JP4006966B2 - 車両用モールの取付方法及び取付構造 - Google Patents

車両用モールの取付方法及び取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,クリップを介してボディパネルに取り付けてなる車両用モールの取付方法及び取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,自動車のサイドドア等のボディパネルには,装飾性に優れると共にボディパネルを保護することができる車両用モールが使用されている。この車両用モールの取付方法には,例えば,クリップを介して車両用モールをボディパネルに取り付ける取付方法がある。
即ち,この取付方法においては,クリップと車両用モールとが対向する対向面側のそれぞれにそれらが互いに係合するための係合部分を設ける。そして,この係合部分において係合を行うことにより,クリップを車両用モールに一体化させる。そして,上記クリップをボディパネルに係合させることにより,上記車両用モールをボディパネルに取り付けている。
【0003】
【解決しようとする課題】
ところで,上記車両用モールの取付方法は,上記係合部分の厚みを確保する必要がある。そのため,上記車両用モールの表面側から裏面側までの厚みが小さい場合には,上記取付方法の適用が困難である。
また,上記取付方法においては,上記係合部分を成形するために車両用モールの成形型にアンダーカット部分等が必要になり,この車両用モールの成形に手間がかかる。また,アンダーカット部分等から成形品を離型させるために,車両用モールの成形装置が複雑になってしまう。
【0004】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,車両用モールの成形が容易で,厚みの小さい車両用モールにも対応することができる車両用モールの取付方法及び取付構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】
第1の発明は,クリップを介してボディパネルに取り付ける車両用モールの取付方法において,
該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形し,該車両用モールには,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを設け,
上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形し,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出させ,
上記クリップには,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを設けておき
上記リブ穴に上記溶着リブを挿入すると共に上記プレート部を上記凹部に配置し,
上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて,上記リブ穴の幅寸法より大きい抜け防止部を形成して,上記クリップと上記車両用モールとを一体化し,
上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けることを特徴とする車両用モールの取付方法にある(請求項1)。
【0006】
本発明における車両用モールは,上記クリップと一体化する前は,上記裏面側において上記溶着リブを有しているが,従来のようにクリップと係合するためのアンダーカット部分等を有するような係合部分を有していない。そのため,上記車両用モールを成形する際の成形型にアンダーカット部分等の特別な形状を設ける必要がない。そのため,上記成形型を含む成形装置が簡単であると共に,上記車両用モールの成形が容易である。
【0007】
また,上記のごとく,上記クリップを車両用モールに配置する際には,上記クリップのリブ穴に上記車両用モールの溶着リブを挿入すると共に上記クリップのプレート部を上記車両用モールの凹部に配置する。
そして,上記配置を行った後には,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させ,上記リブ穴の幅寸法より大きい抜け防止部を形成して,上記クリップと上記車両用モールとを一体化させる。
つまり,本発明の車両用モールの取付方法においては,従来のようにアンダーカット部分等を有するような係合部分を設けることなく,上記溶融及び変形を行うことによりクリップと車両用モールとを係合して一体化させることができる。
【0008】
そのため,本発明の取付方法を適用する場合には,従来のアンダーカット部等を有する係合部分を設ける場合のような厚み寸法を必要としない。そのため,本発明によれば,上記車両用モールの表面側から裏面側までの厚みが小さい場合,あるいは上記車両用モールの凹部の深さが浅い場合でも,容易に対応することができる。
【0009】
また,上記車両用モールは,上記裏面側に上記凹部より立設した補強リブを有しており,上記溶着リブはこの補強リブの一部を高くして形成してある。
そのため,上記溶着リブを上記補強リブから比較的緩やかに突出させることができ,溶着リブの形成部分に急激な形状変化が形成されることを抑制することができる。そのため,車両用モールを成形する際に,成形型に成形材料を流動させるとき,この成形材料を滑らかに流動させることができる。それ故,車両用モールの表面側にヒケ等が発生することを効果的に防止することができる。
【0010】
また,上記車両用モールは,上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記ボディパネルに取り付けられる。この際,上記車両用モールは,上記補強リブが上記裏面側に設けてあるため,ねじりや曲げ等の変形に強く,高い取付強度でボディパネルに取り付けられる。
