JP3625793B2 - ピッチングボード - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球の投球練習や守備練習等に用いられるピッチングボードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、野球の投球練習はバッティング練習が単独で行えるのに対し、ボールを受ける協力者が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
協力者を必要とする投球練習では協力者との相性やその練習時間に制約を受ける等、効率的な練習ができないという不都合がある。
【0004】
そこで、本発明は、投球練習の容易化及び効率化を図ることができるピッチングボードを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のピッチングボードは、投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスター(4)により移動可能な可動台(2)と、この可動台にヒンジ(10、12、14)を介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレーム(6)と、前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレーム(8)と、この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、前記支持フレームに設置されてハンドル(ハンドル車42)により回転する歯車(平歯車36、38)と、前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラック(丸ラック32、34)と、前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板(18)とを備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板又は前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させて一端が取り付けられたブラケットの他端を前記ボール受け板又は前記可動フレームに取り付けることにより、前記可動フレームに支持させた構成である。
また、本発明のピッチングボードにおいて、前記ダンパーは、ガスダンパーで構成することができる。
また、本発明のピッチングボードは、投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスターにより移動可能な可動台と、この可動台にヒンジを介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレームと、前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレームと、この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、前記支持フレームに設置されてハンドルにより回転する歯車と、前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラックと、前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板とを備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板と前記可動フレームとの間に第1及び第2のブラケットが設置され、前記第1のブラケットは、前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記可動フレーム側に固定し、その他端を前記ボール受け板に固定し、前記第2のブラケットは、前記ボール受け板側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記ボール受け板側に固定し、その他端を前記可動フレーム側に固定し、これら第1及び第2のブラケットにより、前記可動フレームに支持させた構成としてもよい。
【0006】
このピッチングボードは所望の位置に移動して設置することができ、投球練習者はボール受け板の前方の所定距離だけ離れて立ち、投球を行うことができる。ボール受け板は可動フレームに防振部材を介して取り付けられているので、このボール受け板に衝突したボールは衝突の衝撃が吸収されて反発し、投球者側に戻すことができる。投球者はそのボールを拾うことで守備練習が可能である。
【0007】
また、ボール受け板は可動フレームとともにその傾斜角度を変更することができるので、ボールの反発方向を調整でき、戻るボールの形態をゴロ又はフライ状にすることができ、多様な守備練習が可能である。
【0008】
このピッチングボードでは、防振部材として防振ゴム44、58、68を用いているとともに、ダンパーを備えているので、ボール受け板に加えられる衝撃を吸収できるとともに、可動フレームに加わる衝撃からヒンジ部を防護することができ、適当な衝撃吸収を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例を参照して説明する。
【0011】
図1〜図5は本発明のピッチングボードの実施例を示し、図1はその全容、図2はその背面構造、図3は可動フレームの可動支持部、図4は可動フレームに対するボール受け板の取付構造、図5はその使用状態を示す側面図である。
【0012】
可動台2は、その下面側に取り付けられた複数のキャスター4によって移動可能であり、この実施例の場合、可動台2は矩形形状であって、その上面部は平坦面である。キャスター4には、ストッパ付きキャスター及び固定キャスターが用いられている。この可動台2には前面側に可動フレーム6、その背面部に支持フレーム8が設置されている。
