JP4017066B2 - 野球練習用投球機における衝撃力緩和装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、回動軸に突設された投球アームを上記回動軸の軸心回りで高速回動させることにより、この投球アームの突出端部に載置させてある球を、打撃練習する打者等に対し投球させるようにした野球練習用のアーム式投球機などの投球機において、投球時の反力として生じる衝撃力を緩和させるようにした衝撃力緩和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記投球機には、従来、特開平10−113413号公報で示されたものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、上記投球機は、地面上を移動自在とされる台車と、この台車に緩衝器を介し支持され外部から1つずつ供給される球を順次前方に向って投球可能とする投球機本体と、この投球機本体に上記球を1つずつ供給可能とする球供給部材とを備えている。また、上記台車は、上記投球機本体を載置させて支持する車台と、この車台に支承されこの車台を地面上に支持させる車輪とを備えている。
【0004】
上記投球機本体は、上記台車に取り付けられる支持台と、この支持台に対し左右に延びる軸心回りに回動自在となるよう支承される回動軸と、この回動軸からその径方向の外方に向って突出しその突出端部の球受部に球が載置可能とされる投球アームと、上記回動軸から後方に突出する第1姿勢の上記投球アームが上記回動軸の上方を通りこの回動軸から前方に突出する第2姿勢になるまで、上記投球アームを高速で往回動させるよう付勢するコイルばねと、上記第2姿勢の投球アームが上記回動軸の下方を通り上記第1姿勢に戻るまで、上記ばねの付勢力に抗しながら上記投球アームを復回動させるよう回動させる駆動手段とを備えている。
【0005】
上記ばねは、上記支持台に支承された回動軸に突設された付勢アームと、上記支持台とに架設されている。また、上記駆動手段は、上記支持台に支持される電動機と、この電動機に上記回動軸を連動連結させる連動手段とを備えている。
【0006】
そして、上記駆動手段の電動機の駆動により、上記投球アームを復回動させ、その後に、上記投球アームを高速で往回動させれば、上記球受部に載置されていた球が前方に向って投球され、このように投球された球に対して打者が打撃練習などできるようになっている。
【0007】
また、上記投球機本体の投球アームが往回動して球を投球したときには、この投球時の反力としてこの投球機本体には衝撃力が与えられようとするが、この際、この衝撃力は上記緩衝器によって緩和される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記投球機本体の投球時には、その反力である衝撃力によって投球機本体は上記緩衝器をほぼ中心として急速に揺動(振動含む)させられようとする。ここで、上記したように投球機本体は、回動軸から突出した投球アームや、駆動手段を備えているため、この投球機本体が、その投球毎に大きい衝撃力を与えられて、その都度急速に揺動させられると、この投球機本体に機械的な寿命上の問題点が生じるおそれがあって、好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、投球機の投球機本体が球を投球したとき、その反力として生じる衝撃力がこの投球機本体に与えられたとしても、この投球機本体に機械的な寿命上の問題点が生じないようにして、その寿命を向上させるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の野球練習用投球機における衝撃力緩和装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、地面2上を移動自在とされる台車3と、この台車3に支持され外部から1つずつ供給される球4を順次前方に向って投球可能とする投球機本体5とを備え、上記台車3が、上記投球機本体5を載置させて支持する車台9と、この車台9に支承されこの車台9を地面2上に支持させる車輪10とを備えた野球練習用投球機において、
【0012】
上記台車3の車台9と、車輪10との間に緩衝器67を介設し、
【0013】