【0011】
第2の発明は,クリップを介してボディパネルに取り付ける車両用モールの取付方法において,
該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形し,該車両用モールには,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを設け,
上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形し,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出させ,
上記クリップには,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを設けると共に,上記リブ穴の周辺には,凹状のザグリ部を設けておき,
上記リブ穴に上記溶着リブを挿入すると共に上記プレート部を上記凹部に配置し,
上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させ,上記ザグリ部の内部に少なくともその一部が収納されるように抜け防止部を形成して,上記クリップと上記車両用モールとを一体化し,
上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けることを特徴とする車両用モールの取付方法にある(請求項3)。
【0012】
本発明における車両用モールも,従来のアンダーカット部分等を有するような係合部分を有していないので,その成形型を含む成形装置が簡単であると共に,その成形が容易である。
また,本発明においても,車両用モールの裏面側に配置したクリップと上記車両用モールとを一体化させる際には,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させる。このとき,本発明においては,上記抜け防止部を,その少なくともその一部が上記ザグリ部の内部に収納されるように形成する。そのため,上記ザグリ部の存在によって,上記抜け防止部が無制限に溶融,変形してしまうことを防止することができる。
【0013】
さらに,上記ザグリ部の存在によって,上記抜け防止部の上記プレート部上面への突出量を小さくすることができるので,従来のアンダーカット部分等を有するような係合部分を設けていないことによる作用効果に加えて,より一層厚みの小さい車両用モールへの適用が容易となる。
【0014】
第3の発明は,クリップを介してボディパネルに取り付けてなる車両用モールの取付構造において,
該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形してあると共に,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを有しており,
上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形してあり,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出しており,
上記クリップは,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを有しており,
上記クリップと上記車両用モールとは,上記リブ穴に上記溶着リブが挿入してあると共に上記プレート部が上記凹部に配置してあり,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて形成した抜け防止部が上記リブ穴の周辺に掛止されていることにより一体化されており,
上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けていることを特徴とする車両用モールの取付構造にある(請求項4)。
【0015】
本発明の取付構造を採用することにより,上述した第1の発明の取付方法の場合と同様にして優れた作用効果を得ることができる。
【0016】
第4の発明は,クリップを介してボディパネルに取り付けてなる車両用モールの取付構造において,
該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形してあると共に,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを有しており,
上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形してあり,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出しており,
上記クリップは,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを有していると共に,上記リブ穴の周辺には凹状のザグリ部を有しており,
上記クリップと上記車両用モールとは,上記リブ穴に上記溶着リブが挿入してあると共に上記プレート部が上記凹部に配置してあり,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて形成した抜け防止部の少なくとも一部が上記ザグリ部に収納されていることにより一体化されており,
上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けていることを特徴とする車両用モールの取付構造にある(請求項6)。
【0017】