【0013】
可動フレーム6は、鉄製のアングル材等で構成された矩形形状であって、可動台2の前縁側に可動支持部として複数のヒンジ10、12、14を介して取り付けられている。各ヒンジ10、12、14は、図2に示すように、可動台2の上面に形成された固定部16に溶接又は図示しないボルト、ナット等の固定手段で強固に固定されている。そして、可動フレーム6にはコンパネ板、鉄板等のボール受け板18が取り付けられている。このボール受け板18には、ベニヤ板、木板、合成樹脂板等、ボールの衝撃吸収が可能な素材を用いてもよい。
【0014】
また、支持フレーム8は、鉄製の矩形パイプ材等を用いて形成された枠体であって、可動フレーム6に対する支持機能を有するとともに可動台2に質量を付与する機能を有する。この支持フレーム8は、可動フレーム6の半分程度の高さを有し、可動台2上に垂直支持部20、中間部に傾斜支持部22、頂上部に水平支持部24が形成されている。
【0015】
垂直支持部20にはブラケット26が取り付けられ、このブラケット26の端部と可動フレーム6との間には、各端部が軸支された防振手段としてガスダンパー28が取り付けられている。また、傾斜支持部22には可動フレーム6の傾斜範囲を規制するストッパ30が取り付けられている。
【0016】
また、水平支持部24には、可動フレーム6の中間部に軸支された一対の丸ラック32、34が延長され、各丸ラック32、34は、水平支持部24上の平歯車36、38に係合しており、各平歯車36、38は、水平支持部24に固定されている軸受間に横架された支持軸40に取り付けられている。この支持軸40には回転握り付きのハンドル車42が取り付けられており、このハンドル車42を回転させると、平歯車36、38が回転し、丸ラック32、34を進退させることができる。この進退により、可動フレーム6はヒンジ10、12、14を支点として前後方向に傾斜させることができる。
【0017】
そして、可動フレーム6の下縁側には、図4に示すように、防振部材として第1の防振ゴム44を介在させて第1のブラケット46がボルト48及びナット50によって取り付けられるとともに、このブラケット46の背面側に第2のブラケット52が可動フレーム6の内側にボルト54及びナット56によって取り付けられている。各ブラケット46、52の間には、防振部材としての第2の防振ゴム58が介挿されるとともに、ボール受け板18の前面側から挿入させたボルト60を貫通させ、その端部にナット62を締め付けることにより、可動フレーム6にボール受け板18が取り付けられている。ボール受け板18のボールの跳ね返り方向を安定化させるため、ボルト60の頭部がボール受け板18に形成された凹部64内に挿入されてボール受け板18上の突出物となるのが防止されている。
【0018】
また、可動フレーム6の上縁内側にはブラケット66が取り付けられ、このブラケット66とボール受け板18との間には、防振部材としての第3の防振ゴム68とともに、ブラケット46の厚みと同等の厚みを持つスペーサ70が介挿されている。ボール受け板18の前面側からボルト72が挿入され、その端部にナット74を締め付けることにより、可動フレーム6にボール受け板18が取り付けられている。同様に、ボール受け板18のボールの跳ね返り方向を安定化させるため、ボルト72の頭部がボール受け板18に形成された凹部76内に挿入され、ボール受け板18上の突出物となるのを防止している。
【0019】
このような構成によれば、所望の位置に可動台2を移動させて設置し、ハンドル車42を回転させることにより、図5に示すように、ボール受け板18を可動フレーム6とともに実線で示す垂直位置から、ストッパ30で停止する二点鎖線で示す傾斜位置までの範囲で所望の角度θに設定することができる。
【0020】
そこで、練習者は、ボール受け板18から離間した所望の位置からボール80をボール受け板18に投げつけることにより、ピッチング練習を行うことができるとともに、ボール受け板18から跳ね返るボール80を受けることで守備練習を行うことができる。跳ね返るボール80の形態は、ボール受け板18の設定角度θに依存するので、角度θの設定によりゴロやフライ等を自由に発生させることができ、多様な守備練習を単独で繰り返しかつ効率的に行うことができる。
【0021】
しかも、実戦上と同様の投球練習が行えるので、コーチは、このピッチングボードの近傍から練習者の投球フォームのチェックを正確に行うことができる。
【0022】
そして、キャスター4にストッパ付きのものを使用し、支持フレーム8を鉄材等で重量化することで、複数の防振ゴム44、58、68での支持による衝撃吸収効果、ボール受け板18の素材が持つ衝撃吸収効果と相俟ってボール受け板18を安定状態で静止させることができ、ピッチングによる可動台2の移動を阻止することができる。
【0023】
なお、実施例では、防振部材として防振ゴムを用いているが、防振ゴムに代えてスプリング等の防振手段を用いてもよく、また、これらの防振部材を省略して可動フレームにボール受け板を取り付けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
a 任意の位置に移動設定し、角度調整されたボール受け板に対して自然な投球を行うことで、投球練習ができるとともに、跳ね返ったボールを捕球することで、守備練習を行うことができる。
b 実戦上と同様の投球練習が行えるので、練習者の投球フォームのチェックを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピッチングボードの実施例を示す斜視図である。
【図2】ピッチングボードの背面側を示す図である。
【図3】可動フレームの可動支持部を示す図である。
【図4】可動フレームに対するボール受け板の取付構造を示す断面図である。
【図5】ピッチングボードの使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 可動台
