JP3639024B2 - 野球練習用投球機の衝撃抑制装置 - Google Patents

野球練習用投球機の衝撃抑制装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるアーム式の野球練習用投球機に関し、より詳しくは、投球時に生じる衝撃力を抑制させる野球練習用投球機の衝撃抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記アーム式の野球練習用投球機には、従来、実開昭56‐141676号公報で示されたものがある。
【0003】
これによれば、地面上に設置される架台が設けられ、この架台に軸心が水平な回転軸がその軸心回りに回転自在に支承されている。この回転軸からその径方向外方に突出する投球アームが設けられ、この投球アームの突出端に球を載置可能とさせる球受部が取り付けられている。同上回転軸からその径方向外方に突出する付勢アームが設けられ、一端部が上記付勢アームの突出端に連結され他端部が同上回転軸のほぼ径方向外方に延出するばねが設けられ、このばねの他端部は上記架台の一部に連結されている。そして、このばねは上記付勢アームの突出端を上記架台の上記一部に向って引張することとされている。
【0004】
上記回転軸周りの全周のうちの一部の角度範囲で、上記ばねの引張力に抗して上記回転軸をその軸心回りに一方向に回転させる駆動手段が設けられている。この駆動手段で回転させられた後における同上全周のうちの他部の角度範囲で、上記駆動手段とかかわりなく、上記ばねの引張力により上記回転軸が投球アームと共に同上一方向に回転させられて、上記球受部に載置されていた球が前方に向って投球されるようになっている。
【0005】
そして、上記のように投球される球は、所望の投球目標域である打撃練習者の打撃域(ストライクゾーン)に向わされ、この球を打撃することにより、打撃練習が行われることとされている。
【0006】
上記の場合、回転軸の他部の角度範囲であるほぼ180°の範囲で、ばねが上記回転軸と投球アームとを一方向に急速に回転させるとき、上記ばねの一端部も付勢アームの突出端と共に上記回転軸の軸心回りに急速に回転する。
【0007】
この際、上記回転軸の軸心に沿った視線でみて、上記ばねは上記回転軸の軸心と、上記ばねの他端部とを結ぶ仮想直線上の位置から、同上ばねの他端部を中心として上記仮想直線から離れた位置に向う往回動と、この往回動後に上記仮想直線上に戻る復回動とを連続的にかつ急速に行うこととなり、つまり、ばねはその長手方向に交差する方向に向って、急速に往復動することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ばねは、投球時の球速を速くさせるために、大きいエネルギーを蓄えることができるものとされ、よって、上記ばねは重量の大きいものとなっている。
【0009】
このため、上記したようにばねが急速に往復動したとき、これにより生じる慣性力は大きくなり、よって、上記往復動直後に、上記慣性力が大きい衝撃力として投球機に負荷されることとなる。
【0010】
この結果、第1に、特に、投球機が地面上に載置状に設置されている場合には、上記投球機による投球を幾度となく繰り返すと、上記衝撃力により、投球機はその設置位置から徐々に偏位させられて、投球目標域からみた投球精度が徐々に低下するおそれがある。
【0011】
第2に、上記衝撃力が投球機の各部に大きく負荷されて、この投球機の寿命が低下するおそれがある。
【0012】
第3に、上記衝撃力により、投球毎に、大きな騒音が生じるという問題もある。
【0013】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、ばねの引張力による弾性エネルギーで投球させるようにした投球機において、上記投球を繰り返しても、投球機の設置位置が偏位しないようにして、投球目標域からみた投球精度が低下しないようにすることを課題とする。
【0014】
また、投球機の寿命を向上させることを課題とする。
【0015】
また、投球時に騒音が生じないようにすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するための本発明の野球練習用投球機の衝撃抑制装置は、次の如くである。
【0017】
