JPH08118413A - 樹脂成形方法 - Google Patents

樹脂成形方法

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JPH08118413A
JPH08118413A JP28427894A JP28427894A JPH08118413A JP H08118413 A JPH08118413 A JP H08118413A JP 28427894 A JP28427894 A JP 28427894A JP 28427894 A JP28427894 A JP 28427894A JP H08118413 A JPH08118413 A JP H08118413A
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JP
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skin
resin
skins
molding
joint ends
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JP28427894A
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English (en)
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Tatsuo Yamada
達夫 山田
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂基体30上に複数の表皮40を積層する
のに、表皮40の間に樹脂漏れ等がなく、見栄えのよい
樹脂成形体を製造する樹脂成形法を提供する。 【構成】 樹脂基体30上に上部及び下部表皮42,4
4を積層するために、上部表皮42及び下部表皮44を
予備賦形する。この予備賦形は、真空成形法により上部
及び下部表皮42,44を成形用金型80の木目込み部
82aに倣うように行なう。続いて、予備賦形した上部
及び下部表皮42,44を成形用金型80にセットす
る。上部及び下部表皮42,44は、木目込み部82a
に沿うように位置決めされると共にその接合端部42
e,44eが互いに密着する。この状態で、上部表皮4
2及び下部表皮44の裏面側に溶融樹脂Rを射出して樹
脂基体30を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアトリム等
の複数の表皮を樹脂基体上に積層した自動車のドアトリ
ム等の製造に適する樹脂成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車両用内装部材とし
てのドアトリムにおいて、硬質の樹脂基体の車内側に装
飾用表皮を施して意匠性を向上させたものが知られてい
る。このドアトリムを形成する方法の一つとして、例え
ば、スタンピング成形方法を利用した特開平5−161
63号公報のものでは、図12に示すように、溝部20
2aを有する下型202と、上記溝部202aに嵌入す
る木目込み部203aを有する上型203との間に、表
皮材S1の一部に布部材S2を接着した二層構造体SK
をセットし、さらに下型202上に溶融樹脂Rを供給
し、その後に、下型202を上型203に対して型締め
する。これにより、溶融樹脂Rが二層構造体SKと下型
202との間に流れて、樹脂基体を形成すると共に、溝
部202aに木目込み部203aが嵌入して二層構造体
SKの端部を押さえることにより、二層構造体SKを樹
脂基体の所定の位置に積層する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記スタンピ
ング成形方法では、樹脂基体上に複数の表皮を積層する
ために、表皮材S1上に重ねて布部材S2を積層してお
り、布部材S2を重ねている表皮材S1の部分が無駄に
なるだけでなく、布部材S2を表皮材S1に接着する工
程が必要となり、コストアップになるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題点を解消
するためになされたものであり、樹脂基体上に複数の表
皮を積層するのに、接着工程を必要とせず、コストダウ
ンを実現した樹脂成形体を製造する樹脂成形方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、樹脂基体と、この樹脂基
体の表面に複数の表皮を積層形成した樹脂成形体を成形
する樹脂成形方法において、第1の表皮及び第2の表皮
をそれぞれの接合端部に沿って位置決めできるように突
設された木目込み部を有する成形型を用いて、上記第1
の表皮及び第2の表皮の接合端部を上記成形型の木目込
み部に倣うように第1及び第2の表皮を予備賦形する工
程と、該予備賦形した第1及び第2表皮の接合端部をそ
れぞれ成形型の木目込み部に沿って位置決めすると共
に、第1及び第2の表皮の接合端部を互いに密着させて
