JP4007552B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像処理装置およびそれを用いる画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機のデジタル化、高速化に伴い、デジタル複写機を複数接続し、1つのデジタル複写機の読み取り部から読み取った画像データを、他の複数のデジタル複写機のプリンタ部に転送して、プリント処理を行うシステムがあり、このようなシステムを用いることにより、単位時間当たりのプリント枚数の増加を図っていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−304575号公報は、大量複写を単時間で完了するために、1つの複写機で原稿の画像を読み取ると、他の複写機に伝送して複数の複写機で同じ複写をするデジタル複写装置を記載している。
【0004】
また、プリント処理等の出力処理の性能を、最大限に活用するために、画像データの出力条件に応じて出力ジョブの優先度を設定し、その優先度に応じてプリンタの台数を決定したり、出力ジョブの内容を割り振ったりしていた。
【0005】
しかしながら、親機の原稿スキャナから読み取った画像データを、接続された複数の子機へ転送しプリントすることにより、いかに効率良く画像出力を行なうかということにしか重点がおかれていない。つまり、原稿画像にどのような特徴が有ろうとも、親機が読み込んだ画像データを複数ある中の、同一の子機に順次に出力させていた。このため、原稿画像に応じた子機が選択されることは無く、原稿によっては画質の劣化が生じるという問題がある。
【0006】
【特許文献2】
特開平8−307569号公報は、1つの複写機の操作パネルを操作して、ネットワーク接続された各プリンタの現状状態を収集して操作パネルに表示し、ユーザがプリンタを選択して、それによるプリント出力を指示するオフィス・オートメーション・システムを開示している。これによればユーザは、適当なプリンタを選択することができる。
【0007】
【特許文献3】
特開平9−265141号公報は、ネガフィルムに記録されたプリント対象画像をフィルムスキャナで読取り、ネガフィルムに磁気記録された撮影情報のうち、プリントサイズ,プリント枚数,プリント表面種別などのプリント指示データを読取り、プリンタ選択器でプリント指示データに対応するプリンタを選択してそれに画像データを送る、混在プリントシステムを開示している。
【0008】
【特許文献4】
特開平11−327376号公報は、原稿の画像をスキャナで読取り、原稿がカラーかモノクロか自動検出して、カラープリンタあるいはモノクロプリンタを自動選択してそれに画像データを転送するリモートコピーシステムを開示している。
【0009】
【特許文献5】
特開平11−331455号公報は、機器情報保管手段に、ネットワークに接続された画像出力機器の情報を保管し、ユーザが設定したコピー条件にもとづいて適合する画像出力機器を自動選択するリモートコピーシステムを提示している。
【0010】
【特許文献6】
特開2001−18488号公報は、スキャナのメモリに記憶した各プリンタの速度情報に基づいてスキャナが、その読取り速度に最も近いプリンタを自動選択する画像読取装置を開示している。
【0011】
【特許文献7】
特開2001−148758号公報は、各プリンタの実施可能な画像形成モードの数と使用頻度実績に基づいてプリンタの使用優先順位を定めて、優先順位に従って使用するプリンタを自動選択する画像制御装置を提示している。
【0012】
【特許文献8】
特開2002−44327号公報は、白黒画像スキャナに対して複数の白黒プリンタおよびカラープリンタを選択接続できる画像処理システムにおいて、スキャナにおいてプリンタの識別コードを認識して白黒プリンタを優先して選択することを開示している。
【0013】
【特許文献9】
特開2002−152664号公報は、パソコンで各プリンタのプリンタ情報を取得して記憶し、メモリに記憶している映像データを読出してその画像情報とプリンタ情報に基づいて出力用のプリンタを選択し、更に、選択したプリンタの出力形式に映像データを再編集する情報処理システムを提示している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、原稿読取の1画面毎に、その読取り画像を、その複写条件および画像の特徴に適合性が高いプリンタで、即座に自動的に、プリンアウトすることを第1の目的とし、このプリンタ自動選択をユーザが簡易に変更可能にすることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)複写処理条件を入力する複写モード入力手段(51);
原稿の画像を読取る原稿読取手段(2a);
該原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を表す画像データをネットワーク(1)を介してプリンタ(#1〜#5)に転送する連結モードを指示する手段(51dis上の「連結」);
該連結モード指示手段(51dis上の「連結」)に連結モード指示操作があると、通信ネットワーク(1)に接続された複数のプリンタ(#1〜#5)から、印刷機能情報ならびに印刷ジョブ受入れ可否を含む現状情報を収集する通信手段(52,54);
前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の1面毎に、該読取面の画像データに基づいて画像の特徴を検出する画像特性検出手段(53);
前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の1面毎に、前記通信手段(52,54)が情報を収集した印刷ジョブ受入れ可のプリンタの中の、前記複写モード入力手段(51)により入力された複写処理条件に基づいて定められる印刷条件及び前記画像特性検出手段(53)が検出した画像の特徴、に適合性が高い印刷機能情報のプリンタを検索する手段(52);
