JP4013048B2 - 遠隔監視制御システムの端末器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷を遠方から監視制御する遠隔監視制御システムの端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図36に示すように、伝送ユニット41に2線式の信号線Lsを介して複数個の端末器42,43を接続し、端末器(以下では、操作端末器という)42に設けたスイッチSWの操作に応じて端末器(以下では、制御端末器という)43に設けたリレーRyを介して負荷Lを制御するようにした遠隔監視制御システムが提供されている。操作端末器42および制御端末器43にはそれぞれアドレスが設定され、スイッチSWの操作による監視データが操作端末器42に入力されると伝送ユニット41に監視データが伝送され、伝送ユニット41では監視データを受け取ると、アドレスによって操作端末器42との対応関係が設定された制御端末器43に対して監視データに対応した制御データを伝送し、制御端末器43を介して負荷Lを制御する。伝送ユニット41、操作端末器42、制御端末器43はいずれもマイクロプロセッサを主構成としている。
【0003】
伝送ユニット41は信号線Lsに対して、図37(a)(b)のような形式の伝送信号Vsを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスタートパルス信号SY、信号モードを示すモードデータ信号MD、操作端末器42や制御端末器43を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号AD、負荷を制御するための制御データを伝送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェックサムデータ信号CS、操作端末器42や制御端末器43からの返送信号を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
【0004】
各操作端末器42および各制御端末器43では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsのアドレスデータがそれぞれに設定されているアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを電流モードの信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
【0005】
また、伝送ユニット41は、常時は伝送信号Vsに含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて操作端末器42および制御端末器43を順次アクセスする常時ポーリングを行う常時ポーリング手段が設けられる。常時ポーリングの際には、伝送信号Vsに含まれるアドレスデータが一致した操作端末器42または制御端末器43では、伝送信号Vsに含まれる制御データを取り込むことになる。一方、伝送ユニット41には、いずれかの操作端末器42から発生した図37(c)のような割込信号Viを受信したときに割込信号を発生した操作端末器42を検出した後、その操作端末器42にアクセスして監視データを返送させる割込ポーリング手段も設けられている。
【0006】
すなわち、伝送ユニット41では、常時は常時ポーリング手段によってアドレスデータをサイクリックに変更した伝送信号Vsを信号線Lsに送出しており、操作端末器42から発生した割込信号Viを伝送信号Vsのスタートパルス信号SYに同期して検出すると、割込ポーリング手段によって伝送ユニット41からモードデータ信号MDを割込ポーリングモードとした伝送信号Vsを送出する。割込信号Viを発生した操作端末器42は、割込ポーリングモードの伝送信号Vsのアドレスデータの上位ビットが一致していると、その伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して操作端末器42に設定されているアドレスデータの下位ビットを返信データとして返送する。このようにして伝送ユニット41では割込信号Viを発生した操作端末器42のアドレスを獲得し、獲得したアドレスを用いて操作端末器42をアクセスすることによって、操作端末器42に接続されたスイッチSWの操作状態に対応した操作データを返信データとして受け取る。また、伝送ユニット41における割込ポーリング手段では、割込信号Viを発生した操作端末器42から下位アドレスが返送されなければ、上位アドレスを変更して割込ポーリングモードの伝送信号Vsを再送する。
【0007】
このようにして、割込信号Viを発生した操作端末器42のアドレスを伝送ユニット41が獲得すると、伝送ユニット41では操作端末器42に対して監視データの返送を要求する伝送信号Vsを送出し、操作端末器42はスイッチSWの操作に対応した監視データを伝送ユニット41に返送する。監視データを受け取った伝送ユニット41は、アドレスの対応関係によって操作端末器42に予め対応付けられている制御端末器43に対する制御データを生成し、この制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出して制御端末器43を通して負荷Lを制御する。ここで、操作端末器42と制御端末器43とのアドレスは、端末器を単位として設定されるチャンネルと、スイッチSWおよび負荷Lの回路を識別する負荷番号とからなり、現状の製品ではチャンネルは64チャンネル、負荷番号は各チャンネルに対して4回路ずつ設定可能になっている。つまり、各操作端末器42および各制御端末器43にチャンネルが設定され、各操作端末器42には最大で4個のスイッチSWが接続可能であり、各制御端末器43には最大で4個の負荷Lが接続可能になっている。したがって、合計256回路の負荷Lが制御可能である。ここに、スイッチSWと負荷Lとの回路とは、アドレスの対応関係によって関係付けられたスイッチSWと負荷Lとの組を意味し、スイッチSWの操作に対応して制御される負荷Lが1つの回路を構成する。
【0008】
上述のようなスイッチSWと負荷Lとの対応関係は、伝送ユニット41のメモリに設けた関係データ記憶部に設定される。すなわち、施工時には、各操作端末器42および各制御端末器43へのアドレスの設定が終了した後、スイッチSWと負荷Lとの対応関係を関係データ記憶部に設定することによって、スイッチSWの操作に対して所望の負荷Lを制御することが可能になる。ここで、個別制御におけるスイッチSWと負荷Lとの対応関係は同アドレスが対応するようにしてあり、操作端末器42および制御端末器43にアドレスを設定すればスイッチSWと負荷Lとの対応関係は自動的に設定されるようになっている。ただし、操作端末器42と制御端末器43とは端末器種別のデータによって区別される。
【0009】
ところで、制御端末器43は、図38に示す構成を有しており、信号端子T1には±24Vである伝送信号VsをTTLレベルの信号に変換して制御回路50に入力する送受信回路51を備える。送受信回路51は制御回路50から信号返送期間WTに同期して出力されるTTLレベルの監視データを電流モードの信号に変換して返信信号とする機能も備える。また、送受信回路51に入力された伝送信号Vsは電源回路52にも渡され、電源回路52では伝送信号Lsを平滑することにより内部電源を生成する。送受信回路51は信号線Lsとの接続を無極性化するためのダイオードブリッジを備え、このダイオードブリッジにより伝送信号Lsが全波整流されて電源回路52に入力される。したがって、電源回路52には24Vの直流電圧が入力されることになる。制御回路50はマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)により構成され、伝送信号Vsが入力されると伝送信号Vsに含まれる制御データDTの内容に応じリレー駆動回路53を介してリレーRyを動作させるなどの各種処理を行い、さらに伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを出力する。また、制御回路50には、アドレスを設定するためのアドレス設定部21、各種スイッチを備えたキー入力回路54、リレーRyの動作状態などを示す表示器を備えた表示回路55が付設される。ここでは、表示器として発光ダイオードを用いている。図示していないがリレーRyは4個設けられ、各リレーRyの接点は個別にオンオフされる。
