JP3418753B2 - テニスのボレー練習具 - Google Patents

テニスのボレー練習具

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JP3418753B2 JP17046199A JP17046199A JP3418753B2 JP 3418753 B2 JP3418753 B2 JP 3418753B2 JP 17046199 A JP17046199 A JP 17046199A JP 17046199 A JP17046199 A JP 17046199A JP 3418753 B2 JP3418753 B2 JP 3418753B2
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輝夫 坂西
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坂西ボレー有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テニスのボレー
を一人で練習するためのボレー練習具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テニスのボレー練習具としては、
練習者がボレーしたボールを跳ね返す跳ね返し部材と、
跳ね返し部材を所定仰角に傾斜保持しかつ建物または地
面に固定しうるようになされた保持部材とを備えている
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ボレー練習具は、運動場のような広い場所に設置するの
ではなく、ガレージのような天井付き建物に設置して、
手軽に練習可能とすることが好ましい。しかしながら、
上記従来のテニスのボレー練習具では、ガレージに設置
した場合、傾斜状態に保持された跳ね返し部材の下端部
が車を駐車しておく際の邪魔になるという問題があっ
た。
【0004】この発明の目的は、ガレージに設置した場
合でも、車を駐車しておく際の邪魔にならないテニスの
ボレー練習具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるテニスの
ボレー練習具は、直状保持部材と、保持部材に揺動自
在に取り付けられかつ傾斜状態で保持されて練習者がボ
レーしたボールを跳ね返す跳ね返し部材と、跳ね返し部
材の傾斜角度を調整する角度調整手段とを備えているテ
ニスのボレー練習具において、角度調整手段は、保持部
材と跳ね返し部材との間に介在されかつ枚数の増減が可
能な角度調整板を有していることを特徴とするものであ
る。
【0006】ニスで使用されているネットの高さは、
中央で91.4cm、ダブルスのサイドライン付近で1
03cm程度であり、跳ね返し部材の下端の地面からの
高さは、このネット高さを考慮して60〜150cm
(好ましくは75〜115cm)が適当であり、実質的
にネット高さと同じ、すなわち、91.4cm〜103
cmの中間の97.2cm近傍に設定されるのがより好
ましい。しかしながら、跳ね返し部材の下端部にネット
位置を示すラインを表示するとともに、跳ね返し部材の
下端の地面からの高さを60cmより小さくすることも
可能である。跳ね返し部材の幅は、80〜250cm程
度が適当で例えば120cmとされ、また、跳ね返し部
材の高さは、80〜100cmが適当で例えば91.4
cmとされる。跳ね返し部材の下端部に把手を設けると
ともに、天井(地上から2m程度の位置)にフックを設
けておき、把手にくくりつけたロープをこのフックに引
っ掛けるようにしておけば、背が低くてもまた女性であ
っても跳ね返し部材を簡単に跳ね上げて格納することが
できる。ボレーの練習が終了したときに跳ね返し部材を
天井に収納しておくことにより、この練習具をガレージ
に設置した場合でも、跳ね返し部材がガレージに車を駐
車させる際の邪魔になることがない。建物は会議室のよ
うなものであってもよく、この場合には、ボレー練習終
了後に跳ね返し部材を天井に略平行な状態で格納してお
くことにより、跳ね返し部材の下端部が机や椅子を並べ
ておく際の邪魔になることはない。
【0007】動部材の下端位置は、地面からの高さが
1.1m以上、例えば、1.25mとされる。一般的な
乗用自動車のトランクルーム部分の高さは、1m程度で
あることから、このようにすることにより、跳ね返し部
材の下端が揺動部材の下端より下方に位置して、ボレー
の練習がし易い状態が確保されるとともに、このままの
状態で揺動部材の下端部が駐車の邪魔になることがな
い。しかも、小型貨物自動車の後方の荷台の高さは1.
