JP6887109B2 - 埋込形器具 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、埋込形器具に関し、より詳細には、造営材に埋め込まれる埋込形器具に関する。
従来、筐体の外部表面に配置された表示部及び操作入力部と、筐体の内部に配置された制御部とを備え、壁面に設置されるリモートコントローラーが知られている(例えば特許文献1参照)。表示部及び操作入力部は、筐体において、壁面と対向する面とは反対側の面に露出している。制御部は、無線通信を行う無線通信部を有する。
特開2015−61210号公報
特許文献1に記載のリモートコントローラーにおける無線通信部は、壁面と表示部との間に配置されている。そのため、表示部によって無線通信用の電波が遮蔽され、無線通信の状況が不安定になる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、無線通信の状況が不安定になりにくい埋込形器具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る埋込形器具は、第1筐体と、第2筐体と、タッチパネルディスプレイと、少なくとも1つの無線通信用のアンテナと、制御基板と、接続基板と、を備える。前記第1筐体は、前面に開口を有する。前記第2筐体は、前記第1筐体の後面側に配置され、前記第1筐体との間に収納空間を形成し、少なくとも一部が造営材に埋め込まれる。前記タッチパネルディスプレイは、板状の表示部、及び前記表示部の後面側に配置されて前記表示部を前記第1筐体に固定する板状の固定部材を有し、前記表示部の前面が前記開口を通して視認可能となるように前記収納空間に配置される。前記制御基板は、前記アンテナを介して無線通信を行う機能、及び無線通信の通信内容に応じて前記表示部を制御する機能を有し、前記収納空間に配置される。前記アンテナは、前記固定部材の厚さ方向において前記固定部材と重ならない位置に配置される。前記接続基板は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置されて第1面で前記アンテナと接触し、かつ第2面で前記制御基板と接して前記アンテナと前記制御基板とを電気的に接続する。
本発明の埋込形器具は無線通信の状況が不安定になりにくい、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る埋込形器具を備えた建物の概略図である。 図2は、同上の埋込形器具の斜視図である。 図3Aは、同上の埋込形器具の要部を説明する背面図である。図3Bは、図3Aに示す埋込形器具のA−A線断面図である。 図4は、同上の埋込形器具と、取付枠と、プレート枠と、化粧プレートとを説明するための分解斜視図である。 図5は、同上の埋込形器具を造営材に埋め込んだ状態を説明する断面図である。 図6Aは、本発明の一実施形態の変形例4に係る埋込形器具の要部を説明する背面図である。図6Bは、図6Aに示す埋込形器具のA−A線断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る埋込形器具について図1〜図5を参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。下記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計などに応じて種々の変更が可能である。また、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図2〜図5中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)埋込形器具の概要
埋込形器具1は、図1に示すように、タッチパネルディスプレイ3を備えている。タッチパネルディスプレイ3は、使用者のタッチ操作を検出する機能と、文字や画像を表示する機能とを有する。埋込形器具1は、戸建住宅などの建物B1内の部屋B11(例えば寝室)に配置されている。埋込形器具1は、例えば壁材などの造営材200(図5参照)に埋め込まれる。埋込形器具1は、部屋B11内に配置された特定の機器と無線通信を行って各機器の状態を制御するスイッチ装置である。埋込形器具1は、タッチパネルディスプレイ3での操作内容に応じて、特定の機器を制御するための制御情報を特定の機器に送信する。無線通信方式は、電波を媒体とする通信方式であって、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及び特定小電力無線通信に準拠した無線通信方式などである。なお、埋込形器具1は、制御情報を特定の機器に送信する代わりに、特定の機器に電力が供給される状態と供給されない状態とを切り替えてもよい。例えば特定の機器が、照明器具などのように電力が供給される状態と供給されない状態とで動作状態を切り替え可能な機器である場合、埋込形器具1は、電力の供給状態をリレー回路などで切り替えることにより特定の機器を制御してもよい。
特定の機器は、一例として、シーリングライト103、スタンドライト104、エアーコンディショナ105、及び電動式のカーテン106である。特定の機器は、埋込形器具1が送信した制御情報に応じて停止状態と動作状態との切り替え及び動作状態の変更ができる。シーリングライト103及びスタンドライト104は、受信した制御情報に応じて、消灯状態及び点灯状態の切り替えと、調光状態の変更とを行うことができる。エアーコンディショナ105は、受信した制御情報に応じて、停止状態及び動作状態の切り替えと、設定温度、風量、及び風向の変更などを行うことができる。カーテン106は、受信した制御情報に応じて、窓を覆う閉状態と、窓を露出させる開状態とを切り替える。特定の機器は、一例として、制御情報を受信すると音を発して状態が変更されたことを周囲の使用者に通知する。なお、特定の機器は、上記の機器の他にも、例えばキッチンなどに配置された電磁調理器などでもよいし、建物B1の屋外に設置された電動式のシャッターなどでもよい。