4 キャスター
6 可動フレーム
8 支持フレーム
10、12、14 ヒンジ
18 ボール受け板
28 ガスダンパー
32、34 丸ラック
36、38 平歯車
40 支持軸
42 ハンドル車(ハンドル)
44、58、68 防振ゴム(防振部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、野球の投球練習や守備練習等に用いられるピッチングボードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、野球の投球練習はバッティング練習が単独で行えるのに対し、ボールを受ける協力者が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
協力者を必要とする投球練習では協力者との相性やその練習時間に制約を受ける等、効率的な練習ができないという不都合がある。
【0004】
そこで、本発明は、投球練習の容易化及び効率化を図ることができるピッチングボードを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のピッチングボードは、投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスター(4)により移動可能な可動台(2)と、この可動台にヒンジ(10、12、14)を介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレーム(6)と、前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレーム(8)と、この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、前記支持フレームに設置されてハンドル(ハンドル車42)により回転する歯車(平歯車36、38)と、前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラック(丸ラック32、34)と、前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板(18)とを備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板又は前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させて一端が取り付けられたブラケットの他端を前記ボール受け板又は前記可動フレームに取り付けることにより、前記可動フレームに支持させた構成である。
また、本発明のピッチングボードにおいて、前記ダンパーは、ガスダンパーで構成することができる。
また、本発明のピッチングボードは、投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスターにより移動可能な可動台と、この可動台にヒンジを介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレームと、前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレームと、この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、前記支持フレームに設置されてハンドルにより回転する歯車と、前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラックと、前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板とを備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板と前記可動フレームとの間に第1及び第2のブラケットが設置され、前記第1のブラケットは、前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記可動フレーム側に固定し、その他端を前記ボール受け板に固定し、前記第2のブラケットは、前記ボール受け板側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記ボール受け板側に固定し、その他端を前記可動フレーム側に固定し、これら第1及び第2のブラケットにより、前記可動フレームに支持させた構成としてもよい。
【0006】
このピッチングボードは所望の位置に移動して設置することができ、投球練習者はボール受け板の前方の所定距離だけ離れて立ち、投球を行うことができる。ボール受け板は可動フレームに防振部材を介して取り付けられているので、このボール受け板に衝突したボールは衝突の衝撃が吸収されて反発し、投球者側に戻すことができる。投球者はそのボールを拾うことで守備練習が可能である。
【0007】
また、ボール受け板は可動フレームとともにその傾斜角度を変更することができるので、ボールの反発方向を調整でき、戻るボールの形態をゴロ又はフライ状にすることができ、多様な守備練習が可能である。
【0008】
このピッチングボードでは、防振部材として防振ゴム44、58、68を用いているとともに、ダンパーを備えているので、ボール受け板に加えられる衝撃を吸収できるとともに、可動フレームに加わる衝撃からヒンジ部を防護することができ、適当な衝撃吸収を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例を参照して説明する。
【0011】
図1〜図5は本発明のピッチングボードの実施例を示し、図1はその全容、図2はその背面構造、図3は可動フレームの可動支持部、図4は可動フレームに対するボール受け板の取付構造、図5はその使用状態を示す側面図である。
【0012】