2m以下が多いので、乗用自動車だけでなく、小型貨物
自動車を駐車させているガレージでも同様の作用効果が
得られる。
【0008】度調整手段は、より詳しくは、跳ね返し
部材の裏面に当てられる角度調整用基板と、角度調整用
基板にねじ(例えば蝶ねじ)で着脱自在に取り付けられ
る少なくとも1枚の角度調整用着脱板と、保持部材の下
端部に水平突出状に設けられて角度調整用基板または着
脱板に当てられる角度調整板受け部とを備えているもの
とすることが好ましい。このようにすると、非力な女性
であっても容易に角度調整を行うことができる。板の材
質は、金属、プラスチック、木などどんなものでもよ
い。このようにすると、角度調整手段を練習状態のまま
にして、跳ね返し部材を天井に格納することができ、こ
れにより、ガレージに設置した場合でも、車を駐車して
おく際の邪魔にならないようにできる
【0009】また、跳ね返し部材の表面に、跳ね返され
るボールの跳ね返り方向を変化させる凸状シートが着脱
自在に取り付けられていることが好ましい。このように
すると、フラットな跳ね返し面では物足りない場合に、
このシートを取り付けることにより、打ったボールの進
入角度が一定であっても、凸部分に当たったボールは進
入角度に対して一定に返ってこないため、より高いレベ
ルのボレー練習を行うことができる。シートを着脱自在
とするには、シートの裏面にゴム製の磁石を固定してお
き、はね返し部材の鉄製の表面板に磁力で取り付けるよ
うにするのが好ましい。跳ね返し部材の表面板は、鉄製
に限られるものではなく、アルミニウム製、合成樹脂ま
たは木製でもよく、この場合には、表面板に凸部を設
け、凸状シートに凹所または貫通孔を設けて、凹凸嵌合
により凸状シートを跳ね返し部材に着脱自在に取り付け
てもよく、また、接着剤を使用するようにしてもよい。
凸状シートは、左右の中央でやや下寄りの部分をピーク
にしてここから離れるに連れて低くなるように形成すれ
ばよい。また、凸状シートの形状は、これに限られるも
のではなく、左右の中央の上寄りにピーク部分を設け、
下寄りの左右にもそれぞれ1つずつピーク部分を設ける
など種々変更が可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。以下の説明において、前とは図
1の右を、後とは同図の左をいい、左右は後方に向かっ
ていうものとする。
【0011】図1から図6までは、この発明によるテニ
スのボレー練習具の第1実施形態を示している。
【0012】同図に示すように、この発明によるテニス
のボレー練習具は、建物の壁面(W)に固定される垂直状
保持部材(1)と、保持部材(1)に揺動自在に取り付けられ
かつ傾斜状態で保持されて練習者がボレーしたボールを
跳ね返す跳ね返し部材(2)と、跳ね返し部材(2)の傾斜角
度を調整する角度調整手段(3)とを備えており、跳ね返
し部材(2)が、図1に鎖線で示すように、建物の天井(C)
に略平行な状態で格納可能とされているものである。
【0013】跳ね返し部材(2)の下端面には、略コ字状
の把手(4)が下方突出状に設けられており、この把手(4)
を持って上に押し上げ、跳ね返し部材(2)を天井(C)にロ
ープで支持させるようになっている。また、跳ね返し部
材(2)の表面には、凸状シート(7)が着脱自在に取り付け
られている。
【0014】角度調整手段(3)は、保持部材(1)に揺動自
在に取り付けられかつ跳ね返し部材(2)の裏面(後面)
に当てられている揺動部材(5)と、保持部材(1)下端部と
揺動部材(5)下端部との間に渡されて両者間の距離を変
更する左右一対の角度調整用ねじ部材(6)とよりなる。
【0015】このテニスのボレー練習具は、跳ね返し部
材(2)の下端の地面からの高さがネット高さと実質的に
同じ(すなわち、97cm前後)となるように据え付け
られる。このときの支持部材(1)の下端の地面からの高
さは、125cm前後となるように設定されている。
【0016】跳ね返し部材(2)は、図3および図4に示
すように、厚みが2mmの方形板(11)の裏面(後面)