使用者が部屋B11を睡眠に快適な環境にするためにタッチパネルディスプレイ3で所定の操作を行うと、埋込形器具1は、部屋B11を睡眠に快適な環境にするための制御情報を特定の機器に送信することができる。この制御情報により、シーリングライト103及びスタンドライト104は消灯状態となり、エアーコンディショナ105は例えば部屋B11を睡眠に適した温度に調節し、電動式のカーテン106は閉状態となる。また、タッチパネルディスプレイ3には、睡眠に快適な環境にするための制御情報を特定の機器に送信したことを示す画像が表示される。
埋込形器具1は、特定の機器の他にも、例えばゲートウェイ機器102と無線通信を行うことができる。ゲートウェイ機器102は、建物B1内の内部ネットワークNW1と、内部ネットワークNW1とは異なる外部ネットワークNW2とを接続するゲートウェイ機器である。外部ネットワークNW2は、例えばインターネットなどのような公衆通信網である。埋込形器具1は、ゲートウェイ機器102を介して外部ネットワークNW2に接続されたサーバ装置101と通信することができる。埋込形器具1は、例えば、制御情報、及び制御情報を生成するためのプログラムなどをサーバ装置101から取得して保持することができる。これにより、埋込形器具1は、保持している制御情報及びプログラムを、サーバ装置101から取得した制御情報及びプログラムに書き換えることができる。なお、埋込形器具1がゲートウェイ機器102及びサーバ装置101と通信する構成は省略可能である。埋込形器具1は、例えばスマートフォン及びタブレット端末などの通信端末と通信可能に構成されていてもよい。
(2)埋込形器具の構成
埋込形器具1について図2、図3A及び図3Bを参照して説明する。
埋込形器具1は、図2に示すように、第1筐体10と、第2筐体20と、タッチパネルディスプレイ3と、を備える。また埋込形器具1は、図3A及び図3Bに示すように、固定部材4と、複数(ここでは4つ)のアンテナ5と、制御基板6と、を備える。なお、図3Aは、埋込形器具1を背面側から見た図であって、図3Aでは、説明のために第2筐体20及び制御基板6の図示を省略している。
埋込形器具1では、第2筐体20の少なくとも一部が造営材200(図5参照)に埋め込まれる。「第2筐体20の少なくとも一部が造営材200に埋め込まれる」とは、造営材200によって形成される壁の内部空間に第2筐体20の少なくとも一部が配置されることを意味する。
埋込形器具1が造営材200に埋め込まれた状態において、埋込形器具1を正面から見て左右方向を第1方向と規定し、上下方向を第2方向と規定し、前後方向を第3方向と規定する。なお、第1〜第3方向を規定する方向は一例であり、この例に限定されない。
タッチパネルディスプレイ3は、図3Bに示すように、表示部31と、センサ32と、固定部材4とを有する。表示部31は、一例として、液晶ディスプレイからなり、厚さ方向から見て外形が四角形である。センサ32は、一例として、抵抗膜方式の感圧センサからなり、厚さ方向に透光性を有する。センサ32は、表示部31の前面に配置される。センサ32は、使用者がセンサ32の表面を押操作した際にその押操作を検出し、検出結果を制御基板6に出力する。センサ32は、外形が表示部31と略同じ大きさの四角形である。なお、表示部31は、液晶ディスプレイに代えて、例えば、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及び電子ペーパーなどであってもよい。センサ32は、押操作の有無の他にも、押操作の位置を検出してもよい。また、センサ32の検出方式は、静電容量方式などでもよい。
固定部材4は、図3Bに示すように、バックパネル42と、ホルダ43とを有する。固定部材4は、例えば、金属材料(例えば鉄やアルミニウムなど)で形成されている。バックパネル42は、外形が四角形の板状に形成されている。バックパネル42の第1方向及び第2方向の長さはそれぞれ、タッチパネルディスプレイ3の第1方向及び第2方向の長さよりも長い。バックパネル42の前面における中央部分にはタッチパネルディスプレイ3が配置される。固定部材4の厚さ方向は、バックパネル42の厚さ方向であり、一例として、第3方向である。
ホルダ43は、バックパネル42の前面から第3方向に突出するようにバックパネル42の前面に設けられている。ホルダ43は、タッチパネルディスプレイ3とタッチパネルディスプレイ3とのセンサ32の縁部分を覆うことにより、タッチパネルディスプレイ3をバックパネル42の前面上に保持する。
ここで、バックパネル42のうちホルダ43の外側にある部位を第1取付部41と呼ぶ。第1取付部41は、第1方向の両側と、第2方向の両側とにそれぞれホルダ43から張り出た板状の部位である。第1取付部41の四隅には、図3Aに示すように、第1ねじ40のねじ部を通すための4つの貫通孔がそれぞれ設けられている。
第1筐体10は、例えば合成樹脂材料などのような電気絶縁性を有する材料で形成される。第1筐体10は、前面12と後面13とを有する扁平な形状であり、第3方向から見て前面12の外形が四角形となるように形成されている。前面12の外形は、一例として、第2方向の長さが第1方向の長さよりも長い。
第1筐体10は、開口11を有している。開口11の形状は、前面12と直交する方向から見て四角形であり、第1筐体10の中央部分に形成されている。開口11の四辺と第1筐体10の前面12の四辺とはそれぞれ略平行している。開口11は、タッチパネルディスプレイ3を前面12から露出させるために設けられている。開口11の周囲には、前面12から前方に突出する突出部14が形成されている。突出部14の前面141は、第1筐体10の前面12と略平行している。