上記緩衝器67が、ほぼ水平方向に延びる枢支軸心69回りに回動自在となるよう長手方向の一部分が上記投球機本体5もしくは車台9に枢支され、他部分が上記車輪10を支承するレバー68と、このレバー68の更に他部分と上記投球機本体5および車台9のいずれかの部分との間に介設される緩衝材72とを備え、
【0014】
上記車輪10の地面2への接地点を上記車台9よりも前方、もしくは後方に位置させたものである。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記レバー68における上記一部分から上記他部分に至る直線距離L1と、上記レバー68における上記一部分から上記更に他部分に至る直線距離L2とのレバー比を可変としたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0017】
図において、符号1はアーム式の野球練習用投球機であり、矢印Frはこの投球機1による投球方向の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての方向をいうものとする。
【0018】
上記投球機1は、野球練習用の地面2上を所望方向に移動自在とされる台車3と、この台車3に支持され外部から1つずつ供給される球4を順次前方に向って投球可能とする投球機本体5と、この投球機本体5に上記球4を1つずつ供給可能とする球供給部材6とを備えている。
【0019】
上記台車3は、上記投球機本体5を載置させて支持する車台9と、この車台9の前、後部にそれぞれ支承されゴム製で緩衝機能のある左右一対の車輪10,10とを備え、これら各車輪10によって上記車台9が移動自在となるよう地面2上に支持されている。また、上記車台9は、上記各車輪10によって上記地面2上に支持される基台11と、この基台11の上方近傍に配置されてほぼ水平に延び、前後方向における一端部(後端部)が上下に揺動A自在となるよう他端部(前端部)が上記基台11に枢支軸12により枢支される揺動台13と、投球機1の側面視(図1)で、上記揺動台13が水平面に対し所望の傾斜角となるようこの揺動台13を上記基台11に支持させるねじジャッキ14と、上記基台11の一端部(後端部)に突設される手押し用の固定ハンドル17とを備えている。
【0020】
上記投球機本体5は、上記台車3の車台9の揺動台13の前部上面に締結具19により着脱自在に締結されて取り付けられる支持台20と、この支持台20に対し、左右に延びる軸心21回りに回動自在となるよう左右一対の軸受22により支承される回動軸23と、この回動軸23からその径方向外方に向って突出する投球アーム24とを備えている。
【0021】
上記投球アーム24は、この投球アーム24の基部側を構成して上記回動軸23に突設される投球アーム本体26と、上記投球アーム24の突出端部を構成して上記投球アーム本体26の突出端部に一体成形され上記球4が載置可能とされる球受部27とを備えている。
【0022】
上記投球機1は、上記回動軸23から後上方に突出する「第1姿勢」(図2中一点鎖線)の上記投球アーム24が、上記回動軸23の上方を通りこの回動軸23から前下方に突出する「第2姿勢」(図2中二点鎖線)になるまで、上記投球アーム24を高速で往回動Bさせるようこの投球アーム24と上記回動軸23とを弾性的に付勢するコイルばね28と、このばね28の付勢力に抗しながら上記「第2姿勢」の投球アーム24が上記回動軸23の下方を通り上記「第1姿勢」に戻るまで、上記投球アーム24を復回動Cさせるようこの投球アーム24と上記回動軸23とを回動させる駆動手段29とを備え、上記投球アーム24の往回動Bにより、上記球受部27に載置されていた球4が前方に向って投球Dされるようになっている。
【0023】
上記の場合、投球アーム24の復回動Cの途中において、この投球アーム24が上記回動軸23から後方に向ってほぼ水平に突出する「球載置姿勢」(図2中実線)になったとき、上記球受部27の上面に上記球供給部材6から1つの球4が供給されて載置されるようになっている。
【0024】
上記投球アーム24の上記「球載置姿勢」で見て、上記球受部27は、上記回動軸23側に向うに従い下方に向ってわずかに傾斜する上面を有してこの上面に上記球供給部材6から供給された球4を載置可能とさせる球受部本体32と、この球受部本体32の上記回動軸23側の部分に取り付けられ上記球受部本体32に載置された球4が上記回動軸23側に向って所定位置以上に転動することを阻止するストッパ33とを備えている。
