JPH08118412A - 樹脂成形方法 - Google Patents
樹脂成形方法Info
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- JPH08118412A JPH08118412A JP28427794A JP28427794A JPH08118412A JP H08118412 A JPH08118412 A JP H08118412A JP 28427794 A JP28427794 A JP 28427794A JP 28427794 A JP28427794 A JP 28427794A JP H08118412 A JPH08118412 A JP H08118412A
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- resin
- gate
- molten resin
- injected
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 表皮で被覆された自動車のドアトリムにおい
て、表皮が被覆されていない露出部においてもウエルド
ラインを生じない樹脂成形法を提供する。 【構成】 ドアトリム20を製造するには、成形用金型
80に上部表皮42及び下部表皮44をセットした状態
にて、上部表皮42に対向して設けた第1開閉ゲート9
0aから溶融樹脂Rを射出し、さらに、第1開閉ゲート
90aから射出された溶融樹脂Rが第2開閉ゲート90
bにほぼ達した時点にて、該第2開閉ゲート90bから
溶融樹脂Rを射出する。第2開閉ゲート90bから射出
される溶融樹脂Rは、第1開閉ゲート90aから射出さ
れた溶融樹脂Rに融合されて樹脂基体30が成形され
る。
て、表皮が被覆されていない露出部においてもウエルド
ラインを生じない樹脂成形法を提供する。 【構成】 ドアトリム20を製造するには、成形用金型
80に上部表皮42及び下部表皮44をセットした状態
にて、上部表皮42に対向して設けた第1開閉ゲート9
0aから溶融樹脂Rを射出し、さらに、第1開閉ゲート
90aから射出された溶融樹脂Rが第2開閉ゲート90
bにほぼ達した時点にて、該第2開閉ゲート90bから
溶融樹脂Rを射出する。第2開閉ゲート90bから射出
される溶融樹脂Rは、第1開閉ゲート90aから射出さ
れた溶融樹脂Rに融合されて樹脂基体30が成形され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアトリム等
の広い面積を有する樹脂成形体の製造に適する樹脂成形
方法に関する。
の広い面積を有する樹脂成形体の製造に適する樹脂成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のドアトリムやインス
トルメントパネル等の車両用内装部材として、硬質の樹
脂基体に表皮を被覆して意匠性を向上させたものがあ
る。この車両用内装部材の製造方法としては、射出成形
により樹脂基体を成形し、この樹脂基体の表面に接着剤
を介して表皮を接着している。しかし、こうした接着剤
を塗布する作業は面倒であるだけでなく、接着剤の不均
一な塗布により一部に浮き等が生じ易いという問題があ
った。
トルメントパネル等の車両用内装部材として、硬質の樹
脂基体に表皮を被覆して意匠性を向上させたものがあ
る。この車両用内装部材の製造方法としては、射出成形
により樹脂基体を成形し、この樹脂基体の表面に接着剤
を介して表皮を接着している。しかし、こうした接着剤
を塗布する作業は面倒であるだけでなく、接着剤の不均
一な塗布により一部に浮き等が生じ易いという問題があ
った。
【0003】こうした問題を解決するための方法とし
て、例えば、特開昭62−19419号公報に記載され
ている技術がある。すなわち、図12に示すように、下
型202の成形面202aに表皮204を部分的にセッ
トし、下型202に対して上型206で型締めし、上型
206に形成したゲート208からキャビティ210に
溶融樹脂を射出することにより、樹脂基体の一部を表皮
で被覆すると共に他の部分を露出部とした樹脂積層体を
成形する方法である。
て、例えば、特開昭62−19419号公報に記載され
ている技術がある。すなわち、図12に示すように、下
型202の成形面202aに表皮204を部分的にセッ
トし、下型202に対して上型206で型締めし、上型
206に形成したゲート208からキャビティ210に
溶融樹脂を射出することにより、樹脂基体の一部を表皮
で被覆すると共に他の部分を露出部とした樹脂積層体を
成形する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、溶融樹脂を射出するゲート208は、1カ所に
形成されているだけであり、自動車のドアトリムのよう
な広い面積を有する部材では、表皮で覆っていない露出
部を含めて樹脂基材の全体にわたって溶融樹脂を充填し
ようとすると、射出圧を高くしなければならない。この
ため、ゲート208に対向した表皮204の部分204
aに、ゲート跡が残り、見栄えを損ねる場合があった。
術では、溶融樹脂を射出するゲート208は、1カ所に
形成されているだけであり、自動車のドアトリムのよう
な広い面積を有する部材では、表皮で覆っていない露出
部を含めて樹脂基材の全体にわたって溶融樹脂を充填し
ようとすると、射出圧を高くしなければならない。この
ため、ゲート208に対向した表皮204の部分204
aに、ゲート跡が残り、見栄えを損ねる場合があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、自動車のドアトリム等のように広い面積
を有する樹脂成形体においても、表皮にゲート跡が残ら
ない樹脂成形体を製造する樹脂成形方法を提供する。
るものであり、自動車のドアトリム等のように広い面積
を有する樹脂成形体においても、表皮にゲート跡が残ら