可動台2は、その下面側に取り付けられた複数のキャスター4によって移動可能であり、この実施例の場合、可動台2は矩形形状であって、その上面部は平坦面である。キャスター4には、ストッパ付きキャスター及び固定キャスターが用いられている。この可動台2には前面側に可動フレーム6、その背面部に支持フレーム8が設置されている。
【0013】
可動フレーム6は、鉄製のアングル材等で構成された矩形形状であって、可動台2の前縁側に可動支持部として複数のヒンジ10、12、14を介して取り付けられている。各ヒンジ10、12、14は、図2に示すように、可動台2の上面に形成された固定部16に溶接又は図示しないボルト、ナット等の固定手段で強固に固定されている。そして、可動フレーム6にはコンパネ板、鉄板等のボール受け板18が取り付けられている。このボール受け板18には、ベニヤ板、木板、合成樹脂板等、ボールの衝撃吸収が可能な素材を用いてもよい。
【0014】
また、支持フレーム8は、鉄製の矩形パイプ材等を用いて形成された枠体であって、可動フレーム6に対する支持機能を有するとともに可動台2に質量を付与する機能を有する。この支持フレーム8は、可動フレーム6の半分程度の高さを有し、可動台2上に垂直支持部20、中間部に傾斜支持部22、頂上部に水平支持部24が形成されている。
【0015】
垂直支持部20にはブラケット26が取り付けられ、このブラケット26の端部と可動フレーム6との間には、各端部が軸支された防振手段としてガスダンパー28が取り付けられている。また、傾斜支持部22には可動フレーム6の傾斜範囲を規制するストッパ30が取り付けられている。
【0016】
また、水平支持部24には、可動フレーム6の中間部に軸支された一対の丸ラック32、34が延長され、各丸ラック32、34は、水平支持部24上の平歯車36、38に係合しており、各平歯車36、38は、水平支持部24に固定されている軸受間に横架された支持軸40に取り付けられている。この支持軸40には回転握り付きのハンドル車42が取り付けられており、このハンドル車42を回転させると、平歯車36、38が回転し、丸ラック32、34を進退させることができる。この進退により、可動フレーム6はヒンジ10、12、14を支点として前後方向に傾斜させることができる。
【0017】
そして、可動フレーム6の下縁側には、図4に示すように、防振部材として第1の防振ゴム44を介在させて第1のブラケット46がボルト48及びナット50によって取り付けられるとともに、このブラケット46の背面側に第2のブラケット52が可動フレーム6の内側にボルト54及びナット56によって取り付けられている。各ブラケット46、52の間には、防振部材としての第2の防振ゴム58が介挿されるとともに、ボール受け板18の前面側から挿入させたボルト60を貫通させ、その端部にナット62を締め付けることにより、可動フレーム6にボール受け板18が取り付けられている。ボール受け板18のボールの跳ね返り方向を安定化させるため、ボルト60の頭部がボール受け板18に形成された凹部64内に挿入されてボール受け板18上の突出物となるのが防止されている。
【0018】
また、可動フレーム6の上縁内側にはブラケット66が取り付けられ、このブラケット66とボール受け板18との間には、防振部材としての第3の防振ゴム68とともに、ブラケット46の厚みと同等の厚みを持つスペーサ70が介挿されている。ボール受け板18の前面側からボルト72が挿入され、その端部にナット74を締め付けることにより、可動フレーム6にボール受け板18が取り付けられている。同様に、ボール受け板18のボールの跳ね返り方向を安定化させるため、ボルト72の頭部がボール受け板18に形成された凹部76内に挿入され、ボール受け板18上の突出物となるのを防止している。
【0019】
このような構成によれば、所望の位置に可動台2を移動させて設置し、ハンドル車42を回転させることにより、図5に示すように、ボール受け板18を可動フレーム6とともに実線で示す垂直位置から、ストッパ30で停止する二点鎖線で示す傾斜位置までの範囲で所望の角度θに設定することができる。
【0020】
そこで、練習者は、ボール受け板18から離間した所望の位置からボール80をボール受け板18に投げつけることにより、ピッチング練習を行うことができるとともに、ボール受け板18から跳ね返るボール80を受けることで守備練習を行うことができる。跳ね返るボール80の形態は、ボール受け板18の設定角度θに依存するので、角度θの設定によりゴロやフライ等を自由に発生させることができ、多様な守備練習を単独で繰り返しかつ効率的に行うことができる。
【0021】
しかも、実戦上と同様の投球練習が行えるので、コーチは、このピッチングボードの近傍から練習者の投球フォームのチェックを正確に行うことができる。
【0022】
そして、キャスター4にストッパ付きのものを使用し、支持フレーム8を鉄材等で重量化することで、複数の防振ゴム44、58、68での支持による衝撃吸収効果、ボール受け板18の素材が持つ衝撃吸収効果と相俟ってボール受け板18を安定状態で静止させることができ、ピッチングによる可動台2の移動を阻止することができる。
【0023】
なお、実施例では、防振部材として防振ゴムを用いているが、防振ゴムに代えてスプリング等の防振手段を用いてもよく、また、これらの防振部材を省略して可動フレームにボール受け板を取り付けてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
a 任意の位置に移動設定し、角度調整されたボール受け板に対して自然な投球を行うことで、投球練習ができるとともに、跳ね返ったボールを捕球することで、守備練習を行うことができる。
b 実戦上と同様の投球練習が行えるので、練習者の投球フォームのチェックを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピッチングボードの実施例を示す斜視図である。
【図2】ピッチングボードの背面側を示す図である。