請求項1の発明は、架台4に軸心23が水平な回転軸24をその軸心23回りに回転自在に支承させ、この回転軸24からその径方向外方に突出する投球アーム26を設け、この投球アーム26の突出端に球2を載置可能とさせる球受部27を取り付け、同上回転軸24からその径方向外方に突出する付勢アーム29を設け、一端部30が上記付勢アーム29の突出端に連結され他端部32が同上回転軸24のほぼ径方向外方に延出して上記架台4の一部33に連結され上記付勢アーム29の突出端を引張するばね34を設け、上記回転軸24周りの全周のうちの一部の角度範囲αで、上記ばね34の引張力に抗して上記回転軸24をその軸心23回りに一方向に回転させる駆動手段40を設け、同上全周のうちの他部の角度範囲βで、上記ばね34の引張力により上記回転軸24が投球アーム26と共に同上一方向に回転させられて、上記球受部27に載置されていた球2が前方に向って投球されるようにした場合において、上記回転軸24の軸心23に沿った視線でみて、上記回転軸24が上記他部の角度範囲βで回転する間で、上記ばね34の長手方向の中途部50を圧接させてこの長手方向に交差する方向への上記ばね34の移動を規制する規制体51を設け
【0018】
上記規制体51を回転軸24の軸心23とほぼ平行な軸心52を有するローラ53と、架台4に支持されて上記ローラ53をその軸心52回りに回転自在に支承させるブラケット55とで構成し、上記ローラ53の外周面にばね34の長手方向の中途部50の外面を当接可能とさせたものである。
【0019】
請求項の発明は、請求項の発明に加えて、ローラ53を弾性材で成形したものである。
【0020】
請求項の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、ばね34の長手方向に交差する方向で、規制体51を位置変更可能としたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0022】
図1〜3において、符号1は野球練習用のアーム式投球機で、矢印Frはこの投球機1による球2の投球方向の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての水平方向をいうものとする。
【0023】
上記投球機1は、野球練習用のグランドである地面3上に移動自在に載置状に設置される架台4と、この架台4に支持されて球2を前方に向って投球する投球機本体5と、同上架台4に支持されて多数の球2を貯留可能とさせる球貯留タンク6と、上記投球機本体5によって球2を一つづつ投球させるために上記球貯留タンク6内の球2を一つづつ上記投球機本体5に供給する球供給装置7とを備えている。
【0024】
上記架台4は、上記地面3上に移動自在に載置状に設置される台車10を有し、この台車10は基台11と、この基台11を上記地面3上に支持させる複数(4つ)の車輪12とで構成されている。
【0025】
図1〜7において、上記架台4は上記台車10の基台11上に前部緩衝体14と後部緩衝体15とを介して支持される架台本体16を有し、この架台本体16に上記投球機本体5が支持されている。
【0026】
特に図7において、上記前部緩衝体14は上記基台11に支持され軸心がほぼ垂直で円柱状の固定体17と、この固定体17に軸方向に摺動自在に外嵌される円筒状の可動体18と、これら固定体17と可動体18との間に介設される上下に一対のスプリング19,19とで構成され、上記前部緩衝体14はその軸方向に弾性的に伸縮自在とされている。上記可動体18に上記架台本体16の前部が枢支軸20により枢支され、この枢支軸20は軸心が左右に延びて、この枢支軸20回りに上記架台本体16の後部側が上下に回動自在とされている。
【0027】
上記後部緩衝体15はその軸方向に弾性的に伸縮自在とされ、かつ、ねじにより、その長さが伸縮調整自在とされ、この伸縮で、上記架台本体16は上記枢支軸20回りで傾斜角度が可変とされている。
【0028】
図1〜6において、上記投球機本体5は、軸心23が左右に延びる回転軸24を有し、この回転軸24はその軸心23回りに回転自在となるよう上記架台本体16の前部に左右一対の軸受25,25により支承されている。
【0029】
上記回転軸24の一端部である右側端部には投球アーム26が取り付けられ、この投球アーム26は上記回転軸24からその径方向外方に突出し、この回転軸24の突出端に断面V字状の球受部27が取り付けられ、この球受部27に前記球2が載置可能とされている。
【0030】
上記回転軸24の他端部である左側端部にはクランク形状の付勢アーム29が取り付けられ、この付勢アーム29は上記回転軸24からその径方向外方に突出している。一端部30が上記付勢アーム29の突出端に連結され他端部32が同上回転軸24のほぼ径方向外方である回転軸24の後方に延出する左右一対のコイルスプリング状のばね34,34が設けられ、このばね34,34の他端部32,32は上記架台4の架台本体16の後部である一部33に連結されている。そして、この左右一対のばね34,34によって、上記付勢アーム29の突出端が上記架台本体16の一部33に向って引張されている。
