JP4013837B2 - 車両用灰皿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用灰皿に関し、更に詳しくは、車両室内のドア等に設けたカップホルダーなどに着脱自在の車両用灰皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両室内には、後部座席の側部やコンソールボックスなどにカップホルダーが設けられている。このカップホルダーは、例えば、下方に向けて円筒状にへこんだ凹部に形成されており、飲み物を入れたカップや着脱自在の車両用灰皿を収容している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この着脱自在の車両用灰皿としては、筒状に形成された灰皿を単にカップホルダー内に収容したもの、及び、筒状の灰皿本体の外周に嵌合リブを形成すると共に、カップホルダーの凹部側壁に前記嵌合リブに係合する嵌合溝を形成したものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−206128公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両用灰皿においては、灰皿を単にカップホルダー内に収容すると、灰皿とカップホルダーとの間にガタツキが生じて車両走行時に小さな異音が発生するおそれがあった。
【0006】
また、灰皿本体の外周に嵌合リブを形成する場合は、灰皿の外観上の見栄えが低下すると共に、灰皿の取付方向を変えることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、カップホルダーに収容したときのガタツキがなく、見栄えの良好な車両用灰皿を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両用灰皿は、略円筒状の有底筒状体からなる灰皿本体と、該灰皿本体の上端に開閉自在に支持されたリッドとを備え、車両の内装材に設けた凹部に収容して保持される車両用灰皿において、前記灰皿本体の外周面の上部に環状の弾性部材を巻回させると共に、前記弾性部材が巻回される外周面の一部を灰皿本体の内周側にへこませて、前記灰皿本体の軸方向に沿って延びる平面状の縦壁部を有する段部を形成し、前記リッドを開成したときに、リッドの下面を前記縦壁部に巻回した弾性部材に当接させることによって、この縦壁部の弾性部材をリッドのダンパーとして機能させたことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明に係る車両用灰皿によれば、灰皿本体の外周面の上部に環状の弾性部材を巻回させているため、灰皿を車両側に設けたカップホルダー等の凹部に収容したときに、弾性部材が撓むことによって、灰皿を凹部に確実に保持させることができる。また、弾性部材の取付位置を灰皿本体の上部に設定しているため、下部に巻回する場合よりも安定して灰皿を保持でき、薄い板状のカップホルダーに収容する場合にも、確実に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0011】
図1は本発明の実施形態による車両用灰皿を示す斜視図、図2は図1のA−A線による断面図、及び図3は図1のB−B線による断面図である。
【0012】
これらの図に示すように、本実施形態による車両用灰皿1は、略円筒状に形成された筒状部材に底面を設けた有底円筒状の灰皿本体3と、該灰皿本体3の上端に設けられた支軸5を中心に回動自在に支持されたリッド7とを備えており、このリッド7によって灰皿本体3の上部開口9を開閉させることができる。
【0013】
前記灰皿本体3は、外周面が上部から下方に向かうにつれて徐々に径が小さくなる略円錐台状に形成され、内部は上部から下部にかけて径がほぼ同一に形成された略円筒状に形成されている。また、灰皿本体3の外周面の上部には、全周に亘って溝11が形成されており、該溝11内に環状の弾性部材であるラバー13が嵌合して巻回されている。この溝11は、図2と図3に示すように、灰皿本体3の径方向内側にへこんだ断面矩形状に形成され、溝11の上方には径方向外側に向けてつば部15が突設されている。さらに、図2に示すように、灰皿本体3の外周面における支軸側の上端部には段部17が設けられている。この段部17は、前記支軸5に沿って上下方向に延びる縦壁部19と、該縦壁部19の下端から横方向(灰皿本体3の径方向)に延びる横壁部21とから構成されており、この縦壁部19の下端に前記溝11が配置されている。また、段部17の幅Wは、縦壁部19及びリッド7の端縁7aの距離とほぼ同一であり、乗員の指が挿入自在の大きさに設定されている。なお、図2と図3に示す符号23は、リッド7の開閉操作を効率的に行う板バネである。
【0014】
また、図3と図4に示すように、灰皿本体3の縦壁部19の部分に巻回された直線状のラバー13aは中実状に形成され、縦壁部19以外の部分に巻回された円弧状のラバー13bは断面略U字状で内部が中空に形成されている。そして、図2の二点鎖線で示すように、リッド7が開成したときに、リッド7の段部17側の下面7bが縦壁部19の中実状のラバー13aに当接するように構成されている。なお、本実施形態においては、前記弾性部材としてラバー13を用いたが、ラバー13以外の弾性部材も適用することができる。
【0015】
前記リッド7は、図2に示すように、縦壁部19の上端に設けた支軸5を中心に開閉自在に構成されている。リッド7の下面には、下方に突出する支軸保持部25が形成され、縦壁部19の上端の両端に突片27,27(図1参照)が設けられている。これらの支軸保持部25及び突片27,27の双方に支軸5が挿通されることによって、リッド7を灰皿本体3の上端に開閉自在に軸支している。
【0016】
また、図2に示すように、リッド7の上面は緩やかに湾曲している。即ち、リッド上面のうち、段部17側の端部7cは緩やかに斜め下方に湾曲して傾斜しており、段部17の反対側の端部は斜め上方に屈曲して突出する把持部7dに形成されている。この把持部7dは乗員がリッド7を把持して開閉させる部分であり、把持部7dの下面は、下方側が開口した断面略コ字状の嵌合部29に形成され、リッド7を閉成したときに灰皿本体3の上端にリッド7の嵌合部29が嵌合するように構成されている。
