JP4016358B2 - ケーブル架構の足場装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発電所や工場などにおいて敷設されるケーブル架構に沿って設置される足場装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気ケーブルはケーブルトレイやケーブルラック等のケーブル架構を利用して敷設されることが多い。一般にケーブル架構は通行などに支障のないように地上よりかなり高い位置に設置されるが、かかるケーブル架構に電気ケーブルを敷設する際には、安全性および作業性から足場が設置される。
従来の足場は、ケーブル架構に沿って単管や枠材を組み立てることにより設置されていた。すなわち、多数の単管を接続金具を使用して地上から井桁状または櫓状に組み上げてその足場を設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような従来の足場は、使用する部材が極めて多くなり、設置および撤去に多大の作業量と時間を必要とするという問題があった。そのため足場をケーブル架構に沿って断続的に設置せざるを得ないときもあり、その場合には作業の安全性に不安があった。さらに足場を設置するためには地上スペースを多く必要とするので、場所によっては足場設置が困難なこともあった。
これらの解決法としてケーブル架構自体に足場装置を付属させることも考えられるが、そのためにはケーブル架構を特別に補強する必要があるので実用的ではない。即ち、ケーブル架構の一側に足場を突設する場合には、その架構で足場を片持ち支持することになるが、そのような支持でも足場を安全に支持するためには、多大の補強が必要となる。
そこで本発明はこのような問題を解決する新規な足場構造を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1に記載の本発明は、底板 (7) および、この底板 (7) の両端から上方に延長する一対の側板 (8) を有するトレイ本体 (6) と、
前記底板 (7) の下側を支持するトレイ受材 (9) と、
一端が建築物の躯体に連結され、他端が前記躯体から下方へ延長し、この他端が前記トレイ受材 (9) に連結された一対の吊部材 (10) と、
前記建築物に連結された支持部材 (5) と、
それぞれの一端が前記トレイ受材 (9) に連結され、他端が前記支持部材 (5) に連結されて、並列された複数の細長い支持体 (3) と、
前記支持体 (3) 上であって、前記吊部材 (10) と前記支持部材 (5) 間に配置された足場板 (2) とを具備することを特徴とするケーブル架構の足場装置である。
本足場装置によれば、並列された複数の細長い支持体 (3) で足場板 (2) が支持され、各支持体 (3) の一端が前記トレイ受材 (9) に連結され、他端が支持部材 (5) に連結され、その支持部材 (5) が建築物に連結されたものである。そのため、少ない部材で安定した足場を設けることができる。そして、構造が簡単になると共に足場を支持するための支持部材が少なくなり、設置のための地上スペースも少なくなる。さらに足場装置の設置および撤去に要する作業と時間も少なくてよい。
【0005】
請求項2に記載の足場装置は、請求項1に記載の足場装置の実施の形態であって、支持部材が建築物から下方に延長される吊金具、または建築物から横方に延長する取付金具、或いは建築物もしくは床部から上方に延長される下支持材を有することを特徴とするものである。
足場装置の設置場所の上方に建築物の架構や躯体などが存在する場合は、建築物から下方に延長される吊金具を支持部材として使用することにより容易に足場装置を設置できる。また足場装置の設置場所の横方に建築物の架構や躯体などが存在する場合は、建築物から横方に延長される取付金具を支持部材として使用することにより容易に足場装置を設置できる。さらに足場装置の設置場所の下方に建築物もしくは床部のような基部が存在する場合には、建築物もしくは床部から上方に延長される下支持材を支持部材として使用することにより容易に足場装置を設置できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の足場装置の1例を示す断面図、図2はそのA−A部分の拡大断面図、図3は図1の側面図である。
これらの図において、足場装置1は細長い足場板2とその底部を支持するための互いに平行に配列された複数の細長い支持体3を備えていおり、足場板2は木、金属またはプラスチック等の板材で作られ、この例では所定長の足場板2が足場装置1の長手方向に沿って2列配置されている。また支持体3は金属などの剛性の高い材料で作られ、この例ではL型鋼が使用されている。そして支持体3はその長手方向の片側がケーブル架構4に支持され、長手方向の反対側がケーブル架構以外の支持部材5に支持される。
【0007】
次に図示の例では、ケーブル架構4としてケーブルトレイが使用されている。ケーブルトレイは、底板7とその両端から上方に延長してそこから内側にさらに延長する一対の側板8を有する細長いトレイ本体6を備えている。トレイ本体6はその底板7の下側が、平行に配置された複数の角型鋼管等からなるトレイ受材9により支持され、その両端部が建築物の躯体から下方に延長するL型鋼などの吊部材10に連結される。なお、ケーブルトレイは市販されている各種の構造のものを使用することができる。さらにはケーブルトレイの代わりに、ケーブルラックが用いられることも多い。本発明は、何れの場合にも適用される。
【0008】
