JP6308873B2 - シート穿孔装置及びこれを備えるシート処理装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置から順次搬出され集積し束としたシートに対して穿孔する装置であり、より詳しくはシート束を二つ折りにしたシートを一括して穿孔することが可能な装置に関する。
一般に、画像形成装置から搬出されるシートを部揃えしてステープル綴じ、或いは冊子状に折り合わせる処理装置は広く知られている。これらの処理装置はシートの中ほどをステープルあるいは接着剤で中綴じして冊子状に折り合わせるものがある。この様な装置では、画像形成製装置装の排出直後に1枚ずつ穿孔し、その後に綴じや中折りを行うようになっている。しかし、先に穿孔を行うと、シート束として折り合せると穿孔位置がずれることがあった。
このシート間の穿孔位置のずれを防止するため、綴じや中折りを行ってからこの折りシートに一括して穿孔処理を行う処理構成としているものがある。
例えば特許文献1には、中綴折りしたシートを一括してパンチ孔を穿孔する装置が示されている。
このものは、中綴じ装置、三方裁断装置、穿孔装置の順に装置を連接させ、穿孔装置においては、上下の把持体でシートを把持しこの把持体内から穿孔刃を突出し、シート束に一括してパンチ孔を穿孔しているものである。
また、特許文献2には、シート処理装置から搬送されてくる二つ折りにされたシート束の先端側への穿孔とシート束の後端側の裁断を行う装置が示されている。この装置は穿孔及び裁断の各処理を行うがこの際のシートの押えを共通の押え板で押えるものである。
特開2011−84047号公報 特許第5153489公報
上述のように画像形成装置などから搬出されるシート束、特に折りシート束に対して一括の穿孔処理を施す装置には、それぞれ次の問題がある。
まず、特許文献1のものは、折りシートを一括して穿孔する装置は従前のように画像形成装置から排出されるシートの1枚1枚に穿孔処理を行う場合に比べ、シートを折り畳んだ状態で一度に一括して穿孔するもので、シート毎の穿孔位置がずれることなく仕上がりがよくなる。この特許文献1には二つのタイプの一括穿孔装置が示され、一つ目のタイプは穿孔刃やこれを移動するカム等を支持する把持部材を昇降して穿孔時にシートを押圧するものである。もう一つのタイプは、穿孔刃やこれを移動するカムを支持する支持筐体とこの下に穿孔刃周囲を押える押え部材とこの周囲でシートを押える上方把持部材で穿孔時にシートを押えているものが示されている。
ところで、上記のシート穿孔装置は、折りシートには折ったシートが2、3枚の極めて薄い折りシートから折りシートにして50、60枚程度のかなり厚いシート束に穿孔処理をすることが必要となり、シートの厚さがかなり相違している。さらに、これらの折りシートは二つに折りにされているために、枚数の少ない束は折り曲げ部があまり厚くならないが、枚数が多いシートは折り曲げた部分に空間ができて膨らみ通常の枚数よりもかなり厚くなってしまう。そして、折りシートへの穿孔はこの折り曲げ側を穿孔する。この二つ折りシートの折り付近のシート厚さはかなりの厚さになっていた。
従って、上記の特許文献1の何れのタイプでも、薄い折りシートだけでなく厚い折りシートへの穿孔も行えるように、シートの押えを行う把持部材や上方把持部材は、かなり厚いシートの搬入に備えて、搬入シートからかなり離れた上方の位置に待機していた。この為薄い折りシートでは、例えば先端が上方にカールしていたり、変形したりするとシートの搬入をガイドするものがないために、先端が湾曲して把持部材に当接して搬送不良を起こしてしまう。また、この湾曲した部分と他の機構などと衝突してしまいやはり搬送ができなくなってしまう。
特許文献2に示すものも同様に、比較的薄い折りシートから厚い折りシートまで処理するためには、シートを押える上押え板をシートから離間した高い位置に設定することが必要となる。この為、上述した薄い折りシートに対しては上記同様の問題が発生する。特に薄いシートにあっては圧接したローラ間でシートをしごきながら折りを行うため先端の折り部がカールしやすく、搬送方向が定まらず搬送不良を起こしやすかった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであって、シートの厚さが異なるもの、特に二つ折りにされたシートの厚さが異なっていても、シート厚さに応じてシートを押圧するシート押圧部材を搬入シートが搬送案内できる位置に移動させたので、穿孔処理する際のシートの搬入がスムーズに行え、搬送不良を少なくできるシート穿孔装置及びこれを備えるシート処理装置、画像形成装置の提供をその主な課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
請求項1に記載の発明は、搬送されるシートを載置する載置台と、この載置台上に載置したシートに穿孔を行う穿孔部材と、この穿孔部材をシートに穿孔する穿孔位置とこの位置から退避した退避位置に移動する移動部材と、上記穿孔部材に沿ってスライド可能であってこの穿孔部材の移動に連動して移動しシートを押圧するシート押圧部材と、上記移動部材を駆動する駆動部材と、上記駆動部材を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、上記シート押圧部材をシートの厚さに応じた位置で載置台へのシート搬入を案内する案内位置と、載置台上のシートを押圧する押圧位置と、載置台からシート排出するシートから離間した離間位置とに移動位置させるシート穿孔装置である。
これによれば、特に二つ折りにされたシートの厚さが異なっていても、シート厚さに応じてシートを押圧するシート押圧部材を搬入シートの適切な位置に移動して搬送案内させたので、穿孔処理する際のシートの搬入がスムーズに行え、搬送不良を少なくできるシート穿孔装置が提供できる。