【0025】
上記投球アーム24の長手方向(回動軸23のほぼ径方向)で、上記ストッパ33の位置が任意位置に調整自在とされている。より具体的には、上記球受部本体32の上記回動軸23側の部分に上記投球アーム24の長手方向に沿って、かつ、所定の等ピッチで複数のボルト挿通孔35が成形され、上記ストッパ33は、上記ボルト挿通孔35のうちのいずれか一つに選択的に挿通されて上記球受部本体32にナット36により締結されるボルト部材37を備え、上記選択により上記ストッパ33の位置が調整される。この場合、上記ボルト挿通孔35を雌ねじ孔としてこのボルト挿通孔35に上記ボルト部材37をねじ込んで締結させてもよい。
【0026】
上記ばね28に関連する構成につき、より具体的に説明すると、上記回動軸23にその径方向外方に向って付勢アーム39が突設されている。この付勢アーム39の突出端部に上記ばね28の一端部が連結具40により連結され、上記ばね28の他端部は他の連結具41により上記台車3の車台9の揺動台13に連結されている。
【0027】
上記連結具40は、上記回動軸23の軸心21とは偏心した位置で、かつ、この軸心21と平行な軸心回りで、上記ばね28の一端部と、上記付勢アーム39とが相対的に回動自在となるようこれら28,39を互いに枢支させて互いに連結させている。
【0028】
上記他の連結具41は、上記台車3の車台9の揺動台13に枢支軸43により上下に回動自在とされる回動アーム44と、この回動アーム44を任意の回動位置で上記揺動台13側に係脱自在に係止させる係止具45とを備え、上記回動アーム44の長手方向の中途部に上記ばね28の他端部が連結されている。そして、図2〜4中実線、もしくは図2中一点鎖線で示すように、上記回動アーム44を所望の回動位置で上記係止具45に係止させれば、上記投球アーム24に対する上記ばね28の付勢力が強弱調整自在とされている。
【0029】
上記駆動手段29は、上記支持台20に締結具48により着脱自在に締結されて支持される減速機付の電動機49と、この電動機49に上記回動軸23と投球アーム24とを連動連結させるチェーン巻掛手段である連動手段50とを備えている。
【0030】
上記電動機49を駆動させれば、上記連動手段50の押動ピン51が上記回動軸23と投球アーム24を一体的に回動させ、これに伴い上記投球アーム24を復回動Cさせるようになっている。この投球アーム24が復回動Cさせられて上記「第1姿勢」を越えると、上記回動軸23と投球アーム24とは上記連動手段50にかかわらず上記ばね28の付勢力により高速で往回動Bさせられる。
【0031】
上記支持台20は下方に向って開口する直方体形状の箱体52とされ、この箱体52の下端部が締結具19により上記台車3の車台9の揺動台13に締結されて支持されている。上記箱体52の内部に上記回動軸23の軸方向の中途部、各軸受22、および電動機49が収容され、上記回動軸23の軸方向の中途部が上記箱体52の上部に支承されている。
【0032】
上記箱体52の外側方で、上記回動軸23の一端部に上記投球アーム24が突設されると共に上記連動手段50の従動側が支承され、上記回動軸23の一端部の後方域に上記球供給部材6が配置されている。また、上記箱体52の外側方で、上記回動軸23の他端部に上記付勢アーム39が突設され、上記回動軸23の他端部の後方域に上記ばね28と他の連結具41とが配置されている。
【0033】
上記箱体52の後面のほぼ全体にわたり開口53が形成され、上記箱体52の後方である外方から上記開口53を開閉自在に閉じる蓋体54が設けられ、この蓋体54は上記箱体52の開口53の開口縁と締結具55により着脱自在に締結されている。上記開口53を開ければ、この開口53を通し上記箱体52の内部に対し上記各軸受22と電動機49とがそれぞれ出し入れ自在とされる。
【0034】
上記球供給部材6は、上記台車3の車台9の揺動台13の後部上面に締結具58により着脱自在に締結されて取り付けられその上面に1つだけの球4を保持可能とする球受台59と、この球受台59に支持されて上記球受台59の上面に対し球4を1つずつ供給可能とする供給シュート60とを備えている。
【0035】