ない樹脂成形体を製造する樹脂成形方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、樹脂基体と、この樹脂基体の表面
の一部に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体が表皮で被
覆されていない露出部を有する樹脂成形体を成形する樹
脂成形方法であって、表皮を金型の成形面の一部に接触
させると共にキャビティを形成するように表皮をセット
する表皮セット工程と、上記表皮をセットした部位に対
向して設けられた複数のゲートから、溶融樹脂を表皮に
向けて上記キャビティ内に射出することにより、その表
面の一部に表皮を熱溶着した樹脂基体を形成する射出工
程と、を備えたことを特徴とする。
になされた本発明は、樹脂基体と、この樹脂基体の表面
の一部に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体が表皮で被
覆されていない露出部を有する樹脂成形体を成形する樹
脂成形方法であって、表皮を金型の成形面の一部に接触
させると共にキャビティを形成するように表皮をセット
する表皮セット工程と、上記表皮をセットした部位に対
向して設けられた複数のゲートから、溶融樹脂を表皮に
向けて上記キャビティ内に射出することにより、その表
面の一部に表皮を熱溶着した樹脂基体を形成する射出工
程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2は、樹脂基体と、この樹脂
基体の表面の一部に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体
が表皮で被覆されていない露出部を有する樹脂成形体を
成形する樹脂成形方法であって、上記表皮を金型の成形
面の一部に接触させると共にキャビティを形成するよう
に表皮をセットする表皮セット工程と、上記表皮をセッ
トした部位に対向して設けられた第1ゲートと、表皮以
外の部位に対向して設けられた第2ゲートとから、溶融
樹脂をキャビティ内に射出することにより、その表面の
一部に表皮を熱溶着した樹脂基体を形成する射出工程
と、を備え、上記射出工程は、上記第1ゲートから射出
された溶融樹脂が表皮の端縁を外方に向かって流れた後
に、該溶融樹脂が第2ゲートから射出された溶融樹脂に
当たるように第1及び第2ゲートからの射出時期を設定
したことを特徴とする。
基体の表面の一部に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体
が表皮で被覆されていない露出部を有する樹脂成形体を
成形する樹脂成形方法であって、上記表皮を金型の成形
面の一部に接触させると共にキャビティを形成するよう
に表皮をセットする表皮セット工程と、上記表皮をセッ
トした部位に対向して設けられた第1ゲートと、表皮以
外の部位に対向して設けられた第2ゲートとから、溶融
樹脂をキャビティ内に射出することにより、その表面の
一部に表皮を熱溶着した樹脂基体を形成する射出工程
と、を備え、上記射出工程は、上記第1ゲートから射出
された溶融樹脂が表皮の端縁を外方に向かって流れた後
に、該溶融樹脂が第2ゲートから射出された溶融樹脂に
当たるように第1及び第2ゲートからの射出時期を設定
したことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3では、請求項1または請
求項2において、表皮は、少なくとも2種類の表皮から
なり、金型の成形面の一部にセットされた表皮に対向す
る部位に、少なくとも2つのゲートを有し、一のゲート
から射出された溶融樹脂が他のゲートにほぼ達した時点
にて、他のゲートから溶融樹脂を射出して樹脂基体を成
形するものである。
求項2において、表皮は、少なくとも2種類の表皮から
なり、金型の成形面の一部にセットされた表皮に対向す
る部位に、少なくとも2つのゲートを有し、一のゲート
から射出された溶融樹脂が他のゲートにほぼ達した時点
にて、他のゲートから溶融樹脂を射出して樹脂基体を成
形するものである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係る樹脂成形方法におい
て、樹脂基体を成形するための溶融樹脂は、表皮に対向
した位置に設けた複数のゲートから射出される。したが
って、一のゲートから射出される溶融樹脂は、その射出
圧が低くても、表皮で被覆されていない露出部を有する
ような広い面積の樹脂基体に対しても十分に行き渡る。
よって、一のゲートから低い射出圧で射出される溶融樹
脂は、該ゲートに対向した表皮の部分にゲート跡を形成
することなく、樹脂成形体の見栄えを損ねることがな
い。
て、樹脂基体を成形するための溶融樹脂は、表皮に対向
した位置に設けた複数のゲートから射出される。したが
って、一のゲートから射出される溶融樹脂は、その射出
圧が低くても、表皮で被覆されていない露出部を有する
ような広い面積の樹脂基体に対しても十分に行き渡る。
よって、一のゲートから低い射出圧で射出される溶融樹
脂は、該ゲートに対向した表皮の部分にゲート跡を形成
することなく、樹脂成形体の見栄えを損ねることがな
い。
【0010】また、請求項2では、複数のゲートのう
ち、第1ゲートを表皮に対向した位置に、第2ゲートを
表皮のない位置に設け、第1ゲートから射出された溶融
樹脂と第2ゲートから射出された溶融樹脂とが表皮の端
縁の外側、つまり露出部の部分で当たるように射出して
いるので、第2ゲートから射出された溶融樹脂が表皮の
下に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じない。
ち、第1ゲートを表皮に対向した位置に、第2ゲートを
表皮のない位置に設け、第1ゲートから射出された溶融
樹脂と第2ゲートから射出された溶融樹脂とが表皮の端
縁の外側、つまり露出部の部分で当たるように射出して
いるので、第2ゲートから射出された溶融樹脂が表皮の