に、複数の補強材(12)(13)(14)(15)(16)を設けたもの
で、これらの補強材(12)(13)(14)(15)(16)は、方形板(1
1)の周縁を補強する周縁補強材(12)、上下の周縁補強材
(12)間に渡された計4本の縦補強材(13)、角度調整手段
(3)の揺動部材(5)の下端部が当たる位置に設けられかつ
左右の周縁補強材(12)の後面と縦補強材(13)の後面とに
当てられた横補強材(14)、隣り合う縦補強材(13)間に配
されかつ横補強材(14)と下の周縁補強材(12)との間に渡
された計3本の短辺縦補強材(15)、および横補強材(14)
の左右端部と方形板(11)との間に渡された一対の端部補
強材(16)からなる。
【0017】跳ね返し部材(2)は、左右の幅が120c
m、上下の高さが91.4cm、前後の幅が12.5c
mとされている。各補強材(12)(13)(14)(15)(16)は、
1.6〜2mmの厚みの鉄板または型材で形成されてお
り、周縁補強材(12)および端部補強材(16)は、断面が突
出縁付きのL字形で、縦補強材(13)および短辺縦補強材
(15)は、断面が突出縁付きコ字形とされ、また、横補強
材(14)は、平坦な鉄板である。
【0018】これらの補強材(12)(13)(14)(15)(16)は、
跳ね返し部材(2)を水平に置いて硬式テニスボールを高
さ1mの位置から落下させたときの跳ね返り高さが0.
2m以上(より好ましくは0.4m以上)となるように
設けられるもので、補強材(12)(13)(14)(15)(16)の形状
や配置は種々変更可能である。例えば、縦補強材(13)(1
6)に変えて、同形状の型材を横補強材として使用しても
よいし、補強材の断面形状は、突出縁付きコ字形でな
く、Z形であってもよい。また、図示省略したが、2枚
の方形板間に、テニスボール2個を入れるための円筒缶
(直径7.5cm、長さ14cm)そのものまたはこれ
に類似の円筒体を所定間隔をおいて並べて跳ね返し部材
を構成し、上記跳ね返り高さを得るようにしてもよい。
【0019】跳ね返し部材(2)の左右の周縁補強材(12)
の上端部には、周縁補強材(12)よりも後方に突出してお
り支持部材(1)および揺動部材(5)と連結するための補強
板付き連結用ブラケット(17)が固定されている。ブラケ
ット(17)の後方突出部分には、ボルト挿通孔(17a)があ
けられている。跳ね返し部材(2)の上側の周縁補強材(1
2)の中央部には、このボレー練習具を設置する際に吊上
げ用ロープが取り付けられるナット(18)が溶接されてい
る。また、図6に示すように、跳ね返し部材(2)の方形
板(11)の下端部中央に、地面に置かれた台に跳ね返し部
材(2)を取り付ける際に使用される円筒状または円柱状
の連結部材を差し込むためのパイプ(19)が溶接されてお
り、跳ね返し部材(2)の下側の周縁補強材(12)の中央部
には、この連結部材を取り付けるボルトをねじ合わすた
めのナット(20)が溶接されている。
【0020】図5に示すように、支持部材(1)は、上下
一対の横材(21)と左右および中央の縦材(22)(23)とによ
り、高さが62cmで幅が126cmの横長の方形枠状
に形成されている。支持部材(1)の左右縦材(22)は、厚
み3mmのアングルとされており、上下横材(21)および
中央縦材(23)は、厚み1.6mmの角パイプとされてい
る。左右縦材(22)の上端部の内側面には、前方(手前)
に突出しておりこの前方突出部に揺動部材(5)および跳
ね返し部材(2)と連結するためのボルト挿通孔(24a)があ
けられている連結用ブラケット(24)が固定されている。
左右縦材(22)の下端部の内側面には、角度調整用ねじ部
材(6)を取り付けるためのボルト(25)が左右方向内向き
突出状に設けられている。
【0021】また、図5に示すように、揺動部材(5)
も、上下一対の横材(26)と左右および中央の縦材(27)(2
8)とにより、高さが62cmで幅が126cmの横長の
方形枠状に形成されている。揺動部材(5)の横材(26)お