上記投球機1により球4を投球Dさせる場合には、まず、上記球供給部材6の供給シュート60に球4を供給して、球受台59の上面に1つの球4を保持させる。次に、上記駆動手段29を駆動させて、上記投球アーム24を復回動Cさせる。この投球アーム24の復回動Cの途中における「球載置姿勢」で、この投球アーム24の球受部27が、上記球供給部材6の球受台59の上面に保持されている1つの球4を掬い上げ、これにより、上記球受部27の上面に上記球供給部材6から1つの球4が載置される。すると、上記球4は上記球受部27の球受部本体32上を上記回動軸23側に転動した後、それ以上の転動は上記ストッパ33によって防止される。これにより、上記球4は、その中心から上記球受部本体32の自由端までの載置距離Eが所定寸法に定められる。
【0036】
上記駆動手段29の駆動により、上記投球アーム24が更に復回動Cして上記「第1姿勢」を越えると、この投球アーム24はばね28の付勢力により高速で往回動Bし、この往回動Bで付勢された球4が前方に向って投球Dされる。
【0037】
上記の投球Dの後、上記投球アーム24は上記「第2姿勢」まで往回動Bさせられ、その後、再び復回動Cさせられて、以下、上記投球機1の投球機本体5の投球動作が繰り返される。
【0038】
上記の場合、ねじジャッキ14への操作により揺動台13の傾斜角を調整すれば、上記投球機本体5による投球Dの方向が高、低調整自在とされる。また、上記他の連結具41の回動アーム44を所望の回動位置にさせて上記ばね28の付勢力を調整すれば、上記投球アーム24の往回動B時の速度が調整されて、投球Dされる球速が調整される。
【0039】
また、上記ストッパ33の位置を所望位置に調整し、上記球受部27の球受部本体32に載置されて上記ストッパ33により転動が阻止された球4の中心から上記球受部本体32の自由端までの載置距離Eを調整すれば、次のような球種が得られる。つまり、上記載置距離Eを短く(もしくは長く)すれば、上記投球アーム24が高速で往回動Bするとき、上記球受部27に載置されていた球4は早い目に(もしくは遅れて)この球受部27から放出されることとなり、これにより、上記投球機本体5からの球4の投球方向の仰角が大きく(もしくは小さく)なり、かつ、この投球Dされた球4は速度が遅く曲がりの大きい(もしくは速度が少し速く曲がりの小さい)放物線を描くこととなる。
【0040】
即ち、上記各調整を種々組み合わせれば、目的域に達したときの球4の高低、球速、および放物線の曲がりの大小という種々の球種を選択できるのであり、このため、投球機1によって、投球された球4に対し打撃練習をしようとするとき、上記球種を選択することにより、所望の打撃練習ができることとなる。
【0041】
図1〜3において、上記台車3の車台9の基台11の前端部と、前後車輪10のうちの前車輪10との間に緩衝器67が介設されている。この緩衝器67は、前後方向に直線的に延びるレバー68を備えている。このレバー68の長手方向の前後各端部が、左右にほぼ水平方向に延びる枢支軸心69回りに上下に回動自在となるよう、その長手方向の「一部分」である中途部が上記車台9の基台11の前端部に枢支軸70により枢支されている。
【0042】
上記レバー68の「他部分」である前後の両回動端部のうちの一方の回動端部(前端部)に上記前車輪10が車軸71により支承されている。また、上記緩衝器67は、上記レバー68の「更に他部分」であって他方の回動端部(後端部)と、上記車台9の基台11の部分との間に介設される弾性体である緩衝材72を備え、上記各前車輪10の地面2への接地点は上記車台9よりも前方に位置させられている。
【0043】
上記緩衝材72はコイルばねであり、この緩衝材72の一端部(下端部)は、上記レバー68の他端部に対し掛合体74により掛止され、また、上記緩衝材72の他端部(上端部)は、上記車台9の基台11に対し他の掛合体75により掛止され、上記緩衝材72は、引張応力によって、上記投球機本体5や車台9の荷重を支持している。
【0044】
上記レバー68にはその長手方向において、所定の等間隔で複数の孔77が形成され、これらの孔77のいずれかを選択して上記枢支軸70を嵌入させることにより、上記車台9の基台11に対する上記レバー68の上記「一部分」(中途部)がその長手方向の任意位置に位置変換可能とされている。この位置変換は、例えば、図1中三点鎖線で示す如くである。
【0045】