前記印刷条件と画像の特徴の組合せでなる複数の要求特性情報と、各要求特性情報に宛てる適合性が高いプリンタとを表す対照テーブル、を表示する手段 (51 51dis) および、
前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の1面毎に、読取った画像を表す画像データを、前記検索手段(52)が検索した適合性が高いプリンタに転送する手段(54〜57);を備え
前記検索手段 (52) は、各要求特性情報の印刷条件及び画像の特徴の各項を各プリンタが満たす項数を計数して、各要求特性情報毎に、満たす項数が多いプリンタを優先にして優先順にプリンタIDを、前記表示手段 (51 51dis) に表示する;画像処理装置(2a,4a)。
【0016】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対応事項を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0017】
これによれば、ユーザが連結モード指示手段(51dis上の「連結」)を操作すると、通信手段(52,54)が、通信ネットワーク(1)に接続された複数のプリンタ(#1〜#5)から、印刷機能情報ならびに印刷ジョブ受入れ可否を含む現状情報を収集する。これにより、現在即座に使用可能なプリンタの印刷機能情報が得られる。
【0018】
画像特性検出手段(53)が原稿読取手段(2a)が読取った原稿の1面毎に、読取面の画像データに基づいて画像の特徴を検出し、検索手段(52)が、通信手段(52,54)が情報を収集した印刷ジョブ受入れ可のプリンタの中の、複写処理条件に基づいて定められる印刷条件及び画像特性検出手段(53)が検出した画像の特徴、に適合性が高い印刷機能情報のプリンタを検索し、印刷条件と画像の特徴の組合せでなる複数の要求特性情報それぞれの要求特性情報の印刷条件及び画像の特徴の各項を各プリンタが満たす項数を計数して、各要求特性情報毎に、満たす項数が多いプリンタを優先にして優先順にプリンタIDを、該複数の要求特性情報と各要求特性情報に宛てる適合性が高いプリンタとを表す対照テーブルと共に、前記表示手段 (51 51dis) に表示する。
【0019】
したがって、ユーザは、複写条件および画像特性と、それらに現状で適合するプリンタおよびその有無とを、同時に認識することができる。要求特性情報に印刷機能情報が合致するプリンタが存在しない場合でも、要求特性情報に対して印刷機能情報に過不足があるプリンタ群の中の比較的に適合性が高い順番でプリンタIDが表示されるので、ユーザは、適合順を認識できる。原稿読取の1画面毎に、その読取り画像を、その複写条件および画像の特徴に適合性が高いプリンタで、即座に自動的に、プリンアウトすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
1a)前記転送手段(54〜57)は、適合性が最高位のプリンタに、前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を表す画像データを転送する、上記()に記載の画像処理装置(2a,4a)。
【0021】
1b)要求特性情報に対応して優先順に表示されたプリンタ群の中の1つを入力手段(51の51dis)によって指定することができ;前記転送手段(54〜57)は、指定があったプリンタに、前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を表す画像データを転送する、上記()に記載の画像処理装置(2a,4a)。
【0022】
)前記要求特性情報のそれぞれは、前記印刷条件と画像の特徴のそれぞれの要否情報を1列に並べて、この並びと交叉する方向に複数の要求特性情報を並べた、要否情報のマトリクス配列を含み、前記要否情報は、入力手段(51の51dis)によって反転操作しうる;上記()に記載の画像処理装置(2a,4a)。
【0023】
これによれば、ユーザが要求特性情報を要否情報の単位で厳しいものに又は緩いものに変更することができる。すなわちプリンタ自動選択をユーザが簡易に変更可能になる。これによりユーザが、適合するプリンタを絞り込む又は広げることができる。
【0024】
)コピースタート指示手段(51dis上の「コピースタート」);
前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を表す画像データに基づいて、ネットワーク(1)を介することなく、用紙上に該画像を形成する直結プリンタ(3a);および、
前記連結モードの指示(「連結」)があるときにコピースタート指示手段にスタート指示操作があるとネットワーク(1)に接続されたプリンタ (#1〜#5)への画像データの転送を設定し、連結モードの指示がなくコピースタート指示手段にスタート指示操作があると前記直結プリンタ(3a)により前記原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を表す画像データに基づいて用紙上に該画像を形成する手段(51,52);を更に備える、上記(1)乃至(4b)の何れかに記載の画像処理装置(2a,3a,4a)。
【0025】