第1筐体10における第1方向の両側にある側面のうち一方の側面には、一対の爪150が設けられている。一対の爪150は、第2方向に沿って並んでおり、第1筐体10の第2方向の中央部分に設けられている。一対の爪150は、後述する取付枠500(図4参照)に第1筐体10を固定するために設けられている。第1筐体10の他方の側面にも同様に、図示しない一対の爪が設けられている。他方の側面に設けられた一対の爪の構成は一対の爪150と同様である。
第1筐体10には、第1凹部15と、第2凹部16と、複数(ここでは4つ)の窪み部7とが設けられている。
第2凹部16は、図3A及び図3Bに示すように、第1筐体10の後面13側に開口し、第1筐体10の前面12に向かって窪んでいる。第2凹部16の底面は、第3方向と直交する面である。第2凹部16は、第3方向と平行する4つの内側面161を有し、第3方向から見て外形が四角形となっており、タッチパネルディスプレイ3の第1取付部41の外形と略等しい。第2凹部16は、第1取付部41を収納するために設けられている。第2凹部16の内側面161において、第3方向の寸法は、固定部材4の第1取付部41の厚さよりも大きい。そのため、第2凹部16は、第1取付部41が第2凹部16からはみ出すことなく第1取付部41を収納することができる。第2凹部16の底面の四隅には、第1ねじ40がねじ込まれる4つのねじ穴が設けられている。
第2凹部16の底面には、第2凹部16よりも一回り小さい第1凹部15が設けられている。第1凹部15の内側面151で囲まれた底面には第3方向に貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔が開口11である。第3方向から見た第1凹部15の外形は四角形となっており、タッチパネルディスプレイ3のホルダ43の外形と略等しい。第1凹部15は、ホルダ43とタッチパネルディスプレイ3の表示部31とを収納するために設けられている。
4つの窪み部7は、第2凹部16の4つの内側面161よりも第1筐体10の後面13側に設けられている。4つの窪み部7はそれぞれ、第2凹部16の4つの内側面161に対応する位置に設けられている。4つの窪み部7は、第3方向から見て、第2凹部16の内側面161の縁のうち第1筐体10の後面13側の縁から第1筐体10の外側に向かって窪んでいる。各窪み部7の幅は、各窪み部7が対応する内側面161の縁のうち第1筐体10の後面13側の縁の長さと略等しい。各窪み部7における第2凹部16の縁と反対側の縁は、第1筐体10の後面13と面一になっている。4つの窪み部7は、4つのアンテナ5を配置するために設けられている。4つの窪み部7は、第2筐体20が第1筐体10に取り付けられた際に、収納空間に連続する空間を形成する。
各窪み部7は、第1筐体10の後面13と交差する内側面71を有する。内側面71は、各窪み部7が対応する内側面161の縁の一辺と平行する面である。内側面71には、図3Aに示すように、2つのねじ52がそれぞれねじ込まれる2つのねじ穴が設けられている。2つのねじ穴は、窪み部7の両端にそれぞれ設けられている。
第1筐体10と第2筐体20とで形成される収納空間には、第1凹部15と、第2凹部16と、4つの窪み部7とが含まれる。
第1筐体10の後面13には、図3Aに示すように、ねじ穴131が4つ設けられている。4つのねじ穴131は、後面13の四隅にそれぞれ設けられている。4つのねじ穴131のうち第1方向に並ぶ2つのねじ穴131の間隔は、第2凹部16の内側面161における第1方向の間隔よりも大きい。4つのねじ穴131のうち第2方向に並ぶ2つのねじ穴131の間隔は、第2凹部16の内側面161における第2方向の間隔よりも大きい。したがって、4つのねじ穴131は、第2凹部16の外側に配置されていることになる。4つのねじ穴131には4つの第2ねじ201がそれぞれねじ込まれる。
複数のアンテナ5の各々は、一例として、ガラスエポキシ樹脂基板などの基板50に設けられたプリント配線部分で電波を送受信するアンテナ(所謂パターンアンテナ)である。各アンテナ5の基板50は、ケーブル62を接続するためのコネクタ51を有している。コネクタ51は、基板50のプリント配線部分と電気的に接続されている。
基板50は、厚さ方向から見た外形が帯板状に形成されている。複数のアンテナ5は、複数の窪み部7に一対一に対応し、対応する窪み部7に配置される。複数のアンテナ5は、基板50の表面が第3方向と平行するように窪み部7に配置される。各アンテナ5の長手方向の寸法は、対応する窪み部7の幅よりも小さい。また、各アンテナ5の幅(長手方向と直交する方向の寸法)は、対応する窪み部7の内側面71における幅方向と直交する方向の寸法よりも小さい。したがって、各アンテナ5は、対応する窪み部7からはみ出すことなく窪み部7に収納される。各アンテナ5は、対応する窪み部7の内側面71に2つのねじ52によって取り付けられる。ゆえに、窪み部7に取り付けられたアンテナ5は、固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重ならない位置に配置されている。「固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重ならない位置」は、第3方向と直交する面に投影される固定部材4の投影図よりも外側の位置である。ここで、第3方向は、タッチパネルディスプレイ3における表示部31の表示面と直交する。すなわち、アンテナ5は、収納空間内に配置されることに限らず、収納空間外(例えば第1筐体10及び第2筐体20の外側)に配置されてもよい。また、窪み部7に取り付けられたアンテナ5は、第1方向及び第2方向のいずれの方向においても固定部材4と重ならない位置に配置されている。