また、上記掛合体74は係止ピンであり、上記孔77のいずれかを選択して上記掛合体74を嵌入させることにより、上記レバー68の他端部側に対する上記緩衝材72の一端部の掛止部が前後任意位置に位置変換可能とされ、つまり、上記レバー68の「更に他部分」がこのレバー68の長手方向で位置変換可能とされている。
【0046】
更に、上記他の掛合体75は上記車台9の基台11に対し締結具により着脱自在とされ、この着脱により、上記他の掛合体75は上記車台9の基台11に対し前後任意位置に位置変換可能とされ、これにより、上記車台9の基台11に対する上記緩衝材72の他端部の掛止部が、前後任意位置に位置変換可能とされている。
【0047】
上記したそれぞれの位置変換により、上記レバー68における上記「一部分」(中途部)から上記「他部分」(車輪10の支承点である車軸71の軸心)に至る直線距離L1と、上記レバー68における「一部分」(中途部)から上記「更に他部分」である緩衝材72との掛合部(緩衝材72との接合部)に至る直線距離L2とのレバー比(L1/L2)が可変とされている。
【0048】
上記構成によれば、地面2上を移動自在とされる台車3と、この台車3に支持され外部から1つずつ供給される球4を順次前方に向って投球可能とする投球機本体5とを備え、
【0049】
上記台車3が、上記投球機本体5を載置させて支持する車台9と、この車台9に支承されこの車台9を地面2上に支持させるそれぞれ左右一対の前、後車輪10とを備え、
【0050】
上記投球機本体5が、上記台車3に取り付けられる支持台20と、この支持台20に対し左右に延びる軸心21回りに回動自在となるよう支承される回動軸23と、この回動軸23からその径方向の外方に向って突出しその突出端部の球受部27に球4が載置可能とされる投球アーム24と、上記回動軸23から後方に突出する第1姿勢の上記投球アーム24が上記回動軸23の上方を通りこの回動軸23から前方に突出する第2姿勢になるまで、上記投球アーム24を高速で往回動Bさせるよう付勢するコイルばね28と、上記第2姿勢の投球アーム24が上記回動軸23の下方を通り上記第1姿勢に戻るまで、上記ばね28の付勢力に抗しながら上記投球アーム24を復回動Cさせるよう回動させる駆動手段29とを備え、
【0051】
上記投球アーム24の往回動Bにより、上記球受部27に載置されていた球4を前方に向って投球Dさせるようにした野球練習用のアーム式投球機において、
【0052】
上記台車3の車台9と、車輪10との間に緩衝器67を介設してある。
【0053】
このため、上記緩衝器67を基準として、上記投球機本体5およびこの投球機本体5を支持する台車3の車台9と、台車3の車輪10とに分けられることとなる。
【0054】
よって、上記投球機本体5の投球アーム24が往回動Bして球4を投球したとき、この投球時の反力として生じる衝撃力により、上記投球機本体5は上記緩衝器67をほぼ中心として急速に揺動させられようとするが、上記構成によれば、上記衝撃力に対して、上記投球機本体5と台車3の車台9との両者の重量が対抗することから、上記緩衝器67をほぼ中心としての投球機本体5の揺動は小さく抑制されて、この揺動による損傷が防止され、かつ、その状態で、上記緩衝器67によって衝撃力が緩和される。この結果、この投球機本体5の寿命の向上が達成され、この効果は、特に、投球時の衝撃力が大きい上記アーム式の投球機1において顕著である。
【0055】
また、前記したように、緩衝器67が、ほぼ水平方向に延びる枢支軸心69回りに回動自在となるよう長手方向の「一部分」(中途部)が上記車台9に枢支され、「他部分」であるその両回動端部のうちの一方の回動端部が上記車輪10を支承するレバー68と、このレバー68の「更に他部分」(他方の回動端部)と上記車台9の部分との間に介設される緩衝材72とを備えている。
【0056】
このため、上記投球機本体5と緩衝器67のレバー68とを介し上記緩衝材72に与えられる衝撃力の大きさが、上記レバー68のレバー比によって増加もしくは減少可能とされるなど、上記緩衝器67を所望の特性にさせることができ、この緩衝器67によって、衝撃力に対し所望の緩和状態を得ることができる。
【0057】
よって、上記投球機本体5の寿命の向上が、より確実に達成される。
【0058】
しかも、上記前車輪10の地面2への接地点を上記車台9よりも前方に位置させてある。
【0059】