この画像処理装置は複写装置であり、ユーザは、連結モード指示手段(51dis上の「連結」)を操作することによって、ネットワーク(1)に接続されたプリンタを使用する連結モードを選択できる。連結モード指示手段(51dis上の「連結」)を操作したとき、通信手段(52,54)が、通信ネットワーク(1)に接続された複数のプリンタ(#1〜#5)から、印刷機能情報ならびに印刷ジョブ受入れ可否を含む現状情報を収集する。これにより、現在即座に使用可能なプリンタの印刷機能情報が、自動的に得られる。そして連結モードでは、画像特性検出手段(53)が原稿読取手段(2a)が読取った原稿の1面毎に、読取面の画像データに基づいて画像の特徴を検出し、検索手段(52)が、通信手段(52,54)が情報を収集した印刷ジョブ受入れ可のプリンタの中の、複写処理条件に基づいて定められる印刷条件及び画像特性検出手段(53)が検出した画像の特徴、に適合性が高い印刷機能情報のプリンタを選択し、転送手段(54〜57)がこのプリンタに画像データを転送する。したがって、原稿読取の1画面毎に、その読取り画像を、その複写条件および画像の特徴に適合性が高いプリンタで、即座に自動的に、プリンアウトすることができる。
【0026】
ユーザが、連結モード指示手段(51dis上の「連結」)を操作することなく、コピースタート指示手段を操作すると、直結プリンタ(3a)が、原稿読取手段(2a)が読取った原稿の画像を用紙上に複製する。すなわち、本実施態様の画像処理装置(2a,3a,4a)によって、単独複写機と同様に複写が行われる。
【0027】
)画像の特徴は、画像の有彩/無彩および文字/写真を含む、上記(1)〜()のいずれかに記載の画像処理装置又は画像形成システム。
【0028】
)印刷条件は、プリントアウトサイズを含む、上記(1)〜()のいずれかに記載の画像処理装置又は画像形成システム。
【0029】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0030】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例の概要を示す。図1に示す画像形成システムでは、1台の親機#0と複数の子機#1〜#5がネットワーク1に接続されている。親機#0および子機#1〜#5には、それぞれ特定のIDデータが割り振られている。本IDデータは、ネットワーク1を介して、機間で通信する時の通信元(転送元),通信先(転送先)を確定する識別情報である。各複写機あるいはプリンタ#0〜#5は、それぞれ特徴を持っている。
【0031】
例えば、親機#0は、フルカラー複写機であり、カラー複写,モノクロ複写の両方共に可能であり、また、文字と写真のどちらも高画質で複写でき、さらに長尺サイズの原稿を読み取ることができしかも長尺サイズのコピーも出力できる特徴がある。
【0032】
子機#1はカラープリンタであって写真を美しくプリントアウトする点に特徴があり、子機#2はカラープリンタであって文字の再現性が良いという特徴があり、子機#3はカラープリンタであって文字と写真のどちらも高画質でプリントできるという特徴があり、子機#4はモノクロプリンタで文字と写真のどちらも高画質でプリントでき、さらに長尺サイズの原稿の読取および長尺サイズのプリントアウトができる特徴があり、子機#5は、カラープリンタであって特殊な場所に隔離してあり出力画像が不特定多数の人間の目に触れないようにしてある。このように、5台の子機#1〜#5は、それぞれにプリント特性があり再現を得意とする画像があり、それらがネットワーク1上で親機#1と通信できる。
【0033】
図2に、親機#1と子機の一部#1〜#3の外観をやや詳細に示す。親機#1は、ADF(自動原稿供給装置)付きの原稿スキャナ2aとプリンタ3aとを備えたカラー複写装置である。本複写装置#1は、図1に示すシステム構成において、システムの全体的な制御を行なう親機となっている。原稿スキャナ2aは、原稿画像の読み取りを行う。プリンタ3aは、原稿スキャナ2aで読み取った画像データを受け取り、用紙に画像を形成するものである。
【0034】
親機である複写装置#1のコントローラ4aは、ネットワーク1を介して、複数の子機であるプリンタ#1〜#5の子機コントローラ4b〜4d,・・・と接続されている。このシステムにより、原稿スキャナ2aと複数のプリンタ#1〜#5との間において、ビデオデータの転送やコマンドの送受信等が行われる。
【0035】
図3に、原稿スキャナ2aの構成を示す。原稿台ガラス23には、ADF21から給送された原稿22が順次、所定位置にセットされるようになっている。この原稿台ガラス23にセットされた原稿22は、例えばハロゲンランプから構成される原稿照明ランプ25により露光される。26は、複数の走査ミラーであり、光学走査ユニット24に収容され、原稿からの反射光を撮像ユニット27に導く。撮像ユニット27は、原稿からの反射光をCCDに結像させる結像レンズ28と、撮像素子であるCCD29から構成されている。CCD29からの画像信号出力は、例えば8ビットのデジタル画像データに変換された後、スキャナ画像処理30に入力され、各種の画像処理が行われる。31は、スキャナ画像処理30で処理された画像データをプリンタ部3aに送信したり、前記コントローラ4aへ送信するための画像出力I/Fである。
【0036】
図4に、プリンタ3aの構成を示す。43は、ビデオインターフェースであり、親機#1のプリンタ3aの画像入力I/Fである。この画像入力I/F43から入力された画像データは、プリンタ画像処理44で、階調処理等の画像処理が施される。32は、感光体ドラムであり、37は、感光体ドラム32の表面をクリーニングするクリーナである。42は、除電ランプであり、画像形成に備えて感光体32を除電する。34は1次帯電器であり、感光ドラム32を一様に帯電させる。33は露光手段としてのレーザユニットである。このレーザユニット33は、半導体レーザ装置等で構成され、画像処理された画像データに基づいて感光ドラム32をレーザビーム(LB)により露光し、静電潜像を形成する。35は現像器であり、トナー、現像剤が収容されており、前記形成された感光体ドラム32上の静電潜像にトナーを順次、帯電量に応じて付着させていく。38は、給紙ユニットであり、給紙ライン40上の各給紙ローラの駆動により、転写用紙が装置内へ給送され、感光体ドラム32に形成された画像との書き出しタイミングがとられる。36は転写帯電器であり、感光体ドラム32に現像されたトナー像を、給送された転写用紙に転写する。41は、搬送ベルトであり、転写プロセスの終了した転写用紙を定着器39に搬送し、熱と圧力によって定着する。
