JP2648538B2 - 2次元の電子源を利用した検査装置 - Google Patents

2次元の電子源を利用した検査装置

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JP2648538B2 JP3279909A JP27990991A JP2648538B2 JP 2648538 B2 JP2648538 B2 JP 2648538B2 JP 3279909 A JP3279909 A JP 3279909A JP 27990991 A JP27990991 A JP 27990991A JP 2648538 B2 JP2648538 B2 JP 2648538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元の分布を有する
電子パターンを発生することができる電子源を利用した
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、2次元の電子源を利用した従来
の検査装置を示す。この検査装置は、蛍光面またはMC
P(マイクロチャンネルプレート)を測定評価するため
のものである。真空容器30内に配置された陰極31a
とグリッド31bとからなる電子銃からは電子が発生す
る。この電子は容器30内の偏向電極32、33で2次
元的に走査されて蛍光面等の被測定面(被検査物)34
に均質に照射される。容器30外に設けられたカメラ3
6によって被測定面34を観察すれば、その画質評価等
によって蛍光面等の均質性を判定することができる。な
お、電子銃31a、31bと偏向電極32、33とによ
って2次元の電子源が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の検査装置に
おける電子源は、主にタングステン陰極を用いた電子銃
を使用しているため、この電子銃から出射される電子が
電子線となる。したがって、被測定面に均一に電子を照
射するための手段として偏向電極やフォーカス電極を幾
つか用いる必要がある。この結果、走査むら、偏向電極
によるけられ等が生じ、被測定面が大きくなるほど均一
な電子照射が困難となっていた。また、被測定面への電
子の照射エネルギーをある程度高いものとすることが必
要なので、偏向幅をある程度大きくするためには、電子
銃と被照射面との距離を長くし、或いは偏向電界を大き
くする必要が生じ、必然的に検査装置全体が大きなもの
となってしまう。これにともなって、真空ポンプ系も大
きな容量が必要となり、排気時間も長いものとなってし
まう。
【0004】そこで本発明は、均一パターンまたは所定
パターンの電子像を簡易にかつ精度よく形成することが
でき、小型にして良好な検査を行うことができる2次元
の電子源を利用した検査装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の2次元の電子源を利用した検査装置は、均
一または所定パターンのUV光を照射するUV光源と、
UV光源からの光を受光してUV光源からの光パターン
に対応した電子パターンを結像するマイクロチャンネル
プレート(MCP)と、MCPで発生した電子が入射さ
れる被検査物と、被検査物を観察する撮像装置とを備え
ている。
【0006】
【作用】本発明の2次元の電子源を利用した検査装置に
おいては、UV光源からの光パターンに対応した電子パ
ターンを電子源であるMCPで結像するので、MCPに
均一または所定の強度分布を有する光パターンを照射す
るだけで、この光パターンに対応する所望の電子パター
ンを簡易にかつ精度よく得ることができる。MCPは、
簡単な電圧操作でエミッション電流を制御することがで
きる。さらに、偏向電極を用いないので、走査によるむ
らやけられがなく、比較的大きな被検査物に対しても容
易に均一な電子照射が可能となり、またMCPは、UV
光に対して電子を発生し、増幅することができるので、
検査装置全体の小型化を図ることができる。電子源とし
てMCPを用いているので、熱輻射が発生せず、真空中
におけるガス放出量が少なくなり、そのため、測定時に
超高真空を維持する必要がある場合であっても、その測
定状態の維持が容易である。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。
【0008】図1は、本実施例の2次元の電子源を利用
した検査装置を示す。UV光源2からのUV光は、ガラ
ス製の真空容器3の左端に設けられたUV透過性ガラス
4に照射される。UV透過性ガラス4の内面には必要に
応じてAu蒸着膜を付加することもできる。真空容器3
内のMCP5は、UV透過性ガラス4を透過したUV光
とここで発生した光電子との入射を受けて増倍された多
数の電子を発生する。これらの電子は、MCP5に相対
する加速メッシュ電極6とこれに続いて配設されたフォ
ーカス電極7とを通過して蛍光面、MCP等からなる被
測定面8に入射する。被測定面8は、不図示のチャンバ
ー等を介して真空容器3外に取り出すことができ、他の
被測定面に置き換えることができる。真空容器3外の右
端には、被測定面8を検査・観察等するためのSITカ
メラ9が設けられている。
【0009】図1の検査装置の動作について簡単に説明
する。UV光源2からのUV光はUV透過性ガラス4に