第2筐体20は、例えば合成樹脂材料などのような電気絶縁性を有する材料で形成される。第2筐体20は、第1筐体10の後面13に取り付けられる。第2筐体20は、第2取付部21と、収納部22とを有する。
収納部22は、前面が開口した箱状に形成されている。収納部22の第1方向及び第2方向の外形の寸法はそれぞれ、第1筐体10の後面13の第1方向及び第2方向の外形よりも小さい。収納部22の側面及び後面の少なくとも一方には電線を通すための貫通孔が設けられている。
第2取付部21は、第3方向から見て四角形の平板状に形成されている。第2取付部21の前面211は第1筐体10の後面13と接する面である。第2取付部21の後面212は、外部に露出する面である。
第2取付部21には、後面212から前面211に向かって凹んだ凹部213が4つ(ただし図3Bでは2つのみ図示)形成されている。4つの凹部213の開口部分の寸法は、第2ねじ201のねじ頭よりも大きい。4つの凹部213は、第2取付部21の四隅にそれぞれ設けられている。4つの凹部213には、第2取付部21を貫通する孔が形成されている。4つの凹部213の孔は、第1筐体10の4つのねじ穴131と同軸となるように形成されている。4つの凹部213の孔にはそれぞれ第2ねじ201のねじ部が通される。第2取付部21は、第1筐体10の後面13に4つの第2ねじ201で固定される。
収納部22の内部空間には、制御基板6が配置されている。また、収納部22の内部空間のうち制御基板6よりも後面側に、図示しない電源ユニットが配置されている。電源ユニットは、収納部22を通る電線を介して外部から供給される交流電力を直流電力に変換して制御基板6に電力を供給する。制御基板6と電源ユニットとは、収納部22に取り付けられている。
制御基板6は、一例として、ガラスエポキシ樹脂基板にプリント配線とマイクロコントローラ及び電子部品(例えばメモリ、コンデンサ、コイル、抵抗など)とが実装されたプリント基板である。制御基板6は、一例として、マイクロコントローラがメモリ等に保持したプログラムを実行することにより、アンテナ5を介して無線通信を行う機能と、タッチパネルディスプレイ3の表示部31の表示動作を制御する機能とを実現する。
制御基板6は、複数(ここでは4つ)のコネクタ61を有する(ただし図3Bでは2つのみ図示)。複数のコネクタ61は、複数のアンテナ5に一対一に対応し、アンテナ5の数と等しい。各コネクタ61には、ケーブル62の一端が接続される。ケーブル62の他端は、アンテナ5のコネクタ51に接続される。
ケーブル62は、例えば同軸ケーブルである。ケーブル62は、第2取付部21の前面211に取り付けられたケーブルクランプ63に保持される。ケーブルクランプ63は、例えば、弾性部材からなる帯板をU字状に曲げて形成されている。ケーブルクランプ63は、U字部分でケーブルを挟んで保持する。ケーブルクランプ63におけるU字部の平面部分は、接着剤及び両面テープなどの粘着性部材で第2取付部21の前面211に取り付けられている。ケーブルクランプ63は、例えば、ケーブル62が第1筐体10と第2筐体20とに挟まれるなどして断線することを防止できる。
制御基板6は、図示しない配線を介してタッチパネルディスプレイ3の表示部31とセンサ32とに電気的に接続されている。制御基板6は、例えば、センサ32から検出結果が入力されると、検出結果に対応する表示内容を表示部31に表示させる。表示部31の表示内容は、例えば制御基板6のメモリに保持されていて、センサ32からの検出結果に対応する表示内容をマイクロコントローラがメモリから読み込んで表示部31に表示させる。
(3)取付枠、取付部材、化粧プレート、及びプレート枠
取付枠500と、取付部材8と、化粧プレート300と、プレート枠400とについて図4及び図5を参照して説明する。
取付部材8は、図5に示すように、造営材200の後面に配置される部材であり、建物B1(図1参照)の柱などに固定されている。取付部材8は、一例として、前面が開口している箱状のスイッチボックスである。取付部材8は、一例として、合成樹脂材料などの電気絶縁性材料で形成されている。取付部材8は、前面の縁から互いに近づくように突出した2つの支持板80を有している。各支持板80は、ねじ81がねじ込まれるねじ孔を具備している。
造営材200には、四角形の孔が設けられており、その孔から取付部材8の2つの支持板80の前面が造営材200から露出する。
取付枠500は、埋込形器具1を取付部材8に取り付けるために使用される。取付枠500は、図4に示すように、2つの第1側部510と、2つの第2側部520とを有する四角形状の枠体である。2つの第1側部510の各々は、ねじ孔501と、貫通孔502とを有する。各第1側部510は、貫通孔502を通るねじ81が取付部材8の支持板80のねじ孔にねじ込まれた状態で造営材200の前面に接する。また各第1側部510は、ねじ孔501にねじ込まれたねじでプレート枠400を支持する。
2つの第2側部520は、第1方向に沿って並ぶ複数の取付孔521を有する。各取付孔521は、埋込形器具1における第1筐体10の側面に設けられた一対の爪150の各々が挿入されるように設けられている。
プレート枠400は、板状部材であり、厚さ方向から見て外形が四角形である。プレート枠400は、厚さ方向から見て四角形の開口401を有する。プレート枠400は、例えば、合成樹脂材料で形成されている。開口401は、埋込形器具1の第1筐体10を通して第1筐体10の突出部14をプレート枠400から突出させるために設けられている。プレート枠400、取付枠500のねじ孔501にねじ込まれるねじのねじ部を通す貫通孔402を具備する。