セットする工程と、上記第1または第2の表皮に向けて
溶融樹脂を射出して樹脂基体を成形する工程と、を備え
たことを特徴とする。
【0006】また、請求項2の発明は、樹脂基体と、こ
の樹脂基体の表面に複数の表皮を積層形成した樹脂成形
体を成形する樹脂成形方法において、第1の表皮及び第
2の表皮をそれぞれの接合端部に沿って位置決めできる
ように突設された木目込み部を有する成形型を用いて、
第1及び第2の表皮の接合端部を連結固定する工程と、
該連結固定した第1及び第2表皮の接合端部をそれぞれ
成形型の木目込み部に沿って位置決めして成形型にセッ
トする工程と、上記第1または第2の表皮に向けて溶融
樹脂を射出して樹脂基体を成形する工程と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1に係る樹脂成形方法では、樹
脂基体上に複数の表皮を積層するために、第1及び第2
の表皮を予備賦形する。この予備賦形は、第1及び第2
の表皮を成形型の木目込み部に倣うように行なう。第1
及び第2の表皮は、予備賦形されているから成形型にセ
ットすると、木目込み部に沿うように位置決めされると
共に、第1の表皮と第2の表皮の接合端部が互いに密着
する。したがって、第1または第2の表皮の裏面側に溶
融樹脂を射出した場合に、第1の表皮及び第2の表皮の
接合端部から溶融樹脂が漏れることがなく、第1の表皮
及び第2の表皮の接合端部が密着して、見栄えがよい。
【0008】また、射出成形する工程の前に、予め第1
及び第2の表皮の接合端部とを連結固定することによ
り、樹脂漏れの防止と接合端部の位置決めを確実にして
いる。なお、連結固定する手段としては、縫着、熱溶
着、接着等の各種の手段を採用できる。
【0009】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0010】図1は本発明に係る樹脂成形方法により製
造される車両用内装部材としてのドアトリム20を示す
外観図である。図1に示すように、ドアトリム20は、
樹脂基体30と、その樹脂基体30の表面の一部に熱溶
着された装飾用の表皮40とを備えている。
【0011】樹脂基体30は、硬質の樹脂材料、たとえ
ば、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)
等の各種の熱可塑性樹脂から形成されたものであり、厚
さは2〜3mmである。樹脂基体30は、図示しないド
アパネルに取り付ける構造基材としての機能を果たし、
その強度を増すためにほぼ水平方向でほぼ並行に突設さ
れたリブ31a,31b(図2参照)が形成されてい
る。また、樹脂基体30の表皮40で覆われていない部
分は、硬質の樹脂がそのまま露出した露出部32となっ
ている。また、樹脂基体30の露出部32の下部には、
図示しない他の装飾部材で覆われる開口部34を有して
おり、その開口部34に隣接してスピーカの音を出すた
めのスピーカグリル35が設けられている。このスピー
カグリル35は、多数の小貫通孔35aを有している。
【0012】一方、表皮40は、樹脂基体30の上部に
配置された上部表皮42と、上部表皮42の下方に配置
され該上部表皮42の下端にその上端で接合された下部
表皮44とからなっている。上部表皮42は、図3に示
すように、ソフト感をもたらす内装材とするために表皮
層42a、発泡層42b及び被覆層42cの3層構造に
なっている。一方、下部表皮44も同様に、表皮層44
a、発泡層44b、被覆層44cを含む3層構造からな
り、さらに表皮層44aに装飾用の植毛を有している。
【0013】上部表皮42と下部表皮44との端部は、
図3に示すように、双方とも折曲されて互いに密着した
接合端部42e,44eを形成しており、この接合端部
42e,44eを取り囲むように樹脂基体30の木目込
み基部36が形成されている。
【0014】また、樹脂基体30の露出部32と下部表
皮44との境目は、下部表皮44の外周縁部46が樹脂
基体30の凹所37(図4参照)に入り込むように形成
されている。
【0015】次に、ドアトリム20の製造方法について
説明する。まず、図5に示す上部表皮42及び下部表皮
44を形成するための表皮用シート50を形成する。こ
の表皮用シート50は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポ
リプロピレン(PP)等のオレフィン系の熱可塑性樹脂
(TPO)からなる表皮層用シート50a、発泡層用シ
ート50b及び被覆層用シート50cをラミネート押出
方法により熱溶着して積層することにより形成する。な
お、下部表皮44には、表皮層用シート50aに植毛を
施したものを用いる。
【0016】続いて、表皮用シート50を周知の真空成
形方法により所定の形状に賦形する。つまり、表皮用シ
ート50の両面をヒータで所定温度に加熱した後、真空
成型用金型60で表皮用シート50を挟持して真空ポン
プで吸引することにより、真空成型用金型60の成形面
61の形状に賦形する。このとき、成形面61は、後述