【0010】
ところで、上述のように制御端末器43はリレーRyを内蔵しており、この種の制御端末器43では電源および負荷を接続するための電源端子T2aおよび負荷端子T3が設けられている。電源端子T2aおよび負荷端子T3には、板ばねのばね力を用いて外部電線(つまり、電源を接続する電源線および負荷を接続する負荷線)を電気的に接続するとともに機械的に保持するようにした速結端子が用いられる。速結端子は、板ばねからなる錠ばねを備え、錠ばねを収納した容器に設けた電線挿入口を通して外部電線が容器内に導入されると、錠ばねと端子枠との間で外部電線を挟持するように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した説明から明らかなように、速結端子においては外部電線との電気的接続および機械的保持を容器に収納した錠ばねによって行うから、容器の外部からは外部電線が適正に接続されているか否かを知ることができないものである。そこで、電線挿入口からの外部電線の挿入量を一定量とすることによって、電気的な接続状態および機械的な保持状態が所要の要件が満たされるとみなしているのが現状である。つまり、容器などに寸法ゲージを設けておき、外部電線の芯線の長さが寸法ゲージに一致するように絶縁被覆を剥くことによって、外部電線が適正に接続されるとみなしているのが現状である。
【0012】
しかしながら、実際には寸法ゲージを用いても作業者によって絶縁被覆を剥く量が若干異なることがあり、外部電線が適正に接続されない可能性がある。とくに、電源線や負荷線を外部電線とするときには、接続状態が不適正であると発熱して過熱する可能性がある。
【0013】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、電源線を接続する電源端子と負荷線を接続する負荷端子とに用いる速結端子において外部電線が適正に接続されたことを確認する手段を付加することによって、外部電線の接続状態が不適正になるのを防止した遠隔監視制御システムの端末器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続されるとともに、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝送信号が授受され、伝送ユニットにおいてアドレスの対応関係を設定した関係データを用いていずれかの端末器に接続したスイッチの操作に対応させて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いる端末器であって、負荷への負荷線を外部電線として接続する負荷端子と電源からの電源線を外部電線として接続する電源端子とは板ばねにより形成された錠ばねのばね力を用いて外部電線の機械的保持および電気的接続を行う速結端子であり、速結端子は、錠ばねを内部に収納するとともに外部電線を構成する複数本の電線をそれぞれ導入する複数個の電線挿入口が一面に開口した端子ケースと、端子ケース内で錠ばねに当接する端子枠と、端子枠に連続一体に形成され端子ケースから外部に引き出された端子片と、外部電線を構成する各電線が錠ばねにより保持された状態において錠ばねによる電線の保持状態を解除させる解除釦と、端子ケース内において各電線挿入口から端子ケース内にそれぞれ導入される電線の延長方向で錠ばねに対して電線挿入口の反対側に各電線ごとに対応付けて配置され電線の延長方向と交差する一直線上で移動可能であって解除釦とは別体である複数個の表示子と、表示子に設けた表示ピンを端子ケースの外側面から突出させる位置と表示ピンの先端面を少なくとも端子ケースの外側面に一致する位置まで後退させる位置との2位置のうちの一方の位置に向かって表示子を付勢する復帰ばねとを備え、端子片には金属板からなる内部配線用の電路板がかしめ結合され、表示子には電線挿入口から挿入され錠ばねに接続された外部電線の先端部から受ける挿入力を表示子を移動方向の力に変換するとともに前記挿入力によって前記2位置のうちの他方の位置に表示子を移動させるように傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、前記復帰ばねは前記表示ピンを前記端子ケースの外側面から突出させる向きに付勢し、前記傾斜面は前記外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を少なくとも端子ケースの外側面に一致する位置まで後退させることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記復帰ばねは前記表示ピンを少なくとも前記端子ケースの外側面に位置する位置まで後退させるように付勢し、前記傾斜面は外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を端子ケースの外側面から突出させることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記復帰ばねが前記表示子と合成樹脂成形品により一体に形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記端子ケースにおいて前記電線挿入口と前記錠ばねとの間に対応する部位には、電線挿入口から導入された前記外部電線の絶縁被覆を端子ケースの外部から視認可能とする透明材料からなる表示窓が設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、造営物に固定される器体と、器体の一面に対して可動であって各種の表示素子およびスイッチがが設けられた可動パネルとを備えることを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、造営物に固定される器体と、器体の一面に栓刃挿入口が開口するとともに前記電源端子に接続された電源と電気的に接続されている電源コンセントを備えることを特徴とする。
【0024】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、造営物に固定可能な取付片を備えた器体と、器体の一面に着脱自在に取着され造営物の磁性体部材に磁着可能な磁石片とを備えることを特徴とする。
【0025】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、天井の内部空間に配置された吊りボルトに固定される器体と、器体の周面から突出する取付片と、取付片に保持され吊りボルトを挟持する向きに付勢された一対のクリップ片とを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態における制御端末器43は、図8ないし図14に示すように、前面(図8の上面)が開放された直方体状のボディ11と、ボディ11の前面に覆着されるカバー12とを結合して形成された器体10を備え、器体10には印刷配線基板からなる2枚の回路基板13a,13bが収納される。ボディ11とカバー12との結合には、ボディ11の後面側から挿入されカバー12に螺合する複数本(図示例では6本)の組立ねじ14を用いる。