【0031】
上記付勢アーム29の突出端とばね34の一端部30とは、軸心が左右に延びる前枢支ピン36によって互いに回動自在に枢支されている。また、上記架台本体16の一部33と上記ばね34の他端部32とは、軸心が左右に延びる後枢支ピン37によって互いに回動自在に枢支されている。
【0032】
各図中実線で示すように、上記回転軸24の自由回転状態では、上記ばね34,34の引張力で、付勢アーム29の突出端が上記架台本体16の一部33に向って引張されることにより、上記回転軸24の軸心23に沿った視線でみて(側面視で)、回転軸24の軸心23、前枢支ピン36の軸心、各ばね34の長手方向に向って延びる軸心38、および後枢支ピン37の軸心がこの順序でほぼ一直線上に並び、この状態で安定した静止状態とされている。この静止状態で、投球アーム26は回転軸24から前下方に向って突出している。このような回転軸24、投球アーム26、および各ばね34等の状態を、以下、「初期状態」という。
【0033】
上記「初期状態」から、上記回転軸24周りの全周のうちの一部の角度範囲αで、上記ばね34,34の引張力に抗して上記回転軸24を投球アーム26と共に上記回転軸24の軸心23回りの一方向(各図中矢印A)に回転させる駆動手段40が設けられている。
【0034】
上記一部の角度範囲αは具体的にはほぼ180°で、上記回転軸24が上記「初期状態」から一部の角度範囲αだけ上記一方向に回転させられたときには、図5の側面視で、二点鎖線で示すように、前枢支ピン36の軸心、回転軸24の軸心23、ばね34の軸心38、および後枢支ピン37の軸心がこの順序でほぼ一直線上に並ぶこととなる。そして、このときには、上記ばね34,34は回転軸24をその軸心23回りのいずれの方向にも回転させないが、ばね34,34は最大伸長状態となり、つまり、ばね34,34には引張力による最大の弾性エネルギーが蓄えられることとなる。
【0035】
上記状態では、回転軸24がわずかでもいずれかに回転すれば、その方向に上記回転軸24が上記ばね34,34によって弾性的に回転させられるという不安定な静止状態となっている。上記状態では、投球アーム26は回転軸24から後上方に向って突出し、この投球アーム26は「初期状態」のものとは180°偏位している。このような回転軸24、投球アーム26、および各ばね34等の状態を、以下「中立状態」という。
【0036】
上記「中立状態」から、上記回転軸24周りの全周のうちの他部の角度範囲βであるほぼ180°の範囲では、上記ばね34,34の引張力による弾性エネルギーで、上記回転軸24が投球アーム26と共に同上一方向(矢印A)に急速に回転させられて、上記球受部27に載置されていた球2が前方に向って投球されるようになっている。
【0037】
上記駆動手段40は、上記架台本体16に支持される電動機41と減速機42とを有し、電動機41の動力が減速機42に入力されるようになっている。上記減速機42の出力軸に駆動鎖車43が取り付けられ、一方、上記回転軸24に従動鎖車44が取り付けられ、この従動鎖車44は上記駆動鎖車43に伝動チェーン45によって連動連結されている。
【0038】
図3、4において、上記投球アーム26の基部にピン状の被係合部47が突設され、一方、上記駆動鎖車43にローラ状の係合部48が突設されている。上記電動機41が駆動すれば、減速機42、駆動鎖車43、伝動チェーン45を介して上記従動鎖車44と共に係合部48が図中矢印Aの方向に回転する。すると、上記係合部48が上記回転軸24の軸心23回りに被係合部47を押動して、投球アーム26を回転軸24と共に同上矢印Aの方向に回転させる。
【0039】
前記一部の角度範囲αで、上記投球アーム26の回転の途中で球受部27が水平姿勢になったとき、この球受部27に前記したように、球供給装置7から一つの球2が供給されて載置される。
【0040】
上記駆動手段40の駆動により、上記回転軸24と投球アーム26とが前記一部の角度範囲αで回転させられるとき、ばね34,34は「初期状態」から一旦上方に移動する。この後、上記回転軸24と投球アーム26とが「中立状態」を越えたときには、前記他部の角度範囲βで、ばね34,34により回転軸24と投球アーム26とが一方向に急速に回転させられ、上記球2が前方に投球される。上記他部の角度範囲βでは、上記被係合部47は上記係合部48から上記一方向の前方に離れて、回転軸24と、投球アーム26とは駆動手段40にかかわらずに回転させられる。上記ばね34,34による回転軸24と投球アーム26の回転後は、「初期状態」に戻り、この後は、上記動作が繰り返される。
