JP4022169B2 - 加湿器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明の加湿器に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特許2589922号公報
【特許文献2】
特開平11−201508号公報
【特許文献3】
特開2002−48365号公報
【0004】
特許文献1には、ケーシング内に設けられた霧化水槽および貯水水槽と、これらを連通する給水通路と、前記霧化水槽の底部に設けられた超音波振動子と、前記貯水水槽の上部に設けられて、前記貯水水槽に給水するため給水口を有した給水タンクとを備え、前記給水通路に通過する水を加熱殺菌するためのヒータを設けた超音波方式の加湿器が記載されている。
【0005】
特許文献2には、水を加熱体により加熱して蒸気を発生させる霧化水槽と、この霧化水槽に水を供給する給水タンクとをケーシング内に備えた加熱方式の加湿器が記載されている。また、この特許文献2には、前記給水タンクと霧化水槽とを連通させた給水路内に、水の硬度成分をイオン交換する陽イオン交換樹脂を配設する構成が記載されている。
【0006】
特許文献3には、常に一定量の水を収容する水槽と、この水槽内の水面に非接触状態で配設された気化エレメントと、前記水槽内の水を汲み上げて前記気化エレメントに上方から給水するポンプと、前記気化エレメントを通して送風して外部に放出する送風ファンとからなる気化方式の加湿器が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の加湿器では、加湿動作を停止すると、霧化水槽に既に給水されている水が該霧化水槽に残留し、その水に雑菌が繁殖する可能性がある。そのため、次に加湿器を動作させた場合には、その雑菌が繁殖している可能性がある水を超音波振動子により室内に放出するという問題がある。
【0008】
特許文献2に記載の加湿器では、水を加熱することにより発生した蒸気により空気を加湿するため、前記雑菌の問題が発生しないが、機体が転倒した場合には高温に加熱された多量の水が漏出するという問題がある。また、内部に配設した陽イオン交換樹脂は、使用時間に応じて再生させる必要があるが、この際には機体の外部に取り出して塩水に浸漬させる必要があるため、非常に面倒である。しかも、浸漬させるだけでは陽イオン交換樹脂を十分に再生させることが非常に困難であった。
【0009】
特許文献3に記載の加湿器では、気化エレメントに給水するために汲み上げ用のポンプが必要であるため、機体が大型化するうえ、コスト高になるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明では、雑菌の放出を確実に防止するとともに、転倒しても高温に加熱された水が多量に漏出することのない小型で安価な加湿器を提供することを第1の課題とするものである。また、陽イオン交換樹脂を搭載する場合にはその再生作業を容易に行うことができるようにすることを第2の課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の加湿器は、水を給水する給水槽と、前記給水槽に供給された水の水面より底が上方に位置する加湿槽と、これら給水槽と加湿槽とを連通させる略J字形状の給水通路と、前記給水通路に介設した逆止弁、および、前記給水通路において前記逆止弁に対して前記加湿槽への給水方向下流側に配設され前記給水通路内の水を加熱することによる圧力差によって前記加湿槽へ水を給水する加熱手段からなる給水手段と、前記加湿槽に給水された水を外部に放散する加湿手段と、前記加湿槽と前記給水通路における前記給水手段の上流側とを連通させる還流通路と、加湿動作の開始時の所定時間は、前記加熱手段を動作させる一方、前記加湿手段を動作させない制御手段と、を備えた構成としている。
【0012】
また、本発明の第2の加湿器は、水を給水する給水槽と、前記給水槽に供給された水の水面より底が上方に位置する加湿槽と、これら給水槽と加湿槽とを連通させる略J字形状の給水通路と、前記給水通路に介設した第1の逆止弁、および、前記給水通路において前記第1の逆止弁に対して前記加湿槽への給水方向下流側に配設され前記給水通路内の水を加熱することによる圧力差によって前記加湿槽へ水を給水する加熱手段からなる給水手段と、前記加湿槽に給水された水を外部に放散する加湿手段と、前記加湿槽と前記給水通路における前記給水手段の上流側とを連通させる還流通路と、前記給水通路において、前記還流通路との接続部の上流側に介設した第2の逆止弁と、を備えた構成としている。
【0013】