【0037】
図5に、親機#0に設けたコントローラ4aの構成を示す。CPUバス60には、操作者から動作要求を受けるための操作部51およびコントローラ4aの全体を制御するための中央処理装置(CPU)52が接続されている。このCPU52の制御プログラムが格納されたROM50,制御プログラムおよび制御時のデータの一時格納等を行うためのRAM49もCPUバス60に接続されている。55は原稿スキャナ2aから画像データを受ける画像入力部(画像入力I/F:インターフェイス)である。56は、カラープリンタ3aに画像データを出力する画像出力部(画像出力I/F:インターフェイス)である。58はメモリ媒体である。本メモリ構成は、RAMおよびハードディスクである。57はメモリ媒体58を制御するメモリ制御部(メモリコントローラ)である。本メモリ制御部58は、メモリ媒体58を後段のネットワークI/F54と画像出力部59との間のタイミング調整用のバッファメモリとして使用する制御を行なう。
【0038】
53は、読み込まれた画像データの特徴を検知するための原稿画像特徴検知部である。原稿の特徴とは、その原稿が有彩なのか無彩なのか、写真画像なのか文字画像なのか、混在しているのか、画像サイズはいくつなのか、それに加えて、原稿が複写が禁止されている有価証券等の複製禁止物であるかといった画像特性であり、これらを画像特徴検知部53が検出する。54は、ネットワーク1を介して子機#1〜#5と通信を行なうためのネットワークI/Fである。
【0039】
図6に、親機コントローラ4aの中の画像処理部56の構成を示す。61はシェーディング補正部である。シェーディング補正部61は、露光ランプ25の光量ムラ及びCCD29の受光感度のバラツキを補正し、CCD29の出力を一定に補正する。又、白,黒の補正を行ない白を読み取った時に基準となる白、黒を読み取った時に基準となる黒になるように補正する処理である。62は入力ガンマ補正部である。入力ガンマ補正部62は、原稿スキャナ2aの歪をもった入力特性をリニアに補正するための画像変換処理(スキャナ読取のガンマ補正)を行う。具体的には、原稿スキャナ2aが与えるRGB入力データを3色分の変換テーブルにより適切なRGBデータに補正する処理である。63はフィルタ処理部である。本フィルタ処理部63には、原稿画像の持つ網点等の周期と原稿スキャナ2aのサンプリング周期の周期的なずれから発生するモアレ等の除去を行なう平滑化フィルタ処理がある。さらに、画像の文字部と写真部を判定することにより、文字部のみをシャープ化する強調フィルタ処理(MTF補正)等がある。
【0040】
64は色補正処理部である。色補正処理部64は、原稿スキャナ2aによりRGBデータで読み取られた画像を、プリンタ3aの色材であるY,C,M,Kのトナー濃度に変換する。65は出力ガンマ補正部である。本出力ガンマ補正部65は、構成としては前記入力ガンマ補正部と同様であるが、YCMKの4色分のテーブルが必要となる。本処理はプリンタ3aの画像表現特性に合わせて出力画像のグレー或いはカラーバランスを補正する。66は階調処理部であり、画像の階調性を保持するための処理、ディザマトリクスによる2値のディザ処理や多値ディザ処理等、を行う。
【0041】
本画像処理部56は、入力画像データに、シェーディング処理から階調処理までの処理を実施しメモリ制御部57に送信する画像パスと、入力ガンマ補正部62の出力を画像特徴検出部53およびメモリ制御部57に出力する画像パスがある。前者の画像パスは読み込んだ画像データを親機自身のプリンタ3aすなわち直結プリンタで出力する場合の画像パスであり、後者の画像パスは親機の原稿画像特徴検知部53およびネットワークに接続された子機#1〜#5に出力して子機でプリント出力する画像パスである。
【0042】
図7に、画像特徴検出部53の構成を示す。67は、原稿画像の特徴を検知するための複数の判定回路を持つ画像特徴検知回路である。画像処理部56からリアルタイムで送信されてくる原稿画像データに基づいて原稿画像の特徴をリアルタイムで判定できる。例えば、複数有る判定回路には、原稿がモノクロかカラーかを判定する有彩/無彩判定回路、原稿が写真なのか文字なのか混在しているのかを判定する原稿種類(文字/写真)判定回路、原稿のサイズと指定の複写倍率に基づいてプリント出力サイズを判定する出力サイズ判定回路、有価証券等の複製禁止物かを認識するための特定原稿認識回路等がある。判定回路については、それが画像出力のための子機を選択する材料となる原稿画像の特徴を判定できる回路であれば、順次本特徴検知部53の構成に追加していくことで、より適切な子機を選択することができる。68は、画像特徴検知回路67で判定した結果を格納しておく為の内部レジスタ(出力ラッチ)である。上記各判定結果が本レジスタ67に格納される。これらの画像特徴判定データを格納する内部レジスタは、CPUバス60に接続されており、画像が読み込まれ各種判定が完了した時点でCPU52が、それらのレジスタにアクセスして画像特徴判定データを読み込むことができる。
【0043】
図8に、親機コントローラ4aの中のメモリ制御部57およびメモリ媒体58をやや詳細に示す。メモリ制御57aは、画像データを子機のコントローラ4b〜4d,・・・に送受信する場合、それぞれ複数ある子機に非同期に出力したり、それぞれの子機の受信タイミングに画像データの送信レートを合わせるために、メモリ媒体58に対して画像データを読み書きし、かつ読み書きのタイミングを制御する。57bは、メモリ媒体58に画像を格納する前に、メモリ容量を有効に活用するために画像データを圧縮する処理部である。57cは、圧縮データを伸長するための伸長処理部である。76,81は、メモリ制御57aからの制御によりメモリ、或いはハードディスクから読み出された画像データをネットワーク1を介して複数の子機に振り分けて送信することができるネットワークドライバ,レシーバである。