する成形用金型80(図7参照)の木目込み部82aに
沿う形状とするための突出部61aが形成されている。
なお、真空成形方法については、周知のものであるの
で、その詳細な説明を省略する。
【0017】続いて、表皮40に樹脂基体30を一体的
に成形する工程は、図6に示す射出成形方法により行な
われる。射出成形方法は、周知の射出成形装置から成形
用金型80のキャビティ81内に、第1及び第2開閉ゲ
ート90a,90bを介して溶融樹脂を射出することに
より行なう。成形用金型80は、メス型82と、メス型
82の凹所81aに挿入されるコア型83とを備えてお
り、メス型82をコア型83に対して進退して型締めす
るとキャビティ81が形成される。
【0018】第1及び第2開閉ゲート90a,90b
は、上部表皮42及び下部表皮44に対応したコア型8
3の位置に、それぞれ3カ所、同一の機構で組み付けら
れており、射出成形装置の射出口(図示省略)に接続さ
れた樹脂供給室91と、油圧シリンダ92(またはエア
ーシリンダ)により進退され上記樹脂供給室91の開口
を開閉するゲートピン93を備えている。樹脂供給室9
1は、ランナ94、ゲート95を介してキャビティ81
に接続されている。上記ランナ94は、樹脂基体30の
リブ31a,31bの先端に連設される台形部31c
(図2参照)を形成するように設けられている。したが
って、第1及び第2開閉ゲート90a,90bのゲート
ピン93を油圧シリンダ92の駆動力によりランナ94
の開口から離すと、射出成形装置から樹脂供給室91、
ランナ94、ゲート95を介して、キャビティ81に溶
融樹脂Rが射出される。
【0019】また、上記メス型82の成形面には、上部
表皮42及び下部表皮44をセットするための木目込み
部82a(図7及び図8参照)やスピーカグリル35を
形成するための図9に示す射出口101、ランナ102
及びフィルムゲート103が形成されている。図7に示
す木目込み部82aは、上部表皮42及び下部表皮44
の接合端部42e,44eに倣って形成され、一方、図
8に示す木目込み部82aは、接合端部42e,44e
でない表皮40の外周縁部46に倣って形成されてい
る。また、図9に示すフィルムゲート103は、ランナ
102から幅広に設けられており、ランナ102からの
溶融樹脂の射出圧を均一に低めて、小貫通孔35aをバ
リのないように形成するためのゲートである。
【0020】次に、表皮40に樹脂基体30を積層成形
するための射出成形工程について説明する。まず、メス
型82をコア型83に対して型開きした状態にて、真空
成形で予備賦形された上部表皮42及び下部表皮44を
メス型82にセットする。このとき、上部表皮42及び
下部表皮44は、木目込み部82aに沿うように位置決
めする。これにより、上部表皮42と下部表皮44の接
合端部42e,44eが互いに密着する(図7参照)。
【0021】続いて、メス型82をコア型83に対して
型締めした後、樹脂基体30を成形するための射出工程
を行なう(図6の状態)。このとき、第1開閉ゲート9
0aから射出した後に、所定時間(例えば、1秒)経過
した後に第2開閉ゲート90bから射出するディレード
射出成形を行なう。
【0022】すなわち、第1開閉ゲート90aのゲート
ピン93を移動させて、樹脂供給室91、ランナ94、
ゲート95を介して溶融樹脂を上部表皮42に向けて射
出すると、図7に示すように、キャビティ81内を溶融
樹脂Rが流れる。その後、第1開閉ゲート90aから射
出した溶融樹脂Rが第2開閉ゲート90bに達した時点
で、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂を射出する。第
2開閉ゲート90bから射出された溶融樹脂は、第1開
閉ゲート90aから射出された溶融樹脂と一体に融合し
てキャビティ81を充填し、樹脂基体30を形成する。
一方、射出口101、ランナ102を介して供給された
溶融樹脂は、フィルムゲート103で射出圧が均一に低
められて、小貫通孔35aを有するスピーカグリル35
が形成される。
【0023】そして、溶融樹脂が冷却固化した後に、型
開きして樹脂成形体を取り出して後処理を施すことによ
りドアトリム20が完成する。このとき、図7及び図8
に示す成形用金型80の木目込み部82aで押しつぶさ
れていた表皮40の発泡層42b,44bは、離型した
ときに復元するから、その間隙を無くして、見切り線が
見栄えのよいものとなる。
【0024】したがって、第1開閉ゲート90aから射
出された溶融樹脂が第2開閉ゲート90bにほぼ達した
時点にて、第2開閉ゲート90bから溶融樹脂が射出さ
れるので、第2開閉ゲート90bから射出される溶融樹
脂は、第1開閉ゲート90aから射出された溶融樹脂に
融合され、表皮40で被覆されていない樹脂基体30の
露出部32においても、ウエルドラインが生じることが
ない。
【0025】また、第1及び第2開閉ゲート90a,9
0bから射出される溶融樹脂Rは、表皮40に向けて、
しかも表皮40に対して距離を確保するランナ94を介