これらの加湿器によれば、加湿動作を終了すると、給水タンクから流出した水は給水通路および還流通路に残留するが、加湿槽には残らない。そして、次に加湿動作を開始した場合には、給水通路および還流通路に残留した水は加熱手段によって加熱されるため、雑菌が繁殖していても滅菌することが可能である。そのため、雑菌を室内に放出する問題が生じることはない。また、上方に位置する加湿槽に水を汲み上げるためにポンプを使用しないため、機体が大型化することを防止できるうえコストダウンを図ることができる。
【0014】
また、第1の加湿器では、加湿動作の開始時の所定時間は、前記加熱手段を動作させ、加湿手段は動作させないため、給水通路および還流通路に残留した水に雑菌が繁殖していても確実に滅菌でき、室内への雑菌の放出をより確実に防止することができる。
さらに、第2の加湿器では、給水通路において、還流通路との接続部の上流側に第2の逆止弁を更に介設しているため、還流通路を介して給水通路に還流された高温の水が給水槽内の水と混合されることを防止できる。その結果、給水槽内の水が高温になることを防止できるため、該加湿器が転倒した場合でも高温に加熱された多量の水が漏出することを防止できる。
【0015】
これらの加湿器では、前記加湿手段は、前記加湿槽の底に配設し水を霧状とする超音波振動子からなることが好ましい。
または、前記加湿手段は、前記加湿槽の底に配設し水を加熱して蒸気を発生させるヒータからなるようにしてもよい。
または、前記加湿手段は、前記加湿槽に給水された水に一部を浸漬させる通気性を有する吸水材と、該吸水材を通して該吸水材が含んだ水分を気化させて空気とともに外部に放出する送風手段とからなるようにしてもよい。
【0016】
これらの場合、前記加湿手段の周囲に筒状に突出する水溜部を設け、前記給水通路の端部を前記水溜部の上方に配置することが好ましい。このようにすれば、加湿手段によって水を霧状とするために必要な水位を迅速に得ることができるうえ、その希望水位を安定して維持できる。
【0017】
この場合、前記水溜部に、前記給水通路からの給水量より流出量が少ない流出口を設けることが好ましい。このようにすれば、加湿動作中は希望水位を安定して維持できるうえ、加湿動作終了後は水溜部内に水が残留することにより雑菌が繁殖する可能性を無くすことができる。
【0018】
さらにまた、前記給水槽は、その底部に形成した貯水部と、該貯水部の上方に着脱可能に配設する給水タンクとを備え、該給水タンクの下部に設けた給水口が貯水部に貯水された水に浸かることにより給水タンクからの給水が停止するもので、前記給水槽に供給された水の水面である貯水部の水面より前記加湿槽の底を上方に位置させることが好ましい。このようにすれば、給水槽からの給水通路への給水量を安定させることができる。
【0019】
さらに、前記還流通路に陽イオン交換樹脂を配設することが好ましい。このようにすれば、給水通路内に塩水を供給し、加湿手段を停止した状態で加熱手段だけを動作させることにより、陽イオン交換樹脂に塩水を連続的に通水することができるため、簡単かつ確実に陽イオン交換樹脂を再生することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る加湿器を示す。この加湿器は、ケーシング1内に、給水槽3と加湿槽11とを設け、これら給水槽3と加湿槽11とを給水通路17によって連通させるとともに、前記加湿槽11および前記給水通路17の上流側を還流通路18によって連通させている。そして、前記給水通路17に内部の水を加湿槽11に供給する給水手段を配設するとともに、加湿槽11に供給された水を外部である室内に放出する加湿手段を設けたものである。
【0021】
具体的には、前記ケーシング1は樹脂製の箱体であり、その内部が仕切板2によって上部の給水槽3および加湿槽11と、下部の配設部16とに区画されている。
【0022】
前記給水槽3は、その上方に着脱可能または回動可能に配設したカバー4を備え、その上端開口から水を給水するための給水タンク7を着脱可能に取り付けるように構成したものである。この給水槽3は、給水タンク7の取付状態において、その底3aと給水タンク7の下端との間に所定の空間が形成され、その空間が貯水部5を構成する。この給水槽3には、後述する給水通路17を接続し、貯水部5内の水を供給するための接続部6が設けられている。なお、前記貯水部5には、図示しない水位センサが配設され、給水タンク7内の水が無くなった状態を検出できるように構成されている。
【0023】