本発明の取付構造を採用することにより,上述した第2の発明の取付方法の場合と同様にして優れた作用効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記車両用モールとしては,自動車に用いる各種のモールを適用することができる。例えば,サイドモール,ドアロアモール,ロッカーモール等を適用することができる。
上記第1〜第4の発明においては,上記補強リブは,車両用モールの長手方向の全長に渡って設けてある。これにより,上記車両用モールを成形する際に,この車両用モールの表面側にヒケ等が発生することを一層効果的に防止することができる。
【0019】
また,上記第1の発明においては,上記クリップにおけるリブ穴の周辺には凹状のザグリ部を設けておき,上記抜け防止部の形成時には,該抜け防止部の少なくとも一部を上記ザグリ部の内部に収納することが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記第1の発明においても,上記ザグリ部を設けることによる上記抜け防止部の形成形状の規制効果と厚みの薄い車両用モールへの適用の容易化を計ることができる。
【0020】
また,上記第2の発明においては,上記車両用モールには,上記凹部より立設した補強リブを設けると共に上記溶着リブは上記補強リブの一部を高くして形成している
これにより,上記第2の発明においても,上記補強リブを設けることによるヒケ防止効果と取付強度向上効果を得ることができる。
【0021】
また,上記第3の発明においては,上記クリップにおけるリブ穴には,凹状のザグリ部が設けてあり,上記抜け防止部の少なくとも一部が上記ザグリ部の内部に収納されていることが好ましい(請求項)。
この場合,上記と同様に上記第3の発明においても,上記抜け防止部の形成形状の規制効果と厚みの薄い車両用モールへの適用の容易化を計ることができる。
【0022】
また,上記第4の発明においては,上記車両用モールは,上記凹部より立設した補強リブを有していると共に上記溶着リブは上記補強リブの一部を高くして形成してある
これにより,上記と同様に上記第4の発明においても,上記ヒケ防止効果と取付強度向上効果を得ることができる。
【0023】
【実施例】
図1に示すごとく,本例の車両用モールの取付構造は,クリップ2を介して車両用モール1をボディパネル3に取り付けてなる。
上記車両用モール1は,上記ボディパネル3と対向する裏面側102に形成した凹部11と,該凹部11より立設した補強リブ12と,該補強リブ12の一部を高くして形成した溶着リブ13とを有している。
上記クリップ2は,上記溶着リブ13を挿入するリブ穴211を有するプレート部21と,上記ボディパネル3に設けた係合穴31に係合する脚部22とを有している。また,本例では,上記クリップ2は,上記リブ穴211の周辺に凹状のザグリ部212を有している。
【0024】
上記車両用モール1の取付構造においては,上記クリップ2と上記車両用モール1とは,上記リブ穴211に上記溶着リブ13が挿入してあると共に上記プレート部21が上記凹部11に配置してある。また,本例では,クリップ2と車両用モール1とは,上記溶着リブ13の先端部131に形成した抜け防止部132が,上記ザグリ部212の内部に収納されていることにより一体化されている。そして,上記クリップ2の脚部22が上記ボディパネル3の係合穴31に係合していることによって,上記車両用モール1が上記ボディパネル3に取り付けられている。
【0025】
以下に,これを詳説する。
図2に示すごとく,本例においては,上記車両用モール1は,自動車のサイドドアに取り付けるサイドモール1である。このサイドモール1は,本体部15と該本体部15の幅方向の左右両側に形成した立設部16とにより形成されている。また,上記補強リブ12は,サイドモール1の長手方向の全長に渡って複数設けてある。本例では,補強リブ12が5本設けてあり,内側に位置する3本は低く,両外側に位置する2本は高く形成されている。また,上記溶着リブ13は,内側に位置する3本のうち内両外側に位置する補強リブ12に設けてある。
【0026】
図3に示すごとく,上記クリップ2は,上記サイドモール1と対向する裏側面202に3本の補強リブ用溝213が設けてある。上記プレート部21のザグリ部212は,上記ボディパネル3と対向する表面側201において,上記3本の補強リブ用溝213のうち両外側に位置する補強リブ用溝213に形成してある。また,上記クリップ2において,上記脚部22は表面側201の略中央位置に設けてある。
【0027】
そして,図1に示すごとく,クリップ2とサイドモール1とが合わさった状態では,上記内側に位置する3本の補強リブ12は上記サイドモール1の補強リブ用溝213に挿入されている。また,本例においては,上記サイドモール1の幅方向の左右両側に形成した立設部16と上記両外側に位置する2本の補強リブ12には両面テープ4が配置してある。そして,サイドモール1は,上記クリップ2における脚部22の係合穴31への係合と上記両面テープ4の貼着とによりボディパネル3に取り付けられている。
また,サイドモール1の溶着リブ13はサイドモール1の長手方向の複数箇所に設けてあり,上記クリップ2はサイドモール1の複数箇所に設けてある(図示略)。
【0028】
次に,上記クリップ2をサイドモール1に取り付ける方法について説明する。図4(a)に示すごとく,上記クリップ2とサイドモール1とを組み合わせるに当たっては,クリップ2の裏側面202をサイドモール1の裏側面102に対向させる。
そして,図4(b)に示すごとく,サイドモール1の上記内側の3本の補強リブ12をそれぞれクリップ2の上記補強リブ用溝213に挿入すると共に,サイドモール1の溶着リブ13を上記リブ穴211に挿入する。このとき,サイドモール1の溶着リブ13が上記クリップ2の表側面201よりも突出する。こうして,クリップ2のプレート部21をサイドモール1の凹部11に配置する。
