JP4015256B2 - X線管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線を発生するX線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
X線は多くの物質あるいは物体に対して透過性の良い電磁波であり、物体の内部構造の非破壊・被接触観察に多用されている。X線の発生にあたってはX線管が用いられ、電子銃から出射された電子をターゲットに衝突させてX線を発生するが通例であり、この衝突にあたっては、電子銃を収納する筒状部材の中心軸とターゲットを収納する筒状部材の中心軸とを一致させるか、双方の中心軸を垂直に設定することが一般的である。
【0003】
図11は、電子銃を収納する筒状部材の中心軸とターゲットを収納する筒状部材の中心軸とが略直交するX線管の構成図であり、米国特許(USP)第5,077,771号に開示のX線管である。図11に示すように、このX線管は、電子を発生・出射する電子銃部910と、電子銃部910から出射された電子を入力し、この電子がターゲット921に衝突することによりX線を発生するX線発生部920と、を備える。
【0004】
ここで、電子銃部910は、外部からの電力供給により発熱するヒータ911と、ヒータ911によって熱せられて電子を放出するカソード912と、カソード912から放出された電子を加速・集束するフォーカスグリッド電極913と、ヒータ911、カソード912、およびフォーカスグリッド電極913を収納するとともに電子通過口を有する容器914と、を備える。
【0005】
また、X線発生部920は、電子銃部910から出射された電子が衝突してX線を発生するターゲット921と、ターゲット921を包む平坦な管状に、かつ、中心軸が電子銃部910の中心軸と略直交する様に形成されるともに、電子銃部910から出射された電子がターゲット911に至る経路に電子通過開口を有するフード電極922と、ターゲット921およびフード電極922を収納する内部空間を有し、ターゲット921で発生したX線を取り出す開口を有するとともに、容器914の電子通過口を介して容器914の内部空間と内部空間が連結する容器923と、容器923のX線通過口に配設されたX線透過部材から成るX線取り出し窓924と、を備える。なお、フード電極922及びターゲット921には、電子銃部910の出射口の電位に対して、正の高電圧が印加される。
【0006】
図11のX線管では、電子銃部910から出射された電子は、フォーカスグリッド電極913とフード電極922との間の電界によって高速度に加速され、電子の各時刻の各位置における等電位面の垂直方向(すなわち、電界方向)に進行し、フード電極の電子通過用の開口を通過した後にターゲット921に衝突する。電子がターゲット921に衝突するとX線が発生し、フード電極922のX線通過用開口およびX線通過窓924を順次介して、X線管からX線が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
X線管は、部品などの品質管理のために、拡大透視画像を得るX線検査装置などでX線源として使用される。そして、拡大率を大きくできることは、検査精度を向上する上で非常に重要である。
【0008】
図12は、こうしたX線検査装置の典型的な概略構成図である。図12に示されるX線検査装置では、X線管から出射されたX線が試料皿上の試料に照射される。試料を透過したX線は、X線蛍光増倍管(イメージインテンシファイア管;I.I.管)で検出され、撮像管で拡大透視画像が撮像される。この装置での透視画像の拡大率は、X線管内のX線発生点(X線管の焦点位置)から試料位置までの距離(A)と、試料位置からI.I.管のX線入射面までの距離(B)との比で決まる。すなわち、拡大率Mは、
M=(A+B)/A …(1)
である。通常は、A《Bなので、
M=B/A …(2)
と表すことができる。
【0009】
すなわち、大きな拡大率を得るには、Aを小さくすること、又は、Bを大きくすることが考えられる。しかし、Bを大きくすると、X線検査装置全体が大きくなるとともに、X線の外部への漏れを防ぐための鉛シールドの量が増えるなど重量の増大が著しい。そこで、少しでもAを小さくすることが切望されている。
【0010】