前記給水タンク7は、その下端に給水口8を備え、該給水口8に閉塞部によって常閉状態を維持するように構成したキャップ9を着脱可能に配設している。この給水タンク7は、前記給水槽3の所定位置に取り付けると、貯水部5に設けた凸部10により前記閉塞部が開放される。これにより、前記給水口8(キャップ9の開口)から給水タンク7内に空気が流入し、内部に収容した水が貯水部5内に流出される。そして、貯水部5内に水が溜まり、前記給水口8が水に浸かると、空気の流入が不可能になるため、給水が停止されるものである。即ち、貯水部5には常に一定水位で水が供給された状態を維持できるため、給水槽3からの給水通路17への給水量を安定させることができるものである。
【0024】
前記加湿槽11は、その底11aが前記給水槽3に供給された水の水面より上方に位置するように構成されたもので、その上面の一部には排気口12が設けられている。ここで、本実施形態において、給水槽3に供給された水とは、貯水部5に供給された水である。そのため、給水槽3に供給された水の水面とは、貯水部5に溜められた水の水面Wsを意味する。この加湿槽11には、図2に示すように、後述する加湿手段を構成する超音波振動子25の周囲から筒状に突出し、水を霧状とするために必要な水位に迅速に安定させるための水溜部13が設けられている。この水溜部13には、その下端(底11a)から上端にかけて延びるスリットからなる流出口14が設けられている。この流出口14は、後述する給水通路17からの水溜部13への給水量より流出量が少なく水溜部13内に給水された水が上端から溢れて流出し、しかも、水溜部13内に表面張力によって水が残留しない開口面積に設定されている。また、この加湿槽11には、前記水溜部13から離れた位置に、後述する還流通路18を接続するための接続部15が設けられている。
【0025】
前記配設部16は、前記給水通路17、還流通路18、および、前記加湿槽11で給水された水を空気とともに強制放出する加湿手段を構成するファン26を配設するものである。
【0026】
前記給水通路17は、前記給水槽3の接続部6に垂直に接続する給水槽接続部17aと、該給水槽接続部17aから略水平に延びる連続部17bと、該連続部17bから垂直上方に延びて前記加湿槽11における水溜部13上に配管される加湿槽供給部17cとからなる略J字形状の接続パイプからなる。そのうち、前記加湿槽供給部17cは、その上端の供給端部が前記水溜部13の中央上方に位置するように略逆J字形状に湾曲されている。なお、前記連続部17bには、図示しないドレン管が分岐接続されている。
【0027】
前記還流通路18は、その一端が加湿槽11の接続部15に接続され、他端が前記給水通路17の給水槽接続部17aに接続され、加湿槽11に供給された水を給水通路17に還流させるものである。この還流通路18には、カルシウムやマグネシウムなどの水の硬度成分をイオン交換して除去する陽イオン交換樹脂19が配設されている。
【0028】
前記給水手段は、前記給水通路17における前記連続部17bに配設されるもので、第1逆止弁20と、該第1逆止弁20に対して給水槽3から加湿槽11への給水方向下流側である加湿槽11の側に配設した加熱手段である加熱ヒータ24とからなる。
【0029】
前記第1逆止弁20は、図3(A),(B)に示すように、それぞれ流通口21a,22aを備えた流入側閉塞部21および流出側閉塞部22と、これらの間に配設される球体23とからなる。前記流入側閉塞部21は、上流に向けて、かつ、流通口22aに向けて窪むように傾斜面21bが設けられている。前記球体23は、給水通路17内の水より重たく、連続部17bの底に沈んだ状態を維持するが、内部を流動する水の流れに従って移動するものである。そのため、加湿槽11の側から給水槽3へ向けて流れる水流が生じた場合には、前記傾斜面21bに従って流通口21aを閉鎖する。また、給水槽3の側から加湿槽11へ向けて流れる水流が生じた場合には、前記流出側閉塞部22の基部に当接するだけで、流通口22aは閉鎖しないように構成されている。
【0030】
前記加熱ヒータ24は、給水通路17の外周部に被覆するように配設したもので、前記給水通路17内の水を加熱することにより、加湿槽供給部17c内の加熱した水の圧力上昇を利用して前記加湿槽11に給水するものである。なお、この加熱ヒータ24は、給水通路17内に配設するシーズヒータにより構成してもよい。
【0031】
前記加湿手段は、加湿槽11の水溜部13内に位置するように配設した水を霧化させる超音波振動子25と、配設部16内に配設した送風手段であるファン26とからなる。このファン26は、ケーシング1の下部に設けた吸気口1aから仕切板2の通気口2aを通して前記加湿槽11に送風し、前記超音波振動子25によって霧化した粒子とともに排気口12から空気を放出するものである。
【0032】