【0027】
一方の回路基板13aには、従来の構成として説明した伝送信号に対する処理を行う回路が実装され、他方の回路基板13bにはリレーRyが実装される。さらに、回路基板13bには商用電源を供給する電源線が接続される電源端子T2aと、電源端子T2aと並列に接続された送り端子T2bと、電源端子T2aおよび送り端子T2bとはリレーRyの接点を介して接続された4個の負荷端子T3とが実装される。両回路基板13a,13bは接続用電線13cを介して接続され、回路基板13aに実装された回路で生成された制御信号が接続用電線13cを介して回路基板13bに実装されたリレーRyに与えられ、制御信号によりリレーRyがオンオフされる。電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3には後述する速結端子を用いている。回路基板13aには信号線Lsを接続するための信号端子T1が実装される。信号端子T1は、端子板15aに端子ねじ15bが螺合するねじ付き端子と、板ばねからなる錠ばねを端子ケース15cに内蔵し錠ばねのばね力によって信号線T1の電気的接続および機械的保持を行う速結端子との2種類の形式のものを備える。ここに、信号端子T1となるねじ付き端子と速結端子とは並列に接続される。また、回路基板13a,13bはそれぞれ基板取付ねじ16a,16bを用いてカバー12の後面側に固定される。
【0028】
カバー12の前面には周部よりも前方に突出する突台12aが設けられ、信号端子T1は突台12aの前面に露出する。また、突台12aの前面には制御端末器43のアドレス(実際には、アドレスのうちのチャンネル)を設定するためにアドレス設定部21として設けた2個のロータリスイッチ21aを操作するためのつまみ21bが設けられ、さらに各種表示および操作のための発光ダイオードからなる表示素子22aやスイッチ22bも突台12aの前面に露設される。アドレス設定部21として設けた2個のロータリスイッチ21a,21bは2桁のチャンネルの上位桁(10の位)と下位桁(1の位)とにそれぞれ対応する。負荷番号については、各リレーRyにそれぞれ1〜4が割り当てられ、結果的に各リレーRyには個別にアドレスが対応付けられる。このように、突台12aの前面には操作ないし表示のための部材が露設されるから、操作ないし表示の内容を示すための銘板23が突台12aの前面に貼着される。さらに、操作ないし表示のための部材は常時は不要であるから、突台12aの前面を開閉する扉24が設けられる。扉24の一側縁は突台12aの一側縁に枢着され、扉24は突台12aの前面を覆う位置と突台12aの前面を開放する位置との間で開閉される。
【0029】
突台12aの前面には、具体的には図15のように、信号端子T1(端子ねじ15bおよび速結端子15c)と、チャンネル設定用のロータリスイッチ21aの2個のつまみ21bとのほか、表示素子22aおよびスイッチ22bとして、オンスイッチSWa、オフスイッチSWb、負荷状態確認用スイッチSWc、操作表示灯PLa,PLb、4個の確認灯PLcが設けられる。これらの表示素子22aおよびスイッチ22bは、負荷の動作確認、伝送信号の受信状態の確認、異常の有無の確認などに用いる。すなわち、負荷状態確認用スイッチSWcを手操作すれば、伝送信号を受信して負荷を制御する状態と、オンスイッチSWaとオフスイッチSWbとを有効にする状態とを切り換えることができる。オンスイッチSWaまたはオフスイッチSWbを有効な状態で手操作すると対応する操作表示灯PLa,PLbが点灯し、オンスイッチSWaの手操作時には全負荷がオンになり、オフスイッチSWbの手操作時には全負荷がオフになる。また、伝送信号を受信して負荷を制御する状態では、操作表示灯PLaは伝送信号の受信時に点灯し、操作表示灯PLbはつまみ21bの操作によって設定できないチャンネルが指定されたときに点灯するようになっている。
【0030】
ボディ11の後面側には、器体10を天井の内部空間に配設する際に天井の内部空間に設けた吊りボルト(後述する)に取り付けるための2枚の取付片17aが取着される。取付片17aは器体10の上下両端部に配設され、それぞれカバー12の前面からボディ11を通して挿入される2本の固定ねじ17bの先端部が各取付片17aに螺合することによって、取付片17aが器体10に固定される。
【0031】
電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3は、器体10の両側部に3個ずつ配列される。すなわち、器体10の正面から見て左側部には上(図8の斜め右上)から順に電源端子T2aと2個の負荷端子T3とが並び、右側部には上から順に送り端子T2bと2個の負荷端子T3とが並ぶ。電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3は、速結端子であって同形状の端子ケース31を備え、各端子ケース31には外部電線を挿入するための3個ずつの電源挿入口31aが開口する。各端子ケース31に設けた電源挿入口31aは、ボディ11とカバー12とに跨る形で各端子ケース31に対応する部位に形成されている差込口18aを通して器体10の外部に露出する。また、カバー12には各端子ケース31の前面の2箇所をそれぞれ器体10の外部に露出させるための表示用孔18bおよび確認用孔18cが各端子ケース31に対応する部位にそれぞれ開口する。カバー12の前面であって確認用孔18cが並ぶ両側部には、それぞれ接続すべき外部電線の種類を示す端子用銘板19が貼着される。
【0032】
ところで、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3を形成する速結端子は、図1ないし図6に示す構成を有する。すなわち、端子ケース31は、端子ボディ31bと端子カバー31cとの2部材を突き合わせた形で2本のかしめ鋲31dにより強固に結合して形成され、3個の電線挿入口31aはそれぞれ端子ボディ31bと端子カバー31cとに跨る形で形成されている。端子ケース31には、金属板により形成した端子枠32と、端子枠32の一部に対向する鎖錠片33aおよび接触片33bを備えた錠ばね33と、外部電線30が錠ばね33により保持された状態において錠ばね33による外部電線30の保持状態を解除させる解除釦34とが収納される。端子枠32には端子ケース31の外部に引き出された端子片35が連続一体に形成されている。端子枠32および端子片35は一平面上で連続した主片32a,35aを備え、両主片32a,35aの連結部位つまり端子ケース31の内外に跨る部位には主片32aの側縁(図1(a)における下縁)に開放された保持溝32aが形成される。端子ボディ31bにおいて電線挿入口31aに対向する部位の周壁には取付溝31dが形成されており、端子枠32において保持溝32aに対応する部位を取付溝31dに挿入することによって、端子ボディ31bの周壁の一部が保持溝32aに圧入され、端子枠32および端子片35が端子ボディ31bに固定される。
【0033】
端子枠32において電線挿入口31aの近傍部位には、主片32aの両側縁からそれぞれ主片32aに直交して端子ボディ31bの底面と端子ボディ31bの開口面とに沿って連続一体に脚片32b,32cが突設される。端子ボディ31bの底面側の脚片32bにおける電線挿入口31aから遠い側の一端部と、主片32aとには合計3箇所の位置決め片32dが形成され、錠ばね33を位置決め片32dで保持する。つまり、一部の位置決め片32dをかしめて錠ばね33を脚片32bと位置決め片32dとの間に挟持するようにすれば、錠ばね33を端子枠32と一体に扱うことができ、端子枠32および錠ばね33を端子ボディ31bに組み込む作業が容易になる。