よび縦材(27)(28)は、すべて厚み1.6mmの角パイプ
とされている。上側の横材(26)の左右端面には、後方に
突出しておりこの後方突出部に支持部材(1)および跳ね
返し部材(2)と連結するためのボルト挿通孔(29a)があけ
られている連結用ブラケット(29)が固定されている。下
側の横材(26)の左右端面には、角度調整用ねじ部材(6)
を取り付けるためのボルト挿通孔(30a)付きブラケット
(30)が後方突出状に固定されている。
【0022】角度調整用ねじ部材(6)は、本体(31)と、
本体の支持部材側(後部)にねじ込まれた左ねじ(32)
と、本体の揺動部材側(前部)にねじ込まれた右ねじ(3
3)と、左ねじ(32)にねじ合わされている後部ロックナッ
ト(34)と、右ねじ(33)にねじ合わされている前部ロック
ナット(35)と、左ねじ(32)の先端部(後端部)に固定さ
れて支持部材(1)に取り付けられるボルト挿通孔付き後
部ブラケット(36)と、右ねじ(33)の先端部(前端部)に
固定されて揺動部材(5)に取り付けられるボルト挿通孔
付き前部ブラケット(37)とよりなる。本体(31)、左ねじ
(32)、右ねじ(33)、後部ロックナット(34)および前部ロ
ックナット(35)は、これらをセットにして連結ボルト・
ナットとして市販されているものが使用されている。角
度調整用ねじ部材(6)は、後部ブラケット(36)のボルト
挿通孔が支持部材(1)のボルト(25)に嵌め合わされてこ
のボルト(25)にナット(38)が締め付けられるとともに、
前部ブラケット(37)と揺動部材(5)のブラケット(30)と
が重ね合わされてそれらのボルト挿通孔にボルト(39)が
通されてこれにナットが締め付けられることにより、支
持部材(1)の下端部と揺動部材(5)の下端部との間に介在
させられている。したがって、この角度調整用ねじ部材
(6)の本体(31)を回転させることにより、両部材(1)(5)
間の間隔したがって揺動部材(5)の傾斜角度を調整する
ことができる。揺動部材(5)は、跳ね返し部材(2)の裏面
にぴったりと当てられており、これにより、揺動部材
(5)に当接させられている跳ね返し部材(2)の角度が調整
される。なお、揺動部材(5)のブラケット(30)は、跳ね
返し部材(2)の横補強材(14)に当てられており、角度調
整用ねじ部材(6)からの力により、跳ね返し部材(2)の方
形板(11)が歪むようなことはない。
【0023】支持部材(1)、揺動部材(5)および跳ね返し
部材(2)の連結は、次のように行われている。すなわ
ち、支持部材(1)、揺動部材(5)および跳ね返し部材(2)
の各連結用ブラケット(24)(29)(17)が互いに重ね合わせ
られて、それらのボルト挿通孔(24a)(29a)(17a)にゆる
く挿通された共通のボルト(40)とこれにねじ合わされた
ナットとにより、ボルト(40)の軸(左右方向の軸)回り
に互いに揺動可能に連結されている。各連結用ブラケッ
ト(24)(29)(17)は、外側から順に、跳ね返し部材(2)の
連結用ブラケット(17)、支持部材(1)の連結用ブラケッ
ト(24)および揺動部材(5)の連結用ブラケット(29)と並
ぶようにその左右方向の位置が決められている。揺動部
材(5)は角度調整用ねじ部材(6)を介して支持部材(1)に
傾斜状態で支持され、跳ね返し部材(2)は、その自重で
揺動部材(5)に当たることにより支持されている。跳ね
返し部材(2)は、把手(4)を持って上げることにより、揺
動部材(5)に対して揺動させることができる。
【0024】把手(4)は、突出縁(4a)を有するコ字形で
あり、この突出縁(4a)が跳ね返し部材(2)の下側の周縁
補強材(12)にボルト(41)とナットにより取り付けられて
いる。凸状シート(7)は、裏面にゴム製磁石を有してお
り、鉄板製の跳ね返し部材(2)全面に磁力により着脱自
在に貼り付けられている。凸状シート(7)は、跳ね返し
部材(2)の左右の中央でかつその下端から25cmの位
置に高さにして20mmのピークがあり、ここから離れ