して射出され、高い射出圧が加わらないから、表皮40
の発泡層42b,44bを潰すようなゲート痕跡が形成
されず、見栄えがよい。また、上記樹脂成形方法では、
樹脂基体30を成形するための溶融樹脂は、表皮40に
対向した位置に設けた複数の第1及び第2開閉ゲート9
0a,90bから射出される。したがって、第1及び第
2開閉ゲート90a,90bから射出される溶融樹脂R
は、その射出圧が低くても、表皮で被覆されていない露
出部32を有するような広い面積の樹脂基体30に対し
ても十分に行き渡る。よって、第1及び第2開閉ゲート
90a,90bから低い射出圧で射出される溶融樹脂R
は、該ゲート95に対向した表皮40の部分にゲート跡
を形成することなく、樹脂成形体の見栄えを損ねること
がない。
【0026】さらに、真空成形方法により、上部表皮4
2及び下部表皮44の接合端部42e,44eを成形用
金型80の木目込み部82aに倣うように予備賦形した
後、上部表皮42及び下部表皮44を成形用金型80に
セットしているから、上部表皮42及び下部表皮44の
接合端部42e,44eが成形用金型80の木目込み部
82aに位置決めされると共に互いに密着する。したが
って、この状態にて、射出成形すると、接合端部42
e,44eの間から溶融樹脂Rが漏れてバリが生じるこ
となく、また、見切り線の見栄えのよいドアトリム20
を得ることができる。
【0027】なお、上部表皮42及び下部表皮44Bの
接合端部42e,44eとの密着性を高める手段とし
て、図10及び図11に示す工程を採用することができ
る。すなわち、図10に示す上部表皮42Bの接合端部
42Beを、下部表皮44Bの接合端部44Beに重ね
合わせるように折曲すると共に、接合端部42Be,4
4Beを縫着する。なお、縫着作業は、射出成形工程で
成形用金型に上部表皮42B及び表皮層44aをセット
する前であれば、表皮用シートの真空成形工程の前後い
ずれであってもよい。これにより、射出圧が高くても、
溶融樹脂が接合端部42Be、44Beの間から漏れて
バリが形成されたりすることがなく、見栄えのよい製品
を得ることができる。このとき、溶融樹脂を上部表皮4
2B側方向(矢印方向)から供給すれば(図7参照)、
射出圧が上部表皮42Bの接合端部42Beをめくりあ
げる方向に加わらないから、一層、樹脂漏れの防止の効
果を発揮することができる。
【0028】また、図11に示すように、上部表皮42
Cと下部表皮44Cの接合端部42Ce,44Ceの間
からの樹脂漏れを防止するために、接合端部42Ceを
接合端部44Ceに回り込ませるように折曲することに
よって実現してもよい。なお、この場合に、接合端部4
2Ce,44Ceを重ね合わせて真空成形すれば、両者
が熱溶着するから一層その接合強度を高めることができ
る。
【0029】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0030】(1) 複数のゲートのうち、ゲートを表
皮に対向した位置に、他の開閉ゲートを表皮のない位置
に設け、一のゲートから射出された溶融樹脂と他のゲー
トから射出された溶融樹脂とが表皮の端縁の外側、つま
り露出部の部分で当たるように射出してもよい。この場
合には、他のゲートから射出された溶融樹脂が表皮の下
に入り込んで、表皮をめくる等の不具合を生じない。
【0031】(2) 上記実施例では、第2開閉ゲート
90bの射出時期を第1開閉ゲート90aに対して遅延
したディレード成形を行なったが、さらに、スピーカグ
リル35に射出するための射出口101に、上述した第
2開閉ゲート90a,90bと同様な開閉ゲートを設け
て、第2開閉ゲート90bに遅延して射出するディレー
ド成形を行なってもよい。
【0032】(3) 上記実施例では、ドアトリムに適
用したが、これに限らず、樹脂基体の一部に表皮を積層
するもの、または、複数の表皮を樹脂基体上に積層する
構成であれば、他の樹脂成形体に適用することができ
る。
【0033】(4) 上記実施例では、樹脂基体に積層
される表皮として、3層構造のものを用いたが、これに
限らず、硬質の表皮層からなる1層または、硬質の表皮
層にソフトなフォーム層を裏打ちした2層等からなる各
種のものを用いることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る樹脂成形方法によれば、第1及び第2の表皮の接
合端部を成形型の木目込み部に倣うように予備賦形した
後、第1及び第2の表皮を成形型にセットすると、第1
及び第2の表皮の接合端部が成形型の木目込み部に位置
決めされると共に、第1の表皮と第2の表皮との接合端
部が密着するから、該接合端部から溶融樹脂が漏れてバ
リが生じることなく、樹脂成形体の見栄えがよい。ま
た、従来の技術で説明したように、複数の表皮を積層し
て接着する工程も不要であるから、コストダウンを実現
することができる。
【0035】また、請求項2によれば、第1の表皮と第
2の表皮との接合端部を縫着または熱溶着等の方法で連
結固定することにより、一層、樹脂漏れ及び表皮の間の