請求項2の発明は、シート押圧部材の上記離間位置は、上記案内位置よりもシートからさらに離間した位置に移動する請求項1記載のシート穿孔装置である。
これによれば、穿孔後シート束を載置台から搬出する場合には、案内位置よりもシートから離間した位置に移動するので、たとえ穿孔した際に縁などに生じる所謂バリが発生しても、シート押圧部材に引っ掛かり搬送不良を起こすことが少なくできる。
請求項3の発明は、上記シート押圧部材は、上記穿孔部材にスライド可能な基端部が穿孔部材を囲う筒形状からなり、シートを押圧する端部は、載置台の上流側から下流側に延設されるとともにその上流側がシートから徐々に離間する傾斜開口部が形成されている請求項2に記載のシート穿孔装置である。
これによれば、シート押圧部材は穿孔部材に沿って移動し、またシート搬入側がスロート形状に開口しているので、構成スペースを有効に利用しているとともに、シートの載置台への搬入がよりスムーズに行うことができる。
請求項4の発明は、上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材により連結されている請求項3に記載のシート穿孔装置である。
これによれば、シート押圧部材の移動をその基端部と穿孔部材との間のバネ部材で連結したので、簡単な構成でシート押圧部材の位置移動が可能となりシートの搬入がより確実になされるシート穿孔装置が提供できる。
請求項5の発明は、上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材と上記基端部の移動方向に延びる長溝とこれに係合する穿孔部材の突起によりなされる請求項3に記載のシート穿孔装置である。
これによれば、上記請求項4の変形例として、バネ部材と基端部の移動方向に延びる長穴とこれに係合する穿孔部材からの突起よって形成されているので、シート押圧部材の移動位置決めが簡単にできるシート穿孔装置が提供できる。
請求項6の発明は、上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材と上記穿孔部材の移動方向に延びる長溝とこれに係合する上記基端部の突起によりなされる請求項3に記載のシート穿孔装置である。
これによれば、上記請求項の変形例として、バネ部材と穿孔部材の移動方向に延びる長溝とこれに係合するシート押え部材の基端部の突起によって構成されているので、シート押圧部材の移動位置決めが簡単にできるシート穿孔装置が提供できる。
請求項7の発明は、穿孔部材をシートに穿孔する穿孔位置とこの位置から退避した退避位置に移動する移動部材は、偏心カムによって構成されている請求項4に記載のシート穿孔装置である。
これによれば、偏心カムを採用することにより、穿孔部材の穿孔位置と退避位置間の移動が簡単に構成できるシート穿孔装置が提供できる。
請求項8の発明は、シートを束として集積するスタッカ部と、集積したシートに折り処理を施す折り処理部と、この折り処理部の下流側に、上記請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のシート穿孔装置を配置したシート処理装置である。
これによれば、上記各項に記載した作用効果を持つシート処理装置が提供できる。
請求項9の発明は、順次シート上に画像形成する画像形成手段と、この画像形成手段からのシートに所定の処理を施すシート処理装置とから構成され、このシート処理装置は、上記請求項1ないし7の何れか1項に記載のシート穿孔装置を備えている画像形成装置である。
これによれば、上記各項に記載した作用効果を持つシート処理装置を備えた画像形成装置が提供できる。
本発明は上記の解決手段を有することにより下記の効果を奏する。
載置台に載置して穿孔するシートの厚さが異なるもの、特に二つ折りにされたシートの厚さが大きく異なっていても、シート厚さに応じてシートを押圧するシート押圧部材を搬入シートの適切な位置に移動させたので、穿孔処理するために載置台へのシート搬入がスムーズに行えて搬送不良を少なくできるシート穿孔装置及びこれを備えるシート処理装置、画像形成装置の提供ができる。
本発明に係わる画像形成装置とシート穿孔装置を内装したシート処理装置を組み合わせた全体構成を示した説明図。 本発明に係わるシート穿孔装置を備えたシート処理装置の全体説明図。 図2のシート穿孔装置の側面断面説明図。 図3のシート穿孔装置のシート排出側からの正面断面説明図。 シート穿孔装置の穿孔部材とシート押え部材の結合示す他の実施例の説明図で、図5(a)は第1の変形例を示すシート穿孔装置の側面断面図。図5(b)は第2の変形例を示すシート穿孔装置の側面図。 図3と図4のシート穿孔装置のシート押圧部材のシート案内、押圧及び穿孔部材の穿孔動作を示す動作状態説明図で、図6(a)は穿孔部材とシート押圧部材が離間位置としての初期位置にある状態を示し、図6(b)はシート押圧部材がシート厚さに応じて受け入れ位置に移動した状態を示し、図6(c)はシート押圧部材によりシートを押圧した穿孔直前の状態を示す説明図。 図6に続くシート穿孔装置の穿孔部材の穿孔及びシート押圧部材の穿孔動作完了からの復帰動作を示す説明図で、図7(a)押圧部材により押圧した状態で穿孔が完了した説明図、図7(b)はシート押圧部材が次のシート束の厚さに応じた受け入れ位置でシートの搬入を待つ説明図、図7(c)は穿孔部材が離間位置に復帰し全てが初期位置に復帰したことを示す説明図。 図6と図7に示すシート穿孔装置の穿孔及び押し出し動作を示すフローチャート図。 図6と図7に示すシート穿孔装置の穿孔及び押し出し動作を示す図8に続くフローチャート図。 図2のシート処理装置の制御構成説明図である。