るに連れてその高さが徐々に低くなるように形成されて
いる。
【0025】上記の練習具は、テニスのボレー専用のも
のである。ボレーの練習には、地面にワンバウンドさせ
るグラウンドストロークに比べて、技術力だけでなく、
より高い俊敏性、反射神経およびパンチ力が要求され、
そのためには、跳ね返し部材の反発係数がある値以上に
確保されて、打球が素早く練習者のところに戻ってこな
ければならない。また、ボレーの球種や球速、打球位置
等の変化に対応できることも必要である。この場合に、
練習者が前後に移動して対応することも可能であるが、
跳ね返し部材の傾斜角度を変更することにより、練習者
が前後に移動しなくても、ボレーの球種や球速、打球位
置等の変化に対応できる。このようにすると、練習に広
い場所を必要としなくなり、ガレージ内でボレーの練習
が可能となる。ガレージの寸法は、例えば、間口が2.
5m、奥行きが5m、高さが2m程度であるから、上記
のボレー練習具をガレージ奥の壁に取り付けることがで
きる。跳ね返し部材(2)に当たるときのボールの入射角
度および強さの変化に伴う跳ね返り角度および跳ね返り
量の変化により、練習者は、前後および左右にわずかに
動きながらかつ打球位置を変化させてボレーの練習を行
う。このような練習は、跳ね返し部材(2)から約3.5
m離れた位置に立つことにより、上記寸法のガレージ内
において可能になる。
【0026】本発明のボレー練習具は、次のようなボレ
ー練習を可能にしている。
【0027】基本のボレー(フラットボレーでかつ強
さが基準の強さ)…球に回転を与えないで打つボレーで
あり、この練習を行う場合、跳ね返し部材(2)は、練習
具から約3.5m離れた位置で練習しやすい傾斜角(鉛
直面を基準とする)例えば、7.2〜8.0°)に調整
される。
【0028】フラット回転のパンチボレー…ボールを
強く打つ分、それだけボールが強く跳ね返って高く上が
る。練習具から約3.5m離れた位置でパンチボレーを
練習するには、跳ね返し部材(2)は、基本のボレー練習
時より小さい傾斜角(例えば、7.0〜7.2°)に調
整される。
【0029】フラット回転のハイボレー…ボールを高
い位置で打つ分、それだけボールが高く上がらなければ
ならず、練習具から約3.5m離れた位置で練習するに
は、跳ね返し部材(2)は、基本のボレー練習時より大き
い傾斜角(例えば、7.5〜8.2°)に調整される。
【0030】フラット回転のローボレー…ボールを低
い位置で打つ分、それだけボールを低い位置まで落下さ
せる必要があり、練習具から約3.5m離れた位置で練
習するには、跳ね返し部材(2)は、基本のボレー練習時
より小さい傾斜角(例えば、6.2〜7.0°)に調整
される。
【0031】アンダースピンボレー…球に逆の(カッ
ト性の)回転を与えて打つボレーであり、このボールが
跳ね返し部材(2)に当たると、ボールは、早く地面に落
下する。したがって、練習具から約3.5m離れた位置
でアンダースピンボレーを練習するには、跳ね返し部材
(2)は、基本のボレー練習時より4°程度大きい傾斜角
に調整される。
【0032】ドライブボレー…球に上向きの(トップ
スピンの)回転を与えて打つボレーであり、このボール
が跳ね返し部材(2)に当たると、ボールは、高く上が
る。したがって、練習具から約3.5m離れた位置でド
ライブボレーを練習するには、跳ね返し部材(2)は、基
本のボレー練習時より2.2°程度小さい傾斜角に調整
される。
【0033】上記のような各種ボレーを組み合わせて練
習することにより、ネットに対するラケットの面を作る
技術力が養われるとともに、1分間に100回程度の速
さでボールを打ち返すことにより、技術力に加えて、パ
ンチ力、俊敏性および反射神経も養われる。そして、こ
のような練習は、ボレーの上達だけでなく、スマッシュ
およびグランドスマッシュの上達にも役立つものであ
る。
【0034】なお、跳ね返し部材(2)の高さが914m
mの場合、傾斜角度θと跳ね返し部材(2)の上端から下
端までの水平距離Aとの関係については、A=100.