【0041】
図1、2、5、6において、投球機1の側面視で、上記回転軸24が上記他部の角度範囲βで回転する間で、上記ばね34,34の長手方向(前後方向)の伸縮動作が許容されたままで、同上ばね34,34の長手方向の中途部50を圧接させてこの長手方向に交差する方向(下方)への同上ばね34,34の移動を規制する規制体51が設けられている。
【0042】
上記規制体51は、上記回転軸24の軸心23とほぼ平行な軸心52を有する左右一対のローラ53,53と、これらローラ53,53を支軸54によりその軸心52回りに回転自在に支承させるブラケット55とで構成され、このブラケット55は上記架台本体16に締結具57によって着脱自在に締結されて支持されている。上記各ローラ53は上記各ばね34の中途部50の下側に配置され、同上各ローラ53の外周面に上記各ばね34の外面が当接可能とされている。
【0043】
上記の場合、各図中実線で示すように、回転軸24と投球アーム26が「初期状態」にある場合には、各ばね34の中途部50の外面と、各ローラ53の外周面との間にはわずかの隙間が設けられている。なお、各ばね34の中途部50の外面に各ローラ53の外周面を少し圧接させておいてもよい。
【0044】
図5において、上記した投球機1の構成によれば、回転軸24と投球アーム26の「初期状態」から一部の角度範囲αでは、各ばね34は一旦上方移動して上記規制体51の各ローラ53から離れる。この後の同上回転軸24と投球アーム26の「中立状態」から他部の角度範囲βでは、各ばね34は上記回転軸24と投球アーム26とを一方向に急速に回転させ、このとき、上記各ばね34の一端部30も付勢アーム29の突出端と共に上記回転軸24の軸心23回りに急速に回転する(図5中矢印B)。
【0045】
この際、側面視で、上記各ばね34は上記回転軸24の軸心23と、上記各ばね34の他端部32とを結ぶ仮想直線(図5では、ばね34の軸心38に一致した線)上の位置から、同上各ばね34の他端部32を中心として上記仮想直線から離れた位置(下方の位置)に向う往回動(下方回動)と、この往回動後に上記仮想直線上に戻る復回動(上方回動)とを連続的にかつ急速に行おうとする。つまり、各ばね34はその長手方向に交差する方向に向って、急速に往復動しようとする。
【0046】
しかし、上記したように、各ばね34が往回動をしようとするとき、これら各ばね34はその中途部50が上記各ローラ53に接してこれらローラ53を回転させることにより、各ばね34の長手方向の収縮動作が許容され、この状態で、各ばね34の中途部50が上記各ローラ53に圧接して各ばね34が折り曲げられる。これにより、各ばね34が全体的にその他端部32を中心として往回動することが防止され、また、これにより復回動することも防止され、上記各ばね34のうち主に上記中途部50から一端部30に至る部分(前部分)だけが、各ローラ53への圧接部を中心として往復回動することとなる。
【0047】
このため、上記したように、回転軸24の他部の角度範囲βで、各ばね34が上記回転軸24と投球アーム26とを一方向に急速に回転させるとき、上記規制体51により、これが存在しない場合に比べて、ばね34の往復動する部分が少なく抑えられ、つまり、ばね34に生じようとする慣性力が小さく抑えられる。
【0048】
よって、慣性力に基づき投球時に生じようとする衝撃力が抑制されることから、投球機1に負荷される衝撃力が小さくなり、このため、上記ばね34の引張力による弾性エネルギーで投球を繰り返しても、投球機1の地面3上への設置位置が偏位するということが防止される。
【0049】
上記の場合、回転軸24が他部の角度範囲βで回転する間、ばね34はその長手方向の中途部50がローラ53の外周面に圧接した状態でその長手方向に収縮し続けて回転軸24と投球アーム26とを回転させる。そして、この際、上記ばね34の中途部50は上記ローラ53を回転させることになるため、これら両者間の摩擦力は小さく抑えられ、ばね34は円滑に収縮しながら回転軸24と投球アーム26とを急速に回転させる。
【0050】
よって、投球時に生じようとする衝撃力の抑制のためにばね34の移動を規制するようにしたものでありながら、このばね34による回転軸24と投球アーム26の急速な回転が確保され、十分な球速が得られる。
【0051】
また、上記ローラ53はウレタンゴム等の弾性材で成形されている。
【0052】