【0029】
次いで,図4(c)に示すごとく,上記溶着リブ13の先端部131を溶融させると共に変形させる。このとき,上記リブ穴211の幅寸法より大きい抜け防止部132を,上記ザグリ部212の内部に収納されるように形成する。そして,このザグリ部212の存在によって,上記抜け防止部132が無制限に溶融,変形してしまうことを防止することができる。
こうして,上記クリップ2と上記サイドモール1とを一体化することができる。
【0030】
図2に示すごとく,上記サイドモール1は,上記クリップ2と一体化する前は,上記裏面側102において上記溶着リブ13を有しているが,従来のようにクリップ2と係合するためのアンダーカット部分等を有するような係合部分を有していない。そのため,上記サイドモール1を成形する際の成形型にアンダーカット部分等の特別な形状を設ける必要がない。そのため,上記成形型を含む成形装置が簡単であると共に,上記サイドモール1の成形が容易である。
【0031】
また,図4(b)に示すごとく,本例のサイドモール1は,上記クリップ2をサイドモール1に配置する際には,上記クリップ2のリブ穴211に上記サイドモール1の溶着リブ13を挿入すると共に上記クリップ2のプレート部21を上記サイドモール1の凹部11に配置する。
そして,図4(c)に示すごとく,上記配置を行った後には,上記溶着リブ13の先端部131を溶融させると共に変形させる。そして,上記リブ穴211の幅寸法より大きい抜け防止部132を形成すると共に上記ザグリ部212の内部に配置し,クリップ2とサイドモール1とを一体化させている。
【0032】
つまり,本例のサイドモール1の取付方法においては,従来のアンダーカット部分等を有するような係合部分を設けることなく,上記溶融及び変形を行うことによりクリップ2とサイドモール1とを係合して一体化させることができる。
そのため,本例の取付構造を適用する場合には,従来のアンダーカット部等を有する係合部分を設ける場合のような厚み寸法を必要としない。そのため,本例の取付構造によれば,上記サイドモール1の表面側101から裏面側102までの厚みが小さい場合,あるいは上記サイドモール1の凹部11の深さが浅い場合でも,例えば上記クリップ2のプレート部21の厚みを小さくする又は上記抜け防止部132を薄く形成することにより,容易に対応することができる。
【0033】
また,図2に示すごとく,上記サイドモール1は,上記裏面側102に上記凹部21より立設した補強リブ12を有しており,上記溶着リブ13はこの補強リブ12の一部を高くして形成してある。
そのため,上記溶着リブ13を上記補強リブ12から比較的緩やかに突出させることができ,溶着リブ13の形成部分に急激な形状変化が形成されることを抑制することができる。そのため,サイドモール1を成形する際に,成形型に成形材料を流動させるとき,この成形材料を滑らかに流動させることができる。それ故,サイドモール1の表面側101にヒケ等が発生することを効果的に防止することができる。
【0034】
また,図1に示すごとく,上記サイドモール1は,上記クリップ2の脚部22を上記ボディパネル3の係合穴31に係合することによって,上記ボディパネル3に取り付けられている。そして,上記サイドモール1は,上記補強リブ12が上記裏面側102に設けてあるため,ねじりや曲げ等の変形に強く,高い取付強度でボディパネル3に取り付けておくことができる。
【0035】
また,上記クリップ2にザグリ部212が形成してあることにより,上記溶融,変形させて形成した抜け防止部132をこのザグリ部212に収納することができる。そのため,クリップ2のプレート部21の厚みを,上記サイドモール1の凹部11の深さと同じくらいの厚みに確保した状態で上記サイドモール1の取付構造を実現することができる。そのため,上記プレート部21の強度を確保すると共に,より一層厚みの小さいサイドモール1への適用が容易となる。
【0036】
なお,本例においては,上記抜け防止部132の全体を上記ザグリ部212の内部に配置した。これに対し,図5に示すごとく,抜け防止部132はその一部がザグリ部212の内部に配置してあってもよい。この場合でも,上記と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,サイドモールの取付構造を示す断面説明図。
【図2】実施例における,サイドモールを示す斜視図。
【図3】実施例における,クリップを示す斜視図。
【図4】実施例における,サイドモールへのクリップの取付方法を示す図で,(a)サイドモールにクリップを対向させた状態,(b)サイドモールにクリップを配置した状態,(c)クリップとサイドモールとを一体化した状態を示す断面説明図。
【図5】実施例における,抜け防止部の一部をザグリ部の内部に配置して,クリップとサイドモールとを一体化した場合を示す断面説明図。
【符号の説明】
1...車両用モール(サイドモール),
11...凹部,
12...補強リブ,
13...溶着リブ,
131...先端部,
132...抜け防止部,
2...クリップ,
21...プレート部,
22...脚部,
211...リブ穴,
212...ザグリ部,
22...脚部,
3...ボディパネル,
31...係合穴,

Claims (6)

  1. クリップを介してボディパネルに取り付ける車両用モールの取付方法において,
    該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形し,該車両用モールには,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを設け,