以下図示の実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる画像形成装置を含む全体構成を示し、図2はシート処理装置の全体構成の説明図を、図3はシート処理装置に内装するシート穿孔装置の側面断面説明図であり、図4はシート穿孔装置の正面断面説明図である。また、図5はシート穿孔装置の穿孔部材とシート押圧部材が連動するための係合構成を示す他の実施例説明図である。そこで図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aとシート処理装置Bで構成され、シート処理装置Bにはシート穿孔装置50がユニットとして組み込まれている。
[画像形成装置の構成]
図1に示す画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、本体排紙口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは本体排紙口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、本体スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送してシートの裏面側に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートは本体スイッチバック経路10で表裏反転された後、本体排紙口3から搬出される。
図示11は画像読取装置であり、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、反射ミラー、集光レンズを経て光電変換素子14で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ貯蔵部17に転送され、前記レーザ発光器5に画像信号を送る。また、図示15は原稿送り装置であり、原稿スタッカ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送するフィーダ装置である。
上記構成の画像形成装置Aには制御部(コントローラ)が設けられ、コントローラパネル18から画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などのプリントアウト条件が設定される。一方、画像形成装置Aには上記スキャンユニット13で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ貯蔵部17に蓄積され、このデータ貯蔵部から画像データはバッファメモリに転送され、このバッファメモリ19から順次、レーザ発光器5にデータ信号が移送されるように構成されている。
上記コントローラパネル18からは画像形成条件と同時にシート処理条件も入力指定される。このシート処理条件は例えば、(1)「プリントアウトモード」、(2)「ステープル綴じモード」、(3)「シート中綴じ束折りモード」、(4)「中折りシート一括穿孔モード」などが指定される。そして画像形成装置Aは画像形成条件及び後処理条件に応じてシート上に画像形成する。
[シート処理装置の構成]
上述の画像形成装置Aに連結されたシート処理装置Bは、画像形成装置Aの本体排紙口3から画像形成されたシートを受け入れ下記のシート処理が可能なように設定されている。
まず、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する(前述の「プリントアウトモード」)。(2)本体排紙口3からのシートを束状に部揃えして、端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する(前述の「ステープル綴じモード」)。(3)本体排紙口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する(前述の「シート束中綴じ束折りモード」)。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目付近に束を一括して穿孔して、第2排紙トレイに22に収納する(前述の「中折りシート一括穿孔モード」。)などが指定可能なように構成されている。
ところで、シート処理装置Aは図2に示すようにケーシング20に上記第1排紙トレイ21と第2排紙トレイ22を備え、本体排紙口3に連なる搬入口23を有するシート搬入経路P1が設けられている。このシート搬入経路P1はケーシング20に略々水平方向の直線経路で構成されている。そしてこのシート搬入経路P1から分岐しシートを反転方向に移送する第1スイッチバック搬送路SP1と第2スイッチバック搬送路SP2が配置されている。そして第1スイッチバック搬送路SP1が経路下流側で、第2スイッチバック搬送路SP2が経路上流側でそれぞれシート搬入経路P1から分岐され、両搬送路は互いに距離を隔て対置に配置されている。
このような経路構成でシート搬入経路P1には搬入ローラ24と排紙ローラ25が配置されている。排紙ローラ25は正逆転可能となっている。またシート搬入経路P1には第2スイッチバック搬送路SP2にシートを案内する経路切換片(図示せず)が配置されソレノイドなどの作動手段に連結されている。またシート搬入経路P1には搬入口23からのシートに捺印処理するスタンプ手段、或いはシートを1枚ずつ穿孔処理する1枚穿孔ユニット28が搬入ローラ24の下流側に設けられている。
[第1スイッチバック搬送路SP1の構成]