本実施形態では、前記給水通路17の給水槽接続部17aにおいて、前記還流通路18との接続部の給水方向上流側に、給水槽3から加湿槽11への流通は許可し、逆向きの流通は遮断する第2逆止弁27が配設されている。これにより、還流通路18から還流された水が給水槽3に流入して混合されることを防止している。
【0033】
前記加熱ヒータ24、超音波振動子25、および、ファン26は、図示しない操作パネルの操作に基づいて、予め設定されたプログラムに従って制御手段によって制御される。
【0034】
次に、前記加湿器による使用方法について具体的に説明する。
【0035】
ユーザが給水タンク7に水を入れて前記給水槽3に装着すると、前記給水タンク7内の水は、まず、給水槽3の貯水部5を介して接続部6から給水通路17内に流入する。そして、給水通路17における連続部17bが満たされると、給水槽接続部17aおよび加湿槽供給部17cに同水位を維持しながら水が溜められ、還流通路18との接続部に至ると該還流通路18内にも流入する。その後、給水槽接続部17a、加湿槽供給部17c、および、還流通路18に同水位を維持しながら水が溜められ、給水槽接続部17aが満たされると、貯水部5に水が溜められる。そして、加湿槽供給部17c、還流通路18、および、貯水部5に同水位を維持しながら水が溜められ、図1中Wsで示すように、給水槽3に供給される水面である給水タンク7の給水口8まで水面が達すると、該給水口8からの空気の流入が遮断されることにより、給水タンク7からの水の流出が停止する。
【0036】
この状態で、ユーザがファン26による風量を選択して加湿動作を実行させると、制御手段は、図4に示すように、まず、ステップS1で、加熱ヒータ24に電力を通電してオン状態とする。ついで、ステップS2で、10分タイマがカウントアップするまで待機し、10分タイマがカウントアップすると、ステップS3で、超音波振動子25およびファン26への通電を開始してこれらをオン状態とする。
【0037】
ついで、ステップS4で、給水タンク7内の水が無くなったか否かを検出する。そして、水無しを検出した場合にはステップS6に進み、加熱ヒータ24、超音波振動子25およびファン26への通電を停止して加湿動作を終了する。一方、水無しを検出しない場合にはステップS5に進む。
【0038】
ステップS5では、ユーザが加湿動作を停止するように操作したか否かを検出する。そして、停止操作を検出した場合にはステップS6に進み、加湿動作を終了する。一方、停止操作を検出しない場合にはステップS4に戻る。
【0039】
次に、前記加湿動作による水の流れについて説明する。
【0040】
前記ステップS2で10分タイマがカウントアップしないため、加熱ヒータ24のみが動作している状態では、給水通路17において、加熱ヒータ24の配設部位に対応する領域の水が加熱されて昇温する。なお、この加熱されることによる水(湯)は、温度平衡作用により第1逆止弁20を配設した給水通路17の上流側にも若干流入する。
【0041】
これにより、給水通路17における第1逆止弁20の下流側は、昇温に伴って圧力が上昇し、圧力平衡作用により加湿槽11の側から給水槽3へ向けて流れる水流が生じる。その結果、第1逆止弁20の球体23が移動して流入側閉塞部21の流通口21aを閉鎖する。そうすると、第1逆止弁20の下流側のみが加熱され、この加熱に伴って更に昇圧されることにより、加湿槽供給部17cでの水面が上昇し、加湿槽供給部17cに水が供給される。
【0042】
このように加湿槽供給部17c内の水が加湿槽11に供給されると、前記第1逆止弁20の下流側が負圧になるため、圧力平衡作用により給水槽3から加湿槽11へ向けた水流が生じ、該第1逆止弁20の球体23が移動して流入側閉塞部21の流通口21aを開放し、該第1逆止弁20の上流側の水が下流側に流入する。第1逆止弁20は、加熱ヒータ24が動作している時には、これらの動作を繰り返す。
【0043】
一方、加湿槽11に供給された水は、流出口14を通過して接続部15から還流通路18を介して給水通路17に還流される。この際、この状態では、超音波振動子およびファン26からなる加湿手段が動作されていないため、この加湿槽11に供給された水は殆ど放出されない。また、還流通路18内に流入した水は、陽イオン交換樹脂19内を通過することにより、カルシウムやマグネシウムなどの水の硬度成分がイオン交換されて除去される。
【0044】
なお、給水通路17から加湿槽11に供給される水量は、加熱ヒータ24の動作開始時は少ないが、時間が経過して給水通路17内の水の温度が高まることにより徐々に増え、次第に安定する。
【0045】
このように還流通路18を介して給水通路17に水が還流されると、その水が給水通路17における第1逆止弁20の上流側の水と混合されることにより、この第1逆止弁20の上流側の水温が上昇する。