    上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形し,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出させ,
    上記クリップには,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを設けておき
    上記リブ穴に上記溶着リブを挿入すると共に上記プレート部を上記凹部に配置し,
    上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて,上記リブ穴の幅寸法より大きい抜け防止部を形成して,上記クリップと上記車両用モールとを一体化し,
    上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けることを特徴とする車両用モールの取付方法。
  2. 請求項1において,上記クリップにおけるリブ穴の周辺には凹状のザグリ部を設けておき,上記抜け防止部の形成時には,該抜け防止部の少なくとも一部を上記ザグリ部の内部に収納することを特徴とする車両用モールの取付方法。
  3. クリップを介してボディパネルに取り付ける車両用モールの取付方法において,
    該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形し,該車両用モールには,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを設け,
    上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形し,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出させ,
    上記クリップには,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを設けると共に,上記リブ穴の周辺には,凹状のザグリ部を設けておき,
    上記リブ穴に上記溶着リブを挿入すると共に上記プレート部を上記凹部に配置し,
    上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させ,上記ザグリ部の内部に少なくともその一部が収納されるように抜け防止部を形成して,上記クリップと上記車両用モールとを一体化し,
    上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けることを特徴とする車両用モールの取付方法。
  4. クリップを介してボディパネルに取り付けてなる車両用モールの取付構造において,
    該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形してあると共に,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを有しており,
    上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形してあり,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出しており,
    上記クリップは,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを有しており,
    上記クリップと上記車両用モールとは,上記リブ穴に上記溶着リブが挿入してあると共に上記プレート部が上記凹部に配置してあり,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて形成した抜け防止部が上記リブ穴の周辺に掛止されていることにより一体化されており,
    上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けていることを特徴とする車両用モールの取付構造。
  5. 請求項4において,上記クリップにおけるリブ穴には,凹状のザグリ部が設けてあり,上記抜け防止部の少なくとも一部が上記ザグリ部の内部に収納されていることを特徴とする車両用モールの取付構造。
  6. クリップを介してボディパネルに取り付けてなる車両用モールの取付構造において,
    該車両用モールは,その長手方向に沿って成形材料を流動させて成形してあると共に,上記ボディパネルと対向する裏面側に形成した凹部と,該凹部より立設した補強リブと,該補強リブの一部を高くして形成した溶着リブとを有しており,
    上記補強リブは,当該車両用モールの長手方向の全長に渡って設けると共に,当該車両用モールの長手方向に沿って流動させる成形材料を当該補強リブの長手方向にも流動させて成形してあり,上記溶着リブは,その長手方向の両端に傾斜を有して上記補強リブから突出しており,
    上記クリップは,上記溶着リブを挿入するリブ穴を有するプレート部と,上記ボディパネルに設けた係合穴に係合する脚部とを有していると共に,上記リブ穴の周辺には凹状のザグリ部を有しており,
    上記クリップと上記車両用モールとは,上記リブ穴に上記溶着リブが挿入してあると共に上記プレート部が上記凹部に配置してあり,上記溶着リブの先端部を溶融させると共に変形させて形成した抜け防止部の少なくとも一部が上記ザグリ部に収納されていることにより一体化されており,
    上記クリップの脚部を上記ボディパネルの係合穴に係合することによって,上記車両用モールを上記ボディパネルに取り付けていることを特徴とする車両用モールの取付構造。
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