図2に示されるようにシート搬入経路P1の下流側(装置後端部)に配置された第1スイッチバック搬送路SP1は次のように構成されている。シート搬入経路P1にはその出口端に排紙ローラ25が設けられ、この排紙ローラ25のシートを積載支持する処理トレイ29が設けられている。この処理トレイ29の上方には正逆転ローラ30がトレイ上のシートと接する位置と離間した待機位置との間で昇降自在に配置されている。この正逆転ローラ30が連結され処理トレイ29上にシートが進入する際は同図時計方向に回転し、シート後端が排紙ローラ25から排紙されトレイ上に進入した後は反時計方向に回転するように制御される。従って処理トレイ29上に第1スイッチバック搬送路SP1が構成されている。
上述の第1スイッチバック搬送路SP1の下流側には第1排紙トレイ21が配置され、この第1排紙トレイ21は第1スイッチバック搬送路SP1及び第2スイッチバック搬送路SP2に導かれるシートの先端を支持するように構成されている。
上記の処理トレイ29の排紙方向後端部には、端面綴じステープル装置33が配置されている。このステープル装置33は処理トレイ29上に集積されたシート束の後端縁の1個所若しくは複数個所にステープル綴じする。綴じ処理されたシート束は第1排紙トレイ21排出される。
上述のように構成された第1スイッチバック搬送路SP1は前記(2)の「ステープル綴じモード」のときには排紙ローラ25からのシートを処理トレイ29上に部揃えし、このシート束を端面綴じステープル装置33で後端縁の1個所又は複数個所をステープル綴じする。また前記(1)の「プリントアウトモード」のときには排紙ローラ25からのシートをスイッチバック搬送することなく、処理トレイ29に沿って送られたシートを正逆転ローラ30の図示時計方向の回転で第1排紙トレイ21に搬出する。
[第2スイッチバック搬送路の構成]
前記シート搬入経路P1から分岐された第2スイッチバック搬送路SP2の構成について説明する。この第2スイッチバック搬送路SP2は、図2に示すようにシートが排紙ローラ25にニップされた状態で正転から逆転してスイッチバック搬送されてくるシートを案内する搬送路である。この搬送路は、図2に示すようにケーシング20に略々鉛直方向に配置され、経路入口に搬送ローラ36が、経路出口に出口搬送ローラ37が配置されている。また第2スイッチバック搬送路SP2の下流側にはこの搬送路から送られたシートを部揃えし一時集積する第2の処理トレイを構成するスタッカ部35が設けられている。図示のスタッカ部35はシートを移送する搬送ガイドで構成されている。このスタッカ部35には中綴じステープラ40と折りローラ45が配置されている。以下順次これらの構成について説明する。
[スタッカ部の構成]
まずスタッカ部35はシートの搬送をガイドするガイド部材で形成され、このガイド上にシートを積載収納するように構成されている。図示のスタッカ部35は第2スイッチバック搬送路SP2に連なり、ケーシング20の中央部に略々鉛直方向に配置されている。これによって装置を小型コンパクトに構成している。このスタッカ部35は内部に最大サイズシートを収納する長さ形状に形成され、特に図示のものは後述する中綴じステープラ40と折りローラ45を配置する側に突出するように湾曲又は屈曲した形状に構成されている。
上記スタッカ部35の搬送方向後端側には前述の第2スイッチバック搬送路SP2の出口端とオーバーラップするスイッチバック進入路35aが連設されている。これは第2スイッチバック搬送路SP2の出口搬送ローラ37から送られる搬入(後続)シートの先端とこのスタッカ部35に支持されている積載済(先行)シートの後端をオーバーラップさせることによって集積するシートのページ順位を確保するためである。また、スタッカ部35にはシートの搬入方向先端を規制するストッパー手段としての先端規制部材(以下、ストッパー38という)がガイド下流側に配置してあり、このストッパー38はスタッカ部35に沿って移動可能にガイドレールなどに支持され、図示しないシフト手段でシートをスタッカ部35に搬入する位置、集積方向の中程で綴じる位置及び折りローラ45で折る位置に位置移動するように構成されている。
[中綴じステープラの説明]
次に、このスタッカ部35の上方に位置する中綴じステープラ40は、ステープル針をシート束に打ち込むドライバーユニット41と打ち込まれたステープル針の脚部を互いに向き合う方向に折り曲げるクリンチャユニット42で構成され、それぞれのユニットはスタッカ部35を挟んで対向する位置に構成され、通常シート長さの2分の1となる図示Xの綴じ位置でシートを綴じる。尚、この中綴じステープラはシート束の綴じるスープル針として金属の針を用いるほか紙製からなる紙製針や針を使用しない圧着や切り込みをシートに入れて綴じてもよい。
[折りローラの説明]
次に、折りローラ45の構成について説明する。上述の中綴じステープラ40の下流側に配置された折位置Yには、図2に示すようにシート束を折り合わせる折りローラ45とこの折りローラ45のニップ位置にシート束を挿入する折りブレード46が備えられている。折りローラ45は互いに圧接した一対の圧接ローラで構成され、この圧接ローラは略々最大シートの幅長さに形成されている。この折りローラ45は、図示されていない圧縮スプリングで互いに圧接方向に付勢されている。上記一対の折りローラはゴムローラなどの比較的摩擦係数の大きい材料で形成されている。
また、図2に示すように上記の折りローラ45の圧接位置に向かって侵入する折りブレード46が進退可能に配置されている。この折りブレード46は、シート束が中綴じステープラ40で中綴じされた後、この綴じ位置を折りローラ45に押し込むように移動し、この動作に連動して折りローラ45が圧接回転することにより中綴じシートを二つ折りに中折りしていく。この途中で折りブレード46は元の位置に復帰して次のシート束の搬入に備える。折りブレードの移動位置は、折り位置Yとして図2に示されており、この位置はシートが束として綴じ針で綴じられた位置Xに一致している。