均一に照射される。このUV光は、UV透過性ガラス4
を透過し、或いはここで光電子を発生させる。UV透過
性ガラス4を透過したUV光とここで発生した光電子と
は、MCP5に入射してここで増幅された電子を発生さ
せる。この電子はMCP5の直後に均一な電子パターン
を形成する。これらの電子は加速メッシュ電極6で加速
された後、フォーカス電極7で集束されて被測定面8上
に一様に入射する。2次元の電子パターンによって照明
された被測定面8の発光状態等はSITカメラ9によっ
て観察する。被測定面8の発光状態が均質でなければ、
その部分に欠陥が生じていることになる。
【0010】UV光源2からの光は、MCP5に対して
散乱光として照射されるものであればよい。例えば、U
V光源2が、MCP5の直径以上離れていれば、検査の
ために十分に均質な電子パターンを得ることができる。
照射の均一度を高めるために、UV光源2とUV透過性
ガラス4との間にレンズ、拡散板等を介在させてもよ
い。また、UV透過性ガラス4の内面にAu蒸着膜を設
けない場合には、UV光源2を真空容器3内に配置する
ことができる。ただし、UV光源2を真空容器3内外の
いずれに配置する場合にも、もれ光を防止するため、加
速メッシュ電極6、フォーカス電極7、被測定面8等に
対する遮光の必要がある。MCP5は被測定面8の大き
さに対応した直径のものを使用するが、加速メッシュ電
極6、フォーカス電極7等の選定やそれらの配置、距離
等を適当に設定することで、MCP5の数倍の被測定面
に均質で十分な密度の電子パターンを形成することがで
き、この被測定面の検査が可能になる。MCP5が被測
定面8以上の面積を有する場合、加速メッシュ電極6、
フォーカス電極7等は、これらが同軸上に相対する限り
省略することもできる。例えば、MCP5の後方の近接
した位置に被測定面8を配置するならば、MCP5と被
測定面8との間にほぼ均質な電界が形成されることとな
り、一様な電子パターンが被測定面8上に結像される。
【0011】UV透過性ガラス4に付着させるAu蒸着
膜は、電子パターンをMCP5に供給するが、被測定面
8により均一な電子を照射したい場合、或いはUV透過
性ガラス4及びMCP5の間でUV光を十分に遮蔽した
い場合に用いる。この場合、UV透過性ガラス4とMC
P5との間に新たな電極を設けることもできる。更に、
UV光源2もAu蒸着膜による光電効果を利用したもの
には限られない。
【0012】以上のような検査装置にあっては、2次元
電子源装置としてUV光源2とMCP5とを使用したこ
とにより400V〜1200V位の電圧のコントロール
で、被測定面への電子量の微妙な調節が可能となる。ま
た、加速メッシュ電極6をMCP5に相対して配置する
ことで、必要なエネルギーを持った均一な電子流を得る
ことができる。更に、偏向電極を用いていないので、走
査によるむらやけられもなくなり、比較的大きな被測定
面に対しても容易に均一な電子照射が可能となる。この
結果、検査装置を小型化することができる。また、電子
源装置としてMCPを利用しているので、通常の電子銃
のように熱輻射が発生せず、真空中におけるガス放出量
が少なくてすむ。このため、測定時に超高真空を維持す
る必要がある場合であっても、その測定状態の維持が容
易である。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の2次元の
電子源を利用した検査装置においては、UV光源からの
光パターンに対応した電子パターンを電子源であるMC
Pで結像するので、MCPに均一または所定の強度分布
を有する光パターンを照射するだけで、この光パターン
に対応する所望の電子パターンを簡易にかつ精度よく得
ることができる。MCPは、簡単な電圧操作でエミッシ
ョン電流を制御することができる。さらに、偏向電極を
用いないので、走査によるむらやけられがなく、比較的
大きな被検査物に対しても容易に均一な電子照射が可能
となり、またMCPは、UV光に対して電子を発生し、
増幅することができるので、検査装置全体の小型化を図
ることができる。電子源としてMCPを用いているの
で、熱輻射が発生せず、真空中におけるガス放出量が少
なくなり、そのため、測定時に超高真空を維持する必要
がある場合であっても、その測定状態の維持が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の2次元の電子源を利用した
検査装置を示す図である。
【図2】2次元の電子源を利用した従来の検査装置を示
す図である。
【符号の説明】
2…UV光源、5…MCP、8…被測定面、9…SIT
カメラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一または所定パターンのUV光を照射
    するUV光源と、前記UV光源からの光を受光して前記
    UV光源からの光パターンに対応した電子パターンを結
    像するマイクロチャンネルプレートと、前記マイクロチ
    ャンネルプレートで発生した電子が入射される被検査物
    と、前記被検査物を観察する撮像装置とを備える2次元
    の電子源を利用した検査装置。
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