化粧プレート300は、板状部材であり、厚さ方向から見て四角形である。化粧プレート300は、例えば、合成樹脂材料で形成されている。化粧プレート300は、厚さ方向から見て中央部分に四角形の開口301を有する。開口301は、第1筐体10の突出部14及びタッチパネルディスプレイ3を化粧プレート300から露出させるために設けられている。
ところで、4つの窪み部7は、第1筐体10に形成されることに限らず、例えば、第1筐体10と第2筐体20との両方に形成されてもよい。その場合、各窪み部7は、第1筐体10に第2筐体20が固定された状態で、固定部材4から遠ざかる方向に窪んでいればよい。また各窪み部7は、第1筐体10に代えて第2筐体20に形成されていてもよい。
取付部材8は、合成樹脂材料の他にも、例えば金属材料で形成されていてもよい。埋込形器具1の4つのアンテナ5は、第3方向において取付部材8と重なる位置に配置されている。例えば、埋込形器具1が埋め込まれた造営材200の反対側の部屋(隣の部屋)に特定の機器が配置されている場合、取付部材8は、その特定の機器と4つのアンテナ5との間に配置されるので、その特定の機器と4つのアンテナ5と無線通信の電波を遮蔽する。そのため、各アンテナ5における後方の利得は、各アンテナ5における前方の利得よりも低くなる。したがって、各アンテナ5の利得が相対的に高くなる方向を前方に設定することができる。これにより、埋込形器具1が電波を送受信しやすい空間を、造営材200の前方の空間(例えば部屋B11の室内空間)に設定することが可能である。
(4)まとめ
以上説明したように、本実施形態の埋込形器具1は、第1筐体10と、第2筐体20と、タッチパネルディスプレイ3と、少なくとも1つ(ここでは4つ)の無線通信用のアンテナ5と、制御基板6と、を備える。第1筐体10は、前面12に開口11を有する。第2筐体20は、第1筐体10の後面13側に配置され、第1筐体10との間に収納空間を形成し、少なくとも一部が造営材200に埋め込まれる。タッチパネルディスプレイ3は、板状の表示部31、及び表示部31の後面側に配置されて表示部31を第1筐体10に固定する板状の固定部材4を有し、表示部31が開口11を通して視認可能となるように収納空間に配置される。制御基板6は、アンテナ5を介して無線通信を行う機能、及び無線通信の通信内容に応じて表示部を制御する機能を有し、収納空間に配置される。アンテナ5は、固定部材4の厚さ方向(ここでは第3方向)において固定部材4と重ならない位置に配置される。
上記構成によれば、アンテナ5は、固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重ならない位置に配置されている。そのため、アンテナ5は、固定部材4の厚さ方向に対して電波を送受信しやすくなっている。例えば、アンテナ5は、第1筐体10の前面12側の空間を介して電波を送受信することができる。
仮に4つのアンテナ5が固定部材4の後面側であって、かつ固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重なる位置に配置される場合、アンテナ5から固定部材4の厚さ方向に放射される電波は固定部材4によって遮蔽されるか又は減衰しやすい。この場合、アンテナ5からの電波がタッチパネルディスプレイ3側へ放射されにくい。一方、本実施形態の埋込形器具1における4つのアンテナ5は、固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重ならない位置に配置されているので、固定部材4によって電波が遮蔽されにくいし、固定部材4による電波の減衰も起こりにくい。したがって、埋込形器具1は、無線通信の状況が不安定になりにくい。
また、本実施形態における埋込形器具1の効果として、4つのアンテナ5は、固定部材4よりも第1筐体10の後面13側に配置されている。そのため、各アンテナ5は、固定部材4の後面側の空間で電波を送受信しやすくなっている。つまり、4つのアンテナ5は、第1方向〜第3方向の全ての方向に対して電波を送受信しやすくなっている。
なお、埋込形器具1が備える無線通信用のアンテナ5の数は4つに限らない。埋込形器具1は、少なくとも1つの無線通信用のアンテナ5を備えていればよく、適宜の数のアンテナ5を備えていればよい。例えば、少なくとも2つのアンテナ5でダイバーシティアンテナが構成されていてもよい。
本実施形態の埋込形器具1において、第1筐体10及び第2筐体20の少なくとも一方(本実施形態では第1筐体10)には、収納空間に連続する少なくとも1つ(ここでは4つ)の窪み部7が設けられ、アンテナ5は、窪み部7に配置されたことが好ましい。これにより、アンテナ5及び制御基板6が、第1筐体10と第2筐体20との間の収納空間に配置されるので、作業者が埋込形器具1を持った際にアンテナ5及び制御基板6に触れることがない。そのため、作業者の作業中にアンテナ5と制御基板6との接触不良が起こりにくくなり、アンテナ5と制御基板6との電気的な接続の信頼性が向上する。
なお、窪み部7の数は4つに限らず、複数のアンテナ5に対応する数であればよい。例えば、埋込形器具1が少なくとも1つのアンテナ5を備えている場合には、窪み部7は少なくとも1つ形成されていればよい。
ところで、窪み部7は、第2凹部16の4つの内側面161よりも第1筐体10の後面13側に設けられることに限らない。例えば、第3方向から見て第2凹部16の4つの内側面161で表される四角形の大きさを、タッチパネルディスプレイ3における固定部材4の外形よりも大きくして固定部材4と第1筐体10との間に隙間を形成し、その隙間を窪み部7としてもよい。その場合、アンテナ5は、第1方向に固定部材4と並んでいてもよいし、第2方向に固定部材4と並んでいてもよい。他にも例えば、窪み部7は、第2凹部16の底面よりも第1筐体10の前面12側に設けられてもよい。その場合、アンテナ5は、固定部材4よりも前方に配置されてもよい。