【0017】
また、図4に示すように、灰皿本体3の外周面は略真円状に形成され、灰皿本体3の径方向中心Cよりも径方向外側にリッド7の支軸5が配置されている。よって、灰皿本体3における外周面の全周の半分以上の部分にラバー13が巻回されている。さらに、縦壁部19と灰皿本体3の外周面との間に形成された段部17は、上方から見ると、縦壁部19の直線部と、灰皿本体3の外周面の円弧部とから略半円状に形成されている。そして、段部17の中央部の幅Wは図2でも説明したように、乗員の指の幅寸法よりも大きく形成されている。
【0018】
図5は、本発明の実施形態による車両用灰皿1をカップホルダー31に収容する状態を示す斜視図である。
【0019】
車両室内の後部座席の側方には、下方に向けてへこんだ凹部であるカップホルダー31が設けられている。このカップホルダー31は、通常、飲み物を入れたコップや缶飲料などを載置するために用いられるほか、本実施形態のように、着脱自在の車両用灰皿1を収容する場合にも用いることができる。
【0020】
前記車両用灰皿1をカップホルダー31に収容するには、乗員が灰皿本体3を把持し、カップホルダー31の内部に押し込めばよい。
【0021】
ここで、図6に示すように、カップホルダー31の内部は略円筒状に形成されている一方、灰皿本体3の外周面は下方に向かうにつれて徐々に径が小さくなる略円錐台状に形成されている。このため、灰皿1をカップホルダー31に収容する際には、灰皿1の下端部をカップホルダー31の上部開口に容易に挿入することができ、そのまま灰皿1を下方に挿入していけば、灰皿本体3の上部のラバー13がカップホルダー31の上端に挟まれることによって、灰皿1を内方に押圧したまま保持される。この状態では、ラバー13が弾性変形して撓み、確実に灰皿1が保持される。
【0022】
また、灰皿1のリッド7を開成させるには、図2に示すように、リッド7の段部側の端部7cを下方に押圧力Fで押せば良い。このとき、リッド7の下面7bが縦壁部19のラバー13aに当接し、ラバー13aがダンパーとして確実に機能する。なお、リッド7の把持部7dを把持してリッド7を開閉させても良い。
【0023】
以下に、本実施形態の車両用灰皿による作用効果を説明する。
【0024】
灰皿本体3の上部にラバー13を巻回しているため、車両側に設けたカップホルダー31に灰皿1を収容する場合、灰皿1を確実にカップホルダー31内に保持することができる。また、灰皿1の外周面やカップホルダー31にリブ等を形成していないため、外観上の見栄えも良好であると共に、カップホルダー31内に缶やペットボトルを収容したときの保持性が良好となる。さらに、ラバー13は灰皿本体3の上部に取り付けているため、リッド7の開閉操作によっても、灰皿1ががたつくことなく確実にカップホルダー31内に保持される。
【0025】
また、リッド7が開成する際に、リッド7の端部7cの下面7bが灰皿本体3の縦壁部19に設けたラバー13aに当接するため、このラバー13aがリッド7のストッパー及びダンパーとして機能する。従って、リッド7の開成時に不快な打音がせず、打音防止用の専用ダンパーも不要となる。
【0026】
さらに、ラバー13は、灰皿本体3の外周面のうち、上方から見て半円以上の部分を巻回しているため、カップホルダー31との嵌合部分が長く、灰皿1を確実にカップホルダー31に保持することができる。また、リッド7の支軸5が灰皿本体3の径方向中心Cよりも端部側に位置しているため、リッド上面の段部17側の端部7cを指で下方に押すだけで、容易にリッド7を開成させることができる。また、段部幅Wが指の幅よりも大きいため、リッド上面の端部7cを指で押したときに、リッド7の開成とともに指が段部17内に入り、効率的にリッド7を開成させることができる。
【0027】
以上述べたように、本発明の車両用灰皿1は、本実施形態に例をとって説明したが、この各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
【0028】
例えば、前記カップホルダー31は車両室内の後部座席側に配設したが、前部座席の側方のドアやコンソールボックス等に配置してもよい。また、灰皿1をカップホルダー31に収容して用いる例について説明したが、カップホルダー31に収容することなく、灰皿単体で用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による車両用灰皿の斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】図1のB−B線による断面図である。
【図4】図3のC−C線による断面図である。
【図5】本発明の実施形態による車両用灰皿をカップホルダーに収容する状態を示す斜視図である。
【図6】図5のD−D線による断面図である。
【符号の説明】
C…径方向中心
W…段部幅
1…車両用灰皿
3…灰皿本体
5…支軸
7…リッド
11…溝
13…ラバー(弾性部材)
17…段部
19…縦壁部
31…カップホルダー(凹部)
Claims (2)
- 略円筒状の有底筒状体からなる灰皿本体と、該灰皿本体の上端に開閉自在に支持されたリッドとを備え、車両の内装材に設けた凹部に収容して保持される車両用灰皿において、
前記灰皿本体の外周面の上部に環状の弾性部材を巻回させると共に、
前記弾性部材が巻回される外周面の一部を灰皿本体の内周側にへこませて、前記灰皿本体の軸方向に沿って延びる平面状の縦壁部を有する段部を形成し、前記リッドを開成したときに、リッドの下面を前記縦壁部に巻回した弾性部材に当接させることによって、この縦壁部の弾性部材をリッドのダンパーとして機能させたことを特徴とする車両用灰皿。 - 前記縦壁部を灰皿本体の中心よりも径方向外側に配置し、前記リッドを支持する支軸を前記縦壁部に沿って配置すると共に、前記段部の幅寸法を乗員の指が挿入可能な大きさに設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両用灰皿。
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