尚、この折りローラ45はシートを折りこまない状態と折りシートを折りこんだ状態とで、互いに圧接する折りローラ45の軸間の距離を測定して折りローラで折りこむシートの束厚を検知することにも利用している。
[シート穿孔装置の説明]
上記の折りローラ45は中折りシートを作成するとともにそのシート束を下流側に中折りシート束搬送パスBPに沿って搬送するようになっている。この下流側にはこの中折りシート束を第2排紙トレイ22に排出する束排出ローラ49が配置されている。上記の折りローラ45と束排出ローラ49との中折りシート束搬送パスBPには、本発明に係わるシート穿孔装置50が配置されている。
このシート穿孔装置50は図2に示されるように中折りシート束搬送パスBPを挟んで穿孔ユニット51が配置され、このパスの下方には穿孔による穿孔屑を収納する穿孔屑ボックス52が配置されている。
以下、図3と図4とにより、本発明に係わるシート穿孔装置50についての構成を説明する。図3は図2のシート穿孔装置50の側面の断面説明図であり、図4はこの装置の束排出側からの正面断面説明図である。
図3及び図4に示されるように、シート穿孔装置50は中折りシート束搬送パスBPの下方にシートの載置台53が配置されている。この載置台53には上流側の折りローラ45から搬送されてくるシートを検出するセンサSen1と、後述する穿孔部材60の穿孔刃としての穿孔部材先端60aが貫通する穿孔用ダイ55が設けられている。
一方、中折りシート束搬送パスBPの上方には、穿孔動作を行うための機構を有する穿孔ユニット51が配置されている。この穿孔ユニット51には基台56に取り付けられた穿孔部材60と、穿孔部材60を昇降させる穿孔カム66等が配置されている。この基台56には穿孔部材60が貫通する基台貫通孔58が設けられている。以下、これらについて説明する。
[穿孔部材の移動機構説明]
上述したように、基台56は、先端60aに穿孔刃を有する穿孔部材60を上記に昇降可能に支持している。この穿孔部材60はその上端が結合ピン61によって、穿孔レバー62と係合してある。この穿孔レバー62は、一端が基台56に回動自在に結合される穿孔レバー回動結合部63を有している。この穿孔レバー62の長手方向の中程には、穿孔レバー移動回動部63を支点として揺動させる偏心カムで構成された穿孔移動部材としての穿孔カム66が配置されている。また、穿孔レバー62の穿孔カム66の位置には穿孔カム受け64が設けられ、また、穿孔レバー回動結合部63付近には、この穿孔カム受け64が常に穿孔カム66に当接し復帰方向に弾圧する穿孔レバースプリング65が基台56との間に介在している。
上記の穿孔カム66は偏心した駆動軸67に、穿孔駆動部材となる駆動モータ70からの駆動が伝達されるようなっている。
つまり、この穿孔カム66の回転移動により、穿孔部材60は載置台53上のシートから上方に離れて退避した退避位置から穿孔用ダイ55を貫通してシートへの穿孔完了する穿孔位置との間で往復動可能となっている。
[シート押圧部材の説明]
一方、基台56には基台貫通孔58に装通されたシート押圧部材54が昇降可能に設けられている。このシート押圧部材54は、載置台53側が載置台53に搬入してくるシート束を導く上流側に向かって徐々に広く開口してスロート状を形成する傾斜開口部となる上ガイド54aを備えている。そして載置台53の上流側にある上ガイド54aから載置台53の端部までの下流側に向かって伸びて延設してある。また、このシート押圧部材54は、図4によく示されているようにプレート状となって載置台53上に搬入して載置された折りシートの穿孔部材60の穿孔部材先端(穿孔刃)60aの周囲を押圧できるようになっている。
このシート押圧部材54は、基台56の基台貫通孔58に装通して昇降可能にスライドする基端部59を有している。そして、この基端部59の基台56から突出している基端上部59aはその上端部に基端部59よりも径の大きい突出部59bが形成されている。
さらに、シート押圧部材54のスライドする基端部59は、穿孔部材60の昇降を案内する内部中空の筒形状となっている。そして、基端部59の上記基端上部59aとこの基端部59から外部に露出し穿孔部材60の径より大きく設定されたスプリング係止部60bとの間にはバネ部材としての連結スプリング57が介在している。この連結スプリング57は上端が上記のスプリング係止部60bに連結され、下端が基端部59の突出部59bに連結されている。従って、この連結スプリング57によってシート押圧部材54は穿孔部材60に吊り下げられた状態となり、後述する穿孔部材60の昇降動作に従い連動することになる。
[穿孔部材の駆動説明]
ここで、これまでの説明においても触れたが、穿孔駆動部を構成する駆動モータ70とその駆動系について説明する。図4に示されるように駆動モータ70は、基台56に立設したモータ支持ブラケット72に固定され、そのモータ駆動軸73が突出して設けられている。このモータ駆動軸73からの駆動は、その軸に設けられたギアにより減速されて穿孔カム駆動軸67に接続されている。
駆動モータ70のモータ駆動軸73が、例えば反時計方向に正転すると穿孔カム66を移動する穿孔カム駆動軸67を駆動する。この穿孔カム66の回転はセンサ(Sen2)で検出されて動作制御される。例えば、穿孔カム66に設けられたフラグ68rは、穿孔カム66のホームポジション位置を示し、この位置では穿孔部材60及びシート押圧部材54は載置台53から最も離れた退避位置及び離間位置に位置している。穿孔カム66が反時計方向に回転しるとフラグ68rは回転して、これにより穿孔部材60が下降する。これに連動してシート押圧部材も下降し載置台53に搬送されてくるシートの折り側を案内する案内位置に下降する。