本実施形態の埋込形器具1において、少なくとも1つのアンテナ5は、複数(4つ)のアンテナ5であり、少なくとも1つの窪み部7は、複数のアンテナ5に一対一に対応する複数(4つ)の窪み部7であることが好ましい。これにより、各窪み部7に対応する全てのアンテナ5が固定部材4の厚さ方向において固定部材4と重なることなしに固定部材4から離れた状態で第1筐体10に固定される。また、各窪み部7に配置されたアンテナ5は、第1筐体10と第2筐体20とで形成された収納空間内に配置されることになるので、当該収納空間に配置された制御基板6と電気的に接続することが容易である。
本実施形態の埋込形器具1の効果として、埋込形器具1は、4つのアンテナ5を備えているため、1つのアンテナ5の場合と比較して、ダイバーシティ効果により電波の送受信時の信号強度を高めることができる。また、埋込形器具1は、4つのアンテナ5を備えているため、アンテナ5ごとに異なる周波数帯の電波を送受信することもできる。他にも埋込形器具1は、例えば、4つのアンテナ5のうち、互いに交差する2つのアンテナ5で第1の電波を送受信し、他の2つのアンテナ5で第1の電波と異なる周波数帯の第2の電波を送受信することができる。互いに交差する2つのアンテナ5は、1つのアンテナ5と比較して第1の電波(又は第2の電波)の送受信時の信号強度を安定させることができる。
本実施形態の埋込形器具1は、造営材200の後面側に配置され、第1筐体10を造営材200の前面に露出させた状態で第1筐体10を造営材200に取り付ける取付部材8を更に備えたことが好ましい。アンテナ5は、取付部材8における造営材200の後面に接する部位(ここでは支持板80)よりも前方に配置されている。これにより、アンテナ5は、造営材200の後面の空間よりも造営材200の前面の空間で電波を送受信しやすくなっている。
本実施形態の埋込形器具1の効果として、4つのアンテナ5は、図5に示すように、取付部材8の支持板80の前面よりも前方に配置されている。そのため、各アンテナ5は、造営材200の後方の空間よりも造営材200の前方の空間で電波を送受信しやすくなっている。各アンテナ5は、例えば、造営材200の後方の空間よりも部屋B11(図1参照)の室内空間で電波を送受信しやすくなっているので、部屋B11の室内に配置された特定の機器との無線通信が不安定になりにくい。また、取付部材8が金属材料で形成されている場合でも、部屋B11の室内に配置された特定の機器と各アンテナ5との間に取付部材8が配置されていないので、各アンテナ5と特定の機器との無線通信が不安定になりにくい。
本実施形態の埋込形器具1において、アンテナ5は、基板50の表面に形成された導体であることが好ましい。これにより、例えばパターン配線が形成された基板50をアンテナ5として用いることができる。また、基板50を窪み部7に固定するだけでアンテナ5を窪み部7に配置することができるので、アンテナ5を窪み部7に取り付けやすい。
ところで、アンテナ5は、基板50の表面が第3方向と平行するように窪み部7に配置されることに限らず、基板50の表面が第3方向と交差するように窪み部7に配置されてもよい。言い換えると、アンテナ5は、基板50の表面がタッチパネルディスプレイ3における表示部31の表示面と平行するように窪み部7に配置されてもよい。
埋込形器具1におけるアンテナ5は、第1筐体10に配置されていることが好ましい。これにより、アンテナ5が、第2筐体20に配置される場合と比較して第1筐体10の前面12に近い位置に配置されることになるので、造営材200の前方の空間で電波を送受信しやすい。
ところで、第1筐体10と、開口11と、固定部材4における第1取付部41と、第1凹部15と、第2凹部16との各々の外形は、四角形に限定されず、多角形及び円形など任意の形状でよい。
アンテナ5は、一例として、基板50に形成されたパターンアンテナであるが、この構成に限らず、コイルアンテナなどのように電線を用いたアンテナであってもよい。アンテナ5は、第1筐体10と第2筐体20とで形成される収納空間内に配置されることに限らず、第1筐体10と第2筐体20との間に配置されてもよい。また、アンテナ5は、例えば、第1筐体10と化粧プレート300との間に配置されてもよいし、第1筐体10及び第2筐体20の外側などに配置されてもよい。
埋込形器具1をねじ止めなどにより取付部材8に直接取り付けられるように構成されている場合には、取付枠500は省略可能である。
制御基板6の無線通信機能は、各アンテナ5で電波を送受信することに限らず、電波の送信機能のみであって受信機能が省略されていてもよい。
(5)変形例
以下、実施形態の変形例1〜4について説明する。変形例1〜4の埋込形器具において、実施形態の埋込形器具1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
変形例1の埋込形器具は、造営材200の後面に配置され、第1筐体10を造営材200の前面に露出させた状態で第1筐体10を造営材200に取り付ける取付部材8を備えている。複数(4つ)のアンテナ5は、取付部材8における造営材200の後面に接する部位(支持板80)よりも後方に配置されている。例えば、実施形態の埋込形器具1における取付枠500の各取付孔521の位置が、取付枠500の第2側部520に対して更に後方に位置するような別の取付枠に第1筐体10を取り付ける。これにより、各アンテナ5は、取付部材8における造営材200の後面に接する支持板80よりも後方に配置可能である。または、第1筐体10における一対の爪150の位置を、第1筐体10の前面12寄りの部位に設けることにより、各アンテナ5を支持板80よりも後方に配置してもよい。