8mmのときθ=6.2°、A=111.4mmのとき
θ=7.0°、A=116.6mmのときにθ=7.2
°、A=127.2mmのときθ=8°、A=200.
4mmのときθ=12.4°などの関係がある。アン
ダースピンボレーのときの傾斜角度が大きいものとな
り、このときのAの値は、150〜180mm程度、上
級者では最大200mm程度とするのが適当である。角
度調整用ねじ部材(6)の長さおよびストロークは、上記
角度範囲を得ることができるように設定され、例えば、
初期長さ(ボルト挿通孔間の距離)が140mm、スト
ロークが片側40mm(すなわち、140〜220mm
の範囲で調整可能)とされる。この場合に、揺動部材
(5)のブラケット(30)のボルト挿通孔(30a)および/また
は角度調整用ねじ部材(6)の前部ブラケット(37)のボル
ト挿通孔を2つ以上前後に間隔を置いて設けておき、ボ
ルトで止める孔の位置を調整することにより、ストロー
ク調整を行うようにしてもよい。このようにすると、初
級者は、相対的に小さい傾斜角度となるようにボルトを
止める孔を選択し、その後で、角度調整用ねじ部材(6)
のねじ込み・ねじ戻し量を調整し、上級者は、相対的に
大きい傾斜角度となるようにボルトを止める孔を選択し
た後で、角度調整用ねじ部材(6)のねじ込み・ねじ戻し
量を調整すればよく、ねじ部材(6)のストロークが小さ
くても初級者・上級者の両者のボレー練習に対応するこ
とができる。
【0035】上記各種のボレー練習を適宜切り換えて行
うには、跳ね返し部材(2)の傾斜角度を簡単にかつ手早
く調整する必要があるが、上記のボレー練習具による
と、角度調整用ねじ部材(6)のロックナット(34)(35)お
よび本体(31)を回転させるだけでこの調整を行うことが
できる。
【0036】図7および図8は、この発明によるボレー
練習具の第2実施形態を示している。以下の説明におい
て、第1実施形態と同じものには同じ符号を付して説明
を省略する。
【0037】同図に示すように、この実施形態の角度調
整手段(50)は、揺動部材(5)および角度調整用ねじ部材
(6)を備えておらず、跳ね返し部材(2)の裏面に当てられ
る角度調整用基板(51)と、角度調整用基板(51)に上下一
対のビス(サラ小ねじ)(54)および蝶ナット(55)で着脱
自在に取り付けられる少なくとも1枚の角度調整用着脱
板(52)(53)と、保持部材(10)の下端部に水平突出状に設
けられて角度調整用基板(51)または着脱板(52)(53)に当
てられる角度調整板受け部材(56)とを備えている。角度
調整板受け部材(56)は、左右方向の軸を有する丸パイプ
で形成されており、支持部材(10)の左右縦材(22)の下端
部に設けられて前方にのびる一対の平行状水平板(57)の
先端(前端)に、水平板(57)と直行するように取り付け
られている。また、基板(51)には、ロープ(58)の一端部
が通されており、このロープ(58)の他端部が支持部材(1
0)の左右縦材(22)の上端部にくくりつけられている。角
度調整用基板(51)および着脱板(52)(53)は、ともに縦長
の方形であり、基板(51)の上下端部には、ビス(54)の頭
を納める座ぐり付きのボルト挿通孔(59)があけられてい
る。そして、各着脱板(52)(53)には、ビス(54)を挿通す
るための上下のボルト挿通孔(52a)(53a)があけられてい
る。基板(51)の厚みは、20mmであり、常に使用され
る。着脱板(52)(53)は、例えば、5,10,15,2
0,25および30mmの厚みのものを用意しておき、
練習したいボレーの種類と練習者の習熟度とに応じて、
使用される着脱板(52)(53)の厚みや枚数を変更すればよ