このシートを案内するガイド位置からさらに穿孔カム66が回転するとシート押圧部材54はシート束を載置台53に押圧するシート押圧位置に移動する。
この位置では、穿孔部材60の穿孔に備えてシート束をしっかりと押えこむ。その後、さらに穿孔カム66が回転しSen2により、フラグ68pが検知されると穿孔部材60が載置台53の穿孔用ダイに貫通したことになり、シートの穿孔が完了した位置であるシート穿孔位置に達したことになる。
本実施例のものは、載置台53上に搬送され、穿孔処理する折りシートのシート厚さによって、シート押圧部材54を載置台側に移動するものであるから、
取得した厚さ情報に対応する案内位置までの位置に対応する距離をフラグ68r(離間位置)からの移動量で決定する。このとき案内位置に移動していることを確認するために穿孔カム66に沿ってフラグが設けてある。また、シート押圧部材54の押圧位置もシート厚さによって異なるのでこの位置も厚さ情報に対応するフラグ68r(離間位置)からの移動量で設定する。この移動量をSen2で確認するために上記の各フラグが設けてある。この場合、シートの押圧位置は案内位置のように停止してシートの搬入をガイドしなくてもよい。
ところで、シートの載置台へのシートの搬入を検出するセンサSen1や穿孔カム66の位置と移動量を検出するセンサSen2、あるいは後述するシート厚さを検知するSenTは追って説明する中折りシート一括穿孔制御部123に接続されている。駆動モータ70は、この中折りシート一括穿孔制御部123を制御手段としてその駆動及びその駆動方向がコントロールされることになる。
尚、載置台53に搬入される折りシートの厚さは、既に述べた圧接する折りローラ45の軸間の距離を測定して折りローラ45で折りこむシートの束厚を検知することができる。あるいは、スタッカ部35に搬入されるシート枚数をカウントしこれにシート厚さ通常のシート厚さを乗じた値を厚さ情報としてもよい。あるいは、また画像形成装置Aから枚数とシート厚さを乗じた値を受信し、これをシート厚さ情報としてもよい。このようにシートの厚さ情報を取得する方法は多種あるが、より好ましくは折りシートの曲げ部の折り厚を実際手に測定した値がよい。また、シート押圧手段のシートを案内する位置は、シートから2〜4ミリ離間した位置に設定されると好ましいが、実際の折り曲げ部の厚さを検出せずに、シート枚数からシートの案内位置を設定するときは、もう少し多めに離間した位置に設定してもよい。
[穿孔部材とシート押圧部材との連動の他の実施例]
次に、図5により穿孔部材60とシート押圧部材54との連動動作の構成について、これまでと異なる構成について説明する。尚、これまでの実施例と同じ構成部材については同一符号を付して説明は省略する。
これまで図3と図4の実施例における穿孔部材60とシート押圧部材54との連動はこれに介在するバネ部材としての連結スプリング57によってなされている。
これとは別に、図5(a)に示すものは、穿孔部材60とシート押圧部材54との間に介在スプリング57bはあるが、特にこれらを連結していない。穿孔部材60とシート押圧部材54との連動は、シート押圧部材54のスライド可能な基端部59に設けたこの移動方向に延びる長溝81とこの基端部59内を摺動する穿孔部材60に形成した突起した固定ピン82によってなされる。例えば、穿孔部材60が下降してシートを案内する位置に移動するとシート押圧部材54も下降してシートを案内する案内位置に移動してシートの搬入を待つ。そしてシートが搬入し、所定の位置でシートを押圧して、穿孔処理を施すことになる。その後穿孔部材60が上昇すると、上昇の途中から上記の固定ピン82が基端部59の長溝の81の上端部を押し上げて離間位置に穿孔部材60とシート押圧部材54が位置することになる。
また、図5(a)に示すものは、載置台53に搬入するシートの厚さを検出する構成として、搬入を検出するシート検出センサSen1の上流側に基台56端部に回動自在に設けられたセンサレバー91がシートの厚さを3段階で検出する厚さセンサSenT90によって検出するようになっている。この厚さ検出センサSenT90の厚さ情報により、離間位置68rから所定量検出したシートガイド位置(案内位置)68gの位置でシートを受け入れ、そのシート押圧位置68oを経てシート穿孔位置68pに至り穿孔処理を行う。引き続く穿孔カム66の回転より図5(a)に示す状態に戻ることになる。これによればシート穿孔装置内のみで厚さ検出と厚さに対応したシート押圧部材54の移動動作が行える。
図5(b)に示すものは、図5(a)の長溝81と固定ピン82の関係を逆にしたものである。すなわち、シート押圧部材54のスライドする基端部59の下端側にピン85を内側に突起させ、このピン85を穿孔部材60の側面に移動方向に設けた長溝86に嵌合させる。この構成により、穿孔部材60が上昇するとこれに設けた長溝86の下端が基端部59のピン85を押し上げて、初期位置である離間位置にシート押圧部材54を移動し保持することとなる。
[シート穿孔装置の動作説明]
ここからは、図6及び図7により、図3と図4のシート穿孔装置のシート押圧部材のシート案内及び押圧及び穿孔部材の穿孔動作を示す動作状態と穿孔部材とシート押圧部材の穿孔動作完了からの復帰動作について、図8と図9のフローチャート図も用いて説明する。
図6(a)は穿孔部材とシート押圧部材が離間位置としての初期位置にある状態を示し、図6(b)はシート押圧部材がシート厚さに応じて受け入れ位置に移動した状態を示し、図6(c)はシート押圧部材によりシートを押圧した穿孔直前の状態を示している。図7は図6に続くシート穿孔装置の穿孔部材の穿孔及びシート押圧部材の穿孔動作完了からの復帰動作を示す説明図で、図7(a)は、押圧部材により押圧した状態で穿孔が完了した説明図、図7(b)はシート押圧部材が次のシート束の厚さに応じた受け入れ位置でシートの搬入を待つ説明図、図7(c)は穿孔部材が離間位置に復帰し全てが初期位置に復帰したことを示す図である。尚、説明の都合上、図8と図9に示す各ステップ(図中、S数字で表示)に、図6と図7の動作時状態図を参照して説明する。