そこで、本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、X線の発生点からX線出射窓までの距離の短縮化が図れるX線管を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係るX線管は、電子を放出する電子銃と、電子銃から放出される電子を先端面で受けてX線を発生させるターゲットと、ターゲットの先端面の前方に設けられX線を出射するためのX線出射窓と、ターゲットの先端部分に取り付けられる筒体であってその周面に電子を通過させる電子通過口を有しその電子通過口が電子の通過位置に対し少なくともX線出射窓の方向と反対側へ広げられてなるフード電極とを備え、ターゲットは電子通過口から露出する部分を削除して設けられ電子を前記X線出射窓の方向へ引き寄せる平坦面が形成されていることを特徴とする。また本発明に係るX線管は、前述の電子をターゲットの先端面の中心軸上に入射させることを特徴とする。
【0012】
これらの発明によれば、電子銃から放出された電子は、フード電極の電子通過口を通りターゲットの先端面に入射される。その際、電子通過口がX線の出射方向の反対側へ広がっているため、電子は、X線の出射方向側に曲げられX線出射窓に近い位置に入射されることなる。従って、X線の発生位置とX線出射窓との距離の短縮化が図れる。
【0013】
また本発明に係るX線管は、電子を放出する電子銃と、電子銃から放出される電子を先端面で受けてX線を発生させるターゲットと、ターゲットの先端面の前方に設けられX線を出射するためのX線出射窓と、ターゲットの先端部分に取り付けられる環体であって電子が先端面に入射される位置よりX線出射窓側に配置されるフード電極とを備えて構成されている。
【0014】
この発明によれば、電子銃から放出された電子は、フード電極の後方を通りターゲットの先端面に入射される。その際、フード電極の存在により電子が通過する領域における電界がX線出射窓側へ傾けられているため、電子は、X線の出射方向側に曲がりX線出射窓に近い位置に入射される。従って、X線の発生位置とX線出射窓との距離の短縮化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。尚、各図において同一要素には同一符号を付して説明を省略する。また、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致していない。
【0016】
(第一実施形態)
図1に本実施形態に係るX線管1を示す。図1(a)はX線管1の横断面図であり、図1(b)はX線管1の縦断面図である。図1(a)、(b)に示すように、X線管1は、電子を発生・放出する電子銃部2と、電子銃部2からの電子を受けてX線を発生するX線発生部3とを備えている。
【0017】
電子銃部2は、その各構成部品を収容する容器21を具備し、その容器21には外部からの電力供給により発熱するヒータ22が設けられている。また、電子銃部2には、ヒータ21によって熱せられ電子を放出するカソード23が設けられている。また、カソード23から放出された電子を集束させるフォーカスグリッド電極24が設けられている。更に、容器21には、カソード23から放出されフォーカスグリッド電極24により集束された電子を出射するための開口25が設けられている。この開口25は、フォーカス電極としての機能も果たすものである。
【0018】
一方、X線発生部3は、その各構成部品を収容する容器31を備えている。容器31は、電子銃部2の容器21と開口25を通じて連通しており、カソード23から放出される電子を入射できる構造になっている。これらの容器31、容器21は密封されており、その内部がほぼ真空状態に保たれている。
【0019】
容器31の内部には、ターゲット4が設置されている。ターゲット4は、電子銃部2からの電子を受けてX線を発生させるものである。このターゲット4は、金属製の棒状体であって、その軸方向を電子が進入してくる方向に対して交差する向きに配置されている。ターゲット4の先端面41は、電子銃部2からの電子を受ける面であり、その電子が進入してくる前方の位置に配置されている。
【0020】