この構成により、各アンテナ5は、取付部材8の内側の空間内に配置されることになる。この状態で、各アンテナにおける第1方向及び第2方向の利得は、第3方向の利得よりも低くなる。したがって、上記構成により各アンテナ5の利得が相対的に高くなる方向を第3方向に沿う方向に設定することができる。これにより、変形例1の埋込形器具が電波を送受信しやすい空間を造営材200の前方の空間(例えば部屋B11の室内空間)に設定することが可能である。特に、金属材料で形成された取付部材8を用いることにより、各アンテナ5において相対的に利得が高くなる第3方向の角度範囲を更に狭めることが可能である。
変形例2の埋込形器具におけるアンテナ5は、第2筐体20に配置されている。アンテナ5は、例えば、第2筐体20の前面211のうち、第1筐体10の窪み部7と対向する位置にねじ止めなどにより固定されている。つまり、アンテナ5は、第2筐体20に固定された状態で第2筐体20が第1筐体10に取り付けられることにより、窪み部7に配置される。制御基板6とアンテナ5とケーブルクランプ63とが第2筐体20に取り付けられているので、作業者はケーブル62を制御基板6とアンテナ5とケーブルクランプ63との各々に取り付ける作業がしやすい。
変形例3の埋込形器具におけるアンテナ5は、第1筐体10の前面12の一部を覆う化粧プレート300に配置されている。アンテナ5は、例えば、第1筐体10に代えて化粧プレート300の後面に接着剤などの粘着性材料で取り付けられている。なお、アンテナ5は、化粧プレート300内に配置されてもよい。その場合、化粧プレート300は、例えば、アンテナ5にインサート成型される。アンテナ5が化粧プレート300に配置されている場合、アンテナ5と制御基板6とは、例えば第1筐体10を貫く貫通孔を通るケーブル62を介して電気的に接続されている。これにより、アンテナ5は、固定部材4よりも外側に配置される。
ところで、化粧プレート300は、化粧プレート300を厚さ方向から見た外形が取付部材8を第3方向から見た外形よりも一回り大きくなるように形成されていてもよい。化粧プレート300の端付近にアンテナ5を取り付けることにより、アンテナ5は、第3方向において取付部材8と重ならない位置に配置される。これにより、アンテナ5は、取付部材8よりも後方にある特定の機器と無線通信しやすくなる。取付部材8よりも後方にある特定の機器は、例えば、変形例3の埋込形器具が埋め込まれた造営材200の反対側の部屋(隣の部屋)に配置されている。
なお、アンテナ5は、化粧プレート300の他にも、例えば、取付枠500に配置されてもよい。取付枠500は、例えば、アンテナ5にインサート成型されてもよい。
変形例4の埋込形器具1Aについて図6A,6Bを参照して説明する。ただし、図6A,6Bは模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、図6Aでは、説明のために第2筐体20A及び制御基板6Aの図示を省略している。
埋込形器具1Aは、埋込形器具1の第2筐体20と、制御基板6と、4つのアンテナ5とに代えて、第2筐体20Aと、制御基板6Aと、4つのアンテナ5とを備えている。また、埋込形器具1Aは、埋込形器具1のケーブル62に代えて、接続基板9を備えている。接続基板9は、4つのアンテナ5と制御基板6Aとを電気的に接続する。
接続基板9は、ガラスエポキシ樹脂基板にパターン配線が形成された基板であり、厚さ方向から見て外形が四角形である。接続基板9の第1方向の寸法は、第1方向に並ぶ2つのアンテナ5の間隔よりも大きい。接続基板9の第2方向の寸法は、第2方向に並ぶ2つのアンテナ5の間隔よりも大きい。接続基板9の四隅には4つの第2ねじ201のねじ部が通される貫通孔93が設けられている。
接続基板9は、前面91に4つの第1端子911を有しており、後面92における制御基板6Aと対向する部位に4つの第2端子921を有している。
4つの第1端子911はそれぞれ、4つの基板50Aの第3端子53に対応する位置に設けられている。4つの第1端子911はそれぞれ、一対一に対応する4つのアンテナ5の第3端子53に接する接触式の端子である。各第1端子911は、一例として、導電性を有し弾性変形するばね部材を具備している。各第1端子911は、基板50Aの第3端子53と接した状態で弾性変形し、その復元力で第3端子53との接圧を確保する。
4つの第2端子921は、制御基板6Aの第4端子64に接する接触式の端子である。4つの第2端子921はそれぞれ、一対一に対応する4つの第4端子64に接する接触式の端子である。各第2端子921は、一例として、導電性を有し弾性変形するばね部材を具備している。各第2端子921は、制御基板6Aの第4端子64と接した状態で弾性変形し、その復元力で第4端子64との接圧を確保する。
4つの第1端子911と4つの第2端子921とは、接続基板9に形成されたパターン配線に設けられており、互いに一対一に電気的に接続されている。
4つの基板50Aの各々は、埋込形器具1のアンテナ5の4つのコネクタ51に代えて4つの第3端子53を有している。各第3端子53は、基板50Aのパターン配線と電気的に接続されており、アンテナ5と電気的に接続されている。各第3端子53は、基板50Aの表面から突出するように基板50A上に配置されており、対応する第1端子911と接する。
制御基板6Aは、4つのコネクタ61に代えて4つの第4端子64を有する。各第4端子64は、制御基板6Aの表面から第1筐体10に向かって突出するように配置されており、対応する第2端子921と接触する。