【0034】
錠ばね33は、帯状の板ばねの一端部をJ字状に曲成して鎖錠片33aを形成し他端部をS字状に曲成して接触片33bを形成したものであって、鎖錠片33aと接触片33bとの間の基片33cが端子枠32の一方の脚片32bに当接し、かつ鎖錠片33aおよび接触片33bが端子枠32の他方の脚片32cに向き合うように配置される。鎖錠片33aは脚片32cに近付くに従って電線挿入口31aから離れる向きに傾斜し、電線挿入口31aから外部電線30が挿入されると、外部電線30に鎖錠片32aの先端縁が食い込むことによって外部電線30の抜け止めがなされる。また、この状態において鎖錠片32aおよび接触片32bは外部電線30を端子枠32の脚片32cとの間に挟持する。したがって、外部電線30は端子枠32および錠ばね33を介して端子片35と電気的に接続されることになる。
【0035】
端子枠32および錠ばね33によって接続された外部電線30を端子ケース31から引き抜くには、錠ばね33の鎖錠片33aが外部電線30に食い込んでいる鎖錠状態を解除する必要がある。解除釦34は、鎖錠片33aの一部に当接するように形成されており、1個の端子ケース31に収納されている3個の錠ばね33に対して1個の解除釦34が跨るように配置される。解除釦34は端子カバー31cに設けた外し孔31gを通して端子ケース31に工具を挿入することで操作可能になっており、マイナスドライバのような工具を外し孔31gに挿入して解除釦34を押せば、解除釦34が錠ばね33の鎖錠片33aを押圧して外部電線30から鎖錠片33aを引き離すのである。この状態においては外部電線30を端子ケース31から容易に引き抜くことができる。
【0036】
ここに、外部電線30にはVVFケーブルを用いることを想定しており、3個の各電線挿入口31aには外部電線30のシース30aから引き出された3本の絶縁被覆電線30bがそれぞれ挿入され、各絶縁被覆電線30bの芯線30cがそれぞれ上述のように錠ばね33のばね力を用いて端子枠32に電気的に接続されるとともに機械的に保持される。端子カバー31cにおいて電線挿入口31aを囲む部位には絶縁被覆電線30bの絶縁被覆を端子ケース31の外側から視認可能とする透明材料からなる表示窓31eが設けられる。したがって、表示窓31eを通して絶縁被覆の色を確認することが可能になり、絶縁被覆の色と接続位置との関係を確認することによって誤結線を発見するのが容易になる。
【0037】
端子片35は主片35aが一平面内において一対の脚片を備えるU字状に形成される。主片35aにおいて端子枠32から遠いほうの脚片の中間部は回路基板13aに挿入された形で回路基板13aの回路パターンと電気的に接続される。また、主片35aにおいて両脚片の間を連結する部位の一側縁には主片35aと直交する連結片35cが突設される。連結片35cには一対のダボ35dが突設される。ダボ35dの機能については後述する。
【0038】
ところで、端子ケース31には電線挿入口31aに挿入された外部電線30の延長方向と直交する一方向において往復移動可能な表示子36が収納される。表示子36は電線挿入口31aに挿入された外部電線30の延長方向で錠ばね33に対して電線挿入口31aの反対側に位置し、外部電線30の挿入力を受けて外部電線30の延長方向とは直交する一直線上で移動する。具体的には、表示子36は、図7に示すように、外部電線30の挿入力を受ける傾斜面36aが先端面に形成された腕片36bと、腕片36bとは直交し端子カバー31cの表示孔31fに挿入される表示ピン36cとを備えるL字状に形成されている。また、端子ボディ31bの底面と腕片36bとの間にはコイルばねからなる復帰ばね37が保持される。復帰ばね37の一端部には、腕片36bの底面に設けたばね受け突起36dが挿入され、さらにばね受け突起36dの周囲に形成した溝部36eに復帰ばね37の一端部が挿入されることによって、表示子36と復帰ばね37とが一体的に結合される。つまり、復帰ばね37を表示子36と一体に扱うことができ、端子ケース31への組込作業が容易になる。しかも、表示子36に対する復帰ばね37の位置ずれが防止でき品質の安定化を図ることができる。表示ピン36cは、図1(a)のように表示ピン36cの先端部を端子カバー31cの外側面(図1の上面)から突出させる位置と、図1(b)のように端子カバー31cの外側面に表示ピン36cの先端面が一致する位置まで表示ピン36cを後退させる位置との2位置の間で移動可能になっている。
【0039】
表示子36に外力を作用させずに復帰ばね37のばね力のみによって表示子36を付勢した状態では、図1(a)のように表示ピン36cの先端部が端子カバー31から突出する。この状態において腕片36bの一部は端子枠32の一方の脚片32cに当接することで表示ピン36cの突出量が規制される。一方、外部電線30が電線挿入口31aに挿入され、芯線30cが端子枠32および錠ばね33に接続されて芯線30cの先端部が傾斜面36aに当接すると、外部電線30の挿入力が傾斜面36aによって表示ピン36cを後退させる向きの力に変換される。つまり、復帰ばね37の表示子36がばね力に抗して移動することにより表示ピン36bが後退し、外部電線30の挿入量が適正量に達すると表示ピン36bの先端面が端子カバー31の外側面にほぼ一致することになる。この状態では、復帰ばね37のばね力が端子ケース31から外部電線30を押し出す向きに作用することがないように、芯線30cの先端部が腕片36bの上に載るようにしてある。要するに、外部電線30が適正に接続されたか否かを表示ピン36が端子ケース31から突出しているか否かによって容易に識別することができるのである。ここにおいて、表示ピン36cの先端面は端子ケース31の外側面と同色に着色してあり、表示ピン36cの他の部位は先端面とは異なる色に着色してある。したがって、表示ピン36cが端子ケース31から突出した状態では端子ケース31とは異なる色である表示ピン36cが目立つことになり、表示ピン36cの突出状態の視認性が高まる。逆に、表示ピン36cが後退した状態では端子ケース31と同色である部分しか見えないから、表示ピン36cが後退していることを容易に知ることができる。
【0040】
速結端子を回路基板13bに実装して器体10に収納した状態では、1つの表示用孔18bを通して3個の表示ピン36cを視認することができ、表示窓31eは確認用窓18cに臨んで露出する。カバー12には表示用孔18bを形成した面よりもカバー12の両側部を後退させる段差12bが形成されており、確認用窓18cはカバー12の前面両側部と段差12bとに跨る部位に形成されている。確認用窓18cにおいて段差12bに対応する部位には外し孔31gが露出し、器体10の外部から解除釦34の操作が可能になっている。
【0041】
ところで、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3は、リレーRyと接続する必要があり、一部の電路は回路基板13bに形成した回路パターンを用いるものの、図16あるいは図17に示すように、電源端子T2aと送り端子T2bとの間の電路と、電源端子T2aから負荷端子T3への電力供給のための電路とには、比較的大きい電流を流すために回路パターンではなく電線Leを用いているのが現状である。また、リレーRyの接点に接続された回路パターンPcと負荷端子T3とは半田を用いて接続されている。しかしながら、電線Leとしては絶縁被覆に塩化ビニルを用いた絶縁被覆電線を用いることが多く、環境負荷の軽減の観点からすれば電線Leを用いることは望ましいとは言えない。また、電線Leは柔軟であって自由に引き回すことができるから、誤結線を生じる可能性が比較的高いものである。さらには、半田により接続している箇所があり、過大な電流が通過したときに半田が剥離する可能性もある。しかも、半田による接続部分では半田の量を管理することが困難であるから、過大な電流に対応するために電線Leを接続部に巻き付けた後に半田接続する必要があり、電線Leを用いる結線作業はこの点でも手間がかかる。なお、図16は電源端子T2aと負荷端子T3との間に1個の接点のみを挿入したいわゆる片切りの回路構成を示しており、図17は電源端子T2aと負荷端子T3との間に2個の接点を挿入したいわゆる両切りの回路構成を示している。