下に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じない。
【0011】さらに、請求項3では、複数のゲートのう
ち一のゲートから射出された溶融樹脂が他のゲートにほ
ぼ達した時点にて、該他のゲートから溶融樹脂が射出さ
れるので、他のゲートから射出される溶融樹脂は、一の
ゲートから射出された溶融樹脂に融合され、表皮で被覆
されていない樹脂基体の露出部においても、溶融樹脂の
接合した部分にウエルドラインを生じることがない。
ち一のゲートから射出された溶融樹脂が他のゲートにほ
ぼ達した時点にて、該他のゲートから溶融樹脂が射出さ
れるので、他のゲートから射出される溶融樹脂は、一の
ゲートから射出された溶融樹脂に融合され、表皮で被覆
されていない樹脂基体の露出部においても、溶融樹脂の
接合した部分にウエルドラインを生じることがない。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0013】図1は本発明に係る樹脂成形方法により製
造される車両用内装部材としてのドアトリム20を示す
外観図である。図1に示すように、ドアトリム20は、
樹脂基体30と、その樹脂基体30の表面の一部に熱溶
着された装飾用の表皮40とを備えている。
造される車両用内装部材としてのドアトリム20を示す
外観図である。図1に示すように、ドアトリム20は、
樹脂基体30と、その樹脂基体30の表面の一部に熱溶
着された装飾用の表皮40とを備えている。
【0014】樹脂基体30は、硬質の樹脂材料、たとえ
ば、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)
等の各種の熱可塑性樹脂から形成されたものであり、厚
さは2〜3mmである。樹脂基体30は、図示しないド
アパネルに取り付ける構造基材としての機能を果たし、
その強度を増すためにほぼ水平方向でほぼ並行に突設さ
れたリブ31a,31b(図2参照)が形成されてい
る。また、樹脂基体30の表皮40で覆われていない部
分は、硬質の樹脂がそのまま露出した露出部32となっ
ている。また、樹脂基体30の露出部32の下部には、
図示しない他の装飾部材で覆われる開口部34を有して
おり、その開口部34に隣接してスピーカの音を出すた
めのスピーカグリル35が設けられている。このスピー
カグリル35は、多数の小貫通孔35aを有している。
ば、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)
等の各種の熱可塑性樹脂から形成されたものであり、厚
さは2〜3mmである。樹脂基体30は、図示しないド
アパネルに取り付ける構造基材としての機能を果たし、
その強度を増すためにほぼ水平方向でほぼ並行に突設さ
れたリブ31a,31b(図2参照)が形成されてい
る。また、樹脂基体30の表皮40で覆われていない部
分は、硬質の樹脂がそのまま露出した露出部32となっ
ている。また、樹脂基体30の露出部32の下部には、
図示しない他の装飾部材で覆われる開口部34を有して
おり、その開口部34に隣接してスピーカの音を出すた
めのスピーカグリル35が設けられている。このスピー
カグリル35は、多数の小貫通孔35aを有している。
【0015】一方、表皮40は、樹脂基体30の上部に
配置された上部表皮42と、上部表皮42の下方に配置
され該上部表皮42の下端にその上端で接合された下部
表皮44とからなっている。上部表皮42は、図3に示
すように、ソフト感をもたらす内装材とするために表皮
層42a、発泡層42b及び被覆層42cの3層構造に
なっている。一方、下部表皮44も同様に、表皮層44
a、発泡層44b、被覆層44cを含む3層構造からな
り、さらに表皮層44aに装飾用の植毛を有している。
配置された上部表皮42と、上部表皮42の下方に配置
され該上部表皮42の下端にその上端で接合された下部
表皮44とからなっている。上部表皮42は、図3に示
すように、ソフト感をもたらす内装材とするために表皮
層42a、発泡層42b及び被覆層42cの3層構造に
なっている。一方、下部表皮44も同様に、表皮層44
a、発泡層44b、被覆層44cを含む3層構造からな
り、さらに表皮層44aに装飾用の植毛を有している。
【0016】上部表皮42と下部表皮44との端部は、
図3に示すように、双方とも折曲されて互いに密着した
接合端部42e,44eを形成しており、この接合端部
42e,44eを取り囲むように樹脂基体30の木目込
み基部36が形成されている。
図3に示すように、双方とも折曲されて互いに密着した
接合端部42e,44eを形成しており、この接合端部
42e,44eを取り囲むように樹脂基体30の木目込
み基部36が形成されている。
【0017】また、樹脂基体30の露出部32と下部表
皮44との境目は、下部表皮44の外周縁部46が樹脂
基体30の凹所37(図4参照)に入り込むように形成
されている。
皮44との境目は、下部表皮44の外周縁部46が樹脂
基体30の凹所37(図4参照)に入り込むように形成
されている。
【0018】次に、ドアトリム20の製造方法について
説明する。まず、図5に示す上部表皮42及び下部表皮
44を形成するための表皮用シート50を形成する。こ
の表皮用シート50は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポ
リプロピレン(PP)等のオレフィン系の熱可塑性樹脂
(TPO)からなる表皮層用シート50a、発泡層用シ
ート50b及び被覆層用シート50cをラミネート押出
方法により熱溶着して積層することにより形成する。な
お、下部表皮44には、表皮層用シート50aに植毛を
施したものを用いる。
説明する。まず、図5に示す上部表皮42及び下部表皮
44を形成するための表皮用シート50を形成する。こ
の表皮用シート50は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポ
リプロピレン(PP)等のオレフィン系の熱可塑性樹脂
(TPO)からなる表皮層用シート50a、発泡層用シ
ート50b及び被覆層用シート50cをラミネート押出
方法により熱溶着して積層することにより形成する。な
お、下部表皮44には、表皮層用シート50aに植毛を
施したものを用いる。
【0019】続いて、表皮用シート50を周知の真空成
形方法により所定の形状に賦形する。つまり、表皮用シ
ート50の両面をヒータで所定温度に加熱した後、真空
成型用金型60で表皮用シート50を挟持して真空ポン
プで吸引することにより、真空成型用金型60の成形面
61の形状に賦形する。このとき、成形面61は、後述
する成形用金型80(図7参照)の木目込み部82aに
沿う形状とするための突出部61aが形成されている。
なお、真空成形方法については、周知のものであるの
で、その詳細な説明を省略する。
形方法により所定の形状に賦形する。つまり、表皮用シ
ート50の両面をヒータで所定温度に加熱した後、真空
成型用金型60で表皮用シート50を挟持して真空ポン
プで吸引することにより、真空成型用金型60の成形面
61の形状に賦形する。このとき、成形面61は、後述
する成形用金型80(図7参照)の木目込み部82aに
沿う形状とするための突出部61aが形成されている。
なお、真空成形方法については、周知のものであるの
で、その詳細な説明を省略する。
【0020】続いて、表皮40に樹脂基体30を一体的
に成形する工程は、図6に示す射出成形方法により行な
われる。射出成形方法は、周知の射出成形装置から成形
用金型80のキャビティ81内に、第1及び第2開閉ゲ
ート90a,90bを介して溶融樹脂を射出することに
より行なう。成形用金型80は、メス型82と、メス型
82の凹所81aに挿入されるコア型83とを備えてお
り、メス型82をコア型83に対して進退して型締めす
るとキャビティ81が形成される。
に成形する工程は、図6に示す射出成形方法により行な
われる。射出成形方法は、周知の射出成形装置から成形
用金型80のキャビティ81内に、第1及び第2開閉ゲ
ート90a,90bを介して溶融樹脂を射出することに
より行なう。成形用金型80は、メス型82と、メス型
82の凹所81aに挿入されるコア型83とを備えてお
り、メス型82をコア型83に対して進退して型締めす
るとキャビティ81が形成される。
【0021】第1及び第2開閉ゲート90a,90b
は、上部表皮42及び下部表皮44に対応したコア型8
3の位置に、それぞれ3カ所、同一の機構で組み付けら
れており、射出成形装置の射出口(図示省略)に接続さ
れた樹脂供給室91と、油圧シリンダ92(またはエア
ーシリンダ)により進退され上記樹脂供給室91の開口
を開閉するゲートピン93を備えている。樹脂供給室9
1は、ランナ94、ゲート95を介してキャビティ81
に接続されている。上記ランナ94は、樹脂基体30の
リブ31a,31bの先端に連設される台形部31c
(図2参照)を形成するように設けられている。したが
って、第1及び第2開閉ゲート90a,90bのゲート
ピン93を油圧シリンダ92の駆動力によりランナ94
の開口から離すと、射出成形装置から樹脂供給室91、
ランナ94、ゲート95を介して、キャビティ81に溶
融樹脂Rが射出される。
は、上部表皮42及び下部表皮44に対応したコア型8
3の位置に、それぞれ3カ所、同一の機構で組み付けら
れており、射出成形装置の射出口(図示省略)に接続さ
れた樹脂供給室91と、油圧シリンダ92(またはエア
ーシリンダ)により進退され上記樹脂供給室91の開口
を開閉するゲートピン93を備えている。樹脂供給室9
1は、ランナ94、ゲート95を介してキャビティ81
に接続されている。上記ランナ94は、樹脂基体30の
リブ31a,31bの先端に連設される台形部31c
(図2参照)を形成するように設けられている。したが
って、第1及び第2開閉ゲート90a,90bのゲート
ピン93を油圧シリンダ92の駆動力によりランナ94
の開口から離すと、射出成形装置から樹脂供給室91、
ランナ94、ゲート95を介して、キャビティ81に溶
融樹脂Rが射出される。
【0022】また、上記メス型82の成形面には、上部
表皮42及び下部表皮44をセットするための木目込み
部82a(図7及び図8参照)やスピーカグリル35を
形成するための図9に示す射出口101、ランナ102
及びフィルムゲート103が形成されている。図7に示
す木目込み部82aは、上部表皮42及び下部表皮44
の接合端部42e,44eに倣って形成され、一方、図
8に示す木目込み部82aは、接合端部42e,44e
でない表皮40の外周縁部46に倣って形成されてい
る。また、図9に示すフィルムゲート103は、ランナ
102から幅広に設けられており、ランナ102からの
溶融樹脂の射出圧を均一に低めて、小貫通孔35aをバ
リのないように形成するためのゲートである。
表皮42及び下部表皮44をセットするための木目込み
部82a(図7及び図8参照)やスピーカグリル35を
形成するための図9に示す射出口101、ランナ102
及びフィルムゲート103が形成されている。図7に示
す木目込み部82aは、上部表皮42及び下部表皮44
の接合端部42e,44eに倣って形成され、一方、図
8に示す木目込み部82aは、接合端部42e,44e
でない表皮40の外周縁部46に倣って形成されてい
る。また、図9に示すフィルムゲート103は、ランナ
102から幅広に設けられており、ランナ102からの
溶融樹脂の射出圧を均一に低めて、小貫通孔35aをバ
リのないように形成するためのゲートである。
【0023】次に、表皮40に樹脂基体30を積層成形
するための射出成形工程について説明する。まず、メス
型82をコア型83に対して型開きした状態にて、真空
成形で予備賦形された上部表皮42及び下部表皮44を
メス型82にセットする。このとき、上部表皮42及び