【0044】
親機コントローラ4aから子機コントローラ4b,4c,4D,・・・に子機情報を要求するときには、例えば図11の(a)に示すような送信要求データブロックを、各子機に送信する。送信要求データブロックには、先頭に名宛子機の識別コードすなわち子機IDがあり、次に自機(親機)ID、次にその子機への要求内容を示すコマンドID、そして、本体であるデータ(「転送情報」)から成る。「転送情報」は、コマンドIDによって、制御情報(制御データ:コマンド)であるのか、画像情報(画像データ)であるのかが表される。
【0045】
図9に、ネットワークI/F54の構成を示す。本ネットワークI/F54は、受信制御部71と送信制御部77によってそれぞれ制御されるデータ受信回路72〜76とデータ送信回路78〜81に分けられる。データ受信回路72〜76は、ネットワーク1からのデータを受信するレシーバ76、レシーバ76で受信したデータのノイズを除去するためのノイズキャンセル部75、変調されたデータを復調するための復調部74、シリアルデータをパラレルデータに変換するためのシリパラ変換部73、そして、そのパラレルデータを格納するためのキューイングバッファである受信バッファ72により構成される。これらは受信制御部71によって制御される。I/F54の外部のCPU52は、CPUバス60に接続されたCPU I/F82を介して受信バッファ72に格納されたデータを順次読み出す事ができる。
【0046】
データ送信回路78〜81は、CPU52からCPU I/F82を介して送信バッファ78に書き込まれたデータをパラシリ変換部79によりパラレルデータをシリアルデータに変換し、変調部80でデータ変調し、ドライバ81でネットワーク1に出力する。これらは送信制御部77によって制御される。
【0047】
図10に、子機コントローラ4bの構成を示す。91は子機全体を制御するCPUである。92はネットワークI/Fである。ネットワークI/F92は、ネットワーク1からのデータを受信したり、ネットワーク1へ送信したりすることができる。構成は前記図9で示したもの54と同様である。93,94は、画像出力部95への書き込みタイミングとネットワークI/F92からのデータの入力タイミングを調停するためのメモリ制御部とそのメモリ媒体である。
【0048】
図12には、親機コントローラ4aにある操作部51の表示パネル51disの表示を示す。この表示パネル51disは、操作入力ができるタッチパネルであり、電源オン直後の初期化の後に最初に表示するデフォルト画面は、コピーモードの入力画面であるが、一部領域に、「プリンタ」,「スキャナ」,「ファクシミリ」,「登録」,「編集」および「蓄積」の機能切換え入力ボタンと、「連結」ボタンを表示するものであり、機能切換え入力ボタンの1つ(例えばプリンタ)にユーザがタッチすると、そのボタンに割り当てられたモード(プリンタモード)の入力画面が表示パネル51disに切換え表示される。コピーモードの入力画面には、上述の機能切換え入力ボタンと「連結」ボタンとは別の領域に、コピー枚数入力,濃度調整入力,変倍入力,濃度調整入力,出力色選択入力,出力紙サイズ指定,等々の、複写条件入力用のボタン,入力欄,アップ/ダウンキー等が表示される。これらにユーザがタッチすることによって、複写条件を設定できる。他の機能モードでも同様である。「連結」ボタンは、「複写」モード又は「プリント」モードの入力画面を表示しているときに、該画面に表示される。ユーザがこの「連結」ボタンにタッチすると、CPU52が、その時の複写条件入力又はプリント条件入力を設定条件としてRAM49にセーブし、そして操作部51を使用して、表示パネル51disの表示を、一例を図12に示す「連結モード」の入力画面に切換える。この入力画面上の各桝目は入力ボタン(ボタン画像)であり、それにユーザがタッチすると、操作部51を介してCPU52は、それにユーザ操作があった(キーイン入力があった)と認識する。連結モードとは、親機#0と複数の子機#1〜#5がネットワークを介して接続され、親機#0からの画像データが子機#1〜#5からプリントアウトされる動作モードである。
【0049】
「連結モード」の入力画面上の「原稿」ブロックの下の「カラー」,「写真」,「文字」,「サイズ」,「特殊」および「etc.」が並んだ列が要求特性情報の項目名を示す列であり、この項目列の下に、要求特性情報が5列並んでおり、各要求特性情報(各列)の中の各項目桝目の中の「ON」,「OFF」は、要求特性の要否をあらわし、「ON」は「要」を、「OFF」は否(不要)をあらわす。例えば「カラー」の項目の「ON」はカラープリント機能があることを、「OFF」はカラープリント機能が不要であることを意味する。ユーザが「ON」にタッチするとCPU52がその表示が「OFF」に切換え、「OFF」にタッチすると「ON」に切換える。
【0050】
各要求特性情報列の右隣には、CPU52が、その要求特性情報の要求機能に適合性が高い子機ID(#1〜#5)を検索して、三機まで左から適合性が高い順(優先順)に表示する。そしてCPU52は、最優先順位の子機を、画像データの転送先(プリント出力用のプリンタ)に定めるが、例えば第1列に左から#3,#1,#2とある場合、ユーザが#1にタッチすると、CPU52は、表示ボタン(桝目)を灰色表示に変更して、画像データの転送先を#3から#1に切換える。最終的な転送先は、ユーザが「コピースタート」ボタンにタッチした時の、設定に従う。
【0051】