見切り線の見栄えを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のドアトリム20を示す外観図。
【図2】ドアトリム20の裏面側の要部を示す斜視図。
【図3】上部表皮42と下部表皮44の接合端部の周辺
を示す断面図。
【図4】下部表皮44の外周端部46の周辺を示す断面
図。
【図5】真空成形工程を説明するための説明図。
【図6】射出成形工程を説明するための説明図。
【図7】射出成形工程における上部及び下部表皮42,
44の接合端部付近を説明する説明図。
【図8】射出成形工程における下部表皮44の外周端部
の付近を説明する説明図。
【図9】射出成形工程におけるスピーカーグリルの周辺
を説明する説明図。
【図10】他の実施例に係る複数の表皮の接合方法を示
す断面図。
【図11】さらに他の実施例に係る複数の表皮の接合方
法を示す断面図。
【図12】従来のスタンピング成形方法を説明する説明
図。
【符号の説明】
20…ドアトリム 30…樹脂基体 31a,31b…リブ 31c…台形部 32…露出部 34…開口部 35…スピーカグリル 35a…小貫通孔 36…木目込み基部 37…凹所 40…表皮 42…上部表皮 42B…上部表皮 42Be…接合端部 42C…上部表皮 42Ce…接合端部 42a…表皮層 42b,44b…発泡層 42b…発泡層 42c…被覆層 42e,44e…接合端部 44…下部表皮 44B…下部表皮 44Be…接合端部 44C…下部表皮 44Ce…接合端部 44a…表皮層 44b…発泡層 44c…被覆層 46…外周縁部 50…表皮用シート 50a…表皮層用シート 50b…発泡層用シート 50c…被覆層用シート 60…真空成型用金型 61…成形面 61a…突出部 80…成形用金型 81…キャビティ 81a…凹所 82…メス型 82a…部 83…コア型 90a,90b…第1及び第2開閉ゲート 91…樹脂供給室 92…油圧シリンダ 93…ゲートピン 94…ランナ 95…ゲート 101…射出口 102…ランナ 103…フィルムゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 31:58

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂基体と、この樹脂基体の表面に複数
    の表皮を積層形成した樹脂成形体を成形する樹脂成形方
    法において、 第1の表皮及び第2の表皮をそれぞれの接合端部に沿っ
    て位置決めできるように突設された木目込み部を有する
    成形型を用いて、 上記第1の表皮及び第2の表皮の接合端部を上記成形型
    の木目込み部に倣うように第1及び第2の表皮を予備賦
    形する工程と、 該予備賦形した第1及び第2表皮の接合端部をそれぞれ
    成形型の木目込み部に沿って位置決めすると共に、第1
    及び第2の表皮の接合端部を互いに密着させてセットす
    る工程と、 上記第1または第2の表皮に向けて溶融樹脂を射出して
    樹脂基体を成形する工程と、 を備えたことを特徴とする樹脂成形方法。
  2. 【請求項2】 樹脂基体と、この樹脂基体の表面に複数
    の表皮を積層形成した樹脂成形体を成形する樹脂成形方
    法において、 第1の表皮及び第2の表皮をそれぞれの接合端部に沿っ
    て位置決めできるように突設された木目込み部を有する
    成形型を用いて、 第1及び第2の表皮の接合端部を連結固定する工程と、 該連結固定した第1及び第2表皮の接合端部をそれぞれ
    成形型の木目込み部に沿って位置決めして成形型にセッ
    トする工程と、 上記第1または第2の表皮に向けて溶融樹脂を射出して
    樹脂基体を成形する工程と、 を備えたことを特徴とする樹脂成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6673296B2 (en) 2000-05-31 2004-01-06 Johnson Controls Technology Company Production method for forming a trim component
FR2886201A1 (fr) * 2005-05-27 2006-12-01 Faurecia Interieur Ind Snc Procede de realisation d'une piece d'equipement interieur de vehicule automobile
WO2013111680A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 豊和繊維工業株式会社 表皮付き樹脂成形品の製造方法
JP2022133446A (ja) * 2018-08-28 2022-09-13 株式会社イノアックコーポレーション 車両用吸音パネル材

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