下部表皮44は、木目込み部82aに沿うように位置決
めする。これにより、上部表皮42と下部表皮44の接
合端部42e,44eが互いに密着する(図7参照)。
するための射出成形工程について説明する。まず、メス
型82をコア型83に対して型開きした状態にて、真空
成形で予備賦形された上部表皮42及び下部表皮44を
メス型82にセットする。このとき、上部表皮42及び
下部表皮44は、木目込み部82aに沿うように位置決
めする。これにより、上部表皮42と下部表皮44の接
合端部42e,44eが互いに密着する(図7参照)。
【0024】続いて、メス型82をコア型83に対して
型締めした後、樹脂基体30を成形するための射出工程
を行なう(図6の状態)。このとき、第1開閉ゲート9
0aから射出した後に、所定時間(例えば、1秒)経過
した後に第2開閉ゲート90bから射出するディレード
射出成形を行なう。
型締めした後、樹脂基体30を成形するための射出工程
を行なう(図6の状態)。このとき、第1開閉ゲート9
0aから射出した後に、所定時間(例えば、1秒)経過
した後に第2開閉ゲート90bから射出するディレード
射出成形を行なう。
【0025】すなわち、第1開閉ゲート90aのゲート
ピン93を移動させて、樹脂供給室91、ランナ94、
ゲート95を介して溶融樹脂を上部表皮42に向けて射
出すると、図7に示すように、キャビティ81内を溶融
樹脂Rが流れる。その後、第1開閉ゲート90aから射
出した溶融樹脂Rが第2開閉ゲート90bに達した時点
で、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂を射出する。第
2開閉ゲート90bから射出された溶融樹脂は、第1開
閉ゲート90aから射出された溶融樹脂と一体に融合し
てキャビティ81を充填し、樹脂基体30を形成する。
一方、射出口101、ランナ102を介して供給された
溶融樹脂は、フィルムゲート103で射出圧が均一に低
められて、小貫通孔35aを有するスピーカグリル35
が形成される。
ピン93を移動させて、樹脂供給室91、ランナ94、
ゲート95を介して溶融樹脂を上部表皮42に向けて射
出すると、図7に示すように、キャビティ81内を溶融
樹脂Rが流れる。その後、第1開閉ゲート90aから射
出した溶融樹脂Rが第2開閉ゲート90bに達した時点
で、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂を射出する。第
2開閉ゲート90bから射出された溶融樹脂は、第1開
閉ゲート90aから射出された溶融樹脂と一体に融合し
てキャビティ81を充填し、樹脂基体30を形成する。
一方、射出口101、ランナ102を介して供給された
溶融樹脂は、フィルムゲート103で射出圧が均一に低
められて、小貫通孔35aを有するスピーカグリル35
が形成される。
【0026】そして、溶融樹脂が冷却固化した後に、型
開きして樹脂成形体を取り出して後処理を施すことによ
りドアトリム20が完成する。このとき、図7及び図8
に示す成形用金型80の木目込み部82aで押しつぶさ
れていた表皮40の発泡層42b,44bは、離型した
ときに復元するから、その間隙を無くして、見切り線が
見栄えのよいものとなる。
開きして樹脂成形体を取り出して後処理を施すことによ
りドアトリム20が完成する。このとき、図7及び図8
に示す成形用金型80の木目込み部82aで押しつぶさ
れていた表皮40の発泡層42b,44bは、離型した
ときに復元するから、その間隙を無くして、見切り線が
見栄えのよいものとなる。
【0027】したがって、第1開閉ゲート90aから射
出された溶融樹脂が第2開閉ゲート90bにほぼ達した
時点にて、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂が射出さ
れるので、第2開閉ゲート90bから射出される溶融樹
脂は、第1開閉ゲート90aから射出された溶融樹脂に
融合され、表皮40で被覆されていない樹脂基体30の
露出部32においても、ウエルドラインが生じることが
ない。
出された溶融樹脂が第2開閉ゲート90bにほぼ達した
時点にて、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂が射出さ
れるので、第2開閉ゲート90bから射出される溶融樹
脂は、第1開閉ゲート90aから射出された溶融樹脂に
融合され、表皮40で被覆されていない樹脂基体30の
露出部32においても、ウエルドラインが生じることが
ない。
【0028】また、第1及び第2開閉ゲート90a,9
0bから射出される溶融樹脂Rは、表皮40に向けて、
しかも表皮40に対して距離を確保するランナ94を介
して射出され、高い射出圧が加わらないから、表皮40
の発泡層42b,44bを潰すようなゲート痕跡が形成
されず、見栄えがよい。また、上記樹脂成形方法では、
樹脂基体30を成形するための溶融樹脂は、表皮40に
対向した位置に設けた複数の第1及び第2開閉ゲート9
0a,90bから射出される。したがって、第1及び第
2開閉ゲート90a,90bから射出される溶融樹脂R
は、その射出圧が低くても、表皮で被覆されていない露
出部32を有するような広い面積の樹脂基体30に対し
ても十分に行き渡る。よって、第1及び第2開閉ゲート
90a,90bから低い射出圧で射出される溶融樹脂R
は、該ゲート95に対向した表皮40の部分にゲート跡
を形成することなく、樹脂成形体の見栄えを損ねること
がない。
0bから射出される溶融樹脂Rは、表皮40に向けて、
しかも表皮40に対して距離を確保するランナ94を介
して射出され、高い射出圧が加わらないから、表皮40
の発泡層42b,44bを潰すようなゲート痕跡が形成
されず、見栄えがよい。また、上記樹脂成形方法では、
樹脂基体30を成形するための溶融樹脂は、表皮40に
対向した位置に設けた複数の第1及び第2開閉ゲート9
0a,90bから射出される。したがって、第1及び第