このため、上記前車輪10の接地点を前後方向で単に車台9と同じところに位置させた場合に比べて、投球機1は地面2に対しより安定した状態で支持されることとなる。
【0060】
よって、その分、上記投球機本体5が球4を投球したときの反力による投球機本体5の揺動は小さく抑制されて、この揺動による損傷が防止されることから、この投球機本体5の寿命の向上が、更に確実に達成される。
【0061】
また、前記したように、レバー68における上記「一部分」(中途部)から上記「他部分」(車輪10の支承点)に至る直線距離L1と、上記レバー68の「一部分」(中途部)から上記「更に他部分」(緩衝材72との掛合部)に至る直線距離L2とのレバー比を可変としてある。
【0062】
このため、上記緩衝器67によれば、投球機本体5への衝撃力に対し所望の緩和状態を得ようとして、上記レバー比を変更させようとする際の作業が容易となり、また、レバー比が可変である分、上記衝撃力を、より効果的に緩和でき、よって、上記投球機本体5の寿命の向上が、更に確実に達成される。
【0063】
なお、図1中一点鎖線や、二点鎖線で示すように、レバー68と協力して緩衝材72を介設させる車台9の部分は種々選択可能であり、上記二点鎖線で示したものでは緩衝材72は圧縮応力によって、上記投球機本体5や台車3の車台9の荷重を支持するようになっている。
【0064】
また、以上は図示の例によるが、投球機本体5は、互いに逆回転する両回転輪の間に球4を挟んで投球するようにしたものであってもよい。また、台車3の車台9と、後車輪10との間にも緩衝器67を設けてもよく、この場合、上記後車輪10の地面2への接地点を上記車台9よりも後方に位置させてもよい。
【0065】
更に、上記レバー68の「一部分」をこのレバー68の両回動端部のうちの一方の回動端部とし、車輪10を支承する「他部分」を他方の回動端部とし、上記レバー68の「更に他部分」をこのレバー68の長手方向の中途部としてもよい。また、上記緩衝材72はゴムや板ばねのような弾性体であってもよく、油圧、空気圧シリンダ式のものであってもよい。また、上記レバー68はなくてもよい。
【0066】
また、上記レバー68の「一部分」は投球機本体5に枢支させてもよく、また、上記緩衝材72はレバー68の「更に他部分」と上記投球機本体5の部分との間に介設させてもよい。
【0067】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0068】
請求項1の発明は、地面上を移動自在とされる台車と、この台車に支持され外部から1つずつ供給される球を順次前方に向って投球可能とする投球機本体とを備え、上記台車が、上記投球機本体を載置させて支持する車台と、この車台に支承されこの車台を地面上に支持させる車輪とを備えた野球練習用投球機において、
【0069】
上記台車の車台と、車輪との間に緩衝器を介設してある。
【0070】
このため、上記緩衝器を基準として、上記投球機本体およびこの投球機本体を支持する台車の車台と、台車の車輪とに分けられることとなる。
【0071】
よって、上記投球機本体が球を投球したとき、この投球時の反力として生じる衝撃力により、上記投球機本体は上記緩衝器をほぼ中心として急速に揺動させられようとするが、上記発明によれば、上記衝撃力に対して、上記投球機本体と台車の車台との両者の重量が対抗することから、上記緩衝器をほぼ中心としての投球機本体の揺動は小さく抑制されて、この揺動による損傷が防止され、かつ、その状態で、上記緩衝器によって衝撃力が緩和される。この結果、この投球機本体の寿命の向上が達成される。
【0072】
また、上記緩衝器が、ほぼ水平方向に延びる枢支軸心回りに回動自在となるよう長手方向の一部分が上記投球機本体もしくは車台に枢支され、他部分が上記車輪を支承するレバーと、このレバーの更に他部分と上記投球機本体および車台のいずれかの部分との間に介設される緩衝材とを備えている。
【0073】
このため、上記投球機本体と緩衝器のレバーとを介し上記緩衝材に与えられる衝撃力の大きさが、上記レバーのレバー比によって増加もしくは減少可能とされるなど、上記緩衝器を所望の特性にさせることができ、この緩衝器によって、衝撃力に対し所望の緩和状態を得ることができる。
【0074】
よって、上記投球機本体の寿命の向上が、より確実に達成される。
【0075】