次に、図13および図14に示すタイムチャートを参照して、連結モードでの、親機#0および子機(#1〜#5)の機能を説明する。上述の画像形成システムを使用するユーザは、まず、コピーモードの入力画面を親機#0の操作部51の表示パネル51disに表示して、複写条件を入力する。つぎに「連結」ボタンにタッチする。すなわち連結の動作モードを選択する(図13のステップo1)。このとき親機#0のコントローラ4aのCPU52は複写条件をRAM49にセーブする。そしてCPU52は、表示パネル51disの「カラー」,「写真」,「文字」,「サイズ」,「特殊」および「etc.」と並んだ列の下側の5列の要求特性情報(「ON」,「OFF」マトリクス)に、デフォルトの(標準表示に設定された)「ON」,「OFF」マトリクスを表示する。このとき、優先順位の子機ID表示領域は、空欄表示である。
【0052】
次にCPU52は、子機#1に「連結要求」を送信して子機#1から回答を受信し(ステップm1,s1)、回答が連結O.K.(印刷ジョブ受け入れ可:現在印刷コマンドに応答可:印刷動作可)であると、子機情報を要求し(ステップm2,m3)、子機#1が返送してきた子機情報(印刷機能情報)をRAM49にセーブする(ステップs3,s4,m4)。そして、表示パネル51disのデフォルトの5列の要求特性情報のそれぞれに適合性が高い子機IDを、RAM49にセーブした子機情報に基づいて検索し、各要求特性情報の右側の優先順位の列に表示する。
【0053】
なお、以下においては、カッコ内には、ステップという語を省略してステップ識別符号のみを記す。
【0054】
親機コントローラ4aのCPU52は、上述の子機情報収集(m1〜m4)を、#1〜#5まで順次に繰り返す。これにより、RAM49に、子機群#1〜#5の中の、連結O.K.(印刷ジョブ受け入れ可)の子機の子機情報(印刷機能情報)が存在する。
【0055】
上述の子機情報収集(m1〜m4)においては、親機コントローラ4aから、図9に示すネットワークI/F54の送信制御部77の制御により、CPU52からの送信要求データが図11の(a)に示すデータフォーマットにより、子機に送信される。子機は同様なネットワークI/F92で送信要求データを受信し(s1)、CPU91でその内容を解読する。「連結要求」を受けた子機は、プリントコマンドを受け入れて即時にプリント開始できるプリント可状態であると、自分自身を連結モードに移行し、「連結OK」を親機に返信する(s2)。この時、何らかの問題(現在他の印刷ジョブを実行中/故障/メンテ中)である子機からは、返信データは帰ってこないので、この時点で親機はどの子機が稼動中であるかを把握する事ができる。子機からみた連結モードとは、親機からの転送データのみを受信する状態に移行するモードである。
【0056】
CPU52がRAM49に収集した子機情報は、子機のプリント機能の特徴を示したデータである。例えば、子機#1の子機情報とは、「カラープリンタであり、写真画像のプリント品質が高い」といった情報をビット列で表すデータである。
【0057】
図11の(b)に、この回答データブロックを示し、該ブロックの中の回答データのビット列の一例を図11の(c)に示す。図11の(c)に示す例では、第0ビットが「1」(ON)である。これは、第0ビットが、その子機がカラープリンタであるかモノクロプリンタであるかを示し、この子機は本ビットがONであるのでカラープリンタを示していることになる。同様に第1ビットは、写真画像を高品質に出力できるかできないかを示している。第2ビットは、文字画像が高品質に出力できるかできないかを示している。第3ビットは、画像出力サイズが長尺対応であるか対応していないかを示している。第4ビットは、特殊原稿の出力を許可されているプリンタなのかそうでないのかを示している。よって図11の(c)の例は、上記各ビット列の意味合いから、「カラープリンタで写真も文字も高品質に出力可能であるが、長尺サイズや特殊画像の出力はできない」子機であることがわかる。
【0058】
このようにして、子機情報を得た親機#0は、送信されてきた子機情報を元に、表示パネル51disに表示しているデフォルトの要求特性情報(5列)のそれぞれにどの子機が適合性が高いかを判断し、各要求特性情報に対する子機の割り当て順位を親機の操作部51の表示パネル51disに表示する。この時の表示の一例が図12に示すものである。ここで、各要求特性情報に対して、どの子機が適合性が高いかをCPU52がどのように判断するかというと、まず、図12の左側の、「カラー」,「写真」,「文字」,「サイズ」,「特殊」および「etc.」と並んだ列の下側の5列の要求特性情報(「ON」,「OFF」マトリクス)に対して、子機からそれぞれ送られてきた「子機情報」(図11の(b),(c)のデータフォーマット)とビット毎に比較し、ON/OFFの並びの一致度が高い子機から、その子機IDを図12の右の優先順位の欄に左から表示していく。一番上にある第1列の要求特性情報は、「カラー:ON、写真:ON、文字:ON、サイズ:OFF、特殊:OFF、etc:OFF」となっており、このビットの並びと図11の(c)で示した「子機情報」の第0ビットからの並びとを比較しビット毎に一致した数が多い子機から優先順位の欄に左側から表示していく。この場合、第1列の要求特性情報に対しては、#3が一番優先度が高く、続いて#1、次に#2であることを意味する。仮にビット比較結果の一致数が同じである子機が複数有る場合は、子機IDが小さい方を優先すると取り決めておけば問題は無い。ユーザはこの段階で、5種のプリント出力要件(要求特性情報)のそれぞれに対して、現在どの子機を使用することができるかを認識できる。
【0059】
この段階でユーザは、5列の要求特性情報(「ON」,「OFF」マトリクス)の「ON」,「OFF」を個別に反転切換えすることができる。ユーザが例えば第1列の要求特性情報の「サイズ」の項目の「OFF」にタッチすると、操作部51がこれを検知してCPU52に報知し、CPU52がこれに応答して操作部51を使用してその「OFF」を「ON」に切換え表示すると共に、このように変わった要求特性情報に適応性が高い子機IDを再度検索して、第1列の要求特性情報の右隣の優先順位の列の子機ID表示を、再度の検索により得た子機IDに変更する。