2開閉ゲート90a,90bから射出される溶融樹脂R
は、その射出圧が低くても、表皮で被覆されていない露
出部32を有するような広い面積の樹脂基体30に対し
ても十分に行き渡る。よって、第1及び第2開閉ゲート
90a,90bから低い射出圧で射出される溶融樹脂R
は、該ゲート95に対向した表皮40の部分にゲート跡
を形成することなく、樹脂成形体の見栄えを損ねること
がない。
【0029】さらに、真空成形方法により、上部表皮4
2及び下部表皮44の接合端部42e,44eを成形用
金型80の木目込み部82aに倣うように予備賦形した
後、上部表皮42及び下部表皮44を成形用金型80に
セットしているから、上部表皮42及び下部表皮44の
接合端部42e,44eが成形用金型80の木目込み部
82aに位置決めされると共に互いに密着する。したが
って、この状態にて、射出成形すると、接合端部42
e,44eの間から溶融樹脂Rが漏れてバリが生じるこ
となく、また、見切り線の見栄えのよいドアトリム20
を得ることができる。
2及び下部表皮44の接合端部42e,44eを成形用
金型80の木目込み部82aに倣うように予備賦形した
後、上部表皮42及び下部表皮44を成形用金型80に
セットしているから、上部表皮42及び下部表皮44の
接合端部42e,44eが成形用金型80の木目込み部
82aに位置決めされると共に互いに密着する。したが
って、この状態にて、射出成形すると、接合端部42
e,44eの間から溶融樹脂Rが漏れてバリが生じるこ
となく、また、見切り線の見栄えのよいドアトリム20
を得ることができる。
【0030】なお、上部表皮42及び下部表皮44の接
合端部42e,44eとの密着性を高める手段として、
図10及び図11に示す工程を採用することができる。
すなわち、図10に示す上部表皮42Bの接合端部42
Beを、下部表皮44Bの接合端部44Beに重ね合わ
せるように折曲すると共に、接合端部42Be,44B
eを縫着する。なお、縫着作業は、射出成形工程で成形
用金型に上部表皮42B及び表皮層44aをセットする
前であれば、表皮用シートの真空成形工程の前後いずれ
であってもよい。これにより、射出圧が高くても、溶融
樹脂が接合端部42Be、44Beの間から漏れてバリ
が形成されたりすることがなく、見栄えのよい製品を得
ることができる。このとき、溶融樹脂を上部表皮42B
側方向(矢印方向)から供給すれば(図7参照)、射出
圧が上部表皮42Bの接合端部42Beをめくりあげる
方向に加わらないから、一層、樹脂漏れの防止の効果を
発揮することができる。
合端部42e,44eとの密着性を高める手段として、
図10及び図11に示す工程を採用することができる。
すなわち、図10に示す上部表皮42Bの接合端部42
Beを、下部表皮44Bの接合端部44Beに重ね合わ
せるように折曲すると共に、接合端部42Be,44B
eを縫着する。なお、縫着作業は、射出成形工程で成形
用金型に上部表皮42B及び表皮層44aをセットする
前であれば、表皮用シートの真空成形工程の前後いずれ
であってもよい。これにより、射出圧が高くても、溶融
樹脂が接合端部42Be、44Beの間から漏れてバリ
が形成されたりすることがなく、見栄えのよい製品を得
ることができる。このとき、溶融樹脂を上部表皮42B
側方向(矢印方向)から供給すれば(図7参照)、射出
圧が上部表皮42Bの接合端部42Beをめくりあげる
方向に加わらないから、一層、樹脂漏れの防止の効果を
発揮することができる。
【0031】また、図11に示すように、上部表皮42
Cと下部表皮44Cの接合端部42Ce,44Ceの間
からの樹脂漏れを防止するために、接合端部42Ceを
接合端部44Ceに回り込ませるように折曲することに
よって実現してもよい。なお、この場合に、接合端部4
2Ce,44Ceを重ね合わせて真空成形すれば、両者
が熱溶着するから一層その接合強度を高めることができ
る。
Cと下部表皮44Cの接合端部42Ce,44Ceの間
からの樹脂漏れを防止するために、接合端部42Ceを
接合端部44Ceに回り込ませるように折曲することに
よって実現してもよい。なお、この場合に、接合端部4
2Ce,44Ceを重ね合わせて真空成形すれば、両者
が熱溶着するから一層その接合強度を高めることができ
る。
【0032】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0033】(1) 複数のゲートのうち、ゲートを表
皮に対向した位置に、他の開閉ゲートを表皮のない位置
に設け、一のゲートから射出された溶融樹脂と他のゲー
トから射出された溶融樹脂とが表皮の端縁の外側、つま
り露出部の部分で当たるように射出してもよい。この場
合には、他のゲートから射出された溶融樹脂が表皮の下
に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じない。
皮に対向した位置に、他の開閉ゲートを表皮のない位置
に設け、一のゲートから射出された溶融樹脂と他のゲー
トから射出された溶融樹脂とが表皮の端縁の外側、つま
り露出部の部分で当たるように射出してもよい。この場
合には、他のゲートから射出された溶融樹脂が表皮の下
に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じない。
【0034】(2) 上記実施例では、第2開閉ゲート
90bの射出時期を第1開閉ゲート90aに対して遅延
したディレード成形を行なったが、さらに、スピーカグ
リル35に射出するための射出口101に、上述した第
2開閉ゲート90a,90bと同様な開閉ゲートを設け
て、第2開閉ゲート90bに遅延して射出するディレー
ド成形を行なってもよい。
90bの射出時期を第1開閉ゲート90aに対して遅延
したディレード成形を行なったが、さらに、スピーカグ
リル35に射出するための射出口101に、上述した第
2開閉ゲート90a,90bと同様な開閉ゲートを設け
て、第2開閉ゲート90bに遅延して射出するディレー