このため、回転軸24が他部の角度範囲βで回転する間に、ばね34の長手方向の中途部50がローラ53の外周面に圧接する際、これらばね34とローラ53とが金属接触することが防止される。
【0053】
図5、6において、前記締結具57は、ブラケット55に形成された長孔58と、この長孔58を貫通するボルト59と、このボルト59の貫通端にねじ付けられるナット60とで構成され、上記長孔58は、側面視で上記ばね34の長手方向にほぼ直角に交差する方向に長く延びている。
【0054】
上記構成において、ボルト59とナット60を緩めれば、長孔58の長手方向、つまり、ばね34に対し、接近、もしくは離反する上記交差方向(図6中矢印C)で、上記規制体51が位置変更可能とされている。これによる所望位置で、ボルト59とナット60への操作により規制体51を架台本体16に固定させればよい。
【0055】
ところで、上記ばね34の長手方向の中途部50を規制体51に圧接させて、ばね34の往復動を規制したとき、この規制をあまりに大きくすると、上記圧接の圧接力が過大となり、上記ばね34の収縮が阻害されて、このばね34による回転軸24と投球アーム26の急速な回転が確保されずに、十分な球速が確保されないおそれがある。
【0056】
そこで、上記したように、ばね34の長手方向に交差する方向で、規制体51を位置変更可能としたのであり、これにより、ばね34の往復動の規制による衝撃力の抑制と、ばね34による回転軸24と投球アーム26の回転速度とをそれぞれ所望状態に調整できる。
【0057】
なお、以上は図示の例によるが、架台4はコンクリート基礎等によって、上記地面3上に固着させてもよく、この場合、投球時の衝撃力で基礎コンクリートが破損することが防止されることから、基礎の規模が小さくて済む。また、各ばね34の他端部32は一端部30の下方や上方に位置させてもよい。更に、ばね34の長手方向の中途部50が規制体51に圧接するとき、上記ばね34の中途部50がその長手方向で上記規制体51に摺動自在とされて上記ばね34の伸縮動作が許容されるようにしてもよく、この際、ばね34との規制体51の摺接面は架台4に固定される摺動板で成形される。
【0058】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0059】
請求項1の発明によれば、架台に軸心が水平な回転軸をその軸心回りに回転自在に支承させ、この回転軸からその径方向外方に突出する投球アームを設け、この投球アームの突出端に球を載置可能とさせる球受部を取り付け、同上回転軸からその径方向外方に突出する付勢アームを設け、一端部が上記付勢アームの突出端に連結され他端部が同上回転軸のほぼ径方向外方に延出して上記架台の一部に連結され上記付勢アームの突出端を引張するばねを設け、上記回転軸周りの全周のうちの一部の角度範囲で、上記ばねの引張力に抗して上記回転軸をその軸心回りに一方向に回転させる駆動手段を設け、同上全周のうちの他部の角度範囲で、上記ばねの引張力により上記回転軸が投球アームと共に同上一方向に回転させられて、上記球受部に載置されていた球が前方に向って投球されるようにした野球練習用投球機において、上記回転軸の軸心に沿った視線でみて、上記回転軸が上記他部の角度範囲で回転する間で、上記ばねの長手方向の中途部を圧接させてこの長手方向に交差する方向への上記ばねの移動を規制する規制体を設けてある。
【0060】
このため、上記回転軸の上記他部の角度範囲で、ばねが上記回転軸と投球アームとを一方向に急速に回転させるとき、上記規制体により、これが存在しない場合に比べて、ばねの移動する部分が少なく抑えられ、つまり、ばねに生じようとする慣性力が小さく抑えられる。
【0061】
よって、慣性力に基づき投球時に生じようとする衝撃力が抑制されることから、投球機に負荷される衝撃力が小さくなり、このため、上記ばねの引張力による弾性エネルギーで投球を繰り返しても、投球機の地面上への設置位置が偏位するということが防止され、もって、投球目標域からみた投球精度が長期にわたり良好に保たれる。
【0062】
また、投球機に負荷される衝撃力が小さくなることから、その分、投球機の損傷が防止されて、寿命の向上が達成される。
【0063】
しかも、衝撃力が小さい分、投球の各部に打音の生じることが防止されて、投球時に生じようとする騒音が低減される。
【0064】
また、上記規制体を回転軸の軸心とほぼ平行な軸心を有するローラと、架台に支持されて上記ローラをその軸心回りに回転自在に支承させるブラケットとで構成し、上記ローラの外周面にばねの長手方向の中途部の外面を当接可能とさせてあるため、次の効果が生じる。
【0065】