【0060】
次に、親機コントローラ4aのCPU52は、ユーザに対して「連結OK」の意味を示すために、図12に示すように「連結コピーできます」の表示を行なう(m4)。「連結コピーできます」が表示されると、ユーザは、原稿のコピーをとるために原稿を親機#0の原稿スキャナ2aにセットし、表示パネル51dis上に表示されたコピースタートボタンにタッチする(o2,o3)。すなわちコピースタートボタンを操作する。
【0061】
コピースタートボタンに操作があると、親機#1のコントローラ4aは、原稿スキャナ2aで原稿の一画面(一頁)の画像読取を行い、特徴検出部53で、画像の特徴を検出する。CPU52は、設定されている複写条件(RAM49にセーブしている複写条件)と検出した画像特徴でなる要求特性情報を生成し、これに適合性が高い子機IDを検索する。この検索は、前述の、デフォルトの5列の要求特性情報のそれぞれに適合性が高い子機IDを検索した時の検索処理と同様である。この検索を終えるとCPU52は、表示パネル51disに表示しているデフォルトの5列の要求特性情報および子機IDを下方にスクロールして、これによって空欄になった第1列に、今回の原稿読取で生成した要求特性情報と今回検索した子機IDを表示する。デフォルトの下4列の表示は、情報は認識できるがアクセスは不可を意味する影表示に切換える(m4)。そして、設定短時間の時間経過を待つ。
【0062】
この段階でCPU52は、今回検索した子機IDを出力候補にしているが、ユーザが表示パネル51disに表示している全子機ID(5列のすべて)の何れかにタッチすると、その子機IDを表示するブロックを点滅表示に切換えて、該子機IDを出力候補の第1順位に設定し、検索した子機IDの順位を1つづつ低位にずらす。なお、ユーザが、該子機ID又は他の子機IDにタッチすると、上述の点滅表示と第1順位設定はキャンセルする。
【0063】
また、表示パネル51disに表示している第1列の要求特性情報の「ON」,「OFF」をユーザが個別に反転切換えすることができる。例えば、ユーザがある項目の「OFF」にタッチすると、操作部51がこれを検知してCPU52に報知し、CPU52がこれに応答して操作部51を使用してその「OFF」を「ON」に切換え表示すると共に、このように変わった要求特性情報に適応性が高い子機IDを再度検索して、第1列の要求特性情報の右隣の優先順位の列の子機ID表示を、再度の検索により得た子機IDに変更する。このように「OFF」を「ON」に切換えることは、ユーザが高機能処理への変更を指示することを意味する。逆に、「ON」から「OFF」に切換えることは、ユーザが低機能処理への変更を指示することを意味する。
【0064】
前記設定短時間が経過するとCPU52は、第1順位の子機IDに対して「データ転送要求」を送信する(m5)。仮に最も優先度の高い(第1順位の)子機が何らかの理由で使用ができない場合、次に優先度の高い子機に「データ転送要求」を送信する。「データ転送要求」を受信し印刷ジョブに対応できる子機は、データの受信準備を行ない、それが完了すると「受信準備OK」を親機に返信する(s5,s6)。「受信準備OK」を子機から受けた親機は、順次パッキングされた画像データ「データ転送1〜n」を子機へ送信する(m6〜m11)。子機は、「データ転送」毎に問題無く受信できたかどうかをチェックし、問題無ければその旨「ACK]で返答する(s7〜s12)。データ転送が完了すると、親機は「データ転送完了」を子機へ送信する(m12,m13)。それを受けて子機は「データ受信完了」を親機に返信する(s13,s14)。データ受信完了とともに子機はネットワークI/F502を介して格納した親機からの画像データをメモリ媒体504から順次子機自身の画像出力手段505へ出力する(PO1)。具体的には、図4で示すようなプリンタと同様なレーザプリンタで用紙に画像データがプロットされることになる。ここまでで、まず1枚目の原稿のコピーが前記原稿の特徴により割り振られた子機から出力されたことになる。この出力を完了すると子機が親機に出力完了を報知する(s15)。
【0065】
これに応答して親機は、次に2枚目の原稿を1枚目と同様に親機の原稿スキャナ2aから読み込み、画像処理部56で画像処理(61,62)を施し、特徴検知部53によって画像の特徴を検知する。CPU52は、本検知結果から一枚目同様に、該画像をプリントアウトさせる子機を選択する。このようにして、2枚目以降の子機選択をして、1枚目と同じ手続きにより順次画像データの転送を行なう。転送が完了すると同様に子機がプリントアウトを行う。このようにして、原稿枚数分、それぞれの原稿画面の画像の特徴に最適な子機が選択され順次画像がプリントアウトされる(m16,s16,POPj)。
【0066】
全ての原稿の複写が終わると(s17)、次に親機は、ユーザに対して「コピー完了」を示す内容を操作部51の表示パネル51disに表示して(m17)、一連の連結コピーが完了したことを通知する。ユーザは、連結モードを解除するために「連結」ボタンにタッチすることにより、親機に「連結解除」の要求を通知する(o4,o5)。親機はそれを受けて、連結されている複数ある子機にそれぞれ「連結解除要求」を送信する(m18)。子機はそれを受けると、自分自身の連結モードを解除し、スタンドアロンモード、或いは通常のネットワーク出力機器モードに移行する(s18,s19)。本移行が完了すると子機は親機に対して「解除OK」を返信する(s18,s19)。親機は子機の解除OKの通知を確認すると、図12の表示パネル904に連結モードが解除の表示を行ない、そしてその後に、連結モードに移行する直前の複写モードの入力画面に復帰する。(m19)。
【0067】
このような連結モードの複写制御により、従来のように、いかに効率良く画像出力を行なうかということに加えて、原稿に対して、その原稿の特徴に最適なプリンタが複数ある子機から選択され、高速出力が損なわれること無く、より高画質な画像を出力することが可能である。
