り駆動モータ45Mを逆転し、折りブレード46を図16(c)の位置で静止させる。一方、折りローラ45は、引き続き折り方向に回転を継続する。これにより、中綴じシートNTSは繰り出し方向(同図左側)に送り出される。その後、中綴じ中折り制御部113は再び折り駆動モータ45Mを正転に回転方向を変える。これにより図16(d)の状態に折りローラ45によるシート束の繰り出しと並行してニップ位置に位置する折りブレード46を待機位置に向けて移動復帰させる。
上記の折り処理機構で折られた中綴じシートNTSうち、他の中紙シートよりはみ出したはみ出し部分を綴じる折りシート圧着綴じユニット70について説明する。
この折りシート圧着綴じユニット70は、折りローラ45から束排出ローラ95迄の束排出経路に配置され、図17に示されるように、上圧着歯73を昇降可能に支持する圧着上ユニット71と、上圧着歯73に対向して配置された下圧着歯74を支持する圧着下ユニット72からなる。
また、この圧着上ユニット71の上方にはシート幅方向への圧着上ユニット71の移動するために案内ロッド88が前後に2本設けられ、この案内ロッド88の間にはベース板76を移動するリードスクリュウ87が螺合してある。これにより、リードスクリュウ87を回転すると圧着上ユニット71は折りシートの幅方向に移動する。
尚、以上の実施の態様では圧着上ユニット71と圧着下ユニット72をシート幅方向に移動するようにしたが、圧着上ユニット71のみをシート幅方向に移動するようにして、圧着下ユニット72は指定個所に複数固定して設けてもよい。また、圧着上ユニット71と圧着下ユニット72とも固定してシート幅方向に複数配置してもよい。
ここで、折りシートの表裏からシートを圧着する上圧着歯73と下圧着歯74について触れておく。これらは端面圧着綴じユニット50の端面上圧着歯53と端面下圧着歯54と同様の構成になっていて、折りシートに対して比較的大きな力[約500〜700キログラム]でシート表裏から押圧する。このシートを押圧して圧着する部分は先端が平行な稜線を有する凹凸なっている。従って、圧着モータ70Mを駆動して折りシートのはみ出し部を上圧着歯73と下圧着歯74が歯合するとシートの繊維同士が絡み合い綴じることができる。この綴じ力は中綴じステープル針41nよりも弱いので、本綴じに対して仮綴じとされることも端面圧着綴じユニット50と同様となっている。
上記の中綴じステープラユニット40の下流側には、二つ折りにした中綴じシートNTSを搬送する束プレスローラ90、その先で第2排紙トレイに束排出する束排出ローラ95が設けられている。このうち束プレスローラ90は通常よりも強く中綴じシートNTSの表裏から押圧する(相互圧接力強化するように矢印R5方向に加圧)するように、特にしていなが束プレスローラ90の軸をカム等で互いに近づくように構成している。この束プレスローラ90の圧接力強化は、後述するが中綴じステープラユニット40で中綴じシートNTSのはみ出し部を圧着するときに束がずれることを防ぐようにしている。
ここから、図18により折られた中綴じシートNTSのはみ出し部(NTSLまたはNTS−TAB)を折りシート圧着綴じユニット70で圧着綴じする動作を説明する。
まず、図18(a)は中綴じシートNTSの小口側を折りシート圧着綴じユニットの位置に束搬送経路TPで搬送している図である。これは図16の折りローラ45と折りブレード46によって二つ折りにした中綴じシートNTSを下流側に位置して搬送する束プレスローラ90、その先で第2排紙トレイに束排出する束排出ローラ95にニップされて搬送されている。そして、中綴じシートNTSの小口側の少なくとも2枚のはみ出し部(NTSL、NTS−TAB)が折りシート圧着綴じユニット70の上圧着歯73と下圧着歯74の位置に至ると束プレスローラ90と束排出ローラ95の搬送を停止する。
この中綴じシートNTSの本綴じと仮綴じが行えるはみ出し部のあるシートパターンの幾つかについて図19と図20において説明し、これらのシートに本綴じと仮綴じを施した成果物としての中綴じ冊子の斜視図を図21及び図22により説明する。
図19と図20には、既に中綴じステープル針41nで綴じられてスタッカ35に集積された異なる形状のシートパターン図で、はみ出し部のあるシートの上に中紙となるシートが載置されている。