第2筐体20Aは、接続基板9を収納する凹部220を有している。凹部220は、第2筐体20Aの第2取付部21における前面211から後面212に向かって窪むように形成されている。凹部220は、第2取付部21の前面211と直交する方向から見て外形が接続基板9の外形と略等しい。凹部220の奥行きは、接続基板9の厚さと略等しい。
接続基板9は、凹部220に収納された状態で第2筐体20に支持される。第2筐体20が第2ねじ201で第1筐体10に取り付けられると、接続基板9は、第1筐体10と第2筐体20とに挟まれる。4つの第1端子911は、対応する4つの第3端子53に接触する。また、4つの第2端子921は、対応する4つの第4端子64に接触する。これにより、接続基板9は、4つのアンテナ5と制御基板6Aとを電気的に接続する。
以上説明したように、埋込形器具1Aは、第1筐体10と第2筐体20との間に配置される接続基板9を備えている。接続基板9は、前面91(第1面)でアンテナ5と接触し、かつ後面92(第2面)で制御基板6Aと接してアンテナ5と制御基板6Aとを電気的に接続する接続基板9を更に備えている。
上記構成によれば、第1筐体10と第2筐体20との間に接続基板9を配置した状態で第1筐体10に第2筐体20を取り付けるだけでアンテナ5と制御基板6Aとを電気的に接続することができる。これにより、接続基板9は、複数のアンテナ5と制御基板6Aとを一括して接続することができる。
ところで、第1端子911と第3端子53とは、端子同士であることに限らず、一方が基板上に露出するように形成されたパターン配線でもよい。要するに、第1端子911と第3端子53とは互いに接して電気的に接続されるように構成されていればよい。同様に、第2端子921と第4端子64とは、端子同士であることに限らず、一方が基板上に露出するように形成されたパターン配線でもよい。
接続基板9と制御基板6Aとは、第2端子921と第4端子64とで接続されるほかにも、例えば、ケーブルなどによって電気的に接続されていてもよい。また、制御基板6Aは、接続基板9を兼ねるように構成されていてもよい。例えば、制御基板6Aの厚さ方向から見た外形が接続基板9と同様であって、かつ4つの第1端子911を有することにより、接続基板9を省略することができる。
実施形態の埋込形器具1に、変形例1〜4の埋込形器具の構成を適用可能である。例えば、変形例4の第2筐体20Aに複数のアンテナ5が取り付けられていてもよい。他にも例えば、接続基板9は、化粧プレート300に配置されたアンテナ5と制御基板6Aとをケーブルを介して電気的に接続してもよい。
1,1A 埋込形器具
10 第1筐体
11 開口
20,20A 第2筐体
22 収納部
3 タッチパネルディスプレイ
31 表示部
4 固定部材
5 アンテナ
6,6A 制御基板
7 窪み部
8 取付部材
200 造営材
300 化粧プレート

Claims (9)

  1. 前面に開口を有する第1筐体と、
    前記第1筐体の後面側に配置され、前記第1筐体との間に収納空間を形成し、少なくとも一部が造営材に埋め込まれる第2筐体と、
    板状の表示部、及び前記表示部の後面側に配置されて前記表示部を前記第1筐体に固定する板状の固定部材を有し、前記表示部の前面が前記開口を通して視認可能となるように前記収納空間に配置されるタッチパネルディスプレイと、
    少なくとも1つの無線通信用のアンテナと、
    前記アンテナを介して無線通信を行う機能、及び無線通信の通信内容に応じて前記表示部を制御する機能を有し、前記収納空間に配置される制御基板と、
    接続基板と、
    を備え、
    前記アンテナは、前記固定部材の厚さ方向において前記固定部材と重ならない位置に配置され
    前記接続基板は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置されて第1面で前記アンテナと接触し、かつ第2面で前記制御基板と接して前記アンテナと前記制御基板とを電気的に接続する
    埋込形器具。
  2. 前記第1筐体及び前記第2筐体の少なくとも一方には、前記収納空間に連続する少なくとも1つの窪み部が設けられ、
    前記アンテナは、前記窪み部に配置された
    請求項1に記載の埋込形器具。
  3. 前記少なくとも1つのアンテナは、複数のアンテナであり、
    前記少なくとも1つの窪み部は、前記複数のアンテナに一対一に対応する複数の窪み部である
    請求項2に記載の埋込形器具。
  4. 前記造営材の後面側に配置され、前記第1筐体の少なくとも一部を前記造営材の前面に露出させた状態で前記第1筐体を前記造営材に取り付ける取付部材を更に備え、
    前記アンテナは、前記取付部材における前記造営材の後面に接する部位よりも前方に配置された
    請求項1〜3の何れか1項に記載の埋込形器具。
  5. 前記造営材の後面に配置され、前記第1筐体を前記造営材の前面に露出させた状態で前記第1筐体を前記造営材に取り付ける取付部材を更に備え、
    前記アンテナは、前記取付部材における前記造営材の後面に接する部位よりも後方に配置された
    請求項1〜3の何れか1項に記載の埋込形器具。
  6. 前記アンテナは、基板の表面に形成された導体である
    請求項1〜5の何れか1項に記載の埋込形器具。
  7. 前記アンテナは、前記第1筐体に配置された
    請求項1〜6の何れか1項に記載の埋込形器具。
  8. 前記アンテナは、前記第2筐体に配置された
    請求項1〜6の何れか1項に記載の埋込形器具。
  9. 前記アンテナは、前記第1筐体の前記前面の一部を覆う化粧プレートに配置された
    請求項1に記載の埋込形器具。
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