ド成形を行なってもよい。
【0035】(3) 上記実施例では、ドアトリムに適
用したが、これに限らず、樹脂基体の一部に表皮を積層
するもの、または、複数の表皮を樹脂基体上に積層する
構成であれば、他の樹脂成形体に適用することができ
る。
用したが、これに限らず、樹脂基体の一部に表皮を積層
するもの、または、複数の表皮を樹脂基体上に積層する
構成であれば、他の樹脂成形体に適用することができ
る。
【0036】(4) 上記実施例では、樹脂基体に積層
される表皮として、3層構造のものを用いたが、これに
限らず、硬質の表皮層からなる1層または、硬質の表皮
層にソフトなフォーム層を裏打ちした2層等からなる各
種のものを用いることができる。
される表皮として、3層構造のものを用いたが、これに
限らず、硬質の表皮層からなる1層または、硬質の表皮
層にソフトなフォーム層を裏打ちした2層等からなる各
種のものを用いることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る樹脂成形方法によれば、樹脂基体を成形するための
溶融樹脂を、表皮に対向した位置に設けた複数のゲート
から射出することにより、一のゲートから射出される溶
融樹脂の射出圧を低くしても、表皮で被覆されていない
露出部を有する広い面積の車両用のドアトリムの樹脂基
体に対しても溶融樹脂が十分に行き渡る。よって、表皮
の部分にゲート跡を形成することなく、樹脂成形体の見
栄えを損ねることがない。
係る樹脂成形方法によれば、樹脂基体を成形するための
溶融樹脂を、表皮に対向した位置に設けた複数のゲート
から射出することにより、一のゲートから射出される溶
融樹脂の射出圧を低くしても、表皮で被覆されていない
露出部を有する広い面積の車両用のドアトリムの樹脂基
体に対しても溶融樹脂が十分に行き渡る。よって、表皮
の部分にゲート跡を形成することなく、樹脂成形体の見
栄えを損ねることがない。
【0038】また、請求項2によれば、複数のゲートの
うち、第1ゲートを表皮に対向した位置に、第2ゲート
を表皮のない位置に設け、第1ゲートから射出された溶
融樹脂と第2ゲートから射出された溶融樹脂とが表皮の
端縁の外側、つまり露出部の部分で当たるように射出し
ているので、第2ゲートから射出された溶融樹脂が表皮
の下に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じな
い。
うち、第1ゲートを表皮に対向した位置に、第2ゲート
を表皮のない位置に設け、第1ゲートから射出された溶
融樹脂と第2ゲートから射出された溶融樹脂とが表皮の
端縁の外側、つまり露出部の部分で当たるように射出し
ているので、第2ゲートから射出された溶融樹脂が表皮
の下に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じな
い。
【0039】さらに、請求項3によれば、請求項1また
は請求項2において、複数のゲートのうち一のゲートか
ら射出された溶融樹脂が他のゲートにほぼ達した時点に
て、該他のゲートから溶融樹脂が射出されるので、他の
ゲートから射出される溶融樹脂は、一のゲートから射出
された溶融樹脂に融合され、表皮で被覆されていない樹
脂基体の露出部においても、溶融樹脂の接合した部分に
ウエルドラインが生じることがない。
は請求項2において、複数のゲートのうち一のゲートか
ら射出された溶融樹脂が他のゲートにほぼ達した時点に
て、該他のゲートから溶融樹脂が射出されるので、他の
ゲートから射出される溶融樹脂は、一のゲートから射出
された溶融樹脂に融合され、表皮で被覆されていない樹
脂基体の露出部においても、溶融樹脂の接合した部分に
ウエルドラインが生じることがない。
【図1】自動車のドアトリム20を示す外観図。
【図2】ドアトリム20の裏面側の要部を示す斜視図。
【図3】上部表皮42と下部表皮44の接合端部の周辺
を示す断面図。
を示す断面図。
【図4】下部表皮44の外周縁部46の周辺を示す断面
図。
図。
【図5】真空成形工程を説明するための説明図。
【図6】射出成形工程を説明するための説明図。
【図7】射出成形工程における上部及び下部表皮42,
44の接合端部付近を説明する説明図。
44の接合端部付近を説明する説明図。
【図8】射出成形工程における下部表皮44の外周端部
の付近を説明する説明図。
の付近を説明する説明図。
【図9】射出成形工程におけるスピーカーグリルの周辺
を説明する説明図。
を説明する説明図。
【図10】他の実施例に係る複数の表皮の接合方法を示
す断面図。
す断面図。
【図11】さらに他の実施例に係る複数の表皮の接合方
法を示す断面図。
法を示す断面図。
【図12】従来の射出成形方法を説明する説明図。
20…ドアトリム 30…樹脂基体 31a,31b…リブ 31c…台形部 32…露出部 34…開口部 35…スピーカグリル 35a…小貫通孔 36…木目込み基部 37…凹所 40…表皮 42…上部表皮 42B…上部表皮 42Be…接合端部 42C…上部表皮 42Ce…接合端部 42a…表皮層 42b,44b…発泡層 42b…発泡層 42c…被覆層 42e,44e…接合端部 44…下部表皮 44B…下部表皮 44Be…接合端部 44C…下部表皮 44Ce…接合端部 44a…表皮層 44b…発泡層 44c…被覆層 46…外周縁部 50…表皮用シート 50a…表皮層用シート 50b…発泡層用シート 50c…被覆層用シート 60…真空成型用金型 61…成形面 61a…突出部 80…成形用金型 81…キャビティ 81a…凹所 82…メス型 82a…木目込み部 83…コア型 90a,90b…第1及び第2開閉ゲート 91…樹脂供給室 92…油圧シリンダ 93…ゲートピン 94…ランナ 95…ゲート 101…射出口 102…ランナ 103…フィルムゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58