【0042】
本実施形態では、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3の間の電路に電線Leを用いずに比較的大きい電流の通過を可能とするために、図18、図19に示すように、金属板により形成した電路板Lcを用いている。図18は片切りの場合を示し、図19は両切りの場合を示している。電路板Lcは基本的には直線状またはL字状の部材であって、必要に応じて連結することにより、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3、リレーRyの接点の間の電路を形成する。電路板Lcの接続部分はかしめ結合されており、また電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3と電路板Lcとについてもかしめ結合される。つまり、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3を形成している速結端子の端子片35には、上述のようにダボ35dを備える連結片35cが形成されており、電路板Lcの端部に形成した透孔(図示せず)にダボ35dを挿入してかしめることにより端子板35と電路板Lcとが結合されるのである。
【0043】
上述のように、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3、リレーRyの接点の間の電路を金属板からなる電路板Lcで接続していることにより、電流容量を確保しやすくなり、しかも金属板を用いたことで引き回し範囲が規制され、結果的に誤結線の可能性を低減することができる。また、金属板を電路に用いることによって、電線Leの絶縁被覆である塩化ビニルの使用量が削減される。さらに、半田を用いずにかしめ固定することで、過大な電流が通過したときの発熱による半田の剥離を生じることがない。また、図18と図19とを比較すればわかるように、個々の電路板Lcは片切りと両切りとで同形状のものが多くなるから、部材の共用化が可能になる。
【0044】
上述した制御端末器43を天井の内部空間に設置する場合には、図20および図21に示すように、天井下地(コンクリート天井)のような構造材Bsに固定され天井野縁に天井パネルを載せたシステム天井Csを吊下する吊りボルトDsに取付片17aを結合する。つまり、取付片17aと固定金具17cとの間で吊りボルトDsを挟持することにより、器体10を吊りボルトDsに固定する。固定金具17cは、一端部に挿入片17dを有するとともに他端部にねじ止め孔17eを有しており、取付片17aに形成した左右一対の取付孔17fの一方に挿入片17dを挿入し、他方の取付孔17fを通して挿入される固定ねじ17gがねじ止め孔17eに螺合されることにより、取付片17aとの間に吊りボルトDsを挟持することができる。取付片17aは器体10の上下の両側面に突出しているから、器体10を上下の2箇所で吊りボルトDsに固定することができる。
【0045】
なお、上述した構成では表示子36と復帰ばね37とを別部品で構成しているが、表示子36と復帰ばね37とを合成樹脂成形品として一体に形成してもよい。このように表示子36と復帰ばね37とを1部品として構成すれば部品点数の削減につながる。
【0046】
(実施形態2)
本実施形態は、図22に示すように、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3を構成する速結端子における表示子36の動作を実施形態1とは変えたものである。つまり、実施形態1では外部電線30が挿入されていないときに表示ピン36cが端子ケース31から突出していたのに対して、本実施形態では図22(a)に示すように、外部電線30が端子ケース31に挿入されていない状態において表示ピン36cの先端面が端子ケース31の外側面に一致する位置まで後退しており、図22(b)に示すように、外部電線30が端子ケース31に挿入され適正に接続されたときに表示ピン36cの先端部が端子ケース31の外側面から突出するものである。すなわち、復帰ばね37はカバー12の内底面と表示子36の腕片36bとの間に挟持され、かつ復帰ばね37の一端部はカバー12に結合され、復帰ばね37の他端部は腕片36bに結合されている。したがって、図22(a)のように復帰ばね37に外力が作用せず自然長であるときに、表示ピン36cの先端面が端子ケース31の該側面に一致するように設計される。腕片36bの先端面には傾斜面36aが形成され、図22(b)のように外部電線30の挿入力が傾斜面36aに作用すると、復帰ばね37のばね力に抗して表示子36が押し上げられ、表示ピン36cが端子ケース31の外側面から突出するのである。ここにおいて、図22(a)の状態において表示子36の位置を規制するために、図22(a)における表示子36の下端に当接する位置決め片を端子カバー31の中に設けてもよい。
【0047】
本実施形態においても表示ピン36cの先端面の色と他の部分の色とを異ならせる構成を採用することができるが、本実施形態では、表示ピン36cにおいて端子ケース31から突出する部位の側面に、表示ピン36cが進退する方向に沿ったライン(直線状のマーク)を表記した構成としてある。ラインは表示ピン36cの他の部位とは異なる色にしてある。
【0048】
本実施形態の構成では、外部電線30が挿入されると表示ピン36cが端子カバー31から突出するから、表示ピン36cが突出していることを手で触れることで確認することができ、結果的に外部電線30が適正に挿入されていることを手で確認することが可能であり、天井の内部空間のような暗がりであっても外部電線30の接続状態の確認が容易になる。他の構成および機能は実施形態1と同様であるから説明を省略する。
【0049】
(実施形態3)
本実施形態は、図23に示すように、器体10の前面に栓刃挿入口25aが開口する電源コンセント25を設けたものであって、電源コンセント25は電源端子T2aに電気的に接続される。図示例では電源コンセント25が2口設けられ、2個のプラグを接続することが可能になっている。また、図示する電源コンセント25はプラグを結合して回転させるとプラグをロックする抜止機能付きであり、しかも接地極を有する3極構成になっている。プラグをロックする機構は周知のものであって、電源コンセント25においてプラグの栓刃を保持する刃受ばねに、プラグの栓刃に設けられた係止孔と係合するロック用のダボを設けた構成を有している。
【0050】
本実施形態では電源コンセント25を備えていることによって、電源端子T2aに電源を接続していれば、天井の内部空間での作業に必要な照明器具を点灯させることが可能になるなど、現場での作業の利便性が向上する。また、電源コンセント25をいずれかの負荷端子T3と並列に接続しておけば、電源コンセント25に接続される電源コード付きの電気機器への給電を伝送信号によって制御することが可能になる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0051】
(実施形態4)
本実施形態は、図24に示すように、器体10の後面に磁石片26を着脱可能に取着したものである。磁石片26は、図26に示すように、断面コ字状であるヨーク26aを備え、ヨーク26aの内底面に直方体状の永久磁石26bの一方の磁極を接触させてある。永久磁石26bの他方の磁極はヨーク26aの開口面に臨み、永久磁石26bの一面とヨーク26aの開口面とは略一致する。ヨーク26aの長手方向の一端部の外側面には引掛爪26cが突設される。