【0046】
ここで、本実施形態では、前記還流通路18と給水通路17との接続部と給水槽3との間に第2逆止弁27を設けているため、昇温した給水通路17内の水は、給水槽3の水とは混合されず、給水槽3の水は低温状態が維持される。そのため、該加湿器が転倒した場合に高温に加熱された多量の水が漏出することを防止できる。
【0047】
このように、ステップS1,2で加熱ヒータ24だけを所定時間だけ動作させると、加湿動作の開始前に給水通路17および還流通路18に貯留されている水が加熱される。そのため、前記給水通路17および還流通路18の水に雑菌が繁殖していても、前記加熱により確実に滅菌でき、加湿手段を動作させていないことにより、室内への雑菌の放出を確実に防止することができる。
【0048】
なお、ステップS1を所定時間動作させることによりステップS3に移行する直前の状態では、還流通路18を含む給水通路17内の水温が安定しているため、加湿槽11の水溜部13への給水量も安定している。そして、本実施形態では、水溜部13に給水通路17からの給水量より流出量が少ない流出口14を設けているため、給水された水が水溜部13の上端から溢れ出る状態となっている。
【0049】
そして、この状態で、ステップS3で超音波振動子25およびファン26を動作させて加湿動作を開始するため、迅速に加湿動作を開始させることができる。しかも、その超音波振動子25によって霧化するために必要な水位を安定状態で維持できる。
【0050】
このようにして加湿動作を行い、ステップS4またはステップS5を経て加湿動作が停止されると、加湿槽11への給水が停止される。そして、この加湿槽11の貯水部5に溜められた水は、流出口14から流出して還流通路18へ流入する。そのため、給水槽3から流出した水は、給水通路17および還流通路18には残留するが、加湿槽11には残らない。
【0051】
そして、ユーザが次に加湿動作を開始させた場合には、前記と同様に給水通路17および還流通路18に残留した水を加熱ヒータ24により加熱するため、雑菌が繁殖していても確実に滅菌し、その滅菌した水によって霧状としたミストを室内に放出して加湿することができる。
【0052】
一方、前記加湿器を予め設定された所定時間以上使用することにより、ユーザが陽イオン交換樹脂19を再生する場合には、給水タンク7を取り外して貯水部5に所定量の塩を入れる。または、ケーシング1を開いて加湿槽11に塩を入れる。そして、給水タンク7を取り付けた状態で、再生スイッチを操作することにより、約60分、加熱ヒータ24のみを動作させる清掃処理を実行する。これにより、陽イオン交換樹脂19に塩水を連続的に通水することができるため、簡単かつ確実に陽イオン交換樹脂19を再生することができる。なお、この清掃処理が終了すると、給水タンク7を取り外した状態で、ドレン管から給水通路17および還流通路18に残留する塩水を排水する。
【0053】
このように、本発明の加湿器では、還流通路18によって加湿槽11内に水を残留させず、次に加湿動作を開始する際には、給水通路17および還流通路18に残留した水を加熱ヒータ24によって加熱するため、その残留水に雑菌が繁殖していてもその菌を滅菌できるため、非常に衛生的な商品とすることができる。また、上方に位置する加湿槽11に水を汲み上げるためにポンプを使用しないため、機体が大型化することを防止できるうえコストダウンを図ることができる。
【0054】
図5は第2実施形態の加湿器を示す。この第2実施形態では、超音波振動子25の代わりに、蒸気を発生させるヒータ28を加湿手段として搭載した点で第1実施形態と相違している。具体的には、このヒータ28は、加湿槽11の底における水溜部13内に位置する部分に金属板29を配設し、該金属板29の下面に配設している。
【0055】
この第2実施形態の加湿器の使用方法、それに伴う水の流動、および、加湿制御は、第1実施形態と同様であり、同様の作用および効果を得ることができる。
【0056】
図6は第3実施形態の加湿器を示す。この第3実施形態では、超音波振動子25の代わりに、通気性を有する吸水材30を加湿手段として搭載した点で第1実施形態と相違している。具体的には、この吸水材30は、吸水性および通気性を有する布などからなり、その下端が前記加湿槽11の水溜部13に浸漬するように配設され、自身の吸水力により水を吸収し、毛細管現象により全体にわたって水が浸透するものである。また、この吸水材30は、ファン26による送風通路を区画するように、加湿槽11の水溜部13を除く領域の全体にわたって配置されている。
【0057】