容器31には、X線出射窓32が設けられている。X線出射窓32は、ターゲット4から発せられたX線を容器31の外部へ出射させるための窓であり、例えば、X線透過材であるBe材からなる板体などにより構成される。このX線出射窓32は、ターゲット4の先端の前方に設けられている。また、X線出射窓32は、その中心がターゲット4の中心軸の延長上に位置するように形成されている。
【0021】
ターゲット4の先端部分には、フード電極5が取り付けられている。フード電極5は、ターゲット4の先端面41に入射される電子の入射位置をX線の取出側、すなわち、X線出射窓32側に近づけるためのものである。
【0022】
また、フード電極5及びターゲット4には、電子銃部2の開口25の縁部分の電位に対して、正の高電圧が印加されている。
【0023】
図2にターゲットの先端部分及びフード電極の拡大斜視図を示す。
【0024】
図2に示すように、ターゲット4の先端部分42は、他の部分に対し細径となっている。ターゲット4の先端部分42の先端面41は、ターゲット4の軸方向に対し斜めに形成されている。すなわち、先端面41は、ターゲット4の軸方向に対して直交せず、かつ、平行とならないように形成されている。
【0025】
ターゲット4の先端部分42には、フード電極5が取り付けられている。フード電極5は、金属製の筒状体であり、その内径がターゲット4の先端部分42の外径とほぼ同一径とされている。フード電極5の軸方向の長さ寸法は、細径の先端部分42の長さとほぼ同一寸法とされている。また、フード電極5の先端側の端部には、リング状に肉厚を増してなる大径部51が形成されている。大径部51は、ターゲット4の先端部分42にフード電極5を取り付けたときに、ターゲット4の先端面41の最先端の位置に配される。
【0026】
また、フード電極5の周面には、電子通過口52が形成されている。電子通過口52は、ターゲット4の先端部分42をフード電極5で覆いつつ、電子銃部2(図1参照)からの電子を先端面41へ入射させるためのものである。このため、電子通過口52は、ターゲット4の側方から入射される電子が少なくとも先端面41へ入射できる位置に開口している。
【0027】
また、電子通過口52は、電子の通過位置Pに対しX線の出射方向の反対側へ広げられた開口形状となっている。これにより、容器31、出射窓32との異常放電が防止される。
【0028】
ターゲット4の先端部分42のうち電子通過口52の開口により露出した部分は、軸方向とほぼ平行に削除されて平坦面43が形成されている。平坦面43は、電子をX線の出射方向側へ引き寄せるために形成されるものである。
【0029】
また、先端面41の最先端部分41aは、ターゲット4の径方向とほぼ平行に削除されている。この最先端部分41aを削除することにより、先端面41全体をターゲット4の前方側、即ちX線出射窓32側へ位置させることが可能となる。
【0030】
次に、X線管1の動作について説明する。
【0031】
図3にX線管の動作説明図を示す。図3に示すように、ターゲット4及びフード電極5に正の高電圧が印加されると、ターゲット4及びフード電極5は、電子銃部2の開口25の縁部に対して正の高電位となるため、電子銃部2とターゲット4及びフード電極5の間の空間に電界が形成される。その電界の等電位線6は、ターゲット4の軸方向(図3では左右方向)に沿って形成されるが、電子通過口52の付近では、ターゲット4側へ引き付けられた状態となる。
【0032】
また、ターゲット4の先端部分42のうち電子通過口52により露出した部分が削除されているため、等電位線6は、電子通過口52からターゲット4の平坦面43側へ引き付けられた状態となる。
【0033】
更に、ターゲット4の先端面41の最先端位置には大径部51が形成されているため、等電位線6は、その大径部51の外周付近では電子銃部2側(図3では上側)に形成され、電子通過口52の付近では先端面41側(図3では下側)に大きく引き寄せられた状態となっている。つまり、電子が通過する電子通過口52の付近における電界は、X線出射窓32側に大きく傾いた状態となっている。
【0034】
このような電界が形成された状態にて電子銃部2から電子が放出されると、電子は、フォーカスグリッド電極24などに集束され開口25を通じてX線発生部3内に進入する。そして、電子通過口52の先端側の位置を通過して先端面41に入射される。
【0035】