支持体3の長手方向の片側における上板部分には、略Z型の一対の取付金具11が取り付けられ、各取付金具11により前記トレイ本体6の側板8の外側を挟むことにより、支持体3の長手方向の片側がケーブル架構4を構成するトレイ本体6に支持される。なお、支持体3の先端部の取付金具11は支持体3の上板部分に溶接され、支持体3の中間部の取付金具11は支持体3の上板部分にボルトで連結される。そしてこのボルトを着脱することにより、支持体3をケーブル架構4に着脱することができる。
なお、図示の例では図1および図2に示すように、支持体3の側面部分の2箇所をトレイ受材9にボルト12とナット13で締結しているが、この締結は場合によって省略することもできる。
【0009】
支持体3の長手方向の反対側を支持する支持部材5は、建築物から下方に延長される吊金具14を有し、この例では吊金具14として吊りボルトが使用されている。そして吊りボルトの先端部が支持体3の上板部分に設けた挿通孔に挿通され、一対のナット15により締結される。なお、所定間隔で設けられる吊金具14は作業に際しての手摺の代用として利用できるが、別に手摺を設けてもよい。図4は図3の変形例であり、この例ではトレイ受材9の位置に一致しない支持体3の長手方向の片側が、そこに設けた一対の取付金具11でトレイ本体6の側板8の外側を挟み、その反対側は支持部材5により支持されている。
【0010】
図5は本発明の足場装置の他の例であり、図1と同じ部分には同一符号が付されている。この例が図1の例と異なる部分は、支持部材5が建築物もしくは床部から上方に延長される下支持材16を有していることのみで、そのほかは同一である。この例は、足場装置の設置場所の下方に建築物もしくは床部のような基部が存在する場合に好適である。なお足場装置には、安全性を確保するために手摺17が立設される。
図6は本発明の足場装置のさらに他の例であり、図1と同じ部分には同一符号が付されている。この例が図1の例と異なる部分は、支持部材5が建築物から横方に延長される取付金具18を有していることのみで、そのほかは同一である。この例は、足場装置の設置場所の横方に建築物の架構や躯体などが存在する場合に好適である。なお取付金具18は、建築物19に埋設されたアンカーナット20にボルトを螺着することによってその建築物19に取り付けられる。そしてこの例においても、安全性を確保するために手摺17が立設される。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明のケーブル架構の足場装置は、足場板 (2) が並列された複数の細長い支持体 (3) で支持され、各支持体 (3) の一端が前記トレイ受材 (9) に連結され、他端が支持部材 (5) に連結され、その支持部材 (5) が建築物に連結されたものである。そのため、少ない部材で安定した足場を設けることができる。そして、構造が簡単になると共に足場を支持するための支持部材が少なくなるため、設置のための地上スペースも少なくなる。さらに足場装置の設置および撤去に要する作業と時間も少なくてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足場装置の1例を示す断面図。
【図2】図1のA−A部分の拡大断面図。
【図3】図1の側面図。
【図4】図3の変形例を示す側面図。
【図5】本発明の足場装置の他の例を示す断面図。
【図6】本発明の足場装置のさらに他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 足場装置
2 足場板
3 支持体
4 ケーブル架構
5 支持部材
6 トレイ本体
7 底板
8 側板
9 トレイ受材
10 吊部材
11 取付金具
12 ボルト
13 ナット
14 吊金具
15 ナット
16 下支持材
17 手摺
18 取付金具
19 建築物
20 アンカーナット
Claims (2)
- 底板 (7) および、この底板 (7) の両端から上方に延長する一対の側板 (8) を有するトレイ本体 (6) と、
前記底板 (7) の下側を支持するトレイ受材 (9) と、
一端が建築物の躯体に連結され、他端が前記躯体から下方へ延長し、この他端が前記トレイ受材 (9) に連結された一対の吊部材 (10) と、
前記建築物に連結された支持部材 (5) と、
それぞれの一端が前記トレイ受材 (9) に連結され、他端が前記支持部材 (5) に連結されて、並列された複数の細長い支持体 (3) と、
前記支持体 (3) 上であって、前記吊部材 (10) と前記支持部材 (5) 間に配置された足場板 (2) とを具備することを特徴とするケーブル架構の足場装置。 - 支持部材5が、建築物から下方に延長される吊金具14、又は建築物から横方に延長される取付金具18、或いは建築物もしくは床部から上方に延長される下支持材16を有する請求項1に記載のケーブル架構の足場装置。
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JP05587598A Expired - Fee Related JP4016358B2 (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | ケーブル架構の足場装置 |
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- 1998-02-19 JP JP05587598A patent/JP4016358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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