【0052】
一方、器体10の後面の4隅には磁石片26を収納する長方形状に開口した収納凹所27がそれぞれ形成される。収納凹所27は、図25に示すように、磁石片26の引掛爪26cを係止する引掛孔27aを長手方向の一方の側壁に有し、収納凹所27の長手方向の他端部には収納凹所27の長手方向に可撓性を有した撓み片27bが設けられる。撓み片27bには磁石片26を収納凹所27に収納した状態においてヨーク26aの一部を係止する一対の係止爪27cが突設される。
【0053】
しかして、磁石片26を収納凹所27に装着するには、引掛爪26cを引掛孔27aに挿入した状態で磁石片26を収納凹所27に押し込むと、撓み片27bが撓んで係止爪27cがヨーク26aの後端を係止し、引掛爪26cと係止爪27cとによって磁石片26が収納凹所27に保持される。一方、2個の係止爪27cの間にマイナスドライバのような工具を挿入し、撓み片27bを撓ませることによって磁石片27cをヨーク26aから引き離すと、収納凹所27から磁石片26を取り出すことが可能になる。この構成によって磁石片26は器体10に対して着脱可能になる。
【0054】
本実施形態の構成では、磁石片26を器体10に着脱可能に取着しているから、磁石片26を器体10に装着した状態では造営物の磁性体部材に器体10を磁着することができ、また上述した他の実施形態と同様に吊りボルトDsに器体10を取り付けるときには磁石片26を器体10に装着した状態でも支障なく施工可能であるが、磁石片26が器体10に対して着脱可能であるから磁石片26を器体10から外しておくことで、不要な箇所に磁石片26を設ける無駄をなくすことができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0055】
(実施形態5)
実施形態1では取付片17aと固定金具17cとの間に吊りボルトDsを挟持することによって器体10を吊りボルトDsに固定する構成を採用したが、本実施形態では、図27に示すように、取付片17aに一対のクリップ片28a,28bを設け、両クリップ片28a,28bの間に吊りボルトDsを挟持する構成を採用している。両クリップ片28a,28bは取付片17aに交差する方向に突出するとともに互いに対向する形で配置され、一方のクリップ片28aは他方のクリップ片28bに近付く向きにばね付勢されている。また、クリップ片28aの一端部には取付片17aに挿通されたつまみ片28cが一体に形成される。ここに、クリップ片28aは取付片17aに対してつまみ片28cが起伏可能となるように取り付けられ、クリップ片28bは取付片17aに固着される。つまり、クリップ片28aはつまみ片28cを取付片17aに対して起伏させることによってクリップ片28bとの距離が可変になる。したがって、吊りボルトDsに器体10を装着するにあたっては、つまみ片28cを取付片17a対して引き起こすようにすれば、両クリップ片28a,28bの間が開き、クリップ片28a,28bの間に吊りボルトDsを導入することができ、この状態でつまみ片28cを離せばばね力によってクリップ片28aがクリップ片28bに近付き、両クリップ片28a,28bの間に吊りボルトDsが挟持される。
【0056】
本実施形態では、つまみ片28cの操作のみによって吊りボルトDsに器体10を取り付けることができ、ねじ締め作業が不要であるから、器体10の取付作業が容易になる。また、本実施形態の構成では、クリップ片28a,28bの間の距離を適宜に設計すれば、吊りボルトDs以外の部材に器体10を取り付けることも可能である。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0057】
(実施形態6)
上述した各実施形態では、器体10の前面に突台12aが一体に設けた構成を示したが、突台12aの前面には表示素子22aやスイッチ22bを露設しているものであって、器体10の位置によっては表示素子22が見えにくい場合やスイッチ22bを操作しにくい場合がある。そこで、本実施形態は、図29に示すように、器体10と一体に設けた突台12aに代えて器体10の前面に対して可動である可動パネル29を設けたものである。
【0058】
可動パネル29は箱状であって前面が平面状であり後面が弧状に湾曲している。可動パネル29の後端部は、器体10の前面に凹設した取付凹所10aに収納され、取付凹所10aの両側面に突設された支軸10bが可動パネル29の両側面に形成したガイド溝29aに嵌入される。ガイド溝29aは可動パネル29の後面に沿って湾曲した形状に形成され、支軸10bとガイド溝29aとによって規制された移動範囲において可動パネル29が器体10に対して可動になる。つまり、図示する構成では可動パネル29が器体10に対して前後方向に揺動可能になる。
【0059】
可動パネル29には回路基板13a(図8参照)が収納され、器体10に収納された回路基板13bとはリード線(図示せず)を介して接続される。両回路基板13a,13bを接続するリード線は収納凹所10aの底面に形成した挿通窓10cに挿通される。この構成によって、可動パネル29は器体10の前面に対する傾斜角度が調節可能になるから、表示素子22aの視認性やスイッチ22bの操作性を向上させることが可能になる。
【0060】
図29に示す例では可動パネル29の前面の器体10の前面に対する傾斜角度を調節可能にしているが、可動パネル29を器体10の前面に沿う面内で回動可能にしてもよい。すなわち、図30に示すように、可動パネル29の後面に円筒状の筒軸29bを突設し、筒軸29bを挿入可能な円筒状のガイド筒10dを取付凹所10aの底面中央部に突設してもよい。可動パネル29に収納した回路基板13aと器体10に収納した回路基板13bとの接続は、筒軸29bを通るリード線によって行う。
【0061】
図30に示す構成では、可動パネル29の前面形状が長方形状であれば可動パネル29の器体10に対する上下の位置を入れ換えることが可能になり、可動パネル29の前面形状が正方形状であれば可動パネル29の器体10に対する位置を90度ずつ異なる4位置で入れ換えることが可能になる。この構成によって器体10の取付方向に応じて可動パネル29の向きを調節することが可能になり、表示素子22aの視認性やスイッチ22bの操作性が向上する。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0062】
参考例
本例は、図31に示すように、電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3を構成する速結端子に対応付けて電源線Lp、送り配線、負荷線Ldの接続が完了したか否かを検出する複数個の検出スイッチ38を設けたものである。本例では各検出スイッチ38ごとに接続の良否を接続報知装置59により報知する構成を採用している。接続報知装置59は各検出スイッチ38に対応する表示素子としての発光ダイオードを備え、負荷線Ldが適正に接続されることにより検出スイッチ38がオンになると、オンになった検出スイッチ38に対応する発光ダイオードが点灯するようになっている。なお、図31に示す回路の他の部分は図36に示した従来構成と同様である。
【0063】
さらに具体的に説明する。なお、本例では端子片35については図示していないが、基本的には実施形態1と同様の構成を採用する。速結端子は、図32に示すように、端子ケース31に収納された端子枠32を備えるとともに、板ばねを曲成して形成した錠ばね33を備える。また、錠ばね33による外部電線30の鎖錠状態を解除するための解除釦34も端子ケース31に収納される。