このとき、電子が電子通過口52を通過する領域では等電位線6が先端面41へ引き寄せられて傾いた状態(図3では右下がりに傾いた状態)となっているため、電子は、電子通過口52の付近からターゲット4の先端側、即ちX線出射窓32側へ曲がりながら先端面41に入射される。従って、電子の入射位置は、先端面41上のX線出射窓32に近い位置となる。
【0036】
また、電子は、先端面41上であってターゲット4の中心軸付近の位置に入射される。なお、このように電子をX線出射窓32に近い位置であってターゲット4の中心軸付近の位置に入射させるためには、ターゲット4がX線出射窓32に近い位置に配するなどすればよい。
【0037】
そして、電子の先端面41への入射によりX線が発生するため、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れることになる。
【0038】
また、X線の発生位置がターゲット4のほぼ中心軸上であるため、その中心軸に中心が位置しているX線出射窓32からその前方へ上下左右などの各方向にほぼ等角度で広がるX線が得られることになる。
【0039】
以上のように、本実施形態に係るX線管1によれば、電子通過口52がX線の出射方向の反対側へ広げられているため、電子銃部2から放出される電子の軌道をX線の出射方向側に曲げて、電子を先端面41上のX線出射窓に近い位置に入射させることができる。このため、X線の発生位置とX線出射窓との距離の短縮化が図れる。
【0040】
また、このX線管1を用いて検査対象物にX線を照射し、その拡大透視画像を撮像管で撮像して検査対象物の状態を検査する場合、X線発生点から測定対象物までの距離を短くできる。このため、撮像画像の拡大率を増加でき、検査精度の向上が図れる。
【0041】
更に、電子をターゲット4の中心軸付近に入射させることにより、X線出射窓32の前方へほぼ等角度で広がるX線が得られる。このため、X線管1から出射されるX線の取扱いが容易なものとなる。
【0042】
(第二実施形態)
次に第二実施形態に係るX線管について説明する。
【0043】
図4は、本実施形態に係るX線管の説明図である。本実施形態に係るX線管は、第一実施形態に係るX線管1とほぼ同様に構成されるものであり、ターゲット4aの形状のみが異なるものである。
【0044】
図4に示すように、X線管のターゲット4aは、細径の先端部分42の先端には傾斜した先端面41が形成されているが、先端部分42の周面には平坦面43(図2参照)が形成されていない。このようなX線管であっても第一実施形態に係るX線管1とほぼ同様な作用効果が得られる。
【0045】
図5に本実施形態に係るX線管の動作説明図を示す。
【0046】
図5に示すように、ターゲット4a及びフード電極5に正の高電圧が印加されると、電子銃部2とターゲット4a及びフード電極5の間の空間に電界が形成される。この電界の等電位線6aは、ターゲット4の軸方向(図5では左右方向)に沿って形成されるが、電子通過口52の付近では、ターゲット4a側へ引き付けられた状態となる。また、ターゲット4aの先端面41の最先端位置には大径部51が形成されているため、等電位線6aは、その大径部51の外周付近では電子銃部2側(図5では上側)に形成され、電子通過口52の付近で先端面41側(図5では下側)に大きく引き寄せられた状態となっている。つまり、電子が通過する電子通過口52の付近における電界は、X線出射窓32側に傾いた状態となっている。
【0047】
但し、ターゲット4aには、第一実施形態のターゲット4のように平坦面43が形成されていないため、等電位線6aは、図3に示す等電位線6に比べ、電子通過位置における傾きが小さいものとなっている。
【0048】
このような電界が形成された状態にて電子銃部2から電子が放出されると、電子は、フォーカスグリッド電極などに集束され開口25を通じてX線発生部3内に進入する。そして、電子通過口52の先端側の位置を通過して先端面41に入射される。
【0049】
このとき、電子が電子通過口52を通過する領域では、等電位線6aが先端面41へ引き寄せられて傾いた状態(図5では右下がりに傾いた状態)となっているため、電子は、電子通過口52の付近からターゲット4の先端側、即ちX線出射窓32側へ曲がりながら先端面41に入射される。従って、電子の入射位置は、先端面41上のX線出射窓32に近い位置となる。また、電子は、先端面41上であってターゲット4の中心軸付近の位置に入射される。