即ち、上記回転軸が他部の角度範囲で回転する間、ばねはその長手方向の中途部がローラの外周面に圧接した状態でその長手方向に収縮し続けて回転軸と投球アームとを回転させる。そして、この際、上記ばねの中途部は上記ローラを回転させることになるため、これら両者間の摩擦力は小さく抑えられ、ばねは円滑に収縮しながら回転軸と投球アームとを急速に回転させる。
【0066】
よって、投球時に生じようとする衝撃力の抑制のためにばねの移動を規制するようにしたものでありながら、このばねによる回転軸と投球アームの急速な回転が確保され、十分な球速が得られる。
【0067】
請求項の発明によれば、ローラを弾性材で成形してある。
【0068】
このため、回転軸が他部の角度範囲で回転する間に、ばねの長手方向の中途部がローラの外周面に圧接する際、これらばねとローラとが金属接触することが防止される。
【0069】
よって、ばねの摩耗が防止されて、投球機の良好な寿命が確保されると共に、上記両者間に金属的な打音や摩擦音の生じることが防止されて、投球時に騒音の生じることが防止される。
【0070】
請求項の発明によれば、ばねの長手方向に交差する方向で、規制体を位置変更可能としてあり、次の効果が生じる。
【0071】
即ち、ばねの長手方向の中途部を規制体に圧接させて、ばねの移動を規制したとき、この規制をあまりに大きくすると、上記圧接の圧接力が過大となり、上記ばねの収縮が阻害されて、このばねによる回転軸と投球アームの急速な回転が確保されずに、十分な球速が確保されないおそれがある。
【0072】
そこで、上記したように、ばねの長手方向に交差する方向で、規制体を位置変更可能としたのであり、これにより、ばねの移動の規制による衝撃力の抑制と、ばねによる回転軸と投球アームの回転速度とをそれぞれ所望状態に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 投球機の側面図である。
【図2】 投球機の平面部分破断図である。
【図3】 投球機の前部平面図である。
【図4】 図1の部分拡大断面図で、投球アームの回転を説明する図である。
【図5】 図1の部分拡大図である。
【図6】 規制体の後面部分断面図である。
【図7】 前部緩衝体の正面断面図である。
【符号の説明】
1 投球機
2 球
3 地面
4 架台
23 軸心
24 回転軸
26 投球アーム
27 球受部
29 付勢アーム
30 一端部
32 他端部
33 一部
34 ばね
40 駆動手段
50 中途部
51 規制体
52 軸心
53 ローラ
55 ブラケット
α 一部の角度範囲
β 他部の角度範囲

Claims (3)

  1. 架台に軸心が水平な回転軸をその軸心回りに回転自在に支承させ、この回転軸からその径方向外方に突出する投球アームを設け、この投球アームの突出端に球を載置可能とさせる球受部を取り付け、同上回転軸からその径方向外方に突出する付勢アームを設け、一端部が上記付勢アームの突出端に連結され他端部が同上回転軸のほぼ径方向外方に延出して上記架台の一部に連結され上記付勢アームの突出端を引張するばねを設け、上記回転軸周りの全周のうちの一部の角度範囲で、上記ばねの引張力に抗して上記回転軸をその軸心回りに一方向に回転させる駆動手段を設け、同上全周のうちの他部の角度範囲で、上記ばねの引張力により上記回転軸が投球アームと共に同上一方向に回転させられて、上記球受部に載置されていた球が前方に向って投球されるようにした野球練習用投球機において、
    上記回転軸の軸心に沿った視線でみて、上記回転軸が上記他部の角度範囲で回転する間で、上記ばねの長手方向の中途部を圧接させてこの長手方向に交差する方向への上記ばねの移動を規制する規制体を設け
    上記規制体を回転軸の軸心とほぼ平行な軸心を有するローラと、架台に支持されて上記ローラをその軸心回りに回転自在に支承させるブラケットとで構成し、上記ローラの外周面にばねの長手方向の中途部の外面を当接可能とさせた野球練習用投球機の衝撃抑制装置。
  2. ローラを弾性材で成形した請求項に記載の野球練習用投球機の衝撃抑制装置。
  3. ばねの長手方向に交差する方向で、規制体を位置変更可能とした請求項1、もしくは2に記載の野球練習用投球機の衝撃抑制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109675277A (zh) * 2019-02-26 2019-04-26 烟台工程职业技术学院(烟台市技师学院) 一种体育定点投篮训练用发球设备

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