【0064】
ところで、本例では端子ケース31に検出スイッチ38が収納され、検出スイッチ38としてはマイクロスイッチが用いられている。検出スイッチ38は、電線挿入口31aから挿入される外部電線30の先端に検出スイッチ38に設けた操作レバー38aの一部が対向するように端子ケース31内に配置される。検出スイッチ38の操作レバー38aが外部電線30からの押圧力を受けると、検出スイッチ38の操作子が操作レバー38aによって押し込まれ、検出スイッチ38がオンになるのである。つまり、検出スイッチ38がオンになれば外部電線30が器体10に所要量だけ挿入されたことになる。このようにして外部電線30が適正に接続されたことを検出スイッチ38で検出することができる。
【0065】
検出スイッチ38は外部電線30の個々の芯線に対応するように設けられており、各外部電線30に対して検出スイッチ38が3個設けられている。つまり、電源用の2線と接地用の1線との3線に対応するように3個の検出スイッチ38を設けている。また、接続報知装置59に設けた表示素子としての発光ダイオード59aは各検出スイッチ38に一対一に対応して設けられ、各検出スイッチ38がオンになると対応する発光ダイオード59aが点灯する。接続報知装置59の各発光ダイオード59aは、図33に示すように、器体10の前面において電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3の近傍にそれぞれ配列され、発光ダイオード59aの点灯状態を確認することによって各芯線ごとの結線状態を知ることができるようになっている。ここで、接続報知装置59には表示素子として発光ダイオード59aを用いており自発光するから、天井の内部空間のような比較的暗い場所であっても結線状態を容易に確認することができる。
【0066】
ところで、上述した構成例では各芯線ごとに発光ダイオード59aを配置しているものであるが、3本1組の芯線が接続されたことを報知するように接続報知装置59を構成してもよい。つまり、端子ケース31には3極の錠ばね33が収納されているのであって、すべての錠ばね33に外部電線30が接続されたことを報知するために、図34に示すように、3本1組の芯線に対応する3個の検出スイッチ38を直列に接続した直列回路を接続報知装置59に接続してある。接続報知装置59には各3個1組の検出スイッチ38にそれぞれ対応した1個ずつの発光ダイオード29bが表示素子として設けられ、図35に示すように、各発光ダイオード29bが電源端子T2a、送り端子T2b、負荷端子T3の近傍にそれぞれ配置される。この構成では、3本の芯線がすべて適正に接続されたときに発光ダイオード29bが点灯するから、発光ダイオード29bが点灯しないときに、どの芯線が接続されていないかを知ることはできないものの、1個の発光ダイオード29bによって外部電線30の結線状態を知ることができ、結線状態の確認が容易になる。しかも、上述した実施形態に比較すると発光ダイオード29bの個数が少なくコスト増を抑制することができる。なお、外部電線の芯線は3本に限定されるものではなく、2本の芯線を備える場合でも同様の構成を採用することができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0067】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、外部電線が適正に接続されたときには表示素子が接続前の位置とは異なる位置に移動することによって表示ピンが端子ケースに対して進退し、結果的に表示ピンの位置によって外部電線の結線状態を視覚的に確認することが可能になる。つまり、結線作業において結線状態を容易に確認することができ、誤施工の可能性が低減され、外部電線との接続状態が不完全であることによる過熱を防止することができる。しかも、内部の電線の引き回しが不要であって誤結線の可能性が低減されるとともに電路が金属板であるから電流容量を確保しやすくなる。また、電路板を端子片にかしめ結合するから半田が不要であって、過大な電流が流れたとしても半田の剥離による接続不良が生じにくく過熱しにくくなる。
【0068】
請求項2の発明は、復帰ばねは表示ピンを端子ケースの外側面から突出させる向きに付勢し、傾斜面は外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を少なくとも端子ケースの外側面に一致する位置まで後退させるので、外部電線の接続前には表示ピンの先端部が突出しており、外部電線が適正に接続されると表示ピンが端子ケースに収納されることによって結線完了を容易に知ることができる。
【0069】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、復帰ばねは表示ピンを少なくとも端子ケースの外側面に位置する位置まで後退させるように付勢し、傾斜面は外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を端子ケースの外側面から突出させるので、外部電線の接続前には表示ピンが端子ケースに収納されており、外部電線が適正に接続されると表示ピンの先端部が端子ケースから突出することにより、結線完了を手で触れても確認することができ、天井の内部空間に設置する場合のように暗い場所で作業をする際にも結線状態の確認が容易になる。
【0070】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、復帰ばねが表示子と合成樹脂成形品により一体に形成されているので、復帰ばねを表示子とは別部品とする場合に比較すると部品点数が低減され、組立作業が容易になる。
【0073】
請求項5の発明の構成によれば、表示窓を通して絶縁被覆の色を確認することが可能であって、接続されている外部電線の種類を容易に確認することができ、結果的に誤結線の可能性を低減することができる。とくに、端子ケースに複数極の錠ばねが収納されているときには、各極に接続する外部電線を容易に確認することができるから利便性が高くなる。
【0075】
請求項6の発明の構成によれば、器体を造営物に取り付ける位置や向きによらず可動パネルの位置を変更して表示素子の視認性を高めたりスイッチの操作性を高めたりすることが可能になる。つまり、現場での施工状況に応じて器体を配置しても、表示素子を容易に視認することができ、またスイッチを操作することが可能になるように可動パネルの位置を調節することができる。
【0076】
請求項7の発明の構成によれば、電源コンセントを用いて施工や検査のための作業用の機器の電源を確保することが可能になる。また、電源コンセントと電源端子との間に伝送信号により制御されるリレーの接点を挿入しておけば、電源アダプタやプラグを備える電気機器など負荷端子に接続するのが難しい電気機器を伝送信号により制御することも可能である。
【0077】
請求項8の発明の構成によれば、磁石片によって磁性体部材に取着することができ、造営物の一部に磁性体部材が用いられているときには施工が簡単になる。また、磁石片は器体に対して着脱可能であるから、不要な場合には器体から取り外すことによって部材の無駄をなくすことができる。
【0078】
請求項9の発明の構成によれば、吊りボルトに器体を取り付けるにあたってねじ締め作業などの面倒な作業が不要であって施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に用いる速結端子を示し、(a)は外部電線を接続していない状態の断面図、(b)は外部電線を接続した状態の断面図である。
【図2】 同上に用いる速結端子を示す平面図である。
【図3】 同上に用いる速結端子を示す左側面図である。
【図4】 同上に用いる速結端子を示す右側面図である。