【0050】
そして、電子の先端面41への入射によりX線が発生するため、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れることになる。
【0051】
また、X線の発生位置がターゲット4のほぼ中心軸上であるため、その中心軸に中心が位置しているX線出射窓32からその前方へ上下左右などの各方向にほぼ等角度で広がるX線が得られることになる。
【0052】
以上のように、本実施形態に係るX線管によれば、第一実施形態に係るX線管1とほぼ同様にして、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れるという効果が得られる。また、本実施形態に係るX線管によれば、ターゲット4aが簡易な構造であるため、その製造が容易に行えるという効果も得られる。
【0053】
また、本実施形態に係るX線管を用いて検査対象物にX線を照射し、その拡大透視画像を撮像管で撮像して検査対象物の状態を検査する場合、X線発生点から測定対象物までの距離を短くできる。このため、撮像画像の拡大率を増加でき、検査精度の向上が図れる。
【0054】
更に、電子をターゲット4の中心軸付近に入射させることにより、X線出射窓32の前方へ各方向にほぼ等角度で広がるX線が得られる。このため、X線管1から出射されるX線の取扱いが容易なものとなる。
【0055】
(第三実施形態)
次に第三実施形態に係るX線管について説明する。
【0056】
図6は、本実施形態に係るX線管の説明図である。本実施形態に係るX線管は、第二実施形態に係るX線管とほぼ同様に構成されるものであり、フード電極5bの形状のみが異なるものである。
【0057】
図6に示すように、X線管のフード電極5bは、先端部に大径部51(図4参照)が形成されておらず、単純な筒状を呈している。フード電極5bの周面には、電子通過口52bが開設されている。この電子通過口52bは、フード電極5bの側方から穿孔してなる丸孔である。なお、この電子通過口52bの開口形状は、フード電極5bの軸方向に延びる長孔などであってもよい。このようなX線管であっても第一実施形態及び第二実施形態に係るX線管とほぼ同様な作用効果が得られる。
【0058】
図7に本実施形態に係るX線管の動作説明図を示す。
【0059】
図7に示すように、ターゲット4b及びフード電極5bに正の高電圧が印加されると、電子銃部2とターゲット4b及びフード電極5bの間の空間に電界が形成される。この電界の等電位線6bは、ターゲット4bの軸方向(図7では左右方向)に沿って形成されるが、電子通過口52bの付近では、ターゲット4a側へ引き付けられた状態となる。また、フード電極5bの周面には電子通過口52bが開口しているため、等電位線6bは、電子通過口52bの中央位置に向けて引き寄せられた状態となっている。つまり、電子が通過する電子通過口52bの付近における電界は、X線出射窓32側に大きく傾いた状態となっている。
【0060】
このような電界が形成された状態にて、電子銃部2から電子が放出されると、電子は、フォーカスグリッド電極などに集束され開口25を通じてX線発生部3内に進入する。そして、電子通過口52bの中央位置から先端側の位置を通過して先端面41に入射される。
【0061】
このとき、電子が電子通過口52bを通過する領域では、等電位線6bが電子通過口52bの中央位置に向けて傾いた状態(図7では右下がりに傾いた状態)となっているため、電子は、電子通過口52bの付近からターゲット4の先端側、即ちX線出射窓32側へ曲がりながら先端面41に入射される。従って、電子の入射位置は、先端面41上のX線出射窓32に近い位置となる。
【0062】
また、電子は、先端面41上であってターゲット4bの中心軸付近の位置に入射される。
【0063】
そして、電子の先端面41への入射によりX線が発生するため、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れることになる。また、X線の発生位置がターゲット4bのほぼ中心軸上であるため、その中心軸に中心が位置しているX線出射窓32からその前方へ上下左右などの各方向にほぼ等角度で広がるX線が得られることになる。