[穿孔部材とシート押圧部材の往復動作]
後述する画像形成装置制御部110のモード設定手段112に、オペレターが入力手段111より、折りシートに対して一括穿孔する「中折りシート一括穿孔モード」を設定する。
まず、一部目の折りシート束が折りローラ45によって折り側を先端として搬送され、この搬送過程でシート束の厚さを測定する。特に重要な束厚は先端部の折り曲げ部なので、この厚さ情報を優先して利用するようにしてある。シート厚さ情報の検出は、先に述べたように複数あり、何れでもよいが、折り位置の厚さを検出できるものが好ましい。
シート穿孔装置50側からは、図6(a)の状態でシートの厚さ情報を入手したことを確認する(S1)。これにより、折られたシート束厚さが検出できたので、駆動モータ70を駆動して、穿孔カム66としての偏心カムを回転する。(S2)。この駆動モータ70がシート厚さに対応した分回転するかを確認し(S3)、図6(b)に示す様に、シート厚さから3ミリ程度上方にシート押圧部材54を位置させて駆動モータ70を停止する(S4)。
この状態で、センサSen1により先端が検出されると、この検出から折りシートの折り側先端が穿孔位置に位置しているかを確認する(S5)。その後、穿孔をする所定位置に折りシートが搬送されると、折りローラ45の駆動回転を停止しシート束の搬送を停止する(S6)。このシート停止により、穿孔カム66の回転を開始させる(S7)。この回転は停止することなく継続し、図6(c)に示す様に、シート押圧部材54はシート束を載置台53に向けて押圧する。この押圧動作は連結スプリング57に抗してなされる。その後、さらにこの連結スプリンを圧縮すると図7(a)に示す様に、穿孔部材60の穿孔刃を構成している穿孔部材先端(穿孔刃)60aが折りシート束を一括して穿孔する。さらに、穿孔部材先端(穿孔刃)60aは載置台53の穿孔用ダイ55を貫通する。このときの穿孔カム66はその駆動軸67と穿孔カム受け64が最も遠い位置となっている。なお、上記の貫通により生じる穿孔屑は、図示のように、載置台53下方にある穿孔屑ボックスに落下収納される。
引き続き、穿孔カム66が回転し、この回転により、図7(b)に示すシート受け入れ位置を通過して上昇して、図7(c)の初期位置に復帰する(S8)。この穿孔位置から離間位置への復帰が完了すると駆動モータ70の駆動停止を行い穿孔カム66も停止する(S10)。この離間位置への復帰では、穿孔部材60の上昇移動が連結スプリング57によって、シート押圧部材54を引きあげることは既に述べた。また、この連結スプリング57で連結することなく、図5に示したシート押え部材54のスライドする基端部59と穿孔部材60のいずれかの長溝あるいは突出するピンによっても、シート押圧部材54と穿孔部材60の連動が可能になることも既に述べたとおりである。
この連動により、シート押圧部材54と穿孔部材60が離間位置である初期位置に復帰すると、再び折りローラ45を回転してシートを束排出ローラ49に移動してシート束を第2排出トレイに排出する(S11)。引き続き、同一シート枚数で同じ処理を行う同一ジョブ中の次シート束があるときには、シート厚さ情報の入手(S1)前に戻り、上記同様の動作を繰り返す。
尚、通常は、同一ジョブの処理は、同一の枚数の同じ処理となりシート束厚さは同じになるので、1回目のシート束厚情報を利用して、シート押圧部材54の案内位置を設定してもよい。あるいは、同一のシート厚さか否かをその都度確認してシート押圧部材54を移動停止してもよい。あるいは、その都度シート厚を検出して、シート押圧部材54の位置を設定することもできる。また、この同一ジョブ中のシート束か否かは、次のシート束の処理時間が長くなるとジョブが終了し、次の枚数の異なるシート束であると判断することも可能である。シート束の枚数が同じで同じ処理を行う同一ジョブのシート束がなくなると穿孔処理を終了する。
[制御構成の説明]
これまで、説明したシート穿孔装置50を備えるシート処理装置B及びこのシート処理装置を含む画像形装置Aの制御構成を図10のブロック図により説明する。画像形成手段を備える画像形成装置制御部110は、コントロールパネルに設けられた入力手段111から所望の処理を入力する。この入力はモード設定手段によって、シート処理装置Bのシート処理装置制御部115を制御する。
本実施例のシート処理装置Aのモードは既に説明したように、つぎのモードを備えている。
すなわち、(1)画像形成がされたシートを第1排紙トレイ21に収容する「プリントアウトモード」。(2)本体排紙口3からのシートを束状に部揃ええしてー端面綴じステープル装置33で綴じ後第1排紙トレイ21に収納する「ステープル綴じモード」(3)本体排紙口3からのシートを第2の処理トレイであるスタッカ部35で束状に部揃えしてこのシート束の中程を中綴じステープラ40で綴じ後、冊子状に折り畳んで第2排紙トレイ22に収納する「シート束中綴じ束折りモード」。(4)中綴じして冊子状に折り畳んだシート束の折り目付近に束を一括して穿孔して、第2排紙トレイに22に収納する「中折りシート一括穿孔モード」。これらのモードが指定可能なように構成されている。