い。ビス(54)の長さは、100mmとされている。着脱
板(52)(53)がすべて取り外されて基板(51)だけを使用し
た場合には、跳ね返し部材(2)の傾斜角度は、5°とな
り、着脱板(52)(53)の取付け数を適宜変更することによ
り、その角度を例えば12.5°程度まで大きくするこ
とができる。角度調整板受け部材(56)、角度調整用基板
(51)および着脱板(52)(53)は、上記寸法および枚数に限
られるものではなく、種々変更できることはもちろんで
ある。なお、上記の支持部材(10)の左右縦材(22)は、ア
ングルとされているが、角パイプとしてももちろんよ
い。
【0038】上記第1および第2実施形態において、保持
部材(1)(10)は、ボルト(42)により壁面(W)に取り付けら
れているが、保持部材(1)(10)の壁面(W)への固定方法
は、これ以外にも、壁面(W)に横材を固定して、保持部
材(1)(10)に設けたアングルをこの横材に載せて、横材
にアングルをボルト止めするなど、種々の方法が可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】この発明のテニスのボレー練習具による
と、跳ね返し部材を天井に略平行に格納することができ
るので、このボレー練習具をガレージに設置した場合で
も、車を駐車しておく際の邪魔になることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテニスのボレー練習具の第1実
施形態を示す側面図である。
【図2】図1の一部を切り欠いた拡大図である。
【図3】図2のIII-III線に沿う断面図である。
【図4】跳ね返し部材の斜視図である。
【図5】支持部材および揺動部材の分解斜視図である。
【図6】跳ね返し部材の下端の構成を示す水平断面図で
ある。
【図7】この発明によるテニスのボレー練習具の第2実
施形態を示す側面図である。
【図8】図7の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】(4) 把手 ( 7) 凸状シート (50) 角度調整手段 (51) 角度調整用基板 (52)(53) 角度調整用着脱 ( C) 天井

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直状保持部材(10)と、保持部材(10)に
    揺動自在に取り付けられかつ傾斜状態で保持されて練習
    者がボレーしたボールを跳ね返す跳ね返し部材(2)と、
    跳ね返し部材(2)の傾斜角度を調整する角度調整手段(5
    0)とを備えているテニスのボレー練習具において、角度
    調整手段(50)は、保持部材(10)と跳ね返し部材(2)との
    間に介在されかつ枚数の増減が可能な角度調整板(51)(5
    2)(53)を有していることを特徴とするテニスのボレー練
    習具。
  2. 【請求項2】 跳ね返し部材(2)が天井(C)に略平行な状
    態で格納可能とされている請求項1記載のテニスのボレ
    ー練習具。
  3. 【請求項3】 跳ね返し部材(2)の下端部に、ロープを
    くくりつけることができる把手(4)が下方突出状に設け
    られている請求項1または2記載のテニスのボレー練習
    具。
  4. 【請求項4】 跳ね返し部材(2)の表面に、跳ね返され
    るボールの跳ね返り方向を変化させる凸状シート(7)が
    着脱自在に取り付けられている請求項1、2または3に
    記載のテニスのボレー練習具。
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