JP4005586B2 - チョップドストランドの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸と分子中に2個以上の不飽和結合を有する単量体との不飽和共重合体、不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸と分子中に1個の不飽和結合を有する単量体との飽和共重合体、シラン系カップリング剤、及びポリウレタン樹脂を含み、上記不飽和共重合体の固形分100質量部に対して、固形分換算で、上記飽和共重合体15〜100質量部及びシラン系カップリング剤5〜100質量部を含み、かつ、上記不飽和共重合体と飽和共重合体の合計100質量部に対して、固形分質量比で、ポリウレタン樹脂10〜90質量部を含む集束剤により、ブッシングから紡糸されたガラスフィラメントよりなるガラス繊維束を表面処理し、次いで切断することを特徴とするチョップドストランドの製造方法。
(2)前記ポリウレタン樹脂を構成するポリオール成分が、ポリエーテル系である上記(1)に記載の製造方法。
(3)前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体は、数平均分子量が5000〜100000である上記(1)又は(2)に記載の製造方法。
(4)前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体が、アルカリ水性媒体に可溶である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5)前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体中の不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸の割合が30〜75モル%である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の製造方法。
(6)前記シラン系カップリング剤がモノアミノシラン系カップリング剤である上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の製造方法。
(7)前記集束剤が、ガラス繊維に対しガラス繊維における付着量が固形分として0.3〜2質量%となるように表面処理される上記(1)〜(6)のいずれかに記載の製造方法。
(8)上記(1)〜(7)の製造方法で得られたチョップドストランドと、ポリアミド樹脂とを混練してなるガラス含有率が5〜70質量%である繊維強化ポリアミド成形材料。
・不飽和共重合体:無水マレイン酸とブタジエンとの共重合体、数平均分子量:
50,000の共重合体
・飽和共重合体A:無水マレイン酸とイソブチレンとの共重合体、数平均分子量:
70,000の共重合体
・飽和共重合体B:無水マレイン酸とイソブチレンとの共重合体、数平均分子量:
150,000の共重合体
・ポリウレタン樹脂A(PPG−IPDI,数平均分子量:50000):
ポリオール成分( ポリプロピレングリコール)、イソシアネート
成分(イソフォロンジイソシアネート)、
・シランカップリング剤:γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
・アクリル酸と1種類以上の単量体との共重合物: アクリル酸とアクリル酸
メチルとの共重合体(数平均分子量10,000)
・蛍光増白剤:ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤
・界面活性剤: ノニオン系界面活性剤
・チョップドストランド:ガラスフィラメント平均径10μm、3000本集束、
集束剤付着量(表1に記載)、切断長さ3mm
・マトリックス樹脂:ポリアミド66(射出成形グレード)
・成形材料の製造方法:2軸押出機(スクリュー径35mm)、
成形温度 樹脂温度 285℃
・ペレット;ガラス繊維含有量:30質量%
・射出成形条件:型締め75t シリンダー温度 300℃、金型80℃
実施例及び比較例で得られた成形品の物性を「表1」に示した。なお、「表1」中の、TS、FS、IZOD及び他の性能の測定方法は、以下に示すとおりである。
・引張り強度(MPa): ASTM D−638
・曲げ強度(MPa) : ASTM D−790
・IZOD衝撃強度(MPa):ASTM D−256(1/8インチノッチ付)
・処理後の引張り強度(MPa):
ロングライフクーラント(LLC)/水 =50/50体積比、水中に130℃
×500時間の浸漬後の引張り強度
・色調評価:
日本電色社製、Σ−90にてペレットの色調を測定した。L値 72以上、
a値:-2以下、b値:15以下をそれぞれ、特に良好なものと判断した。
・ガラス繊維分散性(個/ペレット5g):
ポリアミド66にカーボンブラックを添加して、非常に弱いスクリューにてペレットを成形した後、得られたペレット5gを300℃にてプレスし、0.5mm厚のシートを作成した。未分散のガラス繊維の個数を目視にて測定した。個数が少ないほど良いが、50個/ペレット5g以下を特に良好なものと判断した。
・離型性(値30kgf/cm2):
100mm×100mmφ×1mm厚のコップを成形し、金型から成形品を取り出す時にかかる突き出しピンにかかる力(離型力)を測定した。離型力が小さい程良いが、30kgf/cm2以下特に良好なものと判断した。
Claims (8)
- 不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸と分子中に2個以上の不飽和結合を有する単量体との不飽和共重合体、不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸と分子中に1個の不飽和結合を有する単量体との飽和共重合体、シラン系カップリング剤、及びポリウレタン樹脂を含み、上記不飽和共重合体の固形分100質量部に対して、固形分換算で、上記飽和共重合体15〜100質量部及びシラン系カップリング剤5〜100質量部を含み、かつ、上記不飽和共重合体と飽和共重合体の合計100質量部に対して、固形分質量比で、ポリウレタン樹脂10〜90質量部を含む集束剤により、ブッシングから紡糸されたガラスフィラメントよりなるガラス繊維束を表面処理し、次いで切断することを特徴とするチョップドストランドの製造方法。
- 前記ポリウレタン樹脂を構成するポリオール成分が、ポリエーテル系である請求項1に記載の製造方法。
- 前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体は、数平均分子量が5000〜100000である請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体が、アルカリ水性媒体に可溶である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 前記不飽和共重合体及び/又は飽和共重合体中の不飽和モノカルボン酸又は不飽和ジカルボン酸の割合が30〜75モル%である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 前記シラン系カップリング剤がモノアミノシラン系カップリング剤である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
- 前記集束剤が、ガラス繊維に対しガラス繊維における付着量が固形分として0.3〜2質量%となるように表面処理される請求項1〜6いずれかに記載の製造方法。
- 請求項1〜7に記載の製造方法で得られたチョップドストランドと、ポリアミド樹脂とを混練してなるガラス含有率が5〜70質量%である繊維強化ポリアミド成形材料。
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