図19(a)は、ストッパ38側が外側に中綴じシートタブ部NTS−TABを有し反対側が中綴じシートはみ出し部があるシートパターン図である。この中綴じシートNTSはサイド上整合板39aとサイド下整合板39bとで整合され折りブレード46による折り処理の開始がされる前である。この中綴じシートNTSが折り処理されて折りシート圧着綴じユニット70で綴じられる位置に夫々圧着綴じSAHを示している。
これによれば中綴じシートNTSの小口側の両側を仮綴じして塞ぐ図21(a)の中綴じシートNTSの冊子として正生成できる。
また、第2搬送経路の出口に設けられたセンサPsen1〜Psen3はシート幅方向に離間して配置され、これを通過するシート長さを検知する。これによりスタッカ35に搬入したシートが短いシートか中綴じシートはみ出し部TTSLあるいは中綴じシートタブ部TTS−TABのあるシートかを検出している。
図19(c)は、タブ形状をしたはみ出し部(TTS−TAB)がシート幅方向にはみ出してはみ出し部NTS−TABが設けられている。また、下方側にもシート幅方向にはみ出し部NTS−TAB設けられ比較的後広範囲のはみ出し部を有している。このタブ部分に圧着綴じSAHを行ったもので、図21(c)のタブ付中綴じシートNTSの冊子として生成できる。
なお、サイド上整合板39a、サイド下整合板39bで押圧する部分は、短長何れのシートも整合できるように同じシート幅となっている。
以上により、セキュリティを確保した中綴じシートNTS冊子が生成できる。
これまでも何回か触れたが、この発明のシート処理制御部106は図2にあるように、タブ付シートの存在を端面綴じの場合は、第1搬送経路P1のパンチユニット28前にあるセンサS1〜S3で、中綴じの場合は第2搬送経路P2の排出口付近で夫々搬入するシートの長さを検出して確認している。これは、はみ出し部のあるタブ付シートは本願にあっては図1に示すシート載置台1cにおいて給送される。この場合、載置したシートが長くなかったり、タブ付で無かったりする場合には、セキュリティ綴じを実行しても仮綴じを行うことができず、セキュリティが確保できないことになる。この為この実施態様の装置は図25のフローチャート図にある確認を行っている。尚、端面綴じと中綴じの何れでも同じ確認方法なので同じ判断処理の中で記載し、端面綴じの「セキュリティ綴じモード」、中綴じの「セキュリティ中綴じモード」を合わせて「セキュリティ綴じモード」としてこのシート長の確認ステップを説明する。
また、スタッカ35に収納された中綴じの場合は少なくとも搬送方向にストッパ38側及び先端側の両方にはみ出し部を持つシートが少なくとも1枚あるかあるいは一方側のみにはみ出し部を持つシートが少なくとも2枚あるかにより圧着綴じが可能なことを確認する。この確認は第2搬送経路P2中のセンサPsen1〜Psen3の検出時間で検出する(ステップ3)
一方、処理トレイに圧着綴じに適するシートが収納されない場合、例えば、シート載置台1cにはみ出し部(タブ部)があるシートが載置されなかったり、中紙シートと同じサイズであったり、小さいサイズのシートが載置されいたりしてこれらが給送された場合には、「セキュリティ綴じが不可能」であることの信号を出力し、画像形成装置やシート処理装置の表示部で警告を表示または報知する(ステップ5)。
一方、「綴じる」(Yes)とされた場合には、端面綴じステープラユニット33あるいは中綴じステープラユニット40での針綴じを行い、圧着綴じを実行することなく排出するようにする。
なお、上記のステップで使用者が綴じ処理についての指示を行い場合は、処理トレイ29あるいはスタッカ35にシート束を所定時間そのままの状態で保持し、綴じ処理指示の催促をするようしてもよい。あるいは、特にスタッカ35に集積したシートについては所定時間経過後に綴じ処理を行わない警告を行いながら、第2排紙トレイにしてもよい。
以上の様に、シートの搬送経路においてのシート長さを確認して圧着綴じの可否判断をするようにしたので、セキュリティ確保がより向上する。