【0064】
以上のように、本実施形態に係るX線管によれば、第一実施形態及び第二実施形態に係るX線管とほぼ同様にして、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れるという効果が得られる。また、本実施形態に係るX線管によれば、フード電極5bが簡易な構造であるため、製造が容易に行えるという効果も得られる。
【0065】
また、本実施形態に係るX線管を用いて検査対象物にX線を照射し、その拡大透視画像を撮像管で撮像して検査対象物の状態を検査する場合、X線発生点から測定対象物までの距離を短くできる。このため、撮像画像の拡大率を増加でき、検査精度の向上が図れる。
【0066】
更に、電子をターゲット4bの中心軸付近に入射させることにより、X線出射窓32の前方へほぼ等角度で広がるX線が得られる。このため、X線管1から出射されるX線の取扱いが容易なものとなる。
【0067】
(第四実施形態)
次に第四実施形態に係るX線管について説明する。
【0068】
図8、図9は、本実施形態に係るX線管の説明図である。本実施形態に係るX線管は、第二実施形態に係るX線管とほぼ同様に構成されるものであり、フード電極5cとして環状のものを用いたものである。
【0069】
図8に示すように、X線管のターゲット4cは、第二実施形態に係るX線管のターゲット4aと同一形状のものである。ターゲット4cの先端部分42の最先位置には、フード電極5cが取り付けられている。フード電極5cは、金属製のリング体であり、その内径がターゲット4cの先端部分42の外径とほぼ同一径とされている。また、フード電極5cの軸方向の長さ寸法は、ターゲットcの先端部分42に取り付けらえた際に、ターゲット4cの側部に少なくとも先端面41の一部を露出させる寸法とされている。
【0070】
また、フード電極5cは、図9に示すように、周面に一部を軸方向に延ばしたものであってもよい。この場合、フード電極5cの内周面の面積が大きくなるため、ターゲット4cの先端部分42の外周と密着する領域の増大化が図れる。このため、フード電極5cの取り付けが正確、かつ、容易に行える。
【0071】
なお、本実施形態に係るX線管において、ターゲット4cの先端部分42を他の部分に対して細径としない場合もある。
【0072】
図10に本実施形態に係るX線管の動作説明図を示す。
【0073】
図10に示すように、ターゲット4c及びフード電極5cに正の高電圧が印加されると、電子銃部2とターゲット4c及びフード電極5cの間の空間に電界が形成される。この電界の等電位線6cは、ターゲット4の軸方向(図10では左右方向)に沿って形成されるが、先端面41の付近では、ターゲット4c側へ引き付けられた状態となる。また、ターゲット4cの先端面41の最先端位置にはフード電極5cが配置されているため、等電位線6cは、そのフード電極5cの外周付近では電子銃部2側(図5では上側)に形成され、先端面41の付近で先端面41側(図5では下側)に大きく引き寄せられた状態となっている。つまり、電子が通過する領域における電界は、X線出射窓32側に大きく傾いた状態となっている。
【0074】
このような電界が形成された状態にて、電子銃部2から電子が放出されると、電子は、フォーカスグリッド電極などに集束され開口25を通じてX線発生部3内に進入する。そして、フード電極5cの後方を通って先端面41に入射される。
【0075】
このとき、フード電極5cの後方の領域では等電位線6cが先端面41へ引き寄せられて傾いた状態(図10では右下がりに傾いた状態)となっているため、電子は、X線出射窓32側へ曲がりながら先端面41に入射されることになる。従って、電子の入射位置は、先端面41上のX線出射窓32に近い位置となる。
【0076】
また、電子は、先端面41上であってターゲット4cの中心軸付近の位置に入射される。
【0077】
この電子の先端面41への入射によりX線が発生するため、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れる。また、X線の発生位置がターゲット4cのほぼ中心軸上であるため、その中心軸に中心が位置しているX線出射窓32からその前方へ上下左右などの各方向にほぼ等角度で広がるX線が得られることになる。
【0078】