【図5】 同上に用いる速結端子を示す正面図である。
【図6】 同上に用いる速結端子を示す背面図である。
【図7】 同上に用いる表示子を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は平面図、(e)は下面図である。
【図8】 同上の分解斜視図である。
【図9】 同上の正面図である。
【図10】 同上の左側面図である。
【図11】 同上の右側面図である。
【図12】 同上の平面図である。
【図13】 同上の下面図である。
【図14】 同上の背面図である。
【図15】 同上の要部正面図である。
【図16】 比較例を示す正面図である。
【図17】 他の比較例を示す正面図である。
【図18】 本発明の実施形態1を示し、(a)はカバーを開いた正面図、(b)は一部破断した下面図である。
【図19】 本発明の実施形態1の他例を示し、(a)はカバーを開いた正面図、(b)は一部破断した下面図である。
【図20】 同上の施工例を示す正面図である。
【図21】 同上の要部分解斜視図である。
【図22】 本発明の実施形態2に用いる速結端子を示し、(a)は外部電線を接続していない状態の断面図、(b)は外部電線を接続した状態の断面図である。
【図23】 本発明の実施形態3を示す正面図である。
【図24】 本発明の実施形態4を示す背面図である。
【図25】 (a)は同上の要部背面図、(b)は同上の要部断面図である。
【図26】 同上に用いる磁石片を示す正面図である。
【図27】 本発明の実施形態5を示す要部斜視図である。
【図28】 同上の施工状態を示す側面図である。
【図29】 本発明の実施形態6を示す分解斜視図である。
【図30】 同上の他例を示す分解斜視図である。
【図31】 参考例を示すブロック図である。
【図32】 同上に用いる速結端子の断面図である。
【図33】 同上の正面図である。
【図34】 同上の他例を示すブロック図である。
【図35】 同上の正面図である。
【図36】 遠隔監視制御システムを示す概略構成図である。
【図37】 同上の動作説明図である。
【図38】 従来構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 器体
17a 取付片
22a 表示素子
22b スイッチ
25 電源コンセント
25a 栓刃挿入口
26 磁石片
28a,28b クリップ片
29 可動パネル
30 外部電線
30a シース
30b 絶縁被覆電線
30c 芯線
31 端子ケース
31a 電線挿入口
31e 表示窓
32 端子枠
33 錠ばね
35 端子片
36 表示子
36a 傾斜面
36c 表示ピン
37 復帰ばね
38 検出スイッチ
41 伝送ユニット
42 操作端末器
43 制御端末器
59 接続報知装置
59a 発光ダイオード
59b 発光ダイオード
Ds 吊りボルト
L 負荷
Lc 電路板
Ls 信号線
S スイッチ
T2a 電源端子
T3 負荷端子

Claims (9)

  1. それぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続されるとともに、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝送信号が授受され、伝送ユニットにおいてアドレスの対応関係を設定した関係データを用いていずれかの端末器に接続したスイッチの操作に対応させて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いる端末器であって、負荷への負荷線を外部電線として接続する負荷端子と電源からの電源線を外部電線として接続する電源端子とは板ばねにより形成された錠ばねのばね力を用いて外部電線の機械的保持および電気的接続を行う速結端子であり、速結端子は、錠ばねを内部に収納するとともに外部電線を構成する複数本の電線をそれぞれ導入する複数個の電線挿入口が一面に開口した端子ケースと、端子ケース内で錠ばねに当接する端子枠と、端子枠に連続一体に形成され端子ケースから外部に引き出された端子片と、外部電線を構成する各電線が錠ばねにより保持された状態において錠ばねによる電線の保持状態を解除させる解除釦と、端子ケース内において各電線挿入口から端子ケース内にそれぞれ導入される電線の延長方向で錠ばねに対して電線挿入口の反対側に各電線ごとに対応付けて配置され電線の延長方向と交差する一直線上で移動可能であって解除釦とは別体である複数個の表示子と、表示子に設けた表示ピンを端子ケースの外側面から突出させる位置と表示ピンの先端面を少なくとも端子ケースの外側面に一致する位置まで後退させる位置との2位置のうちの一方の位置に向かって表示子を付勢する復帰ばねとを備え、端子片には金属板からなる内部配線用の電路板がかしめ結合され、表示子には電線挿入口から挿入され錠ばねに接続された外部電線の先端部から受ける挿入力を表示子を移動方向の力に変換するとともに前記挿入力によって前記2位置のうちの他方の位置に表示子を移動させるように傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする遠隔監視制御システムの端末器。
  2. 前記復帰ばねは前記表示ピンを前記端子ケースの外側面から突出させる向きに付勢し、前記傾斜面は前記外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を少なくとも端子ケースの外側面に一致する位置まで後退させることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  3. 前記復帰ばねは前記表示ピンを少なくとも前記端子ケースの外側面に位置する位置まで後退させるように付勢し、前記傾斜面は外部電線から受ける挿入力により表示ピンの先端面を端子ケースの外側面から突出させることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  4. 前記復帰ばねが前記表示子と合成樹脂成形品により一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  5. 前記端子ケースにおいて前記電線挿入口と前記錠ばねとの間に対応する部位には、電線挿入口から導入された前記外部電線の絶縁被覆を端子ケースの外部から視認可能とする透明材料からなる表示窓が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  6. 造営物に固定される器体と、器体の一面に対して可動であって各種の表示素子およびスイッチが設けられた可動パネルとを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  7. 造営物に固定される器体と、器体の一面に栓刃挿入口が開口するとともに前記電源端子に接続された電源と電気的に接続されている電源コンセントを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  8. 造営物に固定可能な取付片を備えた器体と、器体の一面に着脱自在に取着され造営物の磁性体部材に磁着可能な磁石片とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  9. 天井の内部空間に配置された吊りボルトに固定される器体と、器体の周面から突出する取付片と、取付片に保持され吊りボルトを挟持する向きに付勢された一 対のクリップ片とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠隔監視制御システムの端末器。
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