この第3実施形態の加湿器の使用方法、それに伴う水の流動、および、加湿制御は、第1実施形態と略同様である。そして、吸水材30では、前記水溜部13に溜められた水を吸水して全体にわたって浸透させる。そして、ファン26からの風が吸水材30を通過する際には、その空気が吸水材30が含んだ水分を気化させて外部に放出する点で第1実施形態と相違する。
【0058】
図7および図8は第4実施形態の加湿器を示す。この第4実施形態では、給水槽3の構成を変更し、貯水部5を無くした点で前記各実施形態と大きく相違している。なお、図示では、加湿手段として超音波振動子25を搭載した構成としているが、ヒータ28または吸水材30でも同様に適用可能である。
【0059】
具体的には、図7に示すように、第4実施形態の給水槽3には、接続部6にキャップ9の閉塞部を開放するための凸部10が設けられている。また、給水タンク7には、下端に給水口8が設けられるとともに、上端に吸気口31が設けられ、前記給水口8に第1実施形態と同様のキャップ9を着脱可能に配設するとともに、吸気口31に吸気機構を備えたキャップ32を着脱可能に配設している。
【0060】
前記キャップ32は、図8に示すように、キャップ本体33と、該キャップ本体33の内部に配設するボール34と、該ボール34を収容保持する保持部材35と、該保持部材35に配設する弁体36と、該弁体36を閉塞する内蓋37とからなる。そのうち、前記キャップ本体33の上面には通気孔38が設けられている。前記保持部材35には、その中央に連通孔39が設けられるとともに、前記ボール34を連通孔39に向けて転動させるためのガイド板40が設けられている。前記弁体36は、保持部材35の下面における連通孔39の周囲をシールするシール部材41と、前記連通孔39内に嵌合する突出部42を備え、スプリング43によって常閉状態を維持するように付勢されている。前記内蓋37には、キャップ本体33と同様に通気孔44が設けられている。
【0061】
このように構成した第4実施形態では、給水タンク7を給水槽3に装着すると、下端のキャップ9の閉塞部が凸部10によって開放される。また、上端のキャップ32は、ボール34がガイド板40によって弁体36の突出部42上に転動する。これにより、ボール34の重さでスプリング43の付勢力に抗して弁体36を下降させることにより、保持部材35の連通孔39を開放させる。これにより、この保持部材35の連通孔39を介して内外の通気孔38,44が通気可能な状態となるため、給水タンク7内に収容した水を給水通路17に供給することができる。
【0062】
なお、この第4実施形態において、給水槽3に供給された水とは、給水タンク7に収容された全ての水である。そのため、給水槽3に供給された水の水面とは、前記給水タンク7に収容されている水の水面を意味しており、この水面Wsより加湿槽11の底11aが上方に位置するように構成している。
【0063】
この第4実施形態の加湿器による水の流動、および、加湿制御は、第1実施形態と同様であり、同様の作用および効果を得ることができる。
【0064】
なお、本発明の加湿器は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0065】
例えば、前記実施形態では、加湿動作の開始時に加熱ヒータ24のみを動作させるための時間をタイマによって計測したが、給水通路17における第1逆止弁20の上流側に温度センサを配設し、その上流側の水が殺菌が滅菌される温度まで昇温するまでの時間としてもよい。
【0066】
また、前記水溜部13は、必ずしも設ける必要はない。この場合、加湿槽11の接続部15は、給水通路17からの給水量より流出量がない開口面積にとすることが好ましい。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の加湿器では、給水槽に供給された水の水面より底が上方に位置する加湿槽に、給水手段の上流側に連通する還流通路を接続した構成としているため、加湿動作を終了した状態では、加湿槽には残らない。そして、次に加湿動作を開始した場合には、給水通路および還流通路に残留した水は加熱手段によって加熱されるため、その残留水に雑菌が繁殖していても滅菌することが可能であり、雑菌を室内に放出する問題を確実に防止することができる。しかも、上方に位置する加湿槽に水を汲み上げるためにポンプを使用しないため、機体が大型化することを防止できるうえコストダウンを図ることができる。
【0068】
また、給水通路において、還流通路との接続部の上流側に第2の逆止弁を更に介設しているため、還流通路を介して給水通路に還流された高温の水が給水槽内の水と混合されることを防止できる。その結果、給水槽内の水が高温になることを防止できるため、該加湿器が転倒した場合でも高温に加熱された多量の水が漏出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る加湿器を示す断面図である。