シート処理装置Bは、上記の指定されたモードによって動作可能とされるシート処理装置制御部115と、動作プログラムを格納したROMと、制御データを記憶したRAMを備えている。そして、このシート処理装置制御部115は、この装置内のシート搬送を制御するシート搬送制御部116と、1枚ごとにシートに1枚穿孔ユニット28で穿孔処理を行う1枚穿孔制御部117と、処理トレイ29でシートの集積制御を行う処理トレイ制御部118と、この処理トレイ29にシート束として集積されたシートの端面側を綴じ、綴じ後排出する端面綴じ制御部119を備えている。
シート束のシート搬送方向の1/2付近を綴じる中綴じたり中折りしたりする場合、シートのスタッカ部35にシート束を集積するスタッカ部制御部120で制御される。このスタッカ部制御部120は、1枚ずつスタッカ部35に搬入してくるシートの先端を規制するストッパー38や図示していないシート側縁整合部材で整列したシート束を生成する。さらに、シート束の中程にステープル針等を打ち込むように中綴じステープラを制御する中綴じ制御部と中綴じされたシート束を折りブレード46で折りローラ45に押し込んで中折りを施すように制御するシート中折り制御部122を備える。
この中折りシートに対して、これまで説明した「中折りシート一括穿孔モード」に従ってシート穿孔装置50を制御する中折りシート一括穿孔制御部123を備える。その後、一括穿孔が終了した中折折りシートは、束移送を兼用する折りローラ45、束排出ローラ49を制御する中折シート排出制御部124により制御されて第2排紙トレイに排出集積される。
本発明に特に関連する、中折りシート一括穿孔制御については、これまで各機構の説明及び図6から図9までの各動作状態説明図及び動作フローチャート図で説明したので、ここでの説明は省略するが、その内容でシート穿孔装置50を制御する。
A 画像形成装置
B シート処理装置
X 接着剤塗布位置
Y 折り位置
35 スタッカ部
40 中綴じステープラ
45 折りローラ
49 束排出ローラ
50 シート穿孔装置
51 穿孔ユニット
52 穿孔屑ボックス
53 載置台
54 シート押圧部材
56 基台
57 連結スプリング(バネ部材)
59 基端部
59a 基端上部
58 基台貫通孔
60 穿孔部材
60a 穿孔部材先端(穿孔刃)
62 穿孔レバー
65 穿孔レバースプリング
66 穿孔カム(穿孔移動部材)
67 駆動軸
68r 穿孔カムホームポジション(離間位置)
68g シートガイド位置(案内位置)
68o シート押圧位置(押圧位置)
68p シート穿孔位置(穿孔位置)
70 駆動モータ(穿孔駆動部)
81 長溝(基端部)
82 固定ピン(穿孔部材突起)
85 ピン(基端部突起)
86 長溝(穿孔部材)
123 中折りシート一括穿孔制御部(制御手段)

Claims (9)

  1. 搬送されるシートを載置する載置台と、
    この載置台上に載置したシートに穿孔を行う穿孔部材と、
    この穿孔部材をシートに穿孔する穿孔位置とこの位置から退避した退避位置に移動する移動部材と、
    上記穿孔部材に沿ってスライド可能であってこの穿孔部材の移動に連動してシートを押圧するシート押圧部材と、
    上記移動部材を駆動する駆動部材と、
    上記駆動部材を制御する制御手段とを備え、
    この制御手段は、上記シート押圧部材をシートの厚さに応じた位置で載置台へのシート搬入を案内する案内位置と、載置台上のシートを押圧する押圧位置と、載置台からシート排出するシートから離間した離間位置とに移動位置させることを特徴とするシート穿孔装置。
  2. シート押圧部材の上記離間位置は、上記案内位置よりもシートからさらに離間した位置であることを特徴とする請求項1記載のシート穿孔装置。
  3. 上記シート押圧部材は、上記穿孔部材にスライド可能な基端部が穿孔部材を囲う筒形状からなり、シートを押圧する端部は、載置台の上流側から下流側に延設されるとともにその上流側がシートから徐々に離間する傾斜開口部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシート穿孔装置。
  4. 上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材により連結されていることを特徴とする請求項3に記載のシート穿孔装置。
  5. 上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材と上記基端部に設けられた移動方向に延びる長溝とこれに係合する穿孔部材の突起によりなされることを特徴とする請求項3に記載のシート穿孔装置。
  6. 上記シート押圧部材と穿孔部材との連動は、シート押圧部材の基端部と穿孔部材との間に介在するバネ部材と上記穿孔部材の移動方向に延びる長溝とこれに係合する上記基端部の突起によりなされることを特徴とする請求項3に記載のシート穿孔装置。
  7. 上記穿孔部材をシートに穿孔する穿孔位置とこの位置から退避した退避位置に移動する移動部材は、偏心カムによって構成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート穿孔装置。
  8. シートを束として集積するスタッカ部と、集積したシートに折り処理を施す折り処理部と、
    この折り処理部の下流側に、上記請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のシート穿孔装置を配置したことを特徴とするシート処理装置。
  9. 順次シート上に画像形成する画像形成手段と、
    この画像形成手段からのシートに所定の処理を施すシート処理装置とから構成され、
    このシート処理装置は、上記請求項1ないし7の何れか1項に記載のシート穿孔装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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