以上のように、本実施形態に係るX線管によれば、第一実施形態から第三実施形態までに係るX線管とほぼ同様にして、X線の発生位置とX線出射窓32との距離の短縮化が図れるという効果が得られる。また、本実施形態に係るX線管によれば、フード電極5cが簡易な構造であるため、その製造が容易なものとなるという効果も得られる。
【0079】
また、本実施形態に係るX線管を用いて検査対象物にX線を照射し、その拡大透視画像を撮像管で撮像して検査対象物の状態を検査する場合、X線発生点から測定対象物までの距離を短くできる。このため、撮像画像の拡大率を増加でき、検査精度の向上が図れる。
【0080】
更に、電子をターゲット4cの中心軸付近に入射させることにより、X線出射窓32の前方へほぼ等角度で広がるX線が得られる。このため、X線管1から出射されるX線の取扱いが容易なものとなる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0082】
すなわち、電子通過口をX線の出射方向の反対側へ広げて形成されるため、電子をターゲットの先端面のX線出射窓に近い位置に入射させることができる。このため、X線の発生位置とX線出射窓との距離の短縮化が図れる。従って、X線検査装置のX線源として用いる場合に、X線発生点から測定対象物までの距離を短くでき、撮像画像の拡大率を増加させて検査精度の向上を図ることができる。
【0083】
また、フード電極を環状としターゲットの先端に設けることにより、電子の通過領域における電界がX線出射窓側へ傾くので、電子をターゲットの先端面のX線出射窓に近い位置に入射させることができる。このため、X線の発生位置とX線出射窓との距離の短縮化が図れる。従って、X線検査装置のX線源として用いる場合に、X線発生点から測定対象物までの距離を短くでき、撮像画像の拡大率を増加させて検査精度の向上を図ることができる。
【0084】
更に、電子をターゲットの中心軸付近に入射させることにより、X線出射窓の前方へほぼ等角度で広がるX線が得られる。このため、X線の取扱いが容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るX線管の説明図である。
【図2】ターゲット及びフード電極の説明図である。
【図3】X線管の動作説明図である。
【図4】第二実施形態に係るX線管の説明図である。
【図5】第二実施形態に係るX線管の動作説明図である。
【図6】第三実施形態に係るX線管の説明図である。
【図7】第三実施形態に係るX線管の動作説明図である。
【図8】第四実施形態に係るX線管の説明図である。
【図9】第四実施形態に係るX線管の説明図である。
【図10】第四実施形態に係るX線管の動作説明図である。
【図11】従来のX線管の説明図である。
【図12】X線検査装置の説明図である。
【符号の説明】
1…X線管、2…電子銃部(電子銃)、3…X線発生部、32…X線出射窓、4…ターゲット、41…先端面、5…フード電極、52…電子通過口。
Claims (3)
- 電子を放出する電子銃と、
前記電子銃から放出される前記電子を先端面で受けてX線を発生させるターゲットと、
前記ターゲットの前記先端面の前方に設けられ、前記X線を出射するためのX線出射窓と、
前記ターゲットの先端部分に取り付けられる筒体であって、その周面に前記電子を通過させる電子通過口を有し、その電子通過口が前記電子の通過位置に対し少なくとも前記X線出射窓の方向と反対側へ広げられてなるフード電極と、
を備え、
前記ターゲットは、前記電子通過口から露出する部分を削除して設けられ前記電子を前記X線出射窓の方向へ引き寄せる平坦面が形成されていること、
を特徴とするX線管。 - 前記電子を前記ターゲットの前記先端面の中心軸上に入射させることを特徴とする請求項1に記載のX線管。
- 電子を放出する電子銃と、
前記電子銃から放出される前記電子を先端面で受けてX線を発生させるターゲットと、
前記ターゲットの前記先端面の前方に設けられ、前記X線を出射するためのX線出射窓と、
前記ターゲットの先端部分に取り付けられる環体であって、前記電子が前記先端面に入射される位置より前記X線出射窓側に配置されるフード電極と、
を備えて構成されるX線管。
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