【図3】可動フレームの可動支持部を示す図である。
【図4】可動フレームに対するボール受け板の取付構造を示す断面図である。
【図5】ピッチングボードの使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
2 可動台
4 キャスター
6 可動フレーム
8 支持フレーム
10、12、14 ヒンジ
18 ボール受け板
28 ガスダンパー
32、34 丸ラック
36、38 平歯車
40 支持軸
42 ハンドル車(ハンドル)
44、58、68 防振ゴム(防振部材)
Claims (3)
- 投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、
ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスターにより移動可能な可動台と、
この可動台にヒンジを介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレームと、
前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレームと、
この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、
前記支持フレームに設置されてハンドルにより回転する歯車と、
前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラックと、
前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板と、
を備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板又は前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させて一端が取り付けられたブラケットの他端を前記ボール受け板又は前記可動フレームに取り付けることにより、前記可動フレームに支持させたことを特徴とするピッチングボード。 - 前記ダンパーは、ガスダンパーであることを特徴とする請求項1記載のピッチングボード。
- 投球者から投球されたボールを受け、そのボールを投球者側に跳ね返すピッチングボードであって、
ストッパ付きキャスターを含む複数のキャスターにより移動可能な可動台と、
この可動台にヒンジを介在させて取り付けられ、前後方向に傾斜可能な可動フレームと、
前記可動台に固定されて前記可動フレームの背面側に設置された支持フレームと、
この支持フレームと前記可動フレームとの間に取り付けられ、前記可動フレームに作用する衝撃を吸収するダンパーと、
前記支持フレームに設置されてハンドルにより回転する歯車と、
前記可動フレームに取り付けられて前記歯車と係合し、前記歯車の回転によって進退することにより、前記可動フレームの傾斜角度を調整するラックと、
前記可動フレームに支持されて前記ボールを受けるとともに、そのボールを跳ね返すボール受け板と、
を備え、前記ボール受け板は、該ボール受け板と前記可動フレームとの間に第1及び第2のブラケットが設置され、前記第1のブラケットは、前記可動フレーム側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記可動フレーム側に固定し、その他端を前記ボール受け板に固定し、前記第2のブラケットは、前記ボール受け板側に防振ゴム又はスプリングを介在させてその一端を前記ボール受け板側に固定し、その他端を前記可動フレーム側に固定し、これら第1及び第2のブラケットにより、前記可動フレームに支持させたことを特徴とするピッチングボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282012A JP3625793B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | ピッチングボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282012A JP3625793B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | ピッチングボード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3625793B2 true JP3625793B2 (ja) | 2005-03-02 |
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ID=19105726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001282012A Expired - Fee Related JP3625793B2 (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | ピッチングボード |
Country Status (1)
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KR102503227B1 (ko) * | 2021-10-28 | 2023-02-24 | 정문성 | 아동용 신체 및 지능발달 게임 시스템 |
KR102558355B1 (ko) * | 2022-01-17 | 2023-07-24 | 노상호 | 신체 및 지능발달용 학습 시스템 |
-
2001
- 2001-09-17 JP JP2001282012A patent/JP3625793B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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