Claims (3)
- 【請求項1】 樹脂基体と、この樹脂基体の表面の一部
に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体が表皮で被覆され
ていない露出部を有する樹脂成形体を成形する樹脂成形
方法であって、 表皮を金型の成形面の一部に接触させると共にキャビテ
ィを形成するように表皮をセットする表皮セット工程
と、 上記表皮をセットした部位に対向して設けられた複数の
ゲートから、溶融樹脂を表皮に向けて上記キャビティ内
に射出することにより、その表面の一部に表皮を熱溶着
した樹脂基体を形成する射出工程と、 を備えたことを特徴とする樹脂成形方法。 - 【請求項2】 樹脂基体と、この樹脂基体の表面の一部
に表皮を熱溶着すると共に、樹脂基体が表皮で被覆され
ていない露出部を有する樹脂成形体を成形する樹脂成形
方法であって、 上記表皮を金型の成形面の一部に接触させると共にキャ
ビティを形成するように表皮をセットする表皮セット工
程と、 上記表皮をセットした部位に対向して設けられた第1ゲ
ートと、表皮以外の部位に対向して設けられた第2ゲー
トとから、溶融樹脂をキャビティ内に射出することによ
り、その表面の一部に表皮を熱溶着した樹脂基体を形成
する射出工程と、 を備え、 上記射出工程は、上記第1ゲートから射出された溶融樹
脂が表皮の端縁を外方に向かって流れた後に、該溶融樹
脂が第2ゲートから射出された溶融樹脂に当たるように
第1及び第2ゲートからの射出時期を設定したことを特
徴とする樹脂成形方法。 - 【請求項3】 上記表皮は、少なくとも2種類の表皮か
らなり、金型の成形面の一部にセットされた表皮に対向
する部位に、少なくとも2つのゲートを有し、一のゲー
トから射出された溶融樹脂が他のゲートにほぼ達した時
点にて、他のゲートから溶融樹脂を射出して樹脂基体を
成形する請求項1または請求項2に記載の樹脂成形方
法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28427794A JPH08118412A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 樹脂成形方法 |
DE1995621545 DE69521545T2 (de) | 1994-04-04 | 1995-04-04 | Verfahren zum Formen von Kunstharz |
EP19950105041 EP0676267B1 (en) | 1994-04-04 | 1995-04-04 | Resin molding method |
US08/966,566 US6004498A (en) | 1994-04-04 | 1997-11-10 | Method for molding resin to skin members |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28427794A JPH08118412A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 樹脂成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118412A true JPH08118412A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17676455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28427794A Pending JPH08118412A (ja) | 1994-04-04 | 1994-10-24 | 樹脂成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118412A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063320A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Toyoda Gosei Co Ltd | 車両用モールの取付方法及び取付構造 |
JP2008174185A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Hayashi Engineering Inc | クリップ取付座、内装材およびクリップ取付座の形成方法 |
US11338482B2 (en) | 2017-12-05 | 2022-05-24 | NANJO Auto Interior Co., Ltd. | Resin molding device and method |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP28427794A patent/JPH08118412A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063320A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Toyoda Gosei Co Ltd | 車両用モールの取付方法及び取付構造 |
JP2008174185A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Hayashi Engineering Inc | クリップ取付座、内装材およびクリップ取付座の形成方法 |
US11338482B2 (en) | 2017-12-05 | 2022-05-24 | NANJO Auto Interior Co., Ltd. | Resin molding device and method |
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