【0068】
【発明の効果】
ユーザが連結モード指示手段(51dis上の「連結」)を操作すると、現在即座に使用可能なプリンタの印刷機能情報が得られる。原稿読取の1画面毎に、その読取り画像を、その複写条件および画像の特徴に適合性が高いプリンタで、即座に自動的に、プリンアウトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の画像形成システムの概要を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す画像形成システムの一部要素の拡大ブロック図である。
【図3】 図2に示す原稿スキャナ2aの拡大縦断面図である。
【図4】 図2に示すプリンタ3aの拡大縦断面図である。
【図5】 図2に示す親機コントローラ4aの構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示す画像処理部56の機能構成を示すブロック図である。
【図7】 図5に示す特徴検出部53の機能構成を示すブロック図である。
【図8】 図2に示す親機コントローラ4aのメモリ制御部57の構成を示すブロック図である。
【図9】 図5に示すネットワークI/F54の構成を示すブロック図である。
【図10】 図2に示す子機コントローラ4bの構成を示すブロック図である。
【図11】 (a)は親機コントローラ4aが子機コントローラ4b,4C,4D,・・・に送信する親機データブロックを示すブロック図、(b)は子機コントローラ4b,4C,4D,・・・が親機コントローラ4aに送信する子機データブロックを示すブロック図、(c)は子機データブロックの中の回答データのビット構成を示すブロック図である。
【図12】 親機コントローラ4aの操作部51の表示パネル51disの表示の一例を示す平面図である。
【図13】 図1に示す画像形成システムでの、親機#0と子機(#1〜#5)の間の、ネットワークを利用する通信による情報のやり取りの一部を示すタイムチャートである。
【図14】 図1に示す画像形成システムでの、親機#0と子機(#1〜#5)の間の、ネットワークを利用する通信による情報のやり取りの残部を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1:通信ネットワーク #0:親機
#1〜#5:子機 2a:原稿スキャナ
3a〜3d:プリンタ 4a:親機コントローラ
4b〜4d:子機コントローラ
21:ADF 22:原稿
23:原稿台ガラス 24:光学走査ユニット
25:原稿照明ランプ 26:走査ミラー
27:撮像ユニット 28:結像レンズ
29:CCD 30:スキャナ画像処理
31:画像出力I/F 32:感光体ドラム
33:レーザユニット 34:1次帯電器
35:現像器 36:転写帯電器
37:クリーナ 38:給紙ユニット
39:定着器 40:給紙ライン
41:搬送ベルト 42:除電ランプ
43:画像入力I/F 44:プリンタ画像処理
51dis:表示パネル
67:画像特徴検知回路
68:内部レジスタ

Claims (3)

  1. 複写処理条件を入力する複写モード入力手段;
    原稿の画像を読取る原稿読取手段;
    該原稿読取手段が読取った原稿の画像を表す画像データをネットワークを介してプリンタに転送する連結モードを指示する手段;
    該連結モード指示手段に連結モード指示操作があると、通信ネットワークに接続された複数のプリンタから、印刷機能情報ならびに印刷ジョブ受入れ可否を含む現状情報を収集する通信手段;
    前記原稿読取手段が読取った原稿の1面毎に、該読取面の画像データに基づいて画像の特徴を検出する画像特性検出手段;
    前記原稿読取手段が読取った原稿の1面毎に、前記通信手段が情報を収集した印刷ジョブ受入れ可のプリンタの中の、前記複写モード入力手段により入力された複写処理条件に基づいて定められる印刷条件及び前記画像特性検出手段が検出した画像の特徴、に適合性が高い印刷機能情報のプリンタを検索する手段;
    前記印刷条件と画像の特徴の組合せでなる複数の要求特性情報と、各要求特性情報に宛てる適合性が高いプリンタとを表す対照テーブル、を表示する手段;および、
    前記原稿読取手段が読取った原稿の1面毎に、読取った画像を表す画像データを、前記検索手段が検索した適合性が高いプリンタに転送する手段;を備え
    前記検索手段は、各要求特性情報の印刷条件及び画像の特徴の各項を、各プリンタが満たす項数を計数して、各要求特性情報毎に、満たす項数が多いプリンタを優先にして優先順にプリンタIDを、前記表示手段に表示する;画像処理装置。
  2. 前記要求特性情報のそれぞれは、前記印刷条件と画像の特徴のそれぞれの要否情報を1列に並べて、この並びと交叉する方向に複数の要求特性情報を並べた、要否情報のマトリクス配列を含み、前記要否情報は、入力手段によって要,否を反転操作しうる;請求項に記載の画像処理装置。
  3. コピースタート指示手段;
    前記原稿読取手段が読取った原稿の画像を表す画像データに基づいて、ネットワークを介することなく、用紙上に該画像を形成する直結プリンタ;および、
    前記連結モードの指示があるときにコピースタート指示手段にスタート指示操作があるとネットワークに接続されたプリンタへの画像データの転送を設定し、連結モードの指示がなくコピースタート指示手段にスタート指示操作があると前記直結プリンタにより前記原稿読取手段が読取った原稿の画像を表す画像データに基づいて用紙上に該画像を形成する手段;を更に備える、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
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