しかも、上記車輪の地面への接地点を上記車台よりも前方、もしくは後方に位置させてある。
【0076】
このため、上記車輪の接地点を前後方向で単に車台と同じところに位置させた場合に比べて、投球機は地面に対しより安定した状態で支持されることとなる。
【0077】
よって、その分、上記投球機本体が球を投球したときの反力による投球機本体の揺動は小さく抑制されて、この揺動による損傷が防止されることから、この投球機本体の寿命の向上が、更に確実に達成される。
【0078】
請求項2の発明は、上記レバーにおける上記一部分から上記他部分に至る直線距離と、上記レバーにおける上記一部分から上記更に他部分に至る直線距離とのレバー比を可変としてある。
【0079】
このため、上記緩衝器によれば、投球機本体への衝撃力に対し所望の緩和状態を得ようとして、上記レバー比を変更させようとする際の作業が容易となり、また、レバー比が可変である分、上記衝撃力を、より効果的に緩和でき、よって、上記投球機本体の寿命の向上が、更に確実に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大図である。
【図2】投球機の全体側面図である。
【図3】投球機の全体正面図である。
【図4】投球機の平面部分断面図である。
【図5】図2の部分拡大断面図である。
【図6】図5の6‐6線矢視断面図である。
【図7】図4の部分拡大詳細図である。
【符号の説明】
1 投球機
2 地面
3 台車
4 球
5 投球機本体
6 球供給部材
9 車台
10 車輪
19 締結具
20 支持台
21 軸心
23 回動軸
24 投球アーム
26 投球アーム本体
27 球受部
28 ばね
29 駆動手段
32 球受部本体
33 ストッパ
35 ボルト挿通孔
36 ナット
37 ボルト部材
39 付勢アーム
48 締結具
49 電動機
50 連動手段
52 箱体
53 開口
54 蓋体
55 締結具
58 締結具
63 組立体
65 空間
67 緩衝器
68 レバー
69 枢支軸心
70 枢支軸
71 車軸
72 緩衝材
B 往回動
C 復回動
D 投球
E 載置距離
L1 直線距離
L2 直線距離
Claims (2)
- 地面上を移動自在とされる台車と、この台車に支持され外部から1つずつ供給される球を順次前方に向って投球可能とする投球機本体とを備え、上記台車が、上記投球機本体を載置させて支持する車台と、この車台に支承されこの車台を地面上に支持させる車輪とを備えた野球練習用投球機において、
上記台車の車台と、車輪との間に緩衝器を介設し、
上記緩衝器が、ほぼ水平方向に延びる枢支軸心回りに回動自在となるよう長手方向の一部分が上記投球機本体もしくは車台に枢支され、他部分が上記車輪を支承するレバーと、このレバーの更に他部分と上記投球機本体および車台のいずれかの部分との間に介設される緩衝材とを備え、
上記車輪の地面への接地点を上記車台よりも前方、もしくは後方に位置させた野球練習用投球機における衝撃力緩和装置。 - 上記レバーにおける上記一部分から上記他部分に至る直線距離と、上記レバーにおける上記一部分から上記更に他部分に至る直線距離とのレバー比を可変とした請求項1に記載の野球練習用投球機における衝撃力緩和装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002137737A JP4017066B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 野球練習用投球機における衝撃力緩和装置 |
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JP2003325720A JP2003325720A (ja) | 2003-11-18 |
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Family Applications (1)
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- 2002-05-13 JP JP2002137737A patent/JP4017066B2/ja not_active Expired - Lifetime
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