【図2】 加湿槽の構成を示す斜視図である。
【図3】 (A),(B)は給水手段の逆止弁を示す断面図である。
【図4】 加湿器の制御を示すフローチャートである。
【図5】 第2実施形態の加湿器を示す断面図である。
【図6】 第3実施形態の加湿器を示す断面図である。
【図7】 第4実施形態の加湿器を示す断面図である。
【図8】 給水タンクの吸気機構を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 3…給水槽
5…貯水部 7…給水タンク
8…給水口 11…加湿槽
11a…底 13…水溜部
14…流出口 17…給水通路
18…還流通路 19…陽イオン交換樹脂
20…第1逆止弁 23…球体
24…加熱ヒータ 25…超音波振動子(加湿手段)
26…ファン(加湿手段) 27…第2逆止弁
28…ヒータ(加湿手段) 30…吸水材(加湿手段)
Claims (10)
- 水を給水する給水槽と、
前記給水槽に供給された水の水面より底が上方に位置する加湿槽と、
これら給水槽と加湿槽とを連通させる略J字形状の給水通路と、
前記給水通路に介設した逆止弁、および、前記給水通路において前記逆止弁に対して前記加湿槽への給水方向下流側に配設され前記給水通路内の水を加熱することによる圧力差によって前記加湿槽へ水を給水する加熱手段からなる給水手段と、
前記加湿槽に給水された水を外部に放散する加湿手段と、
前記加湿槽と前記給水通路における前記給水手段の上流側とを連通させる還流通路と、
加湿動作の開始時の所定時間は、前記加熱手段を動作させる一方、前記加湿手段を動作させない制御手段と、
を備えたことを特徴とする加湿器。 - 水を給水する給水槽と、
前記給水槽に供給された水の水面より底が上方に位置する加湿槽と、
これら給水槽と加湿槽とを連通させる略J字形状の給水通路と、
前記給水通路に介設した第1の逆止弁、および、前記給水通路において前記第1の逆止弁に対して前記加湿槽への給水方向下流側に配設され前記給水通路内の水を加熱することによる圧力差によって前記加湿槽へ水を給水する加熱手段からなる給水手段と、
前記加湿槽に給水された水を外部に放散する加湿手段と、
前記加湿槽と前記給水通路における前記給水手段の上流側とを連通させる還流通路と、
前記給水通路において、前記還流通路との接続部の上流側に介設した第2の逆止弁と、
を備えたことを特徴とする加湿器。 - 加湿動作の開始時の所定時間は、前記加熱手段を動作させる一方、前記加湿手段を動作させない制御手段を更に設けたことを特徴とする請求項2に記載の加湿器。
- 前記加湿手段は、前記加湿槽の底に配設し水を霧状とする超音波振動子からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加湿器。
- 前記加湿手段は、前記加湿槽の底に配設し水を加熱して蒸気を発生させるヒータからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加湿器。
- 前記加湿手段は、前記加湿槽に給水された水に一部を浸漬させる通気性を有する吸水材と、該吸水材を通して該吸水材が含んだ水分を気化させて空気とともに外部に放出する送風手段とからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の加湿器。
- 前記加湿手段の周囲に筒状に突出する水溜部を設け、前記給水通路の端部を前記水溜部の上方に配置したことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の加湿器。
- 前記水溜部に、前記給水通路からの給水量より流出量が少ない流出口を設けたことを特徴とする請求項7に記載の加湿器。
- 前記給水槽は、その底部に形成した貯水部と、該貯水部の上方に着脱可能に配設する給水タンクとを備え、該給水タンクの下部に設けた給水口が貯水部に貯水された水に浸かることにより給水タンクからの給水が停止するもので、前記給水槽に供給された水の水面である貯水部の水面より前記加湿槽の底を上方に位置させたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の加湿器。
- 前記還流通路に陽イオン交換樹脂を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の加湿器。
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