上述した画像形成装置のシステム制御構成を図26のブロック図に従って説明する。図1に示す画像形成装置のシステムは画像形成装置Aの本体制御部101とシート処理装置Bのシート処理制御部106(制御CPU)を備えている。本体制御部101はプリント制御部102と給紙制御部103と入力部104を備えている。そしてこの入力部104に設けられたコントロールパネル18から「プリントモード」「シート処理モード」の設定を行う。プリントモードは、プリントアウト部数、シートサイズ、カラー・モノクロプリント、拡大・縮小印刷、両面・片面印刷、その他のプリント条件を設定する。そして本体制御部101はこの設定されたプリント条件に応じてプリント制御部102及び給紙制御部103を制御し、所定のシートにプリントした後、本体排出口3からシートを順次搬出する。
に設定される。なお、これらのモードについては後述する。
上記の各制御部と搬送されるシート長さを検出する各センサと各駆動モータとのつながり等は既に各動作の態様において述べているので、省略するが、概図26に示す通りとなっている。
[シート処理モードの説明]
前述のように本実施態様のシート処理装置Bはシート処理モードして「プリントアウトモード」「ステープル綴じ仕上げモード」「セキュリティ綴じモード」「シート束中綴じモード」「セキュリティ中綴じモード」が設定可能となっており、以下概説する。
(1)「プリントアウトモード」
画像形成装置Aの本体排紙口3から画像形成されたシートを受け入れ、このシートを第1排紙トレイ21に収容する。
(2)「ステープル綴じモード」
本体排紙口3から画像形成されたシートを処理トレイ29に受け入れシートを束状に部揃えして端面綴じステープラユニット33で針綴じした後、第1排紙トレイ21に収納する
(3)「セキュリティ綴じモード」
本体排紙口3から画像形成されたシートを処理トレイ29に受け入れシートを束状に部揃えして端面綴じステープラユニット33で針綴じした後、排出先端画を端面圧着綴じユニット50で圧着綴じして第1排紙トレイ21に収納する。
画像形成装置Aの本体排紙口3から画像形成されたシートをスタッカ35に受け入れ、シートを束状に部揃えし中綴じステープラユニット40でシートの受け入れ方向略中央を針綴じ、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する。
(5)「セキュリティ中綴じモード」
本体排紙口3から画像形成されたシートをスタッカ35に受け入れ、シートを束状に部揃えし中綴じステープラユニット40でシートの受け入れ方向略中央を針綴じ、冊子状に折り畳んだ中綴じシートの小口側を折りシート圧着綴じユニット70で圧着綴じして第2排紙トレイ22に収納する。
なお、これらの処理モード以外にも、図25のセキュリティモードのフローチャートで述べたように、セキュリティ綴じができるか否かを確認して、できる場合は上記のセキュリティ綴じを実行し、できない場合にはできないこととの通知とともに綴じないで排出したり、端面または中綴じのみを行って排出したりするように予め設定することが可能となっている。
1.シート長さの異なるタブ付シートとタブなしシートを綴じ処理する装置であって、長さの異なるタブ付シートとタブなしシートを混載可能な受け入れトレイである処理トレイ29と、この処理トレイ29に受け入れたシートを揃える整合部材であるサイド整合板31と、長いシートであるタブ付シートの間にこれよりも短いタブなしシートを挟んで綴じ合わせる第1の綴じ部材である端面綴じステープラユニット33と、この端面綴じステープラユニット33と異なる位置で長いシートの端部であるタブを綴じる第2の綴じ部材である端面圧着綴じユニット50と、処理トレイ29に受け入れたシートを押圧する押圧位置とシートから離間した離間位置との間で移動するシート押え部材である押圧ローラ30と、この押圧ローラ30を離間位置から押圧位置に移動して端面綴じステープラユニット33でシートの綴じ行い、シート押圧ローラ30を一旦離間位置に移動し、再び押圧位置に移動後に端面圧着綴じユニット50により長いシートの端部であるタブ部分を綴じるシート処理制御部106を備えるシート処理装置である。
これによれば、短いシートとこれを挟んだタブ付の長いシートとを綴じるときと長いシートの先端のタブを綴じる際にもシートを押圧するシートの押圧ローラ30を備えているので、綴じ処理する際にシートの湾曲やそりが発生することなく仮綴じができセキュリティの確保ができる。
これによりは、端面綴じシートの規制基準側はステープル針33nで比較的強いい本綴じがなされ、その反対側のタブ部は圧着綴じによる仮綴じを行うので、セキュリティが確保できるとともに剥がしやすい冊子を提供できる。
これによれば、はみ出し部分はタブ形状としてあるので、セキュリティ確保ができるとともに使用時にはこのタブ部分を切り離して使用できるので、見栄えの良い冊子となる。
これによれば、圧着綴じを行う際に、押圧ローラ30のみでなくステープルヘッド33bでもシート押えるのでシート保持が強化される。
これによれば、押圧ローラ30が規制規準側へのシート搬送、シート束の押え及びシート束の搬出も行うので、シートの搬入、保持及び搬出がより確実にできる。
これによれば、上記1ないし5の効果を奏する画像形成装置が提供できる。
B シート処理装置
X 中綴じ位置
Y 折り位置
SAH シート変形圧着部
TTL 端綴じシート
TTSL 端綴じシート突出部(はみ出し部)
TTS−TAB 端面綴じシート突出部(はみ出し部)
NTS 中綴じシート
NTSL 中綴じシートはみ出し部
NTS−TAB 中綴じシートタブ部
2 画像形成部(プリント部)
29 処理トレイ
30 押圧ローラ
32 シート端規制部材
33 端面綴じステープラユニット
33b ステープルヘッド
33n ステープル針
34 排出ローラ
35 スタッカ
39a サイド上整合板
39b サイド下整合板
40 中綴じステープラユニット
40n 中綴じステープル針
45 折りローラ
46 折りブレード
50 端面圧着綴じユニット
51 端面圧着上ユニット
52 端面圧着下ユニット
53 端面上圧着歯
54 端面下圧着歯
70 折りシート圧着綴じユニット
71 圧着上ユニット
72 圧着下ユニット
73 上圧着歯
74 下圧着歯
90 束プレスローラ
95 束排出ローラ
106 シート処理制御部
112 端面綴じ制御部(端面セキュリティ綴じ制御部)
113 中綴じ中折り制御部
114 中折りシートセキュリティ制御部
Claims (6)
- 長さの異なるシートを綴じ処理する装置であって、
長さの異なるシートを混載可能な受け入れトレイと、
この受け入れトレイに受け入れたシートを揃える整合部材と
長いシートの間にこれよりも短いシートを挟んで綴じ合わせる第1の綴じ部材と、
この第1の綴じ部材と異なる位置で長いシートの端部を綴じる第2の綴じ部材と、
受け入れトレイに受け入れたシートを押圧する押圧位置とシートから離間した離間位置との間で移動するシート押え部材と、
このシート押え部材を離間位置から押圧位置に移動して上記第1の綴じ部材でシートの綴じ行い、シート押え部材を一旦離間位置に移動し、再び押圧位置に移動後に上記第2の綴じ部材により長いシートの端部を綴じる制御部とを備えることを特徴とするシート処理装置。 - 上記第1の綴じ部材は受け入れトレイのシート搬入方向の規制基準側に位置してステープル針により綴じ合わせる針綴じ部材であり、上記第2の綴じ部材は前記第1の綴じ部材の対向側のシート排出方向に位置してステープル針を用いずシートを圧着することにより綴じる圧着綴じ部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 上記長いシートは、短いシートよりはみだして圧着綴じ部材で綴じ合わせられる部分がタブ形状となっているシートであることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
- 上記圧着綴じ部材により上記タブ形状の部分を綴じる際は、針綴じ部材でシートの移動規制を行う請求項3に記載のシート処理装置。
- 上記シート押え部材は、シート受け入れトレイへのシート受け入れ時に押圧位置に移動して規制基準側に回転するとともに、上記針綴じ部材と上記圧着綴じ部材でそれぞれの位置を綴じた後排出方向に回転してシートを受け入れトレイから排出したことを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。
- 順次シート上に画像形成する画像形成部と、
この画像形成部からのシートに所定の処理を施すシート処理装置とから構成され、このシート